JPH1081450A - 直流エレベータの制御装置 - Google Patents

直流エレベータの制御装置

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JPH1081450A
JPH1081450A JP8236869A JP23686996A JPH1081450A JP H1081450 A JPH1081450 A JP H1081450A JP 8236869 A JP8236869 A JP 8236869A JP 23686996 A JP23686996 A JP 23686996A JP H1081450 A JPH1081450 A JP H1081450A
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armature current
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JP8236869A
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Akihiro Nokita
昭浩 軒田
Takeyoshi Ando
武喜 安藤
Satoru Fukuda
哲 福田
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力変換器切り換え時の電流跳躍を抑止する
直流エレベータの制御装置の提供。 【解決手段】 電機子電流指令の極性が反転したこと、
かつ流れる電機子電流が零または零付近であることの論
理積により、複数の自己消弧素子で構成した電力変換器
の可否を判定する。可と判定した場合、まず両電力変換
器を一旦停止させる。次に、デジタル回路で構成した電
流制御系の電機子電流指令と実際に流れる電機子電流の
偏差の積分値を、電動機の速度から求めた電動機電圧に
変更するか、または、電力変換器の切り換え方向に応じ
て電動機電圧よりも高いかまたは低い値に変更し、一定
期間経過後、電力変換器を切り換え動作させるように作
用するものである。 【効果】 電力変換器切り換え時の電流跳躍を抑止し、
乗りかご振動を発生させず、かつ乗りかごの着床精度を
向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を直流電
力に、あるいは直流電力を交流電力に変換する複数の自
己消弧素子により構成した正逆2組の電力変換器を備え
た直流エレベータの制御装置に係り、特に電力変換器切
り換え時の電機子電流の跳躍抑止に好適な直流エレベー
タの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】直流電動機を用いたエレベータの制御装
置においては、2組のサイリスタ群を用いた無循環電流
形逆静止レオナード方式が提案、製品化されている。こ
の方式では、直流電動機の力行運転および回生運転の時
にサイリスタ群を切り換える必要があり、このサイリス
タ群の切り換えに伴い電機子電流が流れない不通時間
(一般に50ms〜300ms)、および後の電機子電
流の跳躍が直流電動機のトルク脈動、ひいてはエレベー
タ乗りかごの振動となり、乗客に不快感を与えるといっ
た問題がある。
【0003】このため、例えば特開昭51−27252
号公報に記載されているように、前記サイリスタ群の切
り換え時にサイリスタの制御信号を出力する増幅器の利
得を変化させ、前記電機子電流の不通時間を短縮する方
式や、例えば特開昭54−340号公報に記載されてい
るように、電機子電流指令信号が零または零に近くなっ
た際に、直流電動機の加速度制御回路の利得を、それ以
前よりも大に設定し、一定時間経過後前記利得を復旧さ
せ、エレベータ乗りかごの振動を抑制する方式が提案さ
れている。
【0004】また、例えば、特開昭53−23454号
公報に記載されているように、電機子電流の流れる極性
を記憶し、一定速度で走行しておらず、かつ流れる電機
子電流が零になった際にのみ、上記記憶した電機子電流
の極性に対応する極性のバイアス電圧をサイリスタ群の
制御信号に印加し、サイリスタ群の制御信号の極性を急
速に変化させ、サイリスタ群の切り換え時間を短縮する
方式や、例えば、特開昭53−121349号公報に記
載されているように、流れる電機子電流が零になり、か
つ電機子電流指令が零ではない際に、電機子電流の方向
切り換え後の電機子電流立上り時間を短縮する指令を出
力し、電機子電流指令が零を維持する際には、上記短縮
指令を出力しない方式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エレベータ
においては、乗りかごとつるべ式に連結された釣り合い
おもりの質量と、乗りかごおよび乗客の質量がバランス
した状態では、一定速度で走行する場合トルクを必要と
せず、電機子電流をほぼ零で制御する必要がある。さら
に、乗りかごをある階床で精度高く着床させるために
は、ほぼ一定の極めて低速度から緩やかな減速・停止を
行わねばならず、上記バランスした状態では正・負の微
小トルク、すなわち電機子電流を正・負に微細に制御す
る必要がある。
【0006】一方、上記提案の特開昭51−27252
号公報に記載の方式および特開昭54−340号公報に
記載の方式では、制御系の利得を変化させることから、
安定した制御系を構築することは困難であり、上記電機
子電流をほぼ零付近で制御する際には、切り換え毎に電
流跳躍を発生し、場合によっては発振することが懸念さ
れる。
【0007】また、特開昭53−23454号公報に記
載の方式および特開昭53−121349号公報に記載
の方式では、上記電機子電流をほぼ零付近で制御する際
の電流跳躍を発生させないための工夫があるものの、前
述の電機子電流を正・負に微細に制御することは困難で
あり、エレベータの着床精度に問題が残る。
【0008】すなわち、従来提案の方式にあっては、サ
イリスタを用いているがための動作遅れを短くすること
に主眼を置くものであって、電機子電流を正・負に微細
に制御することはできず、乗りかご振動の発生、あるい
は乗りかごの着床精度が悪いといった問題がある。
【0009】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、電力変換器切り
換え時の電流跳躍を抑止し、乗りかご振動を発生させ
ず、かつ乗りかごの着床精度を向上できる直流エレベー
タの制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の自己消弧素子で構成した第1の電力
変換器とこれと逆向きに接続した第2の電力変換器を駆
動用交流電源に接続し、前記電力変換器にエレベータ用
直流電動機を接続し、前記電力変換器を上記エレベータ
用直流電動機の力行運転時及び回生運転時に切り換えて
エレベータの速度制御を行うものにおいて、前記エレベ
ータ用直流電動機の電機子電流指令と実際に流れる電機
子電流との偏差の積分値に応じて前記電力変換器の出力
電圧を可変し、前記電機子電流を制御するデジタル回路
で構成した電流制御系を備え、前記電力変換器の切り換
え時に前記電流偏差の積分値を電動機の速度から求めた
任意の値に変更する電機子電流跳躍抑止手段を備えたも
のである。
【0011】また、上記電機子電流跳躍抑止手段は、電
動機の速度検出値から電動機電圧を求め、この値を上記
積分値と変更するか、または、上記第1の電力変換器か
ら上記第2の電力変換器への切り換え時は求めた電動機
電圧よりも高い値を上記積分値と変更し、上記第2の電
力変換器から上記第1の電力変換器への切り換え時には
求めた電動機電圧よりも低い値を上記積分値と変更する
ものである。
【0012】また、上記電力変換器の切り換えを、電機
子電流指令の極性が反転したこと、かつ流れる電機子電
流が零または零付近であることの論理積で行うようにし
たものである。
【0013】さらに、上記電力変換器の切り換え時に、
両電力変換器を一旦停止させ、一定期間後、電力変換器
を動作させるようにしたものである。
【0014】上述したように本発明は、電機子電流指令
の極性が反転したこと、かつ流れる電機子電流が零また
は零付近であることの論理積により、複数の自己消弧素
子で構成した電力変換器の切り換えの可否を判定する。
可と判定した場合、まず両電力変換器を一旦停止させ
る。次に、デジタル回路で構成した電流制御系の電機子
電流指令と実際に流れる電機子電流の偏差の積分値を、
電動機の速度から求めた電動機電圧に変更するか、また
は、電力変換器の切り換え方向に応じて電動機電圧より
も高いかまたは低い値に変更し、一定時間経過後、電力
変換器を切り換え動作させるように作用するものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の直流エレベータの制御装置
の一実施形態を示すブロック図、図2は判定処理F11
00の動作説明図、図3は電流偏差演算処理、積分演算
処理、電流跳躍抑止処理を行う処理F1300の動作説
明図、図4は積分値とトランジスタの駆動信号を抑制す
るための関数器及び流れる電機子電流との関係を示す説
明図、図5はトランジスタ駆動信号設定・出力処理F1
500の動作説明図、図6は本発明の電機子電流跳躍抑
止処理の効果説明図である。
【0017】図1において、1は三相交流からなる駆動
用交流電源、2は第1の電力変換器、3は第1の電力変
換器2と逆並列に接続した第2の電力変換器、4は直流
リアクトル、5はエレベータ用直流電動機、6は綱車、
7は乗りかご、8は釣り合いおもり、9は電流検出器、
10は速度検出器、11は速度制御マイコン、12は電
流制御マイコン、13は切り換え回路である。
【0018】次に本発明の動作について説明する。今、
乗りかご7を上昇あるいは下降運転させる場合、速度制
御マイコン11は所定の速度指令を演算し、乗りかご7
および乗客の質量と釣り合いおもり8の質量の関係から
所要トルクを算出し、電機子電流指令IRFを出力す
る。
【0019】電流制御マイコン12には、電機子電流指
令IRFと電流検出器9で検出した電動機に実際に流れ
る電流すなわち帰還電流IFB、及び速度検出器10で
検出した電動機の速度SPを速度制御回路を介して入力
する。
【0020】電流制御マイコン12は、所定間隔のタイ
マ割込みで起動する通常処理F1000を備えており、
切り換え判定処理F1100、電動機電圧演算処理F1
200、電流偏差演算処理・積分演算処理電流跳躍抑止
処理F1300、トランジスタ駆動信号演算処理F14
00、トランジスタ駆動信号設定・出力処理F1500
を順に実行するものである。
【0021】まず、切り換え判定処理F1100の動作
を図2を用いて説明する。電流制御マイコン12は、入
力される電機子電流指令IRFの極性の変化および帰還
電流IFBがほぼ零であるかの2つの条件により、切り
換え指令を設定する。すなわち、帰還電流IFBが零で
はない任意の値を越える際には、指令の設定は変更せ
ず、第1の電力変換器2、第2の電力変換器3の切り換
えは行わない。また、帰還電流IFBがほぼ零であり、
かつ電機子電流指令IRFの極性が変化した場合、すな
わち電機子電流指令IRFの極性が正から負に変化した
際には、指令の設定を論理「0」に、負から正に変化し
た際には、指令の設定を論理「1」に変更する。
【0022】当然ながら、帰還電流IFBがほぼ零であ
っても電機子電流指令IRFの極性が変化しない場合に
は、設定の変更は行わない。ここで、帰還電流IFBの
零判断において、ほぼ零に設定した場合で説明したが、
トルク脈動および電流の峻断に伴う回路インダクタンス
による電圧が問題にならない範囲で任意に設定しても良
い。
【0023】電動機電圧演算処理F1200では、電流
制御マイコン12に入力される電動機の速度データか
ら、次の関係式に基づいて電動機電圧を演算する。 V=ω・kφ ここで、Vは電動機電圧、kφは電動機の界磁定数であ
る。
【0024】次に処理F1300の処理を図3により説
明する。
【0025】前述の処理F1100で設定した切り換え
指令に変化がない場合、切り換えはないと判定し、まず
処理F1311で電機子電流指令IRFと帰還電流IF
Bとの差分を演算し電流偏差を求める。その後、処理F
1312で求めた電流偏差の積分演算を行い積分値を求
める。
【0026】指令の設定に変化があり、切り換えありと
判定した場合については後述する。
【0027】次にトランジスタ駆動信号演算処理F14
00の動作を図4(a)の関数器を用いて簡単に説明す
る。マイコン12は、処理F1300の処理結果である
積分値により、関数器の関数101を用いて位相指令T
HRFを、関数102を用いて通流率指令GMRFとを
作成する。ここで、通流率指令GMRFは第1の電力変
換器2あるいは第2の電力変換器3を構成するトランジ
スタの点弧時間幅を設定するものであり、通流率指令G
MRFが最小でトランジスタの点弧時間を最小に、また
通流率指令GMRFが最大で点弧時間を最大とするもの
である。一方、位相指令は0°から180°の範囲で設
定しており、通流率指令GMRFが最小の位相制御の範
囲でのみ可変させ、その以外は0°または180°に固
定する。次に、駆動用交流電源1の電源電圧位相と位相
指令THRFの関係から第1の電力変換器2あるいは第
2の電力変換器3を構成するトランジスタのスイッチン
グの順番と、通流率指令GMRFからそのタイミングを
演算する。これにより、電機子電流が断続とならない条
件において、位相90°を境に正・負の電圧を連続的に
出力できるものである。
【0028】このスイッチングの順番、タイミングおよ
び切り換え指令の状態により、トランジスタ駆動信号設
定・出力処理F1500は各種信号出力処理を行う。こ
の処理F1500の動作について、図5を用いて説明す
る。
【0029】前述の処理F1100で設定した切り換え
指令に変化がない場合、切り換えはないと判定し、前述
の処理F1400で求めたトランジスタのスイッチング
の順番およびそのタイミングをF1520で出力し、処
理を終了する。また、切り換え指令の設定に変化がある
場合には、切り換えありと判定し、処理F1511で全
トランジスタを即消弧する指令を出力する。さらに処理
F1512で、変更後の指令12bを論理「0」または
論理「1」として出力し、処理を終了する。
【0030】次に、切り換え回路13では、指令12b
により、論理「1」でトランジスタ駆動信号12aを第
1の電力変換器2にトランジスタ駆動指令13aとして
出力し、論理「0」で第2の電力変換器3にトランジス
タ駆動指令13bとして出力を行う。このトランジスタ
駆動指令13aあるいは13bを受け、第1の電力変換
器2あるいは第2の電力変換器3を構成する各トランジ
スタはスイッチング動作を行い、所定の直流電圧を出力
し、エレベータ用直流電動機5の発生する直流電圧との
電位差により電機子電流が流れるものである。
【0031】また、この電機子電流は直流リアクトル4
で平滑され、この電機子電流を前述の如く帰還すること
で、精度高く電機子電流を制御し、ひいては必要トルク
を制御する。さらに、エレベータ用直流電動機5の回転
速度を速度検出器10で検出し、速度制御マイコンに帰
還し速度偏差を小さくするように制御することで、エレ
ベータ用直流電動機5の回転により上昇・下降する乗り
かご7は高精度かつ円滑な乗り心地に制御される。
【0032】次に、エレベータの運転状態が力行から回
生に移る際の電機子電流の制御の詳細な動作を電流跳躍
抑止処理の動作と併せ説明する。
【0033】今、力行運転時の電機子電流を第1の電力
変換器2で供給する場合、電流偏差の積分値に対し電機
子電流は図4(b)に示す特性となる。図から明らかな
ように、電機子電流がaの値より大きい状態では電流偏
差の積分値に対し線形の関係があるのに対し、a以下の
範囲では非線形となり、積分値bで電流零となってい
る。これは、電流が小さい場合、直流リアクトル4の発
生する逆起電圧が小さく、逆バイアス状態のトランジス
タが駆動指令に対し点弧しにくいことで発生するもので
ある。また、この特性曲線は、エレベータ用直流電動機
5の速度、すなわち発生電圧により平行移動するもので
ある。
【0034】さて、回生運転に移行する場合、電機子電
流指令IRFが減少し、電流偏差の積分値が図4(b)
において左方向に移動し、電機子電流を減少させる。さ
らに、電機子電流指令IRFを減少させていくと、つい
には電機子電流がほぼ零となる。その後、電機子電流指
令IRFの極性が負に転ずると、前述の処理F1100
で、指令を論理「0」に設定変更する。
【0035】この設定変更を受け、処理F1300では
電流跳躍抑止処理に入る。電流跳躍抑止処理に入ると、
まず設定変更後1回目の処理であるかを処理F1321
で行い、1回目でなければ通常の電流偏差演算処理F1
311、積分演算処理F1312を実行する。
【0036】1回目の場合には、処理F1322で第1
の電力変換器2から第2の電力変換器3への切り換えで
あるかを判定し、第1の電力変換器2から第2の電力変
換器3への切り換えであれば、処理F1323で積分値
を処理F1200で求めた電動機電圧+αの値に変更
し、逆の切り換えであれば、処理F1324で積分値を
電動機電圧−αの値に変更する。
【0037】次に処理F1500では、F1100での
設定変更を受け、処理F1511で全トランジスタを即
消弧する指令を出力し、さらに、処理F1522で指令
12bを論理「1」から「0」に変更し出力する。
【0038】このような処理を行うことで、切り換え直
後の積分値は、電機子電流が流れない値に設定される。
【0039】尚、上記電動機電圧に加える、または減ず
るαは電動機電圧演算処理による演算結果と実際の電動
機電圧との誤差に対する余裕分である。従って、演算制
度がよければ、より小さな値を設定でき、例えば、零に
設定した場合には、電流の不通時間を零にできる。
【0040】以上の電流跳躍抑止処理の有無による電力
変換器切り換え時の電機子電流波形を図6に示す。同図
(a)は本発明の電流跳躍抑止処理がない場合の波形で
あり、図4(b)の積分電圧b付近で第2の電力変換器
3に切り換えた際に図4(c)のcで表す電流跳躍が発
生することを示している。図6(b)は本発明の電流跳
躍抑止処理がある場合の波形であり、第2の電力変換器
3に切り換えた際に電流跳躍が発生しないことを示して
いる。
【0041】このように構成した実施形態では、電力変
換器切り換えの時に積分値を電動機の速度から求めた電
動機電圧に変化させることで、電機子電流の跳躍は発生
しない。これにより、電機子電流を微細に制御でき、乗
りかごを振動させることはなく、また、高精度の着床精
度を得ることができる。
【0042】また、電力変換器切り換えの時は一旦全ト
ランジスタを消弧するため、第1の電力変換器2および
第2の電力変換器3の同時点弧はなく、電源短絡は発生
しない。
【0043】尚、本実施形態では、電動機電圧は電動機
の速度から求めるようにしたが、直接電動機の電圧を検
出して行っても同様の効果が得られることはいうまでも
ない。
【0044】さらに、電流跳躍抑止処理をアナログ回路
で構成しても良いが、この場合にはハード構成が複雑に
なり、高価な構成となる。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、電
力変換器時の電流跳躍を抑止し、乗りかご振動を発生さ
せず、かつ乗りかごの着床精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】切り換え判定処理F1100の動作説明図であ
る。
【図3】電流偏差演算処理、積分演算処理、電流跳躍抑
止処理を行う処理F1300の動作説明図である。
【図4】関数器と電機子電流の関係を示す説明図であ
る。
【図5】トランジスタ駆動信号設定・出力処理F150
0の動作説明図である。
【図6】電機子電流跳躍抑止処理の効果を説明する説明
図である。
【符号の説明】
2 第1の電力変換器 3 第2の電力変換器 5 エレベータ用直流電動機 12 電流制御マイコン 13 切り換え回路 IRF 電機子電流指令 IFB 帰還電流 SP 電動機速度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の自己消弧素子で構成した第1の電
    力変換器とこれと逆向きに接続した第2の電力変換器を
    駆動用交流電源に接続し、前記電力変換器にエレベータ
    用直流電動機を接続し、前記電力変換器を上記エレベー
    タ用直流電動機の力行運転時及び回生運転時に切り換え
    てエレベータの速度制御を行う直流エレベータの制御装
    置において、前記エレベータ用直流電動機の電機子電流
    指令と実際に流れる電機子電流との偏差の積分値に応じ
    て前記電力変換器の出力電圧を可変し、前記電機子電流
    を制御するデジタル回路で構成した電流制御系を備え、
    前記電力変換器の切り換え時に前記電流偏差の積分値を
    電動機の速度から求めた任意の値に変更する電機子電流
    跳躍抑止手段を備えたことを特徴とする直流エレベータ
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記電機子電流跳躍抑止手段は、電動機
    の速度検出値から電動機電圧を求め、この値を上記積分
    値と変更するか、または、上記第1の電力変換器から上
    記第2の電力変換器への切り換え時は求めた電動機電圧
    よりも高い値を上記積分値と変更し、上記第2の電力変
    換器から上記第1の電力変換器への切り換え時には求め
    た電動機電圧よりも低い値を上記積分値と変更すること
    を特徴とする請求項1記載の直流エレベータの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 上記電力変換器の切り換えを、電機子電
    流指令の極性が反転したこと、かつ流れる電機子電流が
    零または零付近であることの論理積で行うことを特徴と
    する請求項1記載の直流エレベータの制御装置。
  4. 【請求項4】 上記電力変換器の切り換え時に、両電力
    変換器を一旦停止させ、一定期間後、電力変換器を動作
    させることを特徴とする請求項1記載の直流エレベータ
    の制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111051231A (zh) * 2017-09-13 2020-04-21 三菱电机株式会社 电梯的控制装置和控制方法
CN111684695A (zh) * 2018-02-16 2020-09-18 三菱电机株式会社 电力变换器的控制装置

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