JP3733209B2 - 露光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シンクロトロン放射光源からの放射光をミラーを介してマスクに導きマスクを介して該放射光でウェーハ露光る露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
SR(シンクロトロン放射)光源は、SR軌道面内方向(通常、SR軌道面は、水平面に一致して設置されるため、以下、水平方向と呼ぶ)には大きな発散角をもち、SR軌道面に垂直な方向(同じく、鉛直方向と呼ぶ)には小さな発散角をもつ、シート状の電磁波(X線、真空紫外線を含む)を放射する放射光(以下SR光と呼ぶ)の光源である。鉛直方向の発散角が小さなため、放射光をそのまま照射した場合、鉛直方向には小さな範囲でしか照射されない。そこで、SR光源を用いる露光装置では、SR光源より照射されるX線の露光エリアを鉛直方向に広げるための何らかの方法が必要となる。
【0003】
このための方法として、
(1) 斜入射ミラーをSR光源と露光面との間に配置し、数mradの角度で振動させる方法(R.P.Haelbich他、J.Vac.Sci.& Technol.Bl(4)、Oct.−Dec.1983、pp.1262〜1266)、
(2) 曲面形状の斜入射ミラーをSR光源と露光面との間に配置し、ミラー曲面での反射によって、X線ビームの鉛直方向の発散角を拡大する方法(Warren D.Grobman、handbook on Synchrotron Radiation、Vol.1、chap.13、p.1135、North−Holland Publishing CO.、1983)などが知られている。また、
(3) (2)の改良方法として、ミラー形状をシリンドリカル形状からずらし、周辺部の曲率を連続的に小さくすることにより、強度の均一化を図りながらX線ビームの鉛直方向の発散角を拡大する方法(特開平1−244400)がある。図13は従来例(3)の露光装置の模式的斜視図であり、図中符号130は発光点、132はミラー、139はマスクである。発光点130からのSR光は特殊形状のミラー132により鉛直方向に発散角が拡大されてマスク139に照射されている。そしてこのマスクに形成されたパターンが不図示のウェーハ基板に露光転写される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これらの方法のうち、(1)は露光すべき領域に比べて幅の狭い照射領域をマスク面上でスキャンすることになるので、瞬間的には露光領域の一部分しか照射されず、露光用マスクおよびウェーハが部分的に熱膨張する。この熱膨張の影響は、ミラーの振動周期が十分に短くなければ除くことができず、微細パターンの正確な転写が困難となる。一方、振動周期を十分に短くするためには大きな駆動パワーが必要となり実用的には実現できない場合があるだけではなく、加減速時におけるロス時間がスループットを低下させることとなる。
【0005】
これに対し、(2)は、所要露光領域を一括照射できるため、上述した(1)の欠点をカバーする一方策といえる。しかしながら、上記文献では、ミラー形状がシリンドリカル(円筒面)であるため、照射強度を均一にするためにはビームを十分に拡大する必要があり、結果としてエネルギーを著しく損失する。一方、照射強度を低下させない場合には、照射強度が所用露光領域で均一ではなくなるために、上記文献中では開示されていないシヤツター等の補完的な露光量制御機構が必要となる。さらに、シート状の電磁波の水平方向の大きな発散角を集光することができず、そのため、水平方向には、発光点から露光領域が張る角度しか利用することができないこととなる。
【0006】
(3)は、(2)の欠点のうち、ビームの拡大に伴いエネルギーを損失するという欠点、および照射強度が所用露光領域で均一ではないという欠点を解決しているが、水平方向には、発光点から露光領域が張る角度しか利用することができないことは(2)と同様である。そのため、所要露光領域に照射される強度は、(2)より、大きく改善されているとはいえ、さらに、光源強度の増大を図るか、あるいは、レジストの感度の上昇を図るかの手段を講じることにより露光のスループット向上を行う必要があった。このことは、SR光源のコスト上昇、SR光源の規模の増大、あるいは、レジスト開発によるコスト上昇を招くこととなる。
【0007】
一方、シート状の電磁波の水平方向の大きな発散角を集光するという点においては、(1)の改良として、斜入射ミラーにSR光の光軸と垂直な方向(x方向)に凹面の曲率を持たせSR光を集光しながら、マスク上に露光されるべき領域よりも垂直方向には幅の狭い照射領域を形成し、ミラーを数mradの角度で振動させることによりその狭い照射領域をマスク上で垂直方向に振動させ、実質的に照射領域を拡大するという方法もある。しかしながら、瞬間的には露光領域の一部分しかビームが照射されず、ミラーの振動周期を十分に短くすることなしには、微細パターンの正確な転写が困難となることは、(1)と全く同様である。
