JPH1087865A - シリコーンゴムスポンジ組成物 - Google Patents

シリコーンゴムスポンジ組成物

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JPH1087865A
JPH1087865A JP26921696A JP26921696A JPH1087865A JP H1087865 A JPH1087865 A JP H1087865A JP 26921696 A JP26921696 A JP 26921696A JP 26921696 A JP26921696 A JP 26921696A JP H1087865 A JPH1087865 A JP H1087865A
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篤 柳沼
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輝和 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)RnSiO(4-n)/2で示される分子中に少なくとも2個の アルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)比表面積50m2 g以上の補強性シリカ 10〜100重量部、 (C)ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチラート 0.01〜50重量部、 (D)有機過酸化物 0.1〜10重量部、 (E)白金系触媒 触媒量、 (F)分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個含有するオルガ ノハイドロジェンポリシロキサン 0.01〜10重量部 を必須成分とすることを特徴とするシリコーンゴムスポ
ンジ組成物。 【効果】 本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物は、
発泡性に優れ、均一で微細なセル構造を有し、スキン層
の表面が平滑で粘着性がなく、しかも長時間のポストキ
ュアーを必要としないでシリコーンゴムスポンジを得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用ガスケッ
ト、スポンジロール、断熱シートなどに使用されるシリ
コーンゴムスポンジを与えるシリコーンゴムスポンジ組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シリコ
ーンゴムスポンジはシリコーンゴム特有の物理特性をも
っており、耐熱性、耐寒性、電気絶縁性、難燃性、圧縮
永久歪等に優れた性質を有している。このシリコーンゴ
ムスポンジは、基本的に熱硬化性シリコーンゴム組成物
と発泡剤とを組み合わせ、加熱により、発泡、硬化させ
てスポンジを形成させる方法で得られており、その場
合、発泡性に優れ、均一で微細なセル構造を有し、スキ
ン層の表面が平滑で粘着性がなく、しかも、シリコーン
ゴム特有の物理特性を損なわないことが重要である。こ
のような観点から、従来は発泡剤としてアゾビスイソブ
チロニトリル(AIBN)が一般に使用されてきた。し
かしながら、このアゾビスイソブチロニトリルを用いた
場合、シアノ化合物を副生するために、その除去に長時
間のポストキュアーが必要であり、このため、成形時間
が長くなるという問題があった。
【0003】このような点から、発泡剤としてアゾビス
イソブチロニトリル以外の材料が検討され、アゾジカル
ボンアミド(ADCA)やジニトロソペンタメチレンテ
トラミン(DPG)を発泡剤として用いる方法(特開昭
55−29565号公報)が提案されている。しかし、
これらの発泡剤は、アゾビスイソブチロニトリルが一般
に使用される条件である熱気中での加硫では、表面の平
滑性に劣り、セルも不均一であるという欠点を有してい
る。
【0004】また一方、これらの問題を解決する方法と
して、硬化反応の架橋点であるビニル基を1−エチル−
1−ブチニル基、エチリデンノルボニル基などに変更し
たシリコーンポリマーをベースポリマーとして用いる方
法(特開平2−16132号公報)や、シクロヘキシル
基などのシクロアルキル基などに変更したシリコーンポ
リマーをベースポリマーとして用いる方法(特開平2−
251542号公報)が提案されている。しかしなが
ら、これらの方法では、発泡性、表面平滑性に優れる
が、シリコーンゴム本来の特性である圧縮永久歪特性が
低下するという問題がある。更に、発泡剤として1,
1’−アゾ−ビス(1−アセトキシ−1−フェニル−エ
タン)を用いる方法(特開平8−134250号公報)
が報告されているが、この発泡剤を使用した場合、副生
成物の独特な臭いのため、この臭いを取り除くために長
時間のポストキュアーが必要であり、かつ成型物が黄変
するという欠点がある。
【0005】本発明は、上記問題を克服するためになさ
れたもので、発泡性に優れ、均一で微細なセル構造を有
し、スキン層の表面が平滑で粘着性がなく、しかも長時
間のポストキュアーを必要としないでシリコーンゴムス
ポンジを得ることができるシリコーンゴムスポンジ組成
物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、下記平均組成式(1)で表される分子中に少なく
とも2個のアルケニル基を含有するオルガノポリシロキ
サンと比表面積が50m2 g以上の補強性シリカとを
主成分とするベースコンパウンドに対し、発泡剤として
ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチラートを配合す
ると共に、硬化剤として有機過酸化物とオルガノハイド
ロジェンポリシロキサン及び白金系触媒とを併用して配
合することにより、高発泡倍率で、しかも長時間のポス
トキュアーを必要としないでシリコーンゴムスポンジを
得ることができ、得られたスポンジは均一で微細なセル
構造を有すると共に、スキン層の表面が平滑で粘着性が
なく、かつ圧縮永久歪も小さく、良好な物性を有するも
のであることを知見した。この場合、発泡剤としてジメ
チル−2,2’−アゾビスイソブチラートを使用して
も、硬化剤として有機過酸化物とオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン及び白金系触媒とを併用せず、いずれ
か一方の硬化剤を使用しただけではかかる効果は得られ
ず、また発泡剤としてジメチル−2,2’−アゾビスイ
ソブチラートを用いない場合も、かかる効果は得られな
いものである。
【0007】従って、本発明は、 (A)下記平均組成式(1) RnSiO(4-n)/2 (1) (式中、Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水素基、nは1.98〜2 .02の正数である。) で示される分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含有するオルガノポリシロ キサン 100重量部、 (B)比表面積50m2 g以上の補強性シリカ 10〜100重量部、 (C)ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチラート 0.01〜50重量部、 (D)有機過酸化物 0.1〜10重量部、 (E)白金系触媒 触媒量、 (F)分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個含有するオルガ ノハイドロジェンポリシロキサン 0.01〜10重量部 を必須成分とすることを特徴とするシリコーンゴムスポ
ンジ組成物を提供する。
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、(A)成分のオルガノポリシロキサンは、下記平均
組成式(1) RnSiO(4-n)/2 (1) (式中、Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水
素基、nは1.98〜2.02の正数である。)で示さ
れるものである。
【0009】この場合、Rとしては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基な
どのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキ
ル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基
などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などのアリ
ール基、β−フェニルプロピル基等のアラルキル基、又
はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は
全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメ
チル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基など
から選択される、同一又は異種の好ましくは炭素数1〜
12、より好ましくは炭素数1〜8の非置換又は置換の
一価炭化水素基が挙げられる。また、nは1.98〜
2.02の正数であり、このオルガノポリシロキサンは
分子鎖末端がトリメチルシリル基、ジメチルビニルシリ
ル基、ジメチルヒドロキシシリル基、トリビニルシリル
基などで封鎖されたものとすることができるが、本発明
において、このオルガノポリシロキサンは分子中に少な
くとも2個のアルケニル基を有することが必要であり、
Rのうち0.001〜5モル%、特に0.01〜0.5
モル%がアルケニル基であることが好ましい。
【0010】この種のオルガノポリシロキサンは、通常
選択されたオルガノハロゲノシランの1種又は2種以上
を共加水分解縮合することによって、あるいは環状ポリ
シロキサン(シロキサンの3量体あるいは4量体など)
をアルカリ性又は酸性の触媒を用いて開環重合すること
によって得ることができるもので、このものは基本的に
は直鎖状のジオルガノポリシロキサンであるが、分子構
造の異なる2種又はそれ以上の混合物であってもよい。
また、このオルガノポリシロキサンの粘度は、25℃に
おける粘度が100cs以上のものが好ましい。より好
ましくは100,000〜10,000,000csで
ある。重合度では100以上、特に3,000以上が好
ましく、その上限は好ましくは100,000であり、
更に好ましくは10,000である。
【0011】次に、(B)成分の補強性シリカは、機械
的強度の優れたシリコーンゴムを得るために必須とされ
るものであるが、この目的のためには比表面積が50m
2 g以上、好ましくは100〜400m2 gのものと
する必要がある。この補強性シリカとしては煙霧質シリ
カ、沈殿シリカ及びこれらの表面をオルガノポリシロキ
サン、オルガノポリシラザン、クロロシラン、アルコキ
シシラン等で疎水化処理したシリカなどが代表例として
挙げられる。これらのシリカは単独でも2種以上併用し
