JPH026737Y2 - - Google Patents

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JPH026737Y2
JPH026737Y2 JP1983135775U JP13577583U JPH026737Y2 JP H026737 Y2 JPH026737 Y2 JP H026737Y2 JP 1983135775 U JP1983135775 U JP 1983135775U JP 13577583 U JP13577583 U JP 13577583U JP H026737 Y2 JPH026737 Y2 JP H026737Y2
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JP
Japan
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damper
clutch housing
inclined surfaces
vibration
gap
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JP1983135775U
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JPS6041128U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は刈払機のアウタパイプへのエンジン
からの振動の伝達を制御する防振装置に関するも
のである。
(従来技術) 刈払機のエンジンの振動がアウタパイプに伝達
されるのを防止するために、アウタパイプの後端
部をダンパを介してクラツチハウジングに支持す
るように構成した刈払機の防振装置としては、実
開昭58−96721号公報記載のものが知られている
が、この種の防振装置では、ダンパがクラツチハ
ウジングとスイベルハウジングとの間で締め付け
られているため、ダンパの弾性変形のみによつて
制振される。
つまり、上記ダンパは、アウタパイプにおける
漏斗状部の外周面と緩衝材押えの内周面にそれぞ
れ密着して、径方向の移動が阻止されており、ま
た、上記漏斗状部の突起と上記緩衝材押えの凹溝
にそれぞれ締め付けられて、軸方向の移動が阻止
されている。このため、上記ダンパは、クラツチ
ハウジングから振動を受けると、それ自体の弾性
変形のみで制振されることとなり、大きな制振効
果が得られない。その結果、ダンパの厚みを大き
く設定する必要が生じ、防振装置の大型化を招く
という不都合が生じる。
したがつて、制振効果の大きい軟質のダンパを
介装して制振効果の向上を図ることが考えられる
が、ダンパが軟質の場合、剛性が小さくなるから
変形し易く、アウタパイプを保持して刈払機を持
上げると、エンジンが自重で下方に傾斜してアウ
タパイプとエンジンクランク軸の軸芯にずれが生
じ、アウタパイプを適正に支持できない欠点があ
る。これを防止するために、一般に硬質のダンパ
が使用される。
ところが、硬質のダンパは制振効果が小さいた
め、軟質のダンパに比べるとダンパの肉厚を大き
くしなければ適正に制振することができない。そ
の結果防振装置が大形化され、重量が増大して製
造コストが高くなり、また作業者の疲労度が大き
くなる欠点がある。
一方、制振効果をより向上させるため、円周方
向に隙間を設けてダンパを介装し、振動時にこの
隙間の分だけダンパが移動するのを許容して制振
効果を向上させることが考えられ、このように構
成された防振装置として特開昭52−6616号公報記
載のものが知られているが、この種防振装置で
は、使用時にアウタパイプを保持してエンジンの
重量を支持することにより、エンジンが下方に移
動するため上記の隙間がなくなり、期待した制振
効果が得られない欠点がある。
(考案の目的) この考案は上記従来の欠点を改善するためにな
されたもので、大きな制振効果が得られ、小形軽
量化を達成することができる刈払機の防振装置を
提供することを目的とする。
(考案の構成) この考案は、クラツチハウジングの周壁部の内
周面に軸方向に対向して外周側から内周側にかけ
て互いに離れる方向に傾斜して径方向内方に張り
出した一対の傾斜面が形成され、これらの傾斜面
に密着する一対の傾斜面と、両傾斜面の間に存在
し上記クラツチハウジングの周壁部の内周面に隙
間を介して対向する外周面とが上記ダンパに形成
され、上記隙間は上記外周面の全面にわたつて存
在する構成としている。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第1図はこの考案を適用した刈払機の一例を示
す斜視図であり、同図において1はエンジンで、
その前面にクラツチハウジング2が取り付けられ
ている。3はアウタパイプで、その後端部は後述
の機構によつてクラツチハウジング2に弾性支持
されている。アウタパイプ3には、エンジン1の
回転を前端の刈払用回転刃4に伝達するドライブ
シヤフト5が回転自在に挿通されている。6はハ
ンドルで、ブラケツト7を介してアウタパイプ3
に取り付けられている。
クラツチハウジング2は第2図および第3図の
ように、上部ハウジング2Aと下部ハウジング2
Bとからなり、締付ボルト8,8によつて締付け
られて一体に結合されている。9はエンジン1の
回転を取り出すクラツチドラムで、先端のボス部
9aがベアリング10を介してクラツチハウジン
グ2の軸受部2aに回転自在に支持され、ドライ
ブシヤフト5の後端部が同時回転可能に連結され
ている。
クラツチハウジング2の周壁部2Dの内周面に
は、その軸方向に対向して外周側から内周側にか
けて互いに離れる方向に傾斜して径内方向に張り
出した2対の傾斜面11a1,11a2,11b1,1
1b2が形成されている。
12はゴムなど弾性材からなるダンパで、該ダ
ンパ12は第4図で明らかなように上部ダンパ1
2Aと下部ダンパ12Bとからなり、第2図で示
されるようにクラツチハウジング2に嵌合された
とき、クラツチハウジング2の傾斜面11a1,1
1a2,11b1,11b2に密接する傾斜面12a1
12a2,12b1,12b2が形成されるとともに、
上記周壁部2Dの内周面に対して隙間13を介し
て対向する外周面を有している。この隙間13
は、上記両傾斜面12a1,12a2および12b1
12b2の間にそれぞれ存在しており、上記ダンパ
12の外周面の全面にわたつて存在している。こ
れにより、ダンパ12は、クラツチハウジング2
から振動を受けた際に、それ自体の弾性変形によ
つて隙間13の方向に膨出して変形するだけでは
なく、上記隙間13の存在により両傾斜面11
a1,11a2に沿つて径方向(第2図の上下右方
向)に移動可能となつている。なお、この時にダ
ンパ12Aと13Aの硬度を異なるように設定す
ることにより、上方向への制振力と下方向への制
振力を変化させることも可能である。
ダンパ12の上部ダンパ12Aと下部ダンパ1
2Bには、第4図に示されるように、上下に対向
して軸方向の溝14,14が形成され、この溝1
4,14にクラツチハウジング2の上部ハウジン
グ2Aと下部ハウジング2Bとに形成されたリブ
15,15が嵌合され、これによつてダンパ12
の回り止めがなされている。
ダンパ12の内周には第2図ないし第4図のよ
うに金属製のホルダ16A,16Bが嵌合され、
該ホルダ16A,16Bに形成されている径内方
向の隆起部16a1,16a2,16b1,16b2内に
上下両ダンパ12A,12Bの内周に形成された
突起17a1,17a2,17b1,17b2が嵌合さ
れ、かつアウタパイプ3の透孔18a1,18a2
18b1,18b2に上記隆起16a1,16a2,16
b1,16b2が嵌合されること、ダンパ12A,1
2Bの内周部の凹み19にホルダ16A,16B
の中央部の突起20が嵌合されること、および、
ダンパ12A,12Bの内周側両端面21がホル
ダ16A,16Bの両端のつば部22に当てつけ
られることにより、アウタパイプ3がホルダ16
A,16Bを介して軸移動不能および回転不能に
ダンパ12に結合され、これによつてアウタパイ
プ3の後端部がダンパ12を介してクラツチハウ
ジング2に弾性支持されている。
なお、ホルダ16,16は第4図のようにビス
19,19によつて互いに結合されている。
上記構成において、運転停止時における第1図
のエンジン1の重量は、第2図のダンパ12の傾
斜面12a1,12a2,12b1,12b2がクランチ
ハウジング2の傾斜面11a1,11a2,11b1
11b2に密着することによつて隙間13を有した
状態で支持される。つまり、運転停止時には、隙
間13が確保される。
一方、エンジンが運転されることによつてクラ
ツチハウジング2に振動が生じると、ダンパ12
は第5図のように隙間13方向に膨出変形し、こ
の変形によつて振動の伝達が妨げられると同時
に、斜面12a1,12a2,12b1,12b2がクラ
ンチハウジング2の斜面11a1,11a2,11
b1,11b2を案内に摺動して隙間13方向に移動
し、移動による制振効果が得られる。
すなわち、ダンパ12が隙間13方向に膨出変
形することで生じる変形による制振効果と、隙間
13方向に移動することで生じる移動による制振
効果との相乗作用によつて大きな制振効果が得ら
れる。したがつて、ダンパ12は肉厚を小さく設
定することが可能になり、小形化が達成できる。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案によれば大きな
制振効果が得られ、小形軽量化を達成して作業者
の疲労を軽減させると同時に、製造コストを引下
げることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用した刈払機の一例を示
す斜視図、第2図はこの考案に係る防振装置の縦
断側面図、第3図は第2図における−線に沿
う断面図、第4図は同−線に沿う断面図、第
5図は振動によるダンパの変形および移動を示す
説明断面図である。 1……エンジン、2……クラツチハウジング、
2a……軸受部、2D……周壁部、3……アウタ
パイプ、4……刈払用回転刃、11a1,11a2
11b1,11b2……傾斜面、12……ダンパ、1
2a1,12a2,12b1,12b2……傾斜面、13
……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチハウジング2の軸受部2aで、エンジ
    ン1の回転を刈払用回転刃4に伝達するドライブ
    シヤフト5の後端部が回転自在に支持されるとと
    もに、上記ドライブシヤフト5が挿通されたアウ
    タパイプ3の後端部が、クラツチハウジング2の
    内部に挿入されて、ダンパ12を介してクラツチ
    ハウジング2に弾性支持される刈払機の防振装置
    において、上記クラツチハウジング2の周壁部2
    Dの内周面に軸方向に対向して外周側から内周側
    にかけて互いに離れる方向に傾斜して径方向内方
    に張り出した一対の傾斜面11a1,11a2が形成
    され、これらの傾斜面11a1,11a2に密着する
    一対の傾斜面12a1,12a2と、両傾斜面12
    a1,12a2の間に存在し上記クラツチハウジング
    2の周壁部2Dの内周面に隙間13を介して対向
    する外周面とが上記ダンパ12に形成され、上記
    隙間13は上記外周面の全面にわたつて存在する
    ことを特徴とする刈払機の防振装置。
JP13577583U 1983-08-31 1983-08-31 刈払機の防振装置 Granted JPS6041128U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13577583U JPS6041128U (ja) 1983-08-31 1983-08-31 刈払機の防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13577583U JPS6041128U (ja) 1983-08-31 1983-08-31 刈払機の防振装置

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Publication Number Publication Date
JPS6041128U JPS6041128U (ja) 1985-03-23
JPH026737Y2 true JPH026737Y2 (ja) 1990-02-19

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JP13577583U Granted JPS6041128U (ja) 1983-08-31 1983-08-31 刈払機の防振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5896721U (ja) * 1981-12-24 1983-07-01 新ダイワ工業株式会社 刈払機のエンジン部とアウタパイプとの取付部に於ける防振スイベル機構

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JPS6041128U (ja) 1985-03-23

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