JPH0751867Y2 - 刈取用機械の緩衝装置 - Google Patents

刈取用機械の緩衝装置

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JPH0751867Y2
JPH0751867Y2 JP40082690U JP40082690U JPH0751867Y2 JP H0751867 Y2 JPH0751867 Y2 JP H0751867Y2 JP 40082690 U JP40082690 U JP 40082690U JP 40082690 U JP40082690 U JP 40082690U JP H0751867 Y2 JPH0751867 Y2 JP H0751867Y2
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JP
Japan
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drum
flange member
transmission shaft
centrifugal clutch
end surface
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JP40082690U
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望 佐々木
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、遠心クラッチを装備
する刈払機及び縁刈機等の刈取用機械の緩衝装置に係
り、詳しくは刈刃に加わった衝撃を緩衝する刈取用機械
の緩衝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】刈払機等では、作業中、刈刃が石等に衝
突した場合、伝動軸のねじれにより衝撃が吸収されるよ
うになっているが、過度の衝撃は、伝動軸が吸収し切れ
ず、伝動軸、遠心クラッチ及びエンジン等の破損及び寿
命低下につながる。そこで、実開平1−74731号公
報の緩衝装置では、伝動軸とクラッチの出力軸との接続
端部を、半円筒状にして、軸方向へ重ねるとともに、回
転方向における両者の間隙に弾性体を介在させて、回転
方向への弾性体の弾性変形により衝撃を緩衝している。
また、実開昭59−18818号公報の緩衝装置では、
伝動軸と遠心クラッチのドラムに固定されているボスと
の嵌合部にテーパを形成するとともに、ばねによりボス
を軸方向へ伝動軸の方へ付勢し、テーパの係合、係合解
除により回転動力の伝達を断接する摩擦クラッチを設
け、衝撃に対してこの摩擦クラッチを断にして衝撃を吸
収するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】実開平1−74731
号公報の緩衝装置では、弾性体は、その圧縮変形量を超
える衝撃に対しては、衝撃を吸収し切れず、また、弾性
体の変形寸法はわずかであるので、大きな衝撃を緩衝で
きないとともに、エンジンストールが生じ易い。実開昭
59−18818号公報の緩衝装置では、伝動軸と遠心
クラッチ側のボスとのテーパ部における滑りにより大き
な衝撃も吸収可能であり、摩擦クラッチが断となれば、
エンジンストールを回避できるが、高速回転するボス
を、回転自在にかつ軸方向へも変位自在にクラッチケー
スの内壁に支持するために、ベアリングの外輪又は内輪
をクラッチケース又はボスに対して摺動させなければな
らず、ベアリングの摩耗が増大し、寿命が低下する。
【0004】この考案の目的は、大きな衝撃もエンジン
ストールを生じさせることなく、適切に緩衝することが
でき、かつベアリングの摩耗増大という問題も回避でき
る刈取用機械の緩衝装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。この考案の緩衝
装置の前提となる刈取用機械(10)は、エンジン(14)の回
転動力が遠心クラッチ(24)及び伝動軸(26)を経て刈刃(1
8)へ伝達される。そして、この考案の刈取用機械(10)の
緩衝装置は次の(a)〜(d)の構成要素を有してな
る。 (a)遠心クラッチ(24)のドラム(30)の端面部(36)に対
峙するように伝動軸(26)の基端部に一体回転的に設けら
れるフランジ部材(32) (b)このフランジ部材(32)に取り付けられドラム(30)
を軸方向及び回転方向へ変位自在に支持する支持部材(4
2) (c)フランジ部材(32)とドラム(30)の端面部(36)との
間に介在する摩擦材(46) (d)ドラム(30)をフランジ部材(32)の方へ付勢する付
勢部材(48)
【0006】
【作用】通常の作業時では、刈刃(18)に加わる負荷は小
さく、伝動軸(26)側からフランジ部材(32)を遠心クラッ
チ(24)のドラム(30)に対して相対回転させようとする力
は小さい。したがって、ドラム(30)は、付勢部材(48)に
よりフランジ部材(32)の方へ押圧され、摩擦材(46)は、
フランジ部材(32)とドラム(30)の端面部(36)との間に挟
圧されて、係合状態になる。こうして、エンジン(14)の
回転動力は、遠心クラッチ(24)のドラム(30)及びフラン
ジ部材(32)を介して伝動軸(26)へ伝達されていく。刈刃
(18)が石等に衝突すると、その衝撃は、伝動軸(26)を介
してフランジ部材(32)へ伝達され、遠心クラッチ(24)の
ドラム(30)に対してフランジ部材(32)を相対回転させよ
うとする大きな力としてフランジ部材(32)に作用する。
これにより、ドラム(30)は、付勢部材(48)に抗してフラ
ンジ部材(32)から離れる方向へ変位し、フランジ部材(3
2)とドラム(30)とは相対回転し、衝撃が吸収される。
【0007】
【実施例】以下、この考案を図面の実施例について説明
する。図2は刈払機10の全体を概略的に示す斜視図であ
る。刈払機10は、長く延びる操作桿12と、この操作桿12
の上端部に結合するエンジン動力部14と、操作桿12の下
端部に結合するギヤ装置16と、このギヤ装置16の下面側
に配設されエンジン動力部14から操作桿12内の伝動軸26
(図1)及びギヤ装置16の歯車(図示せず)を経て伝達
される回転動力により回転される刈刃18とを備えてい
る。ハンドル20は、左右へ張り出すように操作桿12に固
定され、スロットルレバー22は、ハンドル20の先端部に
取付けられ、エンジン動力部14のスロットル弁開度を調
整する。
【0008】図1は遠心クラッチ24と伝動軸26との間に
配設される緩衝装置の構造図である。遠心クラッチ24に
おいて、クラッチケース28は、ドラム30等の遠心クラッ
チ24の各要素を内部に収容し、両端部においてそれぞれ
図2の操作桿12及びエンジン動力部14に結合している。
フランジ部材32は、非円形横断面により伝動軸26の基端
部に一体回転的に嵌合するボス部34と、ドラム30の端面
部36とほぼ等径であって端面部36に対峙するフランジ部
38とを有している。2個のボールベアリング40は、ボス
部34の外周とクラッチケース28の内周との間に配設さ
れ、ボス部34を回転自在にクラッチケース28に支持す
る。ボルト42は、伝動軸26とは反対側からボス部34に螺
着し、ドラム30のボス部44を回転方向及び軸方向へ相対
変位自在に支持する。ライニング46は、ドラム30の端面
部36に固着され、フランジ部材32に摩擦接触自在になっ
ている。圧縮コイルばね48は、ボス部44の外周側に嵌装
されるとともに、端面部36とボルト42の頭部との間に縮
設され、端面部36をフランジ部材32の方へ付勢してい
る。圧縮コイルばね48の付勢力は、遠心クラッチ24の係
合時にドラム30とフランジ部材32との間に生じる回転ト
ルクに対して両者を十分に係合状態に保持できる大きさ
に設定される。
【0009】実施例の作用について説明する。通常の作
業時では、刈刃18に加わる負荷は小さく、伝動軸26側か
らフランジ部材32を遠心クラッチ24のドラム30に対して
相対回転させようと作用する力は小さい。したがって、
ドラム30は、圧縮コイルばね48によりフランジ部材32の
方へ押圧され、端面部36のライニング46は、フランジ部
材32に押圧されて、フランジ部材32と係合状態になり、
ドラム30とフランジ部材32とほぼ一体的に回転する。こ
れにより、エンジ動力部14からの回転動力は、遠心クラ
ッチ24のドラム30及びフランジ部材32を介して伝動軸26
へ伝達され、さらに伝動軸26からギヤ装置16を介して刈
刃18へ伝達されて、刈刃18を回転させる。刈刃18が石等
に衝突すると、その衝撃は、伝動軸26を介してフランジ
部材32へ伝達され、遠心クラッチ24のドラム30に対して
フランジ部材32を相対回転させようとする大きな力とし
てフランジ部材32に作用する。これにより、ドラム30
は、圧縮コイルばね48に抗してフランジ部材32から離れ
る方向へボルト42上を衝動し、フランジ部材32とドラム
30とは相対回転し、衝撃が吸収される。スロットルレバ
ー22を操作して、エンジン動力部14のエンジンの回転速
度をアイドリングから上昇させて、遠心クラッチ24をク
ラッチインさせる場合は、クラッチシューからドラム30
に大きな力が、ドラム30をフランジ部材32に対して相対
回転させるようにドラム30側から作用する。この場合
も、刈刃18に衝撃が加わった場合と同様に、ドラム30が
圧縮コイルばね48に抗してフランジ部材32から離れて、
ドラム30とフランジ部材32とが相対回転し、この結果、
遠心クラッチ24のチャタリング音が抑制される。
【0010】図示の実施例では、この考案を刈払機につ
いて説明したが、この考案の緩衝装置は、縁刈機等、他
の刈取用機械にも適用可能である。図示の実施例では、
ライニング46がドラム30の端面部36に固着されている
が、ライニング46はフランジ部材32に固着されていても
よい。しかし、フランジ部材32のボス部34は、伝動軸26
との嵌合部において摩耗し易く、交換が必要となるの
で、ライニング46はドラム30の端面部36に固着しておい
た方が有利である。
【0011】
【考案の効果】この考案では、刈刃にかかる衝撃は、フ
ランジ部材と遠心クラッチのドラムとの離反による相対
回転により吸収するので、弾性部材の圧縮変形により衝
撃を吸収する場合と異なり、刈刃とエンジンとの間の動
力伝達を切ることができ、エンジンストールを回避でき
る。また、遠心クラッチのドラムは、クラッチケースに
軸方向及び回転方向へ変位自在に支持されることなく、
フランジ部材に支持部材を介して取り付けられるので、
ドラムを支持するボールベアリングを省略でき、また、
ボールベアリングの省略によりボールベアリングの寿命
低下の問題も排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遠心クラッチと伝動軸との間に配設される緩衝
装置の構造図である。
【図2】刈払機の全体を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 刈払機(刈取用機械) 14 エンジン動力部(エンジン) 18 刈刃 24 遠心クラッチ 26 伝動軸 30 ドラム 32 フランジ部材 36 端面部 42 ボルト(支持部材) 46 ライニング(摩擦材) 48 圧縮コイルばね(付勢部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン(14)の回転動力が遠心クラッチ(2
    4)及び伝動軸(26)を経て刈刃(18)へ伝達される刈取用機
    械(10)において、前記遠心クラッチ(24)のドラム(30)の
    端面部(36)に対峙するように前記伝動軸(26)の基端部に
    一体回転的に設けられるフランジ部材(32)と、このフラ
    ンジ部材(32)に取り付けられ前記ドラム(30)を軸方向及
    び回転方向へ変位自在に支持する支持部材(42)と、前記
    フランジ部材(32)と前記ドラム(30)の前記端面部(36)と
    の間に介在する摩擦材(46)と、前記ドラム(30)を前記フ
    ランジ部材(32)の方へ付勢する付勢部材(48)とを有して
    なることを特徴とする刈取用機械の緩衝装置。
JP40082690U 1990-12-01 1990-12-01 刈取用機械の緩衝装置 Expired - Lifetime JPH0751867Y2 (ja)

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JP40082690U JPH0751867Y2 (ja) 1990-12-01 1990-12-01 刈取用機械の緩衝装置

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JPH0488227U JPH0488227U (ja) 1992-07-31
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JPH0488227U (ja) 1992-07-31

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