JPH1082413A - 異形軸受け - Google Patents

異形軸受け

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JPH1082413A
JPH1082413A JP9156979A JP15697997A JPH1082413A JP H1082413 A JPH1082413 A JP H1082413A JP 9156979 A JP9156979 A JP 9156979A JP 15697997 A JP15697997 A JP 15697997A JP H1082413 A JPH1082413 A JP H1082413A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組み立てが容易で緩衝性に優れているととも
に、異形軸受けの固有振動とこれによって生じる軸受け
ブシュの中心部からのずれとが確実に回避される異形軸
受けを提供する。 【解決手段】周方向細条体（３０）は実質的に９０°以
下の角度（３３）で半径方向細条体（２０）に接続して
いる。半径方向細条体（２０）の保護管（１）側の端部
（２１）は、保護管（１）の内周部（１６）に対して小
さな間隔（ａ）をもって位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、保護管内に配置さ
れる駆動軸のための異形軸受けであって、駆動軸が、作
業工具を駆動装置と連結させ、且つ軸受けブシュを貫通
しており、軸受けブシュが、その外周部に、軸受けブシ
ュを保護管のほぼ中心部で保持するように長手方向に延
びる複数の支持リブを有し、それぞれの支持リブが、ほ
ぼ半径方向に向けられる半径方向細条体と、ほぼ周方向
に延びる周方向細条体とを有し、周方向細条体が、半径
方向細条体の軸線方向に延びて半径方向細条体の保護管
側の端部に接続し、そして半径方向細条体が保護管の内
周部の前で終わっているのに対し、周方向細条体が保護
管の内周部で支持されている前記異形軸受けに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】この種の異形軸受けは、ドイツ特許公開
第３８３９５４８号公報から知られている。この異形軸
受けは保護管内での駆動軸の心合わせを行い、同時に、
駆動軸を支持する支持部材を形成している。周方向細条
体の一部が周方向に延びているので弾性が得られ、この
弾性により、駆動軸から発生する揺動及び振動を保護管
から切り離すことができる。しかしながら、軸受けブシ
ュを弾性的に支持すると、例えば保護管が湾曲した場合
に湾曲領域に横断面の楕円化が見られるので、保護管が
中心部からずれることがあり、これにより、望ましくな
い作動状態のもとでさらに振動が発生することがある。
保護管がまっすぐな場合にも実際に振動が観察される。
このように、共鳴現象とその際に増幅される振幅とのた
めに、まっすぐまたは湾曲した保護管の中心部から軸受
けブシュが変位するのが欠点である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
のものに比べて組み立てをさらに容易にし緩衝性に優れ
ているとともに、異形軸受けの固有振動とこれによって
生じる軸受けブシュの中心部からのずれとが確実に回避
されるようにこの種の異形軸受けを改良することであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、周方向細条体が実質的に９０°以下の角度
で半径方向細条体に接続し、半径方向細条体の保護管側
の端部が保護管の内周部に対して小さな間隔をもって位
置していることを特徴とするものである。
【０００５】本発明によれば、半径方向細条体が保護管
の内周部に対して小さな間隔を持って終わっているの
で、中心部からの軸受けブシュのずれが構造的に制限さ
れている。半径方向細条体の自由端に結合されている周
方向細条体は周方向に延びており、且つ実施形態に応じ
てより短いレバーアームまたはより長いレバーアームに
より保護管の内周部に接触支持されている。レバーアー
ムの構成により、構造的に望ましい緩衝が得られ、しか
も中心部からの軸受けブシュの最大許容ずれを越えるこ
とがない。
【０００６】有利な実施形態によれば、周方向細条体に
は、半径方向細条体の接続端を越えて突出している残部
部分（Rumpfabschnitt）が接続している。この残部部分
は半径方向細条体の軸線方向に延び、周方向細条体の接
続部分とともに半径方向細条体のヘッドを形成してい
る。形成されたヘッドは、保護管の内周部に対する間隔
を克服して半径方向細条体が接触するときに大きな面積
での接触を保証するので、特に大きなずれ力は大きな面
積を介して保護管の壁に逃がされる。
【０００７】本発明の他の有利な実施形態は従属項と以
下の説明、及び図面から明らかである。
【０００８】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を添付の図
面を用いて説明する。図１に図示した利用者１１は、そ
の左肩に担持ベルト１２を担持している。担持ベルト１
２のばねリング１８には刈払い機１３が吊るされてい
る。刈払い機１３は案内管を有している。案内管は保護
管１として内部の駆動軸３を取り囲んでいる。保護管１
の下端４には作業工具としての切断ヘッド２が固定され
ている。切断ヘッド２は、駆動軸３を介して駆動原動機
６によって回転駆動される。駆動原動機６は、保護管１
の他端５にフランジ固定されている。保護管１はわずか
に下方へ地面のほうへ曲げられており、利用者１１にと
って適した作業位置を可能にしている。利用者１１は、
保護管１のほぼ中央に固定されているハンドル棒１４を
用いて刈払い機を保持し操縦する。ハンドル棒１４の二
つのグリップのうち一方のグリップは操作グリップ１４
ａとして構成され、バウデンワイヤー１５を介して駆動
原動機６のアクチュエーター要素と結合している。駆動
原動機６は２サイクルエンジンであるのが有利であり、
この場合アクチュエーター要素は、２サイクルエンジン
に混合気を供給するダイヤフラム気化器の絞り弁であ
る。
【０００９】駆動軸３を支持管１内で支持するため、特
に支持管１の湾曲領域において支持するため、図２に示
すような異形軸受け１０が設けられている。異形軸受け
１０は軸受けブシュ７を有している。軸受けブシュ７は
その外周部８に支持リブ９を担持しており、これらの支
持リブ９により軸受けブシュ７は保護管１のほぼ中央で
保持されている。
【００１０】それぞれの支持リブ９は、ほぼ半径方向に
向けられる半径方向細条体２０から成っている。半径方
向細条体２０の自由端には、ほぼ周方向１９に接続して
いる周方向細条体３０が接続している。図２に示すよう
に、軸受けブシュ７の外周部８にほぼ等間隔で三つの半
径方向細条体２０が設けられている。半径方向細条体２
０の支持管１側の端部２１には、それぞれ同じ方向で、
接続部分３１を備えた周方向細条体３０が接続してい
る。周方向細条体３０、または半径方向細条体２０に結
合された接続部分３１は、ほぼ９０ °またはこれ以下
の角度３３で接続している。図２の実施形態では、９０
°である。
【００１１】周方向細条体３０は、周方向１９にほぼ６
０°ないし７０°の周角３２、有利には６５°の周角で
延びている。半径方向細条体２０の周方向細条体３０と
は逆の側では、半径方向細条体２０の自由端２１に残部
部分４０が接続している。残部部分４０は半径方向細条
体２０に沿って軸方向に延びており、且つ周方向１９と
は逆の方向に延びている。この場合残部部分４０は、１
０°ないし１５°の周角４２で、有利には１２°で延び
ている。使用例に応じては、残部部分４０をより小さく
してもよいし、また完全に省いてもよい。特別な構成で
は残部部分４０が周方向細条体３０と同一に形成され、
その結果半径方向細条体２０の両側にこの半径方向細条
体２０に関して対称にそれぞれ一つの周方向細条体３０
が設けられる。
【００１２】残部部分４０と周方向細条体３０の接続部
分３１とは、半径方向細条体２０のヘッド２２を形成し
ている。ヘッド２２は、保護管１の内周部１６に対して
小さな間隔ａを持っている。
【００１３】図２の実施形態では、一部を図示した組み
立て位置において、半径方向細条体２０のヘッド２２は
保護管１の内周部１６に対して小さな間隔ａで位置して
いるが、周方向１９に延びている周方向細条体３０はそ
の足部分３５によって保護管１の内周部１６に接してい
る。これによって得られるレバーアーム１７は非常に短
く、その結果軸受けブシュ７が図示した中央位置から変
位するためには大きな力が必要である。軸受けブシュ７
は保護管１内に曲がらないように保持されており、レバ
ーアーム１７が短いにもかかわらず周方向細条体３０に
与えられる弾性は、異形軸受け１０から保護管１への十
分な緩衝を保証している。
【００１４】図２に示すように、一部を図示した取り付
け位置において、自由端３４は保護管１の内周部１６に
対して大きな間隔ｂで位置している。自由端３４は、内
周部１６のほうへ半径方向に向けられる接触リブ５０を
担持している。接触リブ５０は、内周部１６の湾曲に適
合した接触面５１を有しているのが合目的である。接触
リブ５０は、曲げた自由端３４自身によって形成されて
いる。
【００１５】図２で破線で示したように、接触リブ５０
は保護管１の内周部１６に接触するのが合目的である。
周方向細条体３０の構成に応じて、周方向細条体３０は
その一部の長さにわたって、或いは全長にわたって、或
いは自由端においてのみ接触リブ５０を介して保護管１
の内周部１６に接触する。
【００１６】図２と３に図示した実施形態では、周方向
細条体３０は周方向１９に円形に湾曲して延びており、
弛緩した状態では内周部１６に対してほぼ平行に延びる
のが有利である。また周方向細条体３０の半径は保護管
１の内径よりも大きいのが有利である。図２の組み立て
位置では、足部分３５が保護管１の内周部１６に接して
おり、周方向細条体３０は内周部１６から著しく反り返
っている。図３の構成では、半径方向細条体のヘッド２
２が保護管１の内周部１６に対して間隔ａで位置してい
るばかりでなく、足部分３５もほぼ同じ小さな間隔ａで
保護管１の内周部１６に対向している。一部を図示した
取り付け位置の図（図３）からわかるように、周方向細
条体３０はその取り付け位置において、曲げられて接触
リブ５０を形成している自由端３４によって内周部１６
に接している。このため接触リブ５０は、適当な接触面
５１を有している。これにより比較的長いレバーアーム
１７'が得られ、この長いレバーアーム１７'によって、
保護管１内での軸受けブシュ７のより柔軟な支持が与え
られている。このように構成され組み立てられた異形軸
受け１０には際立った緩衝作用があり、しかも小さな間
隔ａは、軸受けブシュ７が中心部から変位してもこれを
制限する用を成している。半径方向細条体２０のヘッド
２２が保護管１の内周部１６に衝突しても、半径方向細
条体２０の半径方向における位置精度が優れているため
弾性変形が阻止されるので、軸受けブシュ７が中心部か
らそれ以上変位することはない。
【００１７】図４に図示した本発明による異形軸受け１
０の第３の実施形態では、周方向細条体３０はほぼ直線
状に形成され、その自由端３４は接触リブ５０の形成の
ため保護管１の内周部１６の方向へ折り曲げられてい
る。接触リブ５０は、内周部１６に適合した接触面５１
によって保護管１に接しており、これにより比較的長い
レバーアーム１７''が得られる。この長いレバーアーム
１７''は軸受けブシュ７の柔軟な支持を可能にし、よっ
て際立った緩衝作用を可能にする。半径方向細条体２０
のヘッド２２及び周方向細条体３０の足部分３５も保護
管１の内周部１６に対して間隔ａをもって位置してい
る。軸受けブシュ７に大きな変位力が生じると、この変
形力は半径方向の間隔ａを克服した後半径方向細条体２
０が保護管１の内周部１６に接触することにより確実に
支持されることができ、これにより、軸受けブシュ７の
それ以上の変位が確実に阻止される。長いレバーアーム
１７''を得るため、周方向細条体３０と半径方向細条体
２０の間の角度３３はほぼ５５°に選定されている。
【００１８】図２ないし図４に図示した個々の実施形態
では、周方向細条体３０は、その足部分３５、または自
由端３４に形成されている接触リブ５０により、弾性的
な予荷重力で保護管１の内周部１６に接触している。
【００１９】異形軸受け１０はプラスチックから一体的
に形成されており、周方向細条体３０と半径方向細条体
２０とはほぼ等しい壁厚ｓを有している。この壁厚ｓ
は、軸受けブシュ７の壁厚ｄにほぼ対応しているのが合
目的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】利用者によって担持された刈払い機を示す図で
ある。
【図２】刈払い機の案内管を図１の線II−IIに沿って切
断した部分断面図である。
【図３】異形軸受けの他の実施形態の図２に対応する図
である。
【図４】異形軸受けのさらに他の実施形態の図２に対応
する図である。
【符号の説明】
１ 保護管 ２ 切断ヘッド（作業工具） ３ 駆動軸 ６ エンジン（駆動装置） ７ 軸受けブシュ ８ 軸受けブシュの外周部 ９ 支持リブ １６ 保護管の内周部 ２０ 半径方向細条体 ２２ ヘッド ３０ 周方向細条体 ３１ 接続部分 ３５ 足部分 ４０ 残部部分 ５
０ 接触リブ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】保護管（１）内に配置される駆動軸（３）
    のための異形軸受けであって、駆動軸（３）が、作業工
    具（２）を駆動装置（６）と連結させ、且つ軸受けブシ
    ュ（７）を貫通しており、軸受けブシュ（７）が、その
    外周部（８）に、軸受けブシュ（７）を保護管（１）の
    ほぼ中心部で保持するように長手方向に延びる複数の支
    持リブ（９）を有し、それぞれの支持リブ（９）が、ほ
    ぼ半径方向に向けられる半径方向細条体（２０）と、ほ
    ぼ周方向に延びる周方向細条体（３０）とを有し、周方
    向細条体（３０）が、半径方向細条体（２０）の軸線方
    向に延びて半径方向細条体（２０）の保護管（１）側の
    端部に接続し、そして半径方向細条体（２０）が保護管
    （１）の内周部（１６）の前で終わっているのに対し、
    周方向細条体（３０）が保護管（１）の内周部（１６）
    で支持されている前記異形軸受けにおいて、周方向細条
    体（３０）が実質的に９０°以下の角度（３３）で半径
    方向細条体（２０）に接続し、半径方向細条体（２０）
    の保護管（１）側の端部（２１）が保護管（１）の内周
    部（１６）に対して小さな間隔（ａ）をもって位置して
    いることを特徴とする異形軸受け。
  2. 【請求項２】周方向細条体（３０）に、半径方向細条体
    （２０）の接続端部（２１）を越えて突出している残部
    部分（４０）が接続していることを特徴とする、請求項
    １に記載の異形軸受け。
  3. 【請求項３】残部部分（４）と周方向細条体（３０）の
    接続部分（３１）とが、半径方向細条体（２０）のヘッ
    ド（２２）を形成していることを特徴とする、請求項２
    に記載の異形軸受け。
  4. 【請求項４】周方向細条体（３０）がほぼ６０°ないし
    ７０°の周角（３２）で、有利にはほぼ６５°の周角
    （３２）で延びていることを特徴とする、請求項１から
    ３までのいずれか一つに記載の異形軸受け。
  5. 【請求項５】残部部分（４０）がほぼ１０°ないし１５
    °の周角（４２）で、有利にはほぼ１２°の周角（４
    ２）で延びていることを特徴とする、請求項２から３ま
    でのいずれか一つに記載の異形軸受け。
  6. 【請求項６】周方向細条体（３０）がほぼ５５°の角度
    （３３）で半径方向細条体（２０）に接続していること
    を特徴とする、請求項１から５までのいずれか一つに記
    載の異形軸受け。
  7. 【請求項７】周方向細条体（３０）の自由端（３４）
    が、保護管（１）の内周部（１６）のほうへ半径方向に
    向けられる接触リブ（５０）を有し、この接触リブ（５
    ０）が、有利には周方向細条体（３０）の折り曲げ自由
    端（３４）によって形成されていることを特徴とする、
    請求項１から６までのいずれか一つに記載の異形軸受
    け。
  8. 【請求項８】周方向細条体（３０）が周方向（１９）に
    円形に延び、有利には保護管（１）の内周部（１６）に
    対してほぼ平行に延びていることを特徴とする、請求項
    １から７までのいずれか一つに記載の異形軸受け。
  9. 【請求項９】荷重されていない周方向細条体（３０）の
    半径が、保護管（１）の内径よりも大きいことを特徴と
    する、請求項１から８までのいずれか一つに記載の異形
    軸受け。
  10. 【請求項１０】周方向細条体（３０）が、半径方向細条
    体（２０）の近くにある足部分（３５）を介して保護管
    （１）の内周部（１６）に接していることを特徴とす
    る、請求項１から９までのいずれか一つに記載の異形軸
    受け。
  11. 【請求項１１】周方向細条体（３０）の接続部分（３
    １）に接続している足部分（３５）が、保護管（１）の
    内周部（１６）に対して小さな間隔（ａ）をもって位置
    していることを特徴とする、請求項１から８までのいず
    れか一つに記載の異形軸受け。
  12. 【請求項１２】周方向細条体（３０）が直線状に延び、
    ほぼ一つの平面を形成していることを特徴とする、請求
    項１から７までのいずれか一つに記載の異形軸受け。
  13. 【請求項１３】周方向細条体（３０）が弾性的な予荷重
    で保護管（１）に接していることを特徴とする、請求項
    １から１２までのいずれか一つに記載の異形軸受け。
  14. 【請求項１４】周方向細条体（３０）と半径方向細条体
    （２０）とがほぼ同じ壁厚（ｓ）を有し、この壁厚
    （ｓ）は軸受けブシュ（７）の壁厚（ｄ）にほぼ対応し
    ていることを特徴とする、請求項１から１３までのいず
    れか一つに記載の異形軸受け。
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Cited By (3)

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