JPH0644338Y2 - 刈払機の防振装置 - Google Patents

刈払機の防振装置

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JPH0644338Y2
JPH0644338Y2 JP1989038415U JP3841589U JPH0644338Y2 JP H0644338 Y2 JPH0644338 Y2 JP H0644338Y2 JP 1989038415 U JP1989038415 U JP 1989038415U JP 3841589 U JP3841589 U JP 3841589U JP H0644338 Y2 JPH0644338 Y2 JP H0644338Y2
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vibration
clutch case
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Kyoritsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、刈払機に使用される比較的小型の空冷2サイ
クル内燃機関等の原動機と操作桿との間に介装せしめる
緩衝材を用いた防振装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、刈払機は、駆動装置である空冷2サイクル内燃機
関等からなる原動機部から延長された伝動軸と、該伝動
軸を内蔵した操作桿と、それらの先端に設けられた刈刃
によって構成され、作業者が機体の原動機部付近を肩か
ら吊下げ、操作桿と該操作桿の略直角方向に設けた操作
ハンドルを把持して機体先端の刈刃部分を揺動させて草
刈り等を行なうものが一般的であった。
その際、原動機より発生する振動が作業者の手等へ伝わ
るのを防止する方法として、クラッチケースに緩衝材を
直接接着したり、クラッチケースと伝動軸用連結軸との
間に緩衝材を嵌着したり、さらに、緩衝材押えとクラッ
チケースを着脱自在な構成とし、操作桿側に緩衝材を固
設し、該緩衝材を緩衝材押えと原動機部に取付けるクラ
ッチケースではさみ、緩衝材押えの内周面長手方向に形
成した異形面で緩衝材を圧着して固止するとともにクラ
ッチケースに装着したベアリングによってクラッチドラ
ムを回転自在に支持する構成とした考案(実公昭58-304
17号公報参照)、クラッチケースに操作杆のの基端部を
包囲する嵌合筒部を設け、該嵌合筒部に挿入された操作
杆の基端部を支点として操作杆と嵌合筒部とが相互に可
動するように両者を連着すると共に、嵌合筒部の先端開
口部内周面と操作杆の外周面との間に弾性を有する環状
の緩衝部材を内装した考案(実開昭52-154435号公報参
照)等が提供されていた。
[考案が解決しょうとする課題] 前記のごとく構成される刈払機を使用して草刈り等の作
業を行う場合には、駆動装置である原動機部で発生する
振動が直接作業者の手等に伝わった場合、不快感を与え
たり、疲労が助長されたり、作業能率の低下を招いた
り、あるいは白ろう病等の職業病の原因となる等の問題
があった。
この対策として、原動機部と操作桿との間に緩衝材を介
装せしめる前記のごとき方法が行なわれていた。
しかしながら、クラッチケースに緩衝材を直接接着した
場合には、原動機部で発生する振動がクラッチケースを
介して緩衝材に直接伝わるという構造であるため、防振
性能が悪く、草刈り等の作業を長期間にわたって続ける
と、原動機部と緩衝材との接着部分が剥離してしまい、
故障しやすいといった欠点があった。
さらに、クラッチケースと伝動軸用連結軸との間に緩衝
材を嵌着した場合には、原動機部に対してクラッチドラ
ムの軸心が狂いやすく、動力伝達系統の芯ずれ等によっ
て、かえって振動が増幅されてしまうことがあるうえ
に、その組立てに際して困難をともなうものであった。
また、実公昭58-30417号公報、あるいは実開昭52-15443
5号公報で提供された考案の場合、原動機部の振動によ
る前記のごとき欠点は改善されているが、略円筒状の緩
衝材、あるいは環状で操作杆と同方法に前端面側が閉鎖
された複数の穴を設けた緩衝部材が使用されるため、例
えば、原動機の急加速や加減速時に発生する緩衝材のラ
ジアル方向へのねじれトルクの吸収、原動機の自重等に
よる緩衝材の潰れによる防振性能の低下や、操作桿の軸
線方向での防振性能の悪さ等に関しては解決されていな
いものであった。
本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、原動機部
で発生する振動を緩衝材に均等に吸収させ、特に、ねじ
れトルクの発生等を減少して、防振効果を高めることが
できるとともに、緩衝材の軽量化を図ることもできる、
刈払機の防振装置を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、前記目的を達成するため、操作桿の軸線方向
と交差する方向に貫通する適数のバネ定数調整孔を設け
た緩衝材を、前記操作桿と原動機との間に介在させた構
成としたものである。
[作用] 本考案の実施例では、例えば第1図に示すごとく、操作
桿3に内蔵された伝動軸2が、原動機1の出力軸と一体
に回転する遠心クラッチのクラッチシユーを受入れるク
ラッチドラム9に一体的に固着された伝動軸用連結軸8
に挿入され、クラッチケース6に装着されたベアリング
10を介して回転自在に支持されて芯ずれが防止されてい
る。
さらに、前記操作桿3が挿入される操作桿挿入金具7と
前記クラッチケース6との間には、第3図及び第4図に
示すごとく、前記操作桿3の軸線方向Yと交差する方向
に貫通する適数のバネ定数調整孔12を有した緩衝材11が
介装される。
そして、前記原動機1及び伝動軸2から発生する振動が
前記緩衝材11に効果的に吸収され、作業者の手等へのね
じれトルク等を減少させて防振効果を高めるとともに、
緩衝材の軽量化をも図るように構成されている。
また、前記緩衝材11の前記クラッチケース6と前記操作
桿挿入金具7との内外の装着面には、それぞれ凸部13a
及び凹部13bが適数設けられ、それぞれ、前記クラッチ
ケース6の内周の凹部14a及び前記操作桿挿入金具7の
外周の凸部14bとそれぞれ適合され、前記緩衝材11の抜
け落ち及び廻り防止が図られている。
[実施例] 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第5図には従来より提供されている刈払い機の一例が示
されている。
すなわち、駆動装置の原動機として小型の空冷2サイク
ルエンジン本体1と、該エンジン本体1から延長された
伝動軸2と、該伝動軸2を内蔵した操作桿3と、それら
の先端に回転自在に設けられた刈刃4と、前記操作桿3
の適位置に設けられた操作ハンドル5等によって構成さ
れている。
本考案は、前記エンジン1と伝動軸2及び操作桿3との
連結部分に介装される防振装置に関するものである。
第1図及び第2図には、その一実施例の詳細が示されて
いる。
本考案では、前記伝動軸2を内蔵して円筒状に構成され
た前記操作桿3の内端3′が、前記エンジン本体1に設
けられた遠心クラッチ(図示せず)を覆う、フランジ付
円筒状のクラッチケース6の内部に装着され操作桿の外
径に適合する内径である操作桿挿入金具7に挿入され、
同時に前記伝動軸2の後端2′が伝動軸用連結軸8にね
じ嵌合等により連結される。
該伝動軸用連結軸8は、前記エンジン本体1の出力軸
(図示せず)と一体に回転するクラッチシユー(図示せ
ず)を受け入れるクラッチドラム9に一体的に固着さ
れ、前記クラッチケース6に装着されたベアリング10を
介して回転自在に支持されている。
以上のごとく構成せしめて、前記伝動軸2の芯ずれを防
ぐだけでなく、万一芯ずれが生じた場合の振動増加を防
ぐためである。
つぎに、前記クラッチケース6の円筒部内周と操作桿挿
入金具7の外周との間には、合成ゴム等で円筒状に成形
された防振用の緩衝材11が挿通され、軽く密着されてい
る。
そして、前記緩衝材11には、前記伝動軸2の回転運動に
よって発生する振動が均等に吸収されるべく全周にわた
って前記操作桿3の軸線方向と直角に交差する方向に貫
通し、加工性も考慮してテーパー状とした適数のバネ定
数調整孔12が形成され、第3図及び第4図にその詳細が
示されている。
従来一般に使用されている円筒状の緩衝材においては、
左右方向X、軸線方向Y、上下方向Z及びラジアル方向
Rのすべての方向について振動を効率よく吸収するには
難点があった。
すなわち、X,Z方向のバネ定数は、静的には同値である
が、実際には上下方向Zでは製品自重により緩衝材が押
しつぶされる形状となり、左右方向Xに比較して実質的
バネ定数が高くなり、振動吸収性能が低下する。
また、軸線方向Y、及びラジアル方向Rのバネ定数は、
前記緩衝材11の実効肉厚が大となるので前記X,Z方向に
比して極端に高い値となり、この方向の振動吸収は不利
となっており、その結果、従来使用している円筒状の緩
衝材においては、X,Y,Z及びR方向それぞれのバネ定数
は互いに極端な差を有し、振動吸収性能に片寄りのある
ものであった。
そこで、本考案では緩衝材11に図面実施例のごとく、操
作桿3の軸線方向と直角に交差する方向に貫通するバネ
定数調整孔12を放射状に設けたものである。その結果X,
Y,Z及びR方向それぞれのバネ定数の極端な差を縮少さ
せることができ、特に急加速または加減速時に発生する
ラジアル方向Rへのねじれトルクあるいは両グリップへ
のひねりトルク等を減少し、あらゆる方向の振動を効率
よく吸収及び減少することができ、防振効果を高めるこ
とができるうえに、適数のバネ定数調整孔12を設けたこ
とで緩衝材11の軽量化が図られるものである。
さらに、前記緩衝材11が、前記クラッチケース6の内周
及び前記操作桿挿入金具7の外周と固着される内外周の
それぞれの適位置には、あらかじめ適数の凸部13a及び
凹部13bが設けられ、それらと対応せしめて前記クラッ
チケース6及び操作桿挿入金具7の適位置に設けた凹部
14a及び凸部14bとがそれぞれ適合されて固着され、緩衝
材11がクラッチケース6及び操作桿挿入金具7との間か
ら抜け落ちたり、あるいは回転することを防いでいる。
また、前記操作桿3の内端3′の適位置には、適数の締
付ネジ挿通孔15を有し、その内周にはすり割りの入った
環状の内部締付金具16があらかじめ圧入されている。
そして、前記締付ネジ挿通孔15と整合する操作桿挿入金
具7、緩衝材11及びクラッチケース6のそれぞれの適位
置には、締付ネジ17を着脱できる透孔18a,18b及び18cが
設けられ、前記締付ネジ17を前記内部締付金具16に螺合
して締付けることにより、操作桿3、操作桿挿入金具
7、緩衝材11及びクラッチケース6が堅固に締結され、
操作桿3の抜け落ちや回りがなくしっかりと固定される
ものである。
図中19は操作桿挿入金具7の前端に設けられた緩衝材押
え部であり、緩衝材11の抜け落ちをより確実に防いでい
るものである。
なお、図示例では、緩衝材11にバネ定数調整孔12を放射
状に設けているが、上下方向Zのみとして、加工を容易
にせしめることもできる。
[考案の効果] 前記のごとく本考案によれば、原動機及び伝動軸によっ
て発生する、あわゆる方向の振動が緩衝材によって効果
的に吸収され、操作桿の防振効果を高めることができる
うえに、操作桿連結部を突起部のない軽量でスリムな形
状とすることができる等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は本考案
の要部縦断面図、第2図は第1図のII-II線断面図、第
3図は緩衝材の縦断面図、第4図は第3図のIV-IV線断
面図、第5図は刈払機の全体斜視図である。 1……原動機、3……操作桿、11……緩衝材、12……バ
ネ定数調整孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作桿3の軸線方向Yと交差する方向に貫
    通する適数のバネ定数調整孔12を設けた緩衝材11を、前
    記操作桿3と原動機1との間に介在させたことを特徴と
    する刈払機の防振装置。
JP1989038415U 1989-03-31 1989-03-31 刈払機の防振装置 Expired - Lifetime JPH0644338Y2 (ja)

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JPS5549608Y2 (ja) * 1976-05-20 1980-11-19

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