JPH04350434A - 室圧制御装置 - Google Patents

室圧制御装置

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JPH04350434A
JPH04350434A JP3124155A JP12415591A JPH04350434A JP H04350434 A JPH04350434 A JP H04350434A JP 3124155 A JP3124155 A JP 3124155A JP 12415591 A JP12415591 A JP 12415591A JP H04350434 A JPH04350434 A JP H04350434A
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昌幸 小川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製薬工場やLSI工場
、あるいは、微生物研究所等、室圧管理が必要な複数対
象室を有する施設で用いる室圧制御装置に関し、詳しく
は、複数対象室の夫々に対する給気量を目標給気量に調
整する給気量調整手段と、前記対象室からの排気量を調
整して前記対象室夫々の室圧を目標室圧に調整する室圧
調整手段と、前記対象室夫々の必要室圧を設定する設定
手段とを備える室圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如き室圧制御装置において
は(図2参照)、各対象室1に対する室圧調整手段9の
目標室圧Pm1,Pm2,Pm3を、室圧調整手段9の
各々に対する設定手段13により設定した対象室1夫々
の設定必要室圧Ps1,Ps2,Ps3に常時固定(P
m1=Ps1,Pm2=Ps2,Pm3=Ps3)して
おり、換言すれば、設定手段13により対象室1の必要
室圧Ps1,Ps2,Ps3を設定すると、その設定必
要室圧Ps1,Ps2,Ps3そのものが、その対象室
1に対する室圧調整手段9の一定目標室圧Pm1,Pm
2,Pm3となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各対象室1の
設定必要室圧Ps1,Ps2,Ps3が陽圧の場合を一
例として説明すると、給排気運転の起動後、各対象室1
に対する給気量Qx1,Qx2,Qx3は給気ファン2
の立ち上がりに伴って増大し、そして、その給気量Qx
1,Qx2,Qx3が目標給気量Qm1,Qm2,Qm
3にまで増大した時点から給気量調整手段8が給気量Q
x1,Qx2,Qx3を制限する調整動作を開始して対
象室1に対する給気量Qx1,Qx2,Qx3を目標給
気量Qm1,Qm2,Qm3に調整維持するようになる
が、これに対し、前述の如き従来の室圧調整形態では、
給気量Qx1,Qx2,Qx3の立ち上がりに伴い各対
象室1の室圧Px1,Px2,Px3が常圧から上昇し
て、その室圧Px1,Px2,Px3が設定必要室圧P
s1,Ps2,Ps3(固定された目標室圧)に達して
初めて室圧調整手段9が室圧変化を抑止する調整動作(
実効調整動作)を開始する。
【0004】すなわち、室圧Px1,Px2,Px3が
設定必要室圧Ps1,Ps2,Ps3に至るまでは各対
象室1の室圧Px1,Px2,Px3は、いわば無調整
状態で成り行き的に立ち上がる。
【0005】ところが、このような室圧Px1,Px2
,Px3の成り行き的な立ち上がりは、対象室1に対す
る給排気特性、対象室1の気密状態、対象室1の容積等
により対象室1ごとに、その立ち上がり特性が異なり、
このため、必要清浄度が高い対象室1ほど設定必要室圧
Psを高くする等、対象室1の用途に応じて各対象室1
の設定必要室圧Ps1,Ps2,Ps3に高低差を設け
るにもかかわらず、立ち上がり特性が各々異なる上記の
如き室圧Px1,Px2,Px3の成り行き的な立ち上
がり過程で、図4においてイ部分に示す如く、高い設定
必要室圧Ps1の対象室1における室圧Px1の方が、
低い設定必要室圧Ps2の対象室1におけるの室圧Px
2よりも低くなるといった室圧逆転を生じることがあり
、そして、この室圧逆転のために、例えば、必要室圧P
sを低く設定してある必要清浄度の低い対象室1から必
要室圧Psを高く設定してある必要清浄度の高い対象室
1への汚染空気の逆流侵入を招くといった問題があった
【0006】また、このような室圧逆転は、設定必要室
圧Ps1,Ps2,Ps3が夫々陰圧である複数対象室
1間でも、排気量の立ち上がりに伴い各対象室1の室圧
Px1,Px2,Px3が常圧から設定必要室圧Ps1
,Ps2,Ps3(固定された目標室圧)にまで低下し
て室圧調整手段9が実効調整動作を開始するまでの室圧
Px1,Px2,Px3の無調整状態での成り行き的な
立ち下がり過程で同様に生じることがあり、この場合、
室圧逆転のために、例えば、病原菌の外部への漏出を防
ぐために必要室圧Psをかなり低い陰圧に設定してある
対象室1から必要室圧Psを相対的に高い陰圧に設定し
てある対象室1への病原菌漏出を招くといった問題があ
った。
【0007】そして、このような給排気量立ち上がり過
程での室圧逆転の問題は、給排気運転の起動時における
室圧の急変を防止すべく給排気運転起動時における給排
気量の立ち上げを緩速度で行う(すなわち、起動時にお
いて給排気ファン2,5の出力を徐々に上昇させる)よ
うにした場合に特に生じ易いものであった。
【0008】本発明の目的は、合理的な室圧調整形態を
採用することにより上記の如き室圧逆転を効果的に防止
する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による室圧制御装
置の特徴構成は、複数対象室の夫々に対する給気量を目
標給気量に調整する給気量調整手段と、前記対象室から
の排気量を調整して前記対象室夫々の室圧を目標室圧に
調整する室圧調整手段と、前記対象室夫々の必要室圧を
設定する設定手段とを備える構成において、給排気運転
の起動時には前記対象室の夫々に対する目標室圧を常圧
にするとともに、その給排気運転の起動後、前記設定手
段による設定必要室圧が陽圧である対象室については設
定必要室圧の高い対象室から順に、かつ、前記設定手段
による設定必要室圧が陰圧である対象室については設定
必要室圧の低い対象室から順に、目標室圧を常圧から設
定必要室圧に変更する目標室圧変更手段を設けたことに
あり、その作用・効果は次の通りである。
【0010】
【作用】つまり、先述した従来の室圧調整形態では、給
排気運転の起動後の給排気量の立ち上がりに伴い室圧が
常圧から設定必要室圧にまで立ち上がり、ないし、立ち
下がって初めて室圧調整手段が室圧変化を抑止する実効
調整動作を開始するが、上記特徴構成においては、先ず
、給排気運転の起動時において各対象室に対する目標室
圧を常圧とすることにより、給排気運転の起動当初から
室圧調整手段を実効調整動作させる。
【0011】そして、設定必要室圧が陽圧である対象室
については、設定必要室圧の高い対象室から順に目標室
圧を常圧から設定必要室圧に変更することにより、すな
わち、設定必要室圧が低い対象室については目標室圧を
常圧に維持したままとして給排気量の立ち上がりかかわ
らず室圧調整手段の実効調整動作により室圧を常圧に保
った状態で、設定必要室圧の高い対象室から順に目標室
圧を常圧から設定必要室圧に変更することにより、設定
必要室圧の高い対象室から順に室圧を設定必要室圧に到
達させることができる。
【0012】また、設定必要室圧が陰圧である対象室に
ついても同様に、設定必要室圧の低い対象室から順に目
標室圧を常圧から設定必要室圧に変更することにより、
すなわち、設定必要室圧が高い対象室については目標室
圧を常圧に維持したままとして給排気量の立ち上がりか
かわらず室圧調整手段の実効調整動作により室圧を常圧
に保った状態で、設定必要室圧の低い対象室から順に目
標室圧を常圧から設定必要室圧に変更することにより、
設定必要室圧の低い対象室から順に室圧を設定必要室圧
に到達させることができる。
【0013】
【発明の効果】以上作用の結果、本発明によれば、設定
必要室圧の高い対象室の室圧の方が設定必要室圧の低い
対象室の室圧よりも低くなってしまうといった給排気量
立ち上がり過程での室圧逆転現象を効果的に防止でき、
これによって、各対象室の設定必要室圧に高低差を設け
て実施するこの種室圧制御の所期目的、すなわち、室内
清浄度の維持や病原菌漏出の防止等といったことを、よ
り確実に達成し得るに至った。
【0014】ちなみに、給排気量立ち上がり過程での室
圧の成り行き的な立ち上がりや成り行き的な立ち下がり
に起因した前述の如き室圧逆転を防止するに、別法とし
て、給排気運転の起動時から各目標室圧を常圧とした状
態で各対象室の給排気量が充分に立ち上がるのを待って
、その後、各目標室圧を同時に対象室夫々の設定必要室
圧に変更するといったことも考えられるが、この場合、
室圧の成り行き的な立ち上がりや成り行き的な立ち下が
りは回避できるものの、室圧調整手段の実効調整動作下
においても対象室個々の条件によって目標室圧変更に対
する室圧の追従性に多少の差があることに起因して、目
標室圧の同時変更の際に微小な室圧逆転が生じることも
考えられる。
【0015】この点、本発明によれば、各対象室の目標
室圧を所定の順で順次的に行うことから、目標室圧変更
に対する室圧追従性の差に起因した上記の如き室圧逆転
をもより確実に防止できる。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。
【0017】図1は複数対象室1に対する給排気設備構
成を示し、給気ファン2からの主給気路3を分岐給気路
4を介し対象室1の夫々に接続するとともに、排気ファ
ン5に接続の主排気路6を分岐排気路7を介し対象室1
の夫々に接続してある。
【0018】分岐給気路4の夫々には、対象室1に対す
る給気量を目標給気量Qm1,Qm2,Qm3に調整す
る給気量調整装置8を設けてあり、この給気量調整装置
8は、対象室1に対する給気量を検出する給気量センサ
8A、開度調整により給気量を調整するダンパ機構8B
、及び、給気量センサ8Aによる検出給気量Qx1,Q
x2,Qx3が目標給気量Qm1,Qm2,Qm3とな
るようにダンパ機構8Bを開度調整する給気量制御器8
Cを備えている。
【0019】また、分岐排気路7の夫々には、対象室1
からの排気量を調整して対象室1の室圧を目標室圧Pm
1,Pm2,Pm3に調整する室圧調整装置9を設けて
あり、この室圧調整装置9は、対象室1の室圧を検出す
る室圧センサ9A、開度調整により排気量を調整するダ
ンパ機構9B、及び、室圧センサ9Aによる検出室圧P
x1,Px2,Px3が目標室圧Pm1,Pm2,Pm
3となるようにダンパ機構9Bを開度調整する室圧制御
器9Cを備えている。
【0020】10は給排気運転の起動・停止、各対象室
1に対する給気量制御、及び、各対象室1に対する室圧
制御を統括管理する中央制御装置であり、この中央制御
装置10には、給気ファン2及び排気ファン5に対する
ファン制御部11、給気量設定部12、室圧設定部13
、並びに、目標室圧変更部14を備えさせてある。
【0021】ファン制御部11は、給排気運転の起動指
令が与えられると給気ファン2及び排気ファン5を起動
して、それらファン2,5の出力を所定の変化速度で徐
々に上昇させ、一方、給排気運転の停止指令が与えられ
ると、各ファン2,5の出力を所定の変化速度で徐々に
低下させて、それらファン2、5を最終的に停止させる
【0022】又、給排気運転が定常状態にあるときには
主給気路3における給気圧、及び、主排気路6における
排気圧を夫々、所定の圧力値に維持するように給気ファ
ン2及び排気ファン5夫々の出力を調整制御する。
【0023】給気量設定部12は、それに対し各対象室
1の必要給気量Qs1,Qs2,Qs3が設定されると
、それら設定必要給気量Qs1,Qs2,Qs3を各給
気量制御器8Cの目標給気量Qm1,Qm2,Qm3(
Qs1=Qm1,Qs2=Qm2,Qs3=Qm3)と
して各給気量制御器8Cに指定し、必要給気量Qs1,
Qs2,Qs3の設定変更があるまでは、各給気量制御
器8Cの目標給気量Qm1,Qm2,Qm3を一定に固
定する。
【0024】したがって、各給気量調整装置8の調整動
作としては、給排気運転の起動後、各対象室1に対する
給気量(検出給気量)Qx1,Qx2,Qx3が給気フ
ァン2出力の所定変化速度での上昇に伴い次第に増大し
て目標給気量Qm1,Qm2,Qm3(すなわち、設定
必要給気量Qs1,Qs2,Qs3)に至るまでは、ダ
ンパ機構8Bは全開状態に保たれ、その後、各対象室1
に対する給気量(検出給気量)Qx1,Qx2,Qx3
が目標給気量Qm1,Qm2,Qm3(設定必要給気量
Qs1,Qs2,Qs3)に至った時点からダンパ機構
8Bの開度を絞り調整して各対象室1に対する給気量(
検出給気量)Qx1,Qx2,Qx3を目標給気量Qm
1,Qm2,Qm3(設定必要給気量Qs1,Qs2,
Qs3)に調整維持する調整動作を開始する。
【0025】また、給排気運転の停止時には、ダンパ機
構8Bを全開としても各対象室1に対する給気量(検出
給気量)Qx1,Qx2,Qx3が給気ファン2出力の
低下により目標給気量Qm1,Qm2,Qm3(設定必
要給気量Qs1,Qs2,Qs3)を割る状態に至るま
では、ダンパ機構8Bの開度を絞り調整して各対象室1
に対する給気量(検出給気量)Qx1,Qx2,Qx3
を目標給気量Qm1,Qm2,Qm3(設定必要給気量
Qs1,Qs2,Qs3)に調整維持する調整動作を継
続するが、その後はダンパ機構8Bは全開状態となる。
【0026】一方、室圧制御については、本例では必要
清浄度の高い対象室1ほど高い陽圧の必要室圧Ps1,
Ps2,Ps3(Ps1>Ps2>Ps3>大気圧)を
室圧設定部13に対し設定するが、この必要室圧Ps1
,Ps2,Ps3の設定に対して目標室圧変更部14は
、図3に示す如く、給排気運転の起動時には、室圧設定
部13において設定された対象室1夫々の設定必要室圧
Ps1,Ps2,Ps3にかかわらず各室圧制御器9C
の目標室圧Pm1,Pm2,Pm3として常圧を各室圧
制御器9Cに指定(Pm1,Pm2,Pm3=大気圧)
し、そして、その給排気運転の起動後、各室圧制御器9
Cに指定する目標室圧Pm1,Pm2,Pm3を、設定
必要室圧Ps1,Ps2,Ps3の高い対象室1から順
に所定の時間間隔T1,T2,T3で常圧から設定必要
室圧Ps1,Ps2,Ps3に順次変更する。
【0027】また、目標室圧変更部14は、給排気運転
の停止の際には同図3に示す如く、給排気運転の停止指
令が付与されると、各室圧制御器9Cに対し指定する目
標室圧Pm1,Pm2,Pm3を、給排気ファン2,5
の停止に先立って設定必要室圧Ps1,Ps2,Ps3
の低い対象室1から順に所定の時間間隔T4,T5で対
象室1夫々の上記設定必要室圧Ps1,Ps2,Ps3
から常圧へ順次変更する。
【0028】そして、給排気運転の起動後、常圧から設
定必要室圧Ps1,Ps2,Ps3への最初の目標室圧
変更を実行させるまでの上記所定時間間隔T1としては
、その最初の目標室圧変更を実行したとしても、対象室
1への給気量が既にある程度立ち上がっていて、目標室
圧Pm1の変更を行った対象室1と、目標室圧Pm2,
Pm3を未だ常圧に維持して室圧Px2,Px3を給気
量の立ち上がりにかかわらず常圧に保っている他の対象
室1との間に、最初の目標室圧変更の実行時点で直ちに
室圧差が確実に生じるような状態にまで給気量が立ち上
がるに足りる時間を設定してあり、例えば、余裕をもっ
て設定するとすれば、給排気運転の起動後、各給気量調
整装置8がダンパ機構8Bの開度絞り調整を開始するま
でに要する時間を上記の所定時間間隔T1として設定し
てもよい。
【0029】また、給排気運転の起動後における設定必
要室圧への二番目以降の目標室圧変更に対する所定時間
間隔T2,T3としては、設定必要室圧への目標室圧変
更を順位的に先に行った対象室1の室圧が設定必要室圧
に到達するに足りる時間を設定してあり、同様に、給排
気運転停止の際の常圧への目標室圧変更に対する所定時
間間隔T4,T5についても、常圧への目標室圧変更を
順位的に先に行った対象室1の室圧が常圧に到達するに
足りる時間を設定してある。
【0030】つまり、上記の如き目標室圧変更を行わせ
ることにより、各室圧制御器9Cの目標室圧Pm1,P
m2,Pm3を単に各対象室1の設定必要室圧Ps1,
Ps2,Ps3に常時固定してしまう室圧制御形態にお
いて生じる、給排気運転の起動の際の室圧の成り行き的
な立ち上がりや給排気運転の停止の際の室圧の成り行き
的な低下に起因する室圧の逆転現象、すなわち、給排気
運転の起動の際や停止の際に、高い設定必要室圧Ps1
の対象室1の室圧Px1が、低い設定必要室圧Ps2の
対象室1の室圧Px2よりも低くなってしまうといった
図4のイ部分やロ部分に示す如き現象を確実に防止する
ようにしてある。
【0031】又、本例においては上記の如き目標室圧変
更を行わせるにあたり、目標室圧Pm1,Pm2,Pm
3の変更に対する室圧Px1,Px2,Px3の追従性
を考慮して、各目標室圧Pm1,Pm2,Pm3の変更
速度を夫々所定の速度に規制した状態で目標室圧変更部
14に目標室圧変更を実行させるようにしてある。
【0032】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0033】本発明は各対象室1の設定必要室圧Ps1
,Ps2,Ps3が陰圧の場合にも適用でき、また、設
定必要室圧Psが陽圧である対象室1と陰圧である対象
室1とが混在する場合においても、それら対象室1のう
ち、設定必要室圧Psが陽圧である複数対象室1間にお
ける室圧逆転の防止と、設定必要室圧Psが陰圧である
複数対象室1間における室圧逆転の防止との両方に適用
できる。
【0034】前述実施例においては、各対象室1に対す
る目標室圧変更を所定時間間隔T1,T2,T3,T4
,T5で行わせるようにしたが、これに代えて、給排気
運転の起動時には、設定必要室圧への目標室圧変更を順
位的に先に行った対象室1の室圧が設定必要室圧に到達
したことの検出情報に基づき、次の順の目標室圧変更を
実行させるようにし、また、給排気運転の停止の際には
、常圧への目標室圧変更を順位的に先に行った対象室1
の室圧が常圧に到達したことの検出情報に基づき、次の
順の目標室圧変更を実行させるようにしてもよい。
【0035】給排気運転の停止の際には、前述実施例の
如く、設定必要室圧Psが陽圧の対象室1については設
定必要室圧Psが低い対象室1から順に目標室圧Pmを
常圧に変更し、また、設定必要室圧Psが陰圧の対象室
1については設定必要室圧Psが高い対象室1から順に
目標室圧Pmを常圧に変更するといった形態を採用する
に代えて、給排気量が完全に低下してしまうに先立って
各目標室圧Pm1,Pm2,Pm3を同時に設定必要室
圧Ps1,Ps2,Ps3から常圧に変更する形態を採
用する等、種々の室圧調整形態を採用できる。
【0036】室圧制御の目的は何であってもよく、室内
清浄度の維持や病原菌の漏出防止等に限定されるもので
はない。
【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】設備構成図
【図2】従来の設備構成図
【図3】目標室圧の変更形態を示すグラフ
【図4】従来
における室圧変化を示すグラフ
【符号の説明】
1        対象室 8        給気量調整手段 9        室圧調整手段 13      設定手段 14      目標室圧変更手段 Qx      給気量 Qm      目標給気量 Px      室圧 Pm      目標室圧 Ps      必要室圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数対象室(1)の夫々に対する給気
    量(Qx1),(Qx2),(Qx3)を目標給気量(
    Qm1),(Qm2),(Qm3)に調整する給気量調
    整手段(8)と、前記対象室(1)からの排気量を調整
    して前記対象室(1)夫々の室圧(Px1),(Px2
    ),(Px3)を目標室圧(Pm1),(Pm2),(
    Pm3)に調整する室圧調整手段(9)と、前記対象室
    (1)夫々の必要室圧(Ps1),(Ps2),(Ps
    3)を設定する設定手段(13)とを備える室圧制御装
    置であって、給排気運転の起動時には前記対象室(1)
    の夫々に対する目標室圧(Pm1),(Pm2),(P
    m3)を常圧にするとともに、その給排気運転の起動後
    、前記設定手段(13)による設定必要室圧(Ps1)
    ,(Ps2),(Ps3)が陽圧である対象室(1)に
    ついては設定必要室圧(Ps1),(Ps2),(Ps
    3)の高い対象室(1)から順に、かつ、前記設定手段
    (13)による設定必要室圧(Ps1),(Ps2),
    (Ps3)が陰圧である対象室(1)については設定必
    要室圧(Ps1),(Ps2),(Ps3)の低い対象
    室(1)から順に、目標室圧(Pm1),(Pm2),
    (Pm3)を常圧から設定必要室圧(Ps1),(Ps
    2),(Ps3)に変更する目標室圧変更手段(14)
    を設けた室圧制御装置。
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