【0008】
本発明、上記従来例の欠点に鑑み露光領域に照射される放射光の強度の増大およびパターンの正確な転写を可能にした露光装置を提供することを目的とする
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の露光装置は、
シンクロトロン放射光源から放射された放射光をミラーを介してマスクに導きマスクを介して前記放射光でウェーハ露光る露光装置であり、ミラーとして光源の電子軌道面に平行な面内において放射光を集光するように反射する第1のミラーと、第1のミラーで反射した放射光を反射してそのマスクに放射光を導く第2のミラーと構成されている。第1のミラーの反射面形状がx軸方向に凹、y軸方向に凹であるとともに、前記第2のミラーの反射面形状がy軸方向に凸であり、第2のミラーは、第1のミラーによるyz面内における放射光の集光点の位置より光源から遠くに配置し、かつ光源から水平面内に出射して第1のミラーで反射した放射光と、その放射光の主光線に垂直な平面との交線が直線になるその平面の位置より光源から近くに配置し、光源から水平面内に出射した放射光が第1のミラーおよび第2のミラーを経由してマスクおよびウェーハの少なくともいずれか一方直線となるような、第1のミラーおよび第2のミラーの反射面の形状、ならびに第1のミラー、第2のミラー、マスクおよびウェーハの配置である。ただし、マスクのパターンが転写されるウェーハ上の領域を露光領域とし、放射光の発光点から出射その露光領域の中心に到達する放射光を主光線とし、主光線が反射する第1のミラー上点を第1のミラーの中心とし、主光線が反射する第2のミラー上点を第2のミラーの中心とし、各ミラーにおいてそのミラーの中心から引いたそのミラーの法線をz軸とし、そのミラーの反射面からそのミラーの外部に向かう方向をz軸の正の方向とし、各ミラーに入射する主光線と各ミラーのz軸との作る平面に垂直な軸を各ミラーのx軸とし、各ミラーのx軸およびz軸の双方に垂直な軸を各ミラーのy軸とし、各ミラーから出射した主光線の進行方向のベクトルとの内積が正となる各ミラーのy軸の方向を正の方向とし、y軸の正の方向の単位ベクトルとz軸の正の方向の単位ベクトルとの外積がx軸の正の方向の単位ベクトルとなるような各ミラーのx軸の方向を正の方向として定義する。
【0010】
また、第1のミラーのx軸方向の曲率半径rx とy軸方向の曲率半径ry との関係が、|rx |<|ry |であり、第2のミラーとマスクの距離が1000mm以上であることが望ましい。
【0011】
発光点と第1ミラーの中心との距離をl1 とし、第1ミラーの中心と第2ミラーの中心との距離をl2 とし、第2ミラーの中心とマスクとの距離をl3 とし、第1ミラー、第2ミラーへの斜入射角をθとし、第1ミラーの中心近傍におけるx方向、y方向の曲率半径をそれぞれr1x、r1yとするとき、y方向の曲率半径r1yが、
1y > 2/11×l1 ×l2 /(l1 +l2 )/sinθ
となるように設定されていることが好ましく、さらにy方向の曲率半径r1yが、
Figure 0003733209
となるように設定されていることが好ましく、さらにx方向の曲率半径r1xが、
1x<2sinθ/(1/l1 +3/2/l2 ) または、
1x>2sinθ/(1/l1 +2/3/l2
となるように設定されていることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の露光装置の光学系の構成と配置を示す模式的配置図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。図中符号10は発光点、11、15はSR光、12は第1ミラー、13は第2ミラーである。
【0016】
図1において発光点10で電子軌道がベンデイング磁石によって曲げられるときにSR光11が接線方向に放射される。本実施の形態では、発光点10から大きい角度で出射したSR光11が第1ミラー12により反射され、その後、第2ミラー13で反射される。第2枚目のミラー13により反射されたSR光15は、マスク(不図示)の方向に向けられる。
【0017】
図2は本発明の実施の形態における主光線、ミラーの中心、座標系の概念を示す模式的斜視図であり、図中符号20はSRリング、20aは発光点、22は第1ミラー、22aは第1ミラーの中心、23は第2ミラー、23aは第2ミラーの中心、25、26、27は主光線、29はマスク、29aはマスクの中心である。
【0018】
X線および真空紫外線などの放射光の光源であるSRリング20の発光点20aから、水平方向には数十mradと広く、垂直方向には1mrad程度と狭く出射したSR光が、第1ミラー22および第2ミラー23により連続して反射され、マスク28上に描画されたパターンがウェーハに転写される領域(露光領域と呼ぶ)を少なくとも含むマスク29の領域(照射領域と呼ぶ)に照射される。水平方向および垂直方向に発散して発光点から出射したSR光の内、マスク29の中心29aに到達するSR光を主光線25、26、27と呼び、主光線25が第1ミラー22で反射される点を第1ミラーの中心22a、主光線26が第2ミラー23で反射される点を第2ミラーの中心23aと呼ぶ。ミラーの中心22a、23aから引いた各ミラーの法線をz軸とし、ミラーからミラーの外部に向けた方向をz軸の正の方向とし、各ミラーに入射する主光線と各ミラーのz軸との作る平面に垂直な軸を各ミラーのx軸とし、各ミラーのx軸、z軸の双方に垂直な軸を各ミラーのy軸とし、各ミラーから出射した主光線の進行方向のベクトルとの内積が正となる各ミラーのy軸の方向を正の方向とし、各ミラーのx軸の正の方向をxyz軸が左手系を構成するように、y軸の正の方向の単位ベクトルとz軸の正の方向の単位ベクトルとの外積がx軸の正の方向の単位ベクトルとなるx軸の方向を正の方向と定義する。
【0019】
SR光は、水平方向(SR軌道面内方向)には大きな発散角、鉛直方向(SR軌道面に垂直な方向)には小さな発散角をもつ、シート状の電磁波(X線、真空紫外線を含む)である。この「水平方向に大きな発散角をもつSR光」は、厳密には一点の発光点から出射しているのではなく、SRの電子軌道上の各点から接線方向に出射している。ここでは、十分点とみなせる程小さい長さのSRの電子軌道から出射してくるSR光を、一点の発光点からその電子軌道の長さに対応した発散角をもって出射してくるSR光とみなしている。
【0020】
図3は本発明の実施の形態の垂直方向に出射したSR光の光路を示す模式的斜視図であり、図中符号30は光源、31は垂直方向に出射されたSR光、32は第1ミラー、33は第2ミラー、34、35は仮想平面、34a、35aは垂直方向に出射されたSR光と仮想平面との交線、36は集光される位置である。
【0021】
光源30から1mrad程度の発散角を持って垂直方向に出射したSR光31は、図3に示されるように、x軸方向に凹、y軸方向に凹の形状を有する第1ミラー32により反射され、特にy軸方向が凹の形状をしていることにより第1ミラーからlの距離の位置36でほぼ一点に集光される。第2ミラー33はその集光点の下流に設置される。第2ミラー33はy軸方向に凸の形状を有しており、集光された点36から広がりつつあるSR光をさらに広げ、マスク方向に出射する。光源30と第1ミラー32との間の仮想平面34および第2ミラー33とマスクの間の仮想平面35と垂直方向に出射されたSR光との交線34a、35aは垂直線となる。
【0022】
図4は本発明の実施の形態の水平方向に出射したSR光の光路を示す模式的斜視図であり、図中符号40は光源、41は水平方向に出射されたSR光、42は第1ミラー、42aは水平方向に出射されたSR光と第1ミラーとの交線、44、45、46、47は仮想平面、44a、45a、46a、47aは水平方向に出射されたSR光と仮想平面との交線、48は第1ミラーから出射したSR光である。
【0023】
光源40から数十mrad程度の発散角を持って水平方向に出射したSR光41は、図4に示されるように、x軸方向に凹、y軸方向に凹の形状を有する第1ミラー42に入射する。水平方向に出射したSR光の内、マスク中央に入射する光(主光線)に垂直な仮想平面44と、水平方向に出射したSR光の交線44aは直線となる。第1ミラー42と水平方向に出射したSR光41との交線42aは、第1ミラー42が主にx軸方向に凹としてあることにより、放物線に近い形となる。第1ミラー42から出射したSR光48と主光線に垂直な仮想平面との交線は、第1ミラーの直後の仮想平面45では交線45aが第1ミラー42のx軸方向の凹面の向き(図4では凹面が上向き)と同様に凹となる。一方、第1ミラー42をy軸方向に凹としていることにより、第1ミラー42から離れるにしたがって仮想平面46との交線46aでは直線となり、さらに離れると仮想平面47との交線47aでは凸となる。
【0024】
第2ミラーを図3の垂直方向に出射したSR光がほぼ一点に集光する位置33よりも光源から遠方に設置し、水平方向に出射したSR光41と主光線に垂直な仮想平面との交線が直線になる点46よりも光源に近く設置することにより、SR光は第2ミラー位置では垂直方向にほば集光するとともに、水平方向の光はほば直線となることになる。その結果、SR光は第2ミラーに投射される位置では投射方向の幅が十分小さくなっており、第2ミラーの入射方向の長さを小さくしても、全ての入射光を反射させることが可能となる。即ち、SR光の利用効率を落とすことなく、第2ミラーのサイズを十分小さくできることとなる。
【0025】
さらに、水平方向に出射したSR光41とマスク中央に入射する光に垂直な仮想平面との交線が直線になる位置46よりも光源に近く第2ミラー位置を設定してあるため、第2ミラーをy方向に凸の形状とすることにより、その凸面ミラーにより反射されたSR光とマスク中央に入射する光に垂直な仮想平面との交線が直線になる点を、凸面ミラーが無いときの位置46よりも遠方にすることが可能となる。このことは、集光しつつある光が凹レンズを透過することにより、凹レンズが無いときに比ベて遠方に集光することと類似の考え方で理解できる。
【0026】
図5は本発明の実施の形態の水平方向に出射したSR光の光路をマスク面での分布を含めて示す模式的斜視図であり、図中符号50は光源、51は水平方向に出射されたSR光、52は第1ミラー、52aは水平方向に出射されたSR光と第1ミラーとの交線、53は第2ミラー、54、55は仮想平面、54a、55aは水平方向に出射されたSR光と仮想平面との交線、57は第1ミラーから出射したSR光、58は第2ミラーから出射したSR光、59はマスク面、59aはマスク面と第2ミラーから出射したSR光との交点である。
【0027】
第2ミラー53のy方向の凸の曲率半径を適当に設定することにより図5で示したように、光源50から水平方向に出射したSR光51が第1ミラー52、第2ミラー53によって連続的に反射された後、マスク面69上あるいはウェーハ面上での交線59aを直線となるようにすることが可能となる。
【0028】
SR光は、水平方向に出射した光の強度が最も大きく、垂直方向にずれるにしたがって強度が小さくなっていく。したがって、水平方向に出射したSR光がマスク上で直線になるということは、最も強度の大きい光が直線になることになり、マスク上でのSR光の強度分布が、水平方向には一様となることになる。このことによって、一次元方向に駆動可能なシヤツタにより露光量を制御する方式において、露光量を制御することが容易となる。
【0029】
このように光源50から水平方向に出射したSR光51が第1ミラー52、第2ミラー53により連続的に反射された後、マスク面59上であるいはウェーハ上で、直線とはならない場合は、マスク上あるいはウェーハ上での強度分布が2次元的となり、露光量の制御は困難となる。露光領域の幅よりも小さい照射領域をその狭い幅を広げる方向にスキャンして必要な露光領域を確保する方式、いわゆるスキャン露光方式においては、若干の強度分布が存在する場合でも、スキャンすることにより平均化されその影響は比較的小さい。しかしながら、露光量域全面をほば強度が均一な光で一括して露光する、いわゆる一括露光方式では、その強度分布が2次元的である場合には、露光量の制御が全く困難となる。
【0030】
次に具体的な数値による実施例を含めた実施の形態を図面を参照して説明する。図2において発光点20aと第1ミラーの中心22a間の距離l1 =2800mm、第1ミラーの中心22aと第2ミラーの中心23a間の距離l2 =3200mm、第2ミラーの中心23aとマスク29間の距離l3 =5000mm、第1ミラー22、第2ミラー23への斜入射角θ=18mradと設定し、第2ミラー23よりマスク寄り4500mmに18μmの厚さのBe膜が真空隔壁として設置されている。真空隔壁よりマスク側にはHeが150Torrの圧力で満たされている。マスク29はSiCからなる2μmの厚さのメンブレン上にタングステンを主成分とする吸収体からなるパターンが描かれてある。マスクメンブレンから20μmのギヤツプで、ウェーハがある。
【0031】
第2ミラーの中心23aとマスク29間の距離l3 は本実施例では5000mmとなっているが、本実施の形態では1000mm以上とすることが望ましい。SR光はz方向においては、ほぼ第2ミラーの位置から発散してマスクに到達する。マスクとウェーハの間隔の設定精度は通常±2μm程度であるが、SR光が発散しているためにマスクのパターンはマスクとウェーハの間隔の変動により、ウェーハ上で転写される位置が変化することになり、このことは露光装置のアラインメント精度の低下となる。マスクとウェーハの間隔の変動により発生するアラインメント精度の低下の許容値は±10nmに過ぎない。従ってSR光の発散は10nm/2μmで5mrad以下でなければならない。露光領域は最小で1辺の長さが10mmであるため、中心から辺までの距離は5mmとなる。SR光の発散が5mrad以下となるためには、第2ミラーとマスク間の距離は5mm/5mradで1000mm以上とする必要がある。
【0032】
第1ミラー22はx軸方向に凹、y軸方向に凹の形状としてあり、中心近傍で、x方向曲率半径をrx =89.9mm−00062×ymm、y方向曲率半径ry =82284mmと設定した。曲率半径rx をy方向に変化させているので、ミラーはミラー中心近傍において発光点から遠ざかる方向に曲率半径が若干小さくなっている。第2ミラーは特にy軸方向に凸の形状をしてあり、x方向の曲率半径1332mm、y方向の曲率半径34800mmと設定した。本実施例のミラー形状を図6に示す。図6は実施例のミラーの形状を示す立体図であり、(a)は第1ミラー、(b)は第2ミラーである。
【0033】
本実施例では第1ミラーのx軸方向の曲率半径rx が89.9mm−0.0062×ymm、y軸方向の曲率半径ry が82284mmと|rx |<|ry |の関係となっている。y方向に進む光線をx方向に変化させる効果は、ミラーのx方向の曲率に依存し、y方向に進む光線をz方向に変化させる効果は、ミラーのy方向の曲率に依存する。ミラーの同一のx方向の曲率半径とy方向の曲率半径とがy方向に進む光線をそれぞれx方向に変化させる効果とz方向に変化させる効果とでは、z方向に変化させる力の方が大きいので、第1のミラーのx軸方向の曲率半径rx とy軸方向の曲率半径ry との関係を、|rx |<|ry |とすることにより、x方向、z方向の変化を近似させることができる。
【0034】
垂直方向に出射したSR光は、図3に示されるように、第1ミラー32により反射され、第1のミラーの中心からl=1007mmの位置において集光される。第1ミラー32から第2ミラー33までの距離がl2 =3200mmであるから、集光点36から第2ミラー33までの距離が2193mmとなり、相似の関係で、第2ミラー33近辺での光線に垂直な方向の幅は、第1ミラー32近辺での幅に比ベて2193/1007となりほぼ2.18倍の幅となっている。これは、第1ミラーに到達した光がそのまま第1ミラーに反射されることなく進んだ場合、6000/2800=2.14倍となることから、第2ミラー位置でSR光の幅が第1ミラーがない場合に比べて、特別に大きくなっていないことを意味する。
【0035】
さらに、図4に示されるように、水平方向に出射したSR光41とマスク中央に入射する光に垂直な仮想平面との交線が直線になる仮想平面46の位置が、第2ミラーが無い時、第1ミラー42の中心から3560mmの位置となるため、第2ミラーの位置はその位置より光源側となっており、かつその位置に極めて近いため、第2ミラーのサイズは結果的に小さくすることができる。
【0036】
第2ミラーの中心位置における、第1ミラーからの反射光の分布を図7に示す。図7は実施例の第2ミラーの中心位置における第1ミラーからの反射光の分布を示す平面図であり、x方向には、−13.5mrad〜13.5mradの角度に1.35mradの間隔で、y方向には−0.28mrad〜0.28mradの角度に0.14mradの間隔で合計105本の光線を光源から出射させた時の第2ミラーの中心位置における光線の分布を表す。
【0037】
第1ミラーとSR軌道面上に出射したSR光との交線は図4の第1ミラーの交線42aで示すようにほぼ放物線であるため第1ミラー42の有効領域の長さが540mm必要であるにも関わらず、第2ミラーの有効領域の長さは280mm程度となっている。ミラー加工時の面だれ等の形状劣化や、あるいは、押さえ力による変形による形状劣化を除くため、ミラーの厚さは少なくともミラーの長さに比例させた程度の厚さが必要となってくる。幅方向は、第1ミラー、第2ミラーともほぼ同じであるため、第2ミラーは、第1ミラーの約1/3.7の重さとなっている。本発明における構成を実施しない場合、第2ミラーの長さは少なくとも第1ミラー程度の大きさとなることが予想され、結果として、第2ミラーの重さを1/4程度とすることができたことになる。ミラーサイズを小さくできたため第2ミラーの加工精度を上げることができるだけではなく、必要に応じ第1ミラーの加工誤差、X線窓の加工誤差等による強度むらの緩和のため微小振動させることも容易となっている。
【0038】
図8は実施例におけるSR光がマスク上に形成する照射領域と露光領域を示す模式的斜視図であり、図中符号80は光源、81はSR光、82は第1ミラー、83は第2ミラー、85はマスク上の照射領域、86はマスク上の露光領域であり露光領域は斜線で示されている。
【0039】
本実施例において、露光領域86は4GbitDRAM世代で必要となってくる50mm□としてある。第2ミラーから反射されたSR光はマスク上で約60mm□の照射領域85を照射する。
【0040】
図5に示されるように、水平方向に出射されたSR光51が第1ミラー52のみにより反射されたとき、第1ミラー52の後方3560mmの位置で主光線に垂直な面との交線が直線になるが、この面より光源40側寄りにx方向の曲率半径1332mm、y方向の曲率半径34800mmの第2ミラー53があることにより、第2ミラー53に反射されて、水平方向に出射されたSR光51はマスク面59の位置でマスク面59上にほぼ直線の交線59aを結ぶ。
【0041】
図9は実施例におけるマスク位置における光線の分布を示す平面図であり、x方向には−13.5mrad〜13.5mradの角度に1.35mradの間隔で、y方向には−0.28mrad〜0.28mradの角度に0.028mradの間隔で合計441本の光線を光源から出射させた時のマスク位置における光線の分布を表す。黒い四角は、y方向の出射角が0の時の光線の到達する位置を表し、本実施例でもほぼ直線になっていることがわかる。
【0042】
このように光源50から水平方向に出射したSR光51が第1ミラー52、第2ミラー53で連続的に反射された後、マスク面59上であるいはウェーハ上で、直線とはならない場合は、マスク上あるいはウェーハ上で強度分布が2次元的となり、露光量の制御は困難となる。上述のようにスキャン露光方式においては、若干の強度分布が存在する場合でも、スキヤンすることにより平均化されその影響は比較的小さいが、一括露光方式では、その強度分布が2次元的である場合には、露光量の制御が全く困難となる。
【0043】
図10は実施例においてレジストに吸収されるパワーを示す模式的立体図であり、約60mm□の領域でレジストに吸収されるパワーをほぼ一定とすることができる。
【0044】
ところで、発光点と第1ミラーの中心との距離をl1 とし、第1ミラーの中心と第2ミラーの中心との距離をl2 とし、第2ミラーの中心とマスクとの距離をl3 とし、第1ミラー、第2ミラーへの斜入射角をθとし、第1ミラーの中心近傍におけるx方向、y方向の曲率半径をそれぞれr1x、r1yとすると、第1ミラーの中心近傍における焦点距離f1x、f1yはそれぞれ
1x=r1x/(2sinθ))
1y=r1y×sinθ/2
と表される。
【0045】
発光点から、SR軌道面に垂直な方向に出射した光は小さい広がりで発散していく。その光の広がりを表す角度をδとすると、第1ミラーがないとき、第2ミラーの中心位置でSR軌道面に垂直な方向に、
2×(l1 +l2 )×tan(δ/2)
だけ広がる。一方、第1ミラーがあるときには、第2ミラーの中心位置でSR軌道面に垂直な方向に、
2×l1 ×tan(δ/2)×(l2 −b)/b
だけ広がる。ここで、
b=1/(1/f1y−1/l1
である。
【0046】
第1ミラーを設置することにより、SR軌道面に垂直な方向に出射した光が第2ミラー位置で、第1ミラーがないときに比較して10倍以上広がることは、ミラーを大きくし過ぎることになるため好ましくない。したがって、
Figure 0003733209
となっている必要がある。このことから、
b>l1 ×l2 /(11×l1 +10×l2
となっている必要がある。よって、
1y>l1 ×l2 /11/(l1 +l2
となる。
【0047】
すなわち、第1ミラーのy方向の曲率半径は、
1y>2/11×l1 ×l2 /(l1 +l2 )/sinθ (1)
の条件を満たすことが本実施例においては好ましい。
【0048】
また、第2ミラーのサイズを小さくするためには、第2ミラーへの入射前にほぼ一点に集光することが好ましく、
b<l2
となり、よって、
1/(1/f1y−1/l1 )<l2
すなわち、
1y<l1 ×l2 /(l1 +l2
となる。
【0049】
これをr1yで表せば、先の式(1)で規定した下限値に加えて、以下の上限値も満たすことが、本実施の形態においてはより好ましい。
【0050】
1y<2×l1 ×l2 /(l1 +l2 )/sinθ (2)
また、SR軌道面内に広がったSR光を集光するため、ミラーはx方向に凹の曲率を有している。しかしながら、その曲率により、集光されたSR光が第2ミラー上でほぼ一点に集まるようなことがある場合、第2ミラーは加熱され変形を起こすことになる。ミラーの変形は、マスク上へ照射されるSR光の強度の不均一性を増大させ好ましくない。
【0051】
このことを避けるためには、第2ミラーの十分手前で集光させるか、あるいは十分遠方で集光させる必要がある。これは 第2ミラー上での光のx方向の広がりを、第1ミラー上での光のx方向の広がりの2倍以下とすることにより達成される。
【0052】
したがって、SR軌道面内に広がった光のほぼ集光される位置が、第1ミラーと第2ミラーの間の第1ミラーからみて2/3の位置より第1ミラー側にあるか、あるいは、第2ミラーより第1ミラーと第2ミラーの距離の半分以上遠方にあれば良いことになる。
【0053】
すなわち、
c=1/(1/f1x−1/l1
とするときに、
c<2/3×l2 または、c>3/2×l2
となっている必要がある。すなわち、
1x<1/(1/l1 +3/2/l2 ) または、
1x>1/(1/l1 +2/3/l2
となる。
【0054】
したがって、本実施の形態では、
1x<2sinθ/(1/l1 +3/2/l2 ) または、
1x>2sinθ/(1/l1 +2/3/l2 ) (3)
の条件を満たすことがより好ましい。
【0055】
本実施の形態では、l1 =2800mm、l2 =3200mm、l3 =5000mm、θ=18mradと設定されているので、
上記の式(1)から、r1y > 15085mm
上記の式(2)から、15085mm<r1y<165935mm
上記の式(3)から、r1x < 43.6mm またはr1x>63.7mm
となり、本実施の形態の装置ではこれらを満たす具体的な数値として
1x=89.9mm−0.0062×y mm
1y=82284mm
と設定することによって、非常に優れたX線照明光学系を実現した。
【0056】
本発明の実施の形態においても必要に応じ、ミラーを微小振動や回転をさせることが可能である。図11は実施例において第2ミラーを微小回転振動させる状態を示す模式的斜視図であり、図中符号110は光源、111は垂直方向に出射されたSR光、112は第1ミラー、113は第2ミラー、114は回転x軸、115は照射領域、116は露光領域である。図12は微小振動の概念の説明および実施の形態を示す模式図であり、(a)はミラー微小スキャン前のマスク面における照射強度、(b)はミラー微小スキャンによるマスク面における照射強度むらの移動、(c)はミラー微小スキャン後のマスク面における照射強度である。
【0057】
ミラーあるいはX線窓の形状誤差、ミラー表面上にある傷、ミラー、X線窓の表面に付着したほこり、異物、さらには表面粗さのミラー面上での分布の違い等が存在しないときは、レジストに吸収されるパワーは照射領域内、とりわけ露光領域内では一定である。ところが、X線あるいは真空紫外線に対しては、微小なミラーの形状誤差、あるいは、X線窓の厚みむら等がX線あるいは真空紫外線の照射強度むらを発生させる。そのため、図12(a)に示すように照射領域内で照射強度むらが発生する。図11に示すように回転x軸114の周りで第2ミラー113を回転振動させ、かつ、照射領域115の端が露光領域116内に入ってこない範囲で微小に振動するとき、図12(b)に示されるように照射強度むらが露光領域内で移動することになる。結果として、図12(c)に示されるように露光領域内で照射強度の平均がほぼ均一となることになる。露光領域の外側では、平均化された照射強度は連続的に小さくなる。
【0058】
本実施例では一括露光方式の露光装置で説明したが、本発明は当然スキャン露光方式にも適用できる。
【0059】
【発明の効果】
発明によれば、露光領域に照射される放射光の強度の増大およびパターンの正確な転写を可能にした露光装置を提供することができ
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の露光装置の光学系の構成と配置を示す模式的配置図である。
(a)は側面図である。
(b)は上面図である。
【図2】本発明の実施の形態における主光線、ミラーの中心、座標系の概念を示す模式的斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の垂直方向に出射したSR光の光路を示す模式的斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の水平方向に出射したSR光の光路を示す模式的斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の水平方向に出射したSR光の光路をマスク面での分布を含めて示す模式的斜視図である。
【図6】実施例のミラーの形状を示す立体図である。
(a)は第1ミラーである。
(b)は第2ミラーである。
【図7】実施例の第2ミラーの中心位置における第1ミラーからの反射光の分布を示す平面図である。
【図8】実施例におけるSR光がマスク上に形成する照射領域と露光領域を示す模式的斜視図である。
【図9】実施例におけるマスク位置における光線の分布を示す平面図である。
【図10】実施例においてレジストに吸収されるパワーを示す模式的立体図である。
【図11】実施例において第2ミラーを微小回転振動させる状態を示す模式的斜視図である。
【図12】微小振動の概念の説明および実施の形態を示す模式図である。
(a)はミラー微小スキャン前のマスク面における照射強度である。
(b)はミラー微小スキャンによるマスク面における照射強度むらの移動である。
(c)はミラー微小スキャン後のマスク面における照射強度である。
【図13】従来例(3)の露光装置の模式的斜視図である。
【符号の説明】
10、20a、130 発光点
11、15 SR光
12、22、32、42、52、82、112 第1ミラー
13、23、53、83、113 第2ミラー
20 SRリング
22a 第1ミラーの中心
23a 第2ミラーの中心
25、26、27 主光線
29、139 マスク
29a マスクの中心
30、40、50、80、110 光源
31、111 垂直方向に出射されたSR光
34、35、44、45、46、47、54、55 仮想平面
34a、35a 垂直方向に出射されたSR光と仮想平面との交線
36 集光される位置
41、51 水平方向に出射されたSR光
42a 水平方向に出射されたSR光と第1ミラーとの交線
44a、45a、46a、47a、54a、55a 水平方向に出射されたSR光と仮想平面との交線
52a 水平方向に出射されたSR光と第1ミラーとの交線
57 第1ミラーから出射したSR光
58 第2ミラーから出射したSR光
59 マスク面
59a マスク面と第2ミラーから出射したSR光との交点
81 SR光
85 マスク上の照射領域
86 マスク上の露光領域
114 回転x軸
115 照射領域
116 露光領域
132 ミラー

Claims (8)

  1. シンクロトロン放射光源から放射された放射光をミラーを介してマスクに導きマスクを介して前記放射光でウェーハ露光る露光装置において、
    前記ミラーとして前記光源の電子軌道面に平行な面内において前記放射光を集光するように反射する第1のミラーと、前記第1のミラーで反射した前記放射光を反射して前記マスクに前記放射光を導く第2のミラーとを有し
    前記マスクのパターン転写される前記ウェーハ上の領域を露光領域とし、前記放射光の発光点から出射前記露光領域の中心に到達する前記放射光を主光線とし、前記主光線が反射する前記第1のミラー上点を前記第1のミラーの中心とし、前記主光線が反射する前記第2のミラー上点を前記第2のミラーの中心とし、各ミラーにおいて該ミラーの中心から引いたミラーの法線をz軸とし、ミラーの反射面からミラーの外部に向かう方向をz軸の正の方向とし、各ミラーに入射する主光線と各ミラーのz軸との作る平面に垂直な軸を各ミラーのx軸とし、各ミラーのx軸およびz軸の双方に垂直な軸を各ミラーのy軸とし、各ミラーから出射した主光線の進行方向のベクトルとの内積が正となる各ミラーのy軸の方向を正の方向とし、y軸の正の方向の単位ベクトルとz軸の正の方向の単位ベクトルとの外積がx軸の正の方向の単位ベクトルとなるような各ミラーのx軸の方向を正の方向としたとき、
    前記第1のミラーの反射面形状がx軸方向に凹、y軸方向に凹であるとともに、前記第2のミラーの反射面形状がy軸方向に凸であり、
    前記第2のミラーは、前記第1のミラーによるyz面内における前記放射光の集光点の位置より前記光源から遠くに配置し、かつ前記光源から水平面内に出射して前記第1のミラーで反射した前記放射光と、該放射光の主光線に垂直な平面との交線が直線になる該平面の位置より前記光源から近くに配置し、
    前記光源から水平面内に出射した前記放射光が前記第1のミラーおよび前記第2のミラーを経由して前記マスクおよび前記ウェーハの少なくともいずれか一方直線となるような、前記第1のミラーおよび前記第2のミラーの反射面の形状、ならびに前記第1のミラー、前記第2のミラー、前記マスクおよび前記ウェーハの配置としたことを特徴とする露光装置。
  2. 前記第1のミラーのx軸方向の曲率半径rx とy軸方向の曲率半径ry 、|rx |<|ry なる関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記発光点と前記第1ミラーの中心との距離をl1 とし、前記第1ミラーの中心と前記第2ミラーの中心との距離をl2 とし、前記第2ミラーの中心と前記マスクとの距離をl3 とし、前記第1ミラー、前記第2ミラーへの斜入射角をθとし、第1ミラーの中心近傍におけるx方向、y方向の曲率半径をそれぞれr1X、r1yとするとき、前記y方向の曲率半径r1yを、
    1y>2/11×l1 ×l2 /(l1 +l2 )/sinθ
    となるように設定ことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. さらに前記y方向の曲率半径r1y
    2/11×l1 ×l2 /(l1 +l2 )/sinθ<r1y
    <2×l1 ×l2 /(l1 +l2 )/sinθ
    となるように設定ことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. さらに前記x方向の曲率半径r1xを、
    1x<2sinθ/(1/l1 +3/2/l2
    となるように設定ことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  6. さらに前記x方向の曲率半径r1xを、
    1x>2sinθ/(1/l1 +2/3/l2
    となるように設定ことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  7. 前記第2のミラーと前記マスクの距離が1000mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  8. 前記露光領域を一括露光することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の露光装置。
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