JP3487200B2 - シリコーンゴムスポンジ組成物 - Google Patents

シリコーンゴムスポンジ組成物

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JP3487200B2 JP33520698A JP33520698A JP3487200B2 JP 3487200 B2 JP3487200 B2 JP 3487200B2 JP 33520698 A JP33520698 A JP 33520698A JP 33520698 A JP33520698 A JP 33520698A JP 3487200 B2 JP3487200 B2 JP 3487200B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポンジロール、
建築用ガスケット、断熱シート、パッキン類などに使用
されるシリコーンゴムスポンジ組成物に関するものであ
り、更に詳細には、発泡性に優れ、均一で微細なセル構
造を有し、かつスキン層の表面が平滑なシリコーンゴム
スポンジに成形可能なシリコーンゴムスポンジ組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、シリコーンゴムスポンジはシリコーンゴム特有の物
理特性をもっており、耐熱性、耐寒性、電気絶縁性、難
燃性、圧縮永久ひずみ等に優れた性質を有している。こ
のシリコーンゴムスポンジは、基本的に熱硬化性シリコ
ーンゴムスポンジ組成物を加熱により発泡、硬化させ、
スポンジを成形させる方法がとられており、その場合、
発泡性に優れ、均一で微細なセル構造を有し、スキン層
の表面が平滑で粘着性がなく、しかも、シリコーンゴム
特有の物理特性を損なわないことが重要である。このよ
うな観点から、従来は発泡剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル(AIBN)が、硬化剤として2,4−ジクロ
ロベンゾイルパーオキサイドが使用されてきたが、特に
この2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドは、分
解した場合、塩素化合物が副生し、これを除くために長
時間の加熱処理が必要とされ、成形時間が長くなるとい
う問題があった。また、環境問題からこのような塩素化
合物が副生するパーオキサイドは今後使用が困難とな
る。
【0003】このような観点から、パーオキサイドでは
なく、白金系触媒を用いた付加加硫を応用してシリコー
ンゴムスポンジを成形させる方法が提唱されているが、
付加加硫では触媒を添加してからスポンジを成形するま
での管理が非常に困難であり、温度、湿度の影響を大き
く受ける欠点があった。また、特開平5−43802号
公報ではハロゲンを有しないパーオキサイドを用いる方
法が提唱されているが、分解温度が高いために加硫速度
が遅く、生産性が劣る欠点があった。
【0004】更に、特開平10−120817号公報で
は、非塩素系のアシル系パーオキサイドを硬化剤とする
方法が提唱されており、これによれば塩素化合物は副生
しないが、従来のスポンジ用シリコーンゴムコンパウン
ドではスポンジのセルの均一性、スキン層の表面非粘着
性が不十分である。
【0005】なお、上記の2,4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド以外の加硫系でのシリコーンゴムスポン
ジの不具合は、スポンジ成形する場合、最も重要である
架橋反応と発泡反応のタイミング(バランス)が大きく
ずれたために生じるものである。
【0006】本発明は上記問題を克服するためになされ
たもので、ハロゲンを有しない有機過酸化物を用いて
も、作業性を低下させることなく、発泡性に優れ、均一
で微細なセル構造を有し、スキン層が平滑で粘着のない
シリコーンゴムスポンジを与えるシリコーンゴムスポン
ジ組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、ハ
ロゲン原子を有しない有機過酸化物を用いた場合、発泡
反応に比べ遅れがちな架橋反応を促進する目的で、
(A)平均組成式(1) R1 aSiO(4-a)/2 (1) (式中、R1は非置換又は置換の1価炭化水素基であ
り、このうち0.001モル%以上1.0モル%未満が
アルケニル基である。aは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるオルガノポリシロキサンに対し、
(B)平均組成式(2) R2 aSiO(4-a)/2 (2) (式中、R2は非置換又は置換の1価炭化水素基であ
り、このうち1.0〜20モル%がアルケニル基であ
る。aは1.98〜2.02の正数である。)で示され
るオルガノポリシロキサンを適当量配合することによ
り、常圧熱気加硫が可能で、発泡性に優れ、かつ均一で
微細なセルを有し、スキン層が平滑で粘着がないシリコ
ーンゴムスポンジを与えるシリコーンゴムスポンジ組成
物が得られることを見出したものである。
【0008】従って、本発明は、 (A)上記平均組成式(1)のオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)上記平均組成式(2)のオルガノポリシロキサン 0.1〜20重量部、 (C)補強性充填用シリカ 5〜200重量部、 (D)有機アゾ化合物から選ばれる発泡剤 0.01〜50重量部、 (E)ハロゲン原子を有しない有機過酸化物 0.1〜10重量部 を必須成分とすることを特徴とするシリコーンゴムスポ
ンジ組成物を提供する。
【0009】即ち、本発明者らは、既に特開平10−1
82972号公報において、(A)、(C)、(D)、
(E)成分からなるシリコーンゴムスポンジ組成物を提
案しており、これにより発泡性やセルの均一性、表面粘
着性等を改良しているが、本発明は、更に(B)成分を
併用することにより著しくこれらの特性を向上させたも
のである。
【0010】以下、本発明につき更に詳細に説明する。
【0011】本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物を
構成する(A)成分のオルガノポリシロキサンは、下記
平均組成式(1) R1 aSiO(4-a)/2 (1) (式中、R1は非置換又は置換の1価炭化水素基であ
り、このうち0.001モル%以上1.0モル%未満が
アルケニル基である。aは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるものである。
【0012】この場合、R1としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘ
キシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、
ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、β−フェニ
ルプロピル基等のアラルキル基、又はこれらの基の炭素
原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、トリフル
オロプロピル基、シアノエチル基などから選択される、
同一又は異種の好ましくは炭素数1〜12、より好まし
くは炭素数1〜8の非置換又は置換の1価炭化水素基が
挙げられる。また、aは1.98〜2.02の正数であ
り、このオルガノポリシロキサンは分子鎖末端がトリメ
チルシリル基、ジメチルビニルシリル基、メチルジビニ
ルシリル基、ジメチルヒドロキシシリル基、トリビニル
シリル基などで封鎖されたものとすることができる。本
発明において、このオルガノポリシロキサンは分子中に
少なくとも2個のアルケニル基を有する必要があり、R
1のうち0.001モル%以上1.0モル%未満、より
好ましくは0.01〜0.5モル%がアルケニル基、特
にビニル基であることが好ましい。また、粘度は、25
℃において100cS以上で、好ましくは100,00
0〜10,000,000cSである。重合度は100
以上、好ましくは3,000〜100,000、特に好
ましくは3,000〜10,000である。
【0013】次に、(B)成分のオルガノポリシロキサ
ンは、ハロゲン原子を有しない有機過酸化物を用いた場
合、発泡反応に比べ遅れがちな架橋反応を促進させ、発
泡性に優れ、均一で微細なセル構造を有し、スキン層が
平滑で粘着のないシリコーンゴムスポンジとするための
必須成分であり、下記平均組成式(2) R2 aSiO(4-a)/2 (2) (式中、R2は非置換又は置換の1価炭化水素基であ
り、このうち1.0〜20モル%がアルケニル基であ
る。aは1.98〜2.02の正数である。)で示され
るものである。
【0014】この場合、R2としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘ
キシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、
ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、β−フェニ
ルプロピル基等のアラルキル基、又はこれらの基の炭素
原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、トリフル
オロプロピル基、シアノエチル基などから選択される、
同一又は異種の好ましくは炭素数1〜12、より好まし
くは炭素数1〜8の非置換又は置換の1価炭化水素基が
挙げられる。また、aは1.98〜2.02の正数であ
り、このオルガノポリシロキサンは分子鎖末端がトリメ
チルシリル基、ジメチルビニルシリル基、ジメチルヒド
ロキシシリル基、メチルジビニルシリル基、トリビニル
シリル基などで封鎖されたものが好ましい。本発明にお
いて、このオルガノポリシロキサンはR2のうち1〜2
0モル%、より好ましくは1〜10モル%がアルケニル
基、特にビニル基であることが好ましい。また、粘度
は、25℃において10cS以上が好ましく、特に好ま
しくは100〜10,000,000cSである。重合
度は10〜100,000が好ましく、特に100〜1
0,000が好ましい。
【0015】上記のようなオルガノポリシロキサンとし
ては、下記式で示されるものを例示することができる。
【0016】
【化2】 [A:アルケニル基、好ましくはビニル基 R3:アルケニル基を除いたR2、好ましくはメチル基、
フェニル基 R4:R2と同じ、好ましくはメチル基、ビニル基 R5:R2と同じ又は水酸基、好ましくはビニル基、メチ
ル基、水酸基、p、qは0以上の整数で、10≦p+q
≦100,000であるが、アルケニル基を1〜20モ
ル%含有するようにp,qが選定される。]
【0017】なお、(B)成分の添加量は、(A)成分
のオルガノポリシロキサン100重量部に対して0.1
〜20重量部で、少なすぎると十分な効果が現われず、
多すぎると、架橋密度が高くなりすぎるために十分な発
泡倍率が得られなくなり、かつ耐熱性も悪くなる。好ま
しくは0.3〜10重量部である。
【0018】次に、(C)成分の補強性シリカは、機械
的強度の優れたシリコーンゴムを得る目的で用いられ
る。この目的のためには比表面積は50m2/g以上、
好ましくは100〜400m2/gである。比表面積が
50m2/g未満では成形物の機械的強度が低下する。
このような補強性シリカとしては、乾式シリカ(煙霧質
シリカ)、沈降性シリカ、及びその表面がオルガノポリ
シロキサン、オルガノポリシラザン、クロロシラン、ア
ルコキシシラン等で表面処理された疎水性シリカ等が挙
げられる。この補強性シリカは、乾式シリカと沈降性シ
リカの併用等、2種以上を併用してもよい。好ましくは
乾式シリカ及びその表面処理されたシリカである。
【0019】なお、この補強性シリカの添加量は、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対
して、少なすぎると十分な補強性の効果が現れず、多す
ぎると加工性が著しく悪くなり、得られたシリコーンゴ
ムの強度も低下するので、5〜200重量部、好ましく
は30〜100重量部である。
【0020】(D)成分の有機アゾ化合物から選ばれる
発泡剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2’
−アゾ−2,4−ジメチルバレロニトリル、1,1’−
アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)、ア
ゾジカルボンアミド等の有機アゾ化合物が例示される。
この発泡剤の添加量は、(A)成分のオルガノポリシロ
キサン100重量部に対して0.01〜50重量部、好
ましくは0.5〜10重量部である。少なすぎると発泡
が不十分であり、多すぎるとスポンジセルが大きく不均
一になってしまう。
【0021】(E)成分のハロゲン原子を有しない有機
過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサイド、パラメ
チルベンゾイルパーオキサイド、オルトメチルベンゾイ
ルパーオキサイド、2,4−ジメチルベンゾイルパーオ
キサイド等の低温分解型有機過酸化物、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイ
ド、クミル−t−ブチルパーオキサイド等の高温分解型
有機過酸化物などのハロゲン原子を含まない有機過酸化
物が用いられ、特に常圧熱気加硫用としては、ベンゾイ
ルパーオキサイド、パラメチルベンゾイルパーオキサイ
ド、オルトメチルベンゾイルパーオキサイド、2,4−
ジメチルベンゾイルパーオキサイド等が例示され、下記
式(3)で示されるアシル系有機過酸化物が好ましい。
【0022】
【化3】 (式中、Rは水素原子又は非置換の1価炭化水素基であ
り、低級アルキル基、特にメチル基がより好ましい。m
は1〜3の整数である。)
【0023】これらの中でも特にパラメチルベンゾイル
パーオキサイド、オルトメチルベンゾイルパーオキサイ
ドが好ましい。
【0024】これらの有機過酸化物は単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場
合、低温分解型有機過酸化物(特に非塩素系アシル系有
機過酸化物)と高温分解型有機過酸化物(特に非アシル
系有機過酸化物)とを好ましくは1:9〜9:1、より
好ましくは2:8〜8:2の重量割合で併用することが
好ましい。この場合、高温分解型有機過酸化物としては
ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−
ジ−t−ブチルパーオキシヘキサンが好ましい。
【0025】これら有機過酸化物の添加量は、(A)成
分のオルガノポリシロキサン100重量部に対して0.
1〜10重量部、好ましくは0.3〜5重量部である。
少なすぎると架橋が不十分であり、多く配合してもそれ
以上の架橋速度の向上は望めない。
【0026】本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物
は、上記(A)、(B)、(C)成分を二本ロール、バ
ンバリーミキサー、ドウミキサー(ニーダー)などのゴ
ム練機を用いて均一に混合し、必要に応じて加熱処理を
施してベースコンパウンドを得た後、(D)、(E)成
分を配合することにより得ることができる。
【0027】この場合、シリコーンゴムベースコンパウ
ンドは、上記オルガノポリシロキサンと補強性シリカと
を主成分とし、必要に応じて粉砕石英、珪藻土等の非補
強性シリカ、アセチレンブラック、ファーネスブラッ
ク、チャンネルブラック等のカーボンブラック、炭酸カ
ルシウム、フェライト等の充填剤、着色剤、耐熱向上
剤、耐火性能向上剤、難燃性向上剤、受酸剤、熱伝導率
向上剤などの各種添加剤や離型剤、或いは充填剤用分散
剤として各種アルコキシシラン、ジフェニルシランジオ
ール、カーボンファンクショナルシラン、シラノール基
含有低分子シロキサン等の有機ケイ素化合物からなる、
通常ウエッターと呼称される添加剤も配合してよい。特
に、下記式で示されるオルガノポリシロキサンを(A)
成分100重量部に対して0.1〜20重量部配合する
ことが好ましい。
【0028】
【化4】 (nは0〜100、好ましくは0〜20の整数であ
る。)
【0029】本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物
は、上記シリコーンゴムベースコンパウンドに発泡剤、
有機過酸化物を配合することにより得ることができる
が、このようにして得られたシリコーンゴムスポンジ組
成物を加熱発泡硬化させることにより、容易にシリコー
ンゴムスポンジを得ることができる。その硬化発泡方法
は発泡剤の分解及びシリコーンゴムに十分な熱をかける
方法であればよく、また、その成形方法も押出し成形に
よる連続加硫、管発泡、プレス、インジェクションによ
る型発泡など特に制限されるものではないが、本発明は
常圧熱気加硫が好適に採用される。この場合、加熱温度
は100〜500℃、特に150〜400℃、加熱時間
は数秒〜1時間、特に10秒〜30分であることが好ま
しい。また、必要に応じて150〜250℃で1〜10
時間程度2次加硫してもよい。
【0030】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0031】[実施例1]ジメチルシロキサン単位9
9.850モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
25モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025
モル%からなり、平均重合度が約8,000であるオル
ガノポリシロキサン[I]100重量部、ジメチルシロ
キサン単位90.000モル%、メチルビニルシロキサ
ン単位9.975モル%、ジメチルビニルシロキサン単
位0.025モル%からなり、平均重合度が約8,00
0であるオルガノポリシロキサン[II]5重量部、比
表面積が200m2/gであるフュームドシリカ[アエ
ロジル200(日本アエロジル(株)製)]45重量
部、分散剤として両末端シラノール基を有し、平均重合
度13、25℃における粘度が15cSであるジメチル
ポリシロキサン10重量部をニーダーにて混練り、18
0℃にて3時間熱処理し、コンパウンド1を調製した。
【0032】上記コンパウンド1の100重量部に対
し、発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリルを2重量
部、架橋剤としてパラメチルベンゾイルパーオキサイド
0.5重量部とジクミルパーオキサイド1.0重量部を
二本ロールにて配合し、2mm厚のシートを作成し、2
50℃にて10分間加熱処理した。
【0033】得られたシリコーンゴムスポンジは、発泡
倍率が350%、スポンジ硬度(アスカーC)は32、
スポンジセルの直径は約200μmで均一であり、表面
は円滑であった。
【0034】[実施例2]ジメチルシロキサン単位9
9.850モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
25モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025
モル%からなり、平均重合度が約8,000であるオル
ガノポリシロキサン[I]100重量部、ジメチルシロ
キサン単位88.000モル%、メチルビニルシロキサ
ン単位10.000モル%、トリメチルビニルシロキサ
ン単位2モル%からなり、平均重合度が約100である
オルガノポリシロキサン[III]3重量部、比表面積
が200m2/gであるフュームドシリカ[アエロジル
200(日本アエロジル(株)製)]45重量部、分散
剤として両末端シラノール基を有し、平均重合度13、
25℃における粘度が15cSであるジメチルポリシロ
キサン10重量部をニーダーにて混練り、180℃にて
3時間熱処理し、コンパウンド2を調製した。
【0035】上記コンパウンド2の100重量部に対
し、発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリルを2重量
部、架橋剤としてパラメチルベンゾイルパーオキサイド
0.5重量部とジクミルパーオキサイド1.0重量部を
二本ロールにて配合し、2mm厚のシートを作成し、2
50℃にて10分間加熱処理した。
【0036】得られたシリコーンゴムスポンジは、発泡
倍率が350%、スポンジ硬度(アスカーC)は30、
スポンジセルの直径は約300μmで均一であり、表面
は円滑であった。
【0037】[実施例3]実施例1で配合したオルガノ
ポリシロキサン[II]の配合量を3重量部とした他
は、実施例1に準じて得られたシリコーンゴムスポンジ
は、発泡倍率が380%、スポンジ硬度(アスカーC)
は27、スポンジセルの直径は約550μmで均一であ
り、表面は円滑であった。
【0038】[実施例4]実施例1で得られたベースコ
ンパウンド1の100重量部に対し、発泡剤としてアゾ
ビスイソブチロニトリルを2重量部、架橋剤としてベン
ゾイルパーオキサイド0.5重量部とジクミルパーオキ
サイド1.0重量部を二本ロールにて配合し、2mm厚
のシートを作成し、250℃にて10分間加熱処理し
た。
【0039】得られたシリコーンゴムスポンジは、発泡
倍率が330%、スポンジ硬度(アスカーC)は32、
スポンジセルの直径は約200μmで均一であり、表面
は円滑であった。
【0040】[実施例5]ジメチルシロキサン単位9
9.850モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
25モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025
モル%からなり、平均重合度が約8,000であるオル
ガノポリシロキサン[I]100重量部、ジメチルシロ
キサン単位97.000モル%、メチルビニルシロキサ
ン単位2.975モル%、ジメチルビニルシロキサン単
位0.025モル%からなり、平均重合度が約8,00
0であるオルガノポリシロキサン[III]5重量部、
比表面積が200m2/gであるフュームドシリカ[ア
エロジル200(日本アエロジル(株)製)]45重量
部、分散剤として両末端シラノール基を有し、平均重合
度13、25℃における粘度が15cSであるジメチル
ポリシロキサン10重量部をニーダーにて混練り、18
0℃にて3時間熱処理し、コンパウンド3を調製した。
【0041】上記コンパウンド3の100重量部に対
し、発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリルを2重量
部、架橋剤としてパラメチルベンゾイルパーオキサイド
0.5重量部とジクミルパーオキサイド1.0重量部を
二本ロールにて配合し、2mm厚のシートを作成し、2
50℃にて10分間加熱処理した。
【0042】得られたシリコーンゴムスポンジは、発泡
倍率が370%、スポンジ硬度(アスカーC)は32、
スポンジセルの直径は約500μmで均一であり、表面
は円滑であった。
【0043】[比較例1]ジメチルシロキサン単位9
9.850モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
25モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025
モル%からなり、平均重合度が約8,000であるオル
ガノポリシロキサン[I]100重量部、比表面積が2
00m2/gであるフュームドシリカ[アエロジル20
0(日本アエロジル(株)製)]45重量部、分散剤と
して両末端シラノール基を有し、平均重合度13、25
℃における粘度が15cSであるジメチルポリシロキサ
ン10重量部をニーダーにて混練り、180℃にて3時
間熱処理し、コンパウンド4を調製した。
【0044】上記コンパウンド4の100重量部に対
し、発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリルを2重量
部、架橋剤としてパラメチルベンゾイルパーオキサイド
0.5重量部とジクミルパーオキサイド1.0重量部を
二本ロールにて配合し、2mm厚のシートを作成し、2
50℃にて10分間加熱処理した。
【0045】得られたシリコーンゴムスポンジは、発泡
倍率が300%、スポンジ硬度(アスカーC)は33、
スポンジセルの直径は約700μm以上で、かつ表面ほ
どセルが大きく不均一であり、スキン層の一部に大きな
泡が生じた。
【0046】[比較例2]ジメチルシロキサン単位9
9.850モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
25モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025
モル%からなり、平均重合度が約8,000であるオル
ガノポリシロキサン[I]100重量部、ジメチルシロ
キサン単位99.500モル%、メチルビニルシロキサ
ン単位0.475モル%、ジメチルビニルシロキサン単
位0.025モル%からなり、平均重合度が約8,00
0であるオルガノポリシロキサン[IV]5重量部、比
表面積が200m2/gであるフュームドシリカ[アエ
ロジル200(日本アエロジル(株)製)]45重量
部、分散剤として両末端シラノール基を有し、平均重合
度13、25℃における粘度が15cSであるジメチル
ポリシロキサン10重量部をニーダーにて混練り、18
0℃にて3時間熱処理し、コンパウンド5を調製した。
【0047】上記コンパウンド5の100重量部に対
し、発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリルを2重量
部、架橋剤としてパラメチルベンゾイルパーオキサイド
0.5重量部とジクミルパーオキサイド1.0重量部を
二本ロールにて配合し、2mm厚のシートを作成し、2
50℃にて10分間加熱処理した。
【0048】得られたシリコーンゴムスポンジは、発泡
倍率が340%、スポンジ硬度(アスカーC)は30、
スポンジセルの直径は約700μm以上で、かつ表面ほ
どセルが大きく不均一であり、スキン層の一部に大きな
泡が生じた。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲンを有しない有
機過酸化物を用いても、作業性を低下させることなく、
発泡性に優れ、均一で微細なセル構造を有し、スキン層
が平滑で粘着のないシリコーンゴムスポンジ組成物を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/23 C08K 5/23 (72)発明者 佐藤 輝和 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平10−120817(JP,A) 特開 平10−182972(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/00 - 83/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)平均組成式(1) R1 aSiO(4-a)/2 (1) (式中、R1は非置換又は置換の1価炭化水素基であり、このうち0.001モ ル%以上1.0モル%未満がアルケニル基である。aは1.98〜2.02の正 数である。) で示されるオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)平均組成式(2) R2 aSiO(4-a)/2 (2) (式中、R2は非置換又は置換の1価炭化水素基であり、このうち1.0〜20 モル%がアルケニル基である。aは1.98〜2.02の正数である。) で示されるオルガノポリシロキサン 0.1〜20重量部、 (C)補強性充填用シリカ 5〜200重量部、 (D)有機アゾ化合物から選ばれる発泡剤 0.01〜50重量部、 (E)ハロゲン原子を有しない有機過酸化物 0.1〜10重量部 を必須成分とすることを特徴とするシリコーンゴムスポンジ組成物。
  2. 【請求項2】 上記有機過酸化物が、下記式(3) 【化1】 (式中、Rは水素原子又は非置換の1価炭化水素基、m
    は1〜3の整数である。)で示される有機過酸化物であ
    る請求項1記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
  3. 【請求項3】 有機過酸化物がベンゾイルパーオキサイ
    ド、パラメチルベンゾイルパーオキサイド及びオルトメ
    チルベンゾイルパーオキサイドから選ばれるものである
    請求項2記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
  4. 【請求項4】 有機過酸化物が式(3)で示される有機
    過酸化物の少なくとも1種とジクミルパーオキサイド、
    2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシ
    ヘキサンから選ばれる有機過酸化物の少なくとも1種と
    を併用することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
  5. 【請求項5】 発泡剤がアゾビスイソブチロニトリルで
    ある請求項1乃至4のいずれか1項記載のシリコーンゴ
    ムスポンジ組成物。
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