JPH1083221A - 室圧制御システム - Google Patents

室圧制御システム

Info

Publication number
JPH1083221A
JPH1083221A JP23750996A JP23750996A JPH1083221A JP H1083221 A JPH1083221 A JP H1083221A JP 23750996 A JP23750996 A JP 23750996A JP 23750996 A JP23750996 A JP 23750996A JP H1083221 A JPH1083221 A JP H1083221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
room
chamber
door
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23750996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3552853B2 (ja
Inventor
Kanjiyuu Hashigami
勘十 橋上
Akiya Nojiri
明哉 野尻
Tadashi Mukumoto
匡 椋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taikisha Ltd
Original Assignee
Taikisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taikisha Ltd filed Critical Taikisha Ltd
Priority to JP23750996A priority Critical patent/JP3552853B2/ja
Publication of JPH1083221A publication Critical patent/JPH1083221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3552853B2 publication Critical patent/JP3552853B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象室間の扉の閉じ時における極端な室圧変
化を防止する。 【解決手段】 各対象室1a,1bの検出室圧pa,p
bに基づき、各対象室1a,1bに対する給気風路4又
は排気風路7に介装の室圧調整用ダンパVa,Vbを開
度調整して、各対象室1a,1bの室圧pa,pbを各
々の目標室圧ppa,ppbに調整する室圧制御手段9
a,9bを備える構成において、対象室1a,1bどう
しの間の扉12の開閉を検出する開閉検出手段14a
と、この開閉検出に基づいて、扉12が開かれたとき、
この扉12の開きで連通状態となる二つの対象室1a,
1bの目標室圧ppa,ppbのうちの一方、又は、両
方を変更して、これら二つの対象室1a,1bの目標室
圧ppa,ppbを一致させ、かつ、扉12が閉じられ
たとき、先の扉開き時に変更した目標室圧ppa,pp
bを元の値に復帰させる室圧保全手段15を設けてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム施
設などで用いる室圧制御システムに関し、詳しくは、各
対象室の検出室圧に基づき、各対象室に対する給気風路
又は排気風路に介装の室圧調整用ダンパを開度調整し
て、各対象室の室圧を各々の目標室圧に調整する室圧制
御手段を備える室圧制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の室圧制御システムでは、
対象室の用途変更の際などの初期設定として目標室圧を
設定変更する、あるいは、給排気運転の開始時に室圧を
漸次的に立ち上げるために目標室圧を漸次変更するとい
ったこと以外に、各対象室の目標室圧を変更することは
なく、定常の給排気運転中では、各対象室の目標室圧を
固定した状態で、室圧制御手段による室圧制御を各々の
対象室に対し実施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来システム
では、目標室圧が互いに異なる対象室どうしの間に扉が
ある場合、この扉が開かれたときに、室圧制御状態にあ
るこれら対象室の室圧が、連通による均圧化で変化して
目標室圧から外れ、また、その後、扉が閉じられたとき
に、一時的ではあるが、室圧が先の扉開き時の変化方向
とは逆方向へ大きく変化して目標室圧から大きく外れる
現象がある。
【0004】そして、これら室圧変化のうち、扉の閉じ
時の一時的な室圧変化は、扉開き時の室圧変化に比べ極
端に大きく、この為、クリーンルームの清浄度維持を目
的とする室圧制御の場合では、その清浄度維持の確実性
が大きく低下するなど、種々の目的で実施する室圧制御
において、その所期目的の達成の確実性が、扉閉じ時の
極端な室圧変化のために大きく低下する問題があった。
【0005】なお、この扉閉じ時における極端な室圧変
化は、扉が開かれた後の室圧制御に原因するものであ
り、扉開き時の均圧化による室圧変化に対し、室圧制御
手段が、連通状態となった両対象室の室圧を各々の目標
室圧に復帰させる方向に各対象室に対する給気風路また
