JPH1088912A - 出 窓 - Google Patents

出 窓

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JPH1088912A
JPH1088912A JP8269350A JP26935096A JPH1088912A JP H1088912 A JPH1088912 A JP H1088912A JP 8269350 A JP8269350 A JP 8269350A JP 26935096 A JP26935096 A JP 26935096A JP H1088912 A JPH1088912 A JP H1088912A
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勝明 深町
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出窓本体の下枠部分へのテーブル板の取付け
を容易にし、施工性の向上を図った出窓を提供する。 【解決手段】 出窓本体7の下枠部分に、建物の躯体1
における窓台5の屋外面に当接される窓台対向部材21
と、この窓台対向部材21に設けられ、先端部が上記下
枠部分に、且つ後端部が上記窓台5上に固定される補強
ブラケット23と有する下枠補強材70を設け、この下
枠補強材70の上面に屋内側からテーブル板10を載置
して取付けるようにし、上記下枠部分には上記テーブル
板10の縁部を差込んで支持するテーブル板支持部41
が突設され、このテーブル板支持部41に合成樹脂製の
添設部材45を設け、この添設部材45の下面により上
記テーブル板10の上面を規制して上記テーブル板10
の上面とテーブル板支持部41の縁部との間に隙間71
を設けると共に、このテーブル板支持部41の縁部にテ
ーブル板10の上面との間をシールする気密材43を設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出窓本体の下枠部
分へのテーブル板の取付けを容易にして施工性の向上を
図った出窓に関する。
【0002】
【従来の技術】出窓としては、建物の躯体における窓台
の屋外面に複数のブラケットからなる出窓受台を突出固
定し、この出窓受台に出窓本体を載置固定し、上記出窓
本体の下枠と窓台上面とにわたってテーブル板を取付け
るようにした出窓が知られている(特開昭58−583
77号公報参照)。また、窓台に屋外へ突出して出窓本
体を保持する出窓本体保持部材を固定し、この出窓本体
保持部材の上面にテーブル板を取付けるようにした出窓
も知られてている(特開平8−13929号公報参
照)。
【0003】上記出窓本体の下枠にはテーブル板の縁部
を差込んで支持するテーブル板支持部が突設されてお
り、このテーブル支持部材にテーブル板の縁部を差込ん
で取付けるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記出
窓においては、テーブル板の上面とテーブル板支持部の
縁部との間に余裕がないため、テーブル板の縁部を差込
みにくく、テーブル板の取付けに手間がかかる問題があ
る。テーブル板に反りを生じていたり、或いはテーブル
支持部材にゆがみを生じていたりした場合には、なおさ
らテーブル板を円滑に取付けることが困難となる。ま
た、上記出窓本体保持部材の場合、一体成形品であるた
め、平面精度を出すことが難しく、テーブル板の取付け
やすさにばらつきが生じやすい。
【0005】そこで、本発明の目的は、出窓本体の下枠
部分へのテーブル板の取付けを容易にし、施工性の向上
を図った出窓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のうち請求項1記載の出窓は、出窓本体の下枠
部分に、建物の躯体における窓台の屋外面に当接される
窓台対向部材と、この窓台対向部材に設けられ、先端部
が上記下枠部分に、且つ後端部が上記窓台上に固定され
る補強ブラケットと有する下枠補強材を設け、この下枠
補強材の上面に屋内側からテーブル板を載置して取付け
るようにし、上記下枠には上記テーブル板の縁部を差込
んで支持するテーブル板支持部が突設され、このテーブ
ル板支持部に合成樹脂製の添設部材を設け、この添設部
材の下面により上記テーブル板の上面を規制してテーブ
ル板の上面とテーブル板支持部の縁部との間に隙間を設
けると共に、このテーブル板支持部の縁部にテーブル板
の上面との間をシールする気密材を設けたことを特徴と
する。
【0007】請求項2記載の出窓は、出窓本体の下枠部
分の両端部間に掛け渡され、建物の躯体における窓台の
屋外面に当接される窓台対向部材と、この窓台対向部材
に設けられ、屋外側へ延出した先端部が上記下枠部分
に、且つ屋内側へ延出した後端部が上記窓台上に固定さ
れる補強ブラケットとを有する下枠補強材を形成し、こ
の下枠補強材を上記下枠部分に取付け、上記補強ブラケ
ットの後端部を上記窓台上に固定して上記出窓本体を躯
体の窓開口部に取付け、上記下枠補強材の上面に屋内側
からテーブル板を載置して取付けることを特徴とする。
【0008】
【実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面
に基づいて詳述する。
【0009】図1ないし図2において、1は建物の躯体
で、この躯体1には窓開口部2が設けられている。具体
的には、この窓開口部2は躯体1における左右の柱3
と、両柱3間に掛け渡された上下の枠材4,5とによっ
て区画形成されている。上下の枠材4,5の外側は、複
数の間柱6に支持されている。下枠材5は出窓の窓台を
構成している。上記躯体1の屋外側には、窓開口部2に
位置させて出窓が取付けられる。
【0010】この出窓は、正面部および両側面部を形成
する平面断面形状が台形の出窓本体7を有し(図4参
照)、この出窓本体7の上部には天板8や屋根9が取付
けられ、出窓本体7の下部(下枠部分)にはテーブル板
10や底面板11が設けられる。上記出窓本体7は、躯
体1の柱3の屋外面にネジ12等で固定される左右一対
の縦枠13と、これら縦枠13と平行に屋外側に配置さ
れる左右一対の方立14を有している。
【0011】両方立14の上端部間及び下端部間には正
面上枠15及び正面下枠16がそれぞれ掛け渡されて組
立てられる。また、方立14と縦枠13の上端部間及び
下端部間には側面上枠17及び側面下枠18がそれぞれ
掛け渡されて組立てられる。このように出窓本体7は、
これを構成する複数の枠材13〜18によって組立てら
れ、組立てられた出窓本体7の正面開口部には引き違い
式の障子19が取付けられ、側面開口部には嵌め殺し式
の障子20が取付けられる。出窓本体7を構成する縦枠
13等の枠材や障子19,20の框材は、アルミニウム
合金の押出形材からなっている。
【0012】上記出窓本体7の正面下枠16と側面下枠
18からなる下枠部分の両端部間、具体的には両縦枠1
3の下端部間には、上記窓台5の屋外面に当接される窓
台対向部材21が正面下枠16と平行に掛け渡され、図
4に示すようにネジ22で固定される。上記窓台対向部
材21には屋外側へ延出された先端部23aと屋内側へ
延出された後端部23bとを有する補強ブラケット23
が予め工場付けで固着されており、この補強ブラケット
23の先端部23aが上記窓台対向部材21と対向する
正面下枠16に連結され、補強ブラケット23の後端部
23bが上記窓台5の上部に載置されて固定具であるネ
ジ24,25で固定されるようになっている。上記窓台
対向部材21と補強ブラケット23により出窓本体7の
下枠部分を補強する下枠補強材70が構成されている。
【0013】上記窓台対向部材21は、アルミニウム合
金の押出形材からなり、横長の板状に形成されている。
この窓台対向部材21の上側には窓台5の上縁部に係止
されて好ましくはネジ26で固定されるフィン状の係止
片27と、上記補強ブラケット23の上面に載置される
テーブル板10の下面との間をシールする軟質樹脂製の
気密材28を取付けるための気密材取付片29とが一体
形成されている。この気密材取付片29の上面は、上記
補強ブラケット23の上面よりも少し下方に位置されて
いる。上記窓台対向部材21は、水切りの機能も有して
いる。
【0014】上記補強ブラケット23は、図3に示すよ
うに断面逆U字状に形成された剛性を有する金属材から
なり、その基端部が上記窓台対向部材21の屋外面に鍔
23cを介して当接されてリベット30で固着されてい
る。また、補強ブラケット23の後端部23bは、上記
気密材取付片29を貫通して屋内側へ延出されており、
その延出部下面が鍔23dを介して上記係止片27上に
リベット31で固着されている。延出部下面には窓台5
上に当接されてネジ24で固定される鍔も23eも形成
されている。補強ブラケット23の本数は、出窓の幅に
より決定され、図示例では2本であるが、1本であって
もよく、或いは3本以上複数本であってもよい。
【0015】補強ブラケット23の先端部23aは、正
面下枠16に形成された溝32に差込まれ、ネジ33で
固定される。このように出窓本体7の下枠部分に窓台対
向部材21と補強ブラケット23からなる下枠補強材7
0が取付けられることにより、下枠部分の剛性ないし強
度の向上が図れる。また、出窓本体7の両端部間(両縦
枠間)の幅寸法ないし開きを上記窓台対向部材21によ
って規制することができる。
【0016】上記窓台対向部材21は、出窓本体7等の
荷重による下枠部分の垂れ下がり(変位量)を予め想定
して上記補強ブラケット23の先端部23a側を水平よ
りも所定角度例えば0.75゜上向きに傾斜させて上げ
ておくために肉厚tを下方に向って漸増させて形成され
ている。上記窓台対向部材21は、その屋内面が窓台5
の鉛直な屋外面に当接され、窓台対向部材21の屋外面
が上記補強ブラケット23の傾斜角度と同じ角度で屋外
側斜め下方に傾斜した傾斜面となるように肉厚tを下方
へ向って漸増させて形成されている。従って、これによ
り上記補強ブラケット23の先端部23a側が屋外側斜
め上方へ上記所定の角度で傾斜した状態となることか
ら、出窓本体7等の荷重がかかったときに補強ブラケッ
ト23の先端部23a側が丁度水平になるように撓んで
下枠部分を所定の位置に保持し、下枠部分の垂れ下がり
を十分に防止できるようになっている。
【0017】上記正面下枠16、側面下枠18及び窓台
対向部材21の下端部には、これらで区画された形状の
底面板11の周縁部を差込んで保持する底面板保持溝3
4,35が形成されている。底面板11は、金属板から
なり、周縁部が底面板保持溝34,35に係合するよう
に断面略V字状に折り返されている。
【0018】窓台対向部材21の底面板保持溝35を形
成する上片36には、底面板11の折返し片が係合する
抜け止め用の係合部37が形成され、また上記補強ブラ
ケット23の先端部23aには、底面板11の折り返し
片が係合する係合溝38が形成されており、これらによ
り予め底面板11を補強ブラケット23の下部に保持し
ておくことができ、組立施工性の向上が図れる。上記底
面板11の折り返し片には補強ブラケット23の先端部
を挟むように切欠部39が設けられ、底面板11が横に
ずれるのを防止している。上記底面板11とテーブル板
10の間には、断熱材を取付けることが可能である。
【0019】上記正面下枠16および側面下枠18に
は、これらで区画された形状のテーブル板10の屋外側
縁部を差込んで支持するテーブル板支持部41が屋内側
に突設されている。このテーブル板支持部41は、テー
ブル板10を差込む溝40を形成するフィン状の上片4
1aと下片41bからなり、その上片41aの縁部には
テーブル板10の上面との間をシールする合成樹脂製の
気密材43が取付けられ、下片41bの縁部にはテーブ
ル板11を差込み易いようにテーパ44が形成されてい
る。上記気密材43は、図9にも示すように軟質樹脂か
らなる屋内側ひれ部43aと、この屋内側ひれ部43a
よりも長い屋外側ひれ部43bとを2条有しており、テ
ーブル板10の上面との間の気密性の向上を図ってい
る。また、上記気密材43は、テーブル板10がステン
レススチール等の金属材からなる場合には、絶縁および
結露防止機能を発揮する。
【0020】テーブル板10は、出窓本体7を躯体1に
取付けた後、屋内側から補強ブラケット23の上面に沿
ってスライドさせることにより上記テーブル板支持部4
1に差込まれ、簡単にセットできる。また、補強ブラケ
ット23を一体的に有する窓台対向部材21により下枠
部分の強度の向上を図ると共に、テーブル板支持部4
1、上記補強ブラケット23および気密材取付片29に
より格子状に複数に区画されて略同一平面とされた上面
部にテーブル板10を載置するようにして、テーブル板
10の支持強度の向上を図っているため、テーブル板1
0を強度メンバーとする必要がなく、従ってテーブル板
10の薄形化が図れると共にテーブル板10を必要以上
に強固に固定する必要がない。
【0021】方立14を介して接合される正面下枠16
と側面下枠18において、図5に示すように上記側面下
枠18の内外方向の幅wbは正面下枠16のそれwaよ
りも小さく形成されると共に、正面下枠16のテーブル
板支持部41は方立14の屋内端Eよりも屋内側に、且
つ側面下枠18のテーブル板支持部41は方立14の屋
内端Eと同じか屋内端Eよりも屋外側にそれぞれ位置さ
れている。更に具体的には、上記方立14は断面中空台
形状に形成され、正面下枠16の端部が当接される方立
14の一方の側面は正面下枠16のテーブル板支持部4
1を除いた幅waとほぼ同じ幅とされ、側面下枠18の
端部が当接される方立14のもう一方の側面は側面下枠
18のテーブル板支持部41を含む幅wcとほぼ同じ幅
とされている。従って、方立14の側面下枠18の端部
が当接される側の側面の幅を小さくすることにより方立
14の大きさを小さくすることができ、方立14の小型
化と側面下枠18の幅waの縮小化により視界ないし受
光面積の増大が図られている。
【0022】上記構成の場合、正面下枠16と側面下枠
18のコーナー部で隣合うテーブル板支持部41の端部
は互に位置がずれた状態になり、そのままでは見栄えが
悪い。そこで、これら正面下枠16と側面下枠18の隣
合うテーブル板支持部41のの端部上には、その上面を
覆うように合成樹脂製の添設部材であるコーナーピース
45が取付けられる。このコーナーピース45を取付け
るために、側面下枠18のテーブル板支持部41の端部
が方立よりも少し離れた所Sで切断されると共に、その
テーブル板支持部41の上片41aにはその長手方向に
沿って方形の取付孔50,51が2つ形成されている。
【0023】上記コーナーピース45は、図6〜図9に
示すようにコーナー部に合わせて平面略L字状に形成さ
れ、その底面部には上記取付孔50,51に上片41の
端部方向から係合する鈎状の係止部52,53と、端部
側の取付孔50にその係止部52とは反対側を係止する
ストッパー部54とが一体形成されている。上記コーナ
ーピース45の底面部には結露水等がテーブル板支持部
41の上片41aの端部へ回り込まないように上片41
aとの間をシールするための防水シーラ55が貼り付け
られている。また、コーナーピース45の方立14側上
面部には、方立14の屋内面に生じて流下する結露
(水)を受けて屋外側(図示例では側面下枠の屋外側)
へ排水すべく案内する結露受部46が形成されている。
【0024】また、上記コーナーピース45にはテーブ
ル板支持部41に差込まれたテーブル板10の縁部を固
定具であるネジ47で固定するための固定孔であるネジ
孔56が形成されており、少ないネジ本数でテーブル板
10を下枠部分に確実且つ容易に固定できるようになっ
ている。更に、上記コーナーピース45は、上記ネジ4
7の締付けによりテーブル板支持部41の溝40内のク
リアランスの範囲内で引き上げられるテーブル板10の
上面を屋内側下縁部45aおよび係止部53下面で規制
して、テーブル板10の上面とテーブル板支持部41の
上片41a縁部との間に所定の隙間71を確保するよう
に構成されている。この隙間71により、上記テーブル
板10の取付けが円滑にできると共に、上記気密材43
のひれ部43a,43bが必要以上に潰されないように
なっている。
【0025】一方、テーブル板10の屋内側後端部を固
定するために、上記補強ブラケット23の後端部23b
には引掛部48が水平に突出形成されると共に、テーブ
ル板10にはその引掛部48に係合する係合溝49が形
成されており、テーブル板10後端部の持上がりを防止
できるようになっている。また、出窓本体7の下枠部分
の底面はほぼ平面に形成されており、組立工程や輸送時
等に出窓本体7を平らな面に安定して載置可能になって
いる。
【0026】なお、図1ないし図2において、60は上
記窓開口部2の上部および両側の内周に取付けられた額
縁、61は両側の額縁60に設けられた装飾用のケーシ
ング、62は両縦枠13の上端部間に掛け渡されると共
に上部の額縁60にネジ止めされる天井見切材である。
この天井見切材62を含む出窓本体7の上部に天板8を
介して屋根9が取付けられる。天板8と屋根9の間には
断熱材63が設けられることが好ましい。64は縦枠1
3に設けられた合成樹脂製の結露受けピース、65は外
壁材、66は内壁材である。図3において、67は出窓
本体7の上枠部分の両端部間に掛け渡される天板見切り
材で、出窓本体7を取付ける際に出窓本体7の上部の広
がりを防止できる。
【0027】上記結露受けピース64は、図10にも示
すように縦枠の屋内側下部側面に形成された取付孔に係
合させて取付けるための係止部67およびストッパー部
68を有ている。結露受けピース64には縦枠13の屋
内側側面に生じて流下する結露(水)を受けて側面下枠
18上へ排水する樋部69が形成されていると共に、下
部にはテーブル板10の上面を押えるテーブル板押え部
70が形成されている。なお、上記結露受けピース64
を取付けるために縦枠13の屋内側下端部が切断されて
いる(図示省略)。
【0028】次に、以上の構成からなる出窓の組立て及
び施工方法について述べる。側面下枠18のコーナーピ
ース45や窓台対向部材21の補強ブラケット23は予
め工場で取付けられており、出窓本体7の縦枠13等の
各構成部材、テーブル板10や屋根9等は各場所毎に梱
包される。出窓本体7の組立て、窓台対向部材21の組
付け等は工務店等で行われ、組立てられた出窓本体7や
屋根9は建築現場まで輸送されて建物の躯体1に取付け
られる。
【0029】出窓本体7を躯体1に取付ける場合には、
なるべく荷重を軽くして取付作業を容易にするために、
障子19,20や屋根9は後で取付けることが好ましい
が、屋根9を含む出窓本体7の全てを組立ててから窓開
口部2に取付けてもよい。出窓本体7を躯体1に取付け
るには、窓台対向部材21の係止片27を窓台5の上縁
部に係止すると共に窓台対向部材21の補強ブラケット
23の後端部23bを窓台5上に載置してネジ24,2
5,26で固定し、更に縦枠13等を躯体1にネジ止め
すればよい。
【0030】こうして出窓本体7を躯体1に取付けたな
ら、テーブル板10を屋内側から補強ブラケット23の
上面に沿って屋外側へスライドさせて、補強ブラケット
23を含む窓台対向部材21の上面部に載置すると共に
テーブル板10の屋外側縁部をテーブル板支持部41の
溝40に差込み、テーブル板10後端部の係合溝49を
補強ブラケット23後端部の引掛部48に係合させ、テ
ーブル板10の前縁両側部をコーナーピース45のネジ
孔56を介してネジ47で固定する。そして、出窓本体
7に屋根9や障子19,20を取付ければよい。
【0031】上記出窓によれば、出窓本体7の下枠部分
に設けられる下枠補強材70の上面に屋内側からテーブ
ル板10を取付けるようにし、上記下枠部分に突設され
たテーブル板支持部41に合成樹脂製の添設部材45を
設け、この添設部材45の下面により上記テーブル板1
0の上面を規制してテーブル板10の上面とテーブル板
支持部41の縁部との間に隙間71を設けると共に、こ
のテーブル板支持部41の縁部にテーブル板10の上面
との間をシールする気密材43を設けたので、仮にテー
ブル板10に反りが生じていたり、或いは下枠部分やテ
ーブル板支持部41にゆがみが生じていたとしても、テ
ーブル板10を円滑に容易に取付けることが可能とな
り、施工性の向上が図れる。また、出窓本体7の下枠部
分に設けられる下枠補強材70が、下枠部分の両端部間
に掛け渡されると共に窓台5の屋外面に当接される窓台
対向部材21と、この窓台対向部材21に設けられ、屋
外側へ延出した先端部23aが上記下枠部分に、且つ屋
内側へ延出した後端部23bが上記窓台5上に固定され
る補強ブラケット23とからなるため、一体成形品と異
なり、平面精度を出しやすく、テーブル板10の取付け
やすさにばらつきが生じにくく、施工性の向上が図れ
る。
【0032】方立14を介して接合される下枠16,1
8を有する出窓本体7の下枠部分に、建物の躯体1にお
ける窓台5に固定される補強ブラケット23を有する窓
台対向部材21を設け、その補強ブラケット23を含む
窓台対向部材21上に屋内側からテーブル板10を載置
するようにしたので、下枠部分の強度の向上およびテー
ブル板10の支持強度の向上が図れてテーブル板10を
出窓本体7の強度メンバーとする必要がなく、上記下枠
16,18には上記テーブル板10の縁部を差込んで支
持するテーブル板支持部41が突設され、このテーブル
板支持部41における上記方立14の位置する部分に合
成樹脂製の添設部材であるコーナーピース45を設け、
このコーナーピース45に上記テーブル板10を固定す
るための固定孔であるネジ孔56を設けたので、下枠部
分にテーブル板10を少ないネジ本数(図示例では2本
のネジ)で確実且つ容易に固定することが可能となり、
施工性の向上が図れる。
【0033】また、上記ネジ孔56はフィン状のテーブ
ル板支持部41に設けられるよりも上記コーナーピース
45に設けられる方が孔長を長くとれるため、ネジ47
をテーブル板10に捩じ込む際にネジ47が倒れてネジ
孔56から脱落しにくくなり、施工性の更なる向上が図
れる。更に、上記添設部材であるコーナーピース45に
は上記方立14に生じる結露を受けて屋外側へ排水する
結露受部64が形成されているため、方立14に生じる
結露を方立14に結露受部材を別途設けることなく屋外
側へ容易に排水することが可能となる。
【0034】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、出窓本体7の平面断
面形状としては、方形等であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0036】(1)請求項1記載の出窓によれば、出窓
本体の下枠部分に設けられる下枠補強材の上面に屋内側
からテーブル板を取付けるようにし、上記下枠部分に突
設されたテーブル板支持部に合成樹脂製の添設部材を設
け、この添設部材の下面により上記テーブル板の上面を
規制してテーブル板の上面とテーブル板支持部の縁部と
の間に隙間を設けると共に、このテーブル板支持部の縁
部にテーブル板の上面との間をシールする気密材を設け
たので、仮にテーブル板に反りが生じていたり、或いは
下枠部分やテーブル板支持部にゆがみが生じていたとし
ても、テーブル板を円滑に容易に取付けることが可能と
なり、施工性の向上が図れる。
【0037】(2)請求項2記載の出窓によれば、出窓
本体の下枠部分に設けられる下枠補強材が、下枠部分の
両端部間に掛け渡されると共に窓台の屋外面に当接され
る窓台対向部材と、この窓台対向部材に設けられ、屋外
側へ延出した先端部が上記下枠部分に、且つ屋内側へ延
出した後端部が上記窓台上に固定される補強ブラケット
とからなるため、一体成形品と異なり、平面精度を出し
やすく、テーブル板の取付けやすさにばらつきが生じに
くく、施工性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す出窓の一部省略平面
断面図である。
【図2】同出窓の縦断面図である。
【図3】下枠補強材の構成を示す斜視図である。
【図4】出窓を構成する出窓本体の下枠部分に取付けら
れる下枠補強材を下方から見た斜視図である。
【図5】方立を介して接合された正面下枠と側面下枠を
示す平面断面図である。
【図6】コーナーピースの取付け状態を示す斜視図であ
る。
【図7】コーナーピースを示す図で、(a)は平面図、
(b)は底面図、(c)は(a)のB−B方向から見た
側面図である。
【図8】テーブル板支持部にコーナーピースを取付けた
状態を示す断面図である。
【図9】図6のA−A線断面図である。
【図10】縦枠に設けられる結露受けピースを示す図
で、(a)は平面図、(b)は内側の側面図、(c)は
後方から見た立面図である。
【符号の説明】
1 躯体 2 窓開口部 5 窓台 7 出窓本体 10 テーブル板 16,18 下枠 21 窓台対向部材 23 補強ブラケット 41 テーブル板支持部 45 コーナーピース(添設部材) 70 下枠補強材 71 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出窓本体の下枠部分に、建物の躯体にお
    ける窓台の屋外面に当接される窓台対向部材と、この窓
    台対向部材に設けられ、先端部が上記下枠部分に、且つ
    後端部が上記窓台上に固定される補強ブラケットと有す
    る下枠補強材を設け、この下枠補強材の上面に屋内側か
    らテーブル板を載置して取付けるようにし、上記下枠部
    分には上記テーブル板の縁部を差込んで支持するテーブ
    ル板支持部が突設され、このテーブル板支持部に合成樹
    脂製の添設部材を設け、この添設部材の下面により上記
    テーブル板の上面を規制してテーブル板の上面とテーブ
    ル板支持部の縁部との間に隙間を設けると共に、このテ
    ーブル板支持部の縁部にテーブル板の上面との間をシー
    ルする気密材を設けたことを特徴とする出窓。
  2. 【請求項2】 出窓本体の下枠部分の両端部間に掛け渡
    され、建物の躯体における窓台の屋外面に当接される窓
    台対向部材と、この窓台対向部材に設けられ、屋外側へ
    延出した先端部が上記下枠部分に、且つ屋内側へ延出し
    た後端部が上記窓台上に固定される補強ブラケットとを
    有する下枠補強材を形成し、この下枠補強材を上記下枠
    部分に取付け、上記補強ブラケットの後端部を上記窓台
    上に固定して上記出窓本体を躯体の窓開口部に取付け、
    上記下枠補強材の上面に屋内側からテーブル板を載置し
    て取付けることを特徴とする出窓。
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