てもよい。なお、このシリカ粉末の添加量は、(A)成
分のオルガノポリシロキサン100重量部に対して10
重量部未満では少なすぎて十分な補強効果が得られず、
100重量部より多くすると加工性が悪くなり、また得
られるシリコーンゴムの物理的強度が低下するので、1
0〜100重量部、好ましくは30〜80重量部であ
る。
【0012】本発明においては、(C)成分の発泡剤と
して、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチラート
〔ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオ
ナート)〕を使用する。
【0013】
【化1】
【0014】このジメチル−2,2’−アゾビスイソブ
チラートを発泡剤に用いたシリコーンゴムスポンジ組成
物は、常圧熱気中で発泡硬化し、得られたスポンジは、
均一で微細なセル構造を有し、スキン層の表面が平滑で
粘着性がなく、シリコーンゴム本来の特性である耐熱
性、低圧縮永久歪等の特徴を兼ね備えている。また、こ
の発泡剤は、シアノ化合物を副生しないことから長時間
のポストキュアーを必要とせず、加工時間を短縮するこ
とができる。
【0015】(C)成分の配合量は、(A)成分のオル
ガノポリシロキサン100重量部に対し、0.01〜5
0重量部が適当であり、好ましくは0.5〜10重量部
の範囲で使用される。添加量が0.01重量部未満であ
ると発泡が不十分であり、50重量部より多いとセルが
大きく不均一となり、スキン層も形成されなくなる。
【0016】なお、本発明において、本発明の効果を損
なわない範囲で他の発泡剤を配合しても差し支えない。
【0017】本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物
は、硬化剤として、(D)有機過酸化物、及び、(E)
白金系触媒、(F)分子中にケイ素原子に結合する水素
原子(≡SiH基)を少なくとも2個有するオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンを用いる。
【0018】ここで、(D)成分の有機過酸化物として
は、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベン
ゾイルパーオキサイド、モノクロロベンゾイルパーオキ
サイド、パラメチルベンゾイルパーオキサイド、オルト
メチルベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、
クミル−t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物加
硫剤が用いられ、特に常圧熱気加硫用硬化剤としては、
ベンゾイルパーオキサイド、パラメチルベンゾイルパー
オキサイド、オルトメチルベンゾイルパーオキサイド、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド等のアシル
系有機過酸化物が好ましく、環境問題の点から中でも非
塩素系のアシル系有機過酸化物、特にはパラメチルベン
ゾイルパーオキサイドが好ましい。なお、これらの有機
過酸化物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用
するようにしてもよい。
【0019】(D)成分の硬化剤である有機過酸化物の
配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100
重量部に対し、0.1〜10重量部、特に0.3〜5重
量部の範囲が好ましく、0.1重量部より少ないと架橋
が不十分となり、また、10重量部を超えても特に硬化
速度の向上は期待されない。
【0020】(E)成分の白金系触媒としては、従来よ
り付加反応触媒として知られたいずれのものでもよく、
具体的には白金族の金属単体及びその化合物を用いるこ
とができる。例えば、シリカ、アルミナ又はシリカゲル
のような担体上に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第
二白金、塩化白金酸、塩化白金酸6水塩とオレフィン又
はジビニルジメチルポリシロキサンとの錯体、塩化白金
酸6水塩のアルコール溶液、パラジウム触媒、ロジウム
触媒などが挙げられる。これら触媒の添加量は触媒量で
あり、通常、白金系金属量に換算して1〜1,000p
pmの範囲で使用されるが、好ましくは10〜100p
pmの範囲が適当である。1ppmより少ないと架橋反
応が十分促進されず、硬化が不十分であり、一方、1,
000ppmより多く加えても反応性に対する影響も少
なく、また不経済である。
【0021】(F)成分の一分子中に2個以上のSiH
基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンとし
ては、直鎖状、環状、分枝状のいずれであってもよく、
付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の硬化剤として公
知なオルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用する
ことができるが、通常、下記平均組成式(2) R abSiO(4-a-b)/2 (2) (式中、R’は上記Rと同様の好ましくは炭素数1〜1
2、特に1〜8のアルキル基、アルケニル基、アリール
基、アラルキル基や、これらのハロゲン置換体、シアノ
基置換体などの非置換又は置換一価炭化水素基であり、
a,bは1≦a≦2.2、0.002≦b≦1で、1.
002≦a+b≦3を満たす正数である。)で示される
ものを用いることができる。
【0022】上記SiH基は一分子中に2個以上、好ま
しくは3個以上有するが、これは分子鎖末端にあって
も、途中にあってもよい。またこのオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンとしては、25℃における粘度が3
00cs以下であることが好ましい。
【0023】(F)成分のオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンの配合量は、(A)成分のオルガノポリシロ
キサン100重量部に対して0.01〜10重量部配合
される。好ましくは、(A)成分中のアルケニル基1個
に対し、ケイ素原子に結合した水素原子(≡SiH基)
の割合が0.5〜10の範囲が適当であり、好ましくは
1〜4となるような範囲が適当である。0.5より少な
いと架橋が十分でなく、十分な機械的強度が得られない
ことがあり、また、10より多いと硬化後の物理特性が
低下し、特に耐熱性と圧縮永久歪が著しく劣化すること
がある。
【0024】本発明の組成物には、上記成分に加え、必
要に応じて粉砕石英、ケイソウ土等の非補強性シリカ、
アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック等のカーボンブラック、炭酸カルシウム等の充
填剤、ポリメチルビニルシロキサン環状化合物、アセチ
レンアルコール等の白金触媒抑制剤、更に、着色剤、耐
熱性向上剤、難燃性向上剤などのような各種添加剤や離
型剤あるいは充填剤用分散剤としてジフェニルシランジ
オール、各種アルコキシシラン、カーボンファンクショ
ナルシラン、シラノール基含有低分子シロキサンなどを
添加することは任意である。
【0025】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記し
た成分を2本ロール、バンバリーミキサー、ドゥミキサ
ー(ニーダー)などのゴム混練り機を用いて均一に混合
して、必要に応じ加熱処理を施すことにより得ることが
できる。
【0026】このようにして調製されたシリコーンゴム
スポンジ組成物は、加熱発泡硬化させることにより、容
易にシリコーンゴムスポンジを得ることができる。その
硬化発泡方法は発泡の分解及びシリコーンゴムの加硫に
十分な熱をかけられる方法であればよく、またその成型
法も押出成型による連続加硫、プレス、インジェクショ
ンによる型成型など、特に制限されるものではないが、
特に本発明は常圧熱気加硫が好適に採用される。この場
合、加熱温度は100〜500℃、特に200〜400
℃、時間は数秒〜1時間、特に10秒〜30分であるこ
とが好ましい。また必要に応じ、180〜250℃で1
〜10時間程度二次加硫してもよい。
【0027】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記例で部は重量部を示す。
【0028】〔実施例1〕ジメチルシロキサン単位9
9.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
5モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025モ
ル%からなり、平均重合度が約8,000であるオルガ
ノポリシロキサン100部、比表面積が200m2
であるフュームドシリカ〔日本アエロジル(株)製〕4
5部、分散剤としての両末端シラノール基を有し、平均
重合度が13、25℃における粘度が15csであるジ
メチルポリシロキサン10部をニーダーにて混練りし、
160℃にて2時間加熱処理してベースコンパウンドを
作った。
【0029】上記ベースコンパウンド100部に対し、
ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチラート4部とジ
クミルパーオキサイド0.6部を配合し、更に、白金化
合物のポリビニルシロキサン錯体0.5部、1−エチニ
ルシクロヘキサン−1−オール0.05部、両末端トリ
メチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン/メチルハイ
ドロジェンシロキサン共重合体(Si−H 0.007
mol/g)1.0部を配合し、2本ロールを使用し、
2mm厚のシートを作製し、これを250℃において1
0分間加熱した。得られたスポンジの発泡倍率は500
%で、着色がなく、セルの大きさは1mm以下で均一で
あり、しかも表面は粘着はなく、平滑であった。また、
得られたスポンジの圧縮永久歪(50%圧縮180℃×
22時間)は10%であった。
【0030】〔実施例2〕実施例1と同様のベースコン
パウンド100部に対し、ジメチル−2,2’−アゾビ
スイソブチラート4部とパラメチルベンゾイルパーオキ
サイド0.5部を配合し、更に、白金化合物のポリビニ
ルシロキサン錯体0.5部、1−エチニルシクロヘキサ
ン−1−オール0.05部、両末端トリメチルシロキシ
基封鎖ジメチルシロキサン/メチルハイドロジェンシロ
キサン共重合体(Si−H 0.007mol/g)
1.0部を配合し、2本ロールを使用し、2mm厚のシ
ートを作製し、これを250℃において10分間加熱し
た。得られたスポンジの発泡倍率は430%で、着色が
なく、セルの大きさは1mm以下で均一であり、しかも
表面は粘着はなく、平滑であった。また、得られたスポ
ンジの圧縮永久歪(50%圧縮180℃×22時間)は
15%であった。
【0031】〔実施例3〕実施例1と同様のベースコン
パウンド100部に対し、ジメチル−2,2’−アゾビ
スイソブチラート4部と2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド0.5部を配合し、更に、白金化合物のポ
リビニルシロキサン錯体0.5部、1−エチニルシクロ
ヘキサン−1−オール0.05部、両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖ジメチルシロキサン/メチルハイドロジェ
ンシロキサン共重合体(Si−H0.007mol/
g)1.0部を配合し、2本ロールを使用し、2mm厚
のシートを作製し、これを250℃において10分間加
熱した。得られたスポンジの発泡倍率は450%で、着
色がなく、セルの大きさは1mm以下で均一であり、し
かも表面は粘着はなく、平滑であった。また、得られた
スポンジの圧縮永久歪(50%圧縮180℃×22時
間)は15%であった。
【0032】〔実施例4〕実施例1と同様のベースコン
パウンド100部に対し、ジメチル−2,2’−アゾビ
スイソブチラート4部と2,5−ジメチル−2,5−ジ
−t−ブチルパーオキシヘキサン0.5部を配合し、更
に、白金化合物のポリビニルシロキサン錯体0.5部、
1−エチニルシクロヘキサン−1−オール0.05部、
両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン/
メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(Si−H
0.007mol/g)1.0部を配合し、2本ロール
を使用し、2mm厚のシートを作製し、これを250℃
において10分間加熱した。得られたスポンジの発泡倍
率は520%で、着色がなく、セルの大きさは1mm以
下で均一であり、しかも表面は粘着はなく、平滑であっ
た。また、得られたスポンジの圧縮永久歪(50%圧縮
180℃×22時間)は10%であった。
【0033】〔比較例1〕実施例1と同様のベースコン
パウンド100部に対し、ジメチル−2,2’−アゾビ
スイソブチラート4部、ジクミルパーオキサイド0.6
部を配合し、2本ロールを使用し、2mm厚のシートを
作製し、これを250℃において10分間加熱した。得
られたスポンジの発泡倍率は350%であり、スポンジ
の圧縮永久歪(50%圧縮180℃×22時間)は55
%であった。
【0034】〔比較例2〕実施例1と同様のベースコン
パウンド100部に対し、ジメチル−2,2’−アゾビ
スイソブチラート4部と白金化合物のポリビニルシロキ
サン錯体0.5部、1−エチニルシクロヘキサン−1−
オール0.05部、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジ
メチルシロキサン/メチルハイドロジェンシロキサン共
重合体(Si−H 0.007mol/g)1.0部を
配合し、2本ロールを使用し、2mm厚のシートを作製
し、これを250℃において10分間加熱した。得られ
たスポンジの発泡倍率は320%で、圧縮永久歪(50
%圧縮180℃×22時間)は85%であった。
【0035】〔比較例3〕実施例1と同様のベースコン
パウンド100部に対し、アゾジカルボンアミド4部と
パラメチルベンゾイルパーオキサイド0.5部、ジクミ
