JPH1088258A - 硫化水素環境用チタン材および製造方法 - Google Patents

硫化水素環境用チタン材および製造方法

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JPH1088258A
JPH1088258A JP8242203A JP24220396A JPH1088258A JP H1088258 A JPH1088258 A JP H1088258A JP 8242203 A JP8242203 A JP 8242203A JP 24220396 A JP24220396 A JP 24220396A JP H1088258 A JPH1088258 A JP H1088258A
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JP
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hydrogen
titanium
titanium material
hydrogen sulfide
acicular
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JP8242203A
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Inventor
Yuichi Takano
雄一 高野
Hisashi Maeda
尚志 前田
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硫化水素環境中での耐水素吸収性に優れ、石
油精製設備内等で使用できるチタン材を開発する。 【解決手段】 針状のα組織を有し、該α組織を構成す
るα粒の長軸を短軸で割った値で表されるアスペクト比
が3以上になるように一旦β域に加熱して、40K/S 以下
の速度で冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫化水素環境中の
耐水素吸収性に優れるチタン材、特に石油精製設備内等
の硫化水素環境中で使用するチタン材に関する。
【0002】
【従来の技術】大型化学プラントの石油精製設備の多く
は腐食性が非常に強い硫化水素雰囲気の環境に曝露され
ている。例えば水添脱硫塔装置は、原油に水素を添加し
て原油中の硫黄を硫化水素に還元して除去するため装置
内は非常に厳しい環境である。このような石油精製設備
の構造材料には炭素鋼が安価という理由で多く使われて
きたが、腐食による劣化のため装置の耐久時間が短くメ
ンテナンスに多額のコストがかかるという問題点があっ
た。このため最近では炭素鋼に変わってチタンやチタン
合金の使用が増加している。
【0003】なぜならば、例えばBosyoku Gijyutu, vo
l.29(1980),113 で報告されているようにチタンやチタ
ン合金が硫化水素環境中で腐食を起こさないため、装置
の耐久性を向上さることができ、その経済的利点が大き
いと考えられているからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らの調査の結果、硫化水素環境中で長期間使用される
場合、チタンやチタン合金の板や管でも水素を吸収して
脆化することが明らかになった。
【0005】これまでに酸や海水等の環境中でチタンが
水素を吸収して脆化することが例えばチタンの加工技
術,(1992),214 で報告されている。そしてこの水素吸収
を防止するため、例えば特公昭55−10669 号公報や防食
技術,vol.28(1979),490 で報告されている大気中のチタ
ンやチタン合金表面の酸化が有効な方法として行われて
いる。この方法で表面に形成された酸化膜は水素の材料
内部への拡散を防ぐ役割を果している。しかし、硫化水
素環境中においてはこの大気酸化処理によっても水素吸
収を充分に防止することができず、新たな対策を行わな
ければならなかった。
【0006】これに対して硫化水素水溶液中の耐水素吸
収性に優れたチタン管として特開平7−3364号公報には
表面に炭化チタン、窒化チタンおよび (あるいは) 炭窒
化チタン膜が存在せずそして結晶粒径を15μm以上100
μm以下としたことを特徴とするチタン管が示されてい
る。しかしながらこの方法でもチタン材やチタン管を硫
化水素雰囲気中で長時間使用した場合に起こる水素吸収
を防ぐことは不可能である。
【0007】例えば上記の特開平7−3364号公報では炭
窒化チタンを除去したチタン管を2400時間硫化水素雰囲
気中に浸漬した結果、少なくとも9ppm の水素を吸収し
ており、実際のプラント中で数年に渡りチタン管を使用
することを考えるとこの方法は水素吸収を防ぐ充分な方
法ではない。
