JPH10204460A - グリース組成物 - Google Patents
グリース組成物Info
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- JPH10204460A JPH10204460A JP660297A JP660297A JPH10204460A JP H10204460 A JPH10204460 A JP H10204460A JP 660297 A JP660297 A JP 660297A JP 660297 A JP660297 A JP 660297A JP H10204460 A JPH10204460 A JP H10204460A
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- Japan
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- oils
- grease composition
- grease
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温での潤滑性能並びに潤滑寿命が向上した
グリース組成物を提供する。 【解決手段】 基油と、分子内にエーテル結合を有する
ウレア化合物からなる増ちょう剤とを含有することを特
徴とするグリース組成物。
グリース組成物を提供する。 【解決手段】 基油と、分子内にエーテル結合を有する
ウレア化合物からなる増ちょう剤とを含有することを特
徴とするグリース組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種産業機械や車両
等の回転部材や摺動部材に適用されるグリース組成物に
関し、特に高温、高速回転で使用される機器の回転部材
や摺動部材に好適なグリース組成物に関する。
等の回転部材や摺動部材に適用されるグリース組成物に
関し、特に高温、高速回転で使用される機器の回転部材
や摺動部材に好適なグリース組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種産業機械や車両等の軸受に封入され
るグリースにおいて、鉱油を基油としたグリースは、エ
ステル油、シリコーン油、エーテル油等の合成潤滑油を
基油としたグリースよりも酸化されやすく、高温におけ
る潤滑寿命が短いという欠点がある。特に、凡用グリー
スとして広く使用されているリチウム石けんを増ちょう
剤とするグリースは、130℃以上の高温では、酸化劣
化により短時間でグリース構造が破壊し、潤滑作用を低
下させる。これは、主に増ちょう剤である金属石けんが
触媒となって基油を酸化させるためである。
るグリースにおいて、鉱油を基油としたグリースは、エ
ステル油、シリコーン油、エーテル油等の合成潤滑油を
基油としたグリースよりも酸化されやすく、高温におけ
る潤滑寿命が短いという欠点がある。特に、凡用グリー
スとして広く使用されているリチウム石けんを増ちょう
剤とするグリースは、130℃以上の高温では、酸化劣
化により短時間でグリース構造が破壊し、潤滑作用を低
下させる。これは、主に増ちょう剤である金属石けんが
触媒となって基油を酸化させるためである。
【0003】このため、最近では、石けんグリースと異
なり、金属元素を含まず酸化安定性に優れたウレア化合
物を増ちょう剤とするウレアグリース、更には高温での
潤滑性能に優れた合成油を基油とし、ウレア化合物を増
ちょう剤とするウレアグリースが市場で脚光を浴びるよ
うになっている。
なり、金属元素を含まず酸化安定性に優れたウレア化合
物を増ちょう剤とするウレアグリース、更には高温での
潤滑性能に優れた合成油を基油とし、ウレア化合物を増
ちょう剤とするウレアグリースが市場で脚光を浴びるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】一方、グリースは各種
の機械装置に一旦充填されると、長時間使用される場合
が多く、その間常に空気と接触しているため、より熱安
定性、酸化安定性に優れることが望まれている。更に、
年々機械の小型化、軽量化、高速化が進み、またメンテ
ナンスフリーの浸透により使用条件がますます苛酷にな
ってきており、グリース組成物に対する要求性能も一段
と厳しくなっている。このような要望に対して、上記ウ
レアグリースも十分に応えているとは言い難い状況にあ
る。
の機械装置に一旦充填されると、長時間使用される場合
が多く、その間常に空気と接触しているため、より熱安
定性、酸化安定性に優れることが望まれている。更に、
年々機械の小型化、軽量化、高速化が進み、またメンテ
ナンスフリーの浸透により使用条件がますます苛酷にな
ってきており、グリース組成物に対する要求性能も一段
と厳しくなっている。このような要望に対して、上記ウ
レアグリースも十分に応えているとは言い難い状況にあ
る。
【0005】このような状況から、特に高温における長
寿命化の要求は、軸受メーカーにとっても最重要課題の
一つとして取り上げられ、安価な長寿命のグリース組成
物の開発が強く望まれている。また、使用上限温度の要
求もますます上昇しているのが現状である。本発明は、
上記の事情に鑑みてなされたものであり、高温での潤滑
性能並びに潤滑寿命が向上したグリース組成物を提供す
ることを目的とする。
寿命化の要求は、軸受メーカーにとっても最重要課題の
一つとして取り上げられ、安価な長寿命のグリース組成
物の開発が強く望まれている。また、使用上限温度の要
求もますます上昇しているのが現状である。本発明は、
上記の事情に鑑みてなされたものであり、高温での潤滑
性能並びに潤滑寿命が向上したグリース組成物を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意検討を行った結果、増ちょう剤
として、分子内にエーテル結合を有するウレア化合物を
使用することにより、その高温寿命を大幅に向上できる
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、上
記の目的は、本発明の基油と、分子内にエーテル結合を
有するウレア化合物からなる増ちょう剤とを含有するこ
とを特徴とするグリース組成物により達成される。
的を達成するために鋭意検討を行った結果、増ちょう剤
として、分子内にエーテル結合を有するウレア化合物を
使用することにより、その高温寿命を大幅に向上できる
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、上
記の目的は、本発明の基油と、分子内にエーテル結合を
有するウレア化合物からなる増ちょう剤とを含有するこ
とを特徴とするグリース組成物により達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のグリース組成物に関し
て、更に詳細に説明する。本発明のグリース組成物は、
一般のグリースと同様に基油と増ちょう剤とを含有す
る。本発明で使用される基油としては、特に制限される
ことはなく、鉱油及び合成炭化水素油、エーテル油、エ
ステル油等の合成油を単独もしくは混合して適宜使用で
きる。尚、鉱油としてはパラフィン系鉱油、ナフテン系
鉱油を挙げることができ、合成炭化水素油としてはポリ
−α−オレフィン油等を、エーテル油としてはジアルキ
ルジフェニルエーテル油、アルキルトリフェニルエーテ
ル油、アルキルテトラフェニルエーテル油等を、エステ
ル油としてはジエステル油、ポリオールエステル油、又
はこれらのコンプレックスエステル油、芳香族エステル
油等を挙げることができる。中でも、高温、高速での潤
滑性能並びに潤滑寿命を考慮すると、合成油が含有され
ることが望ましく、特にエステル油、エーテル油の含有
が望ましい。コスト面からは、鉱油が含有されることが
望ましい。更に、後述される増ちょう剤との親和性か
ら、基油としてエーテル油もしくはエーテル油を含有す
ることが最も好ましい。
て、更に詳細に説明する。本発明のグリース組成物は、
一般のグリースと同様に基油と増ちょう剤とを含有す
る。本発明で使用される基油としては、特に制限される
ことはなく、鉱油及び合成炭化水素油、エーテル油、エ
ステル油等の合成油を単独もしくは混合して適宜使用で
きる。尚、鉱油としてはパラフィン系鉱油、ナフテン系
鉱油を挙げることができ、合成炭化水素油としてはポリ
−α−オレフィン油等を、エーテル油としてはジアルキ
ルジフェニルエーテル油、アルキルトリフェニルエーテ
ル油、アルキルテトラフェニルエーテル油等を、エステ
ル油としてはジエステル油、ポリオールエステル油、又
はこれらのコンプレックスエステル油、芳香族エステル
油等を挙げることができる。中でも、高温、高速での潤
滑性能並びに潤滑寿命を考慮すると、合成油が含有され
ることが望ましく、特にエステル油、エーテル油の含有
が望ましい。コスト面からは、鉱油が含有されることが
望ましい。更に、後述される増ちょう剤との親和性か
ら、基油としてエーテル油もしくはエーテル油を含有す
ることが最も好ましい。
【0008】本発明のグリース組成物は、上記の基油
に、増ちょう剤として、分子内にエーテル結合を有する
ウレア化合物が配合される。配合量は、従来の増ちょう
剤と同様の量であり、グリース組成物全量の7〜35重
量%程度である。特に好ましいウレア化合物は、下記一
般式〔I〕で表されるエーテル構造を末端に有するジウ
レア化合物である。
に、増ちょう剤として、分子内にエーテル結合を有する
ウレア化合物が配合される。配合量は、従来の増ちょう
剤と同様の量であり、グリース組成物全量の7〜35重
量%程度である。特に好ましいウレア化合物は、下記一
般式〔I〕で表されるエーテル構造を末端に有するジウ
レア化合物である。
【0009】
【化1】
【0010】式中、Rは炭素数6〜15の炭化水素基を
表し、特に4,4’−ジフェニルメタンが好ましい。A
1 、A2 は、少なくとも一方がエーテル結合を有する基
である。A1 、A2において、エーテル基の占める割合
が10モル%以上であることが好ましく、全てがエーテ
ル結合を有する基であることが最も好ましい。また、こ
のエーテル結合を有する基は、一般式R’−O−R”−
で表され、R’、R”はそれぞれ同一でも異なっていて
もよく、例えばR’、R”として1,1,3,3−テト
ラメチルブチル基、1,1,3,3−テトラメチルヘキ
シル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,3−
ジメチルブチル基、1−メチルウンデカン基、1−メチ
ルヘキシル基、1−メチルヘプチル基、1−メチルペン
チル基、2−エチルブチル基、2−エチルヘキシル基、
2−メチルシクロヘキシル基、3−ヘプチル基、4−メ
チルシクロヘキシル基、n−ブチル基、イソブチル基、
イソプロピル基、イソヘプチル基、イソペンチル基、ウ
ンデシル基、エイコシル基、エチル基、オクタデシル
基、オクチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル
基、シクロペンチル基、ジメチルシクロヘキシル基、デ
シル基、テトラデシル基、ドコシル基、ドデシル基、ト
リデシル基、トリメチルシクロヘキシル基、ノニル基、
プロピル基、ヘキサデシル基、ヘキシル基、ヘニコシル
基、ヘプタデシル基、ヘプチル基、ペンタデシル基、ペ
ンチル基、メチル基、第三ブチルシクロヘキシル基、第
三ブチル基等のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、
1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、3−フ
ェニルプロピル基、1,1−ジメチルベンジル基、2−
フェニルイソプロピル基、2−フェニルヘキシル基、ベ
ンズヒドリル基、ビフェニル基等のフェニルアルキル
基、トリル基、エチルフェニル基、イソプロピルフェニ
ル基、第三ブチルフェニル基、sec−ペンチルフェニ
ル基、n−ヘキシルフェニル基、第三オクチルフェニル
基、イソノニルフェニル基、n−ドデシルフェニル基等
のアルキルフェニル基、2−ヘキセニル基、2−メタリ
ル基、アリル基、ウンデセニル基、オレイル基、デセニ
ル基、ビニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、ヘプタデ
セニル基等のアルケニル基等が好適に使用できる。さら
に好ましくは、R’とR”の炭素数の合計が6〜15で
あり、最も好ましくはA1 もしくはA 2として4,4’
−ジフェニルエーテル基もしくはそのアルキル置換体で
ある。尚、A1 、A2 において上記エーテル結合を有す
る基と組み合わされる基は、炭素数6〜18の炭化水素
基が好ましく、例えばフェニル基、シクロヘキシル基、
オクチル基等が好適である。
表し、特に4,4’−ジフェニルメタンが好ましい。A
1 、A2 は、少なくとも一方がエーテル結合を有する基
である。A1 、A2において、エーテル基の占める割合
が10モル%以上であることが好ましく、全てがエーテ
ル結合を有する基であることが最も好ましい。また、こ
のエーテル結合を有する基は、一般式R’−O−R”−
で表され、R’、R”はそれぞれ同一でも異なっていて
もよく、例えばR’、R”として1,1,3,3−テト
ラメチルブチル基、1,1,3,3−テトラメチルヘキ
シル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,3−
ジメチルブチル基、1−メチルウンデカン基、1−メチ
ルヘキシル基、1−メチルヘプチル基、1−メチルペン
チル基、2−エチルブチル基、2−エチルヘキシル基、
2−メチルシクロヘキシル基、3−ヘプチル基、4−メ
チルシクロヘキシル基、n−ブチル基、イソブチル基、
イソプロピル基、イソヘプチル基、イソペンチル基、ウ
ンデシル基、エイコシル基、エチル基、オクタデシル
基、オクチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル
基、シクロペンチル基、ジメチルシクロヘキシル基、デ
シル基、テトラデシル基、ドコシル基、ドデシル基、ト
リデシル基、トリメチルシクロヘキシル基、ノニル基、
プロピル基、ヘキサデシル基、ヘキシル基、ヘニコシル
基、ヘプタデシル基、ヘプチル基、ペンタデシル基、ペ
ンチル基、メチル基、第三ブチルシクロヘキシル基、第
三ブチル基等のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、
1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、3−フ
ェニルプロピル基、1,1−ジメチルベンジル基、2−
フェニルイソプロピル基、2−フェニルヘキシル基、ベ
ンズヒドリル基、ビフェニル基等のフェニルアルキル
基、トリル基、エチルフェニル基、イソプロピルフェニ
ル基、第三ブチルフェニル基、sec−ペンチルフェニ
ル基、n−ヘキシルフェニル基、第三オクチルフェニル
基、イソノニルフェニル基、n−ドデシルフェニル基等
のアルキルフェニル基、2−ヘキセニル基、2−メタリ
ル基、アリル基、ウンデセニル基、オレイル基、デセニ
ル基、ビニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、ヘプタデ
セニル基等のアルケニル基等が好適に使用できる。さら
に好ましくは、R’とR”の炭素数の合計が6〜15で
あり、最も好ましくはA1 もしくはA 2として4,4’
−ジフェニルエーテル基もしくはそのアルキル置換体で
ある。尚、A1 、A2 において上記エーテル結合を有す
る基と組み合わされる基は、炭素数6〜18の炭化水素
基が好ましく、例えばフェニル基、シクロヘキシル基、
オクチル基等が好適である。
【0011】また、グリース組成物には、従来より公知
の各種添加剤を配合することができる。 〔極圧剤〕極圧剤として、例えば以下の化合物を使用す
ることができる。有機金属系のものとしては、ジチオカ
ルバミン酸モリブデン、ジチオリン酸モリブデン等の有
機モリブデン化合物、ジチオカルバミン酸亜鉛、ジチオ
リン酸亜鉛、亜鉛フェネート等の有機亜鉛化合物、ジチ
オカルバミン酸アンチモン、ジチオリン酸アンチモン等
の有機アンチモン化合物、ジチオカルバミン酸セレン等
の有機セレン化合物、ナフテン酸ビスマス、ジチオカル
バミン酸ビスマス等の有機ビスマス化合物、ジチオカル
バミン酸鉄、オクチル酸鉄等の有機鉄化合物、ジチオカ
ルバミン酸銅、ナフテン酸銅等の有機銅化合物、ナフテ
ン酸鉛、ジチオカルバミン酸鉛等の有機鉛化合物、マレ
イン酸スズ、ジブチルスズスルファイド等の有機スズ化
合物、あるいは、アルカリ金属、アルカリ土類金属の有
機スルホネート、フェネート、ホスホネート、金、銀、
チタン、カドミウム等の有機金属化合物も必要なら使用
できる。硫黄系化合物としては、ジベンジルジスルフィ
ド等のスルフィドあるいはポリスルフィド化合物、硫化
油脂類、無灰系カルバミン酸化合物類、チオウレア系化
合物、もしくはチオカーボネート類等を使用ことができ
る。リン酸系極圧剤としては、トリオクチルフォスフェ
ート、トリクレジルフォスフェート等のリン酸エステ
ル、酸性リン酸エステル、亜リン酸エステル、酸性亜リ
ン酸エステル等のリン酸エステル系化合物を使用するこ
とができる。また、その他、塩素化パラフィン等のハロ
ゲン系の極圧剤、あるいは、二硫化モリブデン、二硫化
タングステン、グラファイト、PTFE、硫化アンチモ
ン、窒化硼素などの硼素化合物等の固体潤滑剤を使用す
ることができる。
の各種添加剤を配合することができる。 〔極圧剤〕極圧剤として、例えば以下の化合物を使用す
ることができる。有機金属系のものとしては、ジチオカ
ルバミン酸モリブデン、ジチオリン酸モリブデン等の有
機モリブデン化合物、ジチオカルバミン酸亜鉛、ジチオ
リン酸亜鉛、亜鉛フェネート等の有機亜鉛化合物、ジチ
オカルバミン酸アンチモン、ジチオリン酸アンチモン等
の有機アンチモン化合物、ジチオカルバミン酸セレン等
の有機セレン化合物、ナフテン酸ビスマス、ジチオカル
バミン酸ビスマス等の有機ビスマス化合物、ジチオカル
バミン酸鉄、オクチル酸鉄等の有機鉄化合物、ジチオカ
ルバミン酸銅、ナフテン酸銅等の有機銅化合物、ナフテ
ン酸鉛、ジチオカルバミン酸鉛等の有機鉛化合物、マレ
イン酸スズ、ジブチルスズスルファイド等の有機スズ化
合物、あるいは、アルカリ金属、アルカリ土類金属の有
機スルホネート、フェネート、ホスホネート、金、銀、
チタン、カドミウム等の有機金属化合物も必要なら使用
できる。硫黄系化合物としては、ジベンジルジスルフィ
ド等のスルフィドあるいはポリスルフィド化合物、硫化
油脂類、無灰系カルバミン酸化合物類、チオウレア系化
合物、もしくはチオカーボネート類等を使用ことができ
る。リン酸系極圧剤としては、トリオクチルフォスフェ
ート、トリクレジルフォスフェート等のリン酸エステ
ル、酸性リン酸エステル、亜リン酸エステル、酸性亜リ
ン酸エステル等のリン酸エステル系化合物を使用するこ
とができる。また、その他、塩素化パラフィン等のハロ
ゲン系の極圧剤、あるいは、二硫化モリブデン、二硫化
タングステン、グラファイト、PTFE、硫化アンチモ
ン、窒化硼素などの硼素化合物等の固体潤滑剤を使用す
ることができる。
【0012】〔油性剤〕油性剤として、例えば以下の化
合物を使用することができる。即ち、オレイン酸やステ
アリン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール等の脂肪酸ア
ルコール、ポリオキシエチレンステアリン酸エステルや
ポリグリセリルオレイン酸エステル等の脂肪酸エステ
ル、リン酸、トリクレジルホスフェート、ラウリル酸エ
ステルまたはポリオキシエチレンオレイルエーテルリン
酸等のリン酸エステル等を使用することができる。
合物を使用することができる。即ち、オレイン酸やステ
アリン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール等の脂肪酸ア
ルコール、ポリオキシエチレンステアリン酸エステルや
ポリグリセリルオレイン酸エステル等の脂肪酸エステ
ル、リン酸、トリクレジルホスフェート、ラウリル酸エ
ステルまたはポリオキシエチレンオレイルエーテルリン
酸等のリン酸エステル等を使用することができる。
【0013】〔酸化防止剤〕一般に使用される酸化防止
剤も必要に応じて併用出来る。例えば、ゴム、プラスチ
ック、潤滑油等に添加する老化防止剤、オゾン劣化防止
剤、酸化防止剤から適宜選択して使用する。例えば、以
下の化合物を使用することができる。即ち、フェニル−
1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、
ジフェニル−p−フェニレンジアミン、ジピリジルアミ
ン、フェノチアジン、N−メチルフェノチアジン、N−
エチルフェノチアジン、3,7−ジオクチルフェノチア
ジン、p,p′−ジオクチルジフェニルアミン、N,
N′−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,
N′−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン等
のアミン系化合物、2,6−ジ−tert−ジブチルフ
ェノール等のフェノール系化合物等を使用することがで
きる。
剤も必要に応じて併用出来る。例えば、ゴム、プラスチ
ック、潤滑油等に添加する老化防止剤、オゾン劣化防止
剤、酸化防止剤から適宜選択して使用する。例えば、以
下の化合物を使用することができる。即ち、フェニル−
1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、
ジフェニル−p−フェニレンジアミン、ジピリジルアミ
ン、フェノチアジン、N−メチルフェノチアジン、N−
エチルフェノチアジン、3,7−ジオクチルフェノチア
ジン、p,p′−ジオクチルジフェニルアミン、N,
N′−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,
N′−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン等
のアミン系化合物、2,6−ジ−tert−ジブチルフ
ェノール等のフェノール系化合物等を使用することがで
きる。
【0014】〔防錆剤・金属不活性化剤〕防錆剤とし
て、例えば以下の化合物を使用することができる。即
ち、有機スルホン酸のアンモニウム塩、バリウム、亜
鉛、カルシウム、マグネシウム等アルカリ金属、アルカ
リ土類金属の有機スルホン酸塩、有機カルボン酸塩、フ
ェネート、ホスホネート、アルキルもしくはアルケニル
こはく酸エステル等のアルキル、アルケニルこはく酸誘
導体、ソルビタンモノオレエート等の多価アルコールの
部分エステル、オレオイルザルコシン等のヒドロキシ脂
肪酸類、1−メルカプトステアリン酸等のメルカプト脂
肪酸類あるいはその金属塩、ステアリン酸等の高級脂肪
酸類、イソステアリルアルコール等の高級アルコール
類、高級アルコールと高級脂肪酸とのエステル、2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2−メ
ルカプトチアジアゾール等のチアゾール類、2−(デシ
ルジチオ)−ベンゾイミダゾール、ベンズイミダゾール
等のイミダゾール系化合物、あるいは、2,5−ビス
(ドデシルジチオ)ベンズイミダゾール等のジスルフィ
ド系化合物、あるいは、トリスノニルフェニルフォスフ
ァイト等のリン酸エステル類、ジラウリルチオプロピオ
ネート等のチオカルボン酸エステル系化合物等を使用す
ることができる。また、亜硝酸塩等も使用することがで
きる。金属不活性化剤として、例えばベンゾトリアゾー
ルやトリルトリアゾール等のトリアゾール系化合物を使
用することができる。
て、例えば以下の化合物を使用することができる。即
ち、有機スルホン酸のアンモニウム塩、バリウム、亜
鉛、カルシウム、マグネシウム等アルカリ金属、アルカ
リ土類金属の有機スルホン酸塩、有機カルボン酸塩、フ
ェネート、ホスホネート、アルキルもしくはアルケニル
こはく酸エステル等のアルキル、アルケニルこはく酸誘
導体、ソルビタンモノオレエート等の多価アルコールの
部分エステル、オレオイルザルコシン等のヒドロキシ脂
肪酸類、1−メルカプトステアリン酸等のメルカプト脂
肪酸類あるいはその金属塩、ステアリン酸等の高級脂肪
酸類、イソステアリルアルコール等の高級アルコール
類、高級アルコールと高級脂肪酸とのエステル、2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2−メ
ルカプトチアジアゾール等のチアゾール類、2−(デシ
ルジチオ)−ベンゾイミダゾール、ベンズイミダゾール
等のイミダゾール系化合物、あるいは、2,5−ビス
(ドデシルジチオ)ベンズイミダゾール等のジスルフィ
ド系化合物、あるいは、トリスノニルフェニルフォスフ
ァイト等のリン酸エステル類、ジラウリルチオプロピオ
ネート等のチオカルボン酸エステル系化合物等を使用す
ることができる。また、亜硝酸塩等も使用することがで
きる。金属不活性化剤として、例えばベンゾトリアゾー
ルやトリルトリアゾール等のトリアゾール系化合物を使
用することができる。
【0015】上記グリース組成物は常法に従って、基油
に本発明の分子内にエーテル結合を有するウレア化合物
を加え、更に必要に応じて上記各種添加剤の所定量を添
加し、混練機により混練することにより得られる。ま
た、このグリース組成物は各種の転がり軸受に封入する
ことにより、該軸受に優れた潤滑作用を付与することが
できるが、特に高温、高速回転での使用に供される転が
り軸受に好適である。
に本発明の分子内にエーテル結合を有するウレア化合物
を加え、更に必要に応じて上記各種添加剤の所定量を添
加し、混練機により混練することにより得られる。ま
た、このグリース組成物は各種の転がり軸受に封入する
ことにより、該軸受に優れた潤滑作用を付与することが
できるが、特に高温、高速回転での使用に供される転が
り軸受に好適である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 (実施例1〜6及び比較例1〜3)表1〜表3に示す増
ちょう剤、基油、防錆剤(バリウムスルホネート)、酸
化防止剤(PAN:フェニル−1−ナフチルアミン)を
用いて試験グリースを調製した。得られた試験グリース
を軸受耐久試験に供し、寿命時間を測定した。測定結果
を表1〜表3に示す。軸受耐久試験は、ASTM D
1741の軸受寿命試験機に類似した試験機を用い、以
下の方法によって行った。即ち、転がり軸受(呼び番
号:6306VVC3E)に各試験グリースを3g封入
し、温度180℃、ラジアル荷重10kgf、アキシア
ル荷重20kgfの下で3600rpmの回転数で高速
回転させ、焼き付きに至るまでの時間を測定した。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 (実施例1〜6及び比較例1〜3)表1〜表3に示す増
ちょう剤、基油、防錆剤(バリウムスルホネート)、酸
化防止剤(PAN:フェニル−1−ナフチルアミン)を
用いて試験グリースを調製した。得られた試験グリース
を軸受耐久試験に供し、寿命時間を測定した。測定結果
を表1〜表3に示す。軸受耐久試験は、ASTM D
1741の軸受寿命試験機に類似した試験機を用い、以
下の方法によって行った。即ち、転がり軸受(呼び番
号:6306VVC3E)に各試験グリースを3g封入
し、温度180℃、ラジアル荷重10kgf、アキシア
ル荷重20kgfの下で3600rpmの回転数で高速
回転させ、焼き付きに至るまでの時間を測定した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】一般的に高温用グリースとしては300時
間以上の寿命が要求されるが、比較例のグリース(増ち
ょう剤として、分子内にエーテル結合の無いウレア化合
物使用)が何れも300時間未満であるのに対し、本発
明に係る実施例のグリースは何れも500時間以上の寿
命を示す満足すべき結果が得られた。
間以上の寿命が要求されるが、比較例のグリース(増ち
ょう剤として、分子内にエーテル結合の無いウレア化合
物使用)が何れも300時間未満であるのに対し、本発
明に係る実施例のグリースは何れも500時間以上の寿
命を示す満足すべき結果が得られた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のグリース
組成物は、分子内にエーテル結合を有するウレア化合物
を含有することで、高温での潤滑寿命を大幅に改善で
き、特に高温、高速回転に供される軸受に好適に使用す
ることができる。
組成物は、分子内にエーテル結合を有するウレア化合物
を含有することで、高温での潤滑寿命を大幅に改善で
き、特に高温、高速回転に供される軸受に好適に使用す
ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 基油と、分子内にエーテル結合を有する
ウレア化合物からなる増ちょう剤とを含有することを特
徴とするグリース組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP660297A JPH10204460A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | グリース組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP660297A JPH10204460A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | グリース組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10204460A true JPH10204460A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11642897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP660297A Pending JPH10204460A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | グリース組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10204460A (ja) |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP660297A patent/JPH10204460A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040219 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040303 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040426 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040526 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |