JPH1083955A - 露光装置およびこれを用いたデバイス製造方法 - Google Patents
露光装置およびこれを用いたデバイス製造方法Info
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- JPH1083955A JPH1083955A JP9016236A JP1623697A JPH1083955A JP H1083955 A JPH1083955 A JP H1083955A JP 9016236 A JP9016236 A JP 9016236A JP 1623697 A JP1623697 A JP 1623697A JP H1083955 A JPH1083955 A JP H1083955A
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- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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- G03F7/70058—Mask illumination systems
- G03F7/70075—Homogenization of illumination intensity in the mask plane by using an integrator, e.g. fly's eye lens, facet mirror or glass rod, by using a diffusing optical element or by beam deflection
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- G—PHYSICS
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- G03F7/70058—Mask illumination systems
- G03F7/702—Reflective illumination, i.e. reflective optical elements other than folding mirrors, e.g. extreme ultraviolet [EUV] illumination systems
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シート状の電磁波であるSR光の水平方向の
大きな発散角を集光することにより、所要露光面に照射
される強度を増大させ、スループットの向上した露光装
置およびこれを用いたデバイス製造方法を提供する。 【解決手段】 SR軌道面上で主光線を挟んで対向し、
主光線方向に2段に配置された少なくとも1組の平面ミ
ラー13、14と、平面ミラーから反射されたSR光1
2を受光して反射し、マスク18に照射する1枚以上の
照射ミラー15とを備え、2段に配置された平面ミラー
は、第1段の平面ミラー13がSR光12を受光し、主
光線を挟んで対向位置にある第2段の平面ミラー14に
反射させ、該第2段の平面ミラー14から反射されるS
R光はマスクの有効領域が照射可能なように光路が変更
され、かつSR光の形成する平面が回転しないように、
各平面ミラーの方向および入射するSR光の方向が所定
の関係で設定されている。
大きな発散角を集光することにより、所要露光面に照射
される強度を増大させ、スループットの向上した露光装
置およびこれを用いたデバイス製造方法を提供する。 【解決手段】 SR軌道面上で主光線を挟んで対向し、
主光線方向に2段に配置された少なくとも1組の平面ミ
ラー13、14と、平面ミラーから反射されたSR光1
2を受光して反射し、マスク18に照射する1枚以上の
照射ミラー15とを備え、2段に配置された平面ミラー
は、第1段の平面ミラー13がSR光12を受光し、主
光線を挟んで対向位置にある第2段の平面ミラー14に
反射させ、該第2段の平面ミラー14から反射されるS
R光はマスクの有効領域が照射可能なように光路が変更
され、かつSR光の形成する平面が回転しないように、
各平面ミラーの方向および入射するSR光の方向が所定
の関係で設定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置、特に放
射光源等の光源からのX線あるいは真空紫外線を発散さ
せ、露光領域を拡大して露光する露光装置およびこれを
用いたデバイス製造方法に関する。
射光源等の光源からのX線あるいは真空紫外線を発散さ
せ、露光領域を拡大して露光する露光装置およびこれを
用いたデバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SR(シンクロトロン放射)光源は、S
R軌道面内方向(通例、SR軌道面は、水平面に一致し
て設置されるため、以下、水平方向と呼ぶ)には大きな
発散角をもち、SR軌道面に垂直な方向(同じく、鉛直
方向と呼ぶ)には小さな発散角をもつ、シート状の電磁
波(X線、真空紫外線を含む)を放射する光源である。
鉛直方向の発散角が小さなため、放射光をそのまま照射
した場合、鉛直方向には小さな範囲でしか照射されな
い。そこで、放射光源を用いる露光装置では、SR光源
より照射されるX線の露光エリアを鉛直方向に広げるた
めの何らかの方法が必要となる。
R軌道面内方向(通例、SR軌道面は、水平面に一致し
て設置されるため、以下、水平方向と呼ぶ)には大きな
発散角をもち、SR軌道面に垂直な方向(同じく、鉛直
方向と呼ぶ)には小さな発散角をもつ、シート状の電磁
波(X線、真空紫外線を含む)を放射する光源である。
鉛直方向の発散角が小さなため、放射光をそのまま照射
した場合、鉛直方向には小さな範囲でしか照射されな
い。そこで、放射光源を用いる露光装置では、SR光源
より照射されるX線の露光エリアを鉛直方向に広げるた
めの何らかの方法が必要となる。
【0003】このための方法として、(1) 斜人射ミ
ラーをSR光源と露光面との間に配置し、数mradの
角度で振動させる方法(R.P.Haelbich他、
J.Vac.Sci.&Technol.Bl(4)、
Oct.〜Dec.1983、pp.1262〜126
6)、(2) 曲面形状の斜入射ミラーをSR光源と露
光面との間に配置し、ミラー曲面での反射によって、X
線ビームの鉛直方向の発散角を拡大する方法(Warr
en D.Grobman、handbook on
Synchrotron Radiation、Vo
l.1、chap.13、p.1135、North−
Holland Publishing CO.、19
83)などが知られている。また、(3) (2)の改
良方法として、ミラー形状をシリンドリカル形状からず
らし、周辺部の曲率を連続的に小さくすることにより、
強度の均一化を図りながらX線ビームの鉛直方向の発散
角を拡大する方法(特開平1−244400)がある。
図13は従来例(3)の露光装置の模式的斜視図であ
り、図中符号131は発光点、132はミラー、133
はマスクである。発光点131からのSR光は特殊形状
のミラー132により鉛直方向に発散角が拡大されてマ
スク133に照射されている。そしてこのマスクに形成
されたパターンが不図示のウェーハ基板に露光転写され
る。
ラーをSR光源と露光面との間に配置し、数mradの
角度で振動させる方法(R.P.Haelbich他、
J.Vac.Sci.&Technol.Bl(4)、
Oct.〜Dec.1983、pp.1262〜126
6)、(2) 曲面形状の斜入射ミラーをSR光源と露
光面との間に配置し、ミラー曲面での反射によって、X
線ビームの鉛直方向の発散角を拡大する方法(Warr
en D.Grobman、handbook on
Synchrotron Radiation、Vo
l.1、chap.13、p.1135、North−
Holland Publishing CO.、19
83)などが知られている。また、(3) (2)の改
良方法として、ミラー形状をシリンドリカル形状からず
らし、周辺部の曲率を連続的に小さくすることにより、
強度の均一化を図りながらX線ビームの鉛直方向の発散
角を拡大する方法(特開平1−244400)がある。
図13は従来例(3)の露光装置の模式的斜視図であ
り、図中符号131は発光点、132はミラー、133
はマスクである。発光点131からのSR光は特殊形状
のミラー132により鉛直方向に発散角が拡大されてマ
スク133に照射されている。そしてこのマスクに形成
されたパターンが不図示のウェーハ基板に露光転写され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法のうち、
(1)は瞬間的には露光面の一部分にしかビームが照射
されず、露光用マスクが部分的に膨張する。この膨張の
影響は、ミラーの振動周期が十分に短くなければ除くこ
とができず、微細パターンの正確な転写が困難となる。
一方、振動周期を十分に短くするためには大きな駆動パ
ワーが必要となり、実用的には実現できない場合も多
い。
(1)は瞬間的には露光面の一部分にしかビームが照射
されず、露光用マスクが部分的に膨張する。この膨張の
影響は、ミラーの振動周期が十分に短くなければ除くこ
とができず、微細パターンの正確な転写が困難となる。
一方、振動周期を十分に短くするためには大きな駆動パ
ワーが必要となり、実用的には実現できない場合も多
い。
【0005】これに対し、(2)は、所要露光面を一括
照射できるため、上述した(1)の欠点をカバーする一
方策といえる。しかしながら、上記文献では、ミラー形
状がシリンドリカルであるため、ビームの拡大に伴いエ
ネルギーを著しく損失するという欠点を有するととも
に、シート状の電磁波の水平方向の大きな発散角を集光
することができず、そのため、水平方向には、発光点と
露光領域を結ぶ角度以内のSR光しか利用することがで
きないこととなる。
照射できるため、上述した(1)の欠点をカバーする一
方策といえる。しかしながら、上記文献では、ミラー形
状がシリンドリカルであるため、ビームの拡大に伴いエ
ネルギーを著しく損失するという欠点を有するととも
に、シート状の電磁波の水平方向の大きな発散角を集光
することができず、そのため、水平方向には、発光点と
露光領域を結ぶ角度以内のSR光しか利用することがで
きないこととなる。
【0006】(3)は、(2)の欠点のうち、ビームの
拡大に伴いエネルギーを損失するという欠点を解決して
いるが、水平方向には、発光点と露光領域を結ぶ角度以
内のSR光しか利用することができないことは(2)と
同様である。そのため、所要露光面に照射される強度
は、(2)より、大きく改善されているとはいえ、さら
に、光源強度の増大を図るか、あるいは、レジストの感
度の上昇を図るかの手段を講ずることにより露光のスル
ープット向上を行う必要があった。このことは、SR光
源のコスト上昇、SR光源の規模の増大、あるいは、レ
ジスト開発によるコスト上昇を招くこととなる。
拡大に伴いエネルギーを損失するという欠点を解決して
いるが、水平方向には、発光点と露光領域を結ぶ角度以
内のSR光しか利用することができないことは(2)と
同様である。そのため、所要露光面に照射される強度
は、(2)より、大きく改善されているとはいえ、さら
に、光源強度の増大を図るか、あるいは、レジストの感
度の上昇を図るかの手段を講ずることにより露光のスル
ープット向上を行う必要があった。このことは、SR光
源のコスト上昇、SR光源の規模の増大、あるいは、レ
ジスト開発によるコスト上昇を招くこととなる。
【0007】一方、シート状の電磁波の水平方向の大き
な発散角を集光するという点においては、(1)の改良
として、斜入射ミラーにSR光の光軸と垂直な方向に凹
面の曲率を持たせ、SR光を集光しながら数mradの
角度で振動させる方法もあるが、瞬間的には露光面の一
部分にしかビームが照射されず、ミラーの振動周期を十
分に短くすることなしには、微細パターンの正確な転写
が困難となることは、(1)と全く同様である。
な発散角を集光するという点においては、(1)の改良
として、斜入射ミラーにSR光の光軸と垂直な方向に凹
面の曲率を持たせ、SR光を集光しながら数mradの
角度で振動させる方法もあるが、瞬間的には露光面の一
部分にしかビームが照射されず、ミラーの振動周期を十
分に短くすることなしには、微細パターンの正確な転写
が困難となることは、(1)と全く同様である。
【0008】本発明の目的は、上記従来例の欠点に鑑
み、所要露光面を一括照射することにより微細パターン
の正確な転写をおこなうと同時に、シート状の電磁波で
あるSR光の水平方向の大きな発散角を集光することに
より、光源強度の増大を図ることなく、所要露光面に照
射される強度の増大を、ひいては、スループットの向上
した露光装置を提供することにある。
み、所要露光面を一括照射することにより微細パターン
の正確な転写をおこなうと同時に、シート状の電磁波で
あるSR光の水平方向の大きな発散角を集光することに
より、光源強度の増大を図ることなく、所要露光面に照
射される強度の増大を、ひいては、スループットの向上
した露光装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の露光装置は、S
R源から放射された放射光を被照射体に照射する露光装
置において、SR軌道面上で主光線を挟んで対向し、主
光線方向に2段に配置された少なくとも1組の平面ミラ
ーと、平面ミラーから反射された放射光を受光して反射
し、被照射体に照射する1枚以上の照射ミラーとを備
え、2段に配置された平面ミラーは、第1段の平面ミラ
ーがSR源からSR軌道面内に大きな発散角で放射され
た放射光を受光し、主光線を挟んで対向位置にある第2
段の平面ミラーに反射させ、該第2段の平面ミラーから
反射される放射光は照射ミラーを経由して被照射体の有
効領域が照射可能なように光路が変更され、かつ光路が
変更された放射光の形成する平面がSR軌道面とは主光
線方向の回りで回転しないように、各平面ミラーの方向
および入射する放射光の方向が所定の関係で設定されて
いる。
R源から放射された放射光を被照射体に照射する露光装
置において、SR軌道面上で主光線を挟んで対向し、主
光線方向に2段に配置された少なくとも1組の平面ミラ
ーと、平面ミラーから反射された放射光を受光して反射
し、被照射体に照射する1枚以上の照射ミラーとを備
え、2段に配置された平面ミラーは、第1段の平面ミラ
ーがSR源からSR軌道面内に大きな発散角で放射され
た放射光を受光し、主光線を挟んで対向位置にある第2
段の平面ミラーに反射させ、該第2段の平面ミラーから
反射される放射光は照射ミラーを経由して被照射体の有
効領域が照射可能なように光路が変更され、かつ光路が
変更された放射光の形成する平面がSR軌道面とは主光
線方向の回りで回転しないように、各平面ミラーの方向
および入射する放射光の方向が所定の関係で設定されて
いる。
【0010】また、放射光の一部がSR光源から直接照
射ミラーに入射し、2段に配置された平面ミラーから入
射した放射光とともに被照射体に照射されることが好ま
しい。
射ミラーに入射し、2段に配置された平面ミラーから入
射した放射光とともに被照射体に照射されることが好ま
しい。
【0011】さらに、照射ミラーの少なくとも1枚が振
動可能であり、振動によって照射領域を拡げて被照射体
の有効領域を照射してもよく、照射ミラーと被照射体と
の間にシャッターを有し、該シャッターの動作方向が振
動可能な照射ミラーの振動方向と同一であってもよい。
動可能であり、振動によって照射領域を拡げて被照射体
の有効領域を照射してもよく、照射ミラーと被照射体と
の間にシャッターを有し、該シャッターの動作方向が振
動可能な照射ミラーの振動方向と同一であってもよい。
【0012】被照射体に照射するための照射ミラーが、
1枚の平面ミラーから構成されていてもよく、1枚の球
面ミラーから構成されていてもよく、1枚のシリンドリ
カルミラーから構成されていてもよく、1枚の球面ミラ
ーと1枚の平面ミラーから構成されていてもよく、2段
に配置された平面ミラーに連続して配置された2枚のほ
ぼ対向する平面ミラーと1枚のシリンドリカルミラーと
から構成されていてもよく、2段に配置された平面ミラ
ーに連続して配置された2枚のほぼ対向する平面ミラー
と1枚の球面ミラーとから構成されていてもよい。
1枚の平面ミラーから構成されていてもよく、1枚の球
面ミラーから構成されていてもよく、1枚のシリンドリ
カルミラーから構成されていてもよく、1枚の球面ミラ
ーと1枚の平面ミラーから構成されていてもよく、2段
に配置された平面ミラーに連続して配置された2枚のほ
ぼ対向する平面ミラーと1枚のシリンドリカルミラーと
から構成されていてもよく、2段に配置された平面ミラ
ーに連続して配置された2枚のほぼ対向する平面ミラー
と1枚の球面ミラーとから構成されていてもよい。
【0013】また、被照射体はマスクであり、該マスク
のパターンが基板に露光転写されてもよい。
のパターンが基板に露光転写されてもよい。
【0014】本発明のデバイス製造装置は、上述の露光
装置を用いてデバイスを製造する。
装置を用いてデバイスを製造する。
【0015】本発明においては、加工の容易な平面ミラ
ー2枚をほぼ対向させ、放射光の主光線方向から離れて
大きな角度でSR軌道面内に出射された放射光を、被照
射体の有効領域を照射するように光路を変更させること
により、2枚の平面ミラーがないときには被照射体を照
射できなかった放射光を有効に利用することが可能とな
る。
ー2枚をほぼ対向させ、放射光の主光線方向から離れて
大きな角度でSR軌道面内に出射された放射光を、被照
射体の有効領域を照射するように光路を変更させること
により、2枚の平面ミラーがないときには被照射体を照
射できなかった放射光を有効に利用することが可能とな
る。
【0016】また、本発明においては、2枚の平面ミラ
ーの方向および出射放射光の方向の間に、ある一定の関
係を設定することにより、照射ミラーを経由して被照射
体の有効領域を照射するように光路を変更させると同時
に、SR軌道面内に放射され2枚のミラーで反射された
後に放射光の形成する面が、反射される前のSR軌道面
とは放射光の主光線方向の回りで回転しないようにする
ことに特徴がある。即ち、SR軌道面内に出射された放
射光が2枚の平面ミラーで反射された後、強度分布の方
向が反射される前の強度分布の方向と同様で鉛直方向で
ある。さらに、この放射光を1枚の球面ミラーあるいは
シリンドリカルミラーによりX線ビームの鉛直方向の発
散角を拡大することにより、あるいは、1枚の平面ミラ
ーにより、必要な方向に照射することにより、被照射体
の有効領域に照射することができる。
ーの方向および出射放射光の方向の間に、ある一定の関
係を設定することにより、照射ミラーを経由して被照射
体の有効領域を照射するように光路を変更させると同時
に、SR軌道面内に放射され2枚のミラーで反射された
後に放射光の形成する面が、反射される前のSR軌道面
とは放射光の主光線方向の回りで回転しないようにする
ことに特徴がある。即ち、SR軌道面内に出射された放
射光が2枚の平面ミラーで反射された後、強度分布の方
向が反射される前の強度分布の方向と同様で鉛直方向で
ある。さらに、この放射光を1枚の球面ミラーあるいは
シリンドリカルミラーによりX線ビームの鉛直方向の発
散角を拡大することにより、あるいは、1枚の平面ミラ
ーにより、必要な方向に照射することにより、被照射体
の有効領域に照射することができる。
【0017】また、第1段、第2段の平面ミラーにより
反射され照射ミラーに入射した放射光と、第1段、第2
段の平面ミラーの間を通過して直接照射ミラーに入射し
た放射光とが、被照射体の鉛直方向の座標(ほぼy座
標)が異なるようにできるので、被照射体に照射される
放射光の領域は拡大されている。
反射され照射ミラーに入射した放射光と、第1段、第2
段の平面ミラーの間を通過して直接照射ミラーに入射し
た放射光とが、被照射体の鉛直方向の座標(ほぼy座
標)が異なるようにできるので、被照射体に照射される
放射光の領域は拡大されている。
【0018】さらに、照射ミラーの少なくとも1枚が振
動可能であり、振動によって照射領域を拡げて被照射体
の有効領域を照射することにより、照射ミラーを振動さ
せない場合に比べて照射される被照射体の領域をより拡
大することができる。
動可能であり、振動によって照射領域を拡げて被照射体
の有効領域を照射することにより、照射ミラーを振動さ
せない場合に比べて照射される被照射体の領域をより拡
大することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明のデバイス製造方法
に用いられている露光装置の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の
模式的斜視図であり、図2は発光点とミラーの関係を示
す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)は上面
図である。図中符号10はSR光源、11、21は発光
点、12、22はSR光、13、23は第1段の平面ミ
ラー、14、24は第2段の平面ミラー、15、25は
照射ミラーである第3段の平面ミラー、16はシャッタ
ー、17はX線透過窓、18はマスク、20はウェーハ
基板、26はマスクに向けられたSR光である。
に用いられている露光装置の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の
模式的斜視図であり、図2は発光点とミラーの関係を示
す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)は上面
図である。図中符号10はSR光源、11、21は発光
点、12、22はSR光、13、23は第1段の平面ミ
ラー、14、24は第2段の平面ミラー、15、25は
照射ミラーである第3段の平面ミラー、16はシャッタ
ー、17はX線透過窓、18はマスク、20はウェーハ
基板、26はマスクに向けられたSR光である。
【0020】SR光源10の電子軌道を簡単のため円軌
道で表わした。実際のSRはレーストラック形、四角
形、その他種々存在するが、ベンディング磁石で電子軌
道が曲げられるときにSR光12、22が接線方向に放
射される。本実施の形態では、発光点11、21から大
きい角度で出射したSR光12、22が第1段の平面ミ
ラー13、23により反射され、その後、第2段の平面
ミラー14、24で反射される。ここでは、図1に示す
ように、第1段のミラー13、第2段のミラー14とも
1組2枚が有り、主光線の両側に大きい角度で出射さ
れ、それぞれのミラーに入射する2列のSR光をそれぞ
れ反射する。
道で表わした。実際のSRはレーストラック形、四角
形、その他種々存在するが、ベンディング磁石で電子軌
道が曲げられるときにSR光12、22が接線方向に放
射される。本実施の形態では、発光点11、21から大
きい角度で出射したSR光12、22が第1段の平面ミ
ラー13、23により反射され、その後、第2段の平面
ミラー14、24で反射される。ここでは、図1に示す
ように、第1段のミラー13、第2段のミラー14とも
1組2枚が有り、主光線の両側に大きい角度で出射さ
れ、それぞれのミラーに入射する2列のSR光をそれぞ
れ反射する。
【0021】座標系を、図1に示すように、SR軌道面
に垂直で上方にy軸とし、SRの電子軌道上のある点
(この点を、発光点と呼ぶ)における接線でSR光の出
射方向(SR光の主光線方向と呼ぶ)をz軸とし、y
軸、z軸にともに垂直で、左手系をなす方向をx軸とす
る。x、z軸はSR軌道面内にあることになる。マスク
18の中心は、ほぼx=0の面、即ち、y−z面内に設
置されている。また、発光点からz軸方向に出射するS
R光を主光線と呼ぶ。
に垂直で上方にy軸とし、SRの電子軌道上のある点
(この点を、発光点と呼ぶ)における接線でSR光の出
射方向(SR光の主光線方向と呼ぶ)をz軸とし、y
軸、z軸にともに垂直で、左手系をなす方向をx軸とす
る。x、z軸はSR軌道面内にあることになる。マスク
18の中心は、ほぼx=0の面、即ち、y−z面内に設
置されている。また、発光点からz軸方向に出射するS
R光を主光線と呼ぶ。
【0022】図2では、説明を簡単とするため、xの正
の方向に角度φで出射したSR光のみを示している。第
2段のミラー14、24により反射されたSR光は、照
射ミラーである第3段の平面ミラー15、25により反
射された後、マスク18の方向に向けられる。その後、
露光量を制御するためのシャッター16の開口部を通過
して、X線透過窓17を経た後、マスク18に照射され
る。マスクを透過したSR光は、その後レジスト塗布し
たウェーハ基板20に照射される。
の方向に角度φで出射したSR光のみを示している。第
2段のミラー14、24により反射されたSR光は、照
射ミラーである第3段の平面ミラー15、25により反
射された後、マスク18の方向に向けられる。その後、
露光量を制御するためのシャッター16の開口部を通過
して、X線透過窓17を経た後、マスク18に照射され
る。マスクを透過したSR光は、その後レジスト塗布し
たウェーハ基板20に照射される。
【0023】本実施の形態では、更に、図1で示されて
いるように、主光線方向に出射したSR光の一部は、第
1段の平面ミラー13、23、第2段の平面ミラー1
4、24に反射されることなく、対向しているミラーの
間を通過して直接第3段の平面ミラー15、25により
反射され、マスク18の方向に向けられているが、この
直接第3の平面ミラーに照射されるSR光はなくてもよ
い。
いるように、主光線方向に出射したSR光の一部は、第
1段の平面ミラー13、23、第2段の平面ミラー1
4、24に反射されることなく、対向しているミラーの
間を通過して直接第3段の平面ミラー15、25により
反射され、マスク18の方向に向けられているが、この
直接第3の平面ミラーに照射されるSR光はなくてもよ
い。
【0024】SR光は、水平方向(SR軌道面内方向)
には大きな発散角をもち、鉛直方向(SR軌道面に垂直
な方向)には小さな発散角をもつ、シート状の電磁波
(X線、真空紫外線を含む)である(この「水平方向に
大きな発散角をもつSR光」は、厳密には一点の発光点
から出射しているのではなく、SRの電子軌道上の各点
から接線方向に出射している。ここでは、十分点とみな
せる程小さい長さのSRの電子軌道から出射してくるS
R光を、一点の発光点からその電子軌道の長さに対応し
た発散角をもって出射してくるSR光とみなしてい
る)。
には大きな発散角をもち、鉛直方向(SR軌道面に垂直
な方向)には小さな発散角をもつ、シート状の電磁波
(X線、真空紫外線を含む)である(この「水平方向に
大きな発散角をもつSR光」は、厳密には一点の発光点
から出射しているのではなく、SRの電子軌道上の各点
から接線方向に出射している。ここでは、十分点とみな
せる程小さい長さのSRの電子軌道から出射してくるS
R光を、一点の発光点からその電子軌道の長さに対応し
た発散角をもって出射してくるSR光とみなしてい
る)。
【0025】本発明においては、加工の容易な平面ミラ
ー2枚をほぼ対向させ、SR光の主光線方向から離れて
大きな角度でSR軌道面内に出射されたSR光を、マス
クの有効領域を照射するように光路を変更させることに
より、2枚の平面ミラーがないときにはマスクを照射で
きなかった外側のSR光を有効に利用する。
ー2枚をほぼ対向させ、SR光の主光線方向から離れて
大きな角度でSR軌道面内に出射されたSR光を、マス
クの有効領域を照射するように光路を変更させることに
より、2枚の平面ミラーがないときにはマスクを照射で
きなかった外側のSR光を有効に利用する。
【0026】SR軌道面内に放射されたSR光は1つの
平面(当然ながらSR軌道面)を形成するが、2枚の平
面ミラーで反射された後にも同様に1つの平面を形成す
る。この2枚の平面ミラーで反射された後に形成されて
いるSR光の平面は、一般的には、反射される前のSR
軌道面とは平行とならず、SR光の主光線方向の回りで
回転することとなる。SR軌道面内に出射されたSR光
は強度が均一であるが、垂直方向に出射されたSR光の
強度は一定ではなく、ほぼガウス介布となつているた
め、SR軌道面内に出射されたSR光は2枚の平面ミラ
ーで反射された後、強度分布の方向が、反射される前の
強度分布の方向と異なることとなる。
平面(当然ながらSR軌道面)を形成するが、2枚の平
面ミラーで反射された後にも同様に1つの平面を形成す
る。この2枚の平面ミラーで反射された後に形成されて
いるSR光の平面は、一般的には、反射される前のSR
軌道面とは平行とならず、SR光の主光線方向の回りで
回転することとなる。SR軌道面内に出射されたSR光
は強度が均一であるが、垂直方向に出射されたSR光の
強度は一定ではなく、ほぼガウス介布となつているた
め、SR軌道面内に出射されたSR光は2枚の平面ミラ
ーで反射された後、強度分布の方向が、反射される前の
強度分布の方向と異なることとなる。
【0027】本発明においては、後述する第2以降の実
施の形態も含め、2枚の平面ミラーの方向および出射S
R光の方向の間に、ある一定の関係を設定することによ
り、マスクの有効領域を照射するように光路を変更させ
ると同時に、SR軌道面内に放射され2枚のミラーで反
射された後にSR光の形成する面が、反射される前のS
R軌道面とはSR光の主光線方向の回りで回転しないよ
うにすることに特徴がある。即ち、SR軌道面内に出射
されたSR光が2枚の平面ミラーで反射された後、強度
分布の方向が反射される前の強度分布の方向と同様で鉛
直方向である。さらに、このSR光を1枚の球面ミラー
あるいはシリンドリカルミラーによりX線ビームの鉛直
方向の発散角を拡大することにより、あるいは、1枚の
平面ミラーにより、必要な方向に照射することにより、
マスクの有効領域に照射することができる。
施の形態も含め、2枚の平面ミラーの方向および出射S
R光の方向の間に、ある一定の関係を設定することによ
り、マスクの有効領域を照射するように光路を変更させ
ると同時に、SR軌道面内に放射され2枚のミラーで反
射された後にSR光の形成する面が、反射される前のS
R軌道面とはSR光の主光線方向の回りで回転しないよ
うにすることに特徴がある。即ち、SR軌道面内に出射
されたSR光が2枚の平面ミラーで反射された後、強度
分布の方向が反射される前の強度分布の方向と同様で鉛
直方向である。さらに、このSR光を1枚の球面ミラー
あるいはシリンドリカルミラーによりX線ビームの鉛直
方向の発散角を拡大することにより、あるいは、1枚の
平面ミラーにより、必要な方向に照射することにより、
マスクの有効領域に照射することができる。
【0028】以下に、具体的に、2枚の平面ミラーの方
向および出射SR光の方向の間に設定されるべきある一
定の関係を数式を用いて説明する。
向および出射SR光の方向の間に設定されるべきある一
定の関係を数式を用いて説明する。
【0029】図2に示されるように、発光点から、水平
面内にφの角度で出射したSR光のべクトルは、 (sinφ,0, cosφ) と表わされる。
面内にφの角度で出射したSR光のべクトルは、 (sinφ,0, cosφ) と表わされる。
【0030】第1段のミラーの法線ベクトルとz軸のな
す角をβ1 (0≦β1 ≦π)とし、第1段のミラーの法
線ベクトルのxy平面への射影がx軸となす角をα1
(0≦α1 ≦2π)とすると、 第1ミラーの法線ベク
トルは、 (cosα1 sinβ1 ,sinα1 sinβ1 ,co
sβ1 )、 と表される。また 第2段のミラーの法線ベクトルとz
軸のなす角をβ2 (0≦β2 ≦π)とし、第2段のミラ
ーの法線ベクトルのxy平面への射影がx軸となす角を
α2 (0≦α2 ≦2π)とすると、第2ミラーの法線ベ
クトルは、 (cosα2 sinβ2 ,sinα2 sinβ2 ,co
sβ2 )、 と表される。
す角をβ1 (0≦β1 ≦π)とし、第1段のミラーの法
線ベクトルのxy平面への射影がx軸となす角をα1
(0≦α1 ≦2π)とすると、 第1ミラーの法線ベク
トルは、 (cosα1 sinβ1 ,sinα1 sinβ1 ,co
sβ1 )、 と表される。また 第2段のミラーの法線ベクトルとz
軸のなす角をβ2 (0≦β2 ≦π)とし、第2段のミラ
ーの法線ベクトルのxy平面への射影がx軸となす角を
α2 (0≦α2 ≦2π)とすると、第2ミラーの法線ベ
クトルは、 (cosα2 sinβ2 ,sinα2 sinβ2 ,co
sβ2 )、 と表される。
【0031】水平面内に出射したSR光のベクトル(s
inφ,0, cosφ)および、SR光のベクトルに
垂直で水平面内のベクトル(cosφ,0,−sin
φ)の第1段のミラーに関する面対性なベクトルを各々
求め、次に、そのベクトルの第2段のミラーに関する面
対性なベクトルを各々求めることにより、水平面内に出
射したSR光の2枚のミラーにより反射された後のベク
トル、および、そのベクトルに垂直なベクトルが求ま
る。2枚のミラーにより反射された後のSR光のベクト
ルに垂直なベクトルのy成分は、 2[−{1−2cos2 α1 sin2 β1 )cosφ +2cosα1 sinβ1 cosβ1 sinφ} ×sinα2 cosα2 sin2 β2 +(−sinα1 cosα1 sin2 β1 cosφ +sinα1 sinβ1 cosβ1 sinφ) ×(1−2sin2 α2 sin2 β2 ) −{−2cosα1 sinβ1 cosβ1 cosφ +(1−2sin2 β1 )sinφ}sinα2 sinβ2 cosβ2 ] と求まる。そのy成分が0であるということは、SR軌
道面内に放射された2枚のミラーで反射された後にSR
光の形成する面が、反射される前のSR軌道面とはSR
光の主光線方向の回りで回転しないことを意味するた
め、結局、第1段のミラーの方向α1 、β1 、第2段の
ミラーの方向α2 、β2 、および出射SR光の方向φの
間に、 −{(1−2cos2 α1 sin2 β1 )cosφ +2cosα1 sinβ1 cosβ1 sinφ} ×sinα2 cosα2 sin2 β2 +(−sinα1 cosα1 sin2 β1 cosφ +sinα1 sinβ1 cosβ1 sinφ) ×(1−2sin2 α2 sin2 β2 ) −{−2cosα1 sinβ1 cosβ1 cosφ +(1−2sin2 β1 )sinφ}sinα2 sinβ2 cosβ2 =0 (第1式) の関係を有している時、SR軌道面内に放射され2枚の
ミラーで反射された後にSR光の形成する面が、反射さ
れる前のSR軌道面とはSR光の主光線方向の回りで回
転しないことになる。
inφ,0, cosφ)および、SR光のベクトルに
垂直で水平面内のベクトル(cosφ,0,−sin
φ)の第1段のミラーに関する面対性なベクトルを各々
求め、次に、そのベクトルの第2段のミラーに関する面
対性なベクトルを各々求めることにより、水平面内に出
射したSR光の2枚のミラーにより反射された後のベク
トル、および、そのベクトルに垂直なベクトルが求ま
る。2枚のミラーにより反射された後のSR光のベクト
ルに垂直なベクトルのy成分は、 2[−{1−2cos2 α1 sin2 β1 )cosφ +2cosα1 sinβ1 cosβ1 sinφ} ×sinα2 cosα2 sin2 β2 +(−sinα1 cosα1 sin2 β1 cosφ +sinα1 sinβ1 cosβ1 sinφ) ×(1−2sin2 α2 sin2 β2 ) −{−2cosα1 sinβ1 cosβ1 cosφ +(1−2sin2 β1 )sinφ}sinα2 sinβ2 cosβ2 ] と求まる。そのy成分が0であるということは、SR軌
道面内に放射された2枚のミラーで反射された後にSR
光の形成する面が、反射される前のSR軌道面とはSR
光の主光線方向の回りで回転しないことを意味するた
め、結局、第1段のミラーの方向α1 、β1 、第2段の
ミラーの方向α2 、β2 、および出射SR光の方向φの
間に、 −{(1−2cos2 α1 sin2 β1 )cosφ +2cosα1 sinβ1 cosβ1 sinφ} ×sinα2 cosα2 sin2 β2 +(−sinα1 cosα1 sin2 β1 cosφ +sinα1 sinβ1 cosβ1 sinφ) ×(1−2sin2 α2 sin2 β2 ) −{−2cosα1 sinβ1 cosβ1 cosφ +(1−2sin2 β1 )sinφ}sinα2 sinβ2 cosβ2 =0 (第1式) の関係を有している時、SR軌道面内に放射され2枚の
ミラーで反射された後にSR光の形成する面が、反射さ
れる前のSR軌道面とはSR光の主光線方向の回りで回
転しないことになる。
【0032】この関係は、2枚のミラーが完全に対向し
ているとき、即ち、 α2 =α1 +π β2 =π−β1 (第2式) のとき、φの値に関わりなく成立している。しかしなが
ら、この場合には、2枚の平面ミラーで反射された後の
光線の向きが、変化しないこととなり、2枚の平面ミラ
ーで反射された後のSR光を1枚の球面ミラーあるいは
シリンドリカルミラーによりX線ビームの鉛直方向の発
散角を拡大することにより、あるいは、1枚の平面ミラ
ーにより、必要な方向に照射することにより、マスクの
有効領域に照射するということができないこととなるた
め、第2式の2つの条件を満たす解は、好ましくない。
ているとき、即ち、 α2 =α1 +π β2 =π−β1 (第2式) のとき、φの値に関わりなく成立している。しかしなが
ら、この場合には、2枚の平面ミラーで反射された後の
光線の向きが、変化しないこととなり、2枚の平面ミラ
ーで反射された後のSR光を1枚の球面ミラーあるいは
シリンドリカルミラーによりX線ビームの鉛直方向の発
散角を拡大することにより、あるいは、1枚の平面ミラ
ーにより、必要な方向に照射することにより、マスクの
有効領域に照射するということができないこととなるた
め、第2式の2つの条件を満たす解は、好ましくない。
【0033】もちろん、第1式が厳密に満たされるとき
は、SR軌道面内に放射され2枚のミラーで反射された
後にSR光の形成する面が、反射される前のSR軌道面
とはSR光の主光線方向の回りで回転しないことになり
最も好ましいが、反射される前のSR軌道面とはSR光
の主光線方向の回りで5mrad程度ならば回転してい
ても本発明の主旨には反しないため、第1式の絶対値が
0.0025以下であれば良い。
は、SR軌道面内に放射され2枚のミラーで反射された
後にSR光の形成する面が、反射される前のSR軌道面
とはSR光の主光線方向の回りで回転しないことになり
最も好ましいが、反射される前のSR軌道面とはSR光
の主光線方向の回りで5mrad程度ならば回転してい
ても本発明の主旨には反しないため、第1式の絶対値が
0.0025以下であれば良い。
【0034】図2に示されたミラーのみについて示す
と、本実施の形態では、 φ=17.5mrad α1 =2.902rad β1 =13.0mrad α2 =−0.240rad β2 =22.0mrad としてあるため、第l式を満足する。そのため、SR軌
道面内に放射され、第2段のミラー24により反射され
たSR光の形成する面は、反射される前のSR軌道面と
はSR光の主光線方向の回りで回転しない。また、この
条件では、図2(b)の上面図に示されているように、
第2段のミラー24から反射されたSR光が主光線とは
y軸の回りでほとんど回転していないため、特に、マス
クに到達したときにx成分がほとんど変化しない。上記
条件では、2枚のミラーは、 α1 −α2 ≒π であり、β1 、β2 が十分小さいため、2枚のミラーは
ほとんど対向している。
と、本実施の形態では、 φ=17.5mrad α1 =2.902rad β1 =13.0mrad α2 =−0.240rad β2 =22.0mrad としてあるため、第l式を満足する。そのため、SR軌
道面内に放射され、第2段のミラー24により反射され
たSR光の形成する面は、反射される前のSR軌道面と
はSR光の主光線方向の回りで回転しない。また、この
条件では、図2(b)の上面図に示されているように、
第2段のミラー24から反射されたSR光が主光線とは
y軸の回りでほとんど回転していないため、特に、マス
クに到達したときにx成分がほとんど変化しない。上記
条件では、2枚のミラーは、 α1 −α2 ≒π であり、β1 、β2 が十分小さいため、2枚のミラーは
ほとんど対向している。
【0035】図2に示された光線と主光線を挟んで逆側
の光線、例えば、 φ=−17.5mrad では、2枚のミラーの角度を α1 =−0.240rad β1 =13.0mrad α2 =2.902rad β2 =22.0mrad とすることにより、第1式を満足させ、かつ、それぞれ
のミラーが干渉することなしに、主光線の両側に大きい
角度で出射した1組のSR光をマスクの方向に向けられ
る。
の光線、例えば、 φ=−17.5mrad では、2枚のミラーの角度を α1 =−0.240rad β1 =13.0mrad α2 =2.902rad β2 =22.0mrad とすることにより、第1式を満足させ、かつ、それぞれ
のミラーが干渉することなしに、主光線の両側に大きい
角度で出射した1組のSR光をマスクの方向に向けられ
る。
【0036】さらに、本実施の形態においては、主光線
の両側に大きい角度で出射した1組のSR光を、図1に
示されているように主光線の回りで回転対称の関係に有
る2組のミラーで反射しているため、それらのSR光が
マスク上で重なり合い、マスク上での強度がより補正し
やすい分布となっている。
の両側に大きい角度で出射した1組のSR光を、図1に
示されているように主光線の回りで回転対称の関係に有
る2組のミラーで反射しているため、それらのSR光が
マスク上で重なり合い、マスク上での強度がより補正し
やすい分布となっている。
【0037】また、第1段、第2段の平面ミラーにより
反射され第3段の平面ミラーに反射されたSR光と、第
1段、第2段の平面ミラーの間を通過して直接第3段の
平面ミラーにより反射されたSR光とが、マスクの鉛直
方向の座標(ほぼy座標)が異なるようになっているた
め、マスクに照射されるSR光の領域は拡大されてい
る。
反射され第3段の平面ミラーに反射されたSR光と、第
1段、第2段の平面ミラーの間を通過して直接第3段の
平面ミラーにより反射されたSR光とが、マスクの鉛直
方向の座標(ほぼy座標)が異なるようになっているた
め、マスクに照射されるSR光の領域は拡大されてい
る。
【0038】結果として、大きい角度で出射したSR光
を光路を変更させてマスクに集約して照射することによ
り強度アップが行われると同時に、SR光に照射される
領域を拡大するという課題が実現されている。
を光路を変更させてマスクに集約して照射することによ
り強度アップが行われると同時に、SR光に照射される
領域を拡大するという課題が実現されている。
【0039】以上の2枚の平面ミラーの方向および出射
SR光の方向の間に設定されるべきある一定の関係につ
いての数式を用いた説明は第2以降の実施の形態につい
ても同様に適用される。
SR光の方向の間に設定されるべきある一定の関係につ
いての数式を用いた説明は第2以降の実施の形態につい
ても同様に適用される。
【0040】本実施の形態においては、マスクに照射す
るための照射ミラーである第3段のミラーは1枚の平面
ミラーとして説明したが、1枚の球面ミラーやシリンド
リカルミラーで構成してもよい。
るための照射ミラーである第3段のミラーは1枚の平面
ミラーとして説明したが、1枚の球面ミラーやシリンド
リカルミラーで構成してもよい。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して説明する。図3は本発明の第2の実施の
形態の模式的斜視図であり、図4は発光点とミラーの関
係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)
は上面図である。図中符号30はSR光源、31、41
は発光点、32、42はSR光、33、43は第1段の
平面ミラー、34、44は第2段の平面ミラー、35、
45は照射ミラーである第3段の平面ミラー、36はシ
ャッター、37はX線透過窓、38はマスク、40はウ
ェーハ基板、46はマスクに向けられたSR光である。
図面を参照して説明する。図3は本発明の第2の実施の
形態の模式的斜視図であり、図4は発光点とミラーの関
係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)
は上面図である。図中符号30はSR光源、31、41
は発光点、32、42はSR光、33、43は第1段の
平面ミラー、34、44は第2段の平面ミラー、35、
45は照射ミラーである第3段の平面ミラー、36はシ
ャッター、37はX線透過窓、38はマスク、40はウ
ェーハ基板、46はマスクに向けられたSR光である。
【0042】本実施の形態では、第1の実施の形態では
固定であった第3段の平面ミラー35、45が、図3の
第3の平面ミラー35近傍に矢印で示されているよう
に、水平面内に回転軸を有して反射されたSR光を鉛直
方法に拡散するように振動可能となっている。図4で明
らかなように第3段の平面ミラー45の同一点に入射し
たSR光は第3段の平面ミラー35を振動させることに
よって反射された後に垂直方向に拡がりを持ったSR光
46となる。このことから、SR光は第3段の平面ミラ
ー35、45の振動により、固定されている場合に比較
して鉛直方向により拡がりを有することになる。
固定であった第3段の平面ミラー35、45が、図3の
第3の平面ミラー35近傍に矢印で示されているよう
に、水平面内に回転軸を有して反射されたSR光を鉛直
方法に拡散するように振動可能となっている。図4で明
らかなように第3段の平面ミラー45の同一点に入射し
たSR光は第3段の平面ミラー35を振動させることに
よって反射された後に垂直方向に拡がりを持ったSR光
46となる。このことから、SR光は第3段の平面ミラ
ー35、45の振動により、固定されている場合に比較
して鉛直方向により拡がりを有することになる。
【0043】X線露光装置においては、ミラーの入射角
に対して反射率が大きく変化するため、ミラーを回転さ
せることによりミラーへのSR光の入射角が変化し、ミ
ラーが回転することによってSR光が拡がる方向、すな
わち、本実施の形態においては鉛直方向に、強度分布が
発生することになる。シャッター36は、ミラーの振動
によりマスク上でSR光が拡げられる方向、すなわち、
図3にシャッター36の近傍に矢印で示したように、鉛
直方向に動くように設定することにより、ミラーを回転
することにより発生する強度分布を打ち消し、均一な露
光を行なうことができる。
に対して反射率が大きく変化するため、ミラーを回転さ
せることによりミラーへのSR光の入射角が変化し、ミ
ラーが回転することによってSR光が拡がる方向、すな
わち、本実施の形態においては鉛直方向に、強度分布が
発生することになる。シャッター36は、ミラーの振動
によりマスク上でSR光が拡げられる方向、すなわち、
図3にシャッター36の近傍に矢印で示したように、鉛
直方向に動くように設定することにより、ミラーを回転
することにより発生する強度分布を打ち消し、均一な露
光を行なうことができる。
【0044】すなわち、本実施の形態においては、主光
線の両側に大きい角度で出射した1組のSR光を、図3
に示されているように主光線の回りで回転対称の関係に
有る2組のミラーで反射させ、かつ、その照射光を受け
る第3段の平面ミラーを振動させているため、それらの
SR光がマスク上で重なり合い、マスク上での強度がよ
り補正しやすい分布となっている。
線の両側に大きい角度で出射した1組のSR光を、図3
に示されているように主光線の回りで回転対称の関係に
有る2組のミラーで反射させ、かつ、その照射光を受け
る第3段の平面ミラーを振動させているため、それらの
SR光がマスク上で重なり合い、マスク上での強度がよ
り補正しやすい分布となっている。
【0045】また、第1段、第2段の平面ミラーにより
反射され第3段の平面ミラーに反射されたSR光と、第
1段、第2段の平面ミラーの間を通過して直接第3段の
平面ミラーにより反射されたSR光とが、マスクの鉛直
方向の座標(ほぼy座標)が異なるようになっているた
め、マスクに照射されるSR光の領域は拡大されてい
る。
反射され第3段の平面ミラーに反射されたSR光と、第
1段、第2段の平面ミラーの間を通過して直接第3段の
平面ミラーにより反射されたSR光とが、マスクの鉛直
方向の座標(ほぼy座標)が異なるようになっているた
め、マスクに照射されるSR光の領域は拡大されてい
る。
【0046】結果として、大きい角度で出射したSR光
を光路を変更させてマスクに集約して照射することによ
り強度アップが行われると同時に、SR光に照射される
領域を拡大し、さらに、露光強度の均一化をはかるとい
う課題が実現されている。
を光路を変更させてマスクに集約して照射することによ
り強度アップが行われると同時に、SR光に照射される
領域を拡大し、さらに、露光強度の均一化をはかるとい
う課題が実現されている。
【0047】その他の構造や機能については第1の実施
の形態と同じなので説明を省略する。本実施の形態にお
いては、マスクに照射するための照射ミラーである第3
段のミラーは1枚の平面ミラーとして説明したが、1枚
の球面ミラーやシリンドリカルミラーで構成してもよ
い。
の形態と同じなので説明を省略する。本実施の形態にお
いては、マスクに照射するための照射ミラーである第3
段のミラーは1枚の平面ミラーとして説明したが、1枚
の球面ミラーやシリンドリカルミラーで構成してもよ
い。
【0048】次に、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照して説明する。図5は本発明の第3の実施の
形態の模式的斜視図であり、図6は発光点とミラーの関
係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)
は上面図である。図中符号50はSR光源、51、61
は発光点、52、62はSR光、53、63は第1段の
平面ミラー、54、64は第2段の平面ミラー、55、
65は照射ミラーである第3段の球面ミラー、56はシ
ャッター、57はX線透過窓、58はマスク、59、6
9は照射ミラーである第4段の平面ミラー、60はウェ
ーハ基板、66はマスクに向けられたSR光である。
図面を参照して説明する。図5は本発明の第3の実施の
形態の模式的斜視図であり、図6は発光点とミラーの関
係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)
は上面図である。図中符号50はSR光源、51、61
は発光点、52、62はSR光、53、63は第1段の
平面ミラー、54、64は第2段の平面ミラー、55、
65は照射ミラーである第3段の球面ミラー、56はシ
ャッター、57はX線透過窓、58はマスク、59、6
9は照射ミラーである第4段の平面ミラー、60はウェ
ーハ基板、66はマスクに向けられたSR光である。
【0049】SR光源の電子軌道を簡単のため円軌道で
表わした。本実施の形態では、発光点51、61から大
きい角度で出射したSR光52、62が第1段の平面ミ
ラー53、63により反射され、その後、第2段の平面
ミラー54、64で反射される。ここでは、図5に示す
ように、第1段のミラー53、第2段のミラー54とも
1組2枚有り、主光線の両側に大きい角度で出射し、そ
れぞれのミラーに入射する2列のSR光をそれぞれ反射
する。図6では、簡単のため、xの正の方向に角度φで
出射したSR光のみを示している。第2段のミラー5
4、64により反射されたSR光は、第3段の球面ミラ
ー55、65により反射され鉛直方向に発散角が拡大さ
れる。その後、更に第4段の平面ミラー59、69によ
りSR光の方向が変えられマスク58の方向に向けられ
る。その後、露光量を制御するためのシャッター56の
開口部を通過して、X線透過窓57を経た後、マスク5
8に照射される。マスクを透過したSR光は、その後レ
ジストを塗布したウェーハ基板60に照射される。
表わした。本実施の形態では、発光点51、61から大
きい角度で出射したSR光52、62が第1段の平面ミ
ラー53、63により反射され、その後、第2段の平面
ミラー54、64で反射される。ここでは、図5に示す
ように、第1段のミラー53、第2段のミラー54とも
1組2枚有り、主光線の両側に大きい角度で出射し、そ
れぞれのミラーに入射する2列のSR光をそれぞれ反射
する。図6では、簡単のため、xの正の方向に角度φで
出射したSR光のみを示している。第2段のミラー5
4、64により反射されたSR光は、第3段の球面ミラ
ー55、65により反射され鉛直方向に発散角が拡大さ
れる。その後、更に第4段の平面ミラー59、69によ
りSR光の方向が変えられマスク58の方向に向けられ
る。その後、露光量を制御するためのシャッター56の
開口部を通過して、X線透過窓57を経た後、マスク5
8に照射される。マスクを透過したSR光は、その後レ
ジストを塗布したウェーハ基板60に照射される。
【0050】本実施の形態では、更に、図5で示されて
いるように、主光線方向に出射したSR光は、第1段の
平面ミラー53、63、第2段の平面ミラー54、64
に反射されることなく、対向しているミラーの間を通過
して直接第3段の球面ミラー55、65により反射さ
れ、鉛直方向に発散角が拡大され、第4段の平面ミラー
で反射されてマスク58の方向に向けられているが、こ
の直接第3の平面ミラーに照射されるSR光はなくても
よい。
いるように、主光線方向に出射したSR光は、第1段の
平面ミラー53、63、第2段の平面ミラー54、64
に反射されることなく、対向しているミラーの間を通過
して直接第3段の球面ミラー55、65により反射さ
れ、鉛直方向に発散角が拡大され、第4段の平面ミラー
で反射されてマスク58の方向に向けられているが、こ
の直接第3の平面ミラーに照射されるSR光はなくても
よい。
【0051】本実施の形態においても、第1式を満足す
るように第1段のミラー、第2段のミラーの角度が設定
されているため、SR軌道面内に放射され、第2段のミ
ラー64により反射されたSR光の形成する面は、反射
される前のSR軌道面とはSR光の主光線方向の回りで
回転しない。
るように第1段のミラー、第2段のミラーの角度が設定
されているため、SR軌道面内に放射され、第2段のミ
ラー64により反射されたSR光の形成する面は、反射
される前のSR軌道面とはSR光の主光線方向の回りで
回転しない。
【0052】さらに、本実施の形態においても第1の実
施の形態と同様に、主光線の両側に大きい角度で出射し
た1組のSR光を、図5に示されているように主光線の
回りで回転対称の関係に有る2組のミラーで反射してい
るため、それらのSR光がマスク上で重なり合い、マス
ク上での強度がより補正しやすい分布となっている。
施の形態と同様に、主光線の両側に大きい角度で出射し
た1組のSR光を、図5に示されているように主光線の
回りで回転対称の関係に有る2組のミラーで反射してい
るため、それらのSR光がマスク上で重なり合い、マス
ク上での強度がより補正しやすい分布となっている。
【0053】また、第1段、第2段の平面ミラーにより
反射されたSR光と、光源から直接人射するSR光とが
第3段の球面ミラーにより反射されるため、マスクに照
射されるSR光の領域は拡大されている。
反射されたSR光と、光源から直接人射するSR光とが
第3段の球面ミラーにより反射されるため、マスクに照
射されるSR光の領域は拡大されている。
【0054】結果として、本実施の形態においても大き
い角度で出射したSR光をマスクに照射することにより
強度アップが行われると同時に、SR光に照射される領
域を拡大するという課題も実現されている。
い角度で出射したSR光をマスクに照射することにより
強度アップが行われると同時に、SR光に照射される領
域を拡大するという課題も実現されている。
【0055】本実施の形態においては、マスクに照射す
る照射ミラーを第3段の球面ミラーと第4段の平面ミラ
ーの組合せとして説明したが、平面ミラー、球面ミラー
およびシリンドリカルミラーを任意に2枚組合わせて構
成することも可能である。
る照射ミラーを第3段の球面ミラーと第4段の平面ミラ
ーの組合せとして説明したが、平面ミラー、球面ミラー
およびシリンドリカルミラーを任意に2枚組合わせて構
成することも可能である。
【0056】次に、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照して説明する。図7は本発明の第4の実施の
形態の模式的斜視図であり、図8は発光点とミラーの関
係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)
は上面図である。図中符号70はSR光源、71、81
は発光点、72、82はSR光、73、83は第1段の
平面ミラー、74、84は第2段の平面ミラー、75、
85は照射ミラーである第3段の球面ミラー、76はシ
ャッター、77はX線透過窓、78はマスク、79、8
9は照射ミラー、80はウェーハ基板、である第4段の
平面ミラー、86はマスクに向けられたSR光である。
図面を参照して説明する。図7は本発明の第4の実施の
形態の模式的斜視図であり、図8は発光点とミラーの関
係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)
は上面図である。図中符号70はSR光源、71、81
は発光点、72、82はSR光、73、83は第1段の
平面ミラー、74、84は第2段の平面ミラー、75、
85は照射ミラーである第3段の球面ミラー、76はシ
ャッター、77はX線透過窓、78はマスク、79、8
9は照射ミラー、80はウェーハ基板、である第4段の
平面ミラー、86はマスクに向けられたSR光である。
【0057】本実施の形態では、第3の実施の形態では
固定であった第4段の平面ミラー79、89が図7の第
4段の平面ミラー79近傍に矢印で示されているように
ほぼ鉛直方向に振動可能となっており、振動により反射
されたSR光を鉛直方法に拡散する。図8で明らかなよ
うに第4段の平面ミラー89の同一点に入射したSR光
は第4段の平面ミラー89を鉛直方向に振動させること
によって反射された後に垂直方向に拡がりを持ったSR
光86となる。このことから、SR光は第4段の平面ミ
ラー79、89の振動により、固定されている場合に比
較して鉛直方向により拡がりを有することになる。
固定であった第4段の平面ミラー79、89が図7の第
4段の平面ミラー79近傍に矢印で示されているように
ほぼ鉛直方向に振動可能となっており、振動により反射
されたSR光を鉛直方法に拡散する。図8で明らかなよ
うに第4段の平面ミラー89の同一点に入射したSR光
は第4段の平面ミラー89を鉛直方向に振動させること
によって反射された後に垂直方向に拡がりを持ったSR
光86となる。このことから、SR光は第4段の平面ミ
ラー79、89の振動により、固定されている場合に比
較して鉛直方向により拡がりを有することになる。
【0058】X線露光装置においては、ミラーの入射角
に対して反射率が大きく変化し、また、ミラーを振動さ
せることにより振動方向に加速度を有するため、ミラー
が振動することによってSR光が拡がる方向、すなわ
ち、本実施の形態においては鉛直方向に、強度分布が発
生することになる。シャッター76は、ミラーの振動に
よりマスク上でSR光が拡げられる方向、すなわち、図
7にシャッター76の近傍に矢印で示したように、鉛直
方向に動くように設定することにより、ミラーを振動す
ることにより発生する強度分布を打ち消し、均一な露光
を行なうことができる。
に対して反射率が大きく変化し、また、ミラーを振動さ
せることにより振動方向に加速度を有するため、ミラー
が振動することによってSR光が拡がる方向、すなわ
ち、本実施の形態においては鉛直方向に、強度分布が発
生することになる。シャッター76は、ミラーの振動に
よりマスク上でSR光が拡げられる方向、すなわち、図
7にシャッター76の近傍に矢印で示したように、鉛直
方向に動くように設定することにより、ミラーを振動す
ることにより発生する強度分布を打ち消し、均一な露光
を行なうことができる。
【0059】すなわち、本実施の形態においては、主光
線の両側に大きい角度で出射した1組のSR光を、図7
に示されているように主光線の回りで回転対称の関係に
有る2組のミラーで反射させ、かつ、その照射光を受け
る第4段の平面ミラーを振動させているため、それらの
SR光がマスク上で重なり合い、マスク上での強度がよ
り補正しやすい分布となっている。
線の両側に大きい角度で出射した1組のSR光を、図7
に示されているように主光線の回りで回転対称の関係に
有る2組のミラーで反射させ、かつ、その照射光を受け
る第4段の平面ミラーを振動させているため、それらの
SR光がマスク上で重なり合い、マスク上での強度がよ
り補正しやすい分布となっている。
【0060】また、第1段、第2段の平面ミラーにより
反射され第3段の球面ミラーに反射されたSR光と、第
1段、第2段の平面ミラーの間を通過して直接第3段の
球面ミラーにより反射されたSR光とによって、マスク
に照射されるSR光の領域は拡大されている。
反射され第3段の球面ミラーに反射されたSR光と、第
1段、第2段の平面ミラーの間を通過して直接第3段の
球面ミラーにより反射されたSR光とによって、マスク
に照射されるSR光の領域は拡大されている。
【0061】結果として、大きい角度で出射したSR光
を光路を変更させてマスクに集約して照射することによ
り強度アップが行われると同時に、SR光に照射される
領域を拡大し、さらに、露光強度の均一化をはかるとい
う課題が実現されている。
を光路を変更させてマスクに集約して照射することによ
り強度アップが行われると同時に、SR光に照射される
領域を拡大し、さらに、露光強度の均一化をはかるとい
う課題が実現されている。
【0062】その他の構造や機能については第3の実施
の形態と同じなので説明を省略する。本実施の形態にお
いては、マスクに照射する照射ミラーを第3段の球面ミ
ラーと第4段の平面ミラーの組合せとして説明したが、
平面ミラー、球面ミラーおよびシリンドリカルミラーを
任意に2枚組合わせて構成することも可能である。
の形態と同じなので説明を省略する。本実施の形態にお
いては、マスクに照射する照射ミラーを第3段の球面ミ
ラーと第4段の平面ミラーの組合せとして説明したが、
平面ミラー、球面ミラーおよびシリンドリカルミラーを
任意に2枚組合わせて構成することも可能である。
【0063】次に、本発明の第5の実施の形態について
図面を参照して説明する。図9は本発明の第5の実施の
形態の模式的斜視図であり、図10は発光点とミラーの
関係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、
(b)は上面図である。図中符号90はSR光源、9
1、101は発光点、92、102はSR光、93、1
03は第1段の平面ミラー、94、104は第2段の平
面ミラー、95、105は照射ミラーである第4段のシ
リンドリカルミラー、96はシャッター、97はX線透
過窓、98はマスク、99、109は照射ミラーである
第3段の平面ミラー、100はウェーハ基板、106は
マスクに向けられたSR光である。
図面を参照して説明する。図9は本発明の第5の実施の
形態の模式的斜視図であり、図10は発光点とミラーの
関係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、
(b)は上面図である。図中符号90はSR光源、9
1、101は発光点、92、102はSR光、93、1
03は第1段の平面ミラー、94、104は第2段の平
面ミラー、95、105は照射ミラーである第4段のシ
リンドリカルミラー、96はシャッター、97はX線透
過窓、98はマスク、99、109は照射ミラーである
第3段の平面ミラー、100はウェーハ基板、106は
マスクに向けられたSR光である。
【0064】SR光源の電子軌道を簡単のため円軌道で
表わした。本実施の形態では、発光点91、101から
大きい角度で出射したSR光92、102が第1段の平
面ミラー93、103により反射され、その後、第2段
の平面ミラー94、104で反射される。ここでは、図
9に示すように、第1段のミラー93、第2段のミラー
94とも1組2枚有り、主光線の両側に大きい角度で出
射し、それぞれのミラーに入射する2列のSR光をそれ
ぞれ反射する。図10では、簡単のため、xの正の方向
に角度φで出射したSR光のみを示している。第2段の
ミラー94、104により反射されたSR光は、更に第
3段の平面ミラー99、109によりSR光の方向が変
えられ、凸面形状をなす第4段のシリンドリカルミラー
95、105に入射される。凸面シリンドリカルミラー
95、105により鉛直方向に発散角が拡大され反射さ
れたSR光は、その後、マスク98の方向に向けられ
る。その後、X線透過窓97を経た後、露光量を制御す
るためのシャッター96の開口部を通過して、マスク9
8に照射される。マスクを透過したSR光は、その後レ
ジストを塗布したウェーハ基板100に照射される。
表わした。本実施の形態では、発光点91、101から
大きい角度で出射したSR光92、102が第1段の平
面ミラー93、103により反射され、その後、第2段
の平面ミラー94、104で反射される。ここでは、図
9に示すように、第1段のミラー93、第2段のミラー
94とも1組2枚有り、主光線の両側に大きい角度で出
射し、それぞれのミラーに入射する2列のSR光をそれ
ぞれ反射する。図10では、簡単のため、xの正の方向
に角度φで出射したSR光のみを示している。第2段の
ミラー94、104により反射されたSR光は、更に第
3段の平面ミラー99、109によりSR光の方向が変
えられ、凸面形状をなす第4段のシリンドリカルミラー
95、105に入射される。凸面シリンドリカルミラー
95、105により鉛直方向に発散角が拡大され反射さ
れたSR光は、その後、マスク98の方向に向けられ
る。その後、X線透過窓97を経た後、露光量を制御す
るためのシャッター96の開口部を通過して、マスク9
8に照射される。マスクを透過したSR光は、その後レ
ジストを塗布したウェーハ基板100に照射される。
【0065】本実施の形態では、更に、図9で示されて
いるように、主光線方向に出射したSR光は、第1段の
平面ミラー93、103、第2段の平面ミラー94、1
04、また第3の平面ミラー99、109に反射される
ことなく、対向しているミラーの間を通過して直接第4
段のシリンドリカルミラー95、105により反射さ
れ、鉛直方向に発散角が拡大され、マスク98の方向に
向けられる。
いるように、主光線方向に出射したSR光は、第1段の
平面ミラー93、103、第2段の平面ミラー94、1
04、また第3の平面ミラー99、109に反射される
ことなく、対向しているミラーの間を通過して直接第4
段のシリンドリカルミラー95、105により反射さ
れ、鉛直方向に発散角が拡大され、マスク98の方向に
向けられる。
【0066】本実施の形態においても、第1式を満足す
るように第1段のミラー、第2段のミラーの角度が設定
されているため、SR軌道面内に放射され、第2段のミ
ラー104により反射されたSR光の形成する面は、反
射される前のSR軌道面とはSR光の主光線方向の回り
で回転しない。
るように第1段のミラー、第2段のミラーの角度が設定
されているため、SR軌道面内に放射され、第2段のミ
ラー104により反射されたSR光の形成する面は、反
射される前のSR軌道面とはSR光の主光線方向の回り
で回転しない。
【0067】さらに、本実施の形態においても第1の実
施の形態と同様に、主光線の両側に大きい角度で出射し
た1組のSR光を、図9に示されているように主光線の
回りで回転対称の関係に有る2組のミラーで反射してい
るため、それらのSR光がマスク上で重なり合い、マス
ク上での強度がより補正しやすい分布となっている。
施の形態と同様に、主光線の両側に大きい角度で出射し
た1組のSR光を、図9に示されているように主光線の
回りで回転対称の関係に有る2組のミラーで反射してい
るため、それらのSR光がマスク上で重なり合い、マス
ク上での強度がより補正しやすい分布となっている。
【0068】また、第1段、第2段の平面ミラー、およ
び第3段の平面ミラーにより反射されたSR光と、光源
から直接人射するSR光とが第4段のシリンドリカルミ
ラーにより反射され鉛直方向に発散角が拡大されるた
め、マスクに照射されるSR光の領域は拡大されてい
る。
び第3段の平面ミラーにより反射されたSR光と、光源
から直接人射するSR光とが第4段のシリンドリカルミ
ラーにより反射され鉛直方向に発散角が拡大されるた
め、マスクに照射されるSR光の領域は拡大されてい
る。
【0069】結果として、本実施の形態においても大き
い角度で出射したSR光をマスクに照射することにより
強度アップが行われると同時に、SR光に照射される領
域を拡大するという課題も実現されている。
い角度で出射したSR光をマスクに照射することにより
強度アップが行われると同時に、SR光に照射される領
域を拡大するという課題も実現されている。
【0070】本実施の形態では、マスクに照射する照射
ミラーにシリンドリカルミラーを用いて説明したがシリ
ンドリカルミラーの代りに平面ミラーや球面ミラーを用
いて構成することも可能である。
ミラーにシリンドリカルミラーを用いて説明したがシリ
ンドリカルミラーの代りに平面ミラーや球面ミラーを用
いて構成することも可能である。
【0071】次に、本発明の第6の実施の形態について
図面を参照して説明する。図11は本発明の第6の実施
の形態の模式的斜視図であり、図12は発光点とミラー
の関係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、
(b)は上面図である。図中符号110はSR光源、1
11、121は発光点、112、122はSR光、11
3、123は第1段の平面ミラー、114、124は第
2段の平面ミラー、115、125は照射ミラーである
第4段のシリンドリカルミラー、116はシャッター、
117はX線透過窓、118はマスク、119、129
は照射ミラーである第3段の平面ミラー、120はウェ
ーハ基板、126はマスクに向けられたSR光である。
図面を参照して説明する。図11は本発明の第6の実施
の形態の模式的斜視図であり、図12は発光点とミラー
の関係を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、
(b)は上面図である。図中符号110はSR光源、1
11、121は発光点、112、122はSR光、11
3、123は第1段の平面ミラー、114、124は第
2段の平面ミラー、115、125は照射ミラーである
第4段のシリンドリカルミラー、116はシャッター、
117はX線透過窓、118はマスク、119、129
は照射ミラーである第3段の平面ミラー、120はウェ
ーハ基板、126はマスクに向けられたSR光である。
【0072】本実施の形態では、第5の実施の形態では
固定であった第4段のシリンドリカルミラー115、1
25が図11の第4段のシリンドリカルミラー115近
傍に矢印で示されているように、水平面内に回転軸を有
して反射されたSR光を鉛直方法に拡散するように振動
可能となっている。図12で明らかなように第4段のシ
リンドリカルミラー125の同一点に入射したSR光は
第4段のシリンドリカルミラー125を振動させること
によって反射された後に垂直方向に拡がりを持ったSR
光126となる。このことから、SR光は第4段のシリ
ンドリカルミラー115、125の振動により、固定さ
れている場合に比較して鉛直方向により拡がりを有する
ことになる。
固定であった第4段のシリンドリカルミラー115、1
25が図11の第4段のシリンドリカルミラー115近
傍に矢印で示されているように、水平面内に回転軸を有
して反射されたSR光を鉛直方法に拡散するように振動
可能となっている。図12で明らかなように第4段のシ
リンドリカルミラー125の同一点に入射したSR光は
第4段のシリンドリカルミラー125を振動させること
によって反射された後に垂直方向に拡がりを持ったSR
光126となる。このことから、SR光は第4段のシリ
ンドリカルミラー115、125の振動により、固定さ
れている場合に比較して鉛直方向により拡がりを有する
ことになる。
【0073】X線露光装置においては、ミラーの入射角
に対して反射率が大きく変化するため、ミラーを回転さ
せることによりミラーへのSR光の入射角が変化し、ミ
ラーが回転することによってSR光が拡がる方向、すな
わち、本実施の形態においては鉛直方向に、強度分布が
発生することになる。シャッター116は、ミラーの振
動によりマスク上でSR光が拡げられる方向、すなわ
ち、図11にシャッター116の近傍に矢印で示したよ
うに、鉛直方向に動くように設定することにより、ミラ
ーを回転することにより発生する強度分布を打ち消し、
均一な露光を行なうことができる。
に対して反射率が大きく変化するため、ミラーを回転さ
せることによりミラーへのSR光の入射角が変化し、ミ
ラーが回転することによってSR光が拡がる方向、すな
わち、本実施の形態においては鉛直方向に、強度分布が
発生することになる。シャッター116は、ミラーの振
動によりマスク上でSR光が拡げられる方向、すなわ
ち、図11にシャッター116の近傍に矢印で示したよ
うに、鉛直方向に動くように設定することにより、ミラ
ーを回転することにより発生する強度分布を打ち消し、
均一な露光を行なうことができる。
【0074】すなわち、本実施の形態においては、主光
線の両側に大きい角度で出射した1組のSR光を、図1
1に示されているように主光線の回りで回転対称の関係
に有る2組のミラーで反射させ、かつ、その照射光を受
ける第4段のシリンドリカルミラーを振動させているた
め、それらのSR光がマスク上で重なり合い、マスク上
での強度がより補正しやすい分布となっている。
線の両側に大きい角度で出射した1組のSR光を、図1
1に示されているように主光線の回りで回転対称の関係
に有る2組のミラーで反射させ、かつ、その照射光を受
ける第4段のシリンドリカルミラーを振動させているた
め、それらのSR光がマスク上で重なり合い、マスク上
での強度がより補正しやすい分布となっている。
【0075】また、第1段、第2段の平面ミラー、およ
び第3段の平面ミラーにより反射されたSR光と、光源
から直接人射するSR光とが第4段のシリンドリカルミ
ラーにより反射され鉛直方向に発散角が拡大されるた
め、マスクに照射されるSR光の領域は拡大されてい
る。
び第3段の平面ミラーにより反射されたSR光と、光源
から直接人射するSR光とが第4段のシリンドリカルミ
ラーにより反射され鉛直方向に発散角が拡大されるた
め、マスクに照射されるSR光の領域は拡大されてい
る。
【0076】結果として、大きい角度で出射したSR光
を光路を変更させてマスクに集約して照射することによ
り強度アップが行われると同時に、SR光に照射される
領域を拡大し、さらに、露光強度の均一化をはかるとい
う課題が実現されている。
を光路を変更させてマスクに集約して照射することによ
り強度アップが行われると同時に、SR光に照射される
領域を拡大し、さらに、露光強度の均一化をはかるとい
う課題が実現されている。
【0077】その他の構造や機能については第5の実施
の形態と同じなので説明を省略する。本実施の形態で
は、マスクに照射する照射ミラーにシリンドリカルミラ
ーを用いて説明したがシリンドリカルミラーの代りに平
面ミラーや球面ミラーを用いて構成することも可能であ
る。
の形態と同じなので説明を省略する。本実施の形態で
は、マスクに照射する照射ミラーにシリンドリカルミラ
ーを用いて説明したがシリンドリカルミラーの代りに平
面ミラーや球面ミラーを用いて構成することも可能であ
る。
【0078】本発明の実施の形態についてデバイス製造
方法に用いられる露光装置について詳細に説明したが、
同様の構造は露光装置全般の放射光の利用効率向上に適
用できる。
方法に用いられる露光装置について詳細に説明したが、
同様の構造は露光装置全般の放射光の利用効率向上に適
用できる。
【0079】
【発明の効果】このように、本発明においては、発光点
から水平方向に大きい発散角で照射され、従来例
(2)、(3)等の方法ではマスクに到達せず利用する
ことができなかったSR光を集光して被照射体に照射す
ることができ、SR光の利用効率が向上する。これを半
導体素子等のデバイス製造に利用すれば、製造時におけ
るスループットの向上を図ることができるとともに、マ
スク全面にSR光を照射することにより、マスク等の熱
歪による転写精度の低下を防ぐことができ、歩留まりの
向上を図ることができるという効果がある。
から水平方向に大きい発散角で照射され、従来例
(2)、(3)等の方法ではマスクに到達せず利用する
ことができなかったSR光を集光して被照射体に照射す
ることができ、SR光の利用効率が向上する。これを半
導体素子等のデバイス製造に利用すれば、製造時におけ
るスループットの向上を図ることができるとともに、マ
スク全面にSR光を照射することにより、マスク等の熱
歪による転写精度の低下を防ぐことができ、歩留まりの
向上を図ることができるという効果がある。
【図1】本発明の第1の実施の形態の模式的斜視図であ
る。
る。
【図2】発光点とミラーの関係を示す模式的配置図であ
る。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
る。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の模式的斜視図であ
る。
る。
【図4】発光点とミラーの関係を示す模式的配置図であ
る。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
る。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の模式的斜視図であ
る。
る。
【図6】発光点とミラーの関係を示す模式的配置図であ
る。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
る。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の模式的斜視図であ
る。
る。
【図8】発光点とミラーの関係を示す模式的配置図であ
る。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
る。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態の模式的斜視図であ
る。
る。
【図10】発光点とミラーの関係を示す模式的配置図で
ある。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
ある。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態の模式的斜視図で
ある。
ある。
【図12】発光点とミラーの関係を示す模式的配置図で
ある。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
ある。(a)は側面図である。(b)は上面図である。
【図13】従来例(3)の露光装置の模式的斜視図であ
る。
る。
10、30、50、70、90、110 SR光源 ll、21、31、41、51、61、71、81、9
1、101、111、121、131 発光点 12、22、32、42、52、62、72、82、9
2、102、112、122 SR光 13、23、33、43、53、63、73、83、9
3、103、113、123 第1段の平面ミラー 14、24、34、44、54、64、74、84、9
4、104、114、124 第2段の平面ミラー 15、25、35、45 第3段の平面ミラー 16、36、56、76、96、116 シャッター 17、37、57、77、97、117 X線透過窓 18、38、58、78、98、118、133 マ
スク 20、40、60、80、100、120 ウェーハ
基板 26、46、66、86、106、126 マスクヘ
向けられたSR光 59、69、79、89 第4段の平面ミラー 55、65、75、85 第3段の球面ミラー 95、105、115、125 第4段の凸面シリン
ドリカルミラー 99、109、119、129 第3段の平面ミラー 132 ミラー
1、101、111、121、131 発光点 12、22、32、42、52、62、72、82、9
2、102、112、122 SR光 13、23、33、43、53、63、73、83、9
3、103、113、123 第1段の平面ミラー 14、24、34、44、54、64、74、84、9
4、104、114、124 第2段の平面ミラー 15、25、35、45 第3段の平面ミラー 16、36、56、76、96、116 シャッター 17、37、57、77、97、117 X線透過窓 18、38、58、78、98、118、133 マ
スク 20、40、60、80、100、120 ウェーハ
基板 26、46、66、86、106、126 マスクヘ
向けられたSR光 59、69、79、89 第4段の平面ミラー 55、65、75、85 第3段の球面ミラー 95、105、115、125 第4段の凸面シリン
ドリカルミラー 99、109、119、129 第3段の平面ミラー 132 ミラー
Claims (12)
- 【請求項1】 SR源から放射された放射光を被照射体
に照射する露光装置において、 SR軌道面上で主光線を挟んで対向し、主光線方向に2
段に配置された少なくとも1組の平面ミラーと、 前記平面ミラーから反射された前記放射光を受光して反
射し、前記被照射体に照射する1枚以上の照射ミラーと
を備え、 2段に配置された前記平面ミラーは、第1段の平面ミラ
ーが前記SR源からSR軌道面内に大きな発散角で放射
された前記放射光を受光し、前記主光線を挟んで対向位
置にある第2段の平面ミラーに反射させ、該第2段の平
面ミラーから反射される前記放射光は前記照射ミラーを
経由して前記被照射体の有効領域が照射可能なように光
路が変更され、かつ光路が変更された前記放射光の形成
する平面が前記SR軌道面とは前記主光線方向の回りで
回転しないように、前記各平面ミラーの方向および入射
する前記放射光の方向が所定の関係で設定されている、
ことを特徴とする露光装置。 - 【請求項2】 放射光の一部が前記放射光源から直接前
記照射ミラーに入射し、前記2段に配置された平面ミラ
ーから入射した前記放射光とともに前記被照射体に照射
される、請求項1に記載の露光装置。 - 【請求項3】 前記照射ミラーの少なくとも1枚が振動
可能であり、振動によって照射領域を拡げて前記被照射
体の有効領域を照射する、請求項1または請求項2に記
載の露光装置。 - 【請求項4】 前記照射ミラーと前記被照射体との間に
シャッターを有し、該シャッターの動作方向が振動可能
な前記照射ミラーの振動方向と同一である、請求項3に
記載の露光装置。 - 【請求項5】 前記被照射体に照射するための前記照射
ミラーが、1枚の平面ミラーから構成されている、請求
項1から請求項4のいずれか1項に記載の露光装置。 - 【請求項6】 前記被照射体に照射するための前記照射
ミラーが、1枚の球面ミラーから構成されている、請求
項1から請求項4のいずれか1項に記載の露光装置。 - 【請求項7】 前記被照射体に照射するための前記照射
ミラーが、1枚のシリンドリカルミラーから構成されて
いる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の露
光装置。 - 【請求項8】 前記被照射体に照射するための前記照射
ミラーが、1枚の球面ミラーと1枚の平面ミラーから構
成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に
記載の露光装置。 - 【請求項9】 前記被照射体に照射するための前記照射
ミラーが、前記2段に配置された前記平面ミラーに連続
して配置された2枚のほぼ対向する平面ミラーと1枚の
シリンドリカルミラーとから構成されている、請求項1
から請求項4のいずれか1項に記載の露光装置。 - 【請求項10】 前記被照射体に照射するための前記照
射ミラーが、前記2段に配置された前記平面ミラーに連
続して配置された2枚のほぼ対向する平面ミラーと1枚
の球面ミラーとから構成されている、請求項1から請求
項4のいずれか1項に記載の露光装置。 - 【請求項11】 前記被照射体はマスクであり、該マス
クのパターンが基板に露光転写される請求項1から請求
項10のいずれか1項に記載の露光装置。 - 【請求項12】 請求項11の露光装置を用いてデバイ
スを製造することを特徴とするデバイス製造方法。
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JPH1083955A true JPH1083955A (ja) | 1998-03-31 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6947518B2 (en) * | 1999-05-28 | 2005-09-20 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | X-ray exposure apparatus, X-ray exposure method, X-ray mask, X-ray mirror, synchrotron radiation apparatus, synchrotron radiation method and semiconductor device |
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JP2001332472A (ja) | 2000-05-19 | 2001-11-30 | Canon Inc | X線露光装置 |
JP2002093684A (ja) | 2000-09-18 | 2002-03-29 | Canon Inc | X線露光装置、x線露光方法、半導体製造装置および微細構造体 |
JP2003059801A (ja) | 2001-08-14 | 2003-02-28 | Canon Inc | 露光装置及び露光方法 |
CN104483815B (zh) * | 2014-12-08 | 2016-05-11 | 上海核电装备焊接及检测工程技术研究中心(筹) | 一种射线源对中支撑装置及其固定射线源装置的方法 |
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JPS6068538A (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-19 | Agency Of Ind Science & Technol | X線発生装置 |
JPH0641317B2 (ja) * | 1985-10-17 | 1994-06-01 | 三洋電機株式会社 | 食器乾燥機の梱包装置 |
JPH0827399B2 (ja) * | 1988-03-25 | 1996-03-21 | キヤノン株式会社 | 露光装置 |
JP2731955B2 (ja) * | 1989-09-07 | 1998-03-25 | キヤノン株式会社 | X線露光装置 |
DE69031897T2 (de) * | 1989-10-19 | 1998-05-07 | Canon K.K., Tokio/Tokyo | Röntgenbelichtungsvorrichtung |
JP3025545B2 (ja) * | 1991-03-18 | 2000-03-27 | キヤノン株式会社 | X線リソグラフィ用マスクおよびx線リソグラフィ露光装置 |
US5394451A (en) * | 1991-10-08 | 1995-02-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical arrangement for exposure apparatus |
EP0588579B1 (en) * | 1992-09-14 | 1998-12-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Synchrotron X-ray exposure method |
JP3167074B2 (ja) * | 1993-06-30 | 2001-05-14 | キヤノン株式会社 | Sor露光システム及びこれを用いて製造されたマスク |
JP3499592B2 (ja) * | 1994-01-31 | 2004-02-23 | 株式会社ルネサステクノロジ | 投影露光装置及びパターン転写方法 |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP01623697A patent/JP3450622B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1997-07-18 US US08/896,961 patent/US5923719A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6947518B2 (en) * | 1999-05-28 | 2005-09-20 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | X-ray exposure apparatus, X-ray exposure method, X-ray mask, X-ray mirror, synchrotron radiation apparatus, synchrotron radiation method and semiconductor device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5923719A (en) | 1999-07-13 |
JP3450622B2 (ja) | 2003-09-29 |
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