JPH1086640A - 車両用エアコンシステムのエアミックスドア開度制御装置 - Google Patents
車両用エアコンシステムのエアミックスドア開度制御装置Info
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- JPH1086640A JPH1086640A JP9153437A JP15343797A JPH1086640A JP H1086640 A JPH1086640 A JP H1086640A JP 9153437 A JP9153437 A JP 9153437A JP 15343797 A JP15343797 A JP 15343797A JP H1086640 A JPH1086640 A JP H1086640A
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- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/00642—Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
- B60H1/00814—Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
- B60H1/00821—Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being ventilating, air admitting or air distributing devices
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Abstract
システム軽量化やシステムコストの低減を図りながら、
設定温度の変更等により温度偏差が生じた時にエアミッ
クスドアのドア開度を目標開度に収束させる高い収束応
答性の確保と高い収束精度の確保との両立を図る車両用
エアコンシステムのエアミックスドア開度制御装置を提
供すること。 【解決手段】 エアコンアンプユニットhと複数のドア
アクチュエータd,e,f,gとを、予め決められたロ
ーテーションに従って各ドアの目標停止位置データを順
に送る1本の通信線iを介して接続し、温度偏差の正負
の値によってドア開側かドア閉側かを判定し、今回の目
標ドア開度を決定するにあたり、温度偏差の値の大きさ
を2段階以上の複数段階の領域で判定し、判定された温
度偏差の段階が高温度偏差段階であるほど前回の目標ド
ア開度に加算あるいは減算する一定開度の値を大きくす
る目標ドア開度決定手段h3を設けた。
Description
ニット(親局)と1つ以上のドアアクチュエータ(子
局)とを1本の通信線と1本の電源線を介して接続する
ことでLAN(ローカルエリアネットワークlocal area
network)化し、エアミックスドアの開度を制御する車
両用エアコンシステムのエアミックスドア開度制御装置
の技術分野に属する。
御装置としては、例えば、特開平6−8746号公報に
記載されているように、エアコンアンプユニットに各ド
アアクチュエータを駆動するアクチュエータ駆動回路を
組み込み、エアーエアミックスドア用,モードドア用,
インテークドア用の各アクチュエータと駆動回路をハー
ネスで接続するものが知られている。
来の車両用エアコンシステムのドア制御装置にあって
は、駆動回路と各ドアアクチュエータとをそれぞれ5本
〜9本のハーネスにより接続するものであり、ハーネス
本数及び重量が多大になるし、また、各ドアアクチュエ
ータはポテンショ方式やエンコーダ方式等のように種類
が異なり、量産効果を望めないし、さらに、エアコンア
ンプユニットにアクチュエータ駆動回路を組み込んでい
ることでアンプが大型化するしマイコン負荷も大きくな
る。
が、エアコンアンプユニットと複数のドアアクチュエー
タとを1本の通信線により接続するLAN化である。
ス本数の削減,アクチュエータの統合化,アンプの小型
化を達成することができ、この結果、システム軽量化や
システムコストの低減という優れた長所を得ることがで
きる。
N化システムを採用しようとしても下記の解決しなけれ
ばならない課題が残る。
トのアクチュエータ駆動回路により各ドアアクチュエー
タのそれぞれが駆動されるため、例えば、温度調節ダイ
ヤルを操作した時もダイヤル操作により開閉動作させる
必要のあるエアミックスドアアクチュエータが応答遅れ
なく直ちに駆動される。
介してアンプから複数のドアアクチュエータに対しドア
目標停止位置データを送信するようにした場合、予め決
められたローテーションに従って各ドアのドア目標停止
位置データが送られることになるため、温度調節ダイヤ
ルを操作した時に最悪の場合で通信1周期分遅れてドア
アクチュエータが駆動されるし、また、ドアアクチュエ
ータの数が多い空調システムほど遅れ時間が長くなる。
AN化した場合、ラジオノイズ等を抑えるために通信速
度を遅く設定しなければならなく、1個のドアアクチュ
エータにつき100msecの時間を要する。従って、例え
ば、10個のドアアクチュエータが存在する空調システ
ムでは、全てのドアアクチュエータの通信が終了するま
で1sec を要することになり、最悪の場合には、温度調
節ダイヤル操作がなされてからエアミックスドアアクチ
ュエータが動作するまでに1sec かかることになる。
エアミックスドアの開度を変化させる量を一定開度(例
えば、±1%)とした場合、設定温度の変更等により大
きな温度偏差が生じた時、目標ドア開度に収束する時間
が遅くなる。
/アクチュエータ間のLAN化によりシステム軽量化や
システムコストの低減を図りながら、設定温度の変更等
により温度偏差が生じた時にエアミックスドアのドア開
度を目標開度に収束させる高い収束応答性の確保と高い
収束精度の確保との両立を図る車両用エアコンシステム
のエアミックスドア開度制御装置を提供することにあ
る。
発明では、図1のクレーム対応図に示すように、モード
切換手段a1や温度調節手段a2等が設けられている操
作部aを有するコントローラbと、内蔵しているマイコ
ンによって前記コントローラbやセンサ類からの入力信
号をプログラムソフトにしたがって演算処理し、ファン
モータcや複数のドアアクチュエータd,e,f,gを
駆動制御するエアコンアンプユニットhを備えた車両用
エアコンシステムにおいて、前記エアコンアンプユニッ
トhと複数のドアアクチュエータd,e,f,gとを、
予め決められたローテーションに従って各ドアの目標停
止位置データを順に送る1本の通信線iを介して接続
し、前記エアコンアンプユニットhに、ドライバや乗員
が存在する車室内空気温度を温度影響要素を考慮して推
定する車室内空気温度推定手段h1と、前記温度調節手
段a2により設定された設定温度と前記車室内空気温度
推定手段h1により推定された車室内空気温度との偏差
を求める温度偏差算出手段h2と、温度偏差の正負の値
によってドア開側かドア閉側かを判定し、前回の目標ド
ア開度に一定開度を加算あるいは減算することによって
今回の目標ドア開度を決定する手段であり、且つ、温度
偏差の値の大きさを2段階以上の複数段階の領域で判定
し、判定された温度偏差の段階が高温度偏差段階である
ほど加算あるいは減算する一定開度の値を大きくする目
標ドア開度決定手段h3を設け、前記複数のドアアクチ
ュエータd,e,f,gのうちエアミックスドアアクチ
ュエータgを、エアコンアンプユニットhで決定した目
標ドア開度に対応する目標停止位置データを受信し、検
出される実ドア開度が目標ドア開度に一致するようにエ
アミックスドアjを動作させるアクチュエータとしたこ
とを特徴とする。
求項2記載の発明では、図1のクレーム対応図に示すよ
うに、請求項1記載の車両用エアコンシステムのエアミ
ックスドア開度制御装置において、前記車室内空気温度
推定手段h1を、外気温度検出手段k1からの外気温度
と、内気温度検出手段k2からの内気温度と、吸込温度
検出手段k3からの吸込温度と、日射量検出手段k4か
らの日射量により車室内空気温度を推定する手段とした
ことを特徴とする。
求項3記載の発明では、請求項2記載の車両用エアコン
システムのエアミックスドア開度制御装置において、前
記温度偏差算出手段h2を、温度調節手段a2により設
定された設定温度と、前記各検出手段k1,k2,k
3,k4により検出された外気温度と内気温度と吸込温
度と日射量を用いた熱平衡式により温度偏差を算出する
手段としたことを特徴とする。
記載の発明に対応する車両用エアコンシステムのエアミ
ックスドア開度制御装置である。
度制御装置が適用された車両用エアコンシステム図であ
る。
上部に示すように、インテークユニットケース1、外気
側吸入口2、室内側吸入口3、ブロアファン4、ブロア
ファンモータ5、インテークドア6、クーリングユニッ
トケース7、エバポレータ8、ヒータユニットケース
9、ベント吹出口10、デフ吹出口11、フット吹出口
12、ヒータコア13、バイパスドア14、エアミック
スドア15、ベントドア16、デフドア17、フットド
ア18を備えている。
中部から下部に示すように、ファンコントロール回路2
0、インテークドアアクチュエータ22、バイパスドア
(バイレベルドア)アクチュエータ22、エアミックス
