JPH108331A - コーマのニッパ装置 - Google Patents

コーマのニッパ装置

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JPH108331A
JPH108331A JP18416996A JP18416996A JPH108331A JP H108331 A JPH108331 A JP H108331A JP 18416996 A JP18416996 A JP 18416996A JP 18416996 A JP18416996 A JP 18416996A JP H108331 A JPH108331 A JP H108331A
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JP
Japan
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feed roller
plate
nipper
fiber bundle
fiber
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JP18416996A
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English (en)
Inventor
Hironori Yasuda
裕典 安田
Katsutoshi Kishi
勝敏 岸
Kazuhiro Inagaki
和博 稲垣
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニップゲージを容易に変更できる、安価なニ
ッパ装置を提供する。 【解決手段】 プレート本体51上に、みがき鋼板から
成り、そのみがき方向を繊維束aの流れ方向と一致させ
て板取りして屈曲形成されたフィードローラプレート5
2を、フィードローラ9に対して前後方向にねじ57と
長孔52aとにより位置調整自在に設け、そのフィード
ローラプレート52の円弧上の凹み55に、フィードロ
ーラ9の下部外周が載置されるようにし、フィードロー
ラプレート52の前後方向位置の変更で、両者のニップ
点N1を前後に変更し、これにより、クッションプレー
ト50が前進端にある時のデタッチングローラ3のニッ
プ点N3との間のニップゲージを可変とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーマのニッパ
装置に関し、特に、フィードローラがクッションプレー
ト上の凹部に位置している形式のニッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記ニッパ装置として、クッションプレ
ートの上面に、幅方向に沿って凹みが直接形成してあ
り、その凹みに、フィードローラの下部外周が載置さ
れ、凹みの後方部分が上方に延びて、繊維束のガイド部
分となっており、凹みの前方位置で、トップニッパーナ
イフの先端との間で繊維束をニップするようにしたもの
が知られている(社団法人 日本繊維機械学会 昭和3
5年12月15日発行「綿コーマ」の第305頁、第3
20頁)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のニッパ装置
は、フィードローラとクッションプレートの凹みとの前
後方向(繊維束の流れ方向)位置が一定であるので、ク
ッションプレートがもっとも前進した位置におけるフィ
ードローラによるニップ点とデタッチングローラによる
ニップ点との距離(ニップゲージ)が、ある特定の繊維
長に対応した一定長に固定されている。そうすると1台
のコーマでは繊維長の異なる品種に対し、品質が確保で
きない問題があった。この発明の課題は、簡単な調整に
よりニップゲージが変更可能で品種の異なる繊維束に対
応可能なニッパ装置を提供することにある。また、上記
装置では、クッションプレート上面に直接フィードロー
ラが載置される凹みが設けられ、フィードローラとその
凹み上面との間で繊維束をニップしてデタッチングロー
ラ方向へ送り出すが、繊維束を円滑に送り出すために、
凹み上面が非常に滑らかな面となるようにバフ研磨を施
しており、加工に手間がかかり、コスト高になる問題も
あった。この発明の他の課題は、コスト高を解決でき
る、上記ニッパ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決のため、
本願では、クッションプレートを本体と円弧状の凹みを
有するフィードローラプレートとに分離し、そのフィー
ドローラプレートをフィードローラに対して前後させ
て、フィードローラ半径より大きな半径で、フィードロ
ーラの下部外周を受け入れる円弧状の凹みとフィードロ
ーラとのニップ点を変更するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】本願では、デタッチングロ−ラに
向けて前後動されるクッションプレ−トに向けて上下動
可能にニッパを備えると共に、クッションプレートに設
けた凹部にフィードローラを回動自在に位置させるよう
にしてあるコーマのニッパ装置において、クッションプ
レートを、プレート本体とその上面に設けられるフィー
ドローラプレートから構成し、フィードローラプレート
には、フィードローラ半径より大きな半径で形成され、
フィードローラの下部外周を受け入れる円弧状凹部を設
け、そのフィードローラプレートをフィードローラに対
して前後方向位置調整可能に設けてあることを特徴とす
る。この構成では、フィードローラプレートのクッショ
ンプレートに対する前後方向位置を変更することで、ク
ッションプレートの円弧状の凹みとフィードローラ下部
外周面とのニップ点を、前後に位置変更でき、これによ
りデタッチングローラによるニップ点との距離(ニップ
ゲ−ジ)をフィ−ドローラ位置の変更を伴わずに変更で
き、繊維長の異なる繊維束に対応できる。
【0006】上記フィードローラプレートは、みがき鋼
板を屈曲して構成し、みがき方向が繊維送り方向となる
ように板取りしてあると好適である。この構成では、磨
き鋼板は、すでに表面が滑面となっているので、改めて
バフ研磨などの加工を施すことなく、板取りして屈曲さ
せてクッションプレート上に配置すれば良く、加工コス
トの低減に役立つ。
【0007】
【実施例】図1において、1はコ−ムシリンダ−シャフ
ト2に取付けられたコ−ムシリンダ−、3は上、下一対
のデタッチングロ−ラ、4はトップコ−ムを示してい
る。このトップコ−ム4は周知の如く後述のニッパ本体
の前後動に伴って前後動されると共に上下動されるよう
に構成されている。5は上記デタッチングロ−ラ3とト
ップコ−ム4の後方(繊維束の進行方向で見て上流側)
であってコ−ムシリンダ−1の上方に配設されたニッパ
装置で、上記コ−ムシリンダ−1とデタッチングロ−ラ
3とトップコ−ム4と共にコ−ミング機構を構成してい
る。このニッパ装置5において、6はニッパ本体で、左
右方向(繊維束幅方向)に長い本体部6aとその本体部
6aの両端部から後方へ張出されている支持腕部6bと
で構成されている。
【0008】上記ニッパ本体6の本体部6aは機枠に軸
支された支持レバ−(図示省略)に、支持腕部6b後端
はニッパシャフト7に取付けられたスイングレバ−(図
示省略)に夫々連結され、ニッパシャフト7の往復運動
によって図1に示す後退端位置と図2に示す前進端位置
とに前後動され、P点の軌跡がKとなるようになってい
る。クッションプレート50は平板状のプレート本体5
1とフィードローラプレート52とを備えている。上記
ニッパ本体6の本体部6aにプレ−ト本体51後端部が
固定されている。このプレ−ト本体51の両端部上面に
は繊維束aの両側部を案内する為のセルベッジガイド8
aが一体的に突設されている。前記フィードローラプレ
ート52は、フィードローラ9の長手長さにほぼ一致し
た幅を有した、自体が弾性を有するみがき鋼板から成
り、そのみがき方向が繊維束aの流れ方向となるように
板取りしてある。みがき鋼板表面は、周知のように、す
でに滑面となっているので、フィ−ドロ−ラ9との間で
繊維束aを移送する場合に、なんらの加工を施さなくて
も繊維束aを極めて円滑に送ることができ、従来、フィ
−ドロ−ラ9が、クッションプレート上に直接圧接する
形式のものと比べ、プレート本体51上面を滑面に加工
する手間が、フィードローラ9下方部分において省略で
きで、コストダウンとなる。
【0009】フィードローラプレート52は、水平な取
付部53とその先端から斜めに下降する繊維束ガイド部
54と、繊維束ガイド部54に連続して、フィードロー
ラ9を受け入れるように、フィードローラ9のローラ半
径rより大きい半径Rで形成され(図5参照)、フィー
ドローラ9の下部外周の後方上方から下端部を通って前
方上方位置まで回りこんでいる円弧上凹部55と、プレ
ート本体51の上面より上方に位置している円弧上凹部
55先端から前方へ傾斜する突起部56とから構成され
ている。フィードローラプレート52には、取付部53
の機台幅方向両端部に、繊維束aの流れる方向に長い長
孔52aが設けられ、この長孔52aを介して、ニッパ
本体6aの幅方向両端の基部6cにねじ57により締め
付け固定してある。この構成により、フィードローラプ
レート52は、フィードローラ9に対して、前後方向に
位置調整可能となっている。フィードローラプレ−ト5
2には、その円弧上凹部55に、経路変更部材16を揺
動支持している軸と同軸に支持されている図示しない揺
動アームに積極回転自在に支持されているフィ−ドロ−
ラ9が回転自在に載置され、ニッパ本体6の後退途中で
矢印方向へ所定量積極回転されて繊維束aを前方へ送る
ようになっている。ここでは、フィ−ドロ−ラプレ−ト
52の円弧上凹部55の円弧中心C1が、フィードロー
ラ9の回転中心C2に対して前方に位置している。従っ
て、フィ−ドロ−ラ9とフィ−ドロ−ラプレ−ト52の
円弧上凹部55の接点(ニップ点)N1は、幾何学的
に、中心C1,C2通る直線と円弧上凹部との交点から
求まる(図5(a))。この実施例では、フィードロー
ラプレート52が、自体が弾性を有する板材で構成され
ているために、フィードローラ9が載置されることで凹
部55がフィードローラ9の下部外周に倣って僅かに変
形し、ニップ状態が、ニップ点N1を中心として前後に
拡がるニップ面となっており、その結果、ニップ力が増
大する。
【0010】10は上記クッションプレート50に向け
て上下動可能に配設されたニッパで、その両端部は上記
ニッパ本体6の一対の支持腕部6b前端に夫々回動自在
に軸支したニッパア−ム11の前端部11aに固着され
ている。上記ニッパア−ム11の後端部11bには周知
の如くスプリングロッド12の一端部がピン連結され、
このスプリングロッド12の他端部は機枠に回動自在に
取付けられたピボット13の孔13aに挿通され、かつ
その先端に螺合されたナット14がピボット13に当接
するようにばね15によって前方へ付勢されている。上
記ニッパ10は、ニッパ本体6が前進するとその前進端
近くでニッパア−ム11の後端部11bの前進がスプリ
ングロッド12により停止され、その後のニッパ本体6
の前進によって図2に示すように上昇されて繊維束aの
把持を解放し、またニッパ本体6が後退し始めるとニッ
パ10が下降してクッションプレート50との間に繊維
束aを把持し、その後のニッパ本体6の後退によってば
ね15を圧縮させつつスプリングロッド12を移動させ
るように構成されている。
【0011】次に、16は上記フィ−ドロ−ラ9とニッ
パ10間にクッションプレート50に向けて上下動可能
に配設された経路変更部材で、繊維束aに対応した幅を
有し、その両端部はニッパ本体6の一対の支持腕部6b
の前端に夫々回動自在に軸支した経路変更部材用のア−
ム17の前端部17aに固着されている。上記左、右一
対のアーム17は後端部17bどうしを一体的に結合す
る連結バ−18を備えており、その連結バ−18の中間
部にレバ−19が固着されている。そのレバ−19の先
端部にはスプリングロッド20の一端部がピン連結され
ている。このスプリングロッド20の他端部はニッパシ
ャフト7に固着したドライブレバ−21に回動自在に取
付けたピボット22の孔22aに挿通され、その先端部
には調整ナット23とロックナット24が螺合されてい
る。上記スプリングロッド20はばね25によって前方
へ付勢され、調整ナット23が上記ピボット22に当接
されるようになっている。上記調整ナット23の位置
は、ニッパ本体6の後退時にその後退途中で経路変更部
材16を上昇させ、ニッパ本体6の前進時にその前進途
中で経路変更部材16を下降させるように調整されてい
る。前記突起部56の頂点56aと後述の経路変更部材
16とは、経路変更部材16がクッションプレート50
に対して下降端に位置したときの経路変更部材16の下
端16aより上方に頂点56aが位置するようにしてあ
って、経路変更部材16のない状態の繊維束経路X(図
3の2点鎖線で示す)を下方に屈曲させ、頂点56aと
経路変更部材16とより、繊維束aが上下に経路を屈曲
されるようになっており、突起部56と経路変更部材1
6とに対応した領域に、屈曲により繊維束aの繊維間の
摩擦力を大きくする摩擦力領域P1,P2(図4)が夫
々形成される。この結果、摩擦力領域は従来に比して、
広くなっている。経路変更部材16の突起部56方向面
は、円弧面16bに形成され、繊維束aを円滑に案内
し、かつ、巻付角を大きくして、繊維束aに摩擦力を与
える摩擦力領域P2をより拡大するようにしている。円
弧面16bは、突起部56の傾斜に倣った傾斜面であっ
てもよい。一見すると経路変更部材16は、従来の補助
ニッパと類似しているようであるが、補助ニッパがクッ
ションプレートとの間の隙間で繊維束を挟んで(つま
り、ニップして)圧縮するものであるのに対し、経路変
更部材16は、繊維束aの経路を下方へ曲げている点で
両者の機能は全く異なっている。つまり、経路変更部材
16はクッションプレート50との間で繊維束aをニッ
プするものではない。従って、クッションプレート50
の、下降端における経路変更部材16の下端16aと対
向する部分は、大きく凹んでいても、差し支えない。
【0012】次に、26は上記経路変更部材16の下降
時にその経路変更部材16の下降端位置を位置決めする
位置決め装置で、上記アーム17の連結バ−18のねじ
孔27にニッパ本体6と当接可能なストッパ−として例
示する調整ねじ28を螺合させ、その調整ねじ28をロ
ックナット29で固定して構成されている。調整ねじ2
8は、経路変更部材16が、経路Xにある、このニッパ
装置で扱う予定の最も薄いゲレンの繊維束aを下方に僅
かに曲げた時点になったとき、ニッパ本体6の受止部6
cに当接してその後のアーム17の回動を阻止し、その
後のドライブレバ−21の前方への回動によりピボット
22がばね25を圧縮させるようにその突出量が調整さ
れ、固定してある。なお、上記調整ねじ28はニッパ本
体6に取付けたり、レバ−19に取付けても良い。上記
ばね25は従来装置のように繊維束aに押圧力を与える
ものではなく、図1の状態において調整ナット23をピ
ボット22に確実に当接させる為のものである。経路変
更部材16の下降端位置は、繊維束aの繊維長や、繊度
(太さ)や繊維の摩擦係数によって経路変更部材16と
ニップ点N1との間の繊維束aの屈曲度合を変更するた
めに調整してもよい。
【0013】上記構成のものにあっては、図1の状態か
らニッパ本体6がニッパシャフト7の回動により前進さ
れると、図6に示すタイミングで経路変更部材16は徐
々に下降され、またニッパ10は徐々に上昇される。そ
してニッパ10が上昇されて繊維束aの把持を解放する
と共に経路変更部材16が下降されてニッパ10とフィ
−ドロ−ラ9間の山形繊維束aの上面を押下げると、そ
の山形繊維束aがニッパ10とクッションプレート50
間から前方へ送り出される。上記経路変更部材16が下
降されて下降端位置に到ると、調整ねじ28がニッパ本
体6の受止部6cに当接し、その後ドライブレバ−21
が前方へ回動されても、経路変更部材16の下降端位置
は保持される。そして、その状態では、経路変更部材1
6の下端16aが突出部56の頂点56aより下方にあ
るため、突出部56と経路変更部材16とにより繊維束
aがフィードローラ9の下流直後で上下に屈曲された状
態となる。こうして、繊維束aは突出部56と経路変更
部材16とに対応した2つの摩擦力領域P1,P2で繊
維相互の摩擦力が大きくされる。
【0014】その後、ニッパ本体6が前進端近くに移動
されて繊維束aの先端部の繊維が正転中のデタッチング
ロ−ラ3に渡されると、繊維束aの先端部の繊維がデタ
ッチングロ−ラ3の回転によって前方へ引っ張られ、ワ
ンニップ分の繊維を引抜いてフリ−スとする。また、ニ
ッパ本体6が前進端付近に移動されると、トップコ−ム
4が下降してデタッチングロ−ラ3と経路変更部材16
間の繊維束aに侵入される。従って、上記繊維束aの先
端部の繊維の引抜きによってそのワンニップ分の繊維の
後部はトップコ−ム4によってコ−ミングされ、引抜か
れた繊維中の短繊維が除かれる。上記のようにしてデタ
ッチングロ−ラ3が繊維束aの先端部の繊維を引抜く場
合、繊維束a内の浮遊している短繊維が突起部56と経
路変更部材16に対応した2つの摩擦力領域P1,P2
に位置する度合いが高まり、それらの摩擦力領域P1,
P2で、繊維間の摩擦力が大きくされているために、デ
タッチングロ−ラ3による繊維の先端部の繊維の引っ張
りが行われるときに、浮遊短繊維が前記摩擦力によりそ
の位置にとどまる結果、デタッチングローラで引き抜か
れる繊維の移動による短繊維の連れ込みが従来に比して
一層少なくなり、その結果繊維の後端フックを延ばし得
る。また、デタッチングローラ3,3にニップされてお
らず、次回にデタッチングローラ3で引き抜かれるべき
長繊維についても、これら2つの摩擦力領域P1,P2
による摩擦力の影響下に位置する度合いが高まり、連れ
込まれが少なくなるので、従来に比べ、トップコーム4
後側に止められる長繊維を少なくできて落綿率を少なく
でき、落綿に含まれる長繊維の率を少なくできる効果が
一層顕著となる。
【0015】また突起部56と経路変更部材16によっ
て繊維束aに弱い抵抗を与えているので、トップコ−ム
4が侵入する繊維束aの張力が大きくなってトップコ−
ム4が繊維束a中に充分に侵入することができ、引抜か
れた繊維中の短繊維を確実に除去することができる。ニ
ッパ本体6が或程度後退移動されると、トップコ−ム4
が上昇すると共に経路変更部材16が上昇されて繊維束
a上面の押下げを解放し、またニッパ本体6の後退移動
によってニッパ10が下降されてクッションプレート5
0との間に繊維束aを把持する。その後、フィ−ドロ−
ラ9が回転して繊維束aを送り、ニッパ10とフィ−ド
ロ−ラ9間の繊維束aは山形に湾曲されて溜められる。
また上記経路変更部材16とクッションプレート50間
に把持された繊維束aの先端部はコ−ムシリンダ−1に
よってコ−ミングされる。尚、上記実施例では、繊維束
aは、クッションプレート50の後退移動中に送り出さ
れる、所謂バックワードフィード方式で説明したが、本
願は、クッションプレート50が前進するときに繊維束
を送り出すフォアワードフィード方式にも適用できる。
【0016】次に、扱う繊維束の繊維長が変更された場
合について説明する。この場合、図示しない揺動ア−ム
を上方へ揺動させて、フィ−ドロ−ラ9を一旦フィ−ド
ロ−ラプレ−ト52から持ち上げる。次に、ねじ57を
弛め、取付部53の長孔52aに沿って、フィードロー
ラプレート52を、繊維長が長くなるときはそれに対応
して前方へ、短くなるときには後方へ移動して、再び固
定する。次いで、フィ−ドロ−ラ9をフィ−ドロ−ラプ
レ−ト52上に載置する。すると、フィ−ドロ−ラプレ
−ト52の円弧上凹部55の前後位置が調整前と異なっ
ているので、フィードローラプレート52に対するフィ
ードローラ9の接触位置がずれ、例えばここでは、図5
(a)に示すニップ点N1から図5(b)に示すニップ
点N2に、ニップ点位置が変更され、これにより、デタ
ッチングローラ3のニップ点N3までのニップゲ−ジが
小さくなり、変更前より短い繊維長の繊維が処理可能と
なる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、フィー
ドローラの位置を前後に変えることなく、フィードロー
ラプレートのみを前後位置調整してフィードローラプレ
ートの凹みとフィードローラとの接点、つまり、ニップ
点を前後させることができるので、デタッチングローラ
によるニップ点との間のニップゲージを繊維長に併せて
容易に変更でき、繊維束の品種が変更され、繊維長が異
なった場合にも容易に対応できる。
【0018】また、本願では、フィードローラプレート
をみがき鋼板を屈曲して構成し、みがき方向を繊維の流
れ方向に合わせて板取りしたので、直接クッションプレ
ート上に凹部を形成し、そこを滑面に仕上げていた従来
に比べ、凹部を滑面加工する必要がなく、加工コストを
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クッションプレートの後退端位置を示す図であ
る。
【図2】クッションプレートの前進端位置を示す図であ
る。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】フィードローラプレートの取付を示す図であ
る。
【図5】フィードローラプレートの作用説明図である。
【図6】タイミングチャートである。
【符号の説明】
3…デタッチングロ−ラ 5…ニッパ装置 6…ニッパ本体 9…フィ−ドロ−ラ 10…ニッパ 50…クッションプレ−ト 51…プレート本体 52…フィードローラプレート 52a…長孔 55…円弧状凹部 57…ねじ N1…ニップ点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デタッチングロ−ラに向けて前後動され
    るクッションプレ−トに向けて上下動可能にニッパを備
    えると共に、クッションプレートに設けた凹部にフィー
    ドローラを回動自在に位置させるようにしてあるコーマ
    のニッパ装置において、クッションプレートを、プレー
    ト本体とその上面に設けられるフィードローラプレート
    から構成し、フィードローラプレートには、フィードロ
    ーラ半径より大きな半径で形成され、フィードローラの
    下部外周を受け入れる円弧状凹部を設け、そのフィード
    ローラプレートをフィードローラに対して前後方向位置
    調整可能に設けてあることを特徴とするコーマのニッパ
    装置。
  2. 【請求項2】 フィードローラプレートは、みがき鋼板
    から成り、みがき方向が繊維送り方向となるように板取
    りしてあることを特徴とする請求項1記載のコーマのニ
    ッパ装置。
JP18416996A 1996-06-24 1996-06-24 コーマのニッパ装置 Pending JPH108331A (ja)

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JP (1) JPH108331A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012035543A1 (en) * 2010-09-14 2012-03-22 Lakshmi Machine Works Ltd. A nipper gauge setting apparatus
JP2013540907A (ja) * 2010-09-22 2013-11-07 マシーネンファブリク リーター アクチェンゲゼルシャフト コーミング機械に用いられるニッパユニット

Cited By (2)

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WO2012035543A1 (en) * 2010-09-14 2012-03-22 Lakshmi Machine Works Ltd. A nipper gauge setting apparatus
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