JP3418634B2 - 室圧制御装置 - Google Patents

室圧制御装置

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JP3418634B2
JP3418634B2 JP07131993A JP7131993A JP3418634B2 JP 3418634 B2 JP3418634 B2 JP 3418634B2 JP 07131993 A JP07131993 A JP 07131993A JP 7131993 A JP7131993 A JP 7131993A JP 3418634 B2 JP3418634 B2 JP 3418634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本第1及び第2発明は、製薬工場
やLSI工場、あるいは、微生物研究所等、室圧管理が
必要な複数対象室を有する施設で用いる室圧制御装置に
関し、詳しくは、複数対象室の夫々に対する給気量を目
標給気量に調整する給気量制御手段と、前記対象室から
の排気量を調整して前記対象室夫々の室圧を目標室圧に
調整する室圧制御手段を設けた室圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の如き室圧制御装置において、給排
気運転の起動時には対象室夫々の目標室圧を常圧にし、
そして、その給排気運転の起動後、必要室圧の高い対象
室から順に目標室圧を設定必要室圧に変更する形式のも
のを先に提案した(特願平3−124155参照)。
【0003】つまり、各対象室の目標室圧を給排気運転
の起動時点からそれぞれの設定必要室圧に固定しておく
従来の形態では、給排気運転の起動時に各対象室の室圧
が給気量の立ち上がりに伴い設定必要室圧にまで至っ
て、室圧制御装置による実効の室圧制御が開始されるま
では、各対象室の室圧がいわば無調整状態となり、この
無調整期間において、必要室圧の高い対象室の室圧が必
要室圧の低い対象室の室圧よりも一時的に低くなるとい
った室圧逆転現象を、上記の如き目標室圧の順次変更に
より防止するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の提案形
式により、室圧逆転現象をかなり効果的に防止し得るに
至ったものの、各対象室の室容積の違いや給排気特性の
違い、あるいは、室気密度の違い等による各対象室の室
圧立ち上がり特性の違いに起因した室圧逆転現象が未だ
生じる場合があった。
【0005】また、給排気運転の停止時においても、同
様の室圧立ち下がり特性の違いに起因した室圧逆転現象
が生じる場合があった。
【0006】本第1及び第2発明の目的は、合理的な給
気量制御により上記の如き室圧逆転現象をより確実に防
止できるようにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)本第1発明による室圧制御装置の特徴構成
は、複数対象室の夫々に対する給気量を目標給気量に調
整する給気量制御手段と、前記対象室からの排気量を調
整して前記対象室夫々の室圧を目標室圧に調整する室圧
制御手段とを設ける構成において、給排気運転の起動時
には前記対象室夫々の目標給気量を0にし、かつ、その
給排気運転の起動後、目標室圧の高い対象室から順に目
標給気量を設定必要給気量へ増大させる起動時給気量変
更手段を設けたことにある。
【0008】(第2発明)又、本第2発明による室圧制
御装置の特徴構成は、複数対象室の夫々に対する給気量
を目標給気量に調整する給気量制御手段と、前記対象室
からの排気量を調整して前記対象室夫々の室圧を目標室
圧に調整する室圧制御手段とを設ける構成において、給
排気運転の停止過程において、目標室圧の低い対象室か
ら順に目標給気量を設定必要給気量から0へ減少させる
停止時給気量変更手段を設けたことにある。
【0009】
【作用】
(第1発明)すなわち、本第1発明の特徴構成において
は、給排気運転の起動時、各対象室の目標給気量を0に
して、各対象室への給気開始を牽制することにより、給
気の開始による室圧の立ち上がり開始そのものがない状
態を各対象室について一律に現出する。
【0010】そして、その後に先ず、目標室圧(すなわ
ち必要室圧)の最も高い対象室の目標給気量を設定必要
給気量に向けて増大させることで、他の対象室について
は目標給気量が0で給気開始による室圧の立ち上がり開
始そのものがない状態で、目標室圧の最も高い対象室に
ついてのみ給気開始による室圧の立ち上がり生じさせ、
このように、目標室圧の高い対象室から順に目標給気量
を設定必要給気量へ増大させることにより、給気開始に
よる室圧の立ち上がり開始そのものを目標室圧の高い対
象室から順に生じさせる。
【0011】(第2発明)一方、本第2発明の特徴構成
においては、給排気運転の停止過程で先ず、目標室圧
(すなわち必要室圧)の最も低い対象室の目標給気量を
設定必要給気量から0に向けて減少させることで、他の
対象室については設定必要給気量の給気を継続して室圧
保持状態を保った状態で、目標室圧の最も低い対象室に
ついてのみ給気量減少から給気停止による室圧降下を生
じさせ、このように、目標室圧の低い対象室から順に目
標給気量を設定必要給気量から0へ減少させることによ
り、給気量減少から給気停止による室圧降下そのものを
目標室圧の低い対象室から順に生じさせる。
【0012】
【発明の効果】(第1発明) つまり、本第1発明によれば、給排気運転の起動時にお
いて、給気開始による室圧の立ち上がり開始そのものを
目標室圧(必要室圧)の高い対象室から順に生じさせる
から、目標室圧の高い対象室の室圧が目標室圧の低い対
象室の室圧よりも一時的に低くなるといった給排気運転
の起動時おける室圧逆転現象を従前に比べより確実に
防止できる。さらに詳述すれば、給排気運転の起動時に
対象室夫々の目標室圧を常圧にし、そして、その給排気
運転の起動後、必要室圧の高い対象室から順に目標室圧
を設定必要室圧に変更する従前の形式では、給排気運転
の起動時に目標室圧を常圧にして室圧制御手段による排
気量調整で各対象室の室圧を共に常圧に調整するにして
も、給気ファンや排気ファンの立ち上がりに伴い各対象
室に対する給気量や排気量が成り行き的に立ち上がる状
況下であって、各対象室の室容積の違いや給排気特性の
違い、あるいは、室気密度の違い等による各対象室の室
圧立ち上がり特性の違いに起因した室圧制御精度の低下
を生じ易い給排気運転起動時に、各対象室の室圧を室圧
制御手段をもって目標室圧である常圧に厳密に精度良く
保つことが難しく、このことで、各々の目標室圧を常圧
にしてあるにもかかわらず室圧逆転現象が生じる場合が
あるが、 給排気運転の起動時には対象室夫々の目標給気
量を0にし、かつ、その給排気運転の起動後、目標室圧
の高い対象室から順に目標給気量を設定必要給気量へ増
大させる上記形式であれば、目標給気量を0にしている
対象室については給気量が0で室圧を上昇させる要因そ
のものがないことから、上記の如き給排気運転の起動時
における室圧逆転現象を一層確実に防止できる。
【0013】又、本第2発明によれば、給排気運転の停
止時において、給気量減少から給気停止に至る室圧降下
そのものを目標室圧の低い対象室から順に生じさせるか
ら、給気運転の停止時おける室圧逆転現象を確実に防
止できる。さらに詳述すれば、給排気運転の停止時にお
いて設定必要室圧の低い対象室から順に目標室圧を設定
必要室圧から常圧に変更する従前の形式では、目標室圧
を常圧にして室圧制御手段による排気量調整で各対象室
の室圧を共に常圧に調整するにしても、給気ファンや排
気ファンの送風量低下に伴い各対象室に対する給気量や
排気量が成り行き的に減少する状況下であって、各対象
室の室容積の違いや給排気特性の違い、あるいは、室気
密度の違い等による各対象室の室圧立ち上がり特性の違
いに起因した室圧制御精度の低下を生じ易い給排気運転
停止時に、各対象室の室圧を室圧制御手段をもって目標
室圧である常圧に厳密に精度良く保つことが難しく、こ
のことで、各々の目標室圧を常圧にするにもかかわらず
室圧逆転現象が生じる場合があるが、 給排気運転の停止
時には目標室圧の低い対象室から順に目標給気量を設定
必要給気量から0へ減少させる上記形式であれば、目標
給気量を0にした対象室については給気量が0で室圧を
上昇させる要因そのものがないことから、上記の如き給
排気運転の停止時における室圧逆転現象を一層確実に防
止できる。
【0014】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0015】図1は複数対象室1に対する給排気設備構
成を示し、給気ファン2からの主給気路3を分岐給気路
4を介して対象室1の夫々に接続するとともに、排気フ
ァン5に接続の主排気路6を分岐排気路7を介して対象
室1の夫々に接続し、又、主給気路3と主排気路6と
は、それらの基幹部において還気路Bにより接続してあ
る。
【0016】分岐給気路4の夫々には、その上流側から
給気側気密ダンパVs、及び、給気量調整装置8を設け
てあり、この給気量調整装置8は、対象室1に対する給
気量を検出する給気量センサ8A、開度調整により給気
量を調整する調整ダンパ8B、及び、給気量センサ8A
による検出給気量Qx1,Qx2,Qx3が目標給気量
Qm1,Qm2,Qm3となるように調整ダンパ8Bを
開度調整する給気量制御器8Cとを備えている。
【0017】また、分岐排気路7の夫々には、その上流
側から室圧調整装置9、及び、排気側気密ダンパVeを
設けてあり、この室圧調整装置9は、対象室1の室圧
(外部との差圧、又は、対象室1の絶対圧)を検出する
室圧センサ9A、開度調整により排気量を調整する調整
ダンパ9B、及び、室圧センサ9Aによる検出室圧Px
1,Px2,Px3が目標室圧Pm1,Pm2,Pm3
となるように調整ダンパ9Bを開度調整する室圧制御器
9Cとを備えている。
【0018】なお、Aは給気を温湿度調整する空調機で
あり、また、Vbは主排気路6から主給気路3への還気
風量を調整する還気ダンパである。
【0019】10は給排気運転の起動・停止、各対象室
1に対する給気量制御、各対象室1に対する室圧制御、
並びに、ダンパ類の制御を統括管理する中央制御装置で
あり、この中央制御装置10には、給気ファン2及び排
気ファン5に対するファン制御部11、給気量設定部1
2、室圧設定部13、目標給気量変更部14(起動時・
停止時給気量変更手段)、並びに、ダンパ制御部Dを装
備してある。
【0020】ファン制御部11は、給排気運転の起動指
令が与えられると、図2に示すように、給気ファン2及
び排気ファン5を起動して、それらファン2,5の出力
を所定の変化速度α1,β1(本例ではα1<β1に設
定してある)で徐々に増大させ、一方、給排気運転の停
止指令が与えられると、同図2に示すように、各ファン
2,5に対する停止操作を所定の順序(本例では給気フ
ァン2を排気ファン5よりも先に)で開始し、かつ、そ
れらファン停止操作では各ファン2,5の出力を所定の
変化速度α2,β2(本例ではα2<β2に設定してあ
る)で徐々に低下させて、最終的にそれらファン2,5
を停止させる。
【0021】また、給排気運転が定常状態にあるときに
は、主給気路3における給気圧、及び、主排気路6にお
ける排気圧を夫々、所定の圧力値に維持するように給気
ファン2及び排気ファン5夫々の出力を調整制御する。
【0022】ダンパ制御部Dは、同図2に示すように、
給排気運転の起動指令が与えられると、還気ダンパVb
を所定の変化速度γ1で開き操作するとともに、給気側
気密ダンパVs及び排気側気密ダンパVeを開き操作
し、また、それら給気側気密ダンパVs及び排気側気密
ダンパVeの開き操作が完了するまでは、給気量制御器
8C及び室圧制御器9Cに優先して、給気側及び排気側
の調整ダンパ8B,9Bを強制的に全閉状態に保ち、給
気側気密ダンパVs及び排気側気密ダンパVeの開き操
作が完了した時点で、給気側調整ダンパ8Bの開度制御
(すなわち給気量制御)を給気量制御器8Cに移管し、
かつ、排気側調整ダンパ9Bの開度制御(すなわち、室
圧制御)を室圧制御器9Cに移管する。
【0023】そして、給排気運転の停止指令が与えられ
ると、還気ダンパVbを所定の変化速度γ2で閉じ操作
するとともに、給気ファン2及び排気ファン5の停止完
了時期に給気側気密ダンパVs及び排気側気密ダンパV
eを閉じ操作し、また、それら給気側気密ダンパVs及
び排気側気密ダンパVeの閉じ操作が完了すると、給気
量制御器8C及び室圧制御器9Cに優先して、給気側及
び排気側の調整ダンパ8B,9Bを強制的に全閉状態に
切り換える。
【0024】室圧設定部13は、それに対し各対象室1
の必要室圧Ps1,Ps2,Ps3を設定すると、それ
ら設定必要室圧Ps1,Ps2,Ps3を各室圧制御器
9Cの目標室圧Pm1,Pm2,Pm3(Ps1=Pm
1,Ps2=Pm2,Ps3=Pm3)として各室圧制
御器9Cに指定し、必要室圧Ps1,Ps2,Ps3の
設定変更があるまでは、各室圧制御器9Cの目標室圧P
m1,Pm2,Pm3を一定に固定する。
【0025】一方、給気量制御については、各対象室1
の必要給気量Qs1,Qs2,Qs3を給気量設定部1
2に対し設定するが、この必要給気量Qs1,Qs2,
Qs3の設定に対し目標給気量変更部14は、同図2に
示すように、給排気運転の起動指令付与後に給気側及び
排気側の気密ダンパVs,Veの開き操作が完了して給
気側調整ダンパ8Bの開度制御が給気量制御器8Cに移
管されるまでは、給気量設定部12に設定された各対象
室1の設定必要給気量Qs1,Qs2,Qs3にかかわ
らず、各給気量制御器8Cの目標給気量Qm1,Qm
2,Qm3として0を指定(Qm1=Qm2=Qm3=
0)し、その後、各給気量制御器8Cに指定する目標給
気量Qm1,Qm2,Qm3を、前記の目標室圧Pm
1,Pm2,Pm3(すなわち、設定必要室圧Ps1,
Ps2,Ps3)の高い対象室1から順に所定の時間間
隔T1,T2,T3で、かつ、互いに等しい所定の変化
速度θ1で0から設定必要給気量Qs1,Qs2,Qs
3へ順次増大させる。
【0026】なお、図2においては設定必要室圧の高低
関係がPs1>Ps2>Ps3の場合を示している。
【0027】また、目標給気量変更部14は、給排気運
転の停止指令が与えられると、各給気量制御器8Cに指
定する目標給気量Qm1,Qm2,Qm3を、目標室圧
Pm1,Pm2,Pm3(すなわち、設定必要室圧Ps
1,Ps2,Ps3)の低い対象室1から順に所定の時
間間隔T4,T5で、かつ、互いに等しい所定の変化速
度θ2で設定必要給気量Qs1,Qs2,Qs3から0
へ順次減少させる。
【0028】つまり、上記の如く、給排気運転の開始時
には、各対象室1の目標給気量Qm1,Qm2,Qm3
を0にし、その後に、各対象室1の目標給気量Qm1,
Qm2,Qm3を目標室圧Pm1,Pm2,Pm3の高
い対象室1から順に0から設定必要給気量Qs1,Qs
2,Qs3へ順次増大させることにより、給気開始によ
る室圧の立ち上がり開始そのものを目標室圧Pm1,P
m2,Pm3の高い対象室1から順に生じさせ、これに
より、各対象室1の目標給気量Qm1,Qm2,Qm3
を設定必要給気量Qs1,Qs2,Qs3に常時固定す
る場合に生じる給排気運転起動時の室圧逆転現象、すな
わち、室容積の違いや給排気特性の違い、あるいは、室
気密度の違い等による各対象室1の室圧立ち上がり特性
の違いが原因で、給排気運転の起動時において目標室圧
の高い対象室1の室圧が目標室圧の低い対象室1の室圧
よりも一時的に低くなるといった室圧逆転現象を確実に
防止するようにしてある。
【0029】また、同様に給排気運転の停止時には、各
対象室1の目標給気量Qm1,Qm2,Qm3を目標室
圧Pm1,Pm2,Pm3の低い対象室1から順に設定
必要給気量Qs1,Qs2,Qs3から0へ順次減少さ
せることにより、給気量減少から給気停止による室圧降
下そのものを目標室圧Pm1,Pm2,Pm3の低い対
象室1から順に生じさせ、これにより、各対象室1の目
標給気量Qm1,Qm2,Qm3を設定必要給気量Qs
1,Qs2,Qs3に常時固定する場合に生じる給排気
運転停止時の室圧逆転現象、すなわち、室容積の違いや
給排気特性の違い、あるいは、室気密度の違い等による
各対象室1の室圧降下特性の違いが原因で、給排気運転
の停止時において目標室圧の高い対象室1の室圧が目標
室圧の低い対象室1の室圧よりも一時的に低くなるとい
った室圧逆転現象を確実に防止するようにしてある。
【0030】以上は給気ファン2及び排気ファン5の起
動・停止を伴う設備全体としての給排気運転の起動・停
止について述べたが、給気ファン2及び排気ファン5の
運転は継続する設備全体としての給排気運転実施中に、
一部の複数対象室1についてのみ給排気運転を一時停止
して、その後、再開する部分一時停止の場合(例えば、
一部の対象室1に対し燻蒸処理を施すなどのためにその
対象室1に対する給排気運転を一時停止する場合等)に
ついても中央制御装置10は上記の同様の制御を実施す
る。
【0031】具体的には(図3参照)、給排気運転を一
時停止する対象室1が指定された一時停止指令が与えら
れると、目標給気量変更部14は、一時停止する対象室
1の給気量制御器8Cに指定する目標給気量Qm2,Q
m3を、それら一時停止する対象室1のうち目標室圧P
m2,Pm3(すなわち、設定必要室圧Ps2,Ps
3)の低い対象室1から順に所定の時間間隔T4で、か
つ、互いに等しい所定の変化速度θ2で設定必要給気量
Qs2,Qs3から0へ順次減少させる。
【0032】また、ダンパ制御部Dは、一時停止する対
象室1の目標給気量Qm2,Qm3が0に至る時期に、
一時停止する対象室1の給気側気密ダンパVs及び排気
側気密ダンパVeを閉じ操作し、それら給気側気密ダン
パVs及び排気側気密ダンパVeの閉じ操作が完了する
と、給気量制御器8C及び室圧制御器9Cに優先して、
一時停止する対象室1の給気側及び排気側の調整ダンパ
8B,9Bを強制的に全閉状態に切り換える。
【0033】その後、給排気運転を一時停止した対象室
1についての再開指令が与えられると、ダンパ制御部D
は、一時停止した対象室1の給気側気密ダンパVs及び
排気側気密ダンパVeを開き操作し、そして、それら給
気側気密ダンパVs及び排気側気密ダンパVeの開き操
作が完了するまでは、給気量制御器8C及び室圧制御器
9Cに優先して、一時停止した対象室1の給気側及び排
気側の調整ダンパ8B,9Bを強制的に全閉状態に保
ち、それら給気側気密ダンパVs及び排気側気密ダンパ
Veの開き操作が完了した時点で、給気側調整ダンパ8
Bの開度制御(すなわち給気量制御)を給気量制御器8
Cに移管し、かつ、排気側調整ダンパ9Bの開度制御
(すなわち、室圧制御)を室圧制御器9Cに移管する。
【0034】また、目標給気量変更部14は、一時停止
した対象室1の給気側及び排気側の気密ダンパVs,V
eの開き操作が完了して給気側調整ダンパ8Bの開度制
御が給気量制御器8Cに移管されるまでは、一時停止し
た対象室1の給気量制御器8Cに指定する目標給気量Q
m2,Qm3を0に保ち、その後、それら一時停止した
対象室1の給気量制御器8Cに指定する目標給気量Qm
2,Qm3を、一時停止した対象室1のうち目標室圧P
m2,Pm3(すなわち、設定必要室圧Ps2,Ps
3)の高い対象室1から順に所定の時間間隔T1,T2
で、かつ、互いに等しい所定の変化速度θ1で0から設
定必要給気量Qs2,Qs3へ順次増大させ、これによ
り、一時停止した対象室1を給排気運転の定常状態へ復
帰させる。
【0035】つまり、部分一時停止の場合についても、
前述の設備全体としての給排気運転の起動・停止と同
様、一時停止する対象室1の目標給気量Qm2,Qm3
を目標室圧Pm2,Pm3の低い対象室1から順に設定
必要給気量Qs2,Qs3から0へ順次減少させること
により、その停止時における室圧逆転現象を確実に防止
し、また、再開時には、一時停止した対象室1の目標給
気量Qm2,Qm3を目標室圧Pm2,Pm3の高い対
象室1から順に0から設定必要給気量Qs2,Qs3へ
順次増大させることにより、その再開時における室圧逆
転現象を確実に防止する。
【0036】なお、部分一時停止において一時停止期間
に対象室1に対する燻蒸処理を行う場合等では、再開時
に燻蒸排気が他の対象室1に導かれることがないよう
に、還気ダンパVbを一時閉止する。
【0037】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0038】(1)本第1発明の実施において、前述の
実施例では給排気運転の起動時における0から設定必要
給気量Qs1,Qs2,Qs3への目標給気量Qm1,
Qm2,Qm3の変更を、目標室圧Pm1(=Ps
1),Pm2(=Ps2),Pm3(=Ps3)の高い
対象室1から順に行わせるのに、その順次変更形態とし
て、それら変更を所定時間間隔T1,T2,T3で行わ
せるようにしたが、これに代え、0から設定必要給気量
Qs1,Qs2,Qs3への目標給気量変更を順位的に
先に行った対象室1の目標給気量Qm1,Qm2,Qm
3ないし検出給気量Qx1,Qx2,Qx3が設定必要
給気量Qs1,Qs2,Qs3に至ったことを検知させ
た上で、次の順位の対象室1の目標給気量変更を行わせ
る構成を採用してもよく、給排気運転の起動時における
目標給気量順次変更の具体的変更形態は種々の構成変更
が可能である。
【0039】(2)上記の同様、本第2発明の実施にお
いて、前述の実施例では給排気運転の停止過程における
設定必要給気量Qs1,Qs2,Qs3から0への目標
給気量Qm1,Qm2,Qm3の変更を、目標室圧Pm
1(=Ps1),Pm2(=Ps2),Pm3(=Ps
3)の低い対象室1から順に行わせるのに、その順次変
更形態として、それら変更を所定時間間隔T4,T5で
行わせるようにしたが、これに代え、設定必要給気量Q
s1,Qs2,Qs3から0への目標給気量変更を順位
的に先に行った対象室1の目標給気量Qm1,Qm2,
Qm3ないし検出給気量Qx1,Qx2,Qx3が0に
至ったことを検知させた上で、次の順位の対象室1の目
標給気量変更を行わせる構成を採用してもよく、給排気
運転の停止時における目標給気量順次変更の具体的変更
形態は種々の構成変更が可能である。
【0040】(3)対象室1の用途は何であってもよ
く、また、室圧制御の目的も室内清浄度の維持を初めと
して、どのような目的であってもよい。
【0041】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】設備構成図
【図2】給排気運転の起動及び停止における運転制御形
態を示す図
【図3】部分一時停止の際の運転制御形態を示す図
【符号の説明】
1 対象室 8 給気量制御手段 9 室圧制御手段 Pm 目標室圧 Px 室圧 Qm 目標給気量 Qs 設定必要給気量 Qx 給気量 14 給気量変更手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数対象室(1)の夫々に対する給気量
    (Qx1),(Qx2),(Qx3)を目標給気量(Qm
    1),(Qm2),(Qm3)に調整する給気量制御手段
    (8)と、前記対象室(1)からの排気量を調整して前
    記対象室(1)夫々の室圧(Px1),(Px2),(Px
    3)を目標室圧(Pm1),(Pm2),(Pm3)に調整
    する室圧制御手段(9)を設けた室圧制御装置であっ
    て、 給排気運転の起動時には前記対象室(1)夫々の目標給
    気量(Qm1),(Qm2),(Qm3)を0にし、かつ、
    その給排気運転の起動後、目標室圧(Pm1),(Pm
    2),(Pm3)の高い対象室(1)から順に目標給気量
    (Qm1),(Qm2),(Qm3)を設定必要給気量(Q
    s1),(Qs2),(Qs3)へ増大させる起動時給気量
    変更手段(14)を設けた室圧制御装置。
  2. 【請求項2】 複数対象室(1)の夫々に対する給気量
    (Qx1),(Qx2),(Qx3)を目標給気量(Qm
    1),(Qm2),(Qm3)に調整する給気量制御手段
    (8)と、前記対象室(1)からの排気量を調整して前
    記対象室(1)夫々の室圧(Px1),(Px2),(Px
    3)を目標室圧(Pm1),(Pm2),(Pm3)に調整
    する室圧制御手段(9)を設けた室圧制御装置であっ
    て、 給排気運転の停止過程において、目標室圧(Pm1),
    (Pm2),(Pm3)の低い対象室(1)から順に目標
    給気量(Qm1),(Qm2),(Qm3)を設定必要給気
    量(Qs1),(Qs2),(Qs3)から0へ減少させる
    停止時給気量変更手段(14)を設けた室圧制御装置。
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