JPH0794397A - 照明装置及びそれを有する露光装置 - Google Patents

照明装置及びそれを有する露光装置

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JPH0794397A
JPH0794397A JP5237654A JP23765493A JPH0794397A JP H0794397 A JPH0794397 A JP H0794397A JP 5237654 A JP5237654 A JP 5237654A JP 23765493 A JP23765493 A JP 23765493A JP H0794397 A JPH0794397 A JP H0794397A
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mirror
electromagnetic wave
parabolic
mask
ray
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JP5237654A
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Katsuhiko Murakami
勝彦 村上
Kiyoto Majima
清人 真島
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/702Reflective illumination, i.e. reflective optical elements other than folding mirrors, e.g. extreme ultraviolet [EUV] illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集光光学系の大型化を伴わずに広い照明領域
を得ること。 【構成】 所定波長の電磁波を供給する電磁波源(10)
と、電磁波源からの電磁波を偏向させる偏向手段(20)と
を持つ電磁波供給手段は、複数の電磁波源像(LS1〜LS3)
を形成する。所定の軸(Ax30)を中心とした回転対称放物
面形状の放物反射面を持つ集光手段(30)は、電磁波供給
手段からの電磁波を集光して被照射面(M) を照明する。
ここで、放物反射面は、放物面の焦点が被照射面に位置
すると共に、放物反射面の前側焦点が複数の電磁波源像
に位置するように設けられ、偏向手段と放物反射面と
は、被照射面上に達する電磁波の主光線と平行であり、
偏向手段を通る回転軸(Ax20)を中心として、一体に被照
射面に対して回転可能に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被照射物体を円弧状に
照明する照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路素子の微細化に伴
い、光の回折限界によって制限される光学系の解像力を
向上させるために、従来の紫外線に代わってこれより波
長の短いX線を使用した縮小投影リソグラフィー技術が
開発されている。この技術に使用されるX線露光装置
は、主としてX線源、照明光学系、マスク、結像光学系
(縮小投影光学系)、ウエハステージにより構成され
る。X線源には放射光またはレーザプラズマX線源が使
用される。照明光学系は、反射面に斜め方向から入射し
たX線を反射させる斜入射ミラー、反射面が多層膜によ
り形成される多層膜ミラー、および所定の波長のX線の
みを反射または透過させるフィルタ等により構成され、
マスク上を所望の波長のX線で照明する。マスクには透
過型マスクと反射型マスクとがある。透過型マスクは、
X線をよく透過する物質からなる薄いメンブレンの上に
X線を吸収する物質を所望の形状に設けることでパター
ンを形成したものである。一方、反射型マスクは、例え
ばX線を反射する多層膜上に反射率の低い部分を所望の
形状に設けることでパターンを形成したものである。こ
のようなマスク上に形成されたパターンは、複数の多層
膜ミラー等で構成された縮小投影光学系により、フォト
レジストが塗布されたウエハ上に結像して該レジストに
転写される。なお、X線は大気(特に、その中の窒素)
に吸収されて減衰するため、その光路は全て所定の真空
度に維持されている。
【0003】このようなX線露光装置では、前記照明光
学系はマスクの広い範囲にX線を照射(照明)する必要
がある。例えば、縮小倍率が1/5の縮小投影光学系を
備えたX線縮小投影露光装置においては、この縮小投影
光学系によりウエハ上で一辺の長さが20mmの正方形の領
域を露光するためには、マスク上で一辺 100mmの正方形
領域を照明する必要がある。この場合、所望の回折限界
の解像力を得るために縮小投影光学系の開口数全体を使
用することが望まれるが、そのためには、単にマスク上
のパターン面の各点に露光光(X線)が照射されるだけ
でなく、縮小投影光学系の露光光の入射側開口数に相当
する広がり角を有する光が各点に照射される必要があ
る。
【0004】ところで、X線源として使用する放射光や
レーザプラズマX線源などは、光源としての大きさがか
なり小さいため、出射される露光光(X線)の光束もそ
の直径が小さくなる。X線源の大きさは、放射光の場合
は電子ビームの直径で決まり、レーザプラズマX線源の
場合はターゲットに照射するレーザ光のスポット径で決
まる。しかし、いずれの場合も得られるX線の光束は直
径が0.1 〜1mm程度でしかなく、マスクに照射すべき領
域と比べて非常に小さい。
