JP3737485B2 - ランプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般照明、光学機器、或いは車両用ランプに使用されるハロゲンランプあるいは放電ランプ等の口金付きのランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、ヘッドライトの光源体として、白っぽくてより明るい光を放つダブルエンドタイプのメタルハライドランプ或いは高圧放電灯が使用されている。
【0003】
従来、この種のランプ装置(B)は、図4(なお、本発明の第1実施例についてもこの図が使用される。)に示すように、ダブルエンドタイプのインナバルブ(104)と、その周囲を覆うように設けられたアウタバルブ(111)と、アウタバルブ(111)に装着された電気絶縁性口金(110)とで構成されている。そして、インナバルブ(104)の先端及び基端から外部リード線(102)(103)がそれぞれ導出されており、一方の外部リード線(103)の外端を口金(110)に設けた一方の導線(105)に電気的に接続する一方、他方の外部リード線(102)の外端と他方の導線(106)との間を、前記アウタバルブ(111)の外周面に沿って外部リード線(102)を延設した或いは外部リード線(102)とは別体の外部リード線(112)を介して電気的に接続していた。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5250872号
【0005】
このようなインナバルブ(104)としてメタルハライドランプや高圧放電灯を使用するランプ装置(B)にあっては、始動時に印加した高電圧によって外部リード線(112)とインナバルブ(104)内の電極(101a)(102a)など通電部材との間で発生する異常放電を防止するために外部リード線(112)を酸化アルミニウムのような太いセラミックス管(113)で被覆するようにしていた。
【0006】
しかしながら、このような太いセラミックス管(113)で被覆していたとしても前記セラミックス管(113)がポーラスであるため、セラミック管(113)の微細孔を通ってリークが発生する場合があった。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】
ところで、上記のようにダブルエンドタイプのインナバルブ(104)を使ったランプ装置(B)では、アウタバルブ(111)の外周面に沿って外部リード線(112)が配設される構造上、この外部リード線(112)とインナバルブ(104)側との間での異常放電が起きないように絶縁対策が必要であったが、セラミックス管(113)では不十分であるという問題や、このようなランプ装置(B)はリフレクタ(108)に装着されて使用される関係上、インナバルブ(104)からの光がリフレクタ(108)の内周面(反射面)にて反射され照射面にセラミック管(113)の影が発生するという問題があった(これらの点はアウタバルブ(111)が設けられていないインナバルブ(104)だけの場合でも同じである。)。
【0008】
即ち、従来のランプ装置(B)では外部リード線(112)を覆う絶縁体(これらは前述のようにポーラスであるため絶縁体としては完全とは言い難いものである)として、ステアタイト、アルミナ、ムライト等の非透光性のセラミックス管(113)を使用していたので、インナバルブ(104)から径方向外方へ向かう光に対して前記セラミックス管(113)が大きな遮りとなっていた。
【0009】
これを図示すると図9に示す通りで、リフレクタ(108)の反射面に対する配光のなかで前記セラミックス管(113)の遮りに起因する大きな「けられ(F)」が発生するので、リフレクタ(108)側でこの「けられ(F)」に起因する照射面に影が発生しないような対策がとられていた。その結果、当該「けられ(F)」に起因する分の明るさが犠牲にされていたし、その対策のためにリフレクタ(108)の形状が特殊となりコストアップの原因ともなっていた。
【0010】
また、このようなランプ装置(B)はリフレクタ(108)の後頂部のランプ挿入孔(109)から挿脱されて取り替えられるようになっているが、自動車のヘッドライト取付部のように狭い場所においての作業では誤ってランプ装置(B)のセラミックス管(113)を前記ランプ挿入孔(109)の口縁にぶつけて破損させることがあった。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、外部リード線用被覆用絶縁材に起因する配光上の「けられ」の発生を極力抑制でき、照射面における明るさをより追求し、しかもリフレクタ或いは前面ガラスに特殊な構造を施す必要のないランプ装置を提供する事を課題とする。付加的な課題としては、点灯時のブレイクスルー電圧に対してリークの発生を防止する事が出来、しかもランプ装置(B)の交換の際にリフレクタの後頂部のランプ挿入孔にランプ装置をぶつけても外部リード線の保護管を破損させるようなことのないランプ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は本実施例にかかるランプ装置(A)に関し、「ダブルエンドタイプのランプ本体(a)と、ランプ本体(a)の一端に装着された口金(2)と、ランプ本体(a)の他端から導出され、且つ、口金方向に屈曲され、その先端が口金(2)に取り付けられた外部リード線(36b)とで構成されたランプ装置(A)であって、ランプ本体 (a) がダブルエンドタイプのインナバルブ (3) 並びにインナバルブ (3) の外周を覆うアウタバルブ (4) で構成され、且つ外部リード線 (36b) をアウタバルブ (4) の内周に沿って配設すると共に、口金(2)とランプ本体(a)の他端との間において、前記外部リード線(36b)を光透過性ガラス管(6)で被覆した」事を特徴とする。
【0013】
このランプ装置(A)をリフレクタ(1)に装着して通電するとランプ本体(a)における発光管部(30a)内でアークが発生して発光作用が開始し、この発光管部(30a)から強く且つ白っぽい光が径方向外方へ放射され、その光はリフレクタ(1)の反射面で反射されて所定方向へ向けられる。
【0014】
この時、外部リード線(36b)を被覆する絶縁性を有する光透過性ガラス管(6)により、外部リード線(36b)とランプ本体(a)内の通電部材との間での点灯時における異常放電が防止される事は勿論のこと(換言すれば、光透過性ガラス管(6)はポーラスでないので、セラミック管(113)のように微細孔を通ってリークが発生するようなことがなく)、発光管部(30a)からの光が径方向外方へ向かう際に、外部リード線(36b)を被覆する絶縁体(6)が透明なガラス(例えば、石英、硬質ガラス或いは軟質ガラス)で構成されているので、発光管部(30a)からの光が絶縁体(6)の部位で遮られる事がなくなり、リフレクタ(1)で良好な配光性が得られると共にその分だけ照射面が明るくなる。そして、外部リード線 (36b) をアウタバルブ (4) の内周に沿って配設しているので、手ぶれ等により光透過性ガラス管 (6) をバルブ挿入孔 (1a) などに突き当てて破損するおそれがない。
【0015】
なおこの場合、絶縁性の光透過性ガラス管(6)はランプ本体(a)から離間している場合と、ランプ本体(a)のいずれかの部分に溶着されている場合の両方が含まれる。離間している場合、光透過性ガラス管(6)に対する熱影響も小さく、従ってバイコールを含む石英だけでなく、ハードガラスや軟質ガラスなど光を透過するようなものであれば足る
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のランプ装置 (A) の改良に関し、「外部リード線 (36b) を被覆する光透過性ガラス管 (6) をバルブ本体 (a) に溶着して一体化してなる」ものである。これによれば、外部リード線 (36b) を被覆する絶縁体 (6) をバルブ本体 (a) に溶着して一体化してあるので、バルブ本体 (a) が絶縁体である光透過性ガラス管 (6) の補強部材として働き、該光透過性ガラス管 (6) の折損が有効に防止される。なおここで、バルブ本体 (a) には図4のアウタバルブ (4) の存在しないものと、図1〜5に示すようなアウタバルブ (4) を有するものが含まれ、アウタバルブ (4) の外面或いは内面若しくはインナバルブ (3) のいずれかの部分に溶着される。また、アウタバルブ (4) を有しない場合にはバルブ (3') のいずれかの部分に溶着される。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項2におけるアウタバルブ (4) 或いはインナバルブ (3) と光透過性ガラス管 (6) との関係に関し「アウタバルブ (4) 或いはインナバルブ (3) の熱膨張率と光透過性ガラス管 (6) の熱膨張率がほぼ等しいガラスで形成されている」ことを特徴とするもので、このようにすることで点灯時にアウタバルブ (4) 或いはインナバルブ (3) が昇温して熱膨張したとしてもアウタバルブ (4) 或いはインナバルブ (3) に全体的あるいはその一部において溶着・一体化されている光透過性ガラス管 (6) も同じように熱膨張し溶着・一体化における破損が防止される。
【0018】
請求項4は請求項2又は3におけるアウタバルブ (4) 或いはインナバルブ (3) と光透過性ガラス管 (6) との材質の一例に関し「アウタバルブ (4) 或いはインナバルブ (3) と光透過性ガラス管 (6) とが石英で形成されている」ことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるランプ装置(A)を示す断面図であり、ここでは、自動車のヘッドライト等の光源体として使用されるものを例にしてあるが、その用途にはこだわらない。
【0022】
このランプ装置(A)は、概ね、リフレクタ(1)と、電気絶縁性口金(2)と、発光用インナバルブ(3)と、アウタバルブ(4)と、外部リード線(36b)と、外部リード線被覆用絶縁体としての光透過性ガラス管(6)とで構成されている。
【0023】
リフレクタ(1)は、後述する発光用インナバルブ(3)からの光を前方の投射対象(図示せず)等に向かわせるように、赤外線透過被膜や可視光線反射被膜などが付着されたガラス材、ポリカーボネート或いは金属部材にアルミ蒸着を施したものを使用して碗状先広がりに成形されており、図示しないヘッドライトボディに保持されている。このリフレクタ(1)の後頂部には、円筒形のバルブ挿入孔(1a)が形成されており、このバルブ挿入孔(1a)の後部には、該バルブ挿入孔(1a)よりも大径の係合段部(1b)が形成されている。
【0024】
電気絶縁性口金(2)は合成樹脂等からなり、基部(20)の前面側に掘り込まれたバルブ保持部(21)、基部(20)の外周に凸設されたリフレクタ装着用鍔部(22)及び基部(20)の後端部を構成するコネクタ部(23)等から構成されている。
【0025】
上記コネクタ部(23)の後端面には、一対の端子保持孔(24)(25)が形成されており、これら端子保持孔(24)(25)には、それぞれ外部コード(26)(27)が挿入されている。
【0026】
バルブ保持部(21)は、円穴筒形に形成されており、このバルブ保持部(21)を取り囲んで断面逆L字形の環状立壁部(2a)が前記基部(20)の前面側に一体形成され、更にこの環状立壁部(2a)の先端には、断面L字形のフランジ部(2c)が一体形成されており、このフランジ部(2c)と前記環状立壁部(2a)の先端部(2b)とにより、前記リフレクタ用装着用鍔部(22)が構成されている。つまり、この環状立壁部(2a)の先端部(2b)がリフレクタ(1)におけるバルブ挿入孔(1a)に挿入された時に、前記フランジ部(2c)が係合段部(1b)に係合されるようになっている。
【0027】
発光用のインナバルブ(3)は、石英ガラス製の筒形封体容器(30)と、一対の電極マウント(31)(32)とを備えている。封体容器(30)の略中央部に球状の発光管部(30a)が形成されており、図示しない必要ガスやメタルハライドおよび水銀等必要封入物が封入されている。一方の電極マウント(31)(32)は、電極(33)(34)と、通電部材(35)(36)とからなり、両電極(33)(34)は、各内端が発光管部(30a)内で対向するように直線状に配置されている。
【0028】
一方の通電部材(35)は、電極マウント(31)の外端に接続された金属箔(35a)とこの金属箔(35a)の外端に接続された外部リード線(35b)とからなり、他方の通電部材(36)は、電極マウント(32)の外端に接続された金属箔(36a)とこの金属箔(36a)の外端に接続された外部リード線(36b)とからなる。
【0029】
図1,4のインナバルブ(3)の基端部(3a)および先端部(3b)はアウタバルブ(4)の基端部(4a)および先端部(4b)のくびれ部分(4c1)(4c2)の内周面に融着・一体化し、インナバルブ(3)の全体がアウタバルブ(4)内に収納・保持されている。また、図2,3,5の場合にはインナバルブ(3)の基端部(3a)のみがアウタバルブ(4)の基端部(4a)に前述同様一体化されている。そして、アウタバルブ(4)の基端部(4a)は前記絶縁性口金(2)におけるバルブ保持部(21)内に挿入されるとともに、前記くびれ部分(4c1)の周囲に締め付け固定した金属製リング体(41)にて電気絶縁性口金(2)の環状立壁部(2a)内に取着されている。
【0030】
一方の電極マウント(31)における外部リード線(35b)の外端には、略C字形乃至はこの例のようなジグザク状の屈曲部(35c)が連成されており[屈曲部(35c)は電極マウント(31)の封止時に電極マウント(31)が移動しないようにするためのもので、封止後は切除してもよい]、この屈曲部(35c)の外端はインナバルブ(3)の基端部(3a)から絶縁性口金(2)側まで延出されると共に直接もしくは導線(26a)を介して前記外部コード(26)の導線(26a)にハンダ付け或いはアークによる接続により電気的に接続されている。
【0031】
又、封体容器(30)における金属箔(35a)(36a)に対応する部位は、封体容器(30)内に電極マウント(31)(32)を挿入した後で、加熱しながら周知のシュリンク或いはピンチシールを実施することにより封止されている。
【0032】
アウタバルブ(4)は、紫外線の遮蔽およびインナバルブ(3)の破裂時の破片飛散防止のためのものであり、封体容器(30)よりも大径の筒形石英ガラス(勿論、融着・一体化部分が発光管部(30a)から十分離れており、熱膨張の影響をさほど受けないような場合には石英ガラスに限られず、異なるガラス材料の採用も可能である。この場合でも融着・一体化部分の破損を回避するためには熱膨張係数が近い方が好ましい。)からなり、インナバルブ(3)と同軸上に位置して該インナバルブ(3)を外周側から覆うように配設されている。前述のように、このアウタバルブ(4)の基端部(4a)は前記絶縁性口金(2)におけるバルブ保持部(21)内に嵌入されると共に金属製リング体(41)にて電気絶縁性口金(2)の環状立壁部(2a)内に固定される。
【0033】
他方の電極マウント(32)における外部リード線(36b)はインナバルブ(3)の先端部(3b)から導出され、そのまま屈曲されて(或いは図示していないが、外部リード線(36b)の引き出し端に溶接された別体(5b)で構成し、これが)アウタバルブ(4)の外周面に沿って配設され、その一端(5a)は前記絶縁性口金(2)側まで延出され、他方の外部コード(27)の導線(27a)に直接もしくは導線(27a)を介してハンダ付け等で電気的に接続されている。
【0034】
外部リード線被覆用絶縁体となる光透過性ガラス管(6)は、外部リード線(36b)とインナバルブ(3)における電極マウント(31)(32)との間で点灯初期の高圧電圧の印加時に発生しやすい異常放電の発生を防止するためのものである。光透過性ガラス管(6)はアウタバルブ(4)と離間して独立して立設される場合(図4〜6参照)と、アウタバルブ(4)の内或いは外側面に融着一体化される場合(図1、2参照)と、インナバルブ(3)あるいはアウタバルブ(4)を有しないバルブ(3')のいずれかの部分に融着一体化される場合がある。この場合、発光管部(30a)或いはシール部、シール部の外側の延長部分などが溶着部分となる。なお、融着一体化させる場合、アウタバルブ(4)の全長にわたって融着一体化させてもよいし、部分的に融着一体化させてもよい。
【0035】
融着させない場合、光透過性を有するガラス質のものであればその材質は問わない。即ち、石英(バイコールを含む)は元よりハードガラス、軟質ガラスなどを採用することができる。
【0036】
融着させる場合、前述同様アウタバルブ(4)が太く、発光管部(30a)から十分離れており、熱膨張の影響をさほど受けないような場合にはその材質は特に石英ガラスに限られず、異なるガラス材料の採用も可能である。この場合でも融着・一体化部分の破損を回避するためには熱膨張係数が近い方が好ましい。しかしながら、アウタバルブ(4)が細くて発光管部(30a)に近く熱影響を受けるような場合にはインナバルブ(3)の熱膨張係数と同じ或いはそれに近いものを選定する必要があり、一般的には同質である石英ガラスが選定されることになる。
【0037】
光透過性ガラス管(6)は従来例のように微細孔が存在しないガラス管が採用される。外部リード線(36b)はその全長が光透過性ガラス管(6)によって被覆されていることがリーク防止の面で好ましいが、必ずしもその全長が被覆されている必要はない。少なくとも口金(2)からインナバルブ(3)の電極位置(更に詳しくは両電極(33)(34)の中間位置)に一致する部分まで被覆されておればかなりの確率でリークを防止することができる。
【0038】
光透過性ガラス管(6)はバイコールを含む透明石英ガラス或いはハードガラスまたは軟質ガラスなど目的に応じたガラス管で構成されているが、アウタバルブ(4)と離間すると共に略平行に立設されている場合、或いはその外周側が前記アウタバルブ(4)やインナバルブ(3)或いはアウタバルブ(4)を有しないバルブ(3')に溶着して一体化されている場合がある。なお、この透明石英ガラスとしては、絶縁耐力〔耐電圧〕が43(20°C) KV/mm 、或いは10(500°C)KV/mm のものが好適に使用される(勿論、石英以外のガラス材料を使用する場合であっても、前記物理的性質を備えていることが望ましい)。
【0039】
上記構成において光透過性ガラス管(6)がアウタバルブ(4)と同じ材料(一般的には石英)或いは熱膨張係数がほぼ等しい場合には、インナバルブ(3)の外周側にアウタバルブ(4)を配置し、被覆用絶縁用の光透過性ガラス管(6)で被覆された外部リード線(36b)をアウタバルブ(4)の外周又は内周に沿って配設した状態で、被覆用絶縁用の光透過性ガラス管(6)の外周側又は内周側とアウタバルブ(4)の外周側との間を部分的或いは全長にわたって溶着して、両者(4)(6)を一体化する。インナバルブ(3)或いはアウタバルブ(4)を有しないバルブ(3')の場合も同じである。
【0040】
この後、前述のようにインナバルブ(3)を内蔵したアウタバルブ(4)を前記絶縁性口金(2)に固定する他、各外部リード線(35b)(36b)と外部コード(26)(27)とを導線(26a)(27a)を介して電気的に接続する。これによりランプ装置(A)が組み立てられる。
【0041】
このランプ装置(A)をリフレクタ(1)の後頂部のバルブ挿入孔(1a)に装着して使用することになるが、アウタバルブ(4)の先端側を先頭にしてランプ装置(A)をリフレクタ(1)の後方からバルブ挿入孔(1a)に挿入し、絶縁性口金(2)のフランジ部(2c)をリフレクタ(1)の係合段部(1b)に係合させ、ランプ装置(A)を回転させて図示しない固定手段でランプ装置(A)をリフレクタ(1)に装着する。
【0042】
このような取り付け作業において、前記外部リード線(102)を被覆する絶縁体(113)をアウタバルブ(111)に溶着せずに別体のままの場合(=従来例)、ランプ装置(B)をリフレクタ(108)の後方からバルブ挿入孔(109)に手作業で挿入する際、手ぶれ等によりうっかり絶縁体(113)の先端側をバルブ挿入孔(109)の開口縁に突き当て、絶縁体(113)を破損するおそれがあったが、これに対して、この例のように、外部リード線(36b)を被覆・絶縁する光透過性ガラス管(6)をアウタバルブ(4)に溶着して一体化してあると、絶縁用の光透過性ガラス管(6)等の先端側をバルブ挿入孔(1a)の入口付近に突き当てたとしても、アウタバルブ(4)が絶縁用の光透過性ガラス管(6)の補強部材として働き、該光透過性ガラス管(6)が折れたり欠けたりするのが有効に防止される。
【0043】
また、点灯時に電極(33)(34)間の絶縁破壊を生じさせるために高電圧が印加されることになるが、外部リード線(36b)が緻密な光透過性ガラス管(6)にて被覆されているので、高電圧が印加時のリークが確実に防止される。被覆範囲は外部リード線(36b)の全長とすることが好ましいが、少なくとも電極(33)(34)位置に一致する部分までで足り、これにより配光阻害要因を最小にすることができる。
【0044】
上記ランプ装置(A)をリフレクタ(1)に装着した状態で印加すれば、インナバルブ(3)の発光管部(30a)から強くて白っぽい光が径方向外方へ放射され、その一部の光はリフレクタ(1)の反射面で反射されて直接光と共に所定方向へ向けられる。外部リード線(36b)を絶縁用の光透過性ガラス管(6)で被覆してあるので、始動時の高電圧印加時に外部リード線(36b)とインナバルブ(3)との間での異常放電が防止される。その後は定常点灯に移行する。
【0045】
さて、発光管部(30a)からの光が径方向外方へ向かう際に、外部リード線(36b)を被覆する光透過性ガラス管(6)が従来例のようにステアタイトやアルミナ等で構成されていれば、リフレクタ(1)の周方向の配光において「ケラレ」が発生し、照射面に「影」が生じる事になるので、そのような「影」が生じないようにリフレクタ(1)の反射面の形状或いは前面ガラスを工夫する必要があるが、この場合は、光透過性ガラス管(6)が光透過性石英ガラスで構成されているので、図8に示すように、発光管部(30a)からの光が光透過性ガラス管(6)の部位で遮られる事がなくなり、リフレクタ(1)の反射面の形状或いは前面ガラスを特別な形状にしなくとも「影」のないより明るい照射面が得られる。
【0046】
なお、口金(2)をハロゲンランプを使用したランプ装置(図示せず)の口金と同一形状にした場合、放電灯をインナバルブ(3)、即ち、光源体としたランプ装置(A)をそのままハロゲンランプ用ヘッドライトに適用することができ、照射面のより一層の明るさを実現することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明はランプ本体(即ち、アウタバルブを含まない一重管やアウタバルブを含む二重管のインナバルブ)の先端から導出され、ランプ本体の外周面に沿って配設された外部リード線を被覆する絶縁用の光透過性ガラス管により、従来使用されていたポーラスなセラミック管と異なり、外部リード線とインナバルブ側との間の適正な絶縁状態が確保できるうえ、ランプ本体(アウタバルブを含む二重管の場合にはインナバルブ)からの光が絶縁用の光透過性ガラス管で遮られる事がなくなり、リフレクタから反射された光による照射面においてより明るい照射面を得ることが出来るだけでなく部分的な影を生ずるようなこともなく良好な配光性を得る事ができる。
【0048】
又、外部リード線をアウタバルブの内周に沿って配設すると共に、外部リード線被覆用絶縁体である光透過性ガラス管をバルブ本体(アウタバルブを含む二重管の場合にはアウタバルブ或いはインナバルブ、アウタバルブを有しない一重管の場合にはバルブ)に溶着して一体化したので、リフレクタに挿入・装着する際にバルブ挿入孔の近傍に当たったとしても、アウタバルブの補強梁作用によって絶縁用の光透過性ガラス管の折損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるランプ装置を示す断面図である。
【図2】図1の他の実施形態にかかるランプ装置の主要部を示す断面図である。
【図3】図1の更に他の実施形態にかかるランプ装置の主要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態及び従来例にかかるランプ装置を示す断面図である。
【図5】図4の他の実施形態にかかるランプ装置の主要部を示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態にかかるランプ装置の主要部を示す断面図である。
【図7】図6の他の実施形態にかかるランプ装置の主要部を示す断面図である。
【図8】本発明のランプ装置の配光状態の説明図である。
【図9】従来のランプ装置の配光状態の説明図である。
【符号の説明】
(a) ・・・・・バルブ本体
(1) ・・・・・リフレクタ
(1a)・・・・・バルブ挿入孔
(2) ・・・・・電気絶縁性口金
(3) ・・・・・インナバルブ
(3a) ・・・・インナバルブの基端部
(4) ・・・・・アウタバルブ
(4a)・・・・・アウタバルブの基端部
(5) ・・・・・外部リード線
(6) ・・・・・外部リード線被覆用絶縁用光透過性ガラス管(石英ガラス)
(26)(27)・・・外部端子片
(30)・・・・・封体容器
(35)(36)・・・通電部材

Claims (4)

  1. ダブルエンドタイプのランプ本体と、ランプ本体の一端に装着された口金と、ランプ本体の他端から導出され、且つ、口金方向に屈曲され、その先端が口金に取り付けられた外部リード線とで構成されたランプ装置であって、
    ランプ本体がダブルエンドタイプのインナバルブ並びに前記インナバルブの外周を覆うアウタバルブで構成され、且つ前記外部リード線を前記アウタバルブの内周に沿って配設すると共に、
    口金とランプ本体の他端との間において、前記外部リード線を光透過性ガラス管で被覆した事を特徴とするランプ装置。
  2. 外部リード線を被覆する光透過性ガラス管をバルブ本体に溶着して一体化してなる事を特徴とする請求項1に記載のランプ装置。
  3. アウタバルブ或いはインナバルブの熱膨張率と光透過性ガラス管の熱膨張率がほぼ等しいガラスで形成されている事を特徴とする請求項2に記載のランプ装置。
  4. アウタバルブ或いはインナバルブと光透過性ガラス管とが石英で形成されている事を特徴とする請求項2又は3に記載のランプ装置。
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