JP2859714B2 - 梳綿機の原綿供給装置 - Google Patents

梳綿機の原綿供給装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は梳綿機の原綿供給装置に関し、テーカーイ
ンローラに向って供給された原綿の先端部がテーカーイ
ンローラのメタリックワイヤによって櫛梳されるとき
に、原綿の幅方向全体を一対のフィードローラのメタリ
ックワイヤによって保持して十分な開綿作用を及ぼすと
ともに、メタリックワイヤのピッチ間の空間部に位置す
る繊維を素抜け状態で引き抜かれるようにして繊維が損
傷を受けないようにし、テーカーイン下部で有効繊維の
回収ときょう雑物、短繊維の分離・除去をはかるのに用
いられる。
〔従来の技術〕
従来の梳綿機における原綿供給装置としては、 (1)ディッシュプレートaのノーズ側に、外表面に多
数の筋が形成されたり、メタリックワイヤが捲き付けら
れたフィードローラbを配置し、ディッシュプレートa
上の原綿cをフィードローラbによって保持しながらノ
ーズ前面側のテーカーインローラdに送り出す方式(第
5図参照)のものか、 (2)例えば、実開昭62−64779号公報に示されている
ように、メタリックワイヤが捲き付けられているフィー
ドローラeの手前側にフィードプレートfを設けるとと
もに、フィードローラeの上部に供給されてくるラップ
原綿gをフィードローラeの軸心方向に加圧するプレス
バーhを設けてテーカーインローラdの方に送り出す方
式(第6図参照)のものなどがあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、日本の紡績業界は東南アジアその他の国々の追
上げにあって、エジプト綿その他のいわゆる超長綿を用
いて超高級糸を市場に提供することが求められている。
しかしながら、従来の技術で示した前者のように、原
綿cの供給がディッシュプレートaとフィードローラb
とによって行なわれる場合には、供給される原綿cに厚
さ斑があると、原綿cの厚さが薄いところでは、フィー
ドローラbによる原綿cの上側からの綿層の把持が不完
全になるため、原綿cの先端部が高速回転しているテー
カーインローラdによって櫛梳されるときに、フィード
ローラbによる原綿cの把持が不完全な厚さの薄い部分
が把持点から引き抜かれて、ほとんど開綿作用を受ける
ことなく大きな綿塊のままテーカーインローラd側に移
行される。このため、テーカーイン下部での有効繊維の
回収ときょう雑物、短繊維の分離・除去が不十分となっ
て、原綿cとして良質の超長綿を用いた場合にも、高品
質のスライバーを生産することができなくなるととも
に、テーカーインローラdやシリンダーの各メタリック
ワイヤにかかる負担を大きくしてそれらの寿命を短くす
る。
また、原綿(ラップ)交換時には、交換されるラップ
の末端と新しいラップの先端とが一部重ね合わされて原
綿cの厚さが厚くなるが、この厚い部分でもディッシュ
プレートaとフィードローラbによる原綿cの把持作用
が不十分になるため、原綿cの継目部分で連続した供給
が行なわれずに、原綿cの供給は継目部分で切れること
が多かった。
その上、ディッシュプレートaとフィードローラbの
組み合わせでは、テーカーインローラdの回転で起こる
随伴気流がディッシュプレートaのリップ部に当って機
台の横方向に流れるので、随伴気流中に含まれている繊
維がテーカーインローラdとディッシュプレートaの両
端部で綿詰りを起こして、機台を停止することがあっ
た。
これに対し、従来の技術で示した後者の場合には、プ
レスバーhの部分に供給された原綿gは、フィードロー
ラeに捲き付けられたメタリックワイヤの歯先に把持さ
れてテーカーインローラd側に送られるが、原綿gの先
端部が高速に回転しているテーカーインローラdのメタ
リックワイヤによって掻き取られると、フィードローラ
eのメタリックワイヤがテーカーインローラdのメタリ
ックワイヤと歯先の向きが対向した状態になっていない
ため、プレスバーhが下向きに付勢されている場合で
も、綿層の厚い原綿gは、綿塊のまま十分な開綿作用を
受けることなくテーカーインローラdに受け渡される。
それ故、この場合にも、原綿gに対する開綿作用が十分
に行なわれなくなり、テーカーイン下部での有効繊維の
回収ときょう雑物、短繊維の分離・除去が部十分となっ
て高品質のスライバーを生産することができなくなる上
に、メタリックワイヤにかかる負担を大きくしてそれら
の寿命を短くする。
また、この構成の場合、フィードローラeとプレスバ
ーhとの間隙が小さいために、この部分に原綿gを供給
するときに原綿gの詰りが起こり易く、円滑な供給がで
きにくくなる。
しかも、従来の装置における上記各不都合は、梳綿機
の生産性を高めるために、原綿の供給速度を速くした
り、原綿の厚さを厚くしたりした場合に、特に顕著にあ
らわれる。
この発明は、上記従来の不都合に鑑みてなされたもの
で、その目的とすることろは、供給される原綿が超長綿
の場合にも、その繊維長をできるだけ切断することなく
十分な開綿作用を与えることによってテーカーイン下部
での有効繊維の回収ときょう雑物、短繊維の分離・除去
を良くして、高品質のスライバーを生産することがで
き、特に機台の生産性を高めるのに適した梳綿機の原綿
供給装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本願発明に係る装置で
は、テーカーインローラのフィード側に、比較的広い間
隔でメタリックワイヤが捲き付けられた一対のフィード
ローラが設けられ、フィードローラのすぐ下側に、テー
カーインローラの表面に近接してコントロールシートが
配設されるとともに、その後側に間隙をおいてテーカー
インアンダーケーシングを設けられ、テーカーインアン
ダーケーシングには、その後端側に設けられるパーフォ
レーションシートより前方側に、モートナイフとセレク
トプレートとがテーカーインローラに対してゲージ調整
可能に設けられ、セレクトプレートの後端部に、常時垂
下状態に保持されるディビジョンシートが設けられ、梳
綿機の原綿供給装置が構成されている。
〔作 用〕
原綿がメタリックワイヤを捲き付けられた一対のフィ
ードローラの間に供給されると、各メタリックワイヤ
は、原綿の厚さ斑があるか、ないかに関係なく、原綿の
幅方向全体の上下から自然に綿層内に入り込み、それぞ
れ多数のメタリックワイヤの歯によって原綿を確実に保
持しながらテーカーインローラ側に送り出す。
本願発明の装置では、送り出された原綿は、一端が一
対のフィードローラのメタリックワイヤによって幅方向
全体を保持された状態で、高速回転しているテーカーイ
ンローラのメタリックワイヤによって十分に開綿され
る。この場合、フィードローラの隣接するメタリックワ
イヤの間の空間部に位置する繊維は、素抜けによりテー
カーインローラ側に移行されるため、繊維は切断という
損傷を受けることはない。また、テーカーインローラに
引き渡された原綿中の繊維は、テーカーインローラの回
転により遠心力を受けてもフィードローラのすぐ下側で
テーカーインローラの表面に近接して配設されたコント
ロールシートにより、テーカーインローラのメタリック
ワイヤの歯先に把持されるため、テーカーインローラか
ら分離して落下するのを防止された状態で、テーカーイ
ンローラによってコントロールシートより後側に移行さ
れる。
また、コントロールシートの後側に移行された原綿
は、テーカーインアンダーケーシングの先端側に設けら
れたモートナイフにより、原綿中に含まれていたきょう
雑物を主として除去される。モートナイフの部分できょ
う雑物とともに落下した繊維は、モートナイフの外周面
に沿ってテーカーインローラの方に戻る循環気流によ
り、セレクトプレートの先端部を通ってテーカーインロ
ーラに回収される。テーカーインローラに把持された原
綿中の繊維は、テーカーインアンダーケーシングの後半
部に設けられたパーフォレーションシートの部分で、短
繊維を除去されてシリンダーに引き渡される。
〔実施例〕
この発明の一実施例を第1図ないし第4図について説
明する。
1はシリンダー、2はテーカーインローラで、これら
の表面には、それぞれ設定されたピッチでメタリックワ
イヤ3,4が全面に捲き付けられている。テーカーインロ
ーラ2のフィード側には、原綿5をテーカーインローラ
2の方に供給する一対のフィードローラ6,7が、テーカ
ーインローラ2に近接するように配設されている。互に
反対方向に回転されるフィードローラ6,7の表面には、
それぞれ背角側で原綿5の供給を行なうメタリックワイ
ヤ8,9が比較的広いピッチで捲き付けられている。この
メタリックワイヤ8,9に対しては、働き角は、できるだ
け大きいものを用いることが好ましい。
フィードローラ6,7は、原綿5の繊維長が割合長いと
きには、同じ大きさのものを同一表面速度となるように
駆動されるが、繊維長が割合短いときには、上側のフィ
ードローラ7を下側のフィードローラ6より若干小さく
し、両方のローラ6,7の表面速度が同一となるように駆
動することが好ましくなる。これはフィードローラ6,7
の原綿5に対するニップ点をテーカーインローラ2側に
少しでも近付け、テーカーインローラ2が原綿5を櫛梳
するときに、原綿5が綿塊のまま供給されるのを防止し