【0005】そのため、斜入射ミラーや多層膜ミラーな
どの曲面ミラーあるいはそれらを複数組み合わせて構成
された従来の照明光学系では、前述のような小さなX線
源を使用する限り上記の要求を満たすことはできなかっ
た。例えば、図9(a) に示すように、照明光学系3によ
る光源1の像Pの近くにマスクMを配置した場合(クリ
ティカル照明という)、露光光Bの光軸A上およびその
近傍では充分な広がり角をもって露光光Bが照射され
る。しかし、ここで露光光Bが照射される領域は、光軸
Aの近傍のごく狭い領域における光源1の像の大きさ程
である。照明光学系3の拡大倍率を大きくしてある程度
光源1の像を大きくすることはできるが、その場合は光
の広がり角が小さくなってしまう。
【0006】また、図9(b) に示すように結像光学系の
入射瞳4a上に照明光学系3による光源1の像Pが結ば
れるように配置した場合(ケーラー照明という)、マス
クM上ではある程度の広がりで露光光Bを照射させるこ
とが可能となる。しかし、マスクM上のパターン面の各
点を照射する光の広がり角は著しく小さくなり、結像光
学系の回折限界の解像力を得ることが困難になる。ま
た、図9(a) と図9(b)との中間の位置にマスクMを配
置した場合でも、露光光BがマスクMに照射される領域
の広さとマスクMのパターンの各点を照射する光の広が
り角の大きさを両立させることはできない。
【0007】以上のような理由から、従来のX線縮小投
影露光装置では、回折限界の解像力を得ようとするとマ
スクのパターンの非常に狭い領域しか露光することがで
きず、露光領域を拡大しようとすると回折限界の解像力
が得られないという問題があった。この問題を解決する
ため、本件出願人と同一の出願人によるX線露光装置が
特願平5-21577 号公報において考えられている。この特
願平5-21755 号公報のX線露光装置を図10に示す。図
10において、ミラー1bを介したX線源1aからのX
線は、複数の凸部または凹部を有する基板上にX線反射
膜が設けられた光学素子2によって2次X線源を形成す
る。そして、2次X線源からのX線は、集光光学系3を
介してマスクM上に重畳的に照明される。そして、マス
クMからのX線は、投影光学系4を介してウェハW上に
達し、ウェハW上にマスクMの縮小像を形成する。この
とき、2次X線源が広い面積と発散角とを有するため、
ウェハW上では、マスクM上のパターン全面をカバーす
る領域で回折限界の解像力を達成することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特願平5-21577 号公報のX線露光装置においては、広い
露光領域を達成するためには、集光光学系の大型化を図
る必要がある。ここで、集光光学系の表面をかなり高い
精度とすることが求められ、しかも、その表面荒さを小
さくすることが求められており、集光光学系の大型化に
伴いその製造が困難になるという問題点がある。
【0009】そこで、本発明は、集光光学系の大型化を
伴わずに広い照明領域を得ることができる照明装置及び
露光装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明による照明装置は、以下の構成を有する。例
えば、図1に示す如く、本発明による照明装置は、所定
波長の電磁波を供給する電磁波源と、電磁波源からの電
磁波を偏向させる偏向手段(20)とを持ち、複数の電磁波
源像(LS1〜LS3)を形成する電磁波供給手段と、所定の軸
(Ax30)を中心とした回転対称放物面形状の放物反射面を
持ち、電磁波供給手段からの電磁波を集光して被照射面
(M) を照明する集光手段(30)とを有するように構成され
る。
【0011】そして、放物反射面は、放物面の焦点が被
照射面に位置すると共に、反射面の前側焦点が複数の電
磁波源像に位置するように設けられ、偏向手段と放物反
射面とは、偏向手段を通りかつ集光手段からの電磁波の
主光線と平行な回転軸(Ax20)を中心として、一体に被照
射面に対して回転可能に設けられる。また、上述の目的
を達成するために、本発明による露光装置は、以下の構
成を有する。例えば図2に示す如く、所定のパターンが
設けられた第1物体(M) の像を投影手段(40)を介して第
2物体(W) 上に形成し、第1物体と第2物体とを移動さ
せつつ露光を行なう露光装置は、所定波長の電磁波を供
給する電磁波源(10)と、電磁波源からの電磁波を偏向さ
せる偏向手段(20)とを持ち、複数の電磁波源像(LS1〜LS
3)を形成する電磁波供給手段と、所定の軸(Ax30)を中心
とした回転対称放物面形状の放物反射面を持ち、電磁波
供給手段からの電磁波を集光して被照射面を照明する集
光手段(30)とを有するように構成される。
【0012】そして、放物反射面は、放物面の焦点が被
照射面に位置すると共に、放物反射面の前側焦点が複数
の電磁波源像に位置するように設けられ、偏向手段と放
物反射面とは、偏向手段を通りかつ集光手段からの電磁
波の主光線と平行な回転軸(Ax20)を中心として、一体に
被照射面に対して回転可能に設けられる。
【0013】
【作用】上述の構成の如き照明装置において、偏向手段
と放物反射面とを一体に回転させつつ照明を行なうこと
により、被照射面上には、回転軸を中心とする円弧状の
照明領域が形成される。これにより、集光光学系の大型
化を図ることなく、照明領域を拡大することができる。
【0014】また、上述の構成の如き露光装置において
は、偏向手段と放物反射面とを一体に回転させつつ照明
を行なうことにより、被照射面上には、回転軸を中心と
する円弧状の照明領域が形成される。このとき、円弧状
の照明領域の弦の方向とほぼ直交する方向に沿って、第
1物体と第2物体とを移動させつつ露光を行うことによ
り、第1物体の全面にわたる領域に対する照明が可能と
なり、第2物体上で回折限界の解像力を達成することが
できる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による実施例を
説明する。図2は、本発明をX線露光装置に適用した例
の構成を示す図である。なお、図2において、マスクM
の法線方向をZ軸にとり、マスクMの搬送方向をX軸に
とる。そして、XZ平面の法線方向(図1における紙面
垂直方向)をY軸にとる。
【0016】図2において、光源部10は、SOR放射
光を放射するX線源と、斜入射ミラー及びフィルター等
を有する前置光学系と、スリットとを有する。そして、
X線源からの放射光は、前置光学系を介して130Å付
近の波長のみが選択され、スリットを経て光束形状が整
形された後、光源部10から射出される。なお、光源部
10は、レーザプラズマX線源と、このX線源からのX
線を平行光束に変換する放物面ミラーとを有するように
構成されても良い。
【0017】次に、平行光束となった光源10からのX
線は、このX線の射出方向に対して45°で斜設された
平面ミラー11により、その光路が90°偏向された
後、X線の進行方向に対して所定の角度だけ傾けられて
設けられたインテグレータミラー20へ達する。ここ
で、上述の斜入射ミラー、放物面ミラー、平面ミラー1
1及びインテグレータミラー20の表面上には、Mo
(モリブデン)/Si(シリコン)の組合せで構成され
た多層膜が設けられている。
【0018】インテグレータミラー20は、図3(a) に
示すように、基板21上に複数の微細な凸部21aが設
けられ、この凸部21a上にX線を反射する多層膜22
が形成される構成を有する。ここで、凸部21a上の設
けられた多層膜22をミラーエレメント22aと称す
る。これらのミラーエレメント22aの大きさは、イン
テグレータミラー20自体の寸法に比べて十分に小さけ
れば良い。なお、本実施例においては、ミラーエレメン
ト22aは、球面形状で形成されている。これらのミラ
ーエレメント22aは、インテグレータミラー20の斜
視図である図3(b) の如く、凸部21aが連続的に形成
されることが望ましい。ここで、複数の凸部21aの間
に平面となる部分がある場合には、この平面部分にて反
射されたX線が放物面鏡30によってマスクM上で集光
する恐れがあるため好ましくない。
【0019】図2に戻って、インテグレータミラー20
へ入射するX線は、複数のミラーエレメント22aで反
射され、複数の2次X線源LS1 〜LS3 を形成する。
なお、図2では、実際に形成される多数の2次X線源の
うち、3つの2次X線源LS 1 〜LS3 のみを図示して
いる。このとき、各ミラーエレメント22aがX線の入
射側に凸面を向けるように構成されているため、平行光
束化されたX線は、各ミラーエレメント22aの曲率に
応じた所定の発散角で反射され、この発散角を持つX線
の虚像が2次X線源LS1 〜LS3 となる。すなわち、
複数の2次X線源LS1 〜LS3 は、インテグレータミ
ラー20の下側(入射側と反対側)に、インテグレータ
ミラー20の面と平行な面上に形成される。ここで、複
数の2次X線源LS1 〜LS3 の個数は、インテグレー
タミラー20の各ミラーエレメント22aの個数に対応
する。
【0020】さて、インテグレータミラー20から射出
されるX線は、所定の発散角で放物面鏡30に達する。
この放物面鏡30は、マスクMの法線に対して傾いた軸
Ax30を中心とした回転対称放物面上に、Mo(モリブデ
ン)/Si(シリコン)の組合せから構成される多層膜
が形成されたものである。ここで、放物面鏡30は、放
物面の焦点がマスクM上に位置するように配置され、か
つ放物面鏡30の前側焦点が複数の2次X線源LS1
LS3 上に位置するように配置されている。
【0021】なお、本実施例でいう放物面鏡30の前側
焦点とは、放物面の焦点から射出される平行光束が放物
面鏡30を介して集光される点を指す。すなわち、放物
面の焦点に対して放物面鏡の前側焦点は、フーリエ変換
面となっている。従って、2次X線源LS2 からの発散
X線は、放物面鏡30を経て平行光束となり、マスクM
の法線に沿って進行する。また、2次X線源LS1 及び
LS3 からの発散X線は、放物面鏡30を経て平行光束
となり、マスクMの法線と所定の角度をなすように進行
する。すなわち、放物面鏡30を介した複数の2次X線
源LS1 〜LS3 からのX線は、マスクM上を重畳的に
照明して、照野LFを形成する。ここで、2次X線源L
2 から発散される光線が主光線となるため、マスクM
上では、テレセントリックな照明が達成される。
【0022】さて、本実施例によるX線露光装置におい
ては、偏向手段としてのインテグレータミラー20と放
物面鏡30とが一体となって図示なき支持部材によって
支持されており、この支持部材は、インテグレータミラ
ー20を通り、放物面鏡30からの主光線と平行な回転
軸Ax20を中心として回転可能に設けられている。ここ
で、図4の照明領域とマスクとの位置関係を示す平面図
の如く、放物面鏡30の放物面の焦点がマスクMの左端
にある場合には、インテグレータミラー20及び放物面
鏡30を介した光源部10からのX線は、マスクMの左
端にほぼ円形状の照野LFL を形成する。また、放物面
鏡30の放物面の焦点がマスクMの右端にある場合に
は、インテグレータミラー20及び放物面鏡30を介し
た光源部10からのX線は、マスクMの右端にほぼ円形
状の照野LFR を形成する。そして、インテグレータミ
ラー20と放物面鏡とを一体に回動させつつ、マスクM
上にX線を照射すれば、マスクM上には回転軸Ax20を中
心とした円弧形状の照明領域LAが形成される。
【0023】なお、インテグレータミラー20と放物面
鏡30とを回動させる代わりに、インテグレータミラー
20と放物面鏡30とを1回転させれば、円環形状の照
明領域が形成される。ここで、マスクM上とは異なる箇
所にX線が照射される如き位置(図4中における照明領
域LAとは異なる位置)にインテグレータミラー20と
放物面鏡30とが位置する場合には、光源部10からの
X線を遮断するように構成することが望ましい。
【0024】ここで、回転軸Ax20は、インテグレータミ
ラー20の有効反射領域の重心位置を通るように設定さ
れることが望ましい。ここで、回転軸Ax20がインテグレ
ータミラー20の有効反射領域の重心位置から大幅に外
れる場合には、平面鏡11からのX線を反射させる際に
ロスが生じるため好ましくない。なお、インテグレータ
ミラー20の有効反射領域とは、多層膜22が設けられ
ている領域を指す。
【0025】図2に戻って、マスクMは、図中X方向に
移動可能なマスクステージMS上に載置されている。こ
こで、インテグレータミラー20と放物面鏡30とを回
転(回動)させつつ、マスクMをX方向に搬送すること
により、マスクMの全面に渡ってX線を照射することが
できる。以下、図5を参照して、マスクMに対する露光
動作について説明する。図5は、マスクMと照明領域と
の関係を示す平面図である。なお、以下の説明において
は、インテグレータミラー20と放物面鏡30とが回転
軸Ax20を中心として回動するように往復する場合につい
て述べる。
【0026】図5(a) において、インテグレータミラー
20と放物面鏡30とを回転軸Ax20を中心として右方向
(図中矢印方向)に回動させると、マスクM上には、円
弧形状の照明領域LA1 が形成される。このとき、マス
クMも図中X方向に沿って搬送される。なお、照明領域
LA1 を形成するための回動の速度は、マスクMの搬送
速度に比べて十分に速くすることが望ましい。ここで、
マスクMの搬送速度と回動速度との速度差がない場合に
は、マスクM上の搬送方向と直交する方向(Y軸方向)
において露光量のばらつきを招く恐れがあるため好まし
くない。
【0027】次に、インテグレータミラー20と放物面
鏡30との右方向の回動動作が終了すると(照明領域L
1 の右端を形成し終わると)、図5(b) の如く、イン
テグレータミラー20と放物面鏡30とは、回転軸Ax20
を中心として左方向(図中矢印方向)の回動動作を始め
る。この左方向の回動動作により、マスクM上には、照
明領域LA2 が形成される。ここで、マスクM上に基準
をとると、照明領域LA1 と照明領域LA2 とが一部重
複して形成されることになる。
【0028】そして、インテグレータミラー20と放物
面鏡30との左方向の回動動作が終了すると(照明領域
LA2 の左端を形成し終わると)、図5(c) に示す如
く、インテグレータミラー20と放物面鏡30とは、回
転軸Ax20を中心として右方向(図中矢印方向)の回動動
作を始める。これにより、マスクM上には、照明領域L
3 が形成される。このとき、マスクM上に基準をとる
と、照明領域LA2 と照明領域LA3 とが一部重複して
形成される。
【0029】このように、マスクMを搬送させつつ、照
野LFを円弧状に走査することで、マスクMの全面に渡
ってX線を照射することができる。尚、インテグレータ
ミラー20と放物面鏡30との回動(回転)動作は、マ
スクMが照明領域LAから外れる位置にあるときから始
めることが良い。さて、マスクM上には、遮光パターン
が設けられており、マスクMからのX線は、マスクMの
下方に設けられた投影光学系40を介して、表面上にレ
ジストが塗布されたウェハW上に、マスクMのパターン
像を形成する。この投影光学系40は、等倍で両側テレ
セントリックである。この投影光学系40は、凹面鏡4
2と凸面鏡43とを有する構成を基本とする所謂オフナ
ー型光学系であり、マスクMと凹面鏡42との間の光路
及び凹面鏡42とウェハWとの間の光路の間には、それ
ぞれ光路をほぼ90°偏向させる反射鏡41及び44が
設けられている。ここで、凹面鏡42と凸面鏡43と
は、それぞれの曲率中心がほぼ一致するように構成され
ており、このとき、凸面鏡43の曲率半径は、凹面鏡4
3の曲率半径の半分となっている。なお、投影光学系4
0を構成する凹面鏡42、凸面鏡43及び平面鏡41,
44の表面上には、Mo(モリブデン)/Si(シリコ
ン)の組合せから構成される多層膜が形成されている。
【0030】なお、本実施例では、インテグレータミラ
ー20が形成する複数の2次X線源LS1 〜LS3 の像
が、投影光学系40の瞳面上に形成される。このとき、
投影光学系40の瞳面上に形成される複数の2次X線源
LS1 〜LS3 の像は、投影光学系40の瞳とほぼ同じ
大きさになる。すなわち、インテグレータミラー20及
び放物面鏡30によるマスクM側の開口数と、投影光学
系40のマスクM側の開口数とがほぼ等しくなる。これ
により、投影光学系40の回折限界の解像力のもとでウ
ェハW上にマスクMの像を形成することができる。ここ
で、インテグレータミラー20の有効反射領域の面積を
変化させることにより、照明装置の開口数を可変にでき
ることは言うまでもない。
【0031】なお、本実施例においては、投影光学系4
0として、マスクMの等倍像を形成するオフナー型光学
系を適用しているが、その代わりに、マスクMの縮小像
を形成する縮小投影光学系を配置しても良い。このよう
な縮小投影光学系としては、例えばシュバルツシルド光
学系などが適用できる。ここで、ウェハWは、図中X軸
に沿って移動可能なウェハステージWS上に載置されて
いる。本実施例では、投影光学系が等倍であるため、ウ
ェハステージWSは、マスクステージMSと同じ速度で
移動するように構成されている。尚、投影光学系として
縮小投影光学系を用いた場合には、ウェハステージWS
の移動量をマスクステージMSの移動量より縮小倍率分
だけ小さくすれば良い。
【0032】インテグレータミラー20と放物面鏡30
とを回動(回転)させつつ、マスクMとウェハWとを移
動させることで、ウェハW上には、マスクMの像がマス
クMとウェハWとの移動に伴って逐次形成される。これ
により、放物面鏡30の大きさが小さい場合(照野LF
が小さい場合)でも、インテグレータミラー20と放物
面鏡30との回転(回動)により搬送方向と直交する方
向(Y軸方向)における照明領域を拡大させることがで
きる。すなわち、本実施例によれば、放物面鏡30の大
型化を伴わずに大きな照明領域(露光領域)を得ること
ができる。
【0033】なお、本実施例において、インテグレータ
ミラー20は、X線の入射方向に対して所定の角度で斜
設されており、これにより、インテグレータミラー20
へ入射するX線の光束(入射光束)と、インテグレータ
ミラー20から射出されるX線の光束(射出光束)とを
空間的に分離することができる。ここで、インテグレー
タミラー20へ入射するX線の入射角(インテグレータ
ミラー20の法線とインテグレータミラー20へ入射す
るX線とがなす角度)は、なるべく小さい角度であるこ
とが望ましい。ただし、この入射角は、少なくとも入射
光束と射出光束とを空間的に分離できるような角度で規
定されている。
【0034】特に、光源部10として、SOR放射光を
用いた場合には、この放射光がほぼ直線偏光となるた
め、インテグレータミラー20への入射角が大きくなる
と、インテグレータミラー20の回転に伴いインテグレ
ータミラー20上に入射するX線の偏光状態が変化する
ため、反射されるX線の強度が変化する恐れがあるので
好ましくない。
【0035】次に、図6を参照して本発明による第2実
施例を説明する。図6は、第2実施例の照明装置の要部
を示す図である。なお、図6においては、図2と同様の
座標系を採用しており、説明を簡単にするために、図2
に示す第1実施例と同様の機能を有する部材には、同じ
符号を付してある。図6において、図2の第1実施例と
は異なる構成は、表面上に凸部を有するインテグレータ
ミラー20の代わりに、表面上に凹部を有するインテグ
レータミラー25を設けた点である。このインテグレー
タミラー25は、図3(c) の断面図に示すように、基板
21上に複数の微細な凹部21bが設けられ、この凹部
21b上にX線を反射する多層膜22が形成される構成
を有する。ここで、凹部21b上の設けられた多層膜2
2をミラーエレメント22bと称する。これらのミラー
エレメント22bの大きさは、インテグレータミラー2
0自体の寸法に比べて十分に小さくければ良い。なお、
本実施例においては、ミラーエレメント22bは、球面
形状で形成されている。これらのミラーエレメント22
bは、前述の第1実施例と同様に、凹部21bが連続的
に形成されることが望ましい。
【0036】さて、図6に戻って、図示なき光源部から
の所定波長(例えば 130Å)のX線は、第1実施例と同
様に、平面鏡11により光路をほぼ90°偏向され、偏
向された光路に対して斜設されたインテグレータミラー
25に達する。このとき、インテグレータミラー25に
入射するX線は、平行光束である。従って、この平行光
束(X線)は、インテグレータミラー25上の複数のミ
ラーエレメント22bで集光され、インテグレータミラ
ー25の反射側の離れた位置に、複数の2次X線源LS
1 〜LS3 を形成する。なお、図6では、実際に形成さ
れる多数の2次X線源のうち、3つの2次X線源LS1
〜LS3 のみを図示している。ここで、複数の2次X線
源LS1 〜LS3 は、インテグレータミラー25の面と
ほぼ平行に形成される。
【0037】複数の2次X線源LS1 〜LS3 からのX
線は、インテグレータミラー25の各ミラーエレメント
22bの曲率に応じた所定の発散角で放物面鏡30へ向
かう。このとき、放物面鏡30がマスクMの法線に対し
て傾いた軸Ax30を中心とした回転対称放物面で構成され
ており、放物面の焦点がマスクM上に位置するように配
置され、かつ放物面鏡30の前側焦点が複数の2次X線
源LS1 〜LS3 上に位置するように配置されているた
め、2次X線源LS2 からの発散X線は、放物面鏡30
を経て平行光束となりマスクMの法線に沿って進行す
る。すなわち、2次X線源LS2 からのX線は主光線で
あるため、マスクM上ではテレセントリックな照明が達
成される。また、2次X線源LS1 及びLS3 からの発
散X線は、放物面鏡30を経て平行光束となり、マスク
Mの法線と所定の角度をなすように進行する。すなわ
ち、放物面鏡30を介した複数の2次X線源LS1 〜L
3 からのX線は、マスクM上を重畳的に照明して、照
野LFを形成する。
【0038】さて、本実施例においても、インテグレー
タミラー25と放物面鏡30とは、回転軸Ax25を中心と
して回転可能に構成されている。このとき、回転軸Ax25
は、インテグレータミラー25を通り、かつ放物面鏡3
0からのX線の主光線と平行である。ここで、前述の第
1実施例と同様の理由から、回転軸Ax25がインテグレー
タミラー25の有効反射領域の重心位置を通過するよう
に設定されることが望ましい。
【0039】インテグレータミラー25と放物面鏡30
とを回転軸Ax25を中心として回転させつつ、図示なき光
源部からのX線によりマスクM上に照野LFを形成すれ
ば、マスクM上には、回転軸Ax25を中心とした円弧状の
照明領域が形成される。このとき、マスクMをX軸に沿
って搬送させれば、マスクM上の全面に渡ってX線を照
射することができる。
【0040】このように、本実施例においても、インテ
グレータミラー25と放物面鏡30とを回転(回動)さ
せることにより、マスクMの搬送方向と直交する方向
(Y軸方向)における照明領域を拡大することができ
る。これにより、放物面鏡30を大型化することなく、
広い照明領域を得ることができる。なお、本実施例によ
る照明装置を図2の第1実施例の投影光学系と組合せれ
ば、広い露光領域にわたって回折限界の解像力を達成で
きる露光装置を提供できる。
【0041】上述の第1及び第2実施例より、複数の2
次X線源を形成する電磁波供給手段としてのインテグレ
ータミラーは、その表面が凸面であっても凹面であって
も良いことが分かる。また、上述の第1及び第2実施例
においては、被照射面が透過型マスクであったが、被照
射面が反射型マスクであっても良い。ここで、反射型マ
スクを適用する場合には、反射型のマスクの法線と放物
面鏡からのX線の主光線とが所定の角度をなすように、
マスクを傾ける構成とする。これにより、マスクに対し
て照射される照明装置からのX線と、マスクにて反射さ
れて投影光学系へ向かうX線との光路を空間的に分離す
ることができ、照明装置と投影光学系との機械的な干渉
を避けることができる。このとき、マスクの搬送方向
は、マスク面内に沿った方向であり、かつマスク上に形
成される円弧状の照明領域の弦と直交する方向となる。
【0042】さて、第1及び第2実施例においては、電
磁波として所定波長のX線としているが、本発明は、そ
れに限られるものではない。次に図7を参照して、電磁
波として紫外光を用いた第3実施例について説明する。
なお、図7においては、図2及び図6と同様の座標系を
採用してあり、説明を簡単にするために、図2及び図6
と同様の機能を有する部材には、同じ符号を付してあ
る。
【0043】図7において、光源部15は、例えばAr
F(193nm) ,KrF(249nm) 等のエキシマレーザ光を供
給するレーザ光源と、このエキシマレーザ光のビーム径
を拡大させるビームエキスパンダーとを有するように構
成される。なお、光源部としては、水銀ランプ等の光源
と、この光源位置に第1焦点が配置される楕円鏡と、楕
円鏡を介した光源からの光を集光して平行光束に変換す
るコリメータレンズとを有するように構成されても良
い。
【0044】光源部15からの照明光は、この照明光の
光路に対して45°で斜設された平面鏡16により、そ
の光路がほぼ90°偏向され、フライアイレンズ50に
入射する。このフライアイレンズ50は、複数のレンズ
エレメント50a1 〜50a 3 を有し、平面鏡16を介
した光源部15からの平行光束に基づいて、フライアイ
レンズ50の射出面側に複数の2次光源像LS1 〜LS
3 を形成する。なお、図7では、実際に設けられる多数
のレンズエレメントのうち3つのレンズエレメント50
1 〜50a3 を図示し、実際に形成される多数の2次
光源像のうち3つの2次光源像LS1 〜LS3 を図示し
ている。ここで、複数の2次光源像LS 1 〜LS3 は、
複数のレンズエレメント50a1 〜50a3 の個数に応
じた数となる。そして、各レンズエレメントの大きさ
は、フライアイレンズ50の大きさに比べて十分に小さ
ければ良い。また、本実施例では、フライアイレンズ5
0の射出面側から離れた位置に複数の2次光源像を形成
しているが、光源部15が供給する照明光の強度が低い
場合には、フライアイレンズ50の射出面に複数の2次
光源像を形成しても良い。
【0045】次に、複数の2次光源像LS1 〜LS3
らの照明光は、各レンズエレメント50a1 〜50a3
の焦点距離に応じた所定の発散角の光束となり、この照
明光の光路に対して所定の角度で斜設された偏向ミラー
51により反射された後、放物面鏡35へ向かう。この
とき、偏向ミラー51が斜設される角度は、偏向ミラー
51へ入射する入射光束と偏向ミラー51から射出され
る射出光束とを空間的に分離できる角度であれば良い。
【0046】ここで、放物面鏡35は、マスクMの法線
に対して傾いた軸Ax35を中心とした回転対称放物面で構
成されている。ここで、放物面鏡35は、放物面の焦点
がマスクM上に位置するように配置され、かつ放物面鏡
35の前側焦点が複数の2次光源像LS1 〜LS3 上に
位置するように配置されている。これにより、2次光源
像LS2 からの発散光束は、放物面鏡35を経て平行光
束となりマスクMの法線に沿って進行する。すなわち、
2次光源像LS2 からの光線が主光線であるため、マス
クM上ではテレセントリックな照明が達成される。ま
た、2次光源像LS1 及びLS3 からの発散光束は、放
物面鏡35を経て平行光束となり、マスクMの法線と所
定の角度をなすように進行する。すなわち、放物面鏡3
5を介した複数の2次光源像LS1 〜LS3 からの照明
光は、マスクM上を重畳的に照明して、照野LFを形成
する。
【0047】なお、本実施例では、平面鏡16、偏向ミ
ラー51及び放物面鏡35の表面上に、反射増加膜が形
成されている。本実施例においても、偏向ミラー51と
放物面鏡35とは、回転軸Ax51を中心として回転可能と
なるように構成されている。ここで、回転軸Ax51は、偏
向ミラー51上を通り、かつ放物面鏡35からの照明光
の主光線と平行な軸となる。尚、本実施例においても、
回転軸Ax51は、偏向ミラー51の有効反射領域の重心位
置を通ることが望ましい。
【0048】偏向ミラー51と放物面鏡35とを回転軸
Ax51を中心として回転させつつ、光源部15からの照明
光によりマスクM上に照野LFを形成すれば、マスクM
上には、回転軸Ax51を中心とした円弧状の照明領域が形
成される。このとき、マスクMをX軸に沿って搬送させ
れば、マスクM上の全面に渡って照明光を照射すること
ができる。尚、本実施例においては、フライアイレンズ
50と偏向ミラー51と放物面鏡35とを一体に回転
(回動)させるように構成しても良い。
【0049】このように、本実施例においても、偏向ミ
ラー51と放物面鏡35とを回転(回動)させることに
より、マスクMの搬送方向と直交する方向(Y軸方向)
における照明領域を拡大することができる。これによ
り、放物面鏡35を大型化することなく、広い照明領域
を得ることができる。尚、本実施例では、マスクMを照
明する照明装置として説明したが、マスクMを搬送させ
るマスクステージと、マスクMの像をウェハ上に形成す
る投影光学系と、ウェハをマスクと連動させて移動させ
るウェハステージとの構成を加えることにより、広い露
光領域にわたって回折限界の解像力を達成し得る露光装
置を提供することができる。
【0050】次に、図8を参照して本発明による第4実
施例を説明する。図8は、第4実施例の構成を示す図で
あり、図7と同様の座標系である。なお、説明を簡単に
するために、図7に示す第3実施例と同様の機能を有す
る部材には、同じ符号を付してある。
【0051】図8において、図示なき光源部からの照明
光は、照明光の光路に対して45°で斜設された平面鏡
16で反射され、その光路がほぼ90°偏向されてフラ
イアイレンズ50に入射する。フライアイレンズ50
は、その射出面側から離れた位置に、複数の2次光源像
LS1 〜LS3 を形成する。複数の2次光源像LS1
LS3 からの照明光は、所定の発散角を持つ発散光束と
なり、照明光の光路に対して45°で斜設された偏向ミ
ラー52によって、その光路がほぼ90°偏向され、放
物面鏡36に達する。ここで、図示なき光源部から供給
される照明光が偏光特性を持たない場合には、本実施例
の如く、偏向ミラー52へ入射する照明光の入射角を4
5°程度まで大きくすることができる。
【0052】さて、放物面鏡36は、マスクMの面内の
軸Ax36を中心とした回転対称放物面で構成されている。
このとき、放物面鏡36は、放物面の焦点がマスクM上
に配置され、放物面鏡36の前側焦点が複数の2次光源
像LS1 〜LS3 に位置するように配置される。これに
より、2次光源像LS2 からの発散光束は、放物面鏡3
5を経て平行光束となりマスクMの法線に沿って進行す
る。すなわち、2次光源像LS2 からの光線が主光線で
あるため、マスクM上ではテレセントリックな照明が達
成される。また、2次光源像LS1 及びLS3 からの発
散光束は、放物面鏡35を経て平行光束となり、マスク
Mの法線と所定の角度をなすように進行する。すなわ
ち、放物面鏡35を介した複数の2次光源像LS1 〜L
3 からの照明光は、マスクM上を重畳的に照明して、
照野LFを形成する。
【0053】なお、本実施例においても、図7の第3実
施例と同様に、平面鏡16、偏向ミラー51及び放物面
鏡35の表面上に、反射増加膜が形成されている。さ
て、本実施例では、偏向ミラー52と放物面鏡36とが
図示なき支持部材によって一体に支持され、この支持部
材は、回転軸Ax52を中心として回転(回動)可能に設け
られている。ここで、回転軸Ax52は、偏向ミラー52を
通りかつ放物面鏡36からの照明光の主光線と平行な軸
となる。ここで、回転軸Ax52は、偏向ミラー52の有効
反射領域の重心位置を通過するように設定されることが
望ましい。
【0054】そして、偏向ミラー52と放物面鏡36と
を回転軸Ax52を中心として回転(回動)させつつ、図示
なき光源部からの照明光によりマスクM上に照野LFを
形成すれば、マスクM上には、回転軸Ax52を中心とした
円弧状の照明領域が形成される。このとき、マスクMを
X軸に沿って搬送させれば、マスクM上の全面に渡って
照明光を照射することができる。尚、本実施例において
は、偏向ミラー52と放物面鏡36とを支持する支持部
材によって、フライアイレンズ50を支持するように構
成し、照明時にフライアイレンズ50、偏向ミラー52
及び放物面鏡36を一体に回転(回動)させるように構
成しても良い。
【0055】このように、本実施例においても、偏向ミ
ラー52と放物面鏡36とを回転(回動)させることに
より、マスクMの搬送方向と直交する方向(Y軸方向)
における照明領域を拡大することができる。これによ
り、放物面鏡36を大型化することなく、広い照明領域
を得ることができる。なお、上述の各実施例において、
照明領域を規定するために、マスク近傍に視野絞りとし
てのブラインドを配置することも可能である。また、放
物面鏡のマスク側にリレー系を設けても良い。このとき
には、マスクと共役な面に視野絞りを配置することがで
きる。
【0056】また、各実施例においては、光源部からの
電磁波(X線,照明光)を90°偏向させた後、インテ
グレータミラーまたはフライアイレンズに入射させる構
成としているが、光源部からの電磁波を回転軸に沿っ
て、直接にインテグレータミラーまたはフライアイレン
ズへ入射させる構成を採用しても良い。このように、本
発明は、上述の実施例に限定されることなく、本発明の
要旨を逸脱しない限り種々の構成を取り得る。
【0057】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、集光光学系
の大型化を伴わずに広い露光領域を達成し得る照明装置
及び露光装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明する図である。
【図2】本発明による第1実施例の構成を示す図であ
る。
【図3】インテグレータミラーの構成を示す図である。
【図4】マスクと照明領域との位置関係を示す平面図で
ある。
【図5】照明動作の一例を示す平面図である。
【図6】本発明による第2実施例の構成を示す図であ
る。
【図7】本発明による第3実施例の構成を示す図であ
る。
【図8】本発明による第4実施例の構成を示す図であ
る。
【図9】従来の照明装置の構成を説明する図である。
【図10】本件出願人による特願平5-21577 号公報の露
光装置の構成を示す図である。
【符号の説明】 10 … 光源部、 20 … インテグレータミラー、 30 … 放物面鏡、 40 … 投影光学系、 50 … フライアイレンズ、 Ax20 … 回転軸、 Ax30 … 放物面鏡の軸、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定波長の電磁波を供給する電磁波源と、
    該電磁波源からの電磁波を偏向させる偏向手段とを持
    ち、複数の電磁波源像を形成する電磁波供給手段と、 所定の軸を中心とした回転対称放物面形状の放物反射面
    を持ち、前記電磁波供給手段からの電磁波を集光して被
    照射面を照明する集光手段とを有し、 前記放物反射面は、前記放物面の焦点が前記被照射面に
    位置すると共に、前記反射面の前側焦点が前記複数の電
    磁波源像に位置するように設けられ、 前記偏向手段を通りかつ前記集光手段からの前記電磁波
    の主光線と平行な回転軸を中心として、前記偏向手段と
    前記放物反射面とを一体に前記被照射面に対して回転可
    能に設けることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】前記放物反射面の軸は、前記被照射面の法
    線の方向とは異なることを特徴とする請求項1記載の照
    明装置。
  3. 【請求項3】前記偏向手段は、複数の凸部または凹部が
    表面上に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の照明装置。
  4. 【請求項4】前記偏向手段へ入射する前記電磁波源から
    の前記電磁波は、前記回転軸に沿って入射すること特徴
    とする請求項1記載の照明装置。
  5. 【請求項5】所定のパターンが設けられた第1物体の像
    を投影手段を介して第2物体上に形成し、前記第1物体
    と前記第2物体とを移動させつつ露光を行なう露光装置
    において、 所定波長の電磁波を供給する電磁波源と、該電磁波源か
    らの電磁波を偏向させる偏向手段とを持ち、複数の電磁
    波源像を形成する電磁波供給手段と、 所定の軸を中心とした回転対称放物面形状の放物反射面
    を持ち、前記電磁波供給手段からの電磁波を集光して被
    照射面を照明する集光手段とを有し、 前記放物反射面は、前記放物面の焦点が前記被照射面に
    位置すると共に、前記反射面の前側焦点が前記複数の電
    磁波源像に位置するように設けられ、 前記偏向手段を通りかつ前記集光手段からの前記電磁波
    の主光線と平行な回転軸を中心として、前記偏向手段と
    前記放物反射面とを一体に前記被照射面に対して回転可
    能に設けることを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】前記集光手段を介した前記電磁波は、前記
    投影手段の入射瞳上に前記複数の電磁波源像を形成する
    ことを特徴とする請求項5記載の露光装置。
JP5237654A 1993-02-10 1993-09-24 照明装置及びそれを有する露光装置 Pending JPH0794397A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08148415A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Nikon Corp 照明装置及び露光装置
JP2004510341A (ja) * 2000-09-29 2004-04-02 カール ツァイス シュティフトゥング トレイディング アズ カール ツァイス 特にマイクロリソグラフィ用の照明光学系
KR100536631B1 (ko) * 1999-03-12 2005-12-14 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 극자외선 방사선용 조명시스템 및 리소그래피투영장치에의 그 적용

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