JPH1081768A - 向上した電気化学的特性を有するカチオン交換膜の製造方法 - Google Patents

向上した電気化学的特性を有するカチオン交換膜の製造方法

Info

Publication number
JPH1081768A
JPH1081768A JP9135857A JP13585797A JPH1081768A JP H1081768 A JPH1081768 A JP H1081768A JP 9135857 A JP9135857 A JP 9135857A JP 13585797 A JP13585797 A JP 13585797A JP H1081768 A JPH1081768 A JP H1081768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
membrane
cation exchange
polymer
highly fluorinated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9135857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3810179B2 (ja
Inventor
Howard Buck Warren
ウオレン・ハワード・バツク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JPH1081768A publication Critical patent/JPH1081768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3810179B2 publication Critical patent/JP3810179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/20Manufacture of shaped structures of ion-exchange resins
    • C08J5/22Films, membranes or diaphragms
    • C08J5/2206Films, membranes or diaphragms based on organic and/or inorganic macromolecular compounds
    • C08J5/2218Synthetic macromolecular compounds
    • C08J5/2231Synthetic macromolecular compounds based on macromolecular compounds obtained by reactions involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • C08J5/2243Synthetic macromolecular compounds based on macromolecular compounds obtained by reactions involving unsaturated carbon-to-carbon bonds obtained by introduction of active groups capable of ion-exchange into compounds of the type C08J5/2231
    • C08J5/225Synthetic macromolecular compounds based on macromolecular compounds obtained by reactions involving unsaturated carbon-to-carbon bonds obtained by introduction of active groups capable of ion-exchange into compounds of the type C08J5/2231 containing fluorine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2327/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers
    • C08J2327/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08J2327/12Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 向上した電気化学特性を示すカチオン交換膜
の製造方法を提供すること。 【解決手段】 式R−SO2F[式中、Rは高度にフッ
素化された炭素原子数が1〜30の直鎖状、分枝鎖状も
しくは環状のアルキル基である]を有する群から選択さ
れる化合物を、フッ化スルホニルの形態の高度にフッ素
化されたスルホン酸ポリマーのフィルムに含浸させ、上
記化合物を含浸させた後の上記フィルムを約0.1〜約
15MRadの範囲内の放射線量で照射し、そして照射
後に上記フィルムの加水分解する、ことを特徴とするγ
カチオン交換膜の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は電気化学セルで用いるに適する
向上した特性を示すカチオン交換膜を製造する方法に関
する。
【0002】多様な公知電気化学セルは、しばしば固体
ポリマー電解質(SPE)セルと呼ばれる範疇のセルの
範囲内に入る。SPEセルでは、典型的に、陽極と陰極
の間の物理的分離膜として働く一方でまた電解質として
も働くカチオン交換ポリマー膜が用いられている。SP
Eセルは、電気化学製品を製造するための電解槽として
運転可能であるか、或は電気エネルギーを生じさせるた
めの燃料電池として運転可能である。
【0003】SPEセルにおける使用では、耐化学品性
が優れていて寿命が長くかつ伝導性が高いことから、完
全フッ素置換されているスルホン酸ポリマー膜が特によ
く適合している。上記膜がSPEセル内で伝導性を示す
には、即ち膜を横切ってカチオンを輸送するには、その
膜に特定の水含有量を持たせる必要がある。水系反応体
を伴うセル、例えば塩化ナトリウム水溶液を塩素ガスと
水酸化ナトリウム水溶液に変換するクロルアルカリ方法
などの場合の膜は、その膜の両側で水溶液に接触してい
ることから、その必要とされる水は常に入手可能であ
る。しかしながら、気体状反応体が利用されているSP
Eセルの場合、運転を効率良く行うには、通常、このセ
ルに入って来る気体を湿らせておく必要がある、即ち膜
の水含有量を維持する目的で外部湿潤化(extern
al humidification)を用いる必要が
ある。例えば、カチオン交換膜が用いられている水素/
酸素燃料電池の場合、プロトンは膜を横切って陽極から
陰極に輸送され、そしてこのようにプロトンが陰極に動
くことから、膜中の水もまた陽極から輸送されて出て行
く。水が補充されないと、最終的に、膜が乾燥すること
が原因で伝導性が低下し、従ってセルの性能が劣る可能
性がある。従って、膜が乾燥しないようにする目的で、
典型的には、陽極に供給される水素を湿らせておく(そ
して時にはまた陰極に供給される空気または水素も湿ら
せておく)。
【0004】SPEセルで外部湿潤化が必要であること
は、一般に、膜を適切に湿らせておくためのコントロー
ルシステムと水源(または水循環系)が必要なことか
ら、重大な欠点であると見なされている。外部湿潤化
は、燃料電池を自動車の電源として用いることを意図す
るか或はポータブル電力源として用いることを意図する
場合、完成したシステムの複雑さと重量を増大させるこ
とから特に不利である。
【0005】
【発明の要約】本発明に従えば、式R−SO2F[式
中、Rは高度にフッ素化された炭素原子数が1〜30の
直鎖状、分枝鎖状もしくは環状のアルキル基である]を
有する群から選択される化合物をフッ化スルホニルの形
態の高度にフッ素化されたスルホン酸ポリマーのフィル
ムに含浸させることを包含するカチオン交換の製造方法
が提供される。この含浸されたフィルムに0.1〜15
MRad、好適には約1〜約10MRadの範囲内の放
射線量で照射する。照射後、このフィルムを加水分解す
る。
【0006】本発明の好適な形態において、上記フィル
ムのポリマーは、高度にフッ素化された炭素主鎖(ca
rbon backbone)と式−(OCF2CF
fa−OCF2CFR’fSO2F[式中、Rfおよび
R’fは独立してF、Clまたは完全にフッ素化された
炭素原子数が1〜10のアルキル基から選択され、そし
てa=0、1または2である]で表される側鎖を有す
る。最も好適には、このポリマーはパーフルオロカーボ
ン主鎖と式−O−CF2CF(CF3)−O−CF2CF2
SO2Fで表される側鎖を有する。
【0007】フィルムを含浸するための化合物は、好適
には、式R−SO2F[式中、Rは高度にフッ素化され
た炭素原子数が4〜12の直鎖状、分枝鎖状もしくは環
状のアルキル基である]で表される化合物からなる。ポ
リマーの含浸用化合物はフィルムの重量を基準にして約
1重量%〜約75重量%の量で存在するのが好適であ
る。
【0008】本発明に従って製造されるカチオン交換膜
およびこの膜を用いて製造される膜と電極のアセンブリ
は、向上した特性を示す。特に有利な1つの特性は、該
膜を気体状反応体が利用されているSPEセルにおいて
低湿度条件下で用いることができることである。これ
は、通常に製造された膜よりも水をより高い効率で保持
する該膜の能力によるものであると信じられる。従っ
て、本発明は外部湿潤化の必要性を最小限とし、ある用
途では必要性がなくすことができる。
【0009】
【詳細な記述】本発明に従うカチオン交換膜を製造する
方法では、フッ化スルホニルの形態の高度にフッ素化さ
れたスルホン酸ポリマーのフィルムを用いる。「高度に
フッ素化された」は、ハロゲンと水素原子の合計数の少
なくとも90%がフッ素原子であることを意味する。最
も好適には、このポリマーは完全にフッ素化されてい
る。
【0010】本発明の好適な形態において、この高度に
フッ素化されたスルホン酸ポリマーは、ポリマー主鎖と
この主鎖に結合している繰り返し側鎖を含み、この側鎖
はフッ化スルホニル基(−SO2F)を有する。例え
ば、第一のフッ素化ビニルモノマーとフッ化スルホニル
基を有する第二のフッ素化ビニルモノマーのコポリマー
を用いるのが好適である。可能な第一のモノマー類に
は、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオ
ロプロピレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリ
フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、パー
フルオロ(アルキルビニルエーテル)およびそれらの混
合物が含まれる。可能な第二のモノマー類には、フッ化
スルホニル基を有する種々のフッ素化ビニルエーテル類
が含まれる。
【0011】本発明で用いるのに好適な種類のポリマー
類には、高度にフッ素化された炭素主鎖と式−(OCF
2CFRfa−OCF2CFR’fSO2F[式中、Rf
よびR’fは独立してF、Clまたは完全にフッ素化さ
れた炭素原子数が1〜10のアルキル基から選択され、
そしてa=0、1または2である]で表される側鎖を有
する高度にフッ素化されたポリマー類が含まれる。好適
なポリマー類には、例えば、米国特許第4,358,5
45号および第4,940,525号に開示されている
ポリマー類が含まれる。最も好適には、該ポリマーは、
パーフルオロカーボン主鎖と式−O−CF2CF(C
3)−O−CF2CF2SO2Fで表される側鎖からな
る。この種類のポリマーは米国特許第3,282,87
5号に開示されている。
【0012】カチオン交換ポリマーの当量重量(equ
ivalent weight)は、個々の電気化学セ
ルにおける使用に際して所望に応じて変化させることが
できる。本発明の目的に関して、当量重量は1当量のN
aOHを中和するのに必要なスルホン酸形態のポリマー
の重量であると定義される。ポリマーがパーフルオロカ
ーボン主鎖を含みそして側鎖が−O−CF2−CF(C
3)−O−CF2−CF2−SO2Fである場合、当量重
量は好適には800〜1500、最も好適には900〜
1200である。米国特許第4,358,545号およ
び第4,940,525号に開示されているポリマーの
当量重量は、好適にはいくらか低く、例えば600〜1
300である。
【0013】フッ化スルホニルの形態の高度にフッ素化
されたスルホン酸ポリマーは熱可塑性であり、通常の溶
融押出し加工技術により本方法で用いるためのフィルム
を製造するのに有利である。また、適切な溶媒を用いる
溶液フィルムキャスティング技術も利用可能である。
【0014】フィルムは、所望により、2種のポリマ
ー、例えば異なるイオン交換容量を有する2種の高度に
フッ素化されたポリマーの積層物であってもよい。この
ようなフィルムは、2枚のフィルムを積層するか或は2
種のポリマー層を有するフィルムを共押出し加工するこ
とにより製造することができる。また、積層成分の一方
または両方を溶液または分散液からキャスティング加工
することも可能である。フィルムが積層物である場合、
追加のカチオン交換ポリマー中のモノマー単位の化学的
実体は、独立して、第一のカチオン交換ポリマーに含ま
れる類似のモノマー単位の実体と同じかまたは異なって
いてもよい。
【0015】フィルムの厚さは、個々の電気化学セル用
途に関して、所望に応じて変化させることができる。こ
のフィルムの厚さは、典型的には、一般に約250μm
以下、好適には約25μm〜約150μmの範囲内であ
る。
【0016】機械的特性を向上させる目的、コストを下
げる目的および/または他の理由で、場合によりフィル
ムに多孔質支持体を含めてもよい。フィルムの多孔質支
持体は広い範囲の成分から製造可能である。本発明の多
孔質支持体は、炭化水素、例えば、ポリオレフィン、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、こ
のような材料のコポリマーなどから製造可能である。ま
た、完全にハロゲン化されたポリマー類、例えばポリク
ロロトリフルオロエチレンなども使用可能である。
【0017】熱劣化および化学的劣化に対する耐性の目
的で、好適には、支持体は高度にフッ素化されたポリマ
ー、最も好適には完全にフッ素化されたポリマーから作
成する。例えば、多孔質支持体用のポリマーは、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)の微孔性フィルムで
あるか、或はテトラフルオロエチレンと
【0018】
【化1】
【0019】(m=0〜15、n=1〜15)から作ら
れたコポリマーの微孔性フィルムであってもよい。支持
体層として用いるのに適切な微孔性PTFEフィルムお
よびシート材料は既知である。例えば、米国特許第3,
664,915号には、空隙率が少なくとも40%の単
軸延伸フィルムが開示されている。米国特許第3,95
3,566号、第3,962,153号および第4,1
87,390号には、空隙率が少なくとも70%の多孔
質PTFEフィルムが開示されている。
【0020】また、多孔質支持体は、上記のポリマーの
繊維から、いろいろな織り、例えば平織り、バスケット
織り、レノ織りなどで織ることにより作製された布であ
ってもよい。
【0021】多孔質支持体を用い、コーティング外側表
面に存在し、さらに支持体の内部孔を貫通して分布する
ようにカチオン交換ポリマーを支持体上にコーティング
することにより、フィルムを形成することができる。こ
れは、含浸条件下で支持体のポリマーに有害でなくそし
て支持体上にカチオン交換ポリマーの薄くて滑らかなコ
ーティングを形成する能力を有する溶媒を用いて、フッ
化スルホニルの形態のカチオン交換ポリマー溶液を多孔
質支持体に含浸させることにより達成することができ
る。別法として或は含浸に加えて、イオン交換ポリマー
の薄いフィルムを多孔質支持体の片側または両側に積層
させてもよい。多孔質支持体の含浸によりフィルムを製
造する場合、フィルム中に大きな孔が残存している場合
に起こり得る膜を貫通する大きな流れ(bulk fl
ow)が生じないように薄いフィルムを積層するのが有
利である。
【0022】本発明の方法に従えば、式R−SO2
[式中、Rは高度にフッ素化された炭素原子数が1〜3
0の直鎖状、分枝鎖もしくは環状のアルキル基である]
を有する群から選択される高度にフッ素化されたアルキ
ルスルホニルフルオライド化合物が高度にフッ素化され
たスルホン酸ポリマーのフィルムに含浸される。「高度
にフッ素化された」は、ハロゲンと水素原子の合計数の
少なくとも90%がフッ素原子であることを意味する。
好適には、Rは高度にフッ素化された炭素原子数が4〜
ら12の直鎖状、分枝鎖状もしくは環状のアルキル基で
ある。高度にフッ素化されたアルキルスルホニルフルオ
ライド化合物を用いた含浸を容易にする目的で、含浸を
実施する温度で液状である化合物を用いるのが望まし
い。好適な化合物は完全にフッ素化された化合物であ
り、これにはパーフルオロブチルスルホニルフルオライ
ド、パーフルオロヘキシルスルホニルフルオライドおよ
びパーフルオロオクチルスルホニルフルオライドが含ま
れる、と言うのは、これらは室温で液状であり、含浸に
特別の条件を用いる必要がないからである。本発明の実
施のためにパーフルオロオクチルスルホニルフルオライ
ドが特に好適な化合物である。
【0023】室温で揮発し得る他の化合物または低い沸
点を有する他の化合物を用いるのが望まれる場合、高圧
条件を用いるのが望ましい。また、含浸を気相中で行う
ことも可能であり、これは、フィルムを含浸用化合物の
雰囲気にさらしつつ、照射段階を同時に行うか或は後で
行うことが望ましい可能性がある。高い融点を有する化
合物を用いる場合、含浸を有効に行うために典型的には
高温条件を用いるか或は該化合物の溶液を用いる。
【0024】ポリマーの含浸用の高度にフッ素化された
アルキルスルホニルフルオライド化合物は、好適には、
フィルム重量を基準にして約1重量%〜約75重量%の
量で存在する。このような範囲中で且つ高度にフッ素化
されたアルキルスルホニルフルオライド化合物が液状で
ある場合、しばしば、化合物がポリマー中に均一に分布
するのを補助するために、高度にフッ素化されたアルキ
ルスルホニルフルオライド化合物に適した担体を用いる
のが望ましい。使用する溶媒は、好適には、高度にフッ
素化されたアルキルスルホニルフルオライド化合物をポ
リマー中に残存させながら溶媒を容易に除去することが
できるような揮発性溶媒である。適切な溶媒は、種々の
既知フッ素化溶媒のいずれか、例えば、炭素原子数が4
〜8のパーフルオロアルカン類である。パーフルオロヘ
キサンが担体として特に適していることを見い出され
た。
【0025】フィルムに高度にフッ素化されたアルキル
スルホニルフルオライド化合物を含浸させた後、このフ
ィルムを照射する。好適には、火花を発しないイオン化
放射線(ionizing radiation)源を
用いる。この種類の放射線源には、これらに限定するも
のでないが、(1)ガンマ源、例えばCo−60および
Cs−137など、(2)ベータ源(しばしば、電子ビ
ーム加速装置または線形加速装置と呼ばれる)、および
(3)x線が含まれる。イオン化放射線は、照射する材
料内にフリーラジカルを発生させる。生ずるフリーラジ
カルの挙動はそれを吸収する媒体の性質により決定され
る。それら3つの照射源の間の主要な差は、放射線が照
射される材料中を移動する様式である。
【0026】最も普通のガンマ放射線源はCo−60お
よびCs−137である。Co−60は、放射性を示さ
ないCoを前以てロッドまたは棒材に成形した後それに
中性子源、例えば原子力発電所で発生させた中性子など
を受けさせることにより作られる。
【0027】ガンマ放射線は完全な球形で放射され、そ
の結果として、照射全部を利用するには、その源を標的
材料で完全に取り巻く必要がある。ガンマ放射線は、こ
れが材料の中を移動する時に対数基準で吸収される。そ
の材料で、より均一な線量を得ようとする場合には、両
面暴露を用いることができるが、比較的薄い材料、例え
ばクロルアルカリ膜などの場合には両面暴露を用いる必
要はない。ガンマ線は重大な利点を有する、即ち浸透性
を示す。薄膜を照射する場合、これはあまり重要でな
い。
【0028】放射性源の主要な欠点は、(1)保守費用
が高いこと(源材料を取り替える必要がある)、(2)
極度の安全予防策が必要なこと、(3)線量率が比較的
低いこと、および(4)高放射性物質の輸送、貯蔵およ
び処分に関連した問題が生じることである。加うるに、
放射性減衰を調節(オンおよびオフ)するのは不可能な
ことから、高効率を実現化するにはその施設を連続運転
する必要がある。
【0029】高エネルギーの電子を用いてこれを金属に
衝突させるとx線が発生する。このx線源の効率は、標
的の分子量または原子量そして電子のエネルギー(加速
電圧)で決定される。標的材料の分子量が高ければ高い
ほど効率が高くなる。この効率はまた加速電圧にも比例
する。x線が示す透過性はガンマ線のそれよりも5〜2
0%高い。
【0030】ベータ放射線源は電子ビーム加速装置であ
る。電子は、(1)高DC電圧、(2)電気パルス、
(3)磁気パルス、または(4)上記3つの組み合わせ
で加速可能である。COCKCROFT−WALTO
N、孤立コア(isolatedcore)、リゾナン
トトランスフォーマー(resonant trans
former)、DYNAMITRON(オシレーター
と対にした1組のカスケード整流器で高電圧を発生させ
る)、KLYSTRON(排気電子ビーム発生器)およ
びリナクス(linacs)が、高電圧発生技術に与え
られた名前のいくつかである。高エネルギー電子を材料
に吸収させる時、その材料をビーム下に1回通す場合、
ビームエネルギーの90%が使用される可能性があり、
最小線量に対する最大線量の比率は1.4になるであろ
う。
【0031】電子ビーム加速装置の主要な利点は、
(1)パワーが高くて処理能力が高いこと、(2)装置
の費用が比較的低いこと、(3)線量率が高いこと、お
よび(4)本質的に安全であることである。加うるに、
電子加速装置はオフにすることが可能なことから、その
施設を連続運転する必要はない。電子ビーム加速装置の
主要な欠点は、電子の浸透が比較的小さいことであり、
5メガラド源の場合、水中で約2.1cmである。これ
は、薄い膜に照射する場合には重大な欠点にならない。
従って、電子ビーム加速装置が本発明の好適なイオン化
放射線源である。
【0032】この照射過程において、膜を約0.1〜約
15MRad、好適には約1〜約10MRadの範囲内
の放射線量を用いた照射に暴露させる。全放射線量は、
各暴露時間、線量率および暴露回数の関数である。好適
には、暴露回数を少なくすべきであり、最も好適には1
回である。線量率は、使用する放射線の種類、放射線の
発生で用いる装置、および放射線源へのエネルギー入力
に依存する。線量率が一定であるとすると、暴露時間を
変化させることで好適な全線量を得ることができる。暴
露時間を調節する好適な方法は、照射ゾーンの中を通し
て膜を運ぶコンベヤシステムの速度を変えることであ
る。
【0033】また、膜はいわゆる「シールドパック(s
hield pack)」、即ち放射線の影響を受けな
いパッケージまたは容器に入れて照射することも可能で
ある。照射は周囲雰囲気、真空下、または他の様式で実
施可能である。このようなパッケージまたは容器を用い
ると、膜が余分な取り扱いから受ける損傷が予防され
る。
【0034】照射後のフィルムを加水分解することによ
り、フッ化スルホニル(フィルムに含浸させた高度にフ
ッ素化されたアルキルスルホニルフルオライド化合物に
起因する如何なるフッ化スルホニル基も含む)形態のポ
リマーをスルホネート形態に変化させる。これは、当該
技術分野で知られた方法を用いる加水分解により実施す
ることができる。例えば、膜を25重量%のNaOHに
約90℃の温度で約16時間浸した後、フィルムを90
℃の脱イオン水で2回濯ぐ(各濯ぎ毎に約30分から約
60分間濯ぐ)ことにより、この膜を加水分解してスル
ホン酸ナトリウム形態に変化させてもよい。別の可能な
方法では、6〜20%のアルカリ金属の水酸化物がおよ
び5〜40%の極性有機溶媒、例えばジメチルスルホキ
サイドの水溶液を用いて、50〜100℃において接触
時間を少なくとも5分間にした後、濯ぎを10分間行
う。加水分解後、所望により、膜を所望のカチオンを含
む1%塩溶液が入っている浴中でそれに接触させること
により膜を別のイオン形態に変化させるか、或は10%
硝酸などの如き酸に接触させることによりスルホン酸形
態にした後、濯ぎを行うことも可能である。燃料電池に
使用する場合、典型的には、膜は典型的にはスルホン酸
形態である。
【0035】本発明に従って製造される膜は電気化学セ
ル、特に燃料電池に用いるのに有用である。図1を参照
して、水素/酸素燃料電池を図式的に示す。本発明に従
う膜を用いる場合の燃料電池は、好適には、本明細書の
以下により詳細に記述するように、膜と電極のアセンブ
リ(MEA)10を利用した種類の燃料電池である。こ
のような燃料電池は、水素源を用いてこれを陽極区分室
12に供給される水素源および陰極区分室14に供給さ
れる酸化剤源、例えば空気または酸素などを利用する。
【0036】MEA10にはカチオン交換膜24が含ま
れ、膜は電解質(プロトン輸送用)でありかつ陽極区分
室と陰極区分室を分離する。この電池から電流を導く目
的で、多孔質の陽極集電器16と多孔質の陰極集電器1
8を取り付ける。陰極集電器18は正端子34に電気連
結しておりそして陽極集電器16は負端子32に電気連
結している。MEA10にはまた触媒層22が含まれて
おり、この層は陰極として機能し、そしてこれは、膜2
4の、陰極に面する表面と陰極集電器18に接触してい
てそれらの間に位置する。陽極として機能する触媒層3
0は、膜24の、陽極に面する表面と陽極集電器16に
接触していてそれらの間に位置する。
【0037】触媒層22および30は、よく知られてい
る導電性で触媒活性を示す粒子または材料から製造可能
であり、本技術分野でよく知られている方法を用いて製
造可能である。触媒粒子の結合剤として働くポリマーの
フィルムとして触媒層22を形成させてもよい。結合剤
のポリマーは疎水性ポリマー、親水性ポリマーまたは上
記ポリマー類の混合物であってもよい。例えば、完全に
フッ素化されたスルホン酸ポリマー膜と白金触媒を利用
したMEAの場合、結合剤のポリマーもまた完全にフッ
素化されたスルホン酸ポリマーであってもよく、そして
触媒は、炭素粒子に支持させた白金触媒であってもよ
い。触媒層22および30において、粒子を好適には上
記ポリマー内に均一に分散させて、好適には高い体積密
度で触媒の均一かつ調節された深さが維持されることを
確保し、その粒子を隣接粒子に接触させることにより、
抵抗値が低い伝導路を触媒層内に形成させる。
【0038】膜上に形成させる触媒層22および30
は、電池内で消費されそして発生する気体および水が層
を容易に透過し得るように多孔質でなければならない。
平均孔直径は好適には0.01〜50μm、最も好適に
は0.1〜30μmの範囲内である。間隙率は一般に1
0〜99%、好適には10〜60%の範囲内である。
【0039】触媒層22および30の形成のために既知
の方法、例えば米国特許第5,415,885号などに
開示されている方法を用いることができる。
【0040】陽極集電器16と陰極集電器18の構造は
本技術分野で知られている如き構造であってもよい。こ
れらの構造は同じか或は異なっていてもよい。多孔質の
陰極集電器18を用いることにより、酸素、典型的には
空気が触媒層に近付くようにする。同様に、陽極集電器
16も、水素が近付けるように多孔質にする。また、伝
導性金属スクリーン、多孔質板または他の材料も使用可
能であるが、集電器に好適な材料は、適切な伝導性およ
び間隙率を有する炭素繊維でできている伝導性紙または
布である。典型的には、熱と圧力をかけることで集電器
をMEAに接着させるか、或は別法として、電池内の圧
縮力で上記集電器を電極に接触させて保持させることも
可能である。
【0041】図1に示すように、電池を運転する時、矢
印36で示すように、H+イオンは膜を横切って陽極か
ら陰極に輸送される。負端子32から外部回路(示して
いない)を通って正端子34に向かって流れる電子で電
力を供給する。陰極18の所で起こる反応で生じる水
は、ある程度、膜を横切って陽極30に向かって拡散す
る。しかしながら、陽極30から陰極18に向かってH
+イオンが移動することにより、水もまたこの方向に動
き、このような動きは時として電気浸透ドラグ(ele
ctroosmotic drag)と呼ばれる。この
ような水の動きを、頭を2つ有する矢印38で示すが、
正味の水輸送は典型的に陽極から陰極に向かい、その結
果として、外部湿潤化を存在させないと膜が乾燥してし
まう。
【0042】以下に示す実施例で例示するように、本発
明に従う膜を利用した電池では、外部湿潤化を用いてい
ない条件下でも向上した性能が得られる。このように性
能が向上することを基にして、如何なる特別な理論にも
制限することを意図するものでないが、図1に例示する
ように本膜を電池に用いると低湿度条件下の膜内に水を
保持する能力が向上すると考えられる。
【0043】以下に示す実施例により本発明を例示する
が、本発明をこの例示する個々の態様に限定することを
意図するものでない。部およびパーセントは特に明記し
ない限り重量部および重量%である。
【0044】
【実施例】この実施例では、パーフルオロカーボン主鎖
と−O−CF2CF(CF3)−O−CF2CF2SO2
で表される側鎖を有するスルホン化パーフルオロカーボ
ンコポリマーの0.005インチ(125μm)厚フィ
ルム(当量重量1080)を用いて膜を製造し、これを
5重量%のパーフルオロオクチルスルホニルフルオライ
ド(POSF)で処理した後、照射(7MRad)す
る。
【0045】25mlのPOSFを475mlのパーフ
ルオロヘキサンと混合してガラス製トレーに入れる。こ
のトレーに、上記のフッ化スルホニルの形態のフィルム
片(12.7cmx12.7cm)を1.66g入れ、
これを上記パーフルオロヘキサン中のPOSF溶液で覆
う。このトレーに蓋をして、上記フィルムを上記溶液に
23℃で1時間浸す。1時間後、このフィルムをトレー
から取り出して空気中で16時間乾燥させる。次に、こ
のフィルムの重量測定を行い、重量が2.5%上昇した
ことを確認する。このフィルムを金属被覆ポリエチレン
テレフタレートバッグに入れて真空バッグシーラー(v
acuum bag sealer)で密封した後、全
線量が7MRadになるように3MeVの電子で照射す
る。対照として、POSFで処理しなかったフィルムも
同様に金属被覆ポリエチレンテレフタレートバッグに入
れて密封した後、全線量が5および10MRadになる
ように照射する。
【0046】照射後、上記フィルムの各側に触媒層を取
り付け、そして米国特許第5,330,860号に記述
されている方法を用いて上記フィルムを加水分解する。
追加的対照として、また、処理も照射も受けさせていな
いフィルムを触媒層で被覆して加水分解を受けさせる。
この膜−電極アセンブリの最終触媒充填率は、陰極およ
び陽極側の両方とも1cm2当たり0.5mgのPtで
ある。
【0047】この試験すべき膜−電極アセンブリを50
cm2の燃料電池に配置し、この燃料電池を、Fuel
Cell Technologies,Inc.、1
08Shirlane Place、Los Alam
os、ニューメキシコ州から購入したテストステーショ
ン(test station)に取り付けた。この電
池を70℃に加熱し、陽極の気体流量を5ml/分の水
素に設定しそして陰極の気体流量を5ml/分の空気に
設定し、両方とも30psig(210kPa)にし
た。陽極および陰極両方の気体を、脱イオン水で満たさ
れている飽和器(saturator)の中に通す。こ
の飽和器を80℃に加熱する。この条件下で分極曲線を
測定した後、電池の温度を85℃に上昇させかつ飽和器
の温度を90℃に上昇させる。陽極の気体流量を5ml
/分に設定しそして陰極の気体流量を13ml/分に設
定する。電池と飽和器がその温度になった時点で分極曲
線を上記条件下で測定する。次に、気体流量を同じにし
たまま電池の温度を50℃に下げそして飽和器の温度を
60℃に下げる。この電池と飽和器がその温度に到達し
た時点で3番目の分極曲線を測定する。
【0048】50℃の電池温度で分極曲線を測定した
後、電流密度を300mA/cm2に調整する。陽極お
よび陰極の気体圧力を0psigに下げ、陽極の水素流
量を3.6ml/分に設定しそして陰極の空気流量を
6.4ml/分に設定する。この電流密度で電圧を記録
した後、陽極および陰極の気体を飽和器に通さないで燃
料電池に直接送り込む。この供給気体をこのように転送
すると、この気体は湿らなくなる。この電池の電圧をゼ
ロ電圧に到達するまで時間の関数として監視する。この
電圧減衰実験の結果を図2に示す。POSFを用いた処
理も照射もしていないフィルムを「NE−115対照」
と表示し、そしてこれがゼロ電圧にまで減衰するに要す
る時間は4.5分である。同様に、POSFを用いた処
理をしていないが5および10MRadで照射を受けさ
せたサンプルは、それぞれ、5.5分間および5分間で
ゼロに減衰する。この上に記述した如きパーフルオロヘ
キサン中5%のPOSFで処理しそして全線量が7MR
adになるように照射したサンプルは、有意に長期間に
わたって電圧を維持し、ゼロ電圧に至る減衰に要した時
間は8分である。
【0049】なお、本発明の主たる特徴および態様は以
下のとおりである。
【0050】1. 式R−SO2F[式中、Rは高度に
フッ素化された炭素原子数が1〜30の直鎖状、分枝鎖
状もしくは環状のアルキル基である]を有する群から選
択される化合物を、フッ化スルホニルの形態の高度にフ
ッ素化されたスルホン酸ポリマーのフィルムに含浸さ
せ、上記化合物を含浸させた後の上記フィルムを約0.
1〜約15MRadの範囲の放射線量で照射し、そして
照射後に、上記フィルムの加水分解する、ことからなる
カチオン交換膜の製造方法。
【0051】2. 上記ポリマーが高度にフッ素化され
た炭素主鎖(carbon backbone)と式−
(OCF2CFRfa−OCF2CFR’fSO2F[式
中、RfおよびR’fは独立してF、Clまたは完全フッ
素化された炭素原子数が1〜10のアルキル基から選択
され、そしてa=0、1または2である]で表される側
鎖を含む上記第1項の方法。
【0052】3. 上記ポリマーがパーフルオロカーボ
ン主鎖を含み、そして上記側鎖が式−O−CF2CF
(CF3)−O−CF2CF2SO2Fで表される上記第2
項の方法。
【0053】4. 上記含浸用の化合物が式R−SO2
F[式中、Rは高度にフッ素化された炭素原子数が4〜
12の直鎖状、分枝鎖状もしくは環状のアルキル基であ
る]で表される化合物を含む上記第1項の方法。
【0054】5. 上記放射線量が約1〜約10MRa
dである上記第1項の方法。
【0055】6. 上記ポリマーの含浸用の上記化合物
が該フィルムの重量を基準にして約1重量%〜約75重
量%の量で存在する上記第1項の方法。
【0056】7. 上記第1項記載の方法で作られたカ
チオン交換膜。
【0057】8. 上記第1項記載の方法で作られた膜
の表面上に形成させた導電性で触媒活性を示す粒子を含
有する層を含んでなる膜と電極のアセンブリ。
【図面の簡単な説明】
【図1】水素/酸素燃料電池の概略図である。
【図2】外部湿潤化を用いていない水素/酸素燃料電池
における経時的電圧減衰のグラフ表示であり、この図に
おいて、本発明に従う膜を用いた時に得られる結果を対
照膜の結果と対比して示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式R−SO2F[式中、Rは高度にフッ
    素化された炭素原子数が1〜30の直鎖状、分枝鎖状も
    しくは環状のアルキル基である]を有する群から選択さ
    れる化合物を、フッ化スルホニルの形態の高度にフッ素
    化されたスルホン酸ポリマーのフィルムに含浸させ、 上記化合物を含浸させた後の上記フィルムを約0.1〜
    約15MRadの範囲内の放射線量で照射し、そして照
    射後に上記フィルムの加水分解する、ことを特徴とする
    γカチオン交換膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で作られたカチオン
    交換膜。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法で作られた膜の表面
    上に形成させた導電性で触媒活性を示す粒子を含有する
    層を含んでなる膜と電極のアセンブリ。
JP13585797A 1996-05-10 1997-05-09 向上した電気化学的特性を有するカチオン交換膜の製造方法 Expired - Fee Related JP3810179B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1725296P 1996-05-10 1996-05-10
US60/017252 1996-05-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1081768A true JPH1081768A (ja) 1998-03-31
JP3810179B2 JP3810179B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=21781582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13585797A Expired - Fee Related JP3810179B2 (ja) 1996-05-10 1997-05-09 向上した電気化学的特性を有するカチオン交換膜の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5876571A (ja)
JP (1) JP3810179B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2350895B (en) * 1999-06-07 2001-08-29 Nat Power Plc Methods for monitoting sulfonyl halide functional group content of materials
US6277512B1 (en) 1999-06-18 2001-08-21 3M Innovative Properties Company Polymer electrolyte membranes from mixed dispersions
KR100370399B1 (ko) * 2000-06-30 2003-01-29 삼성전자 주식회사 트리플루오로스티렌과 치환된 비닐 화합물을 기초로 한부분불소화된 공중합체 및 이로부터 형성된 이온 전도성고분자막
US6632555B2 (en) * 2001-05-18 2003-10-14 Ballard Power Systems Inc. Proton electrolyte membrane fuel cell with anti-freeze coolant and humidifiers
US6865939B2 (en) * 2002-09-16 2005-03-15 Sandia Naitonal Laboratories Fluorinated silica microchannel surfaces
WO2005049204A2 (en) * 2003-09-29 2005-06-02 E.I. Dupont De Nemours And Company Trifluorostyrene containing compounds grafted to base polymers
JP4217891B2 (ja) * 2003-10-17 2009-02-04 信越化学工業株式会社 燃料電池用電解質膜及び燃料電池用電解質膜・電極接合体の製造方法
WO2005060035A1 (en) * 2003-12-17 2005-06-30 Greenlight Power Technologies, Inc. System and method for treating process fluids delivered to an electrochemical cell stack
EP1873860A1 (en) * 2006-06-28 2008-01-02 Solvay Solexis S.p.A. Catalyst-Polymer Liquid Dispersion for Fuel Cell Applications

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4012303A (en) * 1974-12-23 1977-03-15 Hooker Chemicals & Plastics Corporation Trifluorostyrene sulfonic acid membranes
US4129617A (en) * 1975-06-09 1978-12-12 Japan Atomic Energy Research Institute Fluoro carbon graft copolymer and process for the production thereof
JPS5858365B2 (ja) * 1976-07-02 1983-12-24 東ソー株式会社 陽イオン交換膜の製法
JPS5329290A (en) * 1976-08-31 1978-03-18 Toyo Soda Mfg Co Ltd Production of cation exchange membrane
JPS609053B2 (ja) * 1977-09-13 1985-03-07 東ソー株式会社 陽イオン交換膜の製造方法
IT1122385B (it) * 1979-08-01 1986-04-23 Oronzio De Nora Impianti Elettrodo per celle elettrochimiche ad elettrolita solido
NZ195570A (en) * 1979-12-28 1983-05-31 Ici Australia Ltd Cation exchange resin based on perhalogenated fluorine-containing polymer
ZA818207B (en) * 1980-11-27 1982-10-27 Ici Australia Ltd Permselective membranes
DE3260149D1 (en) * 1981-01-27 1984-06-20 Ici Plc Production of cation permselective membrane and electrolytic cell containing said membrane
ZA824471B (en) * 1981-06-26 1983-04-27 Ici Australia Ltd Polymers
WO1983000487A1 (en) * 1981-08-07 1983-02-17 Markus, Michael, Vojtech Cation exchange resin by graft polymerization process
US4818637A (en) * 1988-05-20 1989-04-04 United Technologies Corporation Hydrogen/halogen fuel cell with improved water management system
US5128014A (en) * 1991-03-01 1992-07-07 E. I. Du Pont De Nemours And Company Irradiation of cation exchange membranes
US5264093A (en) * 1992-04-30 1993-11-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Irradiation of cation exchange membranes to increse current efficiency and reduce power consumption
US5417832A (en) * 1992-08-25 1995-05-23 The University Of Colorado Foundation, Inc. Enhancing performance of perfluorinated ionomer membranes via dopant incorporation, method of making thereof and the membrane
US5330626A (en) * 1993-02-16 1994-07-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Irradiation of polymeric ion exchange membranes to increase water absorption
US5330860A (en) * 1993-04-26 1994-07-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Membrane and electrode structure
US5415888A (en) * 1993-04-26 1995-05-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method of imprinting catalytically active particles on membrane

Also Published As

Publication number Publication date
JP3810179B2 (ja) 2006-08-16
US5876571A (en) 1999-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009503802A (ja) メタノール透過性が低下したカチオン交換膜の製造方法
US8173325B2 (en) Functional membrane and electrolyte membrane for fuel cells and method for producing the same
JP3417946B2 (ja) 重合体電解質を備えた電気化学的電池及び重合体電解質の製造方法
JP2518598B2 (ja) 水分吸収量を増加させるための重合体性イオン交換膜の照射
JPH09102322A (ja) 燃料電池用の固体高分子電解質膜およびその製造方法
JP3810179B2 (ja) 向上した電気化学的特性を有するカチオン交換膜の製造方法
JP4858719B2 (ja) 機能性膜の製造方法及び燃料電池用電解質膜の製造方法
JP4576620B2 (ja) ナノ構造制御高分子イオン交換膜の製造方法
JP4670073B2 (ja) ナノ空間制御高分子イオン交換膜の製造方法
US8329766B2 (en) Functional membrane and production method thereof, and electrolyte membrane for use in fuel cell and production method thereof
WO2007102418A1 (ja) 燃料電池用固体高分子電解質膜及び燃料電池
JP2016193407A (ja) 放射性物質濃縮装置用イオン交換膜
JPH07296634A (ja) 複合電解質膜
WO2006134801A1 (ja) 固体高分子電解質膜及びその製造方法、並びに燃料電池
JP3919075B2 (ja) イオン伝導性電解質膜の評価方法
JP2009146758A (ja) 燃料電池用電解質膜及びその製造方法
JP4692714B2 (ja) 燃料電池用固体高分子電解質膜の製造方法
JP2008127534A (ja) 機能性膜の製造方法、及び燃料電池用電解質膜の製造方法
JPH0616842A (ja) 電流効率を上げ、電力消費を下げるためのイオン交換膜の照射
US20050238938A1 (en) Membranes for fuel cells
JP2009144067A (ja) 機能性膜の製造方法、及び燃料電池用電解質膜の製造方法
RU2523464C2 (ru) Способ изготовления полимерной ионообменной мембраны радиационно-химическим методом
FI73703B (fi) Foerfarande foer behandling av ett selektivt genomslaeppligt fluorpolymermembran.
JP2005203195A (ja) 燃料電池用電解質膜及びその製造方法、燃料電池及びその製造方法、固体高分子膜電極アセンブリ
JP2006111657A (ja) 固体電解質膜および固体電解質膜の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20051208

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20051215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees