JPH0357971B2 - - Google Patents

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JPH0357971B2
JPH0357971B2 JP22604284A JP22604284A JPH0357971B2 JP H0357971 B2 JPH0357971 B2 JP H0357971B2 JP 22604284 A JP22604284 A JP 22604284A JP 22604284 A JP22604284 A JP 22604284A JP H0357971 B2 JPH0357971 B2 JP H0357971B2
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nipper
fiber bundle
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fibers
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Shinzo Nishimura
Kazuhiro Inagaki
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Howa Machinery Ltd
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  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の目的) 産業上の利用分野 この発明は綿コーマー機におけるニツパー装置
の繊維引渡し方法に関するもので、詳しくはフイ
ードローラとニツパー間の位置にクツシヨンプレ
ートに向けて上下動可能な補助ニツパーをニツパ
ー本体に備え、ニツパー本体の後退時にフイード
ローラが繊維束を送り、ニツパー本体の前進時に
ニツパーが上昇すると共に補助ニツパーが下降し
て繊維束を前方へ送り出すようにした綿コーマー
機におけるニツパー装置の繊維引渡し方法に関す
るものである。
従来の技術 従来のニツパー装置の繊維引渡し方法には、ニ
ツパー本体が前進するときにフイードローラが繊
維束を送るフオアワードフイード方式のものと、
ニツパー本体が後退するときにフイードローラが
繊維束を送るバツクワードフイード方式のものが
ある。前者の繊維引渡し方法は、デタツチングロ
ーラに向けて前後動されるニツパー本体に、固定
的なクツシヨンプレートとそのクツシヨンプレー
トに向けて上下動可能なニツパーを夫々備えると
共に、そのニツパーの上流側に回動可能なフイー
ドローラを備え、ニツパー本体の後退時にニツパ
ーがクツシヨンプレートとの間に繊維束を把持し
て繊維束先端部をコームシリンダーにてコーミン
グし、ニツパー本体の前進時にニツパーが繊維束
の把持を解放すると共にフイードローラが繊維束
を送り出し、この繊維束の送り出しがニツパー本
体の最前進時点まで続けられるようになつてい
る。また後者の繊維送り出し方法は、ニツパー本
体にクツシヨンプレート、ニツパーおよびフイー
ドローラを備えると共に、そのフイードローラと
ニツパー間の位置にクツシヨンプレートに向けて
上下動可能な補助ニツパーを備え、ニツパー本体
の後退時にニツパーが下降した状態でフイードロ
ーラが繊維束を送つてニツパーとフイードローラ
間に繊維束を溜め、ニツパー本体の前進時にニツ
パーが上昇した状態で補助ニツパーが下降して繊
維束を押付け、その繊維束を前方へ送り出すと共
にその繊維束をクツシヨンプレートとの間にばね
力により弾力的に挟持し、その後繊維束の先端部
の繊維がデタツチングローラに引き渡されるよう
になつている。
発明が解決しようとする問題点 上記従来のフオアワードフイード方式の繊維引
渡し方法にあつては、ニツパー本体が最前進され
る迄繊維束を前方へ送り出すので、トツプコーム
が繊維束に作用した後も繊維束が送られることに
なり、その結果トツプコームの後方(上流側)の
繊維がトツプコームで止められてトツプコームの
後側に座屈状態に曲げられ、これらの座屈状繊維
が次のシリンダーコーミング時に伸ばされてコー
ミング長さが長くなり、長繊維(可紡繊維)の落
綿が多くなつて落綿率が大きくなる。また上記の
ニツパー装置にあつては、ピーシング時のデタツ
チングローラとフイードローラの夫々のニツプ点
間の距離が大きくしかも両ニツプ点間の繊維束の
浮遊繊維が何ら制御されないので、デタツチング
ローラによる繊維束の引抜きの際に引抜繊維の移
動によつて浮遊繊維が連れ込み移動され、この連
込繊維がトツプコームの後側に止められて落綿率
が大きくなる。また上記のようにデタツチングロ
ーラとフイードローラの夫々のニツプ点間の距離
が大きいので、トツプコームがフリースに侵入す
る際の繊維束の張力が弱くなり、トツプコームが
繊維束中に充分に侵入することができず、トツプ
コームによる短繊維の除去が不充分なものになり
易い問題点があつた。
一方、従来のバツクワードフイード方式の繊維
引渡し方法は上記したフオアワードフイード方式
の方法における問題点を解決するものとして考案
されたもので、特公昭41−1299号公報、実公昭58
−24945号公報、実公昭59−5741号公報等によつ
て開示されている。このようなバツクワードフイ
ード方式の繊維引渡し方法においては、トツプコ
ームが繊維束に侵入する時点迄に繊維束の送りを
終えるので、繊維束の送りによるトツプコーム後
側での座屈繊維の発生を防止でき、またフイード
ローラの前方で補助ニツパーが繊維束をクツシヨ
ンプレートとの間で弾力的に挟持するので、繊維
束引抜きの際の浮遊繊維の連れ込みを防止でき、
落綿率を少なくして落綿中の長繊維含有率を少な
くでき、しかもトツプコーム侵入時の繊維束の張
力を大きくできてトツプコームによる短繊維の除
去を充分に行うことができる利点があつた。とこ
ろが、上記のような利点を有する方法であつて
も、種々の研究によつて今だ次のような問題点を
有していることが明らかとなつた。その第1は、
補助ニツパーがクツシヨンプレートとの間に繊維
束をばね力によつて弾力的に挟持するので、繊維
束先端部がデタツチングローラの送り作用点に移
動されて繊維束を引抜き始めるとき、繊維の移行
が上記補助ニツパーによる挟持によつて抑制さ
れ、その後繊維束先端部がデタツチングローラ間
に確実に挟まれた時点で急激に繊維束の繊維を引
抜き、その結果デタツチングローラから引き出さ
れたワンニツプフリースの送出方向の繊維密度が
第4図に点線にて示すように偏りを生じ、コーマ
ースライバーの品質が低下する問題点である。ま
た、第2は、補助ニツパーが補助ニツパー駆動装
置によりばねを介して下降され、補助ニツパーが
繊維束を挟持して下降が阻止されると補助ニツパ
ー駆動装置の動きをばねの圧縮によつて吸収する
ようにしてあるので、ニツパー本体の前後動によ
つて補助ニツパーによる繊維束の押圧力が増加
し、繊維束の繊維がスムーズに移動しにくいとい
う問題点である。
(発明の構成) 問題点を解決するための手段 本発明は上記従来の繊維引渡し方法の問題点を
解決しようとするもので、ニツパー本体に、クツ
シヨンプレートとニツパーとフイードローラを備
えると共に、そのフイードローラとニツパー間の
位置にクツシヨンプレートに向けて上下動可能な
補助ニツパーを備え、繊維をデタツチングローラ
に引き渡す場合先ずニツパー本体の後退時にニツ
パーを下降させた状態で繊維束をフイードローラ
によつて送り出してその繊維束をニツパーとフイ
ードローラ間に山形に溜め、その後ニツパー本体
の前進時にニツパーを上昇させた状態で補助ニツ
パーを上記クツシヨンプレートとの間に所定のス
ペースゲージをとる位置迄下降せて上記山形の繊
維束を押下げると共にその繊維束を前方へ押出
し、その後繊維束の先端部の繊維をデタツチング
ローラに渡し、上記補助ニツパーによつて繊維束
に弱い抵抗を与えた状態で繊維束先端部の繊維を
引抜くことを特徴としている。
作 用 上記構成の作用は、ニツパー本体が後退すると
ニツパーが下降してクツシヨンプレートとの間で
繊維束を把持し、この状態でフイードローラが回
転して繊維束を送り、その繊維束をニツパーとフ
イードローラ間に山形に溜める。またニツパーで
把持された繊維束の前端部はコームシリンダーに
よつてシリンダーコーミングされる。その後ニツ
パー本体が前進すると、ニツパーが上昇して繊維
束の把持を開放すると共に補助ニツパーが下降し
て山形の繊維束を押下げ、その繊維束を前方へ押
出す。その補助ニツパーの下降はクツシヨンプレ
ートとの間に所望のスペースゲージ(この大きさ
は繊維束を完全に押圧したときの寸法よりは大き
い値とする)をとる位置まで行われ、その補助ニ
ツパーとクツシヨンプレート間のスペースゲージ
内に繊維束を位置させ、補助ニツパーは繊維束に
弱い抵抗を与える。その後繊維束の先端部の繊維
がデタツチングローラに渡されて、繊維束から引
抜かれると共に、トツプコームが繊維束中に侵入
されてコーミングされる。
実施例 第1図、第2図は第1実施例を示すもので、図
面中、1はコームシリンダーシヤフト2に取付け
られたコームシリンダー、3は上、下一対のデタ
ツチングローラ、4はトツプコームを示してい
る。このトツプコーム4は周知の如く後述のニツ
パー本体の前後動に伴つて前後動されると共に上
下動されるように構成されている。5は上記デタ
ツチングローラ3とトツプコーム4の前方(繊維
束の進行方向で見て上流側)であつてコームシリ
ンダー1の上方に配設されたニツパー装置で、上
記コームシリンダー1とデタツチングローラ3と
トツプコーム4と共にコーミング機構を構成して
いる。このニツパー装置5において、6はニツパ
ー本体で、左右方向(繊維束幅方向)に長い本体
部6aとその本体部6aの両端部から後方へ張出
されている支持腕部6bとで構成されている。上
記ニツパー本体6の本体部6aは機枠に軸支され
た支持レバー(図示省略)に、支持腕部6b後端
はニツパーシヤフト7に取付けられたスイングレ
バー(図示省略)に夫々連結され、ニツパーシヤ
フト7の往復運動によつて第1図に示す後退端位
置と第2図に示す前進端位置とに前後動され、P
点の軌跡がKとなるようになつている。上記ニツ
パー本体6の本体部6aにはクツシヨンプレート
8が固定的に取付けられ、このクツシヨンプレー
ト8の両端部上面には繊維束aの両側部を案内す
る為のセルベツジガイド8aが一体的に突設され
ている。またクツシヨンプレート8上にはフイー
ドローラ9が回転自在でかつ着脱可能に載置さ
れ、ニツパー本体6の後退途中で矢印方向へ所定
量回転されて繊維束aを前方へ送るようになつて
いる。なお、上記フイードローラ9は別に設けた
ボツトムフイードローラ上に載置しても良い。1
0は上記クツシヨンプレート8に向けて上下動可
能に配設されたニツパーで、その両端部は上記ニ
ツパー本体6の一対の支持腕部6b前端に夫々回
動自在に軸支したニツパーアーム11の前端部1
1aに固着されている。上記ニツパーアーム11
の後端部11bには周知の如くスプリングロツド
12の一端部がピン連結され、このスプリングロ
ツド12の他端部は機枠に回動自在に取付けられ
たピボツト13の孔13aに挿通され、かつその
先端に螺合されたナツト14がピボツト13に当
接するようにばね15によつて前方へ付勢されて
いる。上記ニツパー10は、ニツパー本体6が前
進するとその前進端近くでニツパーアーム11の
後端部11aの前進がスプリングロツド12によ
り停止され、その後のニツパー本体6の前進によ
つて第2図に示すように上昇されて繊維束aの把
持を解放し、またニツパー本体6が後退し始める
とニツパー10が下降してクツシヨンプレート8
との間に繊維束aを把持し、その後のニツパー本
体6の後退によつてばね15を圧接させつつスプ
リングロツド12を移動させるように構成されて
いる。次に、16は上記フイードローラ9とニツ
パー10間にクツシヨンプレート8に向けて上下
動可能に配設された補助ニツパーで、その両端部
はニツパー本体6の一対の支持腕部6bの前端に
夫々回動自在に軸支した補助ニツパーアーム17
の前端部17aに固着されている。上記左、右一
対の補助ニツパーアーム17は後端部17bどう
しを一体的に結合する連結バー18を備えてお
り、その連結バー18の中間部にレバー19が固
着されている。そのレバー19の先端部にはスプ
リングロツド20の一端部がピン連結されてい
る。このスプリングロツド20の他端部はニツパ
ーシヤフト7に固着したドライブレバー21に回
動自在に取付けたピボツト22の孔22aに挿通
され、その先端部には調整ナツト23とロツクナ
ツト24が螺合されている。上記スプリングロツ
ド20はばね25によつて前方へ付勢され、調整
ナツト23が上記ピボツト22に当接されるよう
になつている。上記調整ナツト23の位置は、ニ
ツパー本体6の後退時にその後退途中で補助ニツ
パー16を上昇させ、ニツパー本体6の前進時に
その前進途中で補助ニツパー16を下降させるよ
うに調整されている。次に、26は上記補助ニツ
パー16の下降時にその補助ニツパー16とクツ
シヨンプレート8間に所要のスペースゲージをと
るようにした間隔保持装置で、上記補助ニツパー
アーム17の連結バー18にねじ孔27を設け、
そのねじ孔27にニツパー本体6と当接可能なス
トツパーとして例示する調整ねじ杆28を螺合さ
せ、その調整ねじ杆28をロツクナツト29で固
定することによつて構成されている。上記調整ね
じ杆28は、補助ニツパー16とクツシヨンプレ
ート8間のスペースゲージの大きさLが繊維束a
の自然状態の厚みより僅かだけ小さくなつた時点
(少なくともばね25が圧縮し始める時点よりも
前)になつたとき例えば1.5mm程度になつたとき、
ニツパー本体6の受止部6cに当接してその後の
補助ニツパアーム17の回動を阻止し、その後の
ドライブレバー21の前方への回動によりピボツ
ト22がばね25を圧縮させるように調整されて
いる。なお、上記調整ねじ杆28はニツパー本体
6に取付けたり、レバー19に取付けても良い。
上記ばね25は従来装置のように繊維束aに押圧
力を与えるものではなく、第1図の状態において
調整ナツト23をピボツト22に確実に当接させ
る為のものである。上記スペースゲージLの大き
さは繊維束aの単位長さ当りの重量によつて異な
るが、略0.5mm〜2.5mmぐらいが好ましい。
上記構成のものにあつては、ニツパー本体6が
ニツパーシヤフト7の回動により前進されると、
第3図に示すように補助ニツパー16は徐々に下
降され、またニツパー10は徐々に上昇される。
そしてニツパー10が上昇されて繊維束aの把持
を解放すると共に補助ニツパー16が下降されて
ニツパー10とフイードローラ9間の山形繊維束
aの上面を押下げると、その山形繊維束aがニツ
パー10とクツシヨンプレート8間から前方へ送
り出される。上記補助ニツパー16が下降されて
クツシヨンプレート8との間のスペースゲージL
が予め設定された大きさになると、間隔保持装置
26の調整ねじ杆28がニツパー本体6の受止部
6cに当接し、その後ドライブレバー21が前方
へ回動されても、補助ニツパー16とクツシヨン
プレート8間のスペースゲージLは設定値に保持
される。従つて、補助ニツパー16は繊維束aを
繊維相互間に隙間を有する状態で繊維束a上面を
僅かな量だけ押下げ、繊維相互の摩擦力を増大さ
せるも、繊維相互を容易に移動させ得るようにす
る。上記スペースゲージLの大きさはその後ニツ
パー本体6が前進されても変わることはなく、そ
の一定大きさのスペースゲージL中に繊維束aが
位置される。その後、ニツパー本体6が前進端近
くに移動されて繊維束aの先端部の繊維が正転中
のデタツチングローラ3に渡されると、繊維束a
の先端部の繊維がデタツチングローラ3の回転に
よつて前方へ引つ張られ、ワンニツプ分の繊維を
引抜いてフリースとする。また、ニツパー本体6
が前進端付近に移動されると、トツプコーム4が
下降してデタツチングローラ3と補助ニツパー1
6間の繊維束aに侵入される。従つて、上記繊維
束aの先端部の繊維の引抜きによつてそのワンニ
ツプ分の繊維の後部はトツプコーム4によつてコ
ーミングされ、引抜かれた繊維中の短繊維が除か
れる。上記のようにしてデタツチングローラ3が
繊維束aの先端部の繊維を引抜く場合、補助ニツ
パー16がクツシヨンプレート8上の繊維束a上
面を僅かだけ押下げて繊維相互の摩擦力を増大さ
せているので、デタツチングローラ3による繊維
束aの先端部の繊維の引つ張り移動に伴う繊維の
連れ込みが少なくなり、その結果繊維の後端フツ
クを延ばし得ると共にトツプコーム4後側に始め
られる長繊維を少なくできて落綿率を少なくでき
る。また補助ニツパー16によつて繊維束aに弱
い抵抗を与えているので、トツプコーム4が侵入
する繊維束aの張力が大きくなつてトツプコーム
4が繊維束a中に充分に侵入することができ、引
抜かれた繊維中の短繊維を確実に除去することが
できる。また、上記補助ニツパー16がクツシヨ
ンプレート8との間に所要のスペースゲージLを
あけて補助ニツパー16が繊維束aをばね力で把
持しないようにしてあるので、デタツチングロー
ラ3が繊維束aの先端部の繊維を引つ張り始めた
ときにその繊維が補助ニツパー16とクツシヨン
プレート8間においても容易に移動することがで
き、その結果ワンニツプフリースの繊維束送り方
向の繊維密度を第4図に実線で示すように略正規
分布状にでき、従来装置の如き繊維密度の偏りを
防止できる。従つて、デタツチングローラ3にて
送り出されるフリースの繊維密度の斑を少なくで
きてコーマスライバーの品質を極めて良くするこ
とができる。更にまた、上記補助ニツパー16と
クツシヨンプレート8間のスペースゲージLの大
きさはニツパー本体6の前後動とは無関係に一定
に保たれるので、補助ニツパー16による繊維束
aの抵抗力を一定に保つことができて繊維束aの
引抜きをスムーズに行うことができ、また補助ニ
ツパー16による繊維束aの抵抗力の調整を容易
に行うことができる。上記抵抗力の調整は調整ね
じ杆28をまわしてスペースゲージLの大きさを
変えることによつて容易に行うことができる。次
に、ニツパー本体6が或程度後退移動されると、
第3図に示すようにトツプコーム4が上昇すると
共に補助ニツパー16が上昇されて繊維束a上面
の押下げを解放し、またニツパー本体6の後退移
動によつてニツパー10が下降されてクツシヨン
プレート8との間に繊維束aを把持する。その
後、フイードローラ9が回転して繊維束aを送
り、ニツパー10とフイードローラ9間の繊維束
aは山形に湾曲されて溜められる。また上記補助
ニツパー16とクツシヨンプレート8間に把持さ
れた繊維束aの先端部はコームシリンダー1によ
つてコーミングされる。
(発明の効果) 以上のように本発明にあつては、ニツパー本体
の後退時にフイードローラによつて繊維束を送
り、その後ニツパー本体の前進時にニツパーが上
昇すると共に補助ニツパーが下降して先に送つた
繊維束を前方へ送り出すので、繊維束をデタツチ
ングローラ間に引渡す場合、トツプコームが繊維
束に作用する時点迄に繊維束の送り出しを終える
ことができ、これによりトツプコームの後側に繊
維が座屈状態に受止められる現象をなくすことが
でき、次のシリンダーコーミング作用によつて落
とされる落綿を少なくし得ると共にその落綿中へ
の長繊維の含有率を少なくできて経済的である。
またニツパー本体の前進時に補助ニツパーが下降
してフイードローラより前方の繊維束上面を僅か
だけ押下げるので、繊維束をデタツチングローラ
間に渡して繊維束の先端部の繊維を引き抜くと
き、フイードローラより前方位置で繊維束の繊維
どうしの摩擦力を大きくして繊維の連れ込みを抑
制し得ると共に繊維の後端フツクを延ばすことが
でき、これにより落綿率の減少と落綿中の長繊維
含有率の減少を図ることができる。また上記のよ
うに補助ニツパーが繊維束上面を僅かに押下げる
ので、トツプコームが繊維束に侵入する際の繊維
束に張力を与えることができてトツプコームを繊
維束中に充分に侵入させることができ、その結果
トツプコームによる短繊維の除去を充分に行うこ
とができる。更にまた上記のように補助ニツパー
が繊維束上面を押下げる方法であつても、その補
助ニツパーはクツシヨンプレートとの間に所要の
スペースゲージをとつた状態で下降を停止させる
ようにしたので、クツシヨンプレートとの間での
繊維束の弾性把持を阻止できて繊維束の繊維の移
行をスムーズに偏りなく、行わせることができ、
これによりデタツチングローラから引き出される
ワンニツプフリースの繊維分布を略正規分布状態
にすることができ、コーマー糸の品質を格段に良
くし得る画期的な効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は第
1実施例を示す断面図、第2図は第1図の作動を
示す断面図、第3図は作動を示すタイムチヤート
図、第4図はワンニツプフリースの密度を示す説
明図である。 3……デタツチングローラ、5……ニツパー装
置、6……ニツパー本体、8……クツシヨンプレ
ート、9……フイードローラ、10……ニツパ
ー、16……補助ニツパー、L……スペースゲー
ジ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 デタツチングローラに向けて前後動されるニ
    ツパー本体に、固定的なクツシヨンプレートとそ
    のクツシヨンプレートに向けて上下動可能なニツ
    パーを夫々備えると共に、そのニツパーの上流側
    に位置する回動可能なフイードローラとそのフイ
    ードローラとニツパー間の位置にクツシヨンプレ
    ートに向けて上下動可能な補助ニツパーを夫々備
    え、繊維をデタツチングローラに引き渡す場合先
    ずニツパー本体の後退時にニツパーを下降させた
    状態で繊維束をフイードローラによつて送り出し
    てその繊維束をニツパーとフイードローラ間に山
    形に溜め、その後ニツパー本体の前進時にニツパ
    ーを上昇させた状態で補助ニツパーを上記クツシ
    ヨンプレートとの間に所定のスペースゲージをと
    る位置迄下降させて上記山形の繊維束を押下げる
    と共にその繊維束を前方へ押出し、その後繊維束
    の先端部の繊維をデタツチングローラに渡し、上
    記補助ニツパーによつて繊維束に弱い抵抗を与え
    た状態で繊維束先端部の繊維を引抜くことを特徴
    とする綿コーマー機におけるニツパー装置の繊維
    引渡し方法。
JP22604284A 1984-10-26 1984-10-26 綿コーマー機におけるニッパー装置の繊維引渡し方法 Granted JPS61108727A (ja)

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