JP2001513183A - 自動車車両トランスミッション用二重減衰フライホイールのための半径方向弾性装置 - Google Patents
自動車車両トランスミッション用二重減衰フライホイールのための半径方向弾性装置Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、フライホィールの2個の回転要素(1,2)を弾性的に結合するため半径方向に内蔵される二重減衰フライホィールのための弾性装置に関し、2個のテレスコピック要素(42,60)の間に、軸方向に圧縮される弾性手段(100,102,122)を備えている。本発明は、前記弾性手段が、第1と第2の当接カラー(50,58)の間に、軸方向に直列で装着された少なくとも2個のばね(100,102)を備え、中心ロッドにより往復し、剛性の低い第1のばね(100)が、第1のばね(100)のボディと第2の要素(60)の筒状ボディの内表面(62)との間に、摩擦を生じることなく介在していることを特徴とする。
Description
【発明の詳細な説明】
自動車車両トランスミッション用二重減衰フライホイール
のための半径方向弾性装置
本発明は、二重減衰フライホイールにおける2個の回転質量を弾性的に結合さ
せるため、半径方向に設けられる二重減衰フライホイールのための弾性装置に関
する。
本発明は、特に、回転中、被駆動シャフトに接続することができる第1の回転
質量、ベアリングにより第1の質量上に軸受け装着され、回転時、被駆動シャフ
トに離脱可能に接続することができる摩擦クラッチのリアクションプレートを形
成するようになっている第2の回転質量、および、第2の回転質量を第1の回転
質量に弾性的に枢着するため、おおむね半径方向を向く一連の弾性装置を有する
自動車車両用二重減衰フライホイールのための弾性部材に関する。
前記各弾性装置は、一方では、二重減衰フライホイールの回転シャフトに対し
て平行である第1のシャフトにより、第1の回転質量に枢動可能に装着されてお
り、他方では、第1のシャフトに対して平行である第2のシャフトにより、第2
の回転質量に装着されている。
このような設計の一例が、国際公開第WO94/27.062号公報において説明され、
図示されている。
この公報において、各弾性装置は、2個のテレスコピック要素の間において、
軸方向に圧縮される弾性手段を有するタイプのものであって、
第1の回転質量上に枢着するための第1のヘッドを有する第1の要素を備え、
この第1の要素は、中心ロッドによって軸方向に延び、前記中心ロッドは、弾性
手段を通過し、前記弾性手段の第1の端に対向して、半径方向外側に延びる第1
の支持ワッシャ内で終端し、
第2の回転質量上に枢着するのため第2のヘッドを有する第2の要素を備え、
この第2の要素は、前記弾性手段を囲むおおむね筒状の外側ボディによって軸方
向に延びて、第2の支持ワッシャ内で終端し、この第2の支持ワッシャは、前記
弾性手段の第2の端に対向して半径方向内側に延び、かつ前記第1の要素の中心
ボディに、前記第2の支持ワッシャ内を貫通させてなるものである。
前記公報において提案されている設計、および、この設計に対する改良をなす
他の様々な実施例においては、弾性手段は、相対する2個の軸端が、2個の支持
ワッシャに対して相互に当接している圧縮コイルばねから成っている。
弾性減衰の機能を正確に遂行させるためには、各弾性装置の総体積を減少させ
る必要があるが、そのために大型のばねが使用される。この大型ばねは、第2の
筒状要素の内面に隣接し、したがって、第2の筒状要素に対して摩擦接触する。
またこの構成は、ばねの保持と案内を良好にして、ノイズを発生させる無用の運
動を防止させるためにも必要である。
ただし、この設計には、各弾性装置の作動の終わりにおいて、コイルばねが圧
縮され、関連する第2の筒状要素の内壁との間で、摩擦力を発生させるという欠
点がある。
弾性装置の作動行程の終わりにこの摩擦力が出現すると、二重減衰フライホイ
