JP3528595B2 - シリコーンゴムスポンジ組成物 - Google Patents

シリコーンゴムスポンジ組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポンジロール、
建築用ガスケット、断熱シート、パッキン類などに使用
されるシリコーンゴムスポンジを与えるシリコーンゴム
スポンジ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シリコ
ーンゴムスポンジはシリコーンゴム特有の特性を持って
おり、耐熱性、耐寒性、電気絶縁特性、難燃性、圧縮永
久歪み特性に優れた性質を有している。このシリコーン
ゴムスポンジは、基本的に熱硬化性シリコーンゴム組成
物と発泡剤の組み合わせで、加熱により、発泡、硬化さ
せてスポンジを成形させる方法で得られる。その場合、
発泡性に優れ、かつ、均一で微細なセル構造を有し、ス
キン層の表面が平滑で粘着がなく、しかもシリコーンゴ
ム特有の物理特性を損なわないことが重要である。従
来、発泡剤としてはアゾビスイソブチロニトリル(AI
BN)、硬化剤として2,4−ジクロロベンゾイルパー
オキサイドが使用されてきたが、特にこの2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイドは分解した場合、塩素化
合物が副生し、これを取り除くために、長時間の加熱処
理等が必要とされ、成形時間が長くなるという問題があ
った。また環境問題からこのような塩素化合物が副生す
るパーオキサイドは今後使用が困難となる。
【0003】このような観点からパーオキサイドではな
く白金系触媒を用いた付加加硫を応用してシリコーン発
泡体を成形させる方法が提唱されているが、付加加硫で
は触媒を添加してからスポンジを成形するまでの管理が
非常に困難であり、温度、湿度の影響を大きく受ける欠
点があった。また、特開平5−43802号公報ではハ
ロゲン原子を有しないパーカーボネートを用いる方法が
提唱されているが、分解温度が高いため加硫速度が遅
く、生産性が劣る欠点がある。
【0004】更に、非塩素系のアシル系有機過酸化物を
硬化剤として用いた場合、従来のスポンジ用シリコーン
ゴムコンパウンドではスポンジセルが不均一となり、な
おかつ、圧縮永久歪み特性が劣る欠点を有する。
【0005】上記の2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キサイド以外の加硫系でのシリコーンゴムスポンジの不
具合は、スポンジ成形する場合、最も重要である加硫剤
と発泡剤の分解するタイミング(バランス)が大きくず
れたために生じるものである。
【0006】本発明は上記問題を克服するためになされ
たもので、ハロゲンを有しない有機過酸化物を用いて
も、作業性を低下させることなく、発泡性に優れ、均一
で微細なセル構造を有し、スキン層が平滑で粘着のない
シリコーンゴムスポンジを与えるシリコーンゴムスポン
ジ組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、(A)下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の一価炭化
水素基、nは1.98〜2.02の正数である。)で示
されるオルガノポリシロキサンと(B)比表面積50m
2/g以上の補強性シリカとを主成分とするベースコン
パウンドのムーニー粘度(ML1+4;100℃)を、加
硫剤と発泡剤の分解するタイミング(バランス)が大き
くずれるシリコーンゴムスポンジ組成物においてもそれ
を補う目的で27以上とし、このベースコンパウンドに
発泡剤として有機アゾ化合物から選ばれる発泡剤を配合
すると共に、硬化剤として有機過酸化物、特に非塩素系
のアシル系有機過酸化物(但し、パラメチルベンゾイル
パーオキサイドとジアルキル系有機過酸化物とを併用す
る場合及びパラメチルベンゾイルパーオキサイドとパー
オキシエステル系有機過酸化物とを併用する場合を除
く)を配合することにより、常圧熱気加硫が可能で、発
泡性に優れ、かつ均一で微細なセルを有し、スキン層が
平滑で粘着がなく、圧縮永久歪み特性に優れ、しかもシ
リコーンゴムスポンジを与えるシリコーンゴムスポンジ
組成物が得られることを見出したものである。
【0008】従って、本発明は、 (A)下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の一価炭化
水素基、nは1.98〜2.02の正数である。) で示されるオルガノポリシロキサン
100重量部 (B)比表面積50m2/g以上の補強性シリカ
10〜100重量部 (C)有機アゾ化合物から選ばれる発泡剤
0.01〜50重量部 (D)有機過酸化物(但し、パラメチルベンゾイルパー
オキサイドとジアルキル系有機過酸化物とを併用する場
合及びパラメチルベンゾイルパーオキサイドとパーオキ
シエステル系有機過酸化物とを併用する場合を除く)
0.1〜10重量部 を必須成分とし、上記(A)、(B)成分を主成分とす
るベースコンパウンドのムーニー粘度(ML1+4;10
0℃)が27以上であることを特徴とするシリコーンゴ
ムスポンジ組成物を提供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物を構成する
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、下記平均組成
式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の一価炭化
水素基、nは1.98〜2.02の正数である。)で示
されるものである。
【0010】この場合、R1としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘ
キシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、
ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、β−フェニルプロピル基
等のアラルキル基、又はこれらの基の炭素原子に結合し
た水素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基な
どで置換したクロロメチル基、トリフルオロプロピル
基、シアノエチル基などから選択される、同一又は異種
の好ましくは炭素数1〜12、より好ましくは炭素数1
〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基が挙げられる。
また、nは1.98〜2.02の正数であり、このオル
ガノポリシロキサンは分子鎖末端がトリメチルシリル
基、ジメチルビニルシリル基、ジメチルヒドロキシシリ
ル基、トリビニルシリル基などで封鎖されたものとする
ことができるが、本発明においてこのオルガノポリシロ
キサンは分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有す
る必要があり、R1のうち0.001〜10モル%、特
に0.01〜5モル%がアルケニル基、特にビニル基で
あることが好ましい。また、粘度は、25℃における粘
度が100cs以上のものが好ましい。より好ましくは
100,000〜10,000,000csである。重
合度は100以上、特に3,000以上が好ましく、上
限は好ましくは100,000であり、より好ましくは
10,000である。
【0011】次に、(B)成分の補強性シリカは、スキ
ン層が平滑で粘着がなく、圧縮永久歪み特性に優れた均
一なスポンジセルを得るために必須とされるものである
が、一方で機械的強度の優れたシリコーンゴムを得る目
的にも用いられる。この目的のためには比表面積は50
2/g以上、好ましくは100〜400m2/gである
必要がある。比表面積が50m2/g未満では成形物の
機械的強度が低下する。このような補強性シリカとして
は乾式シリカ(煙霧質シリカ)、沈降性シリカ、及び、
その表面がオルガノポリシロキサン、オルガノポリシラ
ザン、クロロシラン、アルコキシシラン等で表面処理さ
れた疎水性シリカ等が挙げられる。この補強性シリカ
は、乾式シリカと沈降性シリカの併用等、2種以上を併
用してもよい。好ましくは補強性シリカ及びその表面処
理されたシリカである。
【0012】なお、この乾式シリカの添加量は、(A)
成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対して1
0重量部未満では少なすぎて十分な補強性の効果があら
われず、100重量部を超えると加工性が著しく悪くな
り、得られたシリコーンゴムの強度も低下するので、1
0〜100重量部、好ましくは30〜80重量部が適当
である。
【0013】(C)成分の有機アゾ化合物から選ばれる
発泡剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2’
−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、1,
1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタ
ン)、アゾジカルボンアミド等の有機アゾ化合物が例示
される。この発泡剤の添加量は、(A)成分のオルガノ
ポリシロキサン100重量部に対して0.01〜50重
量部、好ましくは0.5〜10重量部である。0.01
重量部未満では発泡が不十分であり、50重量部を超え
るとスポンジセルが大きく不均一になってしまう。
【0014】(D)成分の有機過酸化物としてはベンゾ
イルパーオキサイド、パラメチルベンゾイルパーオキサ
イド、オルトメチルベンゾイルパーオキサイド等の低温
分解型有機過酸化物、2,5−ジメチル−2,5−ジ−
t−ブチルパーオキシヘキサン、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、クミル−t−
ブチルパーオキサイド等の高温分解型有機過酸化物など
の塩素原子を含まない有機過酸化物が用いられ、特に常
圧熱気加硫用としては、ベンゾイルパーオキサイド、パ
ラメチルベンゾイルパーオキサイド、オルトメチルベン
ゾイルパーオキサイド等から例示され、下記式(2)で
示されるアシル系有機過酸化物が好ましい。
【0015】
【化2】 (式中R2は非置換の一価炭化水素基であり、低級アル
キル基、特にメチル基がより好ましい。mは1〜3の整
数である。)
【0016】これらの有機過酸化物は単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい(但し、パラメチルベン
ゾイルパーオキサイドとジアルキル系有機過酸化物とを
併用する場合及びパラメチルベンゾイルパーオキサイド
とパーオキシエステル系有機過酸化物とを併用する場合
を除く)。この場合、低温分解型有機過酸化物(特に非
塩素系アシル系有機過酸化物)と高温分解型有機過酸化
物(特に非アシル系有機過酸化物)とを好ましくは1:
9〜9:1、より好ましくは2:8〜8:2の重量割合
で併用することが好ましい。これら有機過酸化物の添加
量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量
部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜5
重量部である。0.1重量部未満では架橋が不十分であ
り、10重量部を超えても硬化速度の向上は望めない。
【0017】本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物
は、上記(A)、(B)成分を二本ロール、バンバリー
ミキサー、ドウミキサー(ニーダー)などのゴム練機を
用いて均一に混合し、必要に応じて加熱処理を施してベ
ースコンパウンドを得た後、(C)、(D)成分を配合
することにより得ることができる。
【0018】この場合、シリコーンゴムベースコンパウ
ンドは、上記オルガノポリシロキサンと補強性シリカと
を主成分とし、必要に応じて粉砕石英、珪藻土等の非補
強性シリカ、アセチレンブラック、ファーネスブラッ
ク、チャンネルブラック等のカーボンブラック、炭酸カ
ルシウム等の充填剤、着色剤、耐熱性向上剤、難燃性向
上剤、受酸剤、熱伝導率向上剤などの各種添加剤や離型
剤、あるいは充填剤用分散剤として各種アルコキシシラ
ン、ジフェニルシランジオール、カーボンファンクショ
ナルシラン、シラノール基含有低分子シロキサン等を配
合し得るが、本発明においては、このシリコーンゴムベ
ースコンパウンドのムーニー粘度(ML1+4;100
℃)が27以上、好ましくは27〜60、更に好ましく
は30〜50とするもので、ムーニー粘度が27未満の
場合、本発明の上述した目的を達成し得ない。また、ム
ーニー粘度が60を超えると、加工性、特に押出し特性
が低下するおそれがある。
【0019】なお、シリコーンゴムベースコンパウンド
のムーニー粘度は、オルガノポリシロキサンの重合度や
補強性シリカの種類や量、任意成分の分散剤、充填剤の
種類や量により決定されるものであり、ムーニー粘度
(ML1+4;100℃)が27以上となるように選択す
ればよい。
【0020】更に本発明では、(A)成分と(B)成分
(必要により任意成分)からなるベースコンパウンドに
(D)成分を配合し、硬化させたシリコーンゴムの硬度
(JIS A)が60以下、特に40〜60であること
が好ましい。この硬度が60を超えるとムーニー粘度
(ML1+4;100℃)が27より高くなり易いが、ス
ポンジとした場合に得られるスポンジが硬くなりすぎて
しまうことがある。
【0021】本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物
は、上記シリコーンゴムベースコンパウンドに発泡剤、
有機過酸化物を配合することにより得ることができる
が、このようにして得られたシリコーンゴムスポンジ組
成物を加熱発泡硬化させることにより、容易にシリコー
ンゴムスポンジを得ることができる。その硬化発泡方法
は発泡剤の分解及びシリコーンゴムの加硫に十分な熱を
かける方法であればよく、また、その成形方法も押し出
し成形による連続加硫、管発泡、プレス、インジェクシ
ョンによる型発泡など特に制限されるものではないが、
本発明は常圧熱気加硫が好適に採用される。この場合、
加熱温度は100〜500℃、特に200〜400℃、
加熱時間は数秒〜1時間、特に10秒〜30分であるこ
とが好ましい。また、必要に応じて150〜250℃で
1〜10時間程度二次加硫してもよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】[実施例1] ジメチルシロキサン単位99.825モル%、メチルビ
ニルシロキサン単位0.15モル%、ジメチルビニルシ
ロキサン単位0.025モル%からなり、平均重合度が
約7,000であるオルガノポリシロキサン100重量
部、比表面積が200m2/gであるフュームドシリカ
[エロジル200(日本アエロジル(株)製)]45重
量部、分散剤として両末端シラノール基を有し、平均重
合度13、25℃における粘度が15csであるジメチ
ルポリシロキサン14重量部をニーダーにて混練りし、
180℃にて3時間加熱処理してコンパウンド2を調製
した。コンパウンド2のムーニー粘度(ML1+4;10
0℃)は33である。
【0027】上記コンパウンド2に対し、発泡剤として
アゾビスイソブチロニトリルを1.5重量部、架橋剤と
してオルトメチルベンゾイルパーオキサイド0.5重量
部とジクミルパーオキサイド1.0重量部を二本ロール
にて配合し、2mm厚のシートを作成し、250℃にて
10分間加熱処理した。
【0028】得られたシリコーンゴムスポンジは発泡倍
率が430%、スポンジセルの直径は約300μmで均
一であり、かつ表面粘着はなく、表面は平滑であった。
また得られたシリコーンゴムスポンジの圧縮永久歪みは
50%圧縮、180℃/22時間で10%、スポンジ硬
度(アスカーC)は27であった。コンパウンド2に発
泡剤を添加することなくジクミルパーオキサイド2.0
重量部を添加して170℃/10分加圧成形したとこ
ろ、その硬化物のJIS A硬度は48であった。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】[実施例2] ジメチルシロキサン単位99.825モル%、メチルビ
ニルシロキサン単位0.15モル%、ジメチルビニルシ
ロキサン単位0.025モル%からなり、平均重合度が
約8,000であるオルガノポリシロキサン100重量
部、比表面積が200m2/gであるフュームドシリカ
[エロジル200(日本アエロジル(株)製)]45重
量部、分散剤として両末端シラノール基を有し、平均重
合度13、25℃における粘度が15csであるジメチ
ルポリシロキサン10重量部をニーダーにて混練りし、
180℃にて3時間加熱処理してコンパウンド1を調製
した。コンパウンド1のムーニー粘度(ML1+4;10
0℃)は38である。得られたベースコンパウンド1に
対し、発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリルを1.
5重量部、架橋剤としてパラメチルベンゾイルパーオキ
サイド1.0重量部を二本ロールにて配合し、2mm厚
のシートを作成し、250℃にて10分間加熱処理し
た。
【0035】得られたシリコーンゴムスポンジは発泡倍
率が360%、スポンジセルの直径は約180μmで均
一であり、かつ表面粘着はなく、表面は平滑であった。
また圧縮永久歪みは180℃/22時間で15%、スポ
ンジ硬度(アスカーC)は32であった。
【0036】[比較例1]ジメチルシロキサン単位9
9.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
5モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025モ
ル%からなり、平均重合度が約7,000であるオルガ
ノポリシロキサン100重量部、比表面積が200m2
/gであるフュームドシリカ(日本アエロジル(株)
製)45重量部、分散剤として両末端シラノール基を有
し、平均重合度13、25℃における粘度が15csで
あるジメチルポリシロキサン20重量部をニーダーにて
混練りし、180℃にて3時間加熱処理してコンパウン
ド4を調製した。コンパウンド4のムーニー粘度(ML
1+4;100℃)は24である。
【0037】上記コンパウンド4に対し、発泡剤として
アゾビスイソブチロニトリルを1.5重量部、架橋剤と
してパラメチルベンゾイルパーオキサイド0.5重量部
とジクミルパーオキサイド1.0重量部を二本ロールに
て配合し、2mm厚のシートを作成し、250℃にて1
0分間加熱処理した。
【0038】得られたシリコーンゴムスポンジは発泡倍
率が450%、スポンジセルの直径は約400μmで均
一であった。また得られたシリコーンゴムスポンジの圧
縮永久歪みは50%圧縮、180℃/22時間で35
%、スポンジ硬度(アスカーC)は27であった。コン
パウンド4に発泡剤を添加することなくジクミルパーオ
キサイド2.0重量部を添加して170℃/10分加圧
成形したところ、その硬化物のJIS A硬度は47で
あった。
【0039】[比較例2]実施例1で得られたベースコ
ンパウンド1に対し、両末端シラノール基を有し、平均
重合度13、25℃における粘度が15csであるジメ
チルポリシロキサン5重量部を二本ロールにて添加し、
コンパウンド5を調製した。コンパウンド5のムーニー
粘度(ML1+4;100℃)は25である。
【0040】上記コンパウンド5に対し、発泡剤として
アゾビスイソブチロニトリルを1.5重量部、架橋剤と
してオルトメチルベンゾイルパーオキサイド0.5重量
部とジクミルパーオキサイド1.0重量部を二本ロール
にて配合し、2mm厚のシートを作成し、250℃にて
10分間加熱処理した。
【0041】得られたシリコーンゴムスポンジは発泡倍
率が400%、スポンジセルの直径は約420μmで均
一であった。また得られたシリコーンゴムスポンジの圧
縮永久歪みは50%圧縮、180℃/22時間で63
%、スポンジ硬度(アスカーC)は24であった。コン
パウンド5に発泡剤を添加することなくジクミルパーオ
キサイド2.0重量部を添加して170℃/10分加圧
成形したところ、その硬化物のJIS A硬度は46で
あった。
【0042】[比較例3]実施例1で得られたベースコ
ンパウンド1に対し、発泡剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリルを1.5重量部、白金化合物のポリビニルシロ
キサン錯体0.5重量部、1−エチニルシクロヘキサン
−1−オール0.05重量部、両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ジメチルシロキサン/メチルハイドロジェンシ
ロキサン共重合体(Si−H0.007mol/g)
1.0重量部を二本ロールにて配合し、2mm厚のシー
トを作成し、250℃にて10分間加熱処理した。
【0043】得られたシリコーンゴムスポンジは発泡倍
率が350%で、また得られたシリコーンゴムスポンジ
の圧縮永久歪みは50%圧縮、180℃/22時間で7
5%、スポンジ硬度(アスカーC)は25であった。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲンを有しない有
機過酸化物を用いて、環境保全に優れ、作業性を低下さ
せることなく、発泡性に優れ、均一で微細なセル構造を
有し、スキン層が平滑で粘着のないシリコーンゴムスポ
ンジを得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 中村 勉 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特許3419279(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/06 C08L 83/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の一価炭化
    水素基、nは1.98〜2.02の正数である。) で示されるオルガノポリシロキサン
    100重量部 (B)比表面積50m2/g以上の補強性シリカ
    10〜100重量部 (C)有機アゾ化合物から選ばれる発泡剤
    0.01〜50重量部 (D)有機過酸化物(但し、パラメチルベンゾイルパー
    オキサイドとジアルキル系有機過酸化物とを併用する場
    合及びパラメチルベンゾイルパーオキサイドとパーオキ
    シエステル系有機過酸化物とを併用する場合を除く)
    0.1〜10重量部 を必須成分とし、上記(A)、(B)成分を主成分とす
    るベースコンパウンドのムーニー粘度(ML1+4;10
    0℃)が27以上であることを特徴とするシリコーンゴ
    ムスポンジ組成物。
  2. 【請求項2】 上記有機過酸化物が、下記式(2) 【化1】 (式中R2は非置換の一価炭化水素基、mは1〜3の整
    数である。)で示される有機過酸化物である請求項1記
    載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
  3. 【請求項3】 有機過酸化物がパラメチルベンゾイルパ
    ーオキサイド及び/又はオルトメチルベンゾイルパーオ
    キサイドである請求項2記載のシリコーンゴムスポンジ
    組成物。
  4. 【請求項4】 発泡剤がアゾビスイソブチロニトリルで
    ある請求項1乃至3のいずれか1項記載のシリコーンゴ
    ムスポンジ組成物。
JP12526598A 1998-04-20 1998-04-20 シリコーンゴムスポンジ組成物 Expired - Fee Related JP3528595B2 (ja)

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