て十分な開綿作用を効果的に付与するためである。
10はフィードローラ6のすぐ下側に位置してテーカー
インローラ2の表面に近接して配設されたコントロール
シートで、該シート10は、テーカーインローラ2の表面
に対して上下、前後方向に移動できるだけでなく、フィ
ードローラ6に近い先端側が後端側に対して回動可能な
構成となっており、通常の運転状態では、コントロール
シート10の先端側とテーカーインローラ2とのゲージ
は、後端側のゲージに比べて若干広くなるよう設定され
ている。このコントロールシート10は、テーカーインロ
ーラ2によって櫛梳された原綿中の繊維がテーカーイン
ローラ2の表面側から下側に落下するのを少なくなるよ
うに制御する働きをする。
前記上側のフィードローラ7の軸部7aは、第4図に示
すように、基端側が固定軸12に枢着されたアーム13の先
端側に保持されている。このアーム13の下側の面は、機
台フレーム11に螺合してその上側に突出するゲージ調節
ねじ14に支持されており、上側のフィードローラ7はゲ
ージ調節ねじ14の進退により下側のフィードローラ6と
のゲージを調節される。これに対し、アーム13の先端側
の上面は、機台の上側フレーム11aに螺合して下側に突
出する押圧力調整ねじ15の下端に設けられたばね受け座
16と、アーム13の上面との間に装着されたばね17により
下側に付勢されており、供給される原綿5の厚さ斑によ
って上下方向に微動して原綿5の把持作用を確実にして
いる。
18はアーム13の先端部上面に取り付けられた作動部材
で、この作動部材18は、上側のフィードローラ7が固定
軸12のまわりに回転されて設定された高さ以上上動され
たときに、上側フレーム11aに保持されたリミットスイ
ッチ19の可動片19aを押圧して、梳綿機の運転を停止す
る構成となっている。
アーム13に保持されたフィードローラ7とテーカーイ
ンローラ2とのゲージ調整は、機台フレーム11の上面に
水平に保持され、機台の上側フレーム11aの垂直な端面
に螺合される別なゲージ調節ねじ20の進退によって行な
われる。
上側のフィードローラ7をばね17の付勢力に抗して上
動可能に保持したり、フィードローラ7の上動によって
リミットスイッチ19を作動して機台を停止する構成は、
上記実施例の場合に限定されないことは勿論である。
上側のフィードローラ7をこのように構成した場合に
は、供給される原綿5の厚さが異常に厚くなったり、原
綿5の綿層内に鉄片などの固形の異物が混入されていて
上側のフィードローラ7が設定された高さ以上に上動さ
れたときに、アーム13に取り付けられた作動部材18がリ
ミットスイッチ19を作動して梳綿機の運転を停止するか
ら、停止された機台の異常原因を除去して正常な運転状
態に戻すことができる。
テーカーインローラ2とシリンダー1の上側のフラッ
ト21との間には、シリンダー1のメタリックワイヤ3の
歯先全体を覆うバックシート22が設けられており、この
バックシート22の下端縁からテーカーインローラ2の上
方を経て上側のフィードローラ7の原綿供給口の上方ま
で、ターバヤカバー23で覆われている。ターバヤカバー
23は、テーカーインローラ2からシリンダー1に受け渡
されずに戻されてくる残留繊維を上側のフィードローラ
7のメタリックワイヤ9側に戻して保持させ、再度テー
カーインローラ2側に供給して原綿5の損失を少なくし
歩留りを良くする働きをする。
24はテーカーインローラ2の下側に配設されたテーカ
ーインアンダーケーシングで、このケーシング24のコン
トロールシート10側の先端には、ピン25で枢支されてセ
ットねじ26によりケージ調整位置に固定されるモートナ
イフ27が設けられ、中間位置には、ピン28で枢支されて
セットねじ29によりゲージ調整位置に固定されるセレク
トプレート30が設けられている。このセレクトプレート
30の後端側に、前記ピン28に遊嵌されて常時垂下状態に
保持されるディビジョンシート31が設けられている。こ
の実施例では、ディビジョンシート31を常時垂下状態に
保持するのにピン28に遊嵌する場合を示したが、ディビ
ジョンシート31は、丁番その他の手段によりセレクトプ
レート30に取り付けて常時垂下状態に保持させてもよ
い。テーカーインアンダーケーシング24は、セレクトプ
レート30より後側でテーカーインローラ2と対向する位
置に比較的小さな多数の円形孔33を備えたパーフォレー
ションシート32が設けられている。34はシリンダーアン
ダーケーシングで、このケーシング34のテーカーインロ
ーラ2側の一端は、テーカーインアンダーケーシング24
のシリンダー1側の先端に係止されている。
フィードローラ6,7の手前側の機台フレーム11には、
原綿供給ローラ35が設けられており、フィードローラ6,
7と原綿供給ローラ35との間には、薄い鉄板などで作ら
れた重さの軽いフィードプレート36が、例えばフィード
ローラ6,7側の裏面側を機台フレーム11から突出するピ
ン37に係止されるとともに、後端部のコの字形折り曲げ
部36aを機台フレーム11から突出する係止部材38に係止
されて、機台フレーム11に対して着脱可能に取り付けら
れている。39は原綿5を上下方向に移動自在に保持する
スタンドである。
次に、装置の動作について説明する。
原綿供給ローラ35上に原綿5のラップを保持して梳綿
機を運転すると、原綿5は機台後部からフィードプレー
ト36上を矢印方向に送られてくる。原綿5が一対のフィ
ードローラ6,7の所に達すると、フィードローラ6,7のメ
タリックワイヤ8,9は、背角側で原綿5を供給する方向
に捲き付けられているため、原綿5の上下から自然に綿
層内に入り込み、メタリックワイヤ8,9の多数の歯先に
よって原綿5を確実に保持しながら、テーカーインロー
ラ2の方に送り出す。
テーカーインローラ2の方に送り出された原綿5の先
端部が、高速回転しているテーカーインローラ2のメタ
リックワイヤ4によって矢印方向に引き渡されると、こ
のメタリックワイヤ4は、原綿5の幅方向全体を把持す
る一対のフィードローラ6,7のメタリックワイヤ8,9との
間で、原綿5に対し十分な櫛梳作用を及ぼし、また、各
メタリックワイヤ8,9のピッチ間の空間部に位置する繊
維に対しては、切断などの損傷を与えることなく一対の
フィードローラ6,7を素抜けさせて、テーカーインロー
ラ2に開綿された原綿5を移行させる。
テーカーインローラ2は高速で回転されているため、
フィードローラ6,7からテーカーインローラ2に引き渡
された繊維は、テーカーインローラ2の回転により遠心
力を受ける。しかし、繊維がこの遠心力を受けても、フ
ィードローラ6のすぐ下側でテーカーインローラ2の表
面に近接して配設されたコントロールシート10が、繊維
をテーカーインローラ2のメタリックワイヤ4の歯先に
把持させて飛散するのを防止するため、梳綿機は原綿5
から作られるスライバーの歩留りを著しく向上する。
テーカーインローラ2に把持された繊維は、コントロ
ールシート10の部分を通過した所で、テーカーインアン
ダーケーシング24の先端側に取り付けられたモートナイ
フ27の尖端部により、原綿5の中に含まれていたきょう
雑物を主として除去される。きょう雑物とともに開繊さ
れた繊維の一部がモートナイフ27の部分で除去されるこ
とが起っても、モートナイフ27の下側表面に沿ってモー
トナイフ27の後側でテーカーインローラ2の表面側に戻
る循環気流により、きょう雑物より比重の軽い繊維は、
きょう雑物と分離されてテーカーインローラ2とセレク
トプレート30の先端部との隙間部分を通ってテーカーイ
ンローラ2の表面に回収される。
テーカーインローラ2により、シリンダー1側に移動
された繊維は、テーカーインアンダーケーシング24の後
半部に設けられたパーフォレーションシート32の多数の
円形孔33から、原綿5に含まれていた短繊維を除去され
る。テーカーインローラ2からシリンダー1に引き渡さ
れた繊維は、シリンダー1の上側に設けられたフラット
21により再度短繊維を除去されて高品質のスライバーと
なる。しかも、原綿5が十分に開綿された状態では、テ
ーカーインローラ2への大きな繊維束の移行はなくなる
ため、テーカーインローラ2のメタリックワイヤ4やフ
ラット21の針布などにかかる負担を軽減して、これらの
損傷を著しく少なくし寿命を長くすることができる。
また、テーカーインローラ2からシリンダー1への繊
維の受け渡しにおいて残留した繊維は、テーカーインロ
ーラ2とターバヤカバー23との間の空間部を通って上側
からフィード側に戻される途中で、上側のフィードロー
ラ7のメタリックワイヤ9に保持され、原綿5とともに
再びテーカーインローラ2側に供給される。
その上、一対のフィードローラ6,7と原綿供給ローラ3
5との間に設けられたフィードプレート36は、軽くて両
側の機台フレーム11に対して着脱可能に取り付けられて
いるため、機台の停止時に原綿5をスタンド39から外
し、原綿供給ローラ35とフィードプレート36とを両側の
機台フレーム11から取り外すと、フィードプレート36の
取り外しによりできた空間部からフィードローラ6,7側
に近付き、各ローラのゲージ調整だけでなく、コントロ
ールシート10、モートナイフ27、セレクトプレート30な
どの各ゲージ調整をも容易に行なうことができる。
〔発明の効果〕
この発明は、上述の通り構成されているので、次に記
載する効果を奏する。
本願発明に係る梳綿機の原綿供給装置においては、テ
ーカーインローラのフィード側に設けられた一対のフィ
ードローラは、その表面に比較的大きいピッチで捲き付
けられたメタリックワイヤにより、原綿の幅方向全体を
把持して原綿に十分な櫛梳作用を受けさせ、かつ、メタ
リックワイヤのピッチ間の空間部に位置する繊維に対し
ては、素抜けを許して切断などの損傷が起こらないよう
にして、テーカーインローラに引き渡す。この場合にお
いて、一対のフィードローラの各メタリックワイヤは、
供給されてきた原綿の上側と下側から原綿の内部に入り
込んで原綿を確実に把持するため、供給される原綿に厚
さ斑があっても、その薄い部分が素抜けにより開綿され
ずに綿束のまま供給されるのを防止するだけでなく、厚
さが厚くなり易い原綿の継目部分でも、原綿を確実に把
持して十分な開繊作用を付与することができる。
また、原綿の先端部が高速回転されるテーカーインロ
ーラのメタリックワイヤによって掻き取られるときに、
一対のフィードローラの各メタリックワイヤと、テーカ
ーインローラのメタリックワイヤとの間で原綿に対して
十分な櫛梳作用を及ぼして開綿するので、原綿は大きな
綿塊のまま移行されることはなく、その上、良質の原綿
を供給した場合にも、超長綿の繊維を切断しない状態で
テーカーインローラに引き渡すことができるため、原綿
を傷めずに原綿に見合った品質の良いスライバーを能率
良く生産することができる。
しかも、テーカーインローラに引き渡された直後の繊
維は、高速回転しているテーカーインローラから受ける
遠心力によってテーカーインローラの表面から離れよう
とするが、これらの繊維は、フィードローラのすぐ下側
でテーカーインローラの表面に近接して配設されたコン
トロールシートにより、テーカーインローラのメタリッ
クワイヤの歯先部に確実に把持されるので、繊維の損失
を少なくしてスライバーの歩留りを向上することができ
る。
また、テーカーインローラの下側には、モートナイ
フ、セレクトプレート、ディビジョンシート、およびパ
ーフォレーションシートが設けられているため、原綿中
に含まれているきょう雑物は、モートナイフの尖端側で
主として除去することができ、モートナイフの部分で、
きょう雑物とともにテーカーインローラの下側に落下す
る繊維は、モートナイフの下側をまわってセレクトプレ
ートの先端側に戻る循環気流によって回収することがで
きる。その上、テーカーインローラに把持されてシリン
ダー側に移動されるウエブ中の短繊維は、多数の開口を
備えたパーフォレーションシートの部分で除去されるた
め、きょう雑物や短繊維を含まない良質のスライバーを
歩留りを良くした状態で能率良く生産することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の断面側面図、第2図はテ
ーカーインアンダーケーシングの構造を示す拡大側面
図、第3図は同平面図、第4図はフィードローラ取り付
け部の詳細を示す側面図、第5図および第6図はそれぞ
れ異なる従来例の側面図である。 2……テーカーインローラ 6,7……フィードローラ 8,9……6,7に捲き付けられたメタリックワイヤ 10……コントロールシート 24……テーカーインアンダーケーシング 27……モートナイフ 30……セレクトプレート 31……ディビジョンシート 32……パーフォレーションシート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01G 15/26 D01G 15/40 D01G 15/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーカーインローラのフィード側に、比較
    的広い間隔でメタリックワイヤが捲き付けられた一対の
    フィードローラが設けられ、 フィードローラのすぐ下側に、テーカーインローラの表
    面に近接してコントロールシートが配設されるととも
    に、その後側に間隔をおいてテーカーインアンダーケー
    シングが設けられ、 テーカーインアンダーケーシングには、その後端側に設
    けられるパーフォレーションシートより前方側に、モー
    トナイフとセレクトプレートとがテーカーインローラに
    対してゲージ調整可能に設けられ、 セレクトプレートの後端部に、常時垂下状態に保持され
    るディビジョンシートが設けられていることを特徴とす
    る。 梳綿機の原綿供給装置。
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