【0008】
【課題を解決するための手段】長時間にわたり硫化水素
雰囲気中で水素吸収を全く起こさないチタン材を開発す
るために本発明者らがいろいろ検討を行った結果、本環
境中の水素吸収がチタン製品内部の組織形態に起因して
いることを突き止めた。
【0009】一般にチタンの板は冷間圧延後に再結晶を
目的とした焼鈍を大気中もしくはAr雰囲気中の約700 ℃
のα域で行う。この再結晶後の組織は等軸のα粒から構
成されており、実際のプラント中で使用される板の組織
はこの等軸のα粒から成る。また管はこの板を短冊状に
切断して管の形状に丸めた後に溶接して製管するため、
非溶金部は等軸のα粒のままである。
【0010】ところで、上述のような本発明者らの検討
の過程において、このチタン板や管をβ変態点以上で焼
鈍して粗大な針状のα組織にした場合、驚くべきことに
硫化水素雰囲気中で水素の吸収が無いことが明らかにな
った。また個々の針状のα粒が粗大であるほど水素の吸
収を抑制できることが明らかになった。この等軸のα粒
は水素を多量に吸収すると言われており、上述のような
知見は予想外というべきである。
【0011】さらに本発明者らは、高周波等を用いた誘
導加熱により深さ1μm 以上の表面部を一旦β域に加熱
した後40℃/S以下の冷却速度で冷却して、表面部を針状
のα組織にすると水素吸収を抑制できることが明らかに
なった。もちろん、そのような効果は表面に限らず、β
域から40℃/S以下の冷却速度で冷却が可能であれば、チ
タン材全体を針状のα組織とすることができる。しか
し、上述のように表面領域だけ針状のα組織とすること
ができれば、一種の補修作業としても行うことができる
のであって、その実用上の意義は大きい。
【0012】そこでさらに、以上の結果に基づいて各々
の針状のα粒の形態と水素吸収量の関係について検討し
たところ、粒の長軸を短軸で割った値で表されるアスペ
クト比が3以上の値をもつ場合に水素の吸収が抑制され
ることが明らかとなった。
【0013】これまでにTitaniumu 80,vol.4(1980),268
5 で、β域の1000℃×1hrの真空焼鈍後炉冷した純チタ
ンの冷延板とα域の800 ℃×1hrの真空焼鈍後炉冷した
冷却板を沸騰した1%硫酸中に浸漬した場合、β域で真
空焼鈍した冷延板の方が水素の吸収量が高いことが報告
されている。これはβ域焼鈍で生成した針状のα組織の
方が、α域焼鈍で生成した等軸のα組織よりも水素の吸
収量が高いことを示している。本発明者らの知見とは全
く逆の傾向が見られるのである。
【0014】現在までにこれ以外に純チタンの組織と水
素吸収量の関係について報告例はなく、上述の本発明者
らの発見は、硫酸の環境中で見られる現象とは全く異な
る硫化水素雰囲気の環境に特有の新しい現象の知見であ
るといえる。
【0015】ここに、本発明は次の通りである。 (1) 針状のα組織を有し、該α組織を構成するα粒の長
軸を短軸で割った値で表されるアスペクト比が3以上で
ある、硫化水素環境中の耐水素吸収性に優れるチタン
材。
【0016】(2) 1μm以上深さの表面部を針状のα組
織とし、該α組織を構成するα粒の長軸を単軸で割った
値で表されるアスペクト比が3以上である、硫化水素環
境中での耐水素吸収性に優れるチタン材。
【0017】(3) 上記(1) または(2) 記載のチタン材を
製造するに際して、針状のα組織で構成すべき領域を一
旦β域に加熱して、40℃/S以下の冷却速度で冷却するこ
とを特徴とする硫化水素環境中の耐水素吸収性に優れる
チタン材の製造方法。
【0018】本発明におけるチタン材としては純チタン
ばかりでなく各種チタン合金も包含されるが、本発明の
好適態様によれば、本発明の対象とするチタンとして次
のものを挙げることができる。
【0019】(1) 重量%で、Fe:0.2 %以下、O:0.3
%以下、残部不可避的不純物およびTiから成る組成を有
するチタン。 (2) 重量%で、白金族元素を0.5 %以下含み、Fe:0.2
%以下、O:0.3 %以下、残部不可避的不純物およびTi
から成る組成を有するチタン合金。
【0020】このように本発明によれば硫化水素含有雰
囲気において用いられるすぐれた耐水素吸収性を示す装
置の構成部材が得られる。したがって本発明はそのよう
な装置の構成部材をも包含する。
【0021】
【発明の実施の形態】ここに、本発明にしたがって硫化
水素雰囲気中で水素の吸収量が抑制できるアスペクト比
が3以上の針状のα組織を生成するためには、チタンの
板や管をβ変態点よりも高い温度で均一なβ組織とした
後に冷却する熱処理が必要である。この熱処理の温度と
時間および冷却速度はα粒のアスペクト比に影響するた
め、アスペクト比が3以上になるように調整が必要であ
る。これは後述するように、一旦β組織とした後冷却
し、そのときの冷却速度を40℃/Sか、あるいはそれより
小さくすることで十分である。
【0022】またこのβ域の熱処理は、冷間圧延した後
のα域の焼鈍後や製管後に行うか、冷間圧延した後に直
接行ってもよい。そしてこの熱処理はβ変態点以上の高
温で行って、大気中やAr雰囲気中または真空中などいず
れの雰囲気中においてもチタン板や管は酸化するため、
実用上問題がある場合は表面の酸化膜を除去する必要が
ある。
【0023】ただし、表面部の加熱がβ変態点以下であ
ればα組織が等軸のまま成長するのみであり、目的とす
る針状のα組織にすることができず、水素吸収を抑制で
きない。またβ変態点以上に加熱後の冷却速度が40℃/S
よりも大きければアスペクト比が3以上の針状のα組織
にならず、水素吸収を抑制できない。
【0024】また針状のα組織が、深さ1μm より浅い
表面部のみに存在する場合は、水素吸収を十分に抑制で
きない。また高周波等を用いた表面部の誘導加熱はβ変
態点以上の高温で行うため、大気中やAr雰囲気中または
真空中などいずれの雰囲気中においてもチタン表面は酸
化する。このため、実用上問題ある場合は表面の酸化膜
を除去する必要がある。
【0025】また、誘導加熱の他に真空中や不活性雰囲
気中でレーザー光線や電子ビーム等を用いて深さ1μm
以上の表面を一度溶解して凝固させる方法によって針状
のα組織とすることができ、表面からの硫化水素雰囲気
中の水素吸収を防止することができる。
【0026】本発明にかかるチタン材の形態は特に制限
されず、例えば板および管の形態で使用することができ
るが、その他適宜形態のものであってもよい。用途とし
ても硫化水素雰囲気中で使用される部材用であればいず
れであってもよいが、具体的には石油精製の水流脱硫装
置の反応容器、排水処理設備等である。
【0027】
【実施例】
実施例1 本発明の作用効果を確認するため表1に示す4種類のチ
タン (AないしD) について硫化水素中の暴露試験を行
った。サンプルは板と管の2種類であり、チタンAない
しDについてそれぞれ表2から表5に示すNo.1から8の
方法でもしくはNo.1から7の方法でチタン材を製造し
た。
【0028】まず、厚さ4mm、幅500 mmの熱間圧延後の
ホットコイルを2回に分けて冷間圧延し、厚さを1mmに
仕上げた。この後にアルカリ脱脂を (56%NaOH+25%カ
ルボン酸塩+5%界面活性材) の成分の水溶液中で5分
間行った。アルカリ脱脂後のα粒の形状の制御を目的と
した焼鈍は大気中で700 ℃×10min または650 torrのAr
雰囲気中で1000℃×10min で行い、Ar雰囲気中の焼鈍後
は冷却速度20℃/minと10℃/minの条件で冷却した。
【0029】以上の方法で作成したコイルから厚さ1m
m、幅50mm、長さ50mmの板のサンプルを作製した。また7
00 ℃×10min の大気中焼鈍を終えたコイルを再度650 t
orrのAr雰囲気中で1000℃×10min および冷却速度20℃/
minの条件で焼鈍した。そしてこの方法で作成したコイ
ルから厚さ1mm、幅50mm、長さ50mmの板のサンプルを作
製した。
【0030】次に、外径が25.4mmで肉厚が1mmの管を製
造するために、大気中の焼鈍を終えて表面のスケールを
酸洗により除去したコイルを幅80mmに切断して管の形に
成形した後溶接により製管した。650 torrのAr雰囲気中
で1000℃×10min の焼鈍を行い、冷却速度 200℃/secの
条件で冷却した。
【0031】表2に示すようにチタン合金Aを用いて従
来技術のNo.1の方法で作成した板の組織も模式図を図1
に、また本発明にかかる同じく表2のNo.3の方法で作成
した板の組織の模式図を図2に示す。従来技術で作成し
た板の組織は等軸のα組織であり、本発明による板の組
織はアスペクト比が3以上の針状のα組織であることが
分かる。
【0032】以上の条件で作製した外径が25.4mmの溶接
管の非溶金部から長さ50mmのサンプルを採取した。各サ
ンプルは表面が酸化しており酸化の状態が異なるため、
内部組織と硫化水素雰囲気中の水素吸収量の関係を明ら
かにできるように、表面から40μmを研磨により除去し
て硫化水素中の暴露試験に供した。
【0033】暴露試験はオートクレーブを用いて表6の
条件で行った。試験後のサンプルから厚さ1mm、幅5m
m、長さ5mmの試料を切り出してガス分析法によるサン
プルに含まれる水素量を分析して、試験前後の水素量の
違いから水素吸収量を求めた。この試験の結果を同じく
表2から表5に示す。
【0034】各表において従来技術の方法で作製した板
と管は約500ppmの多量の水素を吸収するが、本発明の実
施例である方法で作製した板と管は全く水素を吸収して
いない。また比較例からも分かるように、β域焼鈍後の