ルパーオキサイド0.6部を配合し、2本ロールを使用
し、2mm厚のシートを作製し、これを250℃におい
て10分間加熱した。得られたスポンジの発泡倍率は1
50%で、セルの大きさは1mm以上でかつ不均一であ
り、更に表面は粘着はないが、凹凸を有していた。ま
た、スポンジの圧縮永久歪(50%圧縮180℃×22
時間)は82%であった。
【0036】〔比較例4〕実施例1と同様のベースコン
パウンド100部に対し、1,1’−アゾ−ビス(1−
アセトキシ−1−フェニル−エタン)4部とパラメチル
ベンゾイルパーオキサイド0.5部、ジクミルパーオキ
サイド0.6部を配合し、2本ロールを使用し、2mm
厚のシートを作製し、これを250℃において10分間
加熱した。得られたスポンジの発泡倍率は350%で、
セルの大きさは1mm以下で均一ではあったが、黄変が
著しく、加硫の際、特異な臭いが発生した。
【0037】〔比較例5〕実施例1と同様のベースコン
パウンド100部に対し、2,2’−アゾビスイソブチ
ラート4部とパラメチルベンゾイルパーオキサイド0.
5部を配合し、2本ロールを使用し、2mm厚のシート
を作製し、これを250℃において10分間加熱した。
得られたスポンジの発泡倍率は300%で、やや着色が
あり、セルの大きさは1mm以下で均一ではあったが、
得られたスポンジの圧縮永久歪(50%圧縮180℃×
22時間)は28%であった。
【0038】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物
は、発泡性に優れ、均一で微細なセル構造を有し、スキ
ン層の表面が平滑で粘着性がなく、しかも長時間のポス
トキュアーを必要としないでシリコーンゴムスポンジを
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 政晴 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1) RnSiO(4-n)/2 (1) (式中、Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水素基、nは1.98〜2 .02の正数である。) で示される分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含有するオルガノポリシロ キサン 100重量部、 (B)比表面積50m2 g以上の補強性シリカ 10〜100重量部、 (C)ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチラート 0.01〜50重量部、 (D)有機過酸化物 0.1〜10重量部、 (E)白金系触媒 触媒量、 (F)分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個含有するオルガ ノハイドロジェンポリシロキサン 0.01〜10重量部 を必須成分とすることを特徴とするシリコーンゴムスポ
    ンジ組成物。
  2. 【請求項2】 有機過酸化物が非塩素系のアシル系有機
    過酸化物である請求項1記載のシリコーンゴムスポンジ
    組成物。
  3. 【請求項3】 有機過酸化物がパラメチルベンゾイルパ
    ーオキサイドである請求項2記載のシリコーンゴムスポ
    ンジ組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017206624A (ja) * 2016-05-19 2017-11-24 富士高分子工業株式会社 常温熱伝導性かつ高温断熱性組成物
WO2020250731A1 (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 信越化学工業株式会社 ミラブル型シリコーンゴムスポンジ及びその製造方法

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JP2017206624A (ja) * 2016-05-19 2017-11-24 富士高分子工業株式会社 常温熱伝導性かつ高温断熱性組成物
WO2020250731A1 (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 信越化学工業株式会社 ミラブル型シリコーンゴムスポンジ及びその製造方法
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