は排気風路の室圧調整用ダンパを開度調整するが、扉が
開き状態にある間は、扉の開きによる両室の連通のため
一方の対象室から他方の対象室へ侵入する漏れ的な風量
が増大するばかりで、室圧が目標室圧に復帰することは
なく、この為、室圧調整用ダンパは開度調整限界、ない
しは、それに近い状態まで開度調整されてしまい、対象
室における給気量と排気量の関係が、扉が開かれる以前
のものとは全く異なったものとなる。そして、このよう
に給排気量の関係が大きく狂った状態において、扉が閉
じられる為に、上記の如き極端な室圧変化が生じる。
【0006】また、この扉閉じ時における極端な室圧変
化は、一方の対象室の室容積及び換気回数が他方の対象
室に比べ十分に大きい場合には、扉開き時の均圧化によ
る室圧変化が、その他方側の対象室の方でより大きく生
じることから、扉閉じ時における極端な室圧変化も他方
側の対象室の方で顕著に生じ、また、両対象室の室容積
及び換気回数が同等である場合には、扉開き時の均圧化
による室圧変化が、両対象室において同等(変化の向き
は逆向き)に生じることから、扉閉じ時における極端な
室圧変化も両対象室で同等(やはり変化の向きは逆向
き)に生じる。
【0007】以上の実情に対し、本発明の主たる課題
は、扉の開閉に応じた室圧制御形態の合理的な切り換え
により、扉が開き状態にある間の室圧制御にかかわら
ず、扉閉じ時における室圧の極端な変化を効果的に抑止
できるようにする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1記載の発明〕請求項1記載の発明では、扉が
開かれたとき、この扉の開きで連通状態となる二つの対
象室の目標室圧のうちの一方、又は、両方を変更して、
これら二つの対象室の目標室圧を一致させることによ
り、扉開き時の均圧化でこれら対象室の室圧が本来の目
標室圧から外れることに対し、実質的に、これら連通状
態となった対象室を一つの目標室圧(すなわち、上記の
一致させた目標室圧)を有する一つの室圧制御対象室と
して扱かう形態で、これら対象室の各々に対する室圧調
整用ダンパを、室圧制御手段により検出室圧に基づき開
度調整するようにし、これにより、扉の開き後、これら
二つの対象室の室圧をともに、上記の一致させた目標室
圧に調整する。
【0009】つまり、このことにより、先述の従来シス
テムで生じていたダンパ調整上の問題、すなわち、扉の
開きで両室が連通状態となって、これら対象室の室圧を
互いに異なる各々の目標室圧に調整することがもはや不
可能であるにもかかわらず、扉の開き後も互いに異なる
各室の目標室圧を目指して室圧調整用ダンパが無意味に
開度調整されるために、室圧調整用ダンパが開度調整限
界や、それに近い状態に至ってしまうといったことを防
止する。
【0010】一方、扉が開き状態にある間は、両対象室
を実質的に一室として扱う上記の室圧制御により、両対
象室の室圧を一致の目標室圧に保ち、その後、扉が閉じ
られたとき、先の扉開き時に変更した目標室圧を元の値
に復帰させることにより、再び、これら対象室を互いに
異なる目標室圧を有する個別の室圧制御対象室として扱
う形態で、これら対象室の各々に対する室圧調整用ダン
パを、室圧制御手段により各室の検出室圧に基づき開度
調整するようにし、これにより、これら対象室の室圧を
各々の本来の目標室圧に調整する状態に戻る。
【0011】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
扉の開き後、室圧調整用ダンパが無意味な開度調整で開
度調整限界やそれに近い状態に至ってしまうことを防止
できることにより、これに原因する扉閉じ時の極端な室
圧変化を効果的に抑止できるようになり、これにより、
クリーンルームの清浄度維持を目的とする室圧制御の場
合では、その清浄度維持の確実性を向上し得るなど、種
々の目的で実施する室圧制御において、その所期目的の
達成を一層確実なものにし得る。
【0012】なお、扉閉じ時における極端な室圧変化を
抑止する別法としては、扉が開かれたとき、室圧制御手
段による室圧調整用ダンパの開度調整を停止して、扉が
開き状態にある間は、室圧調整用ダンパの開度を扉開き
時点の開度に固定してしまい、そして、扉が閉じられた
ときに、室圧制御手段による室圧調整用ダンパの開度調
整を再開するようにし、これにより、扉の開き後、室圧
調整用ダンパが無意味に開度調整されて開度調整限界や
それに近い状態に至ってしまうことを防止するといった
手法も考えられる。
【0013】しかし、この別法では、扉が開き状態にあ
る間、室圧調整用ダンパの開度が固定で対象室に対する
室圧調整機能が皆無となるため、この間において、対象
室で給気風路からの給気や排気風路への排気とは別の局
所排気や局所給気が始動されるなど、給排気量関係につ
いての何らかの変動要因があると、その影響で対象室の
室圧が変動してしまう問題が残るが、請求項1記載の発
明によれば、扉が開き状態にある間も、両対象室の室圧
を上記一致の目標室圧に調整する室圧制御を実施するか
ら、扉が開き状態にある間に、上記局所排気や局所給気
が始動されるなど、給排気量関係について何らかの変動
要因が生じたとしても、室圧制御機能により両対象室の
室圧を上記一致の目標室圧に調整・維持することがで
き、この点、対象室の室圧を極力安定的に保つことにお
いて、上記の別法に比べ一層優れた室圧制御システムと
