JPH1085732A - 流水の紫外線殺菌装置 - Google Patents

流水の紫外線殺菌装置

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JPH1085732A
JPH1085732A JP8263577A JP26357796A JPH1085732A JP H1085732 A JPH1085732 A JP H1085732A JP 8263577 A JP8263577 A JP 8263577A JP 26357796 A JP26357796 A JP 26357796A JP H1085732 A JPH1085732 A JP H1085732A
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通夫 久武
Koichi Asai
浩一 浅井
Yoshio Yamaguchi
義夫 山口
Miki Miyamoto
幹 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線漏れがなく安全でしかも点灯遅れがなく
直ちに確実に点灯する流水の紫外線殺菌装置。 【課題解決手段】入水口2から出水口3に向けて水が流
れ、ジャケット蓋4で上端の開口を閉じたジャケット1
内に外管6で保護して紫外線ランプ8を配備し、紫外線
ランプ8のランプ管9又は外管6の上端に接して点灯時
に紫外線ランプ内に種電子を生成するための補助光源2
0を配備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺菌装置に係り、特
に流水の循環路に配備し流水を紫外線で殺菌する流水の
紫外線殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
【0003】従来から流水を循環路の途中で殺菌するこ
とは広く行われており、このための殺菌装置とし紫外線
ランプを利用した紫外線殺菌装置が小型で殺菌能力が高
くしかも管理が容易な殺菌装置として多く利用されてい
る。
【0004】紫外線殺菌装置は、紫外線ランプを外管で
覆いジャケット内に配備し、流水がジャケット内を入水
口から出水口に向かって流れる際に紫外線殺菌するよう
な構成となっている。
【0005】この紫外線殺菌装置の一例は図4に示す通
りであり、ジャケット1は、入水口2と出水口3とが設
けられ、上端の開口はジャケット蓋4で塞がれ、金属或
いはプラスチックで作られる。
【0006】6は石英等の紫外線透過性の良いガラスで
作られた外管で、この外管6はジャケット蓋4に中央に
設けられた取付穴5にOリングのようなパッキン7でシ
ールし水漏れがないようにしながら嵌め合わせて取り付
けられている。
【0007】8が外管6の中に差し込まれた紫外線ラン
プで、ジャケット1内には、紫外線ランプ8が、外側を
外管6で覆って水と直接接触しないようにして、温度差
によって割れないよう保護した状態として配備されてい
る。
【0008】紫外線ランプ8は、上端が開口し下端が閉
じた直管状のランプ管9の上下両端に電極10が設けら
れた直管タイプの水銀ランプであり、上端が耐熱性、難
燃性、耐紫外線性等に優れたセラミックやPBT樹脂で
作られたランプベース11で保持されている。
【0009】上端側の一方の電極10からは半田付け可
能なニッケルメッキ線12が引き出され、下端側他の一
方の電極10とランプベース11は紫外線に強いテフロ
ンチューブで絶縁した裸線13で繋がり、上端側の電極
10から引き出されたニッケルメッキ線12と下端側の
電極10に繋がる裸線13とはランプベース11内の凹
み部でリード線14にスポット溶接され、ランプ端面と
共にステアタイト等でモールドされている。
【0010】15はDC−ACインバータ回路が配備さ
れ、リード線14を介して紫外線ランプ8の2つの電極
10に繋がったインバータ基板であり、紫外線ランプ8
は、制御装置16の制御に基づいてインバータ基板15
から2つの電極10の間に高周波の高電圧が印加されて
点灯し、紫外線を放射する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の紫
外線殺菌装置では、インバータ基板15から高周波の高
電圧が印加されてもすぐには点灯しない点灯遅れが起
き、殺菌不良となったり、装置の不良と誤認してしまっ
たりする欠点があった。
【0012】すなわち紫外線ランプ8は、放電用の2つ
の電極10の間に高周波の高電圧が印加されるとランプ
内の種電子による放電が開始して点灯し、以後は放電に
よりランプ内に電子が生成して点灯が続くようになって
いる。
【0013】紫外線ランプ8は、消灯中に10ルックス
以上の光が当たっているとランプ内の水銀分子が励起さ
れて種電子が生成しているので、2つの電極10の間に
高周波の高電圧を印加すれば直ちに放電を開始して点灯
し、点灯遅れの時間は1秒以内である。
【0014】これに対して消灯中に光が全く当てられて
いないとランプ内の種電子が少なくなるので、高周波の
高電圧を2つの電極10の間に印加しても、印加電圧が
インバータボード15のばらつきによって低かったり或
いは周囲の温度が低かったりすると直ちには点灯しない
で、点灯遅れの時間は数分間と長くなる。
【0015】点灯遅れの時間が長くなると、当然のこと
ながら点灯が遅れた時間だけ殺菌されない水が流れてし
まい、またインバータ電流を監視していて所定時間内に
所定の電流が流れない場合にはインバータボード15或
いは紫外線ランプ8が不良になったと判断して誤って交
換してしまう。
【0016】ところが紫外線殺菌装置は、流水の処理装
置内に配備する場合には漏れ出た紫外線が装置内の他の
部品に当たって部品を劣化させたり、人に当たって目や
皮膚を傷めるのを防ぐため、前記したようにジャケット
1内に密閉して収納して紫外線が外に漏れ出ないように
している。
【0017】したがって流水の紫外線殺菌装置では、紫
外線が外に漏れ出ないようにしているのであるから当然
外からの光も入らないので、前記したような理由で長い
時間の点灯遅れが起き易い。
【0018】本発明は前記したような従来技術の欠点を
解消し、紫外線が漏れ出ないで安全性がきちんと保たれ
ると同時に、消灯後でも殆ど遅れないで直ちに点灯する
流水の紫外線殺菌装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、入水
口から出水口に向けて水が流れるジャケット内に上端開
口を密閉するジャケット蓋に取り付けた外管で保護して
ランプ管内に放電用の電極を対向して設けた紫外線ラン
プを配備しジャケット内を流れる水を紫外線で殺菌する
流水の紫外線殺菌装置において、紫外線ランプ内に点灯
用の種電子を生成するための補助光源を配備し、紫外線
が漏れ出ないで安全性がきちんと保たれると同時に、消
灯中も補助光源のの光によって種電子が生成していて消
灯後に点灯しても殆ど遅れないで直ちに点灯するよう構
成した。
【0020】この際補助光源は紫外線ランプのランプ管
や紫外線ランプを保護する外管に対して配備し、ランプ
管や外管を導光管として利用して紫外線ランプ内に光を
導入して効果的に種電子が生成するよう構成した。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について実施
例を示す図1から図3に基づいて説明するが、従来例と
同一の構成要素には同一の符号を付けてあるので同一の
構成部分についての説明は省略する。
【0022】図1に第1の実施例が縦断面図として示さ
れ、紫外線ランプ8の放電用の2つの対向した電極10
に高周波の高電圧を印加するためのインバータ基板15
は、ランプベース11上部に回路ケース17内に収納し
たり、ランプベース11と一体として設けた収納部に収
納し、水やゴミが付かないようにモールド剤でモールド
したり或いは表面を防湿剤で被覆したりして配備されて
いる。
【0023】インバータ基板15は、紫外線ランプ8の
2つの電極10に接続するリード線13が直接半田付け
され、制御装置16とは防水コネクタ19を介してリー
ド線18で接続している。
【0024】20が補助光源であり、豆電球或いは高輝
度LEDが利用され、ランプベース11内に紫外線ラン
プ8のランプ管9の上端面に接した位置にリード線21
をインバータボード15に直接接続して配備されてい
る。
【0025】したがってこの第1実施例は補助光源20
を紫外線ランプ8のランプ管9に対して配備してあり、
紫外線ランプ8を点灯する際には補助光源20も点灯
し、ランプ管9を導光管として紫外線ランプ8内を照射
して種電子を生成するようにする。
【0026】すると紫外線ランプ8は点灯遅れがなく直
ちに点灯するので、紫外線ランプ8の点灯を前記したよ
うにインバータ電流を監視して確認したなら補助光源2
0を消灯する。
【0027】次に第2の実施例について図2の縦断面図
及び図3の部分拡大縦断面図に基づいて説明する。
【0028】この第2実施例では、補助光源20は、ラ
ンプベース11上部の回路ケース17内に紫外線ランプ
8を保護する外管6の上端面に接した位置に、リード線
21をインバータボード15に直接接続して配備されて
いる。
【0029】したがって補助光源20は、第1実施例で
は紫外線ランプ8のランプ管9に対して配備してあった
の対して、第2実施例では紫外線ランプ8を保護する外
管6に対して配備してある。
【0030】この第2実施例の場合も、紫外線ランプ8
を点灯する際には補助光源20も点灯すると、外管6を
導光管として紫外線ランプ8内は照射され種電が生成さ
れ、紫外線ランプ8は点灯遅れがなく直ちに点灯する。
【0031】そこで、紫外線ランプ8が完全に点灯した
のを前記したようにインバータ電流を監視して確認した
後に補助光源20を消灯する。
【0032】紫外線ランプ8は、前記した2つの実施例
におけるように補助光源20により点灯時に種電子を生
成させると、例え消灯時に全く光が当たっていなくても
印加電圧のばらつきや周囲温度に関係なく素早く確実に
点灯するようになる。
【0033】このように紫外線ランプ8は点灯遅れがな
く確実に点灯するので、点灯と同時に水の殺菌は始ま
り、またインバータ電流が所定の値に達しない場合には
紫外線ランプ8或いはインバータボード15が不良とな
ったのが確実であるので、迷うことなく交換できる。
【0034】また紫外線ランプ8を点灯した際に紫外線
ランプの種類によってはオゾンが発生するが、第1及び
第2実施例共に補助光源20及びリード線21はオゾン
に触れて損傷しないような位置に配備されている。
【0035】すなわち補助ランプ20は、第1実施例の
ようにランプベース11内に配備すればオゾン触れる心
配は全くなく、又第2実施例のように回路ケース16内
に配備する場合でも光を通すために開けた穴を図3の配
置のように透明樹脂またはガラスなどで作った透明窓2
2で塞いでおけばオゾンが触れる心配は全くない。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、紫外線
殺菌装置を流水の処理装置内に配備する場合に紫外線ラ
ンプをジャケット内に密閉して配備し、漏れ出た紫外線
が装置内の他の部品に当たって部品を劣化させたり、人
に当たって目や皮膚を傷める危険を全くなくする。
【0037】また紫外線を装置外に漏れ出ないようにし
たために消灯時に外からは光が入らず種電子が生成しな
いで点灯遅れし易い状態になっているにもかかわらず、
点灯時には印加電圧のばらつきや周囲の温度に関係なく
点灯遅れがなく直ちに確実に点灯し、長時間の点灯遅れ
のために点灯時の殺菌不良が起きなくなり、同時に紫外
線ランプやインバータボードを不良と誤認しなくなる。
【0038】このようにして、紫外線が漏れ出ないで安
全性がきちんと保たれ、同時に何時でも点灯遅れがなく
直ちに確実に点灯し、殺菌性に優れしかもメンテナンス
を容易にしかも確実にできる流水の紫外線殺菌装置が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例縦断面図、
【図2】 第2実施例縦断面図、
【図3】 第2実施例部分拡大縦断面図、
【図4】 従来例縦断面図。
【符号の説明】
1 ジャケット 4 ジャケット蓋 6 外管 8 紫外線ランプ 9 ランプ管 11 ランプベース 15 インバータボード 17 回路ケース 20 補助光源 22 透明窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 幹 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の目 ミシン工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入水口から出水口に向けて水が流れるジャ
    ケット内に上端開口を密閉するジャケット蓋に取り付け
    た外管で保護してランプ管内に放電用の電極を対向して
    設けた紫外線ランプを配備しジャケット内を流れる水を
    紫外線で殺菌する流水の紫外線殺菌装置において、紫外
    線ランプ内に点灯用の種電子を生成するための補助光源
    を配備したことを特徴とする流水の殺菌装置。
  2. 【請求項2】補助光源が紫外線ランプのランプ管に対し
    て配備されたことを特徴とする請求項1記載の流水の殺
    菌装置。
  3. 【請求項3】補助光源が紫外線ランプを保護する外管に
    対して配備されたことを特徴とする請求項1記載の流水
    の殺菌装置。
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