冷却速度が速くて針状のα粒のアスペクト比が3よりも
小さい場合は約100 ppm の水素を吸収する。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】実施例2 本例においても表1に示す4種類の成分のチタン (A〜
D) について表面部の処理を行った点を除いて実施例1
を繰り返した。サンプルは板と管の2種類であり、表7
から表10に示すNo.1〜11またはNo.1から10の方法で製造
した。
【0042】まず、厚さ10mm、幅500 mmの熱間圧延後の
ホットコイルを2回に分けて冷間圧延し、厚さを3mmに
仕上げた。この後に実施例1と同様にアルカリ脱脂を行
った。アルカリ脱脂後の再結晶を目的とした焼鈍は、大
気中で650 torrのAr雰囲気中で700 ℃×10min で行っ
た。
【0043】以上の方法で作成したコイルから厚さ3m
m、幅50mm、長さ50mmの板のサンプルを作製した。この
サンプルの表面の周囲にコイルを巻き付け、これに高周
波電流を通して表面部を加熱した。高周波の電流と電圧
や加熱時間は、サンプル表面からの所定の深さが所定の
温度になるように調整した。加熱雰囲気は、サンプル表
面を酸化させないで水素吸収に対する組織の影響を明ら
かにできるように1×10-5torr以下の真空中で行った。
【0044】次に、外径が25.4mmで肉厚が3mmの管を製
造するために、Ar中の焼鈍を終えたコイルを幅80mmに切
断して管の形に成形した後溶接により製管した。この管
から長さ50mmのサンプルを作製した。このサンプルの表
面の周囲にコイルを巻き付け、これに高周波電流を通し
て表面部を加熱した。高周波の電流と電圧や加熱時間
は、サンプル表面からの所定の深さが所定の温度になる
ように調整した。加熱雰囲気は上記の板の場合と同じく
真空中で行った。板や管のサンプルは高周波により加熱
した後に、所定の速度で冷却した。
【0045】暴露試験はオートクレーブを用いて前述の
表6と同じ条件で行った。試験後のサンプルから厚さ1
mm、幅5mm、長さ5mmの試料を切り出してガス分析法に
よりサンプルに含まれる水素量を分析して、試験前後の
水素量の違いから水素吸収量を求めた。
【0046】これらの試験の結果を表7から表10に示
す。チタンAないしDのそれぞれについて、従来技術の
No.1と2の方法で作製した板と管は約500ppmの多量の水
素を吸収するが、本発明の実施例であるNo.3、4、5ま
たはNo.3、4の方法で作製した板と管は全く水素を吸収
していない。また比較例のNo. 6ないし11またはNo.5な
いし10から、加熱がα+β域で表面部が等軸のα組織ま
まである場合や、β域焼鈍後の冷却速度が本発明範囲よ
り速く各々のα粒のアスペクト比が3よりも小さい場合
や、針状のα組織が表面から1μm以上に生成していな
い場合は水素を吸収する。
【0047】
【表7】
【0048】
【表8】
【0049】
【表9】
【0050】
【表10】
【0051】
【発明の効果】チタンの製品を針状のα組織を有して各
々のα粒の長軸を短軸で割った値で表されるアスペクト
比が3以上の値を持つように組織制御することにより、
石油精製設備内等の硫化水素環境中で長時間使用されて
もこの環境中で全く水素を吸収せず脆化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のNo.1の方法で作製した板の組織の模
式図である。
【図2】実施例1のNo.3の方法で作成した板の表面部の
組織の模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 641 C22F 1/00 641B 691 691B 692 692A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針状のα組織を有し、該α組織を構成す
    るα粒の長軸を短軸で割った値で表されるアスペクト比
    が3以上である、硫化水素環境中の耐水素吸収性に優れ
    るチタン材。
  2. 【請求項2】 1μm以上深さの表面部を針状のα組織
    とし、該α組織を構成するα粒の長軸を単軸で割った値
    で表されるアスペクト比が3以上である、硫化水素環境
    中の耐水素吸収性に優れるチタン材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のチタン材を製造
    するに際して、針状のα組織で構成すべき領域を一旦β
    域に加熱して、40℃/S以下の冷却速度で冷却することを
    特徴とする硫化水素環境中の耐水素吸収性に優れるチタ
    ン材の製造方法。
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