ドアアクチュエータ23、モードドアアクチュエータ2
4、エアコンアンプユニット25、水温センサ26、冷
媒温度センサ27、内気センサ28(内気温度検出手
段)、外気センサ29(外気温度検出手段)、日射セン
サ30(日射量検出手段)、吸込温度センサ31(吸込
温度検出手段)、コントローラ32を備えている。
コンアンプユニット25からの指令によりブロアファン
モータ5への印加電圧を無段階に制御する。
は、エアコンアンプユニット25にてインテークドア6
のドア開度(内気,半外気,外気)が決定されると、イ
ンテークドア6を決定したドア開度に動かす。
頭寒足熱とするバイレベルモードが選択されるとエアコ
ンアンプユニット25からの指令によりバイパスドア1
4を開く。
は、エアコンアンプユニット25にて目標ドア開度XPB
R が決定されると、目標ドア開度XPBR に対応する目標
停止位置データを受信して実ドア開度PBRが目標ドア
開度XPBR に一致するドア開度が得られるようにエアミ
ックスドア15を動作させる。すなわち、図3に示すよ
うに、ドア開閉用モータ23aとドア開度センサ23b
と信号処理回路23cを有して構成される。
アコンアンプユニット25にて目標モードドア位置が決
定されると、モードドア(ベントドア16,デフドア1
7及びフットドア18の総称)を開閉させる。
しているマイコンによってコントローラ32やセンサ類
からの入力信号をプログラムソフトにしたがって演算処
理し、ブロアファンモータ5や各ドアアクチュエータ2
1,22,23,24や図外のコンプレッサ等を総合的
に制御する。
を、冷媒温度センサ27は冷媒温度を、内気センサ28
は内気温度TINC を、外気センサ29は外気温度Tam
を、日射センサ30は日射量QSUN を、吸込温度センサ
31は吸込温度TINT をそれぞれ抵抗値や電流値として
検出し、エアコンアンプユニット25に出力する。
ロールパネル部に装備され、モードやファン速度や温度
等を表示する表示部32aと、モードスイッチ(モード
切換手段)や温度調節ダイヤル(温度調節手段)等が設
けられている操作部32bと、表示部32aへの表示出
力や操作部32bからのスイッチ入力やエアコンアンプ
ユニット25とのデータ通信を行なう操作・表示・通信
回路32cによって構成されている。操作・表示・通信
回路32cとエアコンアンプユニット25とは、操作デ
ータ線33とクロック信号線24と表示通信データ線3
5により接続されている。
ワークを示す図であり、エアコンアンプユニット25と
各ドアアクチュエータ21,22,23,24は、図3
に示すように、1本の通信線36と1本の電源線37に
より接続されていて、エアコンアンプユニット25は各
ドアアクチュエータ21,22,23,24のアドレス
とモータの目標位置データを送信し、該当するアドレス
を持つアクチュエータはこのデータを受信し、目標位置
へモータを回転させる。
路を省略したフィジカルレイヤ(ネットワークにおける
回線の電気的な接続の確立,維持,解除等の機能を持つ
レイヤ)を示す図であり、通信信号としてクロック信号
にデータを重畳させる3値式符号を用い、2種類のパル
ス振幅H/Lを表現する。アクチュエータのASICは
通信信号よりクロックを抽出し、ASICの論理回路
は、この抽出クロックにより通信信号のデコード(符号
化されたデータを復元する操作)その他全動作を行な
う。クロック信号はアンプからのみ供給されるため、通
信速度はアンプのソフトで任意に設定可能である。
イミングチャートであり、CLK出力(クロック出力)
がHの時はDATA出力(データ出力)に関係なくTr1
により通信線36が設置される。CLK出力がLの時は
DATA出力に応じたTr2のON/OFFにより通信線
36は12VもしくはR1・R2 により決まる中間電位と
なる。
す受信タイミングチャートであり、データ抽出用コンパ
レータcmp1はLパルス振幅より大きい判定レベルを
持ち、クロック抽出用コンパレータcmp2はLパルス
振幅より小さい判定レベルを持つ。RXDATAでセッ
ト、RXCLKの立ち上がりでリセットした信号を、R
XCLKのたち下がりでサンプリングすることによりデ
ーコードを行なう。図中のNRZは抽出データである。
ついて説明する。
に示すように、2種類のパルス振幅によりH/Lを定義
する。そして、図6(ロ) の符号化テーブルに示すよう
に、3つのパルスの組み合わせにより2bitのバイナ
リデータを表す。
送信開始を表すSOM(Start Of Message)、送信対象
とするアクチュエータのアドレスを表すADR(アドレ
ス)、モータ駆動の許可あるいは禁止を表すENA(イ
ネーブル)、ドアの目標停止位置を表すDATA(デー
タ)、ADR,ENA,DATAのエラーをチェックす
るPRTY(奇数パリティ)、診断用アクチュエータ返
信信号を表すPOS(制御終了信号)である。図8は通
信フォーマットの実例を示すもので、斜線部分は常にH
パルスとなる。
は、通信フォーマットの始まりを示すSOMを受信する
ことにより受信シーケンスを開始する。ASICは該当
するアドレスを検出した時のみ、後に続くデータを取り
込むが、符号化テーブルにない波形に組み合わせやパリ
ティ異常を検出した場合は受信シーケンスを終了し受信
データを放棄する。受信シーケンス中にSOMを受信す
ると、受信シーケンスは最初からやり直しとなる。AS
ICはイネーブルが1のときにのみモータ駆動を行な
い、イネーブルが0のときはデータ更新を行なうだけで
モータの駆動は行なわない。
プはPOS信号の部分では必ずTr2をOFFさせ、PO
S信号を表す2つのパルスは、通常双方ともHパルスと
なる。アンプからの信号を受信したアクチュエータは、
ドアの位置が目標位置に到達し制御が終了していれば、
POS信号の2つめのパルスがLパルスとなるようなタ
イミングでTr3をONさせる。アンプはPOS信号の振
幅をモニタすることによって、送信対象としたアクチュ
エータのドアが目標位置にあるか否かを判別することが
できる。アクチュエータの返信は正常受信完了時にのみ
行なわれ、アドレス不一致時やエラー発生時には返信を
行なわない。尚、図9(イ) は制御中のPOS信号を示
し、図9(ロ) は制御終了時のPOS信号を示す。
エアコンアンプユニット25で行なわれる目標ドア開度
XPBR の演算処理作動の流れを示すフローチャートで、
以下、各ステップについて説明する。
表示操作部32からエアミックスドア開度制御に必要な
情報が入力される。
熱平衡式に用いられる係数A,B,C,D,Eが決定さ
れる。
Dと外気温度Tamと内気温度TINCを用いた下記の式に
より算出される。
開度XPBR からドア開度Xが演算により求められる。
(バイレベル1,バイレベル2,フット,デフ2)に応
じて偏差補正値αXM が決定される。
デフ,バイレベル2のモードかそれ以外のモードかによ
り熱平衡式で用いる係数F,Gを決定する。
て温度偏差Sが算出される(温度偏差算出手段)。
+E+αXM−(F・X+G)(88−TINT )−TINT 尚、上記熱平衡式で、外気温度Tamと内気温度TINC に
よる合成温度Wの項と日射量QSUN の項と吸込温度TIN
T の項とは車室内空気温度推定手段に相当する。
PTC <18.5のフルクール域か、TPTC >31.5の
フルホット域か、18.5≦TPTC ≦31.5の調節温
度域かどうかが判断される。
TPTC <18.5である時、目標ドア開度XPBR がXPB
R =0%に設定される。
TPTC >31.5である時、目標ドア開度XPBR がXPB
R =100%に設定される。
18.5≦TPTC ≦31.5である時、ステップ47で
算出された温度偏差Sが、S<−5か、S>5かが判断
される。
S<−5である時、目標ドア開度XPBR がXPBR =XPB
R −2%に設定される。
S>5である時、目標ドア開度XPBR がXPBR =XPBR
+2%に設定される。
|S|≦5である時、温度偏差Sが、S<−2か、S>
2かが判断される。
S<−2である時、目標ドア開度XPBR がXPBR =XPB
R −1%に設定される。
S>2である時、目標ドア開度XPBR がXPBR =XPBR
+1%に設定される。
|S|≦2である時、目標ドア開度XPBR がXPBR =X
PBR +0%に設定される。
定手段に相当する。
ば、走行中にコントローラ32の操作部32bの温度調
節ダイヤルを回して設定温度TPTC を低温側に変更した
場合について説明する。
大きな温度偏差Sが生じるため、図4のフローチャート
で、ステップ41〜ステップ48→ステップ51→ステ
ップ52へと進む流れとなり、今回の目標ドア開度XPB
R は、前回の目標ドア開度から2%のドア開度だけ閉じ
る設定とされる。つまり、目標ドア開度に対して目標ド
ア開度XPBR が遠く離れていて、ステップ51の温度偏
差条件であるS<−5であるという条件を満足する間
は、制御周期毎に2%だけドア開度を閉じる設定が繰り
返され、エアミックスドアアクチュエータ23によりエ
アミックスドア15が速い動作によりドア閉方向に動か
される。
ることで温度偏差Sが小さくなり、ステップ54の温度
偏差条件であるS<−2であるという条件を満足する
と、図4のフローチャートで、ステップ41〜ステップ
48→ステップ51→ステップ54→ステップ55へと
進む流れとなり、今回の目標ドア開度XPBR は、前回の
目標ドア開度から1%のドア開度だけ閉じる設定とされ
る。つまり、目標ドア開度に対して目標ドア開度XPBR
が近づき、温度偏差Sが−5<S<−2の範囲にある時
には、制御周期毎に1%だけドア開度を閉じる設定が繰
り返され、エアミックスドアアクチュエータ23により
エアミックスドア15がゆっくりした動作によりドア閉
方向に動かされる。
ステップ54の温度偏差条件である|S|≦2であると
いう条件を満足すると、図4のフローチャートで、ステ
ップ41〜ステップ48→ステップ51→ステップ54
→ステップ57へと進む流れとなり、目標ドア開度XPB
R は固定され、エアミックスドア15はその時の開度状
態で停止する。
ア開度XPBR が遠く離れている間はエアミックスドア1
5が速い動作によりドア閉方向に動かされることで目標
ドア開度への収束応答時間を短くすることができる。そ
して、目標ドア開度に対して目標ドア開度XPBR が近づ
くとエアミックスドア15がゆっくりした動作によりド
ア閉方向に動かされ、目標のドア開度に対し正確なポイ
ントでエアミックスドア15が停止するように制御され
る。
たって、温度偏差Sの値を判定する領域を|S|>5の
領域と|S|>2の領域との2段階領域で判定し、判定
された温度偏差Sが|S|>5の時には前回の目標ドア
開度XPBR に加算あるいは減算する開度値を2%とし、
判定された温度偏差Sが|S|>2の時には前回の目標
ドア開度XPBR に加算あるいは減算する開度値を1%と
したため、アンプ/アクチュエータ間のLAN化により
システム軽量化やシステムコストの低減を図りながら、
設定温度の変更等により温度偏差が生じた時にエアミッ
クスドア15のドア開度を目標開度XPBR に収束させる
高い収束応答性の確保と高い収束精度の確保との両立を
図る車両用エアコンシステムのエアミックスドア開度制
御装置を提供することができる。
室内空気温度の推定を、外気温度Tamと内気温度TINC
と日射量QSUN と吸込温度TINT とを考慮して行なうよ
うにしたため、高い推定精度により車室内空気温度を推
定することができる。
るようにしたため、車両を取り巻く環境や車両状態が考
慮された精度の高い温度偏差Sを得ることができる。
は、目標ドア開度XPBR を決定するにあたって、温度偏
差Sの値を判定する領域を2段階領域で判定し、判定さ
れた温度偏差Sの段階に応じて前回の目標ドア開度に加
算あるいは減算する開度値を2%と1%とする例を示し
たが、温度偏差Sの値を判定する領域を3段階以上の領
域で判定し、前回の目標ドア開度に加算あるいは減算す
る開度値を判定領域に応じてきめ細かく設定する例とし
ても良い。
する車室内空気温度を温度影響要素を考慮して推定する
車室内空気温度推定手段として、外気温度と内気温度と
吸込温度と日射量を用いて推定する例を示したが、これ
らの温度影響要素のうち一部を省略したり、逆に、他の
温度影響要素を追加して車室内空気温度を推定する手段
としても良い。
タ等に基づいて得られた熱平衡式を用いて算出する例を
示したが、実施の形態1で示す以外の熱平衡式を用いて
温度偏差を算出したり、より簡略化した温度偏差式を用
いて算出するようにしても良い。
ステムのエアミックスドア開度制御装置にあっては、ア
ンプ/アクチュエータ間をLAN化し、目標ドア開度決
定手段を、温度偏差の値の大きさを判定する領域を2段
階以上の複数段階の領域で判定し、判定された温度偏差
の段階が高温度偏差段階であるほど前回の目標ドア開度
に加算あるいは減算する一定開度の値を大きくする手段
としたため、アンプ/アクチュエータ間のLAN化によ
りシステム軽量化やシステムコストの低減を図りなが
ら、設定温度の変更等により温度偏差が生じた時にエア
ミックスドアのドア開度を目標開度に収束させる高い収
束応答性の確保と高い収束精度の確保との両立を図る車
両用エアコンシステムのエアミックスドア開度制御装置
を提供することができる。
記載の車両用エアコンシステムのエアミックスドア開度
制御装置において、車室内空気温度推定手段を、外気温
度検出手段からの外気温度と、内気温度検出手段からの
内気温度と、吸込温度検出手段からの吸込温度と、日射
量検出手段からの日射量により車室内空気温度を推定す
る手段としたため、上記効果に加え、高い推定精度によ
り車室内空気温度を推定することができる。
記載の車両用エアコンシステムのエアミックスドア開度
制御装置において、温度偏差算出手段を、温度調節手段
により設定された設定温度と、各検出手段により検出さ
れた外気温度と内気温度と吸込温度と日射量を用いた熱
平衡式により温度偏差を算出する手段としたため、請求
項2記載の発明の効果に加え、精度の高い温度偏差を得
ることができる。
スドア開度制御装置を示すクレーム対応図である。
が適用された車両用エアコンシステムの全体図である。
ットワークを示す図である。
護回路を省略したフィジカルレイヤを示す図である。
ングチャートであり、図5(ロ)はアクチュエータの受信
動作を示す受信タイミングチャートである。
は符号化テーブルを示す図である。
す図である。
(ロ) は制御終了時のPOS信号を示す。
トで行なわれる目標ドア開度の演算処理作動の流れを示
すフローチャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 モード切換手段や温度調節手段等が設け
られている操作部を有するコントローラと、 内蔵しているマイコンによって前記コントローラやセン
サ類からの入力信号をプログラムソフトにしたがって演
算処理し、ファンモータや複数のドアアクチュエータを
駆動制御するエアコンアンプユニットを備えた車両用エ
アコンシステムにおいて、 前記エアコンアンプユニットと複数のドアアクチュエー
タとを、予め決められたローテーションに従って各ドア
の目標停止位置データを順に送る1本の通信線を介して
接続し、 前記エアコンアンプユニットに、ドライバや乗員が存在
する車室内空気温度を温度影響要素を考慮して推定する
車室内空気温度推定手段と、 前記温度調節手段により設定された設定温度と前記車室
内空気温度推定手段により推定された車室内空気温度と
の偏差を求める温度偏差算出手段と、 温度偏差の正負の値によってドア開側かドア閉側かを判
定し、前回の目標ドア開度に一定開度を加算あるいは減
算することによって今回の目標ドア開度を決定する手段
であり、且つ、温度偏差の値の大きさを2段階以上の複
数段階の領域で判定し、判定された温度偏差の段階が高
温度偏差段階であるほど加算あるいは減算する一定開度
の値を大きくする目標ドア開度決定手段を設け、 前記複数のドアアクチュエータのうちエアミックスドア
アクチュエータを、エアコンアンプユニットで決定した
目標ドア開度に対応する目標停止位置データを受信し、
検出される実ドア開度が目標ドア開度に一致するように
エアミックスドアを動作させるアクチュエータとしたこ
とを特徴とする車両用エアコンシステムのエアミックス
ドア開度制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用エアコンシステム
のエアミックスドア開度制御装置において、 前記車室内空気温度推定手段を、外気温度検出手段から
の外気温度と、内気温度検出手段からの内気温度と、吸
込温度検出手段からの吸込温度と、日射量検出手段から
の日射量により車室内空気温度を推定する手段としたこ
とを特徴とする車両用エアコンシステムのエアミックス
ドア開度制御装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の車両用エアコンシステム
のエアミックスドア開度制御装置において、 前記温度偏差算出手段を、温度調節手段により設定され
た設定温度と、前記各検出手段により検出された外気温
度と内気温度と吸込温度と日射量を用いた熱平衡式によ
り温度偏差を算出する手段としたことを特徴とする車両
用エアコンシステムのエアミックスドア開度制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15343797A JP3792838B2 (ja) | 1996-06-24 | 1997-06-11 | 車両用エアコンシステムのエアミックスドア開度制御装置 |
US08/881,354 US5820020A (en) | 1996-06-24 | 1997-06-24 | Air-mixing door opening-degree control device for an automotive vehicle air-conditioning system |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-162544 | 1996-06-24 | ||
JP16254496 | 1996-06-24 | ||
JP15343797A JP3792838B2 (ja) | 1996-06-24 | 1997-06-11 | 車両用エアコンシステムのエアミックスドア開度制御装置 |
Publications (2)
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