なる。
【0014】〔請求項2記載の発明〕請求項2記載の発
明では、扉が開かれたとき、目標室圧の変更により、二
つの対象室の目標室圧を一致させるにあたり、扉の開き
で連通状態となる二つの対象室のうち、特定の一方の対
象室の目標室圧は固定した状態で、他方の対象室の目標
室圧のみを変更して、これら二つの対象室の目標室圧
を、特定対象室である一方の対象室の目標室圧において
一致させる。
【0015】そして、この変更形態を採ることにより、
扉が開き状態にある間も、一致の目標室圧を目指す室圧
制御により、特定対象室である一方の対象室の室圧は、
両室の連通にかかわらず、その本来の目標室圧に維持さ
れるようにし、また、その後、扉の閉じに伴い、先の扉
開き時に変更した他方の対象室の目標室圧を元の値に復
帰させて元の室圧制御状態に戻る際も、特定対象室であ
る一方の対象室については、室圧変化を殆ど伴うこと無
く、その室圧を本来の目標室圧に保ったままの状態で元
の室圧制御状態に戻れるようにする。
【0016】つまり、請求項2記載の発明によれば、二
つの対象室において、それらの室圧を各々の本来の目標
室圧に維持することの必要性・重要性に差がある場合
に、その必要性・重要性の高い方の対象室を上記の特定
対象室として上記の変更形態を採ることにより、その必
要性・重要性の高い方の対象室の室圧を、扉が開き状態
にある間を通じて、また、その後の扉閉じの際も、その
本来の目標室圧に安定的に維持しておくことができ、こ
の点、扉の開きで連通状態となる二つの対象室のうち、
清浄度の厳密維持などの理由で、特に一方の対象室の室
圧をその本来の目標室圧に厳密に維持することが要求さ
れる場合などに有効な室圧制御システムとなる。
【0017】〔請求項3記載の発明〕請求項3記載の発
明では、扉が開かれたとき、目標室圧の変更により、二
つの対象室の目標室圧を一致させるにあたり、扉の開き
で連通状態となる二つの対象室の目標室圧をともに、こ
れら目標室圧どうしの間の設定中間値に変更して、これ
ら二つの対象室の目標室圧を、その設定中間値で一致さ
せる。
【0018】そして、この変更形態を採ることにより、
二つの対象室のうち、一方の対象室の目標室圧は固定し
た状態で、他方の対象室の目標室圧のみを変更して、両
対象室の目標室圧を一致させる形態などに比べ、二つの
対象室の双方について、扉が閉じ状態にあるときの室圧
と、扉が開き状態にあるときの室圧との差を可及的に小
さくできるようにする。
【0019】つまり、請求項3記載の発明によれば、二
つの対象室の双方について、扉が閉じ状態にあるときの
室圧と、扉が開き状態にあるときの室圧との差を可及的
に小さくできることにより、二つの対象室の室圧をとも
に、各々の本来の目標室圧に極力近い状態に保つことが
要求される場合に有効な室圧制御システムとなる。
【0020】〔請求項4記載の発明〕請求項4記載の発
明では、扉が開かれたとき、この扉の開きで連通状態と
なる二つの対象室の目標室圧をともに、これら目標室圧
どうしの間の設定中間値に変更して、これら二つの対象
室の目標室圧を、その設定中間値で一致させるにあた
り、これら二つの対象室の扉開き時の室圧変化傾向度の
比(すなわち、扉開き時に各室の室圧が均圧化の方向で
どの程度変化するかの比)で、これら二つの目標室圧ど
うしの間を内分する内分点に相当の中間値を、その設定
中間値とする。
【0021】そして、この変更形態を採ることにより、
扉の開きに伴い各対象室の室圧が均圧化の方向で変化す
ることそのものが、一致の目標室圧である上記設定中間
値への室圧調整となるようにして、扉の開きに対し、両
室の室圧を設定中間値に調整するのに要する室圧調整用
ダンパの開度調整量(換言すれば、給気量や排気量の変
更量)が少ない状態で、速やかに両室の室圧を設定中間
値に調整できるようにし、また、このことにより、その
後の扉の閉じに伴い元の室圧制御状態に戻ることについ
ても、室圧調整用ダンパの開度調整量の少ない状態で、
速やかに両室の室圧を各々の本来の目標室圧に復帰でき
るようにする。
【0022】つまり、請求項4記載の発明によれば、上
記の如く、扉開き時及び扉の閉じ時の夫々について、室
圧調整用ダンパの開度調整量の少ない状態で、両室の室
圧を一致の目標室圧である設定中間値へ、また、各々の
本来の目標室圧へ速やかに調整できることにより、対象
室の室圧を極力安定的に保つことにおいて一層優れた室
圧制御システムとなる。
【0023】〔請求項5記載の発明〕請求項5記載の発
明では、扉が開かれたとき、この扉の開きで連通状態と
なる二つの対象室のうち、一方の対象室に対する室圧調
整用ダンパを、その一方の対象室の検出室圧に基づき開
度調整する独立調整状態(すなわち、その一方の対象室
の目標室圧を目指して開度調整する状態)から、他方の
対象室に対する室圧調整用ダンパの検出室圧に基づく開
度調整(すなわち、その他方の対象室の目標室圧を目指
すダンパ開度調整)に追従させて開度変化させる従動調
整状態へ切り換える。
【0024】つまり、この従動調整状態への切り換えを
行うことにより、扉開き時の均圧化で両対象室の室圧が
各々の本来の目標室圧から外れることに対し、実質的
に、これら連通状態となった対象室を一つの目標室圧
(具体的には上記他方の対象室の目標室圧)を有する一
つの室圧制御対象室として扱かう形態で、上記他方の対
象室に対する室圧調整用ダンパを検出室圧に基づき開度
調整するとともに、これに追従させて、上記一方の対象
室に対する室圧調整用ダンパを開度変化させるように
し、これにより、扉の開き後、これら二つの対象室の室
圧をともに、上記他方の対象室の目標室圧に調整する。
【0025】そして、このことにより、先述の従来シス
テムで生じていたダンパ調整上の問題、すなわち、扉の
開きで両室が連通状態となって、これら対象室の室圧を
互いに異なる各々の目標室圧に調整することがもはや不
可能であるにもかかわらず、扉の開き後も互いに異なる
各室の目標室圧を目指して室圧調整用ダンパが無意味に
開度調整されるために、室圧調整用ダンパが開度調整限
界や、それに近い状態に至ってしまうといったことを防
止する。
【0026】一方、扉が開き状態にある間は、上記の如
く一方の対象室に対する室圧調整用ダンパを従動調整状
態に切り換えた室圧制御により、両対象室の室圧をとも
に他方の対象室の目標室圧に保ち、その後、扉が閉じら
れたとき、先の扉開き時に従動調整状態に切り換えた室
圧調整用ダンパを独立調整状態へ復帰させることによ
り、再び、これら対象室を互いに異なる目標室圧を有す
る個別の室圧制御対象室として扱う形態で、これら対象
室の各々に対する室圧調整用ダンパを、室圧制御手段に
より各室の検出室圧に基づき開度調整するようにし、こ
れにより、これら対象室の室圧を各々の本来の目標室圧
に調整する状態に戻る。
【0027】つまり、請求項5記載の発明によれば、前
述の請求項1記載の発明と同様、扉の開き後、室圧調整
用ダンパが無意味な開度調整で開度調整限界やそれに近
い状態に至ってしまうことを防止できることにより、こ
れに原因する扉閉じ時の極端な室圧変化を効果的に抑止
できるようになり、種々の目的で実施する室圧制御にお
いて、その所期目的の達成を一層確実なものにし得る。
【0028】また、先述の別法に対しても、請求項1記
載の発明と同様、扉が開き状態にある間も、両対象室の
室圧ともに上記他方の対象室の目標室圧に調整する室圧
制御を実施するから、扉が開き状態にある間に、対象室
で局所排気や局所給気が始動されるなど、給排気量関係
について何らかの変動要因が生じたとしても、室圧制御
機能により両対象室の室圧を上記他方の対象室の目標室
圧に調整・維持することができ、この点で、対象室の室
圧を極力安定的に保つことにおいて、先述の別法に比べ
一層優れた室圧制御システムとなる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1において、1a〜1cは室圧制御
対象の第1〜第3の対象室、Fsは主給気風路2を介し
て各対象室1a〜1cへ空調用空気SAを供給する給気
ファン、Feは主排気風路3を介して各対象室1a〜1
cから室内空気RAを排気する排気ファンであり、主給
気風路2から各対象室1a〜1cに接続した分岐の給気
風路4には夫々、各対象室1a〜1cへの給気量を各々
の設定量に維持する定風量装置5、及び、給気用のフィ
ルタ6を介装してある。
【0030】また、主排気風路3から各対象室1a〜1
cに接続した分岐の排気風路7には夫々、排気用のフィ
ルタ8、及び、開度調整により各対象室1a〜1cの室
圧pa〜pcを調整する室圧調整用ダンパVa〜Vcを
介装してある。
【0031】9a〜9cは、制御盤10から指定された
各対象室1a〜1cの目標室圧ppa〜ppcと、室圧
センサ11により検出される各対象室1a〜1cの室圧
pa〜pc(具体的には大気圧などの適当な基準圧po
に対する差圧)との偏差Δpa〜Δpcに応じ、室圧調
整用ダンパVa〜Vcを開度調整して、各対象室1a〜
1cの室圧pa〜pcを各々の目標室圧ppa〜ppc
(例えば、ppa=30〔Pa〕,ppb=20〔P
a〕,ppc=0〔Pa〕)に調整する室圧制御手段と
してのダンパ制御器である。
【0032】なお、Lは、目標室圧ppa〜ppcの指
定やダンパVa〜Vcの全閉・全開指令など、制御盤1
0からの種々の指令を各ダンパ制御器9a〜9cに送る
とともに、各対象室1a〜1cの検出室圧pa〜pcや
室圧調整用ダンパVa〜Vcの開度状態など、各ダンパ
制御器9a〜9cからの情報を制御盤10に送る通信ラ
インである。
【0033】第1の対象室1aと第2の対象室1bとの
間の第1扉12、及び、第2の対象室1bと第3の対象
室1cとの間の第2扉13には、夫々、これら扉12,
13の開閉を検出して、その開閉の検出結果を制御盤1
0に送る開閉検出手段としての扉開閉検出器14a,1
4bを装備してあり、これに対し、制御盤10には、第
1扉12や第2扉13が一旦開かれた後、再び閉じられ
たときの極端な室圧変化を防止する室圧保全手段とし
て、扉開閉検出器14a,14bによる各扉12,13
の開閉検出に基づき、扉開閉時に、対応対象室の目標室
圧ppa〜ppcを自動的に変更する目標室圧自動変更
部15を装備してある。
【0034】そして、この目標室圧自動変更部15は、
次の(イ)及び(ロ)の如く目標室圧の自動変更を実行
する構成としてある。
【0035】(イ)第1の対象室1aと第2の対象室1
bについては、それらの室用途上、室圧pa,pbを各
々の目標室圧ppa,ppbに維持することの必要性・
重要性が第2対象室1bよりも第1対象室1aの方が高
いことから、第1扉12の開きに対し、第1対象室1a
を主対象室とし、かつ、第2対象室1bを副対象室とし
て扱う。
【0036】そして、この主副関係の下で、第1扉12
が開かれたとき(図2参照)、主対象室である第1対象
室1aの目標室圧ppa(=30Pa)は固定した状態
で、副対象室である第2対象室1bの目標室圧ppb
(=20Pa)を第1対象室1aの目標室圧ppaと等
しい値に変更(ppb=20Pa→30Pa)し、これ
ら第1対象室1aの目標室圧ppaと第2対象室1bの
目標室圧ppbとを一致させる。
【0037】また、その後、第1扉12が閉じられたと
き(同図2参照)、先の第1扉12の開き時に変更した
副対象室である第2対象室1bの目標室圧ppbを元の
値に復帰(ppb=30Pa→20Pa)させる。
【0038】(ロ)第2の対象室1bと第3の対象室1
cについては、それらの室用途上、室圧pb,pcを各
々の目標室圧ppb,ppcに維持することの必要性・
重要性が第2対象室1bよりも第3対象室1cの方が高
いことから、第2扉13の開きに対し、第3対象室1c
を主対象室とし、かつ、第2対象室1bを副対象室とし
て扱う。
【0039】そして、この主副関係の下で、第2扉13
が開かれたとき(図3参照)、主対象室である第3対象
室1cの目標室圧ppc(=0Pa)は固定した状態
で、副対象室である第2対象室1bの目標室圧ppb
(=20Pa)を第3対象室1cの目標室圧ppcと等
しい値に変更(ppb=20Pa→0Pa)し、これら
第2対象室1bの目標室圧ppbと第3対象室1cの目
標室圧ppcとを一致させる。
【0040】また、その後、第2扉13が閉じられたと
き(同図3参照)、先の第2扉13の開き時に変更した
副対象室である第2対象室1bの目標室圧ppbを元の
値に復帰(ppb=0Pa→20Pa)させる。
【0041】つまり、上記(イ),(ロ)の如く扉1
2,13の開き時に目標室圧の変更を実施して、扉1
2,13の開きで連通状態となる二つの対象室の目標室
圧を一致させることにより、扉12,13が開き状態に
ある間に互いに異なる目標室圧を目指す開度調整のため
に室圧調整用ダンパVa,Vb,Vcが開度調整限界や
それに近い状態にまで無意味に調整されてしまうといっ
たことを防止し、これにより、この無意味な開度調整に
原因する扉閉じ時の極端な室圧変化を防止するようにし
てある。
【0042】〔第2実施形態〕この第2実施形態では、
上述の第1実施形態と同様の給排気構成において、室圧
保全手段としての目標室圧自動変更部15は、前記の
(イ),(ロ)の如く目標室圧の自動変更を行うに代
え、各対象室1a〜1cの換気条件が次記の通りである
ことに対し、次の(ハ),(ニ)の如く目標室圧の自動
変更を行う構成とする。
【0043】 Da×na>Dc×nc>Db×nb 例えば、Da=300〔m3 〕,na=20〔回/時〕 Db= 50〔m3 〕,nb=15〔回/時〕 Dc=100〔m3 〕,nc=15〔回/時〕
【0044】(ハ)第1の対象室1aと第2の対象室1
bについては、第1扉12が開かれた時の両室の室圧変
化傾向度の比Δpa:ΔPbが、近似的には両室の室容
積と換気回数との積の逆比Db×nb:Da×naで与
えられることから、この逆比(すなわち、室圧変化傾向
度の比)で両室の目標室圧ppa,ppbどうしの間を
内分する内分点に相当の下記中間値ppmを、目標室圧
変更における変更目標の設定中間値とする。 ppm=X/Y ここで、X=Da×na×ppa+Db×nb×ppb Y=Da×na+Db×nb
【0045】そして、この設定の下で、第1扉12が開
かれたとき(図4参照)、第1対象室1aと第2対象室
1bの目標室圧ppa(=30Pa),ppb(=20
Pa)をともに、上記の設定中間値ppm(=28.8
Pa)に変更(ppa=30Pa→28.8Pa,pp
b=20Pa→28.8Pa)して、これら第1対象室
1aの目標室圧ppaと第2対象室1bの目標室圧pp
bとを一致させる。
【0046】また、その後、第1扉12が閉じられたと
き(同図4参照)、先の第1扉12の開き時に変更した
両対象室1a,1bの目標室圧ppa,ppbを元の値
に復帰(ppa=28.8Pa→30Pa,ppb=2
8.8Pa→20Pa)させる。
【0047】(ニ)第2の対象室1bと第3の対象室1
cについては、第2扉13が開かれた時の両室の室圧変
化傾向度の比Δpb:Δpcが、上述と同様、近似的に
両室の室容積と換気回数との積の逆比Dc×nc:Db
×nbで与えられることから、この逆比(室圧変化傾向
度の比)で両室の目標室圧ppb,ppcどうしの間を
内分する内分点に相当の下記中間値ppnを、目標室圧
変更における変更目標の設定中間値とする。 ppn=X’/Y’ ここで、X’=Db×nb×ppb+Dc×nc×pp
c Y=Db×nb+Dc×nc
【0048】そして、この設定の下で、第2扉13が開
かれたとき(図5参照)、第2対象室1bと第3対象室
1cの目標室圧ppb(=20Pa),ppc(=0P
a)をともに、上記の設定中間値ppn(=6.6P
a)に変更(ppb=20Pa→6.6Pa,ppc=
0Pa→6.6Pa)して、これら第2対象室1bの目
標室圧ppbと第3対象室1cの目標室圧ppcとを一
致させる。
【0049】また、その後、第2扉13が閉じられたと
き(同図5参照)、先の第2扉13の開き時に変更した
両対象室1b,1cの目標室圧ppb,ppcを元の値
に復帰(ppb=6.6Pa→20Pa,ppc=6.
6Pa→0Pa)させる。
【0050】つまり、上記(ハ),(ニ)の如く扉1
2,13の開き時に目標室圧の変更を実施して、扉1
2,13の開きで連通状態となる二つの対象室の目標室
圧を一致させることにより、前述の第1実施形態の場合
と同様、扉12,13が開き状態にある間に互いに異な
る目標室圧を目指す開度調整のために室圧調整用ダンパ
Va,Vb,Vcが開度調整限界やそれに近い状態にま
で無意味に調整されてしまうといったことを防止し、こ
れにより、この無意味な開度調整に原因する扉閉じ時の
極端な室圧変化を防止する。
【0051】〔第3実施形態〕この第3実施形態では、
第1扉12や第2扉13が一旦開かれた後、再び閉じら
れたときの極端な室圧変化を防止する室圧保全手段とし
て、前述の第1及び第2実施形態で示した如き目標室圧
自動変更部15を設けるに代え、図6に示す如く、第1
対象室1aのダンパ制御器9aと第2対象室1bのダン
パ制御器9bとに対して第1のダンパ調整状態切換器1
6aを装備し、また、第2対象室1bのダンパ制御器9
bと第3対象室1cのダンパ制御器9cとに対して第2
のダンパ調整状態切換器16bを装備してある。
【0052】これらダンパ調整状態切換器16a,16
bは、扉開閉検出器14a,14bによる各扉12,1
3の開閉検出に基づき、扉開閉時に、対応対象室のうち
の一方の対象室の室圧調整用ダンパVa〜Vcに対する
開度調整形態を切り換えるものであり、具体的には、第
1のダンパ調整状態切換器16aは次の(ホ)の如く開
度調整形態の切り換えを行い、また、第2のダンパ調整
状態切換器16bは次の(ヘ)の如く開度調整形態の切
り換えを行う構成としてある。
【0053】(ホ)第1の対象室1aと第2の対象室1
bについては、それらの室用途上、室圧pa,pbを各
々の目標室圧ppa,ppbに維持することの必要性・
重要性が第2対象室1bよりも第1対象室1aの方が高
いことから、第1扉12の開きに対し、第1対象室1a
を主対象室とし、かつ、第2対象室1bを副対象室とし
て扱う。
【0054】そして、この主副関係の下で、第1扉12
が開かれたとき、主対象室である第1対象室1aの室圧
調整用ダンパVaについては、第1対象室1aの検出室
圧paに基づき第1対象室1aの目標室圧ppaを目指
して開度調整する独立調整状態を維持したままで、副対
象室である第2対象室1bの室圧調整用ダンパVbを、
第2対象室1bの検出室圧pbに基づき第2対象室1b
の目標室圧ppbを目指して開度調整するそれまでの独
立調整状態から、主対象室である第1対象室1aの室圧
調整用ダンパVaの開度調整に追従させて開度変化させ
る従動調整状態へ切り換える。 (第1扉12の開き時) Va:独立調整状態維持 Vb:独立調整状態→従動調整状態
【0055】また、その後、第1扉12が閉じられたと
き、先の第1扉12の開き時に従動調整状態へ切り換え
た第2対象室1bの室圧調整用ダンパVbを、従動調整
状態から、第2対象室1bの検出室圧pbに基づき第2
対象室1bの目標室圧ppbを目指して開度調整する独
立調整状態へ復帰させる。 (第1扉12の閉じ時) Va:独立調整状態維持 Vb:従動調整状態→独立調整状態
【0056】(へ)第2の対象室1bと第3の対象室1
cについては、それらの室用途上、室圧pb,pcを各
々の目標室圧ppb,ppcに維持することの必要性・
重要性が第2対象室1bよりも第3対象室1cの方が高
いことから、第2扉13の開きに対し、第3対象室1c
を主対象室とし、かつ、第2対象室1bを副対象室とし
て扱う。
【0057】そして、この主副関係の下で、第2扉13
が開かれたとき、主対象室である第3対象室1cの室圧
調整用ダンパVcについては、第3対象室1cの検出室
圧pcに基づき第3対象室1cの目標室圧ppcを目指
して開度調整する独立調整状態を維持したままで、副対
象室である第2対象室1bの室圧調整用ダンパVbを、
第2対象室1bの検出室圧pbに基づき第2対象室1b
の目標室圧ppbを目指して開度調整するそれまでの独
立調整状態から、主対象室である第3対象室1cの室圧
調整用ダンパVcの開度調整に追従させて開度変化させ
る従動調整状態へ切り換える。 (第2扉13の開き時) Vc:独立調整状態維持 Vb:独立調整状態→従動調整状態
【0058】また、その後、第2扉13が閉じられたと
き、先の第2扉13の開き時に従動調整状態へ切り換え
た第2対象室1bの室圧調整用ダンパVbを、従動調整
状態から、第2対象室1bの検出室圧pbに基づき第2
対象室1bの目標室圧ppbを目指して開度調整する独
立調整状態へ復帰させる。 (第2扉13の閉じ時) Vc:独立調整状態維持 Vb:従動調整状態→独立調整状態
【0059】つまり、上記(ホ),(ヘ)の如く扉1
2,13の開き時に、連通状態となる二つの対象室のう
ちの一方の室圧調整用ダンパVbを、他方の対象室の室
圧調整用ダンパVa,Vbの開度調整に追従させて開度
変化させる従動調整状態に切り換えることにより、扉1
2,13が開き状態にある間に互いに異なる目標室圧を
目指す開度調整のために室圧調整用ダンパVa,Vb,
Vcが開度調整限界やそれに近い状態にまで無意味に調
整されてしまうといったことを防止し、これにより、こ
の無意味な開度調整に原因する扉閉じ時の極端な室圧変
化を防止する。
【0060】なお、上記の従動調整状態において、一方
の室圧調整用ダンパVbを、他方の対象室の室圧調整用
ダンパVa,Vcの開度調整に追従させて開度変化させ
る具体的追従方式ついては、従動調整状態に切り換えた
室圧調整用ダンパVbを、その切り換え時点の開度か
ら、独立調整状態維持側の室圧調整用ダンパVa,Vc
の開度変更に伴い、その変更率と同率に開度変化させる
方式、あるいはまた、従動調整状態に切り換えた室圧調
整用ダンパVbを、独立調整状態維持側の室圧調整用ダ
ンパVa,Vcと同開度を維持するように開度変化させ
る方式などを一例として挙げることができる。
【0061】〔別の実施形態〕次に発明の別の実施形態
を列記する。扉が開かれたとき、この扉の開きで連通状
態となる二つの対象室の目標室圧のうちの一方のみを変
更して、これら対象室の目標室圧を一致させる方式を採
る場合、前述の第1実施形態では、室圧を本来の目標室
圧に維持することの必要性・重要性が高い方の対象室を
目標室圧固定側とする例を示したが、両室に上記必要性
・重要性の差がない場合などでは、扉開閉時における室
圧調整用ダンパの開度調整量を極力少なくすることを目
的として、扉開き時の室圧変化傾向度が小さい方の対象
室を目標室圧固定側とするようにしてもよい。
【0062】扉が開かれたとき、この扉の開きで連通状
態となる二つの対象室の目標室圧の両方を、これら目標
室圧どうしの間の設定中間値に変更して、これら対象室
の目標室圧を一致させる方式を採る場合、前述の第2実
施形態では、扉開き時の両室の室圧変化傾向度の比で、
両室の目標室圧どうしの間を内分する内分点に相当の中
間値を上記の設定中間値としたが、これに代え、この内
分点相当の中間値以外の中間値を上記の設定中間値とす
るようにしてもよい。
【0063】また、扉が開かれたとき、この扉の開きで
連通状態となる二つの対象室の目標室圧の両方を変更し
て、これら対象室の目標室圧を一致させるにあたり、場
合によっては、両対象室の目標室圧どうしの間から外れ
た値で、両対象室の目標室圧を一致させるようにしても
よい。
【0064】前述の第1及び第2実施形態では、扉が開
かれたときに目標室圧の変更を行う室圧保全手段として
の目標室圧自動変更部15を、制御盤10に組み込み装
備する形式を示したが、この目標室圧自動変更部15
は、制御盤10とは別の単体器で構成してもよい。
【0065】また、前述の第3実施形態では、扉が開か
れたときに従動調整状態への切り換えを行う室圧保全手
段としてのダンパ調整状態切換器16a,16bを、制
御盤10とは別の単体器で構成する形式を示したが、こ
れらダンパ調整状態切換器16a,16bは制御盤10
に組み込み装備する形式としてもよい。
【0066】扉が開かれたとき、この扉の開きで連通状
態となる二つの対象室のうち、一方の対象室の室圧調整
用ダンパを、独立調整状態から他方の対象室の室圧調整
用ダンパの開度調整に追従させて開度変化させる従動調
整状態に切り換える方式を採る場合、前述の第3実施形
態では、室圧を本来の目標室圧に維持することの必要性
・重要性が低い方の対象室の室圧調整用ダンパを、従動
調整状態に切り換える側のダンパとする例を示したが、
両室に上記必要性・重要性の差がない場合などでは、扉
開閉時における室圧調整用ダンパの開度調整量を極力少
なくすることを目的として、扉開き時の室圧変化傾向度
が大きい方の対象室の室圧調整用ダンパを、従動調整状
態に切り換える側のダンパとするようにしてもよい。
【0067】前述の各実施形態では、各対象室の排気風
路に室圧調整用ダンパを介装する形式を示したが、本発
明は、室圧調整用ダンパを各対象室の給気風路に介装す
る形式や、室圧調整用ダンパを各対象室の給気風路と排
気風路の双方に介装する形式においても適用できる。
【0068】扉の開閉を検出する開閉検出手段は、機械
式のリミットスイッチや、光学利用により扉開閉を検出
する方式、あるいは、磁気利用により開閉を検出する方
式など、種々の方式のものを採用できる。
【0069】対象室はクリーンルームに限らず、どのよ
うな用途のものであってもよい。
【0070】なお、前記の第1扉12と第2扉13とが
ともに開き状態となることがある場合には、先に開かれ
た扉に対応する2室につき本発明を適用して、これら2
室を実質的に1室として扱う前述の如き室圧制御を実施
し、その上で、後の扉の開きに対して、この実質的1室
扱いの2室と他の1室とについて、さらに本発明を適用
する形態で、結果的に、両扉12,13の開きに対し、
これら扉12,13の開きで連通状態となる三つの対象
室の目標室圧のうちの2つ、又は、全部を変更して、こ
れら三つの対象室の目標室圧を一致させる、又は、両扉
12,13の開きに対し、これら扉12,13の開きで
連通状態となる三つの対象室のうち、二つの対象室に対
する室圧調整用ダンパを、独立調整状態から、他の三つ
目の対象室に対する室圧調整用ダンパに追従させて開度
変化させる従動調整状態へ切り換えようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2実施形態を示すシステム構成図
【図2】第1実施形態における目標室圧の変更形態を示
す図
【図3】第1実施形態における目標室圧の変更形態を示
す図
【図4】第2実施形態における目標室圧の変更形態を示
す図
【図5】第2実施形態における目標室圧の変更形態を示
す図
【図6】第3実施形態を示すシステム構成図
【符号の説明】
1a,1b 対象室 pa,pb 室圧 4 給気風路 7 排気風路 Va,Vb 室圧調整用ダンパ ppa,ppb 目標室圧 9a,9b 室圧制御手段 12 扉 14a 開閉検出手段 15,16a 室圧保全手段 ppm 設定中間値

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各対象室の検出室圧に基づき、各対象室
    に対する給気風路又は排気風路に介装の室圧調整用ダン
    パを開度調整して、各対象室の室圧を各々の目標室圧に
    調整する室圧制御手段を備える室圧制御システムであっ
    て、 前記対象室どうしの間の扉の開及び閉を検出する開閉検
    出手段と、 この開閉検出手段により前記扉の開が検出されたとき、
    この扉の開きで連通状態となる二つの前記対象室の目標
    室圧のうちの一方、又は、両方を変更して、これら二つ
    の前記対象室の目標室圧を一致させ、 かつ、前記開閉検出手段により前記扉の閉が検出された
    とき、先の扉開き時に変更した目標室圧を変更前の元の
    値に復帰させる室圧保全手段を設けた室圧制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記室圧保全手段は、前記扉の開が検出
    されたとき、この扉の開きで連通状態となる二つの前記
    対象室のうち、特定の一方の対象室の目標室圧は固定し
    た状態で、他方の対象室の目標室圧のみを変更して、こ
    れら二つの前記対象室の目標室圧を一致させる構成とし
    てある請求項1記載の室圧制御システム。
  3. 【請求項3】 前記室圧保全手段は、前記扉の開が検出
    されたとき、この扉の開きで連通状態となる二つの前記
    対象室の目標室圧をともに、これら目標室圧どうしの間
    の設定中間値に変更して、これら二つの前記対象室の目
    標室圧を一致させる構成としてある請求項1記載の室圧
    制御システム。
  4. 【請求項4】 前記扉の開きで連通状態となる二つの前
    記対象室の扉開き時の室圧変化傾向度の比で、これら二
    つの前記対象室の目標室圧どうしの間を内分する内分点
    に相当の中間値を、前記の設定中間値としてある請求項
    3記載の室圧制御システム。
  5. 【請求項5】 各対象室の検出室圧に基づき、各対象室
    に対する給気風路又は排気風路に介装の室圧調整用ダン
    パを開度調整して、各対象室の室圧を各々の目標室圧に
    調整する室圧制御手段を備える室圧制御システムであっ
    て、 前記対象室どうしの間の扉の開及び閉を検出する開閉検
    出手段と、 この開閉検出手段により前記扉の開が検出されたとき、
    この扉の開きで連通状態となる二つの前記対象室のう
    ち、一方の対象室に対する前記室圧調整用ダンパを、そ
    の一方の対象室の検出室圧に基づき開度調整する独立調
    整状態から、他方の対象室に対する前記室圧調整用ダン
    パの検出室圧に基づく開度調整に追従させて開度変化さ
    せる従動調整状態へ切り換え、 かつ、前記開閉検出手段により前記の閉が検出されたと
    き、先の扉開き時に従動調整状態へ切り換えた前記室圧
    調整用ダンパを切り換え前の独立調整状態へ復帰させる
    室圧保全手段を設けた室圧制御システム。
JP23750996A 1996-09-09 1996-09-09 室圧制御システム Expired - Fee Related JP3552853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23750996A JP3552853B2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 室圧制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23750996A JP3552853B2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 室圧制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1083221A true JPH1083221A (ja) 1998-03-31
JP3552853B2 JP3552853B2 (ja) 2004-08-11

Family

ID=17016383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23750996A Expired - Fee Related JP3552853B2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 室圧制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3552853B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002304221A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Shibuya Kogyo Co Ltd 室内の圧力制御装置
JP2006292280A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2006317082A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2007024370A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2007024326A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2008151483A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Dai-Dan Co Ltd 室圧制御システム
JP2008164222A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Max Co Ltd 換気システム
JP2008170056A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Dai-Dan Co Ltd 室圧制御方法およびその装置
JP2008190817A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Dai-Dan Co Ltd 多段階cavを用いた室圧制御システム
JP2009019871A (ja) * 2008-10-14 2009-01-29 Takasago Thermal Eng Co Ltd 室圧制御システム
JP2009068796A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Yamatake Corp 室圧制御装置および室圧制御方法
JP2010002080A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Daikin Ind Ltd 空調システム
JP2011133221A (ja) * 2011-02-09 2011-07-07 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2012177540A (ja) * 2012-05-18 2012-09-13 Azbil Corp 室圧制御装置および室圧制御方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002304221A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Shibuya Kogyo Co Ltd 室内の圧力制御装置
JP4608799B2 (ja) * 2001-04-05 2011-01-12 澁谷工業株式会社 室内の圧力制御装置
JP2006292280A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2006317082A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2007024326A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP4714517B2 (ja) * 2005-07-12 2011-06-29 ダイダン株式会社 空調システム
JP2007024370A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2008151483A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Dai-Dan Co Ltd 室圧制御システム
JP2008164222A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Max Co Ltd 換気システム
JP2008170056A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Dai-Dan Co Ltd 室圧制御方法およびその装置
JP2008190817A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Dai-Dan Co Ltd 多段階cavを用いた室圧制御システム
JP2009068796A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Yamatake Corp 室圧制御装置および室圧制御方法
JP2010002080A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Daikin Ind Ltd 空調システム
JP2009019871A (ja) * 2008-10-14 2009-01-29 Takasago Thermal Eng Co Ltd 室圧制御システム
JP2011133221A (ja) * 2011-02-09 2011-07-07 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2012177540A (ja) * 2012-05-18 2012-09-13 Azbil Corp 室圧制御装置および室圧制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3552853B2 (ja) 2004-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1083221A (ja) 室圧制御システム
CN114383297A (zh) 用于控制空调的方法、装置和多联机空调
JP3046761B2 (ja) ノンフロスト運転域切換式の除湿機付き環境試験装置
CN106568136B (zh) 一种一拖多空调器制热时的自适应停机开度控制方法、系统及空调器
JPH0252775B2 (ja)
JPS63247542A (ja) 室圧制御装置
JP2002181361A (ja) 室圧制御装置
CA3098505A1 (en) Climate control system for indoor horticulture
JP2006078086A (ja) 室圧制御システム
JP3089130B2 (ja) 室圧制御装置
JP2008267615A (ja) 換気システム
JP5033106B2 (ja) 室圧制御システム
JP3044205B2 (ja) 室圧制御装置
JPH09225698A (ja) プレス機械の空圧制御装置
JP3230783B2 (ja) 室圧制御装置
JPH01256743A (ja) 複数室用室圧調整装置
JP3623060B2 (ja) 室圧制御システム
JP2898944B2 (ja) 空間内圧制御用空調装置
JPS6262269B2 (ja)
JPH04126949A (ja) 空気調和機
JP3273445B2 (ja) バツチ式焼成炉
JPH04350434A (ja) 室圧制御装置
JPH06235546A (ja) 空調システムの制御方法
JPH0828941A (ja) Vav制御システム
JPH03152334A (ja) 可変風量型空気調和システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees