JPH1088167A - 潤滑剤組成物 - Google Patents

潤滑剤組成物

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JPH1088167A
JPH1088167A JP26119896A JP26119896A JPH1088167A JP H1088167 A JPH1088167 A JP H1088167A JP 26119896 A JP26119896 A JP 26119896A JP 26119896 A JP26119896 A JP 26119896A JP H1088167 A JPH1088167 A JP H1088167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑性能に優れることは勿論のこと、極圧性
や耐磨耗性、更には防錆性や銅腐食性に優れた潤滑剤組
成物を提供する。 【解決手段】 銅、モリブデン、亜鉛、遷移金属または
半金属を金属種とする有機金属化合物の少なくとも1種
を含有する潤滑剤組成物において、アルカリ金属または
アルカリ土類金属または亜鉛を金属種とする有機スルホ
ン酸金属塩もしくは脂肪酸金属塩の少なくとも1種と、
トリアゾール系化合物とを必須成分として含有すること
を特徴とする潤滑剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種産業機械や車両等の
回転部材や摺動部材に適用される潤滑剤組成物に関し、
特に高荷重が加わる箇所や滑り率の高い箇所のように耐
荷重性や極圧性が要求される箇所、あるいは摩耗し易い
箇所に好適であり、かつ防錆性及び銅腐食性に優れた潤
滑剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】潤滑剤組成物の一つであるグリースは、
ころ軸受や4点接触玉軸受、クロスローラ軸受、直動案
内装置(リニアガイド、ボールネジ等)、等速ジョイン
ト、歯車等の各種産業機械や車両等の回転部材や摺動部
材に広く適用されている。これらの回転部材や摺動部材
において、高荷重下で使用される軸受、例えば鉄鋼設備
の圧延機ロールネック用円すいころ軸受等では、高荷重
下での極圧性に優れるだけでなく、耐摩耗性にも優れる
グリースを封入することが望ましい。耐荷重性や極圧性
を付与するためには、グリースに極圧剤を添加する方法
が一般的である。極圧剤としては、従来より二硫化モリ
ブデンやグラファイト等の固体潤滑剤の他、ニッケルや
アンチモン、セレン、ビスマス、モリブデン、亜鉛等を
金属種とする有機金属化合物が一般的に使用されてい
る。中でも、前記金属種のジアルキルジチオカルバミン
酸塩(DTC)またはジアルキルジチオリン酸塩(DT
P)が好ましいとされており、例えば特公平4−345
90号、特公平3−68920号、特開昭60−470
99号各公報には、MoDTCやMoDTP、ZnDT
P等を含む極圧剤が特に有効である旨記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来好
ましいとされていたDTC系金属化合物やDTP系金属
化合物は、金属種の反応性が高く、使用条件によっては
防錆性や銅腐食性に劣る場合もある。特に近年では、メ
ンテナンスフリーの要望から、一度適用した後は長期間
に渡り継続して使用できることが望まれており、潤滑性
能に加えて防錆性や銅腐食性に優れることも重要な要件
となっている。本発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、潤滑性能に優れることは勿論のこと、極圧性
や耐摩耗性、更には防錆性や銅腐食性に優れた潤滑剤組
成物を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、潤滑剤組成物
に特定の有機金属化合物と、有機スルホン酸金属塩また
は脂肪酸金属塩と、トリアゾール化合物とを必須成分と
して含有させることにより、極圧性や耐摩耗性を維持し
つつ、防錆性や銅腐食性を大幅に向上できることを見い
出し、本発明を完成するに至った。即ち、上記の目的
は、本発明に係る、銅、モリブデン、亜鉛、遷移金属ま
たは半金属を金属種とする有機金属化合物の少なくとも
1種を含有する潤滑剤組成物において、アルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属または亜鉛を金属種とする有機ス
ルホン酸金属塩もしくは脂肪酸金属塩の少なくとも1種
と、トリアゾール系化合物とを必須成分として含有する
ことを特徴とする潤滑剤組成物により達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の潤滑剤組成物に関
して詳細に説明する。本発明の潤滑剤組成物は、銅、モ
リブデン、亜鉛、遷移金属または半金属を金属種とする
有機金属化合物の少なくとも1種と、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属または亜鉛を金属種とする有機スル
ホン酸金属塩もしくは脂肪酸金属塩の少なくとも1種
と、トリアゾール系化合物とを必須成分として含有する
ことを特徴とする。
【0006】本発明の第1の必須成分は、遷移金属、半
金属、銅、モリブデンまたは亜鉛を金属種とする有機金
属化合物である。ここで、前記遷移金属とは周期表のV
III族に分類される金属であり、また半金属はIVB〜 VI
IB族のうち、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、
Bi、Po、Atが該当する。これらの遷移金属及び半
金属の中でも、Te、Ni、Sb、Sn、Se及びBi
が特に好ましい。前記有機金属化合物としては、前記金
属種からなる有機酸の金属塩化合物、錯塩化合物、配位
化合物、付加化合物、アルキル金属化合物、金属酸のエ
ステル、金属アルコキシド等を好適に使用できる。ま
た、有機酸の金属塩化合物としては有機カルボン酸系化
合物、有機硫黄酸系化合物、有機リン酸系化合物が好ま
しく、特に下記一般式(I)または(II)で表されるジ
チオカルバミン酸系化合物及びジチオリン酸系化合物が
好ましい。
【0007】
【化1】
【0008】上記一般式(I)、(II)において、Mは
上記の金属種の何れかを示す。また、Rはアルキル基、
シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキ
ルアリール基またはアリールアルキル基を示す。特に好
ましい基としては、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル基、1,1,3,3−テトラメチルヘキシル基、1,
1,3−トリメチルヘキシル基、1,3−ジメチルブチ
ル基、1−メチルウンデシル基、1−メチルヘキシル
基、1−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、2−
エチルヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−
ヘプチル基、4−メチルシクロヘキシル基、n−ブチル
基、イソブチル基、イソプロピル基、イソヘプチル基、
イソペンチル基、ウンデシル基、エイコシル基、エチル
基、オクタデシル基、オクチル基、シクロオクチル基、
シクロドデシル基、シクロペンチル基、デシル基、テト
ラデシル基、ドコシル基、ドデシル基、トリデシル基、
トリメチルシクロヘキシル基、ノニル基、プロピル基、
ヘキサデシル基、ヘキシル基、ヘニコシル基、ヘプタデ
シル基、ヘプチル基、ペンタデシル基、ペンチル基、メ
チル基、第三ブチルシクロヘキシル基、第三ブチル基、
2−ヘキセニル基、2−メタリル基、アリル基、ウンデ
セニル基、オレイル基、デセニル基、ビニル基、ブテニ
ル基、ヘキセニル基、ヘプタデセニル基、トリル基、エ
チルフェニル基、イソプロピルフェニル基、第三ブチル
フェニル基、第二ペンチルフェニル基、n−ヘキシルフ
ェニル基、第三オクチルフェニル基、イソノニルフェニ
ル基、n−ドデシルフェニル基、フェニル基、ベンジル
基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、3
−フェニルプロピル基、1,1−ジメチベンジル基、2
−フェニルイソプロピル基、2−フェニルヘキシル基、
ベンズヒドリル基、ビフェニル基等を挙げることができ
る。また、これらの基はエーテル結合を有してもよい。
尚、一般式(I)、(II)の2つのRは同一でも、異な
っていてもよい。
【0009】また、一般式(I)、(II)で表される化
合物以外の有機酸の金属塩として、例えば2−メルカプ
トベンゾチアゾールと上記各金属種との塩も好ましく使
用できる。更に、上記金属種とナフテン酸または脂肪酸
との金属塩も好ましい。尚、金属種としてセレンを選択
した場合、アルキル金属化合物としてフェノセレナジ
ン、ジフェニルセレナイド等も好ましい。
【0010】本発明の潤滑剤組成物の第2の必須成分
は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属または亜鉛を
金属種とする有機スルホン酸金属塩もしくは脂肪酸金属
塩である。前記有機スルホン酸金属塩としては、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属または亜鉛の石油スルホ
ン酸塩、ジノニルナフタレンスルホン酸塩等のアルキル
化されたナフタレンスルホン酸塩等の化合物、あるいは
これらの誘導体を好適に使用できる。また、前記脂肪酸
金属塩としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
または亜鉛とのラノリン脂肪酸塩、ステアリン酸塩、ド
デカン酸塩、テトラデカン酸塩、ヘキサデカン酸塩、ス
テアリン二酸塩、ドデカン二酸塩、テトラデカン二酸
塩、オレイン酸塩、安息香酸塩、トルイル酸塩、ナフテ
ン酸塩及びその他の高級脂肪酸塩、アルキル化されたナ
フテン酸塩または安息香酸塩等の化合物、あるいはこれ
らの誘導体を好適に使用できる。
【0011】本発明の潤滑剤組成物の第3の必須成分
は、トリアゾール系化合物である。前記トリアゾール系
化合物としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾ
ール、キシリルトリアゾール及びアルキル化されたベン
ゾトリアゾール誘導体等の他、2−(2’−ヒドロキシ
−4’−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’
−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジペンチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、3−(N−サリチロイル)
−アミノ−1,2,4−トリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミノフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾト
リアゾール等の化合物、もしくはこれらの誘導体を好適
に使用できる。上記の中では、トリルトリアゾールが特
に好ましい。
【0012】本発明の潤滑剤組成物は、上記第1、第2
及び第3の必須成分を所定の混合比率並びに量をもって
含有する。必須成分の混合比率並びに含有量は、その適
用箇所や用途に応じて適宜設定される。例えば軸受用グ
リースの場合は、混合比率は第1成分:第2成分:第3
成分=10:10:1〜10:1:0.01の範囲が好
ましく、また含有量はグリース全量に対して3成分の合
計で25重量%以下であることが好ましい。また、各必
須成分は各々の中で適宜組み合わせて使用することもで
きる。
【0013】本発明の潤滑剤組成物は、エンジンオイル
やギヤーオイル等の各種機械部品の潤滑油や各種軸受に
封入されるグリースに好適である。以下、グリースとし
た時の実施形態を説明する。増ちょう剤は特に制限され
ることはなく、例えばアルミニウム、バリウム、カルシ
ウム、リチウム、ナトリウム等の金属石鹸、リチウムコ
ンプレックス、カルシウムコンプレックス、アルミニウ
ムコンプレックス等の複合金属石鹸、ジウレア、トリウ
レア、テトラウレア、ポリウレア等のウレア化合物、あ
るいは、シリカゲル、ベントナイト等の無機系化合物、
ウレタン化合物、ウレア・ウレタン化合物、ナトリウム
テレフタラメート化合物等を適宜使用できる。尚、酸化
安定性に優れるウレア化合物を用いることにより、高
温、高速回転での潤滑性能並びに潤滑寿命をより向上さ
せることができる。
【0014】基油も特に制限されることはなく、鉱油及
び合成炭化水素油、エーテル油、エステル油等の合成油
を単独もしくは混合して適宜使用できる。尚、鉱油とし
てはパラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油を挙げることが
でき、合成炭化水素油としてはポリ−α−オレフィン油
等を、エーテル油としてはジアルキルジフェニルエーテ
ル油、アルキルトリフェニルエーテル油、アルキルテト
ラフェニルエーテル油等を、エステル油としてはジエス
テル油、ポリオールエステル油、又はこれらのコンプレ
ックスエステル油、芳香族エステル油等を挙げることが
できる。中でも、高温、高速での潤滑性能並びに潤滑寿
命を考慮すると、合成油が含有されることが望ましく、
特にエステル油、エーテル油の含有が望ましい。
【0015】また、グリースには、従来より公知の各種
添加剤を配合することができる。 〔極圧剤〕本発明の潤滑剤組成物は極圧性を有するが、
必要に応じて従来より公知の極圧剤を併用することがで
きる。グリースとした時の極圧剤として、例えば以下の
化合物を使用することができる。硫黄系化合物として
は、ジベンジルジスルフィド等のスルフィドあるいはポ
リスルフィド化合物、硫化油脂類、無灰系カルバミン酸
化合物類、チオウレア系化合物、もしくはチオカーボネ
ート類等を使用ことができる。リン酸系極圧剤として
は、トリオクチルフォスフェート、トリクレジルフォス
フェート等のリン酸エステル、酸性リン酸エステル、亜
リン酸エステル、酸性亜リン酸エステル等のリン酸エス
テル系化合物を使用することができる。また、その他に
も塩素化パラフィン等のハロゲン系の極圧剤、あるい
は、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、グラファ
イト、PTFE、硫化アンチモン、窒化硼素などの硼素
化合物等の固体潤滑剤を使用することができる。
【0016】〔油性剤〕油性剤として、例えば以下の化
合物を使用することができる。即ち、オレイン酸やステ
アリン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール等の脂肪酸ア
ルコール、ポリオキシエチレンステアリン酸エステルや
ポリグリセリルオレイン酸エステル等の脂肪酸エステ
ル、リン酸、トリクレジルホスフェート、ラウリル酸エ
ステルまたはポリオキシエチレンオレイルエーテルリン
酸等のリン酸エステル等を使用することができる。
【0017】〔酸化防止剤〕酸化防止剤としてゴム、プ
ラスチック、潤滑油等に添加する老化防止剤、オゾン劣
化防止剤、酸化防止剤から適宜選択して使用する。例え
ば、以下の化合物を使用することができる。即ち、フェ
ニル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルア
ミン、ジフェニル−p−フェニレンジアミン、ジピリジ
ルアミン、フェノチアジン、N−メチルフェノチアジ
ン、N−エチルフェノチアジン、3,7−ジオクチルフ
ェノチアジン、p,p′−ジオクチルジフェニルアミ
ン、N,N′−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N′−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジ
アミン等のアミン系化合物、2,6−ジ−tert−ジ
ブチルフェノール等のフェノール系化合物等を使用する
ことができる。また、必要であれば、リン系、硫黄系の
酸化防止剤を使用してもよい。
【0018】〔防錆剤・金属不活性化剤〕本発明の潤滑
剤組成物は防錆性を有するが、必要に応じて従来より公
知の防錆剤、金属不活性化剤を併用することができる。
グリースとした時の防錆剤として、例えば以下の化合物
を使用することができる。即ち、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、亜鉛以外を金属種とする有機スルホン酸
塩、有機スルホン酸のアンモニウム塩、有機カルボン酸
塩、フェネート、ホスホネート、アルキルもしくはアル
ケニルこはく酸エステル等のアルキル、アルケニルこは
く酸誘導体、ソルビタンモノオレエート等の多価アルコ
ールの部分エステル、オレオイルザルコシン等のヒドロ
キシ脂肪酸類、1−メルカプトステアリン酸等のメルカ
プト脂肪酸類あるいはその金属塩、ステアリン酸等の高
級脂肪酸類、イソステアリルアルコール等の高級アルコ
ール類、高級アルコールと高級脂肪酸とのエステル、
2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、
2−メルカプトチアジアゾール等のチアゾール類、2−
(デシルジチオ)−ベンゾイミダゾール、ベンズイミダ
ゾール等のイミダゾール系化合物、あるいは、2,5−
ビス(ドデシルジチオ)ベンズイミダゾール等のジスル
フィド系化合物、あるいは、トリスノニルフェニルフォ
スファイト等のリン酸エステル類、ジラウリルチオプロ
ピオネート等のチオカルボン酸エステル系化合物等を使
用することができる。また、亜硝酸塩等も使用すること
ができる。
【0019】(実施例1〜5、比較例1〜5)以下、本
発明の潤滑剤組成物に関して、グリースを例とした実施
例並びに比較例により更に詳細に説明する。40℃での
動粘度が150cSt の鉱油に、リチウムステアレートを
該グリース全量の10重量%となるように混合してベー
スグリースを作成し、表1及び表2に示す如く各化合物
を添加して試験グリースを調製した。即ち、実施例の試
験グリースは第1の必須成分である有機金属化合物、第
2の必須成分であるアルカリ金属/アルカリ土類金属の
有機スルホン酸塩及び第3の必須成分であるトリアゾー
ル系化合物の全てを含有するのに対し、比較例の試験グ
リースは第1の必須成分である有機金属化合物と、第2
の必須成分であるアルカリ金属/アルカリ土類金属の有
機スルホン酸塩または第3の必須成分であるトリアゾー
ル系化合物の何れか一方とを含有するように作成したも
のである。そして、各試験グリースについて、(1)A
STM D1743に準拠して、0.1%塩水(試験
1)及び0.5%塩水(試験2)を用いた防錆性試験
と、(2)JIS K 2220に規定の方法による銅
板腐食試験(試験3)とを行った。試験結果を、表1及
び表2に併記する。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】実施例のグリースは、比較例のグリースに
比べて全ての試験結果において優れていることが判る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潤滑剤組
成物は、特定の有機金属化合物と、有機スルホン酸金属
塩または脂肪酸金属塩と、トリアゾール系化合物とを必
須成分として含有するため、極圧性や耐磨耗性を維持し
つつ、防錆性や銅腐食性を格段に向上させることができ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 135:10 133:44 129:34) C10N 10:04 10:08 10:10 10:12 10:16 30:06 30:12 40:02 40:04 40:25 50:10 (72)発明者 横内 敦 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 中 道治 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅、モリブデン、亜鉛、遷移金属または
    半金属を金属種とする有機金属化合物の少なくとも1種
    を含有する潤滑剤組成物において、アルカリ金属または
    アルカリ土類金属または亜鉛を金属種とする有機スルホ
    ン酸金属塩もしくは脂肪酸金属塩の少なくとも1種と、
    トリアゾール系化合物とを必須成分として含有すること
    を特徴とする潤滑剤組成物。
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