ールの全体的な正確な機能の遂行は損なわれる。
事実、内燃機関によって生じる振動の低減させるような摩擦を生み出すように
、軸方向に作用する摩擦手段を、二重減衰フライホイールに内蔵させることも公
知である。
したがって、内燃機関の周期外作動に対応する振動全体を低減させるためには
、ばね装置のため同じ総行程全体を保存する一方で、弾性装置の作動の終わりに
、弾性装置の作動によって生じさせられる摩擦を減少させることが望ましい。さ
らに、二重減衰フライホィールにおいては、弾性装置の一方がロックしないよう
にする必要がある。
本発明の目的は、前記国際公開第WO94/27.062号公報において説明され、図示
されているタイプの弾性装置におけるテレスコピック要素の欠点を解消する、新
規な設計を提案することである。
この目的のため、本発明においては、前記弾性手段は、剛性の異なる少なくと
も2個のばねを有し、前記ばねは、第1の支持ワッシャと第2の支持ワッシャと
の間に軸方向に直列に装着され、前記ワッシャは、前記中心ロッドを通過し、最
大の剛性を有する前記第1のばねは、前記第1のばねのボディと、前記第2の要
素の筒状ボディの内面との間において、摩擦なしで作動するようになっているこ
とを特徴とする弾性装置を提案する。
本発明により、第2のばねの巻きが接触するに至ると、第1のばねは、ボディ
に対して摩擦することはなく、したがって、摩擦装置に干渉することがないとい
う弾性上の利点がある。第2のばねは、第2のフェーズにおいては作動せず、し
たがって、干渉することはない。
本発明の他の特徴は、次の通りである。
− 中間ワッシャは、直列に配置された2個のばねの接触面の軸方向中間に配
置されている。
− 前記第1のばねは圧縮コイルばねであり、この圧縮コイルばねの平均外径
は、第2の要素の筒状ボディの内径より小さいので、第1のばねと筒状ボディと
の間に半径方向隙間が提供される。
− 2個のばねのうち第2のばねに隣接する第1のコイルばねの端は、環状摺
動ランナにより、中心ロッドに沿って摺動可能に案内される。
− 前記第1のばねは、弾性ワッシャである。
− 直列に装着された2個のばねのうちの第2のばねは、最低の剛性を有する
圧縮コイルばねである。
− 第2のばねは、同時に、また並列的に作動する2個の同軸コイルばねから
成っている。
− 摩擦を減少させるため、第1の支持ワッシャは、環状摺動ランナにより、
第2の要素の筒状ボディの内表面に沿って摺動可能に案内される。
− 摩擦を減少させるため、第2の支持ワッシャは、環状摺動ランナにより中
心ロッドに沿って摺動可能に案内される。
本発明のその他の特徴と長所は、添付図面を参照して、下記の明細な説明を読
むことによって明かになると思う。
図1は、現在の技術状態におけるテレスコピック弾性装置を装備した二重減衰
フライホイールの、径方向の面に沿った半体の断面を示す側面図である。
図2は、図1の二重減衰フライホイールの軸方向断面図である。
図3は、本発明に従う弾性装置の第1実施例を、アイドリング位置において示
す長手方向断面図である。
図4は、図3に類似した図であるが、弾性装置は、弾性手段が最大圧縮状態に
あるところで示されている。
図5と図6は、図3と図4に類似した図であるが、本発明による弾性装置の第
2実施例が示されている。
図1と図2は、一連の弾性減衰装置10に対して、共通軸X‐Xの周囲を相互に
回転運動することができるようにするために装着された2個の同軸パーツ1と2
を有する二重ねじれ減衰フライホイールを示している。
第1のパーツ1は、プレート11から成り、第2のパーツも、プレート11に対し
て平行に延びるプレート21で構成することができる。
慣性を増大させるため、プレート11と21は、鋳造可能な材料、通常は鋳鉄で作
られている。したがって、パーツ1と2は回転質量を構成している。
第2の回転質量2は、第1の回転質量11によって運ばれる筒状ハブ14に、回転
可能に装着されている。
ハブ14は、おおむね円筒形の片であって、軸X‐Xと同軸であり、また、回転質
量1と2とも同軸である。本発明において、ハブ14は、プレート11とともに単体
として製作されている。
変形として、ハブ14をプレート11に取り付けることができ、ベアリング15、こ
こではボールベアリングが、ハブの外周面とプレート21の内周面との間に挿入さ
れる。
第2の質量2は、ベアリング15により回転質量1に回転しうるように装着されて
おり、プレート21を介して、摩擦クラッチ13のリアクションプレートを構成して
いる。摩擦ディスクの摩擦ライニングを、2個のプレートの間に締め付けるため
に、リアクション・プレート21の回転の方向に圧力プレートを押すため、摩擦ク
ラッチ13のリアクションプレートは、プレート21に取り付けられたカバーを有し
、カバーの底上には、ダイアフラムベアリングがある。
二重減衰フライホィールに関連する摩擦クラッチの配列を詳細に知るためには
、例えば、フランス国特許公開第1524350号公報を参照されたい。
第1の回転質量は、その内周面により、例えば、図示しないねじによって、駆
動シャフトに、ここでは、自動車車両の内燃機関のクランクシャフト(図示され
ていない)に接続されるように設計されている。
一方、第2の回転質量は、クラッチ13により、回転時に、自動車車両のギアボ
ックスの入力シャフト17に、離脱可能に接続されている。
プレートを形成する第1の回転質量1は、基本的に、横方位を向いたパーツ11
から成っている。このパーツ11は、プレートまたはシールドの形態であって、そ
の外周面には、減衰フライホィールを装備した自動車車両の内燃機関のスタータ
(図示されていない)のピニオンによって駆動されるようになっているスタータ
リング13を備えている。
図1と図2において、弾性減衰手段は、一連の弾性装置10を含み、全体的とし
て、プレート11と12の間、したがって、2個の回転質量1と2との間において、半
径方向に作用する。
公知の設計に従い、各弾性装置は、第1の枢着ヘッド30を有している。第1の
枢着ヘッド30は、内側に向かって半径方向に配置されているため、軸X-Xに対し
て平行である軸Y-Yの周囲において、弾性装置を回転可能に取付けることができ
る。
図1と図2に示された実施例において、第1の枢着ヘッド30は、第2の回転質量
2のプレート21の内側に向けて半径方向に設けられたパーツに対して、リベット
留めされた枢着シャフト32により、第2の回転質量2に枢着されている。
また各弾性装置10は、第1の回転質量1に設けられた枢着ロッド36が貫通する
第2の枢着ヘッド34により、外側に向けて半径方向に配置された第1の回転質量
1にも枢着されている。軸Z‐Zは、軸X-Xおよび軸Y-Yと平行である。
設計全体を通して、各弾性装置10は、2個の枢着ヘッド30と34を、相互に半径
方向に近接させる傾向を有する。すなわち、2個の回転質量1と2相互に対して回
転したときに、引き伸ばされる傾向がある(図1参照)引っ込みばねにほぼ相当
するものを構成し、弾性装置10は、回転質量1と2を、図1と図2に示された角度
アイドル位置に弾性的に復帰させる。
前記角度アイドル位置において、各弾性装置10は、ほぼ半径方向を向いている
。すなわち、軸Z-Zと軸Y-Yを通過する直線Vは、ほぼ、半径方向を向いている。
本発明の教えに従った弾性装置10の2つの設計を、特に図3ないし図6を参照し
て、詳細に説明する。図3ないし図6において、同一または、類似しているか、ま
たは同等の要素には、同一の符号を付してある。
図3と図6に示されている各弾性装置10は、幾何学的摺動軸である直線Dに沿っ
て、相互に対して軸方向に摺動することができる2個のテレスコピック要素から
成っている。
第1のテレスコピック要素は、円筒形円周表面30から、テレスコピック摺動の
方向Dに向かう方位に設けられたソリッド・ロッド42により、半径方向に延伸す
る環の形態をなす枢着ヘッド30から成っている。
環31には、ベアリングスリーブ(符号を付けていない)を間に挟んで、リベッ
ト32が挿入されている。
ロッド42は、例えば溶接によって枢着環30に固定されるか、または、一体に製
造され、各弾性装置10が有する弾性圧縮手段の内側を軸方向に延びている。
ロッド42の自由端48は、第1の金属ワッシャ50を貫通している。
自由端48は、第1のワッシャ50の孔52の中において、溶接されている。
弾性手段の第1の軸方向端のための第1の支持ワッシャを構成するワッシャ50
の外周縁に、ワッシャ50の溝の中に受け入れられた弾性軸方向保持環37によって
ワッシャ50に固定された、摩擦係数が低い材料製の環状摺動ランナ35が設けられ
ている。
弾性手段の第2の軸方向端は、第2の金属製支持ワッシャ58に当接している。
ワッシャ58を、ロッド42のボディが摺動可能に貫通している。この目的のため
、金属製ワッシャ58の、内周面には、低摩擦係数材料製であって、ワッシャ58の
溝に受け入れられた弾性軸方向保持環41により、金属製ワッシャ58に固定された
環状摺動ランナ39が設けられている。
第2のワッシャ58は、第2の枢着ヘッド34、および、おおむね筒状であって、
円筒状断面を有する外部ボディ60を含む弾性装置10の第2のテレスコピック要素
に属する。
筒状ボディ60は案内管であって、処理済み金属製の片であり、その寸法は、第
1の支持ワッシャが、摺動ランナとともにボディ60の内側62に摺動可能に受け入
れられる寸法であり、自由端縁64は、第2の支持ワッシャ58の円筒形外周縁66に
、例えばクリンピングまたは溶接によって固定されている。
自由端縁64と反対側の軸方向端68において、筒状ボディ60は、第1の支持ワッ
シャ50が延伸する横方向底70によって延ばされている。この底70は、ヘッド34に
よって延ばされている。ヘッド34の中心にある孔74の目的は、ベアリングスリー
ブ75を間に挟んで、枢着ロッド36を受け入れることである。
本発明の教えに従い、2個のワッシャ50と58の軸方向の中間に挿入されている
弾性手段は、剛性が明瞭に異なる少なくとも2個のコイルばね100と102から成っ
ており、軸方向圧縮における弾性作用の観点から見ると、直列に設けられている
。
第1のばね100は、剛性度が大きいばねであり、ここでは圧縮コイルばねであ
って、図示されている通り、第1の上部端巻き104を介して支持している第1の
支持ワッシャと、第2の底端巻き108により、間接的に支持している中間ワッシ
ャ106との間に、軸方向中間に配置されている。
ワッシャ106の中には、ロッド42のボディが半径方向の隙間を残して、軸方向
に貫通しており、ワッシャ106自体は、第2の筒状要素60の内側に、半径方向の
隙間を残して受け入れられている。
筒状要素60の内側における軸方向の運動中に、第1のばね100をロッド42に沿
って案内し、中心に置くため、第1のばね100の第2の底端108は、円筒形ケージ
110を封止している。円筒形ケージ110の、半径方向外側に向けて畳まれた底縁10
2は、ワッシャ106の最上部の面に当接しており、半径方向内側に向いて畳まれた
底縁114には、ロッド42が隙間を残して貫通している。
ケージ110は、低摩擦係数材料製の環状円筒形ベアリング116を内側上に収容し
ている。この環状円筒形ベアリング116は、ロッド42のボディに沿って摺動し、
第1のばね100の底端を摺動可能に案内することによって、この第1のばね全体
を、摺動可能に案内する。このケージ110は金属製であり、プレス加工により作
られていて、ベアリング116を保護する。
図3において明瞭に見ることができる通り、また、本発明の教えに従い、最大
の剛性度を有する第1のばね100の総合外径は、第2の筒状要素60の円筒形内表
面62の直径と比較して小さいので、すべての摩擦現象の出現、したがって、第1
のばね100と第2の筒状要素60との間における摩擦力の出現、および、第1のば
ね100と第2の筒状要素60とからもたらされる摩擦力の出現とを防止するため、
この
2個の要素の間に、半径方向の隙間「J」が提供される。
第2のばね102は、弾性装置10の下方部分に装着されたコイルばねである。第
2のばね102は、第1のばね100より直径が大きく、第2のばね102は、直径が大
きいワイヤから作られている。
第2のばね102は、最上部の巻き118を介して、中間ワッシャ106の底面を軸方
向に圧迫し、第2の底部巻き120を介して、第2の支持ワッシャ58を圧迫する。
弾性装置10の作動行程の第1の段階で作動するときに、十分な剛性を有するよ
うにするため、低剛性の第2のばね102は、第2の筒状要素10の内側に受け入れ
ることができるようにするための最大寸法を有している。すなわち、第2のばね
102の巻きの外表面は、筒状要素60の内表面62と部分的に摩擦接触する。
第2のばね102の剛性をさらに増大させるため、いわゆる「複合」装着法に従
い、同軸の内部コイル122を有する他のコイルばねと並列に関連させることがで
きる。
弾性装置10が作動するとき、すなわち、2個の質量1と2が相互に対して回転す
るとき、ロッド42は、図に示されている通り、筒状要素60に対して、底に向かっ
て移動する。
第1の段階において剛性が最低であるため、最初に作動するのは、第2のばね
102である。すなわち、第2のばね102は、第1のばね100が二重減衰フライホィ
ールが有する他の軸方向作動摩擦装置(23)に悪影響を及ぼすことがある無用の摩
擦なく圧縮を開始する(図3参照)。
1996年9月30日に出願されたフランス国特許願第96 12098号明細書に説明され
ている通り、弾性装置23は、ロッド36によって回転中に駆動される制御ワッシャ
を有している。さらに精密に説明すると、ロッド42は、ワッシャ50を駆動し、ワ
ッシャ50は、剛性が高い第1のばね100により中間ワッシャ106を駆動し、その後
は、ばね102と122に直接に作用する。
これは、図1、図2に示されたタイプの在来型の装置10と同様である。すなわ
ち、巻きが接触する位置に達するまで圧縮することによって、ばね102と第2の
筒状要素60の円筒形内表面との間に、おそらく、寄生的摩擦が発生する。ばね10
0は、第2のフェーズにおいて作動し、ロッド42はワッシャ50を駆動し、ワッシ
ャ50は、ばね100を駆動して、ワッシャ60と中間ワッシャ106との間で圧縮させ、
ばね100は
その後、ばね102と122が接触巻きを有することを理由として固定される。
図4に示す通り、第2の段階の末においては、すべてのばねの巻きは接触する
。
隙間「J」が存在するため、ばね100が表面62と接触するに至ることは決して
なく、ばね100、102が接触巻きを有するときに弾性が存在する。
第1のばね100の作動の末は、第1のばね100の圧縮状態と対応する。すなわち
、すべての巻きが接触したとき、ばね100の作動は終わる。
図5と図6に示された変形実施例において、最大の剛性を有する第1のばね100
は、第1の支持ワッシャ50と中間ワッシャ46との間に、直接挟まれた先細弾性ワ
ッシャから成っている。
第2実施例による弾性装置10のその他の要素、またはコンポーネントは、図3と
図4に示す第1実施例を参照して説明したものと同じであり、寄生的摩擦がない
段階と、その後の規制摩擦の可能性がある段階との2つの連続する段階における
弾性装置の機能は、第1実施例を参照してすでに説明したものと同じである。
本発明は、上記説明した実施例に限定されない。
一連のばね、または一連のばねのグループの各々の性質は、図示した例とは異
なるものとすることができる。
例えば、剛性の低い第2のばねを、圧縮可能なエラストマ材料から作られた弾
性ブロックから構成することができる。すべての例において、第2のばねが、2
個の回転質量間の相対的環状運動の末において干渉することはない。第1のばね
が擦れることは決してない。2個のばねがロックされるときは、弾性的剛性が存
在するのであるから、弾性装置の一方がロックするという危険はない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.2個のテレスコピック要素(42,60)の間において軸方向に圧縮される弾性 手段(100,102,122)を有するタイプの、フライホィールの2個の回転質量(1,2 )を弾性的に結合するため、半径方向に設けられることを意図した二重減衰フラ イホィールのための弾性装置(10)であって、 − 第1の回転質量(2)上に枢着するための第1のヘッド(30)を有する第1の要 素(42)を備え、この第1の要素(42)は、中心ロッド(42)によって軸方向に延び、 前記中心ロッド(42)は弾性手段を通過し、前記弾性手段の第1の端(104)に対向 して、半径方向外側に延びる第1の支持ワッシャ(50)内で終端し、 − さらに、第2の回転質量(1)上に枢着するのため第2のヘッド(34)を有する 第2の要素(60)を備え、この第2の要素(60)は、前記弾性手段を囲むおおむね筒 状の外側ボディによって軸方向に延び、第2の支持ワッシャ(58)内で終端し、こ の第2の支持ワッシャ(58)は、前記弾性手段の第2の端(120)に対向して半径方 向内側に延び、前記第1の要素の中心ボディ(42)に、前記第2の支持ワッシャ(5 8)内を貫通させる弾性装置において、 前記弾性手段は、剛性の異なる少なくとも2個のばね(100,102)を有し、前記 ばね(100,102)は、第1の支持ワッシャ(50)と第2の支持ワッシャ(58)との間に 軸方向に直列に装着され、前記ワッシャは、前記中心ロッド(42)を通過し、最大 の剛性度を有する前記第1のばね(100)は、前記第1のばね(100)のボディと、前 記第2の要素(60)の筒状ボディの内表面(62)との間において、摩擦なしで作動す るようになっていることを特徴とする弾性装置。 2.直列に配置された前記2個のばね(100,102)の接面(108,118)の間に軸方 向に、中間ワッシャ(106)を介在させたことを特徴とする、請求項1に記載の弾 性装置。 3.前記第1のばね(100)が、前記第2の要素の筒状ボディ(60)の内径より小 さい平均外径を有する圧縮コイルばねであって、前記第1のばね(100)と前記筒 状ボディ(60,62)との間に、半径方向の隙間が形成されていることを特徴とする 、請求項1または2に記載の弾性装置。 4.前記2個のばね(100,102)のうちの第2のばね(102,118)に隣接する第1 のコイルばね(100)の端(108)が、環状摺動ランナ(116)により、前記中心ロッド( 42)に沿って摺動可能に案内されていることを特徴とする、請求項1〜3のいず れかに記載の弾性手段。 5.前記第1のばね(100)が、弾性ワッシャであることを特徴とする、請求項 1または2に記載の弾性装置。 6.直列に装着された前記2個のばねのうち、最も低い剛性を有する第2のば ね(102)が、圧縮コイルばねであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか に記載の弾性装置。 7.前記第2のばね(102)が、同時にまた平行して作動する2個の同軸コイル ばね(102,122)から成ることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の弾 性装置。 8.前記第1の支持ワッシャ(50)が、環状摺動ランナ(35)により、前記第2の 要素の筒状ボディ(60)の内表面(62)に沿って摺動可能に案内されていることを特 徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の弾性装置。 9.前記第2の支持ワッシャ(58)が、環状摺動ランナ(39)により、前記中心ロ ッド(42)に沿って摺動可能に案内されていることを特徴とする、請求項1〜8の いずれかに記載の弾性装置。
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