JPH1081548A - 複層ガラス及びその製造方法 - Google Patents

複層ガラス及びその製造方法

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JPH1081548A
JPH1081548A JP8234907A JP23490796A JPH1081548A JP H1081548 A JPH1081548 A JP H1081548A JP 8234907 A JP8234907 A JP 8234907A JP 23490796 A JP23490796 A JP 23490796A JP H1081548 A JPH1081548 A JP H1081548A
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JP
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double
glass
rubber
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JP8234907A
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Toshifumi Tsujino
敏文 辻野
Koichi Maeda
浩一 前田
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B3/00Window sashes, door leaves, or like elements for closing wall or like openings; Layout of fixed or moving closures, e.g. windows in wall or like openings; Features of rigidly-mounted outer frames relating to the mounting of wing frames
    • E06B3/66Units comprising two or more parallel glass or like panes permanently secured together
    • E06B3/663Elements for spacing panes
    • E06B3/66309Section members positioned at the edges of the glazing unit
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
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    • E06B3/663Elements for spacing panes
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  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 密閉空間内の乾燥空気の膨張収縮に伴う応力
を分散させることができるとともに封止漏れが発生し難
く、また熱貫流抵抗が大きく、しかも断熱性を向上させ
た複層ガラス及びその製造方法を提供する。 【構成】 一対のガラス板がその周辺部にスペーサーを
介在させた状態で互いに厚み方向に離間するように配設
され、前記一対のガラス板と前記スペーサーが夫々熱可
塑性の接着剤を介して接着されている複層ガラスであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のガラス板を
その周辺部にスペーサーを介在させた状態で互いに厚み
方向に離間するように配設してある複層ガラス及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複層ガラスとしては、一
対のガラス板間の周辺部に乾燥剤を封入したアルミスペ
ーサーとブチルゴムからなる一次シーラントと、この一
次シーラントの外周にチオコール、シリコーンまたはホ
ットメルトブチルからなる二次シーラントを配設したデ
ュアルシールタイプのものが最も普及している。
【0003】また、このような複層ガラスをサッシに取
り付けるタイプとしては、複層ガラスの外縁部に軟質塩
化ビニル製の枠体(一般にグレージングチャンネルまた
はグレチャンという)を一体的に接着し、この枠体をサ
ッシの嵌合用溝内に嵌入させて組み込む構造のものが知
られている。
【0004】また、特開平7−17748号公報には複
層ガラスを連続的に製造する方法について記載されてい
る。当該公報には、ダイ装置の押出し成形口の開口部に
一対のガラス単板の各外周縁部を略平行状態にて夫々差
し込み、当該ガラス単板の各外周縁部の間に予め吸湿剤
が練り込まれたスペーサーを押出し成形しつつ、ガラス
単板とダイ装置とをガラス外周縁部に沿った直線方向に
相対的に移動させることで、一対のガラス単板の外周縁
部の内側に吸湿剤入りのスペーサーを接着接合して一体
化し、スペーサーの組み込み作業を効率的に行うように
することが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のデュアルシ
ールタイプの複層ガラスは、一般に受注生産されるため
ガラス板のサイズが種々雑多であり、このため部品点数
の減少による製造工程の簡略化が望まれていた。また、
サッシに組み込む場合には枠体を接着する等の別工程が
生じていた。さらに、二次シーラントは硬化反応が進む
に従って弾性やガラス板との接着強度が生じるから養生
する時間が必要であり、このため製造後少なくとも数時
間出荷することができなかった。
【0006】また、前記特開平7−17748号公報記
載の方法では、製造工程上ガラス板の角部における処理
が難しく封止状態が不十分なため、複層ガラスとしての
性能信頼性に乏しい。さらに、この方法では樹脂の押出
し成形とガラス板との一体化を同時に行うため、成形し
た樹脂を冷却する工程とガラス板との一体化を確実に行
うために濡れ性を良好にすべく樹脂を加熱する工程とい
う相反する製造工程を制御しなければならない。しかし
ながら、このような制御を行うことは複層ガラスの製造
工程上非常に困難であり現実性に欠ける。また、この方
法ではガラス板のサイズやスペース間隔に対応する自由
度に欠ける。従って、設備投資の大きさに対して製造可
能な複層ガラスの種類が少なく、設備償却等によるコス
ト高を招かざるを得ない。
【0007】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑
みなされたものであって、密閉空間内の乾燥空気の膨張
収縮に伴う応力を分散させることができるとともに封止
漏れが発生し難く、また熱貫流抵抗が大きく、しかも断
熱性を向上させた複層ガラス、並びに煩雑な製造工程を
簡略化し、様々なサイズへの対応が可能な複層ガラスの
製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の第1
は、一対のガラス板がその周辺部にスペーサーを介在さ
せた状態で互いに厚み方向に離間するように配設され、
前記一対のガラス板と前記スペーサーが夫々熱可塑性の
接着層を介して接着されていることを特徴とする複層ガ
ラスである。
【0009】本発明の第2は、JIS Z208に基づ
いて測定される透湿度(0.1mm厚み)が100g/
2・24時間以下の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラスト
マーまたはゴムのうち少なくとも1種からなるスペーサ
ー材料と、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーか
らなる接着層材料を、押出し成形法または射出成形法に
より所定の形状に同時に成形する第1工程と、前記第1
工程により成形されたスペーサー及び接着層で構成され
る成形体を所定の形状に切断及び/または切り欠けた
後、この成形体を一方のガラス板の外寸法に沿うよう
に、且つ一方の接着層が前記ガラス板と接するように配
設する第2工程と、前記第2工程により配設させた成形
体の他方の接着層上に他方のガラス板を配設し、前記ス
ペーサーを前記接着層を介して一対のガラス板間で挟持
する第3工程と、前記接着層を遠赤外光、赤外光または
近赤外光から選ばれる少なくとも1種の光の照射または
熱により加熱溶融し、スペーサーをガラス板と接着する
第4工程、を具備することを特徴とする複層ガラスの製
造方法である。
【0010】本発明の第3は、JIS Z208に基づ
いて測定される透湿度(0.1mm厚み)が100g/
2・24時間以下の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラスト
マーまたはゴムのうち少なくとも1種からなるスペーサ
ー材料と、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーか
らなる接着層材料を、押出し成形法または射出成形法に
より所定の形状に同時に成形する第1工程と、前記第1
工程により成形されたスペーサー及び接着層で構成され
る成形体を所定の形状に切断及び/または切り欠けた
後、この成形体を加熱した一方のガラス板の外寸法に沿
うように、且つ一方の接着層が前記ガラス板と接するよ
うに配設する第2工程と、前記第2工程により配設させ
た成形体の他方の接着層上に加熱した他方のガラス板を
配設し、前記スペーサーを前記接着層を介して一対のガ
ラス板間で挟持して圧着し、スペーサーガラス板と接着
する第3工程、を具備することを特徴とする複層ガラス
の製造方法である。
【0011】ここで、前記本発明の第1において、前記
一対のガラス板と前記スペーサーは、遠赤外光、赤外光
または近赤外光のうち少なくとも1種を用いた照射また
は熱による加熱溶融により接着されていることが好まし
い。
【0012】また、前記スペーサーはJIS Z208
に基づいて測定される透湿度(0.1mm厚み)が10
0g/m2・24時間以下の熱可塑性樹脂、熱可塑性エ
ラストマーまたはゴムのうち少なくとも1種からなる材
料であることが好ましい。
【0013】また、前記本発明の第1及び第2におい
て、前記熱可塑性接着層は近赤外光、赤外光及び遠赤外
光を吸収するように黒色化されていることが好ましい。
【0014】また、前記本発明の第1、第2及び第3に
おいて、前記スペーサーはサッシに組み込まれる枠体部
と一体化されており、この枠体部はスペーサーと同一若
しくは異なる熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーまた
はゴムのうち少なくとも1種からなる材料で形成されて
いることが好ましい。
【0015】また、前記スペーサーは水蒸気不透過性物
質が内包または外付けされていることが好ましく、さら
に乾燥剤が練り込まれていることが好ましく、あるいは
中空部を有しており、この中空部に乾燥剤が封入されて
いることが好ましい。
【0016】また、前記熱可塑性エラストマーはポリプ
ロピレンまたはポリエチレンを含むポリオレフィンと、
EPDMゴムまたはブチルゴムを含む合成ゴムの共重合
体であり、前記熱可塑性の接着層がアクリル酸、メタク
リル酸、フマル酸、マレイン酸、または無水マレイン酸
等の極性基により変性されたポリオレフィンであること
が好ましい。
【0017】また、前記ガラス板の前記接着層と対向す
る箇所に予めプライマーを塗布していることが好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例に係る枠体付き複
層ガラスの要部を示す縦断面図、図2は別実施例に係る
複層ガラスの要部を示す縦断面図である。
【0020】図1において、複層ガラス(9)はスペー
サー(1)が接着層(4)を介して2枚のガラス板
(3)、(3)間に接着されることにより構成されてい
る。(2)はスペーサー(1)の中空部(8)に封入さ
れた乾燥剤、(5)は密閉層、(6)はスペーサー
(1)に内包された水蒸気不透過性物質である。また、
スペーサー(1)を挟持したガラス板(3)、(3)の
外縁部には、スペーサー(1)と異なる材料でスペーサ
ー(1)と一体的に成形された枠体部(7)が配置され
ている。また、図2においては乾燥剤(2)が予めスペ
ーサー(1)に練り込まれたものである。スペーサー
(1)は接着層(4)を介して2枚のガラス板(3)、
(3)間に接着されている。
【0021】前記乾燥剤(2)としては、水分を吸着で
きる材料であればいずれも適用可能であるが、中でも合
成結晶質ゼオライト(商品名:モレキュラーシーブ、ユ
ニオンカーバイド社製、以下同様)や、シリカゲル、活
性アルミナ、無水硫酸カルシウムまたは無水塩化カルシ
ウム等が好適である。
【0022】前記乾燥剤(2)はスペーサー(1)の中
空部(8)に封入して使用してもよいが、後述のごとく
スペーサー(1)が材料の段階で混練したものであって
もよい。使用する量は、スペーサー(1)の周囲長さと
2枚のガラス板(3)、(3)間の距離(スペーサー厚
み)に対応して決定されるが、例えばモレキュラーシー
ブ(3A)を使用する場合は、スペーサー厚みが6mm
の複層ガラス1m2中に10g以上500g以下、好ま
しくは30g以上300g以下、さらに好ましくは50
g以上200g以下の範囲で使用する。
【0023】前記材料中に乾燥剤を混練させる方法とし
ては、例えば予め乾燥剤をその粒径が0.1mm以下と
なるように粉砕しておき、ニーダーまたはバンバリーミ
キサーのような混練装置を用いて、熱可塑性エラストマ
ー、熱可塑性樹脂またはゴムと共に加熱溶融しながら原
料の段階で機械的に混合する方法や、スペーサーとなる
成形体を押出し成形または射出成形する際に乾燥剤を金
型に供給する混合方法(スクリュー法)等が挙げられ
る。
【0024】また、乾燥剤(2)をスペーサー(1)中
に封入させる場合は、例えば6mm厚みのスペーサー
(1)内部に4mm径の中空部(8)を形成し、この中
空部(8)に粒状または粉末状の乾燥剤(2)を封入す
ればよい。なお、前記中空部(8)は複層ガラス(9)
内に形成された密閉層(5)中の水分を吸収する乾燥剤
(2)を収納するための空間であるから、スペーサー
(1)の密閉層(5)寄りに形成されることが好まし
い。
【0025】密閉層(5)中の水分を速やかに乾燥剤
(2)に吸収させるため、スペーサー(1)の中空部
(8)と密閉層(5)の境界部分に1個ないし複数個の
微小径孔(不図示)を孔設するのが好ましい。なお、前
記微小径孔はスペーサー(1)の成形時に孔設してもよ
いが、成形後の別工程で行うこともできる。また、図1
においては中空部(8)の断面形状を円形としたが、こ
れに限定されるものではなく、要するに乾燥剤(2)を
封入できればどのような形状であってもよい。
【0026】前記熱可塑性エラストマー(TPE)とし
ては、ポリスチレンの硬質相とブタジエンゴムまたはイ
ソプレンゴムの軟質相からなるスチレン系(SBC)、
ポリエチレンまたはポリプロピレンの硬質相とブチルゴ
ムまたはエチレン−プロピレンゴムの軟質相からなるオ
レフィン系(TPO)、結晶ポリ塩化ビニルの硬質相と
非結晶ポリ塩化ビニルの軟質相からなる塩ビ系(TPV
C)、ウレタンの硬質相とポリエステルまたはポリエー
テルの軟質相からなるウレタン系(TPU)、ポリエス
テルの軟質相とポリエーテルまたはポリエステル硬質相
からなるエステル系(TPEE)、ポリアミドの硬質相
とポリエーテルまたはポリエステルの軟質相からなるア
ミド系(TPAE)、シンジオクタック1、2ポリブタ
ジエンゴムの硬質相と非結晶ブタジエンゴムの軟質相か
らなるTPE、トランス−1.4−ポリイソプレン(P
IP)の軟質相と結晶PIPの硬質相からなるTPE、
金属カルボキシレートイオンクラスターの硬質相と非結
晶ポリエチレンの硬質相からなるTPE、結晶ポリエチ
レンの硬質相とエチレン−酢酸ビニル共重合体またはエ
チレン−エチルアクリレート共重合体の軟質相からなる
TPE、結晶ポリエチレンの硬質相と塩素化ポリエチレ
ンの軟質相からなるTPE、またはフッ素化樹脂の硬質
相とフッ素ゴムの軟質相からなるTPE等が適用可能で
ある。
【0027】前記熱可塑性エラストマーのうち、スチレ
ン系としてはクラトン(シェルケミカル社製)、オレフ
ィン系としてはトレフシンやサントプレーン(いずれも
AES社製)、塩ビ系としてはアルクリン(デュポン社
製)等が挙げられる。
【0028】前記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート樹
脂、PET樹脂、ナイロン等が挙げられる。
【0029】前記ゴムとしては、天然ゴム、イソプレン
ゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、
スチレンーブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリ
ルゴム、ブチルゴム、エチレンープロピレンゴム、クロ
ロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロル
ヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素化
ゴム、ウレタンゴム等が挙げられる。
【0030】また、上記した熱可塑性樹脂、熱可塑性エ
ラストマーまたはゴムは、従来より公知の種々の着色剤
を加えることにより、着色されたスペーサーとすること
が可能である。
【0031】前記スペーサー(1)は、複層ガラス
(9)の密閉層(5)中に水分が浸入して結露が発生す
るのを防止するため透湿度は小さいほど好ましく、JI
S Z208に基づいて測定される透湿度(0.1mm
厚み)は100g/m2・24時間以下である。なお、
好ましくは50g/m2・24時間以下であり、特に2
0g/m2・24時間以下が望ましい。
【0032】ここで、JIS Z208による透湿度と
は、一定時間に単位面積のスペーサーを通過する水蒸気
の量をいい、温度40℃(条件B)において測定される
スペーサーを境界面とし、一方側の空気を相対湿度90
%、他方側の空気を吸湿剤によって乾燥状態に保ったと
き、24時間にこの境界面を通過する水蒸気の質量
(g)を、その材料の面積を1m2当たり及びその材料
の厚みを0.1mm当たりに換算した値を示す。
【0033】複層ガラス(9)に介挿されるスペーサー
(1)の幅(図1における上下方向)は、小さいほど窓
としての開口部を大きくすることができるので望まし
い。しかし、幅が小さ過ぎると透湿量が大きくなるため
水蒸気が密閉層(5)に流入して結露が発生したり、2
枚のガラス板(3)、(3)を保持する接着面積が減少
するため、構造体としての信頼性が損なわれる。従っ
て、スペーサー(1)の幅はこれらの関係から決定され
るのが好ましく、3mm以上15mm以下、より好まし
くは5mm以上10mm以下である。
【0034】前記枠体部(7)に使用される材料の硬度
は、その作業性やサッシに嵌め込んだ際の気密性を考慮
して決定されるが、ショアーA硬度が90以下であるこ
とが好ましい。また、前記枠体部(7)はスペーサー
(1)と同一の材料で形成してもよいが、両者に必要な
材料特性を夫々考慮すれば、異なる材料または異なる硬
度を有する材料で形成するのが好ましい。この点、スペ
ーサー(1)としては枠体部(7)に比較してより透湿
性の小さい材料を選択することが好ましい。また、スペ
ーサー(1)には乾燥剤を練り混んだ材料を使用し、枠
体部(7)には乾燥剤を練り混んでいない材料を使用し
てもよい。
【0035】また、前記枠体部(7)は、雨水や光等に
曝される環境下で使用されるため、スペーサー(1)に
比較して耐候性に優れた材料を用いることが好ましい。
具体的な組み合わせ(「スペーサー/枠体部」として表
示)として、両者を異なる材料で形成する場合は、例え
ばブチルゴム/EPDMとポリプロピレンの共重合体
(AES社製のサントプレーン)、ブチルゴム/アルク
リン、ブチルゴムとポリプロピレンの共重合体(AES
社製のトレフシン等)/塩ビ、ブチルゴムとポリプロピ
レンの共重合体/EPDMとポリプロピレンの共重合体
(AES社製のサントプレーン等)が挙げられ、また両
者を異なる硬度の材料で形成する場合は、例えばショア
ーA硬度70のブチルゴム/ショアーA硬度50のブチ
ルゴム、ショアーD硬度40のサントプレーン(AES
社製)/ショアーA硬度55のサントプレーン(AES
社製)が挙げられる。なお、両者を異なる材料で、か
つ、異なる硬度を有する組み合わせとすることもでき
る。さらに、材料コストの観点から、スペーサー(1)
を複数種の材料で作製することもできる。
【0036】スペーサー(1)に内包または外付けされ
る水蒸気不透過性物質(6)としては、水蒸気を透過し
ない材料であればいかなるものも適用可能であるが、特
にアルミニウム、ステンレスまたは鉄等の金属製であっ
てテープ状のものが好適である。複層ガラスとした場合
の熱貫流抵抗やスペーサーを構成する熱可塑性エラスト
マーとの同時押出し成形を考慮すればその厚みは薄いほ
ど好ましく、例えば0.5mm以下、より好ましくは
0.1mm以下である。また、前記水蒸気不透過物質
(6)は、ガラス板(3)、(3)間の距離を一定に維
持するような強度は要しないが、例えばテープ状の水蒸
気不透過性物質(6)をスペーサー(1)に内包または
外付けさせる場合は、テープの幅方向がスペーサー
(1)の厚み方向(図1における左右方向)になるよう
に内包または外付けさせ、スペーサー(1)を介して密
封層(5)に水蒸気が流入するのをできるだけ妨げるよ
うにする。
【0037】前記接着層(4)としては、ガラス板
(3)とスペーサー(1)を一体化できるものであっ
て、ガラス板(3)と接着層(4)の引張り接着強度及
びスペーサー(1)と接着層(4)の引張り接着強度が
いずれも1kg/cm2以上、好ましくは3kg/cm2
以上を有する材料であれば適用可能である。
【0038】なお、スペーサー(1)とガラス板(3)
の熱膨張係数が異なることを考慮すれば、接着層(4)
としてはゴム弾性を有する材料であることが望まれる。
【0039】前記接着層(4)は、熱可塑性の樹脂また
は熱可塑性エラストマーであり、前記接着層(4)の材
料としては、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸などの極性基を共重合または
グラフト重合により変性した、変性ポリオレフィンや水
添飽和型スチレン系熱可塑性エラストマー(SEB
S)、塩素化ポリプロピレン、塩素化エチレン等のハロ
ゲン化ポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル及びその変
性物、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ・フェノリ
ック、アイオノマー、ポリアミド変性エポキシ、ニトリ
ルゴム変性エポキシ、RTVポリブタジエン変性エポキ
シ、アクリル、ポリビニルアセタール、ポリウレタンが
挙げられる。
【0040】前記接着層(4)はスペーサー(1)の成
形時に同時成形してスペーサー(1)と一体化する方が
コスト面で有利である。その場合には前記接着層(4)
はスペーサー材料と密着性の良い材料を選ぶ必要があ
る。例えば、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを
スペーサーとした場合は、無水マレイン酸変性のポリオ
レフィン類が好適に使用できる。
【0041】遠赤外光、赤外光または近赤外光の照射に
よる加熱効率を上げるために、この接着層を黒色化する
ことが好ましい。黒色化する方法として、接着層材料に
カーボンブラックを混練することが最も経済的である
が、これに限定されるものでない。混練方法としては、
成型時にカーボンペレットと接着材料のペレットを混合
して成形すればよい。
【0042】使用される接着層(4)の厚みは、1mm
以下、好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは
0.2mm以下の範囲である。前記接着層(4)の厚み
は、接着層(4)の透湿度と複層ガラス(9)の耐久性
を考慮して決定される。また、接着層(4)に予め乾燥
剤を練り混んだものを使用することもできる。
【0043】次に、本発明の一実施例に係る製造方法に
ついて説明する。まず、スペーサー(1)となる上記熱
可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーまたはゴムと、接着
層(4)となる熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーと
が押出し成形法または射出成形法により図3のように、
スペーサー(1)を介して両側に接着層(4)を配設さ
せた所定形状の成形体(10)に同時に成形される。な
お、ゴムを用いて成形する場合には、押出し成形後に架
硫操作が必要である。
【0044】次に、製造する複層ガラスの大きさに応じ
て前記成形体(10)を図4のように所定箇所でその端
面が45度となるように切断する。そして、切断した成
形体(10)の切断面(11)を流動可能な温度まで加
熱し、切断面(11)同士を突き合わせて熱融着し、成
形体(10)を図5に示すように枠形状に成形してスペ
ーサー(1)とする。なお、前記熱融着に代えて接着剤
(不図示)を用いて切断面(11)同士を接合すること
も可能である。
【0045】スペーサー(1)の各外周縁がガラス板
(3)の各外周縁と略一致するように調整し、さらに他
方のガラス板(3)を前記スペーサー(1)上に配設し
て、両ガラス板(3)、(3)間でスペーサー(1)を
圧着挟持する。
【0046】さらに、2枚のガラス板(3)、(3)で
圧着挟持したスペーサー(1)に遠赤外光、赤外光及び
/または近赤外光を照射することで、黒色化した接着層
(4)が選択的に加熱されて溶融し、前記2枚のガラス
板(3)、(3)とスペーサー(1)が接着する。
【0047】さらに、本発明の別実施例に係る製造方法
について説明する。上記実施例と同様にして、図5に示
すように枠形状に成形してスペーサー(1)を用意す
る。
【0048】2枚のガラス板(3)、(3)の、接着層
(4)と接着する面にプライマーを塗布し、接着層
(4)の融点以上に保持したオーブン中に保持し十分加
熱する。加熱したガラス板(3)を取り出し、用意した
スペーサー(1)の各外周縁が加熱したガラス板(3)
の各外周縁と略一致するように調整し、さらに他方の加
熱したガラス板(3)を前記スペーサー(1)上に配設
して、両ガラス板(3)、(3)間でスペーサー(1)
を圧着挟持する。ガラス板(3)の余熱によりスペーサ
ー(1)の接着層(4)が溶融しガラス板(3)、
(3)とスペーサー(1)が接着する。
【0049】以下、実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。
【0050】(実施例1)スペーサー材料として、合成
結晶質ゼオライトとしてモレキュラーシーブ(3A)
(商品名)が15WT%となるように、予めポリプロピ
レンとエチレン−プロピレンゴム(EPDM)の共重合
体である熱可塑性エラストマー(商品名:サントプレー
ン、AES社製、ショアーA硬度73)とモレキュラー
シーブ(3A)(商品名)を混練してペレット化した。
接着層として、無水マレイン酸変性ポリプロピレンQF
551 100重量部(商品名:アドマー、三井石油化
学社製)と1.6重量部のカーボンブラックを混練し、
ペレット化した。これらの材料を共押し出し成形して、
成形体(10)を得た。この成形体(10)を、端面が
45度となるように必要な長さに切断した後、切断面
(11)同士を熱融着してスペーサー(1)を得た。
【0051】次いで、3mm厚みの一対のガラス板
(3)、(3)間にガラス板の外縁部に沿うように上記
スペーサー(1)を配置した。
【0052】ハロゲンランプMR−55A(真空理工社
製)が発光する近赤外光及び赤外光を、ガラス板(3)
越しに接着層(4)に照射した。光加熱により接着層
(4)を加熱溶融し、接着層(4)を介してガラス板
(3)とスペーサー(1)を接着して複層ガラス(9)
とした。(図2参照)
【0053】この複層ガラス(9)について、JIS
R3209に従って性能試験を行った。耐湿、耐光試験
42日と冷熱繰り返し試験72サイクル後における露点
温度は−65℃以下であり、良好な耐久性を有してい
た。耐湿、耐光試験をさらに行い、試験日数200日後
でも露点性能は変化しなかった。
【0054】(実施例2)実施例1で使用したモレキュ
ラシーブ(3A)(商品名)の使用量を30WT%とし
た以外は実施例1と同様に行い、複層ガラス(9)を得
た。(図2参照)
【0055】この複層ガラス(9)について、JIS
R3209に従って性能試験を行った。耐湿、耐光試験
42日と冷熱繰り返し試験72サイクル後における露点
温度は−65℃以下であり、良好な耐久性を有してい
た。耐湿、耐光試験をさらに行い、試験日数200日後
でも露点性能は変化しなかった。
【0056】(実施例3)スペーサー(1)の熱可塑性
エラストマーとして、ブチルゴムとポリプロピレンの共
重合体であるトレフシン(AES社製 硬度65)を用
いた以外は実施例1と同様に行い、複層ガラス(9)を
得た。(図2参照)
【0057】この複層ガラス(9)について、JIS
R3209に従って性能試験を行った。耐湿、耐光試験
42日と冷熱繰り返し試験72サイクル後における露点
温度は−65℃以下であり、良好な耐久性を有してい
た。耐湿、耐光試験をさらに行い、試験日数200日後
でも露点性能は変化しなかった。
【0058】(実施例4)スペーサー材料として、合成
結晶質ゼオライトとしてモレキュラーシーブ(3A)
(商品名)が15WT%となるように、予めショアーA
硬度65のトレフシンとモレキュラーシーブ(3A)
(商品名)を混練してペレット化した。接着層として、
変性ポリエチレン(商品名:アドマーSF730、三井
石油化学社製)と1.6重量部のカーボンブラックを混
練し、ペレット化した。これらの材料を共押し出し成形
して、成形体(10)を得た。この成形体(10)を、
必要な長さに切断し、4つの成形体(10)を用意し
た。
【0059】次いで、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン(信越化学製)を1対の3mm厚みのガラス板の
片面の外縁部に1cmの幅で塗布し、160度で加熱乾
燥した。予め加熱した一対のガラス板(3)、(3)の
間にガラス板の外縁部に沿うように上記成形体(10)
を配置してスペーサー(1)とし、加熱したガラス板
(3)、(3)間で上記スペーサー(1)をプレスして
接着層(4)を溶融させ、一対のガラス板(3)、
(3)とスペーサー(1)を接着した。さらに、ガラス
板(3)の4つのコーナー部分にホットメルトブチル
(ノートン社製)埋め込んで、複層ガラス(9)とし
た。(図2参照)
【0060】この複層ガラス(9)について、JIS
R3209に従って性能試験を行った。耐湿、耐光試験
42日と冷熱繰り返し試験72サイクル後における露点
温度は−65℃以下であり、良好な耐久性を有してい
た。耐湿、耐光試験をさらに行い、試験日数200日後
でも露点性能は変化しなかった。
【0061】(実施例5)スペーサー材料として、合成
結晶質ゼオライトとしてモレキュラーシーブ(3A)
(商品名)が15WT%となるように、予めショアーA
硬度65のトレフシンとモレキュラーシーブ(3A)
(商品名)を混練してペレット化した。接着層として、
変性ポリエチレン(商品名:アドマーSF730、三井
石油化学社製)と1.6重量部のカーボンブラックを混
練し、ペレット化した。これらの材料を共押し出し成形
して、成形体(10)を得た。この成形体(10)を、
必要な長さに切断し、4つの成形体(10)を用意し
た。
【0062】次いで、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン(信越化学製)を1対の3mm厚みのガラス板
(3)の片面の外縁部に1cmの幅で塗布した。一対の
ガラス板(3)、(3)間にガラス板の外縁部に沿うよ
うに上記成形体(10)を配置し、ガラス板(3)、
(3)間で上記成形体(10)を挟持してスペーサー
(1)とした。この挟持体を140度に保持したオーブ
ンに入れて加熱した。接着層(4)であるSF730の
みを溶解させ、一対のガラス板(3)、(3)と成形体
(10)を接着層(4)を介して接着した。さらに、ガ
ラス板(3)の4つのコーナー部分にホットメルトブチ
ル(ノートン社製)埋め込んで、複層ガラス(9)とし
た。(図2参照)
【0063】この複層ガラス(9)について、JIS
R3209に従って性能試験を行った。耐湿、耐光試験
42日と冷熱繰り返し試験72サイクル後における露点
温度は−65℃以下であり、良好な耐久性を有してい
た。耐湿、耐光試験をさらに行い、試験日数200日後
でも露点性能は変化しなかった。
【0064】(実施例6)スペーサー材料として、合成
結晶質ゼオライトとしてモレキュラーシーブ(3A)
(商品名)が20WT%となるように、予めトレフシン
とモレキュラーシーブ(3A)(商品名)を混練してペ
レット化した。接着層として、無水マレイン酸変性ポリ
プロピレンQF551 100重量部(商品名:アドマ
ー、三井石油化学社製)と1.6重量部のカーボンブラ
ックを混練し、ペレット化した。サントプレーン(ショ
アーA硬度73)をグレチャン材料とした。これらの材
料を共押し出し成形して、成形体(10)を得た。この
成形体(10)を、端面が45度となるように必要な長
さに切断した後、切断面(11)同士を熱融着してスペ
ーサー(1)を得た。
【0065】次いで、3mm厚みの一対のガラス板
(3)、(3)間にガラス板の外縁部に沿うように上記
スペーサー(1)を配置した。
【0066】ハロゲンランプMR−55A(真空理工社
製)が発光する近赤外光及び赤外光を、ガラス板(3)
越しに接着層(4)に照射した。光加熱により接着層
(4)を加熱溶融し、接着層(4)を介してガラス板
(3)とスペーサー(1)を接着して、複層ガラス
(9)とした。(図6参照)
【0067】この複層ガラス(9)について、JIS
R3209に従って性能試験を行った。耐湿、耐光試験
42日と冷熱繰り返し試験72サイクル後における露点
温度は−65℃以下であり、良好な耐久性を有してい
た。耐湿、耐光試験をさらに行い、試験日数200日後
でも露点性能は変化しなかった。
【0068】(実施例7)モレキュラーシーブ3Aを1
5WT%混練したサントプレーン(ショアーA硬度5
5)、カーボンブラック1.6WT%を混練した変性ポ
リオレフィンQF551、厚み0.05mmのアルミ箔
を共押し出し成形し、図7の成形体(10)を得た。そ
して、この成形体(10)を用いて実施例1と同様にし
て、複層ガラス(9)を作製した。(図8参照)
【0069】この複層ガラス(9)について、JIS
R3209に従って性能試験を行った。耐湿、耐光試験
42日と冷熱繰り返し試験72サイクル後における露点
温度は−65℃以下であり、良好な耐久性を有してい
た。耐湿、耐光試験をさらに行い、試験日数200日後
でも露点性能は変化しなかった。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば従
来の複層ガラスと比べて部品数が少なく、製造工程を簡
略することができるため、接着時間が短縮され、製造後
直ちに出荷することが可能であり、低コストの複層ガラ
スを提供できる。
【0071】また、熱伝導率の大きいアルミスペーサー
を使用した従来の複層ガラスに比べ、熱貫流率が向上す
る。
【0072】さらに、スペーサー全体が弾性体であるか
ら、応力が分散されてシール漏れが発生し難くく、複層
ガラスの信頼性が向上する。なお、スペーサーを様々な
色に着色することができるため、消費者の多様なニーズ
に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る複層ガラスの要部を示
す縦断面図
【図2】本発明の別実施例に係る複層ガラスの要部を示
す縦断面図
【図3】成形体の斜視図
【図4】成形体の斜視図
【図5】成形体を一体化してなるスペーサーを示す平面
【図6】実施例6に係る複層ガラスの要部を示す縦断面
【図7】実施例7に係る成形体の縦断面図
【図8】実施例7に係る複層ガラスの要部を示す縦断面
【符号の説明】
1 スペーサー 2 乾燥剤 3 ガラス板 4 接着層 5 密閉層 6 水蒸気不透過性物質 7 枠体部 8 中空部 9 複層ガラス 10 成形体 11 切断面

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のガラス板がその周辺部にスペーサ
    ーを介在させた状態で互いに厚み方向に離間するように
    配設され、前記一対のガラス板と前記スペーサーが夫々
    熱可塑性の接着層を介して接着されていることを特徴と
    する複層ガラス。
  2. 【請求項2】 前記一対のガラス板と前記スペーサー
    が、遠赤外光、赤外光または近赤外光のうち少なくとも
    1種を用いた照射または熱による加熱溶融により接着さ
    れている請求項1に記載の複層ガラス。
  3. 【請求項3】 前記スペーサーは、JIS Z208に
    基づいて測定される透湿度(0.1mm厚み)が100
    g/m2・24時間以下の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラ
    ストマーまたはゴムのうち少なくとも1種からなる材料
    である請求項1または2に記載の複層ガラス。
  4. 【請求項4】 前記スペーサーは、サッシに組み込まれ
    る枠体部と一体化されており、この枠体部が前記スペー
    サーと同一若しくは異なる熱可塑性樹脂、熱可塑性エラ
    ストマーまたはゴムのうち少なくとも1種からなる材料
    で形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の
    複層ガラス。
  5. 【請求項5】 前記スペーサーは水蒸気不透過性物質が
    内包または外付けされている請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の複層ガラス。
  6. 【請求項6】 前記スペーサーは乾燥剤が練り込まれて
    いる請求項1ないし5のいずれかに記載の複層ガラス。
  7. 【請求項7】 前記スペーサーは中空部を有しており、
    この中空部に乾燥剤が封入されている請求項1ないし5
    のいずれかに記載の複層ガラス。
  8. 【請求項8】 前記接着層が、遠赤外光、赤外光及び近
    赤外光を吸収するように黒色化されている請求項1また
    は2に記載の複層ガラス。
  9. 【請求項9】 前記熱可塑性エラストマーが、ポリプロ
    ピレンまたはポリエチレンを含むポリオレフィンと、E
    PDMゴムまたはブチルゴムを含む合成ゴムの共重合体
    である請求項3ないし7のいずれかに記載の複層ガラ
    ス。
  10. 【請求項10】 前記接着層が、アクリル酸、メタクリ
    ル酸、フマル酸、マレイン酸または無水マレイン酸等の
    極性基により変性されたポリオレフィンである請求項
    1、2または8のいずれかに記載の複層ガラス。
  11. 【請求項11】 前記ガラス板には、前記接着層との接
    着面に予めプライマーが塗布されている請求項1に記載
    の複層ガラス
  12. 【請求項12】 JIS Z208に基づいて測定され
    る透湿度(0.1mm厚み)が100g/m2・24時
    間以下の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーまたはゴ
    ムのうち少なくとも1種からなるスペーサー材料と、熱
    可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーからなる接着層
    材料を、押出し成形法または射出成形法により所定の形
    状に同時に成形する第1工程と、 前記第1工程により成形されたスペーサー及び接着層で
    構成される成形体を所定の形状に切断及び/または切り
    欠けた後、この成形体を一方のガラス板の外寸法に沿う
    ように、且つ一方の接着層が前記ガラス板と接するよう
    に配設する第2工程と、 前記第2工程により配設させた成形体の他方の接着層上
    に他方のガラス板を配設し、前記スペーサーを前記接着
    層を介して一対のガラス板間で挟持する第3工程と、 前記接着層を遠赤外光、赤外光または近赤外光から選ば
    れる少なくとも1種の光を照射または熱により加熱溶融
    し、スペーサーをガラス板と接着する第4工程、を具備
    することを特徴とする複層ガラスの製造方法。
  13. 【請求項13】 JIS Z208に基づいて測定され
    る透湿度(0.1mm厚み)が100g/m2・24時
    間以下の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーまたはゴ
    ムのうち少なくとも1種からなるスペーサー材料と、熱
    可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーからなる接着層
    材料を、押出し成形法または射出成形法により所定の形
    状に同時に成形する第1工程と、 前記第1工程により成形されたスペーサー及び接着層で
    構成される成形体を所定の形状に切断及び/または切り
    欠けた後、この成形体を加熱した一方のガラス板の外寸
    法に沿うように、且つ一方の接着層が前記ガラス板と接
    するように配設する第2工程と、 前記第2工程により配設させた成形体の他方の接着層上
    に加熱した他方のガラス板を配設し、前記スペーサーを
    前記接着層を介して一対のガラス板間で挟持して圧着
    し、スペーサーをガラス板と接着する第3工程、を具備
    することを特徴とする複層ガラスの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記成形体は、一方の接着層、スペー
    サー及び他方の接着層がこの順に積層されたものである
    請求項12または13に記載の複層ガラスの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記スペーサーはサッシに組み込まれ
    る枠体部と一体化されており、この枠体部がスペーサー
    と同一または異なる熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマ
    ーまたはゴムのうち少なくとも1種からなる材料で形成
    されている請求項12または13に記載の複層ガラスの
    製造方法。
  16. 【請求項16】 前記スペーサーは水蒸気不透過性物質
    が内包または外付けされている請求項12、13または
    15のいずれかに記載の複層ガラスの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記スペーサーは予め乾燥剤が練り込
    まれている請求項12、13、15または16のいずれ
    かに記載の複層ガラスの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記スペーサーは中空部を有してお
    り、この中空部に乾燥剤が充填されている請求項12、
    13、15または16のいずれかに記載の複層ガラスの
    製造方法。
  19. 【請求項19】 前記熱可塑性エラストマーが、ポリプ
    ロピレンまたはポリエチレンを含むポリオレフィンと、
    EPDMゴムまたはブチルゴムを含む合成ゴムの共重合
    体である請求項12ないし18のいずれかに記載の複層
    ガラスの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記接着層が黒色化されたものである
    請求項12に記載の複層ガラスの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記接着層が、アクリル酸、メタクリ
    ル酸、フマル酸、マレイン酸または無水マレイン酸等の
    極性基により変性されたポリオレフィンである請求項1
    2または13に記載の複層ガラスの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記ガラス板の前記スペーサーと対向
    する箇所に予めプライマーを塗布してなる請求項12ま
    たは13に記載の複層ガラスの製造方法。
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