JPH1087934A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH1087934A
JPH1087934A JP24768096A JP24768096A JPH1087934A JP H1087934 A JPH1087934 A JP H1087934A JP 24768096 A JP24768096 A JP 24768096A JP 24768096 A JP24768096 A JP 24768096A JP H1087934 A JPH1087934 A JP H1087934A
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稔幸 森
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彰 高木
Hiroki Nakajima
宏樹 中島
Yasuo Ikegami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形機の金属表面との剥離性等の成形加工性
に優れ、透明性等の物性の低下や色調等の外観の悪化が
なく、耐衝撃性に優れた成形品を与える塩化ビニル系樹
脂組成物を提供すること。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂、弾性重合体が幹ポリ
マーのグラフト共重合体及び強酸基、強酸基の1価の塩
又は弱酸基の1価の塩を有するアニオン性界面活性剤を
含有し、塩化ビニル系樹脂とグラフト共重合体との重量
比(塩化ビニル系樹脂/グラフト共重合体)が50/5
0〜99/1で、アニオン性界面活性剤がグラフト共重
合体のラテックスを凝固させた物、グラフト共重合体の
ラテックスを凝固、熱処理及び脱水させた物、又はグラ
フト共重合体の乾燥粉体に配合され、アニオン性界面活
性剤の量がグラフト共重合体100重量部に対して0.
001〜2重量部、かつ塩化ビニル系樹脂とグラフト共
重合体との合計100重量部に対して0.0001〜
0.2重量部である塩化ビニル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂
組成物に関する。さらに詳しくは、成形加工性、とくに
成形機の金属表面との剥離性にすぐれ、しかもたとえば
透明性などの物性が低下したり、色調などの外観が悪化
せず、耐衝撃性にすぐれた、たとえばシート、フィルム
などの成形品を提供することができる塩化ビニル系樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂は、良好な物理的また
は化学的性質を有し、経済性にもすぐれる反面、耐衝撃
性および成形加工性に劣るという欠点を有する。
【0003】前記塩化ビニル系樹脂の耐衝撃性を改良し
ようとするばあいには、通常、ブタジエン系やアクリル
酸アルキルエステル系の弾性幹重合体に、メチルメタク
リレート、スチレン、アクリロニトリルなどをグラフト
共重合させたグラフト共重合体を、塩化ビニル系樹脂に
添加する方法が採用されている。かかるグラフト共重合
体は、塩化ビニル系樹脂が有するすぐれた性質を損なわ
せることなく、その耐衝撃性を改良する耐衝撃性改良剤
として広く用いられている。
【0004】一方、前記塩化ビニル系樹脂が成形加工性
に劣るのは、塩化ビニル系樹脂は、溶融粘度が高く、流
動性がわるく、かつ熱分解しやすいため、成形加工領域
が狭いばかりでなく、成形加工時に成形機の金属表面に
粘着しやすくなることにもとづく。したがって、塩化ビ
ニル系樹脂の成形加工においては、成形機の金属表面へ
の溶融樹脂の粘着が原因となって種々の成形不良が生じ
たり、生産効率が低下することがよく知られている。た
とえば、塩化ビニル系樹脂にカレンダー加工を施す際に
は、かかる塩化ビニル系樹脂のカレンダーロールからの
剥離性がわるくなり、えられる製品シートの外観が悪化
したり、生産性が低下したり、長時間にわたって加工す
ることが困難となるなどの問題が生じる。また、成形機
の金属表面への溶融樹脂の粘着は、前記したような耐衝
撃性改良剤の樹脂への添加量が増加するにつれて増強す
る傾向があることが知られており、塩化ビニル系樹脂の
成形加工をますます困難なものにしている。
【0005】そこで、従来、前記塩化ビニル系樹脂に、
たとえば滑剤、安定剤、可塑剤、加工助剤などの配合剤
を添加し、その成形加工性を改良することが試みられて
いる。とくに、成形機の金属表面との剥離性を向上させ
ようとするばあいには、通常、パラフィン、ポリエチレ
ンワックス、エステル系ワックス、高級脂肪酸、脂肪酸
アミド類などで代表される外部滑剤を塩化ビニル系樹脂
に添加する方法が採用されている。
【0006】しかしながら、前記外部滑剤は、一般に、
塩化ビニル系樹脂との相溶性がわるいため、えられる成
形品の透明性などの物性を低下させてしまうほか、かか
る外部滑剤の使用量を増加させたばあいには、成形加工
性以外の物性が低下するばかりか、さらに成形不良の原
因になりやすく、たとえばカレンダー加工の際には、滑
性過多によってゲル化が遅延したり、プレートアウトを
起こしてカレンダーロールの表面が汚染されたり、えら
れる製品シートの外観が悪化するなどの問題が生じる。
【0007】したがって、成形品の物性の低下を最小限
にとどめ、前記問題が生じないようにするためには、前
記外部滑剤を少量しか添加することができず、塩化ビニ
ル系樹脂の成形機の金属表面との剥離性を充分に向上さ
せることができない。
【0008】このように、耐衝撃性および成形加工性が
改良され、しかも本来の物性が低下したり、外観が悪化
していない塩化ビニル系樹脂が未だ見出されていないの
が現情であり、これらの物性にすぐれた塩化ビニル系樹
脂の開発が待ち望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、成形加工性、とくに成
形機の金属表面との剥離性にすぐれ、しかも透明性など
の物性が低下したり、色調などの外観が悪化せず、耐衝
撃性にすぐれた成形品をうることができる塩化ビニル系
樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニル系
樹脂(A)、弾性重合体を幹ポリマーとするグラフト共
重合体(B)および強酸基、強酸基の1価の塩または弱
酸基の1価の塩を有するアニオン性界面活性剤(C)を
含有してなり、塩化ビニル系樹脂(A)とグラフト共重
合体(B)との重量比(塩化ビニル系樹脂(A)/グラ
フト共重合体(B))が50/50〜99/1であり、
アニオン性界面活性剤(C)が、グラフト共重合体
(B)のラテックスを凝固させたもの、グラフト共重合
体(B)のラテックスを凝固、熱処理および脱水させた
もの、またはグラフト共重合体(B)の乾燥粉体に配合
され、アニオン性界面活性剤(C)の量が、グラフト共
重合体(B)100重量部に対して0.001〜2重量
部であり、かつ塩化ビニル系樹脂(A)とグラフト共重
合体(B)との合計100重量部に対して0.0001
〜0.2重量部である塩化ビニル系樹脂組成物に関す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物
は、前記したように、塩化ビニル系樹脂(A)、弾性重
合体を幹ポリマーとするグラフト共重合体(B)および
強酸基、強酸基の1価の塩または弱酸基の1価の塩を有
するアニオン性界面活性剤(C)を含有してなり、塩化
ビニル系樹脂(A)とグラフト共重合体(B)との重量
比(塩化ビニル系樹脂(A)/グラフト共重合体
(B))が50/50〜99/1であり、アニオン性界
面活性剤(C)が、グラフト共重合体(B)のラテック
スを凝固させたもの、グラフト共重合体(B)のラテッ
クスを凝固、熱処理および脱水させたもの、またはグラ
フト共重合体(B)の乾燥粉体に配合され、アニオン性
界面活性剤(C)の量が、グラフト共重合体(B)10
0部(重量部、以下同様)に対して0.001〜2部で
あり、かつ塩化ビニル系樹脂(A)とグラフト共重合体
(B)との合計100部に対して0.0001〜0.2
部であるものである。
【0012】本発明における大きな特徴の1つは、樹脂
成分である塩化ビニル系樹脂(A)とグラフト共重合体
(B)との合計100部に対して0.0001〜0.2
部といったごく微量の特定のアニオン性界面活性剤
(C)が配合されていることにある。
【0013】従来、成形品に帯電防止性を付与するため
に、通常、塩化ビニル系樹脂100部に対して、アニオ
ン性界面活性剤1部以上の割合でアニオン性界面活性剤
を配合することが知られている。このように、塩化ビニ
ル系樹脂に多量のアニオン性界面活性剤を配合したばあ
いには、成形加工時にプレートアウトを起こしやすく、
またゲル化特性がわるくなり、加工不良を起こしやすい
だけでなく、該樹脂組成物からえられる成形品は、その
透明性などの物性が低下したり、色調などの外観が悪化
してしまう。
【0014】これに対して、本発明においては、アニオ
ン性界面活性剤(C)の作用によって樹脂組成物の成形
加工性、とくに溶融樹脂の成形機の金属表面との剥離性
がいちじるしく向上するにもかかわらず、かかるアニオ
ン性界面活性剤(C)の配合量が塩化ビニル系樹脂
(A)に対してきわめて少量でよいので、成形加工時の
プレートアウト、ゲル特性の悪化および加工不良が起こ
らず、成形品の透明性などの物性の低下や、色調などの
外観の悪化が生じることもない。
【0015】本発明において、樹脂成分として塩化ビニ
ル系樹脂(A)および弾性重合体を幹ポリマーとするグ
ラフト共重合体(B)が用いられる。
【0016】前記塩化ビニル系樹脂(A)には、とくに
限定がなく、たとえば塩化ビニル樹脂、後塩素化塩化ビ
ニル樹脂、部分架橋塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと、た
とえばエチレン、プロピレン、スチレン、酢酸ビニル、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン、アク
リル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、フマル
酸エステル、マレイン酸エステルなどの該塩化ビニルと
共重合可能な単量体との共重合体などの、塩化ビニルを
50重量%以上含有してなる樹脂があげられ、これらは
単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
また、塩化ビニルに基づくセグメントが50重量%以上
含有されているかぎり、塩化ビニル系樹脂と、たとえば
アクリル系樹脂、塩素化ポリエチレンなどのポリオレフ
ィン系樹脂、ウレタン系樹脂などのその他の樹脂とのポ
リマーブレンド、ポリマーアロイなども、本発明におい
て、塩化ビニル系樹脂(A)として用いることができ
る。
【0017】塩化ビニル系樹脂(A)の平均重合度は、
とくに限定がないが、成形加工が容易であるという点を
考慮すると、500〜1500程度であることが望まし
い。
【0018】前記弾性重合体を幹ポリマーとするグラフ
ト共重合体(B)は、塩化ビニル系樹脂組成物からえら
れる成形品の耐衝撃性を向上させるための成分である。
【0019】前記グラフト共重合体(B)の幹ポリマー
となる弾性重合体は、ガラス転移温度が0℃以下のポリ
マーを与える単量体(以下、モノマー(B−1)とい
う)および必要に応じて該モノマー(B−1)と共重合
可能なモノマー(以下、モノマー(B−2)という)を
含有した重合成分を重合させることによってうることが
できる。
【0020】前記モノマー(B−1)は、ガラス転移温
度が0℃以下のポリマーを与えるものであればよく、と
くに限定がないが、たとえばブタジエン、イソプレン、
クロロプレンなどのジエン系単量体;エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレー
トなどのアルキル基の炭素数が1〜8程度のアクリル酸
アルキルエステル系単量体などがあげられ、これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0021】また、前記モノマー(B−2)としては、
たとえばメチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレートなどのアルキル基の炭素数が
1〜8程度のメタクリル酸アルキルエステル系単量体;
アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化
ビニル系単量体;スチレン、α−メチルスチレンなどの
芳香族ビニル系単量体;アクリル酸、メタクリル酸など
のカルボキシル基含有ビニル系単量体;ジビニルベンゼ
ン、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,
3−ブチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタクリレート、エチレングリコールジビニルエーテ
ル、ジアリルフタレート、ジアリルマレート、アリルア
クリレート、アリルメタクリレート、モノアリルマレー
ト、ジアリルエーテル、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレートなどの重合可能な炭素−炭素二
重結合を2個以上有する多官能性単量体などがあげら
れ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0022】前記モノマー(B−1)およびモノマー
(B−2)の使用量は、とくに限定がないが、えられる
グラフト共重合体(B)による耐衝撃性の向上効果を充
分に発現させることを考慮すると、モノマー(B−1)
が重合成分全量の50重量%以上、好ましくは60重量
%以上、すなわちモノマー(B−2)が重合成分全量の
50重量%以下、好ましくは40重量%以下となるよう
に調整することが望ましい。
【0023】弾性重合体をうる際の重合方法にはとくに
限定がなく、たとえば乳化重合法、塊状重合法、溶液重
合法などの通常の重合方法を採用することができる。な
お、乳化重合法を採用するばあいには、通常の乳化剤な
どを用いればよく、溶液重合法を採用するばあいには、
通常の有機溶媒などを用いればよい。
【0024】弾性重合体をうる方法にはとくに限定がな
く、たとえばモノマー(B−1)および必要に応じてモ
ノマー(B−2)を含有した重合成分に、重合開始剤な
どを配合してたとえば前記通常の重合方法で重合を行な
う方法などを採用することができる。
【0025】たとえば、重合方法として乳化重合法を採
用するばあいには、前記重合開始剤として、たとえば過
流酸カリウム、過流酸ナトリウムなどの無機過酸化物;
クメンハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロ
パーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クメン
パーオキサイド、アゾイソブチロニトリルなどの有機過
酸化物などを用いることができる。また、これらと、た
とえば亜硫酸ナトリウム、酸性亜硫酸ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドルスホキシル酸ナト
リウム、グルコース、アスコルビン酸、ヒドロキシアセ
トン酸、硫酸第一鉄、硫酸第一鉄とエチレンジアミン四
酢酸二ナトリウムとの錯体などとを組合わせた通常のレ
ドックス系開始剤も、弾性重合体をうる際の重合開始剤
として用いることができる。かかる重合開始剤は、単独
でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0026】また、重合の際の重合温度、重合時間など
にもとくに限定がなく、たとえば用いるモノマー(B−
1)およびモノマー(B−2)の種類などに応じて適宜
調整すればよい。
【0027】なお、かかる弾性重合体の重合は、たとえ
ば1段で行なってもよく、多段で行ない、必要に応じて
各段のモノマー組成を変更してもよい。また、モノマー
各段の全量を一括して添加し、重合を開始させてもよ
く、重合の進行にともなって連続的にまたは間欠的に順
次モノマーを各段で添加してもよい。
【0028】かくしてえられる弾性重合体にグラフト共
重合させる単量体(以下、モノマー(B−3)という)
にはとくに限定がないが、たとえばメチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート、どのアルキル基の炭
素数が1〜8程度のメタクリル酸アルキルエステル;メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレートなどのアルキ
ル基の炭素数が1〜8程度のアクリル酸アルキルエステ
ル;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシア
ン化ビニル系単量体;スチレン、α−メチルスチレンな
どの芳香族ビニル系単量体;塩化ビニルなどのハロゲン
化ビニル系単量体;アクリル酸、メタクリル酸などのカ
ルボキシル基含有ビニル系単量体などがあげられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0029】幹ポリマーである前記弾性重合体にモノマ
ー(B−3)をグラフト共重合させることによってグラ
フト共重合体(B)をうることができる。
【0030】前記弾性重合体とモノマー(B−3)との
重量比(弾性重合体(固形分)/モノマー(B−3))
は、耐衝撃性の向上効果をより充分に発現させるため
に、20/80以上、好ましくは40/60以上である
ことが望ましく、またグラフト共重合体(B)の粉末を
より良好にうるために、95/5以下、好ましくは90
/10以下であることが望ましい。
【0031】弾性重合体にモノマー(B−3)をグラフ
ト共重合させる方法にはとくに限定がなく、たとえば弾
性重合体のラテックスおよびモノマー(B−3)に、重
合開始剤などを配合して通常の方法で重合を行なう方法
を採用することができる。なお、かかる共重合の方法に
はとくに限定がなく、たとえば1段で行なってもよく、
多段で行ない、必要に応じて各段のモノマー組成を変更
してもよい。また、弾性重合体へモノマー(B−3)を
添加し、共重合させるには、たとえばモノマー(B−
3)各段の全量を一括して添加し、重合を開始させても
よく、重合の進行にともなって、連続的にまたは間欠的
に順次モノマー(B−3)を各段で添加してもよい。
【0032】前記重合開始剤としては、たとえば前記弾
性重合体をうる際に用いられる重合開始剤として例示さ
れたものなどを好適に用いることができ、これらは単独
でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0033】弾性重合体にモノマー(B−3)をグラフ
ト共重合させる際の重合方法にはとくに限定がなく、た
とえば乳化重合法、塊状重合法、溶液重合法などの通常
の重合方法を採用することができる。なお、乳化重合法
を採用するばあいには、通常の乳化剤などを用いればよ
く、溶液重合法を採用するばあいには、通常の有機溶媒
などを用いればよい。
【0034】また、グラフト共重合の際の重合温度、重
合時間などにもとくに限定がなく、たとえば用いる弾性
重合体を構成しているセグメントおよびモノマー(B−
3)の種類などに応じて適宜調整すればよい。
【0035】本発明において、かくしてえられるグラフ
ト共重合体(B)と前記塩化ビニル系樹脂(A)とで樹
脂成分が構成される。
【0036】前記塩化ビニル系樹脂(A)と弾性重合体
を幹ポリマーとするグラフト共重合体(B)との重量比
(塩化ビニル系樹脂(A)/グラフト共重合体(B))
は、塩化ビニル系樹脂(A)が有するすぐれた特性が維
持されるようにするために、50/50以上、好ましく
は60/40以上であり、また耐衝撃性の改良効果を充
分に発現させるために、99/1以下、好ましくは97
/3以下である。
【0037】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、樹脂
成分である前記塩化ビニル系樹脂(A)およびグラフト
共重合体(B)とともに、アニオン性界面活性剤(C)
を含有したものである。
【0038】前記アニオン性界面活性剤(C)は、前記
したように、塩化ビニル系樹脂組成物の成形加工性を向
上させる成分、とくに成形機の金属表面への溶融樹脂の
粘着を防止し、剥離性をいちじるしく向上させる成分で
ある。
【0039】本発明に用いられるアニオン性界面活性剤
(C)は、強酸基、強酸基の1価の塩または弱酸基の1
価の塩を有し、水溶液中でイオン解離して界面活性を示
すものである。
【0040】前記強酸基、強酸基の1価の塩または弱酸
基の1価の塩を有するアニオン性界面活性剤(C)とし
ては、たとえばアルキル硫酸などの硫酸基含有化合物;
アルキルサルフェート、アルキルアミドサルフェート、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェー
ト、アルキルエーテルサルフェートなどの硫酸塩含有化
合物;アルキルスルホン酸などのスルホン酸基含有化合
物;アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネ
ート、アルキルナフタレンスルホネート、アルキルアリ
ールスルホネート、アルキルアミドスルホネート、ジア
ルキルスルホサクシネート、モノアルキルスルホサクシ
ネート、アルキルエーテルスルホネート、アルキルジフ
ェニルエーテルジスルホネート、1価のアシルメチルタ
ウリン酸塩などのスルホン酸塩含有化合物;式:O=P
(OR)2(OH)(式中、Rはアルキル基を示す)ま
たは式:O=P(OR)(OH)2(式中、Rは前記と
同じ)で表わされるアルキルリン酸、アルキルポリオキ
シエチレンリン酸などのリン酸基含有化合物;アルキル
ホスフェート、(アルキルポリオキシエチレン)ホスフ
ェートなどのリン酸塩含有化合物;式:O=PH(O
R)(OH)(式中、Rはアルキル基を示す)で表わさ
れるアルキル亜リン酸などの亜リン酸基含有化合物;ア
ルキルホスファイトなどの亜リン酸塩含有化合物などの
強塩基または強塩基の1価の塩を有するアニオン性界面
活性剤や、1価のステアリン酸塩、1価のオレイン酸
塩、1価のパルミチン酸塩、1価のラウリン酸塩、1価
のロジン酸塩、1価のジアルキルコハク酸塩、ラウロイ
ルサルコシネートなどの1価のカルボン酸塩などの弱酸
基の1価の塩を有するアニオン性界面活性剤があげられ
る。また、前記硫酸塩含有化合物の1価の塩、スルホン
酸塩含有化合物の1価の塩、リン酸塩含有化合物の1価
の塩、亜リン酸塩含有化合物の1価の塩および1価のカ
ルボン酸塩としては、たとえばナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミ
ン塩などがあげられる。これらのアニオン性界面活性剤
(C)は単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できる。
【0041】本発明においては、成形加工性、とくに成
形機の金属表面との剥離性の向上効果がより大きく発現
されるという点で、アニオン性界面活性剤(C)のなか
でも、硫酸基、スルホン酸基、リン酸基、亜リン酸基、
硫酸ナトリウムで代表される硫酸基の1価の塩、スルホ
ン酸ナトリウムで代表されるスルホン酸基の1価の塩、
リン酸ナトリウムで代表されるリン酸基の1価の塩、亜
リン酸ナトリウムで代表される亜リン酸基の1価の塩ま
たはカルボン酸ナトリウムで代表されるカルボキシル基
の1価の塩を有するものがとくに好ましい。
【0042】前記アニオン性界面活性剤(C)の量は、
成形加工性、とくに成形機の金属表面との剥離性の向上
効果を充分に発現させるためには、グラフト共重合体
(B)の固形分100部に対して0.001部以上、好
ましくは0.005部以上であり、かつ塩化ビニル系樹
脂(A)とグラフト共重合体(B)との固形分の合計1
00部に対して0.0001部以上、好ましくは0.0
005部以上である。また、外部滑剤として作用し、え
られる塩化ビニル系樹脂組成物のゲル化が遅くなった
り、該塩化ビニル系樹脂組成物からえられる成形品の透
明性などの物性が低下したり、色調などの外観が悪化す
るおそれをなくすためには、アニオン性界面活性剤
(C)の量は、グラフト共重合体(B)の固形分100
部に対して2部以下、好ましくは1.5部以下であり、
かつ塩化ビニル系樹脂(A)とグラフト共重合体(B)
との固形分の合計100部に対して0.2部以下、好ま
しくは0.15部以下である。
【0043】樹脂成分である前記塩化ビニル系樹脂
(A)およびグラフト共重合体(B)とアニオン性界面
活性剤(C)とを配合することにより、本発明の塩化ビ
ニル系樹脂組成物をうることができる。
【0044】樹脂成分とアニオン性界面活性剤(C)と
の配合の方法にはとくに限定がないが、たとえばグラフ
ト共重合体(B)にアニオン性界面活性剤(C)を配合
し、これと塩化ビニル系樹脂(A)とを混合する方法
や、塩化ビニル系樹脂(A)とグラフト共重合体(B)
とを混合し、これにアニオン性界面活性剤(C)を配合
する方法などを採用することができる。
【0045】なお、前記グラフト共重合体(B)へのア
ニオン性界面活性剤(C)の配合の方法にもとくに限定
がないが、以下に説明することを考慮してその方法を適
宜選択して用いることが好ましい。
【0046】通常、前記グラフト共重合体(B)は、た
とえば乳化重合によって調製されるが、かかる乳化重合
によってえられたグラフト共重合体(B)のラテックス
は、凝固、熱処理、脱水および乾燥の各工程を経て粉体
として用いられる。
【0047】ここで、前記アニオン性界面活性剤(C)
を、グラフト共重合体(B)の重合時や、該グラフト共
重合体(B)のラテックスを凝固する前にグラフト共重
合体(B)に配合したばあい、たとえばアニオン性界面
活性剤(C)として弱酸基の1価の塩を有するものが用
いられていると、該アニオン性界面活性剤(C)が配合
されたグラフト共重合体(B)のラテックスを、たとえ
ば硫酸などの酸で凝固させる際に、比較的解離性が低い
弱酸基が生成されるため、成形加工性、とくに成形機の
金属表面との剥離性が充分に向上されなくなる。また、
たとえばアニオン性界面活性剤(C)として強酸基の1
価の塩を有するものが用いられていると、該アニオン性
界面活性剤(C)が配合されたグラフト共重合体(B)
のラテックスを、たとえば硫酸などの酸で凝固させる際
に、該ラテックスの凝固性が低下し、ラテックスからえ
られる粉体の特性が低下したり、未凝固のラテックスが
残存して脱水トラブルを起こし、またたとえば塩化カル
シウムなどの塩で凝固させる際に、比較的解離性が低い
カルシウム塩などが生成されるため、成形加工性、とく
に成形機の金属表面との剥離性が低下する。
【0048】このようなことを考慮し、本発明において
は、グラフト共重合体(B)のラテックスを凝固させた
もの(スラリー)にアニオン性界面活性剤(C)を配合
するか、またはアニオン性界面活性剤(C)がスラリー
の脱水時に排水中に失われるおそれをなくすためには、
グラフト共重合体(B)のラテックスを凝固、熱処理お
よび脱水させたもの(ウェットケーキ)、またはかかる
ウェットケーキをさらに乾燥させたグラフト共重合体
(B)の乾燥粉体に、アニオン性界面活性剤(C)を配
合する。
【0049】なお、前記グラフト共重合体(B)のラテ
ックスを凝固させる際には、たとえば硫酸、塩酸、酢
酸、リン酸、硝酸、酒石酸、アクリル酸などの酸の水溶
液や、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシ
ウム、硫酸アルミニウム、酢酸カルシウム、ギ酸カルシ
ウムなどの塩の水溶液などを用いることができ、凝固さ
せてえられたスラリーは、熱処理を行なったのち、脱水
させてウェットケーキとし、これを常法にしたがって乾
燥させることにより、前記グラフト共重合体(B)の乾
燥粉体がえられる。
【0050】かくしてえられるアニオン性界面活性剤
(C)が配合されたグラフト共重合体(B)と塩化ビニ
ル系樹脂(A)とを混合することにより、本発明の塩化
ビニル系樹脂組成物がえられる。なお、あらかじめ塩化
ビニル系樹脂(A)とグラフト共重合体(B)とを混合
したものにアニオン性界面活性剤(C)を配合するばあ
いであっても、その配合方法は、前記グラフト共重合体
(B)への配合方法と同様でよい。
【0051】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化
ビニル系樹脂(A)、弾性重合体を幹ポリマーとするグ
ラフト共重合体(B)および強酸基、強酸基の1価の塩
または弱酸基の1価の塩を有するアニオン性界面活性剤
(C)を含有したものであるが、かかる塩化ビニル系樹
脂組成物には、必要に応じて、たとえば有機スズ化合物
系安定剤、金属石けん系安定剤、エポキシ化合物系安定
剤、有機亜リン酸エステル系安定剤、アルキルフェノー
ル系安定剤などの安定剤;流動パラフィン、ポリオレフ
ィンワックス、脂肪酸エステル、高級脂肪酸、脂肪酸ア
ミド、高級アルコール、金属石けんなどの滑剤;フタル
酸エステル類、リン酸エステル類、エポキシ化大豆油な
どの可塑剤;高分子加工助剤などの加工助剤;ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル
などの帯電防止剤;顔料;充填剤などの種々の配合剤を
適量含有させることができる。これらの配合剤は、塩化
ビニル系樹脂(A)と同様にしてグラフト共重合体
(B)およびアニオン性界面活性剤(C)と混合させれ
ばよい。
【0052】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、たと
えば熱ロールなどで混練したのち、熱プレスにて加圧成
形したり、カレンダー加工を施すなどして、たとえばシ
ート、フィルムなどの成形品とすることができる。
【0053】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、成形
加工性、とくに成形機の金属表面との剥離性にすぐれた
ものであり、かかる塩化ビニル系樹脂組成物から、透明
性が低下したり、色調が悪化せず、耐衝撃性にもすぐれ
た成形品をうることができる。
【0054】
【実施例】つぎに、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
【0055】実施例1 水200部、オレイン酸ナトリウム1.5部、硫酸第一
鉄(FeSO4・7H2O)0.002部、エチレンジア
ミン四酢酸二ナトリウム0.005部、ホルムアルデヒ
ドルスホキシル酸ナトリウム0.2部、リン酸三カリウ
ム0.2部、ブタジエン75部、スチレン25部、ジビ
ニルベンゼン1部およびジイソプロピルベンゼンハイド
ロパーオキサイド0.1部を撹拌機付き耐圧重合容器に
仕込み、50℃で15時間重合させ、重合転化率99%
の弾性重合体ラテックス(R−1)をえた。
【0056】弾性重合体ラテックス(R−1)210部
(固形分70部)、水60部、硫酸第一鉄(FeSO4
・7H2O)0.002部、エチレンジアミン四酢酸二
ナトリウム0.004部およびホルムアルデヒドスルホ
キシル酸ナトリウム0.1部を混合したのち、昇温して
内温を70℃にした。こののち、これにメチルメタクリ
レート15部、スチレン15部およびクメンハイドロパ
ーオキサイド0.1部の混合液を3時間かけて連続添加
し、さらに1時間の後重合を行ない、グラフト共重合体
ラテックス(B−1)をえた。
【0057】グラフト共重合体ラテックス(B−1)3
00部(固形分100部)を、5容量%に希釈した硫酸
水溶液40部で凝固させ、この凝固スラリーを80℃で
熱処理し、遠心脱水してウェットケーキをえた。これ
に、アニオン性界面活性剤(C)であるアルキル硫酸ナ
トリウム(花王(株)製、エマール2F)の5w/v%
水溶液を固形分量で0.2部添加し、50℃で乾燥させ
てグラフト共重合体粉末(P−1)をえた。
【0058】ポリ塩化ビニル(平均重合度:700)1
00部、オクチルスズメルカプト(TVS#8831、
安定剤)1部、脂肪酸エステル(H−Wax.E、外部
滑剤)0.2部およびポリオールエステル(G−11、
内部滑剤)0.6部からなる塩化ビニル系樹脂ベースコ
ンパウンドに、前記グラフト共重合体粉末(P−1)1
0部を配合して塩化ビニル系樹脂組成物(S−1)をえ
た。
【0059】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
1)の成形機の金属表面との剥離性を以下の方法にした
がって調べた。その結果を表1に示す。
【0060】[成形機の金属表面との剥離性]フロント
ロールの手前に補助ロールが設けられた8インチテスト
ロールを用い、ロール温度185℃で評価した。
【0061】塩化ビニル系樹脂組成物(S−1)をテス
トロールに投入したのち、樹脂がロールに巻き付いた
ら、樹脂混練物シートを、フロントロールと補助ロール
とのあいだに渡して混練しながら回転させ、樹脂混練物
シートが粘着してフロントロールに取られるまでの時間
(分間)を測定した。
【0062】つぎに、塩化ビニル系樹脂組成物(S−
1)を160℃に加熱した熱ロールで5分間混練し、さ
らに190℃の熱プレスで15分間加圧成形して厚さ5
mmの試験板(成形品)を作製した。
【0063】えられた試験板の透明性および色調を以下
の方法にしたがって調べた。その結果を表1に示す。
【0064】[透明性]JIS K6714に規定の方
法に準拠して、試験板の光線透過率(%)を測定した。
【0065】[色調]試験板の表面を目視にて観察し、
色合いが良好であるばあいを○、黄色味を帯び、色合い
が良好でないばあいを×とした。
【0066】実施例2 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキに添加するアルキル硫
酸ナトリウムの5w/v%水溶液の量を、固形分量で
0.2部から0.02部に変更したほかは、実施例1と
同様にして塩化ビニル系樹脂組成物(S−2)をえた。
【0067】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
2)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表1に示す。
【0068】また、実施例1と同様にして塩化ビニル系
樹脂組成物(S−2)から試験板(成形品)を作製し、
その透明性および色調を実施例1と同様にして調べた。
その結果を表1に示す。
【0069】実施例3 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキに添加するアルキル硫
酸ナトリウムの5w/v%水溶液の量を、固形分量で
0.2部から0.4部に変更したほかは、実施例1と同
様にして塩化ビニル系樹脂組成物(S−3)をえた。
【0070】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
3)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表1に示す。
【0071】また、実施例1と同様にして塩化ビニル系
樹脂組成物(S−3)から試験板(成形品)を作製し、
その透明性および色調を実施例1と同様にして調べた。
その結果を表1に示す。
【0072】実施例4 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキに添加するアルキル硫
酸ナトリウムの5w/v%水溶液の量を、固形分量で
0.2部から1部に変更したほかは、実施例1と同様に
して塩化ビニル系樹脂組成物(S−4)をえた。
【0073】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
4)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表1に示す。
【0074】また、実施例1と同様にして塩化ビニル系
樹脂組成物(S−4)から試験板(成形品)を作製し、
その透明性および色調を実施例1と同様にして調べた。
その結果を表1に示す。
【0075】比較例1 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキにアルキル硫酸ナトリ
ウムの5w/v%水溶液を添加しなかったほかは、実施
例1と同様にして塩化ビニル系樹脂組成物(N−1)を
えた。
【0076】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(N−
1)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表1に示す。
【0077】また、実施例1と同様にして塩化ビニル系
樹脂組成物(N−1)から試験板(成形品)を作製し、
その透明性および色調を実施例1と同様にして調べた。
その結果を表1に示す。
【0078】比較例2 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキに添加するアルキル硫
酸ナトリウムの5w/v%水溶液の量を、固形分量で
0.2部から3部に変更したほかは、実施例1と同様に
して塩化ビニル系樹脂組成物(N−2)をえた。
【0079】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(N−
2)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表1に示す。
【0080】また、実施例1と同様にして塩化ビニル系
樹脂組成物(N−2)から試験板(成形品)を作製し、
その透明性および色調を実施例1と同様にして調べた。
その結果を表1に示す。
【0081】なお、表1中には、アニオン性界面活性剤
(C)の種類、添加量および添加時期をあわせて示す。
表1中のかかるアニオン性界面活性剤(C)の添加時期
の欄の「脱水後」とは、グラフト共重合体ラテックス
(B−1)の脱水後を意味する。
【0082】
【表1】
【0083】表1に示された結果から、実施例1〜4で
えられた本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、いずれも
成形機の金属表面との剥離性にすぐれたものであり、ま
たかかる塩化ビニル系樹脂組成物からえられた成形品
は、いずれも透明性にすぐれ、かつ色調が良好なもので
あることがわかる。
【0084】これに対して、アニオン性界面活性剤
(C)が用いられていない比較例1の塩化ビニル系樹脂
組成物は、成形機の金属表面との剥離性にいちじるしく
劣るものであり、またアニオン性界面活性剤(C)の量
が多すぎる比較例2の塩化ビニル系樹脂組成物からえら
れた成形品は、透明性および色調に劣るものであること
がわかる。
【0085】実施例5 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキに添加するアニオン性
界面活性剤(C)を、アルキル硫酸ナトリウムの5w/
v%水溶液0.2部(固形分)からアルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム(花王(株)製、ネオペレックスF
−25)の5w/v%水溶液0.2部(固形分)に変更
したほかは、実施例1と同様にして塩化ビニル系樹脂組
成物(S−5)をえた。
【0086】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
5)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。
【0087】実施例6 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキに添加するアニオン性
界面活性剤(C)を、アルキル硫酸ナトリウムの5w/
v%水溶液0.2部(固形分)からアシル(牛脂)メチ
ルタウリン酸ナトリウム(日本油脂(株)製、ダイヤポ
ンT)の5w/v%水溶液0.2部(固形分)に変更し
たほかは、実施例1と同様にして塩化ビニル系樹脂組成
物(S−6)をえた。
【0088】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
6)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。
【0089】実施例7 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキに添加するアニオン性
界面活性剤(C)を、アルキル硫酸ナトリウムの5w/
v%水溶液0.2部(固形分)から(アルキルポリオキ
シエチレン)リン酸ナトリウム(東邦化学工業(株)
製、フォスファノールRA−600−Na塩)0.2部
(純分)に変更したほかは、実施例1と同様にして塩化
ビニル系樹脂組成物(S−7)をえた。
【0090】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
7)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。
【0091】比較例3 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)からえられたウェットケーキに添加する界面活性剤
を、アニオン性界面活性剤(C)であるアルキル硫酸ナ
トリウムの5w/v%水溶液0.2部(固形分)から、
ノニオン性界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウレート(花王(株)製、TWEEN20)
0.2部(純分)に変更したほかは、実施例1と同様に
して塩化ビニル系樹脂組成物(N−3)をえた。
【0092】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(N−
3)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。
【0093】なお、表2中には、界面活性剤の種類、性
質、添加量および添加時期をあわせて示す。表2中のか
かる界面活性剤の添加時期の欄の「脱水後」とは、グラ
フト共重合体ラテックス(B−1)の脱水後を意味す
る。
【0094】
【表2】
【0095】表2に示された結果から、アニオン性界面
活性剤(C)を用いてえられた実施例5〜7の本発明の
塩化ビニル系樹脂組成物は、いずれも成形機の金属表面
との剥離性にすぐれたものであることがわかる。
【0096】これに対して、アニオン性界面活性剤
(C)のかわりにノニオン性界面活性剤を用いてえられ
た比較例3の塩化ビニル系樹脂組成物は、成形機の金属
表面との剥離性にいちじるしく劣るものであることがわ
かる。
【0097】実施例8 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)300部(固形分100部)を、5容量%に希釈し
た硫酸水溶液40部で凝固させ、この凝固スラリーを8
0℃で熱処理し、遠心脱水して50℃で乾燥させたの
ち、アニオン性界面活性剤(C)である微粉状のステア
リン酸ナトリウムを固形分で1部添加し、混合してグラ
フト共重合体粉末をえたほかは、実施例1と同様にして
塩化ビニル系樹脂組成物(S−8)をえた。
【0098】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
8)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表3に示す。
【0099】比較例4 実施例8において、微粉状のステアリン酸ナトリウム1
部(固形分)のかわりに微粉状のステアリン酸カルシウ
ム1部(固形分)を用いたほかは、実施例8と同様にし
て塩化ビニル系樹脂組成物(N−4)をえた。
【0100】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(N−
4)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表3に示す。
【0101】比較例5 実施例8において、微粉状のステアリン酸ナトリウム1
部(固形分)のかわりに微粉状のステアリン酸1部(固
形分)を用いたほかは、実施例8と同様にして塩化ビニ
ル系樹脂組成物(N−5)をえた。
【0102】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(N−
5)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表3に示す。
【0103】なお、表3中には、ステアリン酸(塩)の
種類、添加量および添加時期をあわせて示す。表3中の
かかるステアリン酸(塩)の添加時期の欄の「乾燥後」
とは、グラフト共重合体ラテックス(B−1)の乾燥後
を意味する。
【0104】
【表3】
【0105】表3に示された結果から、カルボキシル基
の1価の塩を有するアニオン性界面活性剤(C)を用い
てえられた実施例8の本発明の塩化ビニル系樹脂組成物
は、成形機の金属表面との剥離性にすぐれたものである
ことがわかる。
【0106】これに対して、カルボキシル基の2価の塩
を有するアニオン性界面活性剤(C)を用いてえられた
比較例4の塩化ビニル系樹脂組成物は、実施例8のもの
と比べて成形機の金属表面との剥離性に劣るものであ
り、またアニオン性界面活性剤(C)のかわりにカルボ
ン酸を用いてえられた比較例5の塩化ビニル系樹脂組成
物は、成形機の金属表面との剥離性にいちじるしく劣る
ものであることがわかる。
【0107】実施例9 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)300部(固形分100部)を、5容量%に希釈し
た硫酸水溶液40部で凝固させ、この凝固スラリーを8
0℃で熱処理し、遠心脱水して50℃で乾燥させたの
ち、アニオン性界面活性剤(C)である微粉状のアルキ
ル硫酸ナトリウムを0.2部添加し、混合してグラフト
共重合体粉末をえたほかは、実施例1と同様にして塩化
ビニル系樹脂組成物(S−9)をえた。
【0108】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(S−
9)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表4に示す。
【0109】また、グラフト共重合体粉末をうる工程に
おいて、グラフト共重合体ラテックス(B−1)の凝固
性を調べ、凝固状態が良好であるばあいを○、凝固しに
くく、ラテックスの一部が未凝固のまま残り、凝固状態
が良好でないばあいを×とした。その結果を、凝固させ
る際に用いた化合物(凝固剤)とあわせて表4に示す。
【0110】比較例6 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)300部(固形分100部)にアルキル硫酸ナトリ
ウムの5w/v%水溶液を固形分量で0.2部添加した
のち、これを5容量%に希釈した硫酸水溶液40部で凝
固させ、この凝固スラリーを80℃で熱処理し、遠心脱
水して50℃で乾燥させてグラフト共重合体粉末をえた
ほかは、実施例1と同様にして塩化ビニル系樹脂組成物
(N−6)をえた。
【0111】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(N−
6)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表4に示す。
【0112】また、グラフト共重合体粉末をうる工程に
おけるグラフト共重合体ラテックス(B−1)の凝固性
を実施例9と同様にして調べた。その結果を凝固剤とあ
わせて表4に示す。
【0113】比較例7 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)300部(固形分100部)にアルキル硫酸ナトリ
ウムの5w/v%水溶液を固形分量で0.2部添加した
のち、これを10w/v%塩化カルシウム水溶液40部
で凝固させ、この凝固スラリーを80℃で熱処理し、遠
心脱水して50℃で乾燥させてグラフト共重合体粉末を
えたほかは、実施例1と同様にして塩化ビニル系樹脂組
成物(N−7)をえた。
【0114】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(N−
7)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表4に示す。
【0115】また、グラフト共重合体粉末をうる工程に
おけるグラフト共重合体ラテックス(B−1)の凝固性
を実施例9と同様にして調べた。その結果を凝固剤とあ
わせて表4に示す。
【0116】比較例8 実施例1において、グラフト共重合体ラテックス(B−
1)300部(固形分100部)を10w/v%塩化カ
ルシウム水溶液40部で凝固させ、この凝固スラリーを
80℃で熱処理し、遠心脱水して50℃で乾燥させてア
ルキル硫酸ナトリウムを用いずにグラフト共重合体粉末
をえたほかは、実施例1と同様にして塩化ビニル系樹脂
組成物(N−8)をえた。
【0117】えられた塩化ビニル系樹脂組成物(N−
8)の成形機の金属表面との剥離性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を表4に示す。
【0118】また、グラフト共重合体粉末をうる工程に
おけるグラフト共重合体ラテックス(B−1)の凝固性
を実施例9と同様にして調べた。その結果を凝固剤とあ
わせて表4に示す。
【0119】なお、表4中には、アニオン性界面活性剤
(C)の種類、添加量および添加時期をあわせて示す。
表4中のかかるアニオン性界面活性剤(C)の添加時期
の欄の「乾燥後」および「凝固前」とは、それぞれグラ
フト共重合体ラテックス(B−1)の乾燥後および凝固
前を意味する。
【0120】
【表4】
【0121】表4に示された結果から、実施例9のよう
に、アニオン性界面活性剤(C)をグラフト共重合体ラ
テックス(B−1)の乾燥後に添加したばあいには、ラ
テックスの凝固性にすぐれ、またかくしてえられた実施
例9の本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、成形機の金
属表面との剥離性にすぐれたものであることがわかる。
【0122】これに対して、比較例6のように、アニオ
ン性界面活性剤(C)をグラフト共重合体ラテックス
(B−1)の凝固前に添加したばあいには、ラテックス
の凝固性が低下し、また比較例7のように、凝固剤とし
て塩である塩化カルシウムを用いたばあいには、ラテッ
クスの凝固性は良好であるものの、やはりアニオン性界
面活性剤(C)がグラフト共重合体ラテックス(B−
1)の凝固前に添加されているので、えられた塩化ビニ
ル系樹脂組成物の成形機の金属表面との剥離性が低下
し、さらに比較例8のように、アニオン性界面活性剤
(C)を用いず、凝固剤として塩化カルシウムを用いた
ばあいには、えられた塩化ビニル系樹脂組成物の成形機
の金属表面との剥離性が比較例7よりもさらに低下する
ことがわかる。
【0123】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、成
形加工性、とくに成形機の金属表面との剥離性にすぐれ
たものであり、かかる塩化ビニル系樹脂組成物から、透
明性などの物性が低下したり、色調などの外観が悪化せ
ず、耐衝撃性にもすぐれた、たとえばシート、フィルム
などの成形品をうることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂(A)、弾性重合体を
    幹ポリマーとするグラフト共重合体(B)および強酸
    基、強酸基の1価の塩または弱酸基の1価の塩を有する
    アニオン性界面活性剤(C)を含有してなり、塩化ビニ
    ル系樹脂(A)とグラフト共重合体(B)との重量比
    (塩化ビニル系樹脂(A)/グラフト共重合体(B))
    が50/50〜99/1であり、アニオン性界面活性剤
    (C)が、グラフト共重合体(B)のラテックスを凝固
    させたもの、グラフト共重合体(B)のラテックスを凝
    固、熱処理および脱水させたもの、またはグラフト共重
    合体(B)の乾燥粉体に配合され、アニオン性界面活性
    剤(C)の量が、グラフト共重合体(B)100重量部
    に対して0.001〜2重量部であり、かつ塩化ビニル
    系樹脂(A)とグラフト共重合体(B)との合計100
    重量部に対して0.0001〜0.2重量部である塩化
    ビニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アニオン性界面活性剤(C)が硫酸基、
    スルホン酸基、リン酸基、亜リン酸基、硫酸基の1価の
    塩、スルホン酸基の1価の塩、リン酸基の1価の塩、亜
    リン酸基の1価の塩またはカルボキシル基の1価の塩を
    有するものである請求項1記載の塩化ビニル系樹脂組成
    物。
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JP2013170225A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Bando Chemical Industries Ltd 塩化ビニル系樹脂フィルム、及び、塩化ビニル系樹脂フィルムの製造方法

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