JPH056422Y2 - - Google Patents

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JPH056422Y2
JPH056422Y2 JP1608988U JP1608988U JPH056422Y2 JP H056422 Y2 JPH056422 Y2 JP H056422Y2 JP 1608988 U JP1608988 U JP 1608988U JP 1608988 U JP1608988 U JP 1608988U JP H056422 Y2 JPH056422 Y2 JP H056422Y2
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clutch
centrifugal clutch
centrifugal
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は遠心クラツチ装置に関し、特に刈払機
等の携帯形作業機械に用いて好適な遠心クラツチ
装置に関する。
従来の技術 一般に、刈払機等の携帯形作業機械は動力源と
して内燃機関を搭載しており、この内燃機関から
の動力伝達系統に遠心クラツチ装置を設け、動力
の伝達及び遮断を行うようになつている。しかし
ながら、従来の遠心クラツチ装置を含む動力伝達
系統を設けた作業機械においては、例えば、冷え
ている内燃機関を始動する場合に、通常はスロツ
トルを開いて内燃機関を始動させるが、この場合
始動すると内燃機関はいきなり高速回転となり、
不測に遠心クラツチがつながつて刈払刃等の作業
工具が高速駆動されることがあり、非常に危険な
状態となる。また刈刃等の作業工具が樹木等の作
業対象物に食込んだ時などに、動力伝達系統に対
して過負荷が生じても内燃機関の回転が低下する
迄は遠心クラツチ装置が作動状態に保たれている
ので、遠心クラツチ装置の早期損耗を生じたり動
力伝達系統のその他の装置を損傷したりするなど
の欠点があつた。
考案が解決しようとする問題点 そこで、本考案はこのような従来の技術の欠点
を取除くと共に簡単で便利な形の遠心クラツチ装
置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 即ち、本考案による遠心クラツチ装置は、駆動
軸に起動遠心クラツチの遠心力作動側部材及び起
動遠心クラツチより低い回転数で作動する主遠心
クラツチの伝動部材を連結し、従動軸に起動遠心
クラツチの伝動部材及び主遠心クラツチの遠心力
作動側部材を連結して構成される。
作 用 従つて、駆動軸の駆動開始時にまず起動遠心ク
ラツチが作動して主遠心クラツチの遠心力作動側
部材をその伝動部材に摩擦係合させて従動軸を駆
動し、また作動中に従動軸に過負荷が生じると、
ただちに駆動軸から従動軸への動力の伝達を遮断
する。
実施例 次に、本考案を図面の実施例に基づいて説明す
る。
まず、第1図から第3図に示した実施例は本考
案を刈払機に適用した例であり、機体1に軸受2
によつて回転可能に支持された駆動軸3は、機体
1に搭載された内燃機関(図示せず)のクランク
軸4に連結されて回転駆動力の供給を受け、前記
駆動軸3は機体1に軸受5によつて回転可能に支
持された従動軸6へ本考案による遠心クラツチ装
置7を介して連結されており、該遠心クラツチ装
置7の作動時に前記従動軸6を回転駆動する。該
従動軸6には操作桿(図示せず)中を前方へ延び
る伝動軸(図示せず)が連結され、操作桿の先端
部に取付けられた刈払刃を回転させて草を刈るよ
うになつている。
前記遠心クラツチ装置7は、その構造を大別す
ると、遠心力作動側部材であるクラツチボス部材
8、遠心クラツチシユー9、及び伝動部材である
クラツチドラム10を有する小トルク伝達高回転
クラツチインの起動遠心クラツチ11と、遠心力
作動側部材であるクラツチボス部材12、遠心ク
ラツチシユー13、及び伝動部材であるクラツチ
ドラム14を有する大トルク伝達低回転クラツチ
インの主遠心クラツチ15とで構成されている。
前記起動遠心クラツチ11は、そのクラツチボス
部材8を前記駆動軸3の先端部に同軸状に固定し
ており、前記クラツチボス部材8は第2図に示し
たように周方向に等角度に離れて形成された三個
の半径方向外方へ延びる案内部分16を一体に形
成している。該各案内部分16に溝17を遊嵌し
て半径方向へ摺動可能に支持された三個の主遠心
クラツチ15より小さい寸法の遠心クラツチシユ
ー9を設けている。隣接する各遠心クラツチシユ
ー9の間にリング状の引張ばね18が取付けられ
ており、この引張ばね18により前記各遠心クラ
ツチシユー9は半径方向内方へ偏圧されている。
前記起動クラツチ11のクラツチドラム10は主
遠心クラツチ15のクラツチボス部材12の先端
部に一体に形成されておりかつ比較的小さい直径
を有する。起動クラツチ11のクラツチボス部材
8及び遠心クラツチシユー9は前記クラツチドラ
ム10内に配置されており、クラツチボス部材8
の回転時に三個の遠心クラツチシユー9は遠心力
の作用によつて前記引張ばね18の作用に抗して
前記案内部分16に沿つて半径方向外方へ摺動し
てクラツチドラム10の円筒壁部分19の内周面
に摩擦係合する。
前記主遠心クラツチ15のクラツチボス部材1
2は前記従動軸6の内端部に同軸状に固定されて
おり、該クラツチボス部材12は第3図に示した
ように周方向に等角度に離れて形成された三個の
半径方向外方へ延びる案内部分20を一体に形成
している。該各案内部分20に溝21を遊嵌して
半径方向へ摺動可能に支持された三個の前記起動
遠心クラツチ11より大きい寸法の遠心クラツチ
シユー13を設けている。隣接する各遠心クラツ
チシユー13の間にリング状引張ばね22が取付
けられており、この引張りばね22により前記各
遠心クラツチシユー13は半径方向内方へ偏圧さ
れている。前記主クラツチ15のクラツチドラム
14は前記起動遠心クラツチ11のクラツチボス
部材8と共に前記駆動軸3に固定されており、か
つ起動遠心クラツチ11のクラツチドラム10の
直径より大きい直径を有する。前記主クラツチ1
5のクラツチドラム14は軸線方向へ延びて起動
遠心クラツチ11のクラツチドラム10及び主遠
心クラツチ15のクラツチボス部材12及び遠心
クラツチシユー13を取囲む円筒壁部分23を一
体に有する。前記主クラツチ15のクラツチボス
部材12の回転時に三個の遠心クラツチシユー1
3は遠心力の作用によつて引張ばね22の作用に
抗して前記案内部分20に沿つて半径方向外方へ
摺動して前記クラツチドラム14の円筒壁部分2
3の内周面に摩擦係合する。
上記した構成により、起動遠心クラツチ11は
その遠心力作動側部材をクラツチボス部材8及び
遠心クラツチシユー9で構成し、かつその伝動部
材をクラツチドラム10で構成して比較的小さい
トルクを伝達し、かつ主遠心クラツチ15はその
遠心力作動側部材をクラツチボス部材12及び遠
心クラツチシユー13で構成しかつ、その伝動部
材をクラツチドラム14で構成して比較的大きい
トルクを伝達することができる。また、起動遠心
クラツチ11は、例えば、その遠心クラツチシユ
ー9がクラツチドラム10に摩擦係合する所謂ク
ラツチインをクラツチボス部材8が約6000r.p.m.
の回転速度に達した時生じるように設計されてお
り、一方、主遠心クラツチ15は、例えばその遠
心クラツチシユー13がクラツチドラム14に摩
擦係合する所謂クラツチインをクラツチボス部材
12が約3000r.p.m.の回転速度に達した時生じる
ように設計されている。
刈払機の使用に際して内燃機関が始動される
と、駆動軸3が回転し、その回転速度が約6000r.
p.m.に達すると、起動遠心クラツチ11がクラツ
チインして主遠心クラツチ15のクラツチボス部
材12及び従動軸6を回転する。このため、主ク
ラツチ15の遠心クラツチシユー13は遠心力の
作用によつて半径方向外方へ移動してクラツチド
ラム14の円筒壁部分23に摩擦係合し、主遠心
クラツチ15はクラツチインして大きなトルクを
伝達する。その後、刈払作業中は内燃機関からの
動力は駆動軸3から主クラツチ15のクラツチド
ラム14、遠心クラツチシユー13及びクラツチ
ボス部材12を介して従動軸6へ伝達され、刈払
刃を回転させて草刈を行う。作業中に従動軸6に
過負荷がかかり、従動軸6の回転速度が約3000r.
p.m.に低下すると、遠心クラツチシユー13は半
径方向内方へ移動してクラツチドラム14から離
れる所謂クラツチアウトを生じ、駆動軸3から従
動軸6への動力の伝達は遮断される。この場合、
起動遠心クラツチ11は主遠心クラツチ15がク
ラツチアウトする以前に既にクラツチアウトして
いることは理解されよう。このようにして、起動
遠心クラツチ11は機関始動時にのみ作動する遠
心クラツチとして使用され、かつ主遠心クラツチ
15は適正な作業負荷時に作動する遠心クラツチ
として使用され、過負荷を防止すると共に両遠心
クラツチ11及び15の作動条件を適当に選ぶこ
とによつてクラツチインを動力源の性能に応じて
任意に決めることができる。
次に、第4図から第6図に示した別の実施例で
は、機関始動時に作動する起動遠心クラツチ11
は、主遠心クラツチ15のクラツチドラム14の
端壁部分24を貫通しかつ該端壁部分24に枢軸
25によつて半径方向へ枢動し得るように枢着さ
れた複数個の重錘レバー部材26を有する。該重
錘レバー部材26は互いに周方向に等角度に離れ
て配設されており、各重錘レバー部材26はその
半径方向外方に位置する重錘部分27と前記クラ
ツチドラム14の端壁部分24との間に作用する
圧縮ばね28によつて偏圧されている。主遠心ク
ラツチ15のクラツチボス部材12の先端部は中
空のスリーブ部分29を同軸状に一体に形成して
おり、このスリーブ部分29内に駆動軸3の先端
部分30が挿入配置され、前記スリーブ部分29
及び駆動軸3に先端部分30は、それらの間に配
置されたニードル軸受31によつて互いに独立に
回転し得るように構成されている。各重錘レバー
部材26の内方のレバー部分32は、前記クラツ
チボス部材12のスリーブ部分29の外周部分の
上に延びている。各重錘レバー部材26は駆動軸
3が回転していない時にばね28によつて偏圧さ
れてレバー部分32をクラツチボス部材12のス
リーブ部分29の外周部分から外方へ離した第6
図の位置に保持され、起動遠心クラツチ11をク
ラツチアウトしている。このようにして、この別
の実施例の起動遠心クラツチ11の遠心力作動側
部材は重錘レバー部材26によつて構成され、か
つその伝動部材はスリーブ部分29によつて構成
される。駆動軸3が回転を開始して例えば約
6000r.p.m.の回転速度に達すると、重錘レバー部
材26はばね28の作用に抗して第6図の位置か
ら第4図の位置へ枢動し、レバー部分32をスリ
ーブ部分29に摩擦係合し、クラツチボス部材1
2及び従動軸6を回転する。このため、主遠心ク
ラツチ15の遠心クラツチシユー13は半径方向
外方へ摺動してクラツチドラム14の円筒壁部分
23の内周面に摩擦係合し、主遠心クラツチ15
はクラツチインして駆動軸3の駆動力をクラツチ
ドラム14、遠心クラツチシユー13及びクラツ
チボス部材12を介して従動軸6へ伝達する。作
動中に従動軸6に過負荷がかかり、従動軸6の回
転速度が例えば約3000r.p.m.に低下すると、遠心
クラツチシユー13は半径方向内方へ移動してク
ラツチドラム14から離れてクラツチアウトを生
じ、駆動軸3から従動軸6への動力の伝達はただ
ちに遮断される。重錘レバー部材26はそれ以前
にスリーブ部分29との摩擦係合を解放してい
る。
この実施例のその他の部分は第1図〜第3図の
実施例の対応する部分と同様に動作するように構
成されておりかつ同じ符号で示されている。
考案の効果 以上説明したように、本考案は、駆動軸の駆動
開始時にまず起動遠心クラツチが作動して主遠心
クラツチの遠心力作動側部材をその伝動部材に摩
擦係合させて従動軸を駆動し、また作動中に従動
軸に過負荷が生じると、ただちに駆動軸から従動
軸への動力の伝達を遮断するようになつているの
で、過負荷を完全に防止することができ、また、
両遠心クラツチの作動条件を適当に選ぶことによ
つてクラツチインを動力源の性能に応じて任意に
決めることができ、構造が小型でコンパクトであ
り、携帯形作業機械に特に適した、安全に作業が
行なえる遠心クラツチ装置を提供することができ
るなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る遠心クラツチ装置の一実
施例を示す要部縦断面図、第2図は第1図の−
矢視図、第3図は第1図の−矢視図、第4
図は本考案の別の実施例の要部縦断面図、第5図
は第4図の−矢視図、第6図は第4図の実施
例の別の状態を示す要部破断図である。 3……駆動軸、6……従動軸、7……遠心クラ
ツチ装置、8,12……クラツチボス部材、9,
13……遠心クラツチシユー、10,14……ク
ラツチドラム、11……起動遠心クラツチ、15
……主遠心クラツチ、26……重錘レバー部材、
29……スリーブ部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動軸3に起動遠心クラツチ11の遠心力作動
    側部材8,9及び前記起動遠心クラツチより低い
    回転数で作動する主遠心クラツチ15の伝動部材
    14を連結し、従動軸6に前記起動遠心クラツチ
    11の伝動部材10及び前記主遠心クラツチ15
    の遠心力作動部材12,13を連結した遠心クラ
    ツチ装置。
JP1608988U 1988-02-09 1988-02-09 Expired - Lifetime JPH056422Y2 (ja)

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JP1608988U JPH056422Y2 (ja) 1988-02-09 1988-02-09

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JP1608988U JPH056422Y2 (ja) 1988-02-09 1988-02-09

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JPH01119932U JPH01119932U (ja) 1989-08-14
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JP1608988U Expired - Lifetime JPH056422Y2 (ja) 1988-02-09 1988-02-09

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DE102010008244A1 (de) * 2010-02-17 2011-08-18 Andreas Stihl AG & Co. KG, 71336 Fliehkraftbetätigte Koppeleinrichtung

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