JP2567331Y2 - 刈払機における防振機構 - Google Patents
刈払機における防振機構Info
- Publication number
- JP2567331Y2 JP2567331Y2 JP1993044365U JP4436593U JP2567331Y2 JP 2567331 Y2 JP2567331 Y2 JP 2567331Y2 JP 1993044365 U JP1993044365 U JP 1993044365U JP 4436593 U JP4436593 U JP 4436593U JP 2567331 Y2 JP2567331 Y2 JP 2567331Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush cutter
- vibration
- cylindrical holder
- cushioning material
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Harvester Elements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、刈払機の防振機構の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決すべき課題】従来より、
刈払機本体に配設されるエンジンの回転力をクラッチ機
構およびドライブシャフトを介してその先端部の刈払刃
に伝達するように構成した手持型の刈払機は能率的な刈
払作業を行えることから広範に使用されている。
刈払機本体に配設されるエンジンの回転力をクラッチ機
構およびドライブシャフトを介してその先端部の刈払刃
に伝達するように構成した手持型の刈払機は能率的な刈
払作業を行えることから広範に使用されている。
【0003】ところで、この種の刈払機においてはエン
ジンで発生する振動がドライブシャフトパイプを介して
把持ハンドルなどに伝わると作業者を疲労させるだけで
なく機構上も好ましくないため、クラッチケースとドラ
イブシャフトパイプとの間に緩衝材を設け、振動を緩衝
するような工夫がされている。
ジンで発生する振動がドライブシャフトパイプを介して
把持ハンドルなどに伝わると作業者を疲労させるだけで
なく機構上も好ましくないため、クラッチケースとドラ
イブシャフトパイプとの間に緩衝材を設け、振動を緩衝
するような工夫がされている。
【0004】このような緩衝材を設けた刈払機として、
例えば、実開平2−131823号公報に記載されてい
る刈払機が挙げられるが、この刈払機の防振装置の場合
は、図4に示すように、クラッチケース6と操作桿3と
の間に操作桿挿入金具7及び緩衝材11が装着されてい
る。そして、クラッチケース6、緩衝材11及び操作桿
挿入金具7は凸部13aと凹部14a、凹部13b凸部
14bの嵌合により固定され、また操作桿3と操作桿挿
入金具7は締付ねじ17と内部締付金具16によって固
定されることにより、クラッチケース6、操作桿3、操
作桿挿入金具7及び緩衝材11を一体的にした構造とな
っている。
例えば、実開平2−131823号公報に記載されてい
る刈払機が挙げられるが、この刈払機の防振装置の場合
は、図4に示すように、クラッチケース6と操作桿3と
の間に操作桿挿入金具7及び緩衝材11が装着されてい
る。そして、クラッチケース6、緩衝材11及び操作桿
挿入金具7は凸部13aと凹部14a、凹部13b凸部
14bの嵌合により固定され、また操作桿3と操作桿挿
入金具7は締付ねじ17と内部締付金具16によって固
定されることにより、クラッチケース6、操作桿3、操
作桿挿入金具7及び緩衝材11を一体的にした構造とな
っている。
【0005】しかしながら、このような構造の防振装置
は、操作桿挿入金具7に緩衝材11を装着して凹部13
bと凸部14bを嵌合したのち、これらをクラッチケー
ス6内に挿入して凸部13aと凹部14aを嵌合する。
一方操作桿3の内周面に内部締付金具16をねじ穴が一
致するようにして設け、この操作桿3を操作桿挿入金具
7に挿入し締付ねじ17で固定したものである。従っ
て、この防振装置は構造が複雑で製造工数もおおいこと
からコストが嵩むばかりでなく組立てが煩雑となり作業
能率も悪い。また、いったん組立ててしまうと、例え
ば、緩衝材11を取り替える場合に緩衝材11の凸部1
3aをクラッチケース6内に押しこんで緩衝材11を引
っ張りだすようにするが、操作桿挿入金具7が金属製で
あるため、緩衝材11の押し込み力に対し抵抗が大きい
ので、取り替え作業がスムーズに行えないなど解決すべ
き種々の課題を有している。
は、操作桿挿入金具7に緩衝材11を装着して凹部13
bと凸部14bを嵌合したのち、これらをクラッチケー
ス6内に挿入して凸部13aと凹部14aを嵌合する。
一方操作桿3の内周面に内部締付金具16をねじ穴が一
致するようにして設け、この操作桿3を操作桿挿入金具
7に挿入し締付ねじ17で固定したものである。従っ
て、この防振装置は構造が複雑で製造工数もおおいこと
からコストが嵩むばかりでなく組立てが煩雑となり作業
能率も悪い。また、いったん組立ててしまうと、例え
ば、緩衝材11を取り替える場合に緩衝材11の凸部1
3aをクラッチケース6内に押しこんで緩衝材11を引
っ張りだすようにするが、操作桿挿入金具7が金属製で
あるため、緩衝材11の押し込み力に対し抵抗が大きい
ので、取り替え作業がスムーズに行えないなど解決すべ
き種々の課題を有している。
【0006】
【課題の解決手段】そこで、この考案では、クラッチケ
ースの内側に予めゴムなどの緩衝材を組付け配置してそ
の所定箇所に回止め用穴部を開設し、一方合成樹脂を素
材とする筒形ホルダの一端部にフランジを形成すると共
に、このフランジにドライブシャフトパイプの締付ボル
トを設け、また筒形ホルダの他端部側に前記回止め用穴
部に嵌合させる可撓性係合部を設け、ドライブシャフト
パイプを筒形ホルダに強制的に圧入し締付ボルトで緊締
し保持するよう構成した防振機構を採用することによ
り、構造を簡略化させてコストの低減と組立ておよび取
り替え作業の容易化を図ろうとするものである。
ースの内側に予めゴムなどの緩衝材を組付け配置してそ
の所定箇所に回止め用穴部を開設し、一方合成樹脂を素
材とする筒形ホルダの一端部にフランジを形成すると共
に、このフランジにドライブシャフトパイプの締付ボル
トを設け、また筒形ホルダの他端部側に前記回止め用穴
部に嵌合させる可撓性係合部を設け、ドライブシャフト
パイプを筒形ホルダに強制的に圧入し締付ボルトで緊締
し保持するよう構成した防振機構を採用することによ
り、構造を簡略化させてコストの低減と組立ておよび取
り替え作業の容易化を図ろうとするものである。
【0007】この場合、筒形ホルダの中位部長手方向に
沿って平行な割溝を形成すると共に、これらの割溝の先
端部にホルダの半径方向外方に膨出する凸部を設けて、
この凸部を可撓性係合部として構成すれば、筒型ホルダ
の製造も極めて容易に行うことができる。
沿って平行な割溝を形成すると共に、これらの割溝の先
端部にホルダの半径方向外方に膨出する凸部を設けて、
この凸部を可撓性係合部として構成すれば、筒型ホルダ
の製造も極めて容易に行うことができる。
【0008】
【作 用】この考案に係る防振機構においては、エンジ
ンで発生する振動はクラッチケースの内側に設けた緩衝
材および筒形ホルダによって好適に緩衝される。
ンで発生する振動はクラッチケースの内側に設けた緩衝
材および筒形ホルダによって好適に緩衝される。
【0009】
【実施例】次に本考案に係る刈払機における防振機構の
実施例につき、添付図面を参照しながら、以下詳細に説
明する。
実施例につき、添付図面を参照しながら、以下詳細に説
明する。
【0010】図1および図2において、本考案に係る防
振機構20は、クラッチケース22内側に予め組付け配
置した緩衝材24に筒形ホルダ26を装着固定するとと
もにこの筒形ホルダ26に、ドライブシャフトパイプ2
8を強制的に圧入し、さらに筒形ホルダ26に配設した
締付ボルト30でこのドライブシャフトパイプ28を緊
締することにより基本的に構成されている。
振機構20は、クラッチケース22内側に予め組付け配
置した緩衝材24に筒形ホルダ26を装着固定するとと
もにこの筒形ホルダ26に、ドライブシャフトパイプ2
8を強制的に圧入し、さらに筒形ホルダ26に配設した
締付ボルト30でこのドライブシャフトパイプ28を緊
締することにより基本的に構成されている。
【0011】すなわち、エンジンの出力軸(図示せず)
に連結される遠心クラッチ32のクラッチドラム34中
央にはボス36を一体的に突設するとともにこのボス3
6をベアリング38を介してクラッチケース22に保持
する。一方、このクラッチケース22の内側に配置され
た緩衝材24の所定箇所には中心軸線Oを挟んで回止め
用穴40、40を開設する。また、合成樹脂製の筒形ホ
ルダ26の一端部にはフランジ42が周設されており、
このフランジ42に前記締付ボルト30のボルト孔が開
設されている。さらに、他端部側には前記各回止め用穴
40に嵌合する可撓性係合部44が形成されている。
に連結される遠心クラッチ32のクラッチドラム34中
央にはボス36を一体的に突設するとともにこのボス3
6をベアリング38を介してクラッチケース22に保持
する。一方、このクラッチケース22の内側に配置され
た緩衝材24の所定箇所には中心軸線Oを挟んで回止め
用穴40、40を開設する。また、合成樹脂製の筒形ホ
ルダ26の一端部にはフランジ42が周設されており、
このフランジ42に前記締付ボルト30のボルト孔が開
設されている。さらに、他端部側には前記各回止め用穴
40に嵌合する可撓性係合部44が形成されている。
【0012】なお、各可撓性係合部44は、図3に示す
ように、筒形ホルダ26の中位部長手方向に沿って平行
な割溝46、46を形成するとともにこれらの割溝4
6、46の先端部においてこの筒形ホルダ26の半径方
向外方に膨出させた凸部44aによって構成する。そし
て、このように構成した筒形ホルダ26を緩衝材24に
装着するに際しては、可撓性係合部44(凸部44a)
が図2の破線で示すように撓曲するので装着作業が容易
に行え、しかも可撓性係合部44(凸部44a)を回止
め用穴40に嵌合させれば、筒形ホルダ26と緩衝材2
4との一体化を好適に達成することができることが諒解
されよう。
ように、筒形ホルダ26の中位部長手方向に沿って平行
な割溝46、46を形成するとともにこれらの割溝4
6、46の先端部においてこの筒形ホルダ26の半径方
向外方に膨出させた凸部44aによって構成する。そし
て、このように構成した筒形ホルダ26を緩衝材24に
装着するに際しては、可撓性係合部44(凸部44a)
が図2の破線で示すように撓曲するので装着作業が容易
に行え、しかも可撓性係合部44(凸部44a)を回止
め用穴40に嵌合させれば、筒形ホルダ26と緩衝材2
4との一体化を好適に達成することができることが諒解
されよう。
【0013】このように構成した本考案に係る防振機構
20を備える刈払機においては、エンジンで発生する振
動は、クラッチケース22内側の緩衝材24および素材
自体としても緩衝機能を有する合成樹脂製の筒形ホルダ
26によって好適に緩衝されるので、ドライブシャフト
パイプ28に布設した把持ハンドルなどを介して作業者
に伝達される振動を可及的に押さえることが可能となる
ものである。
20を備える刈払機においては、エンジンで発生する振
動は、クラッチケース22内側の緩衝材24および素材
自体としても緩衝機能を有する合成樹脂製の筒形ホルダ
26によって好適に緩衝されるので、ドライブシャフト
パイプ28に布設した把持ハンドルなどを介して作業者
に伝達される振動を可及的に押さえることが可能となる
ものである。
【0014】
【考案の効果】先に述べたように、本考案に係る防振機
構によれば、構造が簡単で組立てだけでなく取替え作業
も極めて容易に行うことができる。また、クラッチケー
スや緩衝材さらには筒形ホルダを容易に成形加工するこ
とができ、しかもドライブシャフトパイプのねじ穴加工
なども不要であるため製造工数が減少するのでコストの
削減を図ることができ、さらには緩衝材の固定や回止め
および抜止めも確実に行うことができる等種々の利点を
有し、その実用的効果は極めて大きい。
構によれば、構造が簡単で組立てだけでなく取替え作業
も極めて容易に行うことができる。また、クラッチケー
スや緩衝材さらには筒形ホルダを容易に成形加工するこ
とができ、しかもドライブシャフトパイプのねじ穴加工
なども不要であるため製造工数が減少するのでコストの
削減を図ることができ、さらには緩衝材の固定や回止め
および抜止めも確実に行うことができる等種々の利点を
有し、その実用的効果は極めて大きい。
【0015】以上、本考案に係る刈払機における防振機
構の好適な実施例につき説明したが、本考案はこの実施
例に限定されるものでなく、例えば、ファンカバーとク
ラッチケースを一体化した形式のエンジンを使用する刈
払機における防振機構としても好適に採用でき、本考案
の精神を逸脱しない範囲内において種々の改変をなし得
ることは勿論である。
構の好適な実施例につき説明したが、本考案はこの実施
例に限定されるものでなく、例えば、ファンカバーとク
ラッチケースを一体化した形式のエンジンを使用する刈
払機における防振機構としても好適に採用でき、本考案
の精神を逸脱しない範囲内において種々の改変をなし得
ることは勿論である。
【図1】本考案に係る防振機構を組込んだ刈払機の要部
側面図である。
側面図である。
【図2】図1に示す刈払機のA−A線断面説明図であ
る。
る。
【図3】図1に示す刈払機における防振機構の筒形ホル
ダの斜視図である。
ダの斜視図である。
【図4】従来の防振機構を組込んだ刈払機の断面説明図
である。
である。
20 防振機構、 22 クラッチケース、
24 緩衝材、 26 筒形ホルダ、 28 ドライブシャフトパイ
プ、 30 締付ボルト、 32 遠心クラッチ、
34 クラッチドラム、 36 ボス、 38 ベアリング、
40 回止め用穴、 42 フランジ、 44 可撓性係合部、
46 割溝、
24 緩衝材、 26 筒形ホルダ、 28 ドライブシャフトパイ
プ、 30 締付ボルト、 32 遠心クラッチ、
34 クラッチドラム、 36 ボス、 38 ベアリング、
40 回止め用穴、 42 フランジ、 44 可撓性係合部、
46 割溝、
Claims (2)
- 【請求項1】 クラッチケースの内側に予めゴムなどの
緩衝材を組付け配置してその所定箇所に回止め用穴部を
開設し、一方合成樹脂を素材とする筒形ホルダの一端部
にフランジを形成すると共に、このフランジにドライブ
シャフトパイプの締付ボルトを設け、他端部側に前記回
止め用穴部に嵌合させる可撓性係合部を設けて、ドライ
ブシャフトパイプを筒形ホルダに強制的に圧入し締付ボ
ルトで緊締し保持することを特徴とする刈払機における
防振機構。 - 【請求項2】 可撓性係合部は、筒形ホルダの中位部長
手方向に沿って平行な割溝を形成すると共に、これらの
割溝の先端部にホルダの半径方向外方に膨出する凸部を
設けることにより構成することからなる請求項1に記載
の刈払機における防振機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044365U JP2567331Y2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 刈払機における防振機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044365U JP2567331Y2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 刈払機における防振機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711113U JPH0711113U (ja) | 1995-02-21 |
JP2567331Y2 true JP2567331Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=12689490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993044365U Expired - Lifetime JP2567331Y2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 刈払機における防振機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567331Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0711549Y2 (ja) * | 1988-02-10 | 1995-03-22 | 小松ゼノア株式会社 | 刈払機の防振装置 |
JPH0644338Y2 (ja) * | 1989-03-31 | 1994-11-16 | 株式会社共立 | 刈払機の防振装置 |
-
1993
- 1993-07-22 JP JP1993044365U patent/JP2567331Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0711113U (ja) | 1995-02-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |