JPH1081327A - カートン - Google Patents

カートン

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JPH1081327A
JPH1081327A JP23706296A JP23706296A JPH1081327A JP H1081327 A JPH1081327 A JP H1081327A JP 23706296 A JP23706296 A JP 23706296A JP 23706296 A JP23706296 A JP 23706296A JP H1081327 A JPH1081327 A JP H1081327A
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carton
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saw blade
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Fumiaki Maeda
文秋 前田
Masayasu Hayashi
正保 林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Lion Corp
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト高となることがなく、より開封し易
く、開封後の外観をより向上させることができるという
性能を備えたカートン、さらには保存安定性が良好であ
るという性能を備えたカートンの提供。 【解決手段】少なくとも表層と裏層を積層した多層構造
の紙材からなり、底板21と側板22A,22B,23
A,23Bとに囲まれた収納空間24が側板の一つに連
設された天板25によって閉塞される紙製カートンであ
って、側板22Aの表面に貼着される外側折り返し片3
0が折曲げ可能に天板25に連設され、側板22Aの表
面に外側折り返し片30の裏面に貼着される鋸刃状表側
接着部44が設けられ、かつ外側折り返し片30の裏面
に側板22Aの表面に貼着される鋸刃状裏側接着部48
が設けられ、鋸刃状表側接着部44の周縁に位置する表
層22aと鋸刃状裏側接着部48の周縁に位置する裏層
30bのうち少なくとも一方に切り込みが形成されてな
るカートン20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末洗剤などの粉
体を収納するカートンに係わり、さらに詳しくは、コス
ト高となることがなく、より開封し易く、開封後の外観
をより向上させることができるという性能を備えたカー
トン、さらには前述の性能を備えるうえ保存安定性が良
好であるという性能を備えたカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、粉末洗剤が収納される従来の
包装容器の例で、開封したときの状態を示した斜視図で
ある。この例の包装容器は、紙製容器1a内に板紙また
はダンボール製枠体1bを嵌め入れ貼着したシールカー
トンタイプの包装容器である。前記紙製容器1aは、図
20に示すような側板2a,2b,2c,2dの上部に
それぞれ折曲げ可能に連設された天フラップ3a,3
b,3c,3dと、前記側板2a,2b,2c,2dの
下部にそれぞれ折曲げ可能に連設された底フラップ4
a,4b,4c,4dと、端部の側板2aに連接された
余長片5dとからなる紙製シート6を折曲げて作製され
たものである。また、この紙製シート6の容器の内側と
なる面には側板を破断して開封するためのカットテープ
7が余長片5d及び側板2a〜2dを横断するように貼
着されている。また、側板2dにはカットテープ7の端
部を摘むための切り込み7aが形成されている。
【0003】このような紙製シート6と枠体1bを用い
て包装容器を作製するには、紙製シート6を角筒状に折
曲げ、側板2dの余長片5dを側板2aに貼着すること
により収納空間8の側方を閉塞し、底フラップ4a〜4
dを折曲げて固着することにより収納空間8の底部を閉
塞する。ついで、側板2a〜2dを補強するため、図2
1に示すように側板2d〜2aの内面に枠体1bを貼着
後、収納空間8内に粉末洗剤を充填し、この後、天フラ
ップ3a,3b,3c,3dを折曲げて固着することに
より収納空間8の天部を閉塞すると、図22に示すよう
な包装容器が得られる。このような包装容器を開封する
には、カットテープ7の端部を摘み挙げ、側板2d〜2
aを破断し、紙製容器1aを本体1cと蓋部1dに分
け、該蓋部1dを開けることにより、開封することがで
きる。
【0004】また、図23は、従来の包装容器のその他
の例で、開封したときの状態を示した斜視図である。こ
の例の包装容器は、底板9と短側板10a,10bと長
側板11a,11bに囲まれた収納空間14が長側板1
1bに連設された蓋体15によって覆われてなる横長の
直方体状ものであり、前記収納空間14には粉末洗剤が
収納されている。粉末洗剤の使用後は、長側板11aの
上部に設けられた差込み口16に蓋体15の先端部15
aを差込むことにより、収納空間14を覆し、粉体洗剤
を保管できるようになっている。開封前の包装容器は、
裏面が糊付けされた先端部15aが長側板11aに貼着
されており、開封する時は先端部15aを側板11aか
ら剥し、蓋体15を開けることにより、開封することが
できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図22に
示したシールカートンタイプの包装容器にあっては、板
紙またはダンボール製枠体1bを用いる分コストが高く
なるうえ、該枠体1bを紙製容器1a内に嵌め入れ、貼
着する加工費が高いため、得られる包装容器がコスト高
となってしまうという問題があった。また、開封後の包
装容器は、本体1cと蓋部1dとの間すなわちカットテ
ープ7があった部分に隙間があいて見苦しく、開封後の
外観が悪く不満があった。また、図23に示した横長型
の包装容器においては、開封前であっても、蓋体15と
短側板10a,10bの周縁との間に隙間が空いている
ため、該隙間から収納空間14内に湿気が入り保存安定
性が悪く、あるいは前記隙間から粉末洗剤が溢れてしま
うという不都合があった。
【0006】そこで、本願発明者は前述のような問題を
解決するために、特願平8−91554号において特許
出願を行っている。図24は、前記特許出願のカートン
を開封したときの状態を示す斜視図であり、図25は、
このカートンを作成するための厚紙の裏層側から見た展
開図である。このカートンは、少なくとも表層と裏層を
積層した多層構造の紙材からなり、底板21と側板22
A,22B,23A,23Bとに囲まれた収納空間24
が前記側板22A〜23Bの一つに連設された天板25
によって閉塞される紙製カートンであって、前記側板2
2Aの表面に貼着される外側折り返し片30が折曲げ可
能に天板25に連設され、さらに側板22Aの表面に外
側折り返し片30の裏面に貼着される弓形表側接着部1
5が設けられ、弓形表側接着部15の周縁に位置する表
層に切り込み16が形成されてなるものである。
【0007】前記外側折り返し片30の先端部には、摘
み片41が連設されている。前記側板22Aの表面に
は、前記摘み片41を差込むための差込み口39が設け
られている。前記弓形表側接着部15は、これの弦が長
側板22Aと内側折り返し片42との境界に位置するよ
うに設けられており、一方、円弧が差込み口39側とな
るように設けられている。また、このカートンは、天板
25の周縁部の内方から外側折り返し片30にかけて破
断線32が設けられ、破断線32の破断により収納空間
24を開閉する蓋片33を形成できるようになってい
る。また、外側折り返し片30の裏面で、破断線32の
両側に第2の接着部47a,47bが設けられている。
そして、前述のような厚紙を用いてカートンを作製する
とき、外側折り返し片30の裏面の弓形裏側接着部18
は、前記側板22Aの弓形表側接着部15に接着剤によ
り貼着されており、前記第2の接着部47a,47bは
側板22Aの弓形表側接着部15の両側表面に接着剤に
より貼着されている。このような構成のカートンを最初
に開封するときは、摘み片41を摘み上げ、外側折り返
し片30の中央部30cを側板22Aから剥すとともに
破断線32に沿って外側折り返し片30をカットして蓋
片33を形成することにより開封でき、このとき弓形表
側接着部15の表層15aが剥離して弓形裏側接着部1
8の上に接着するようになっているので、弓形表側接着
部15の周囲の側板22Aが剥離したり破れることがな
く、開封後の外観を良好にすることができるものであ
る。
【0008】ところが図24に示すようなカートンにお
いては、コストや保存安定性については十分満足できる
ものの、外側折り返し片30を側板22Aから剥すとき
の強度、すなわち、弓形表側接着部15の表層15aを
裏層15bから剥離するとき剥離強度が、カートンを構
成する紙質にもよるが6.5kgf程度と大きいため、
摘み片41を摘み上げてカートンを開封するには抵抗が
大きく、外側折り返し片30にしわが発生してしまうた
め、開封後の外観において不満があった。また、前述の
ように弓形表側接着部15の表層15aを裏層15bか
ら剥離するときの剥離強度が大きいと、子供や老人など
の力の小さい人が使用する場合には、スムーズに開封し
難いという問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、コスト高となることがなく、より開封し易く、開封
後の外観をより向上させることができるという性能を備
えたカートン、さらには前述の性能を備えるうえ保存安
定性が良好であるという性能を備えたカートンを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも表層と裏層を積層した多層構造の紙材からな
り、底板と複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一
つに連設された天板によって閉塞される紙製カートンで
あって、前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が
折曲げ可能に前記天板に連設され、さらに前記外側折り
返し片が貼着される側板の表面に該外側折り返し片の裏
面に貼着される先細り部を有する鋸刃状表側接着部が設
けられるか、又は前記外側折り返し片の裏面に側板の表
面に貼着される先細り部を有する鋸刃状裏側接着部が設
けられるか、又はこれら側板の表面の鋸刃状表側接着部
と前記外側折り返し片の裏面の鋸刃状裏側接着部の両方
が設けられ、さらに前記鋸刃状表側接着部の周縁に位置
する表層と前記鋸刃状裏側接着部の周縁に位置する裏層
のうち少なくとも一方に切り込みが形成されてなること
を特徴とするカートンを前記課題の解決手段とした。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のカートンにおいて、鋸刃状表側接着部および/また
は鋸刃状裏側接着部に代えて、三角型表側接着部および
/または三角型裏側接着部が設けられてなることを特徴
とするカートンを前記課題の解決手段とした。
【0012】また、請求項3記載の発明は、前記外側折
り返し片に前記表側接着部の先細り部の頂部の上方を通
り幅方向に延在する折り罫が形成されているか、又は裏
側接着部の先細り部の頂部あるいは該頂部近傍を通り幅
方向に延在する折り罫が形成されていることを特徴とす
る請求項1又は2記載のカートンを前記課題の解決手段
とした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明のカートンの第一の例を示す斜視図であ
る。また、図2は、図1に示したカートンを作製するた
めの厚紙の裏層側から見た展開図である。これらの図に
おいて符号20は、カートンである。第一の例のカート
ン20は、底板21と、長手方向の側板(以下、長側板
と記す。)22A,22Bと、短手方向の側板(以下、
短側板と記す。)23A,23Bとに囲まれた収納空間
24が、一つの長側板22Bに連設された天板25によ
って閉塞される紙製の直方体状のものである。ここでの
収納空間24には、商品Xとして粉末洗剤などの粉体が
充填されている。
【0014】前記底板21と、長側板22A,22B
と、短側板23A,23Bと、天板25は、図2に示す
ように一枚の厚紙20aによって形成されている。該厚
紙20aは、通常の丸網抄紙機により作製されたもので
あり、少なくとも表層と裏層の二層以上を積層した多層
構造のもので、該裏層は通常古紙から構成されており、
厚紙20aの表層側表面の大部分がカートンの表面とな
り、裏層側表面がカートンの裏面となり、図2中の矢印
Sは紙目である。
【0015】前記短側板23Aは、底板21の一方の短
辺、天板25の一方の短辺、長側板22Bの一方の短
辺、長側板22Bに一方の短辺に連設された側板フラッ
プ26A,27A,28A,29Aを重ね合わせて貼着
して設けられた二重壁構造のものである。短側板23B
は、底板21の他方の短辺、天板25の一方の短辺、長
側板22Bの他方の短辺、長側板22Bに他方の短辺に
連設された側板フラップ26B,27B,28B,29
Bを重ね合わせて貼着して設けられた二重壁構造のもの
である。
【0016】天板25には、外側の長側板22Aの表面
に貼着される外側折り返し片30が折曲げ可能に連設さ
れている。前記天板25の両方の短辺(周縁部)より内
方の位置から折り返し片30にかけて破断可能な破断線
32が設けられ、該破断線32の破断により前記収納空
間24を開閉する蓋片33が形成できるようになってい
る。このようにして形成された蓋片33は、天板25の
中央部25cと外側折り返し片30の中央部分30aと
からなるものである。
【0017】前記破断線32のうち天板25に設けられ
る半切れ32aは、図3に示すように天板25の表層2
5a側と裏層25b側からそれぞれ切り込み34a,3
4bを、半切れ状態で厚み方向の位置がわずかにずれる
ように入れることが好ましい。半切れ状態であると、切
り込み34a,34bが天板25の表面側から裏面側に
まで貫通していないので、収納空間24への湿気の侵入
を少なくでき、特に、商品Xとして粉末洗剤が収納され
る場合、粉末洗剤が湿気により塊状となってしまうのを
低減することができるからである。また、前記破断線3
2のうち外側折り返し片30に設けられるミシン目32
bは、表面側から裏面側にまで貫通する通常のミシン目
である方が蓋片33を形成し易く、開封が容易となるか
らである。また、ここでのミシン目32bとしては、図
2に示すような鉤形に曲ったジッパー形式のもの以外
に、直線形式のミシン目でもよいが、鉤形に曲ったジッ
パー形式のミシン目とした方がより開封し易い。
【0018】前記天板25の両方の短辺から天板25の
表層25a側に形成される切り込み34aまでの幅W1
としては、大きい方が、外側折り返し片30のミシン目
32bと、天板25の長辺との間に作られる内角θが大
きくなるため、開封が容易となるからである。例えば、
カートンの大きさが横150×縦90×高さ134mm
である場合、前記幅W1は、10mm程度が好ましく、
また、前記内角θは45゜程度が好ましい。
【0019】外側折り返し片30の中央部30cの先端
部には摘み片41が連設されている。この摘み片41の
形状は、摘むことができ、後述する凸部41bを形成で
きる形状であればよく、例えば、半円形、矩形、逆台
形、逆三角形などを挙げることができ、この第一の例で
は半円形となっている。また、この摘み片41と外側折
り返し片30との境界には、折り罫41aが幅方向に沿
って水平に形成されていることが好ましい。このような
折り罫41aが形成されていると、摘み片41を摘み上
げてカートンを開封するとき、摘み片41がこの折り罫
41aの位置で折れ曲がり、摘み片41の他の位置にし
わができるのを防止することができるので開封後の外観
が良好であり、また、摘み片41と外側折り返し片30
との境界に均等に引き剥し力をかけることができるの
で、摘み片41を引き上げて破断線32に沿って外側折
り返し片30をカットするときに、中央部30cの両側
のミシン目32b,32bのカット量にずれが生じにく
く、開封し易い。なお、折り罫41aは、ミシン目形式
のものでもよい。
【0020】前記長側板22Aには、摘み片41を差込
むための差込み口39が形成されている。この長側板2
2Aには、差込み口39を内側から覆うための内側折り
返し片(他の折り返し片)42が折曲げ可能に連接され
ている。そして、前記内側折り返し片42の裏面の周辺
部42aを長側板22Aの内面に接着剤等により貼着し
て差込み口39を取り囲む周囲部が形成されている。ま
た、内側折り返し片42の裏面の周辺部42aより内方
で、差込み口39を覆う中央部42bには、エンボス加
工等により凹部が形成されており、長側板22Aと、内
側折り返し片42とを貼着したときに、長側板22Aと
内側折り返し片42との間で、かつ差込み口39の周囲
に隙間ができ、蓋片33の先端部33aならびに摘み片
41を差込み口39に差込み易くなっている。
【0021】長側板22Aの表面で、前記差込み口39
と前記内側折り返し片42との間には、図4(B)に示
すような鋸刃状表側接着部44が設けられている。この
鋸刃状表側接着部44は、前記内側折り返し片42側か
ら差込み口39側にかけて先細りの部分(先細り部)4
4cが二つ並べられてなるものであり、この第一の例で
はW型となっている。ここでの鋸刃状表側接着部44
は、W字状のジグザグの周縁部が差込み口39側となる
ように設けられており、一方、ジグザグの周縁部の両端
を繋ぐ水平周縁部が長側板22Aと内側折り返し片42
との境界に沿うように設けられている。各先細り部44
cの頂部44dの頂角α1は、小さい方が好ましく、こ
の第一の例では、90゜程度になっている。
【0022】また、外側折り返し片30の裏面でミシン
目32bより内方に図4(A)に示すような鋸刃状裏側
接着部48が設けられている。この鋸刃状裏側接着部4
8は、前述の鋸刃状表側接着部44と略同形状であり、
前記天板25側から外側折り返し片30の下部側にかけ
て先細りの部分(先細り部)48cが二つ並べられてな
るものであり、この第一の例ではW型となっている。鋸
刃状裏側接着部48は、ジグザグの周縁部が蓋片33の
先端部33a側となるように設けられ、一方、ジグザグ
の周縁部の両端を繋ぐ水平周縁部が天板25と外側折り
返し片30との境界と一致するように設けられている。
各先細り部48cの頂部48dの頂角α 2は、小さい方
が好ましく、この第一の例では、90゜程度になってい
る。
【0023】そして、図4(B)や図5に示すように前
記鋸刃状表側接着部44の周縁に位置する長側板22A
の表層22aに切り込み45が形成されるか、又は図4
(A)や図6に示すように前記鋸刃状裏側接着部48の
周縁に位置する外側折り返し片30の裏層30bに切り
込み46が形成されるか、又鋸刃状表側接着部44の周
縁に位置する長側板22Aの表層22aに切り込み45
が形成され、かつ前記鋸刃状裏側接着部48の周縁に位
置する外側折り返し片30の裏層30bに切り込み46
が形成されている。ここで鋸刃状表側接着部44の周縁
に位置する長側板22Aの表層22aに切り込み45が
形成されているとき、前記天板25の裏面の裏層25b
又は外側折り返し片30の裏面の裏層30bに切り込み
46aが前記天板25と外側折り返し片30との境界に
位置する折り返し部に沿って形成されていることが好ま
しい。あるいは前記鋸刃状裏側接着部48の周縁に位置
する外側折り返し片30の裏層30bに切り込み46が
形成されているとき、前記外側折り返し片30が貼着さ
れる長側板22Aの表面の表層22a又はこれに連設さ
れた内側折り返し片(他の折り返し片)42の表面の表
層に半切れ状態の切り込み45aが長側板22Aと内側
折り返し片42との境界に位置する折り返し部に沿って
形成されていることが好ましい。前記切り込み45a
は、半切れ状態であるので、厚紙20aの表面側から裏
面側まで貫通しておらず、表層のみに切り込みが入って
いるものである。このような切り込み45aを形成する
場合は、長側板22Aと内側折り返し片42との境界に
位置する折り返し部の全部分に亘って形成される。な
お、鋸刃状表側接着部44の周縁に位置する長側板22
Aの表層22aに切り込み45が形成されているとき、
鋸刃状表側接着部44の水平周縁部の延長線上に位置す
る長側板22Aと内側折り返し片42との境界にも半切
れ状態の切り込みが形成されていてもよい。
【0024】前記鋸刃状裏側接着部48ならびに鋸刃状
表側接着部44が、それぞれ前述のような二つの先細り
部を並べて構成され、さらに前記鋸刃状表側接着部44
の周縁に位置する表層22aと前記鋸刃状裏側接着部4
8の周縁に位置する裏層30bのうち少なくとも一方に
切り込みが形成されたものであると、鋸刃状表側接着部
44の周縁に位置する表層22aに切り込み45が形成
されている場合は、後述するように摘み片41を引き上
げ、破断線32に沿って外側折り返し片30ならびに天
板25をカットすることにより蓋片33を形成してカー
トンを開封するときに、鋸刃状表側接着部44の各頂部
44dにさしかかると、これら頂部44dからジグザグ
の周縁部の切り込み45によって紙材の層間剥離(表層
22aと裏層22bとの層間剥離)が殆ど抵抗なくスム
ーズに始まり、これが鋸刃状表側接着部44全体に広が
り水平周縁部に至って完結し、鋸刃状表側接着部44の
表層22aが長側板22Aから完全に引き剥されて、外
側折り返し片30の鋸刃状裏側接着部48上に接着した
状態で残る。
【0025】あるいは、鋸刃状裏側接着部48の周縁に
位置する裏層30bに切り込み46が形成されている場
合、カートンを開封するときに鋸刃状裏側接着部48の
各頂部48dにさしかかると、これら頂部48dからジ
グザグの周縁部の切り込み46によって紙材の層間剥離
(表層30aと裏層30bとの層間剥離)が殆ど抵抗な
くスムーズに始まり、これが鋸刃状裏側接着部48全体
に広がり水平周縁部に至って完結し、鋸刃状裏側接着部
48の裏層30bが外側折り返し片30から完全に引き
剥されて、長側板22Aの鋸刃状表側接着部44上に接
着した状態で残る。
【0026】また、外側折り返し片30には、鋸刃状表
側接着部44の各先細り部44cの頂部44dの上方を
通り幅方向に延在する折り罫51aが形成されている
か、または、鋸刃状裏側接着部48の各先細り部48c
の頂部48dあるいは該頂部48d近傍を通り幅方向に
延在する折り罫51dが形成されていることが好まし
い。このような折り罫51aが形成されていると、摘み
片41を摘み上げてカートンを開封するとき、外側折り
返し片30の中央部30cがこの折り罫51aの位置で
折れ曲がり、鋸刃状表側接着部44の各先細り部44c
の頂部44dまたは鋸刃状裏側接着部48の各先細り部
48cの頂部48dに確実に引き剥し力を加えることが
でき、また、外側折り返し片30の中央部30cの他の
位置にしわができるのを防止することができるからであ
る。
【0027】また、前記外側折り返し片30の裏面で、
ミシン目32bの両側すなわち鋸刃状鋸刃状裏側接着部
48の両側に第2の接着部47a,47bが前記鋸刃状
鋸刃状裏側接着部48と近接してあるいは接するように
設けられている。また、摘み片41の裏面にエンボス加
工等により凸部41bが形成されており、かつ長側板2
2Aの表面で、前記凸部41bと対応する位置に凸部3
9aが形成されている。これら凸部41b,凸部39a
の形状としては、例えば、円形、矩形などを挙げること
ができ、この第一の例ではそれぞれ略長方形状となって
いる。このような凸部41b,凸部39aが形成されて
いると、外側折り返し片30を長側板22Aに貼着した
とき、図7に示すように凸部41bと凸部39aが当接
し、しかも摘み片41の端部41cと長側板22A表面
との間に摘み用の間隙43ができて、摘み片41が浮き
上がった状態となるので、カートンを最初に開封すると
き、摘み片41を容易に摘むことができる。
【0028】前記長側板22Aの表面の差込み口39の
近傍で、かつ外側折り返し片30で覆われる部分には下
側点状接着部49が設けられるか、又は外側折り返し片
30の裏面のミシン目32bより内方で、かつ鋸刃状裏
側接着部48と凸部41bとの間には上側点状接着部5
0が設けられるか、又は長側板22Aの表面の下側点状
接着部49と外側折り返し片30の裏面の上側点状接着
部50の両方が設けられ、さらに該下側点状接着部49
の周縁に位置する長側板22Aの表層22aと、上側点
状接着部50の周縁に位置する外側折り返し片30の裏
層30bのうち少なくとも一方に切り込みが形成されて
いることが好ましい。
【0029】また、前記長側板22Aの高さHは、他の
側板22B,23A,23Bよりも天板25の厚み分程
度低くなっていることが好ましい。ここで側板22Aの
高さHが他の側板22B,23A,23Bと同じ高さで
あると、外側折り返し片30を長側板22Aに貼着した
とき、天板25と外側折り返し片30との境界に位置す
る折り返し部の高さが天板25と各側板22B,23
A,23Bとの境界に位置する折り返し部の高より高く
なり、得られるカートンの天板25に傾斜ができたり、
長側板22Aの長辺と外側折り返し片30との間に隙間
ができてしまうからである。
【0030】前述のような厚紙20aを用いてカートン
の折り畳み物を作製するサック貼り工程を行うとき、厚
紙20aに接着部と非接着部をそれぞれ所定のパターン
によって設ける必要があるが、ここでの接着部は、外側
折り返し片30の裏面の上側点状接着部50と、鋸刃状
裏側接着部48と、第2の接着部47a,47bにコー
ルドグルー等の接着剤がアプリケーターロール等によっ
て塗布されることにより設けられるが、このときミシン
目32bの部分を避けて接着剤を塗布することが開封時
におけるこの部分の外観上好ましい。ミシン目32bの
部分にまで接着剤が塗布されると、ミシン目32bから
接着剤が浸み込んで、開封時にミシン目32bからきれ
いに開封できないことがあり、また、剥離性を有するオ
ーバーコート剤の材質によっては、全面塗布も可能であ
る。また、厚紙20aの表層側表面には、必要に応じて
オフセット印刷やグラビア印刷などの印刷が施されてお
り、さらにこの印刷層上に外側折り返し片30と接着す
る部分を除いて、例えば、第2の接着部47a,47b
や鋸刃状裏側接着部48や上側点状接着部50を接着す
る部分を除いて、ビニール引き、OPニス、剥離OPニ
ス、剥離UVコートなどのオーバーコートが施されるこ
とにより前記非接着部が設けられる。ここで厚紙20a
の表層側表面で接着する部分にもオーバーコートが施さ
れていると、接着不良が生じる恐れがあるからである。
【0031】そして、外側折り返し片30の鋸刃状裏側
接着部48は長側板22Aの鋸刃状表側接着部44に接
着剤等により貼着されており、さらに、両側の第2の接
着部47a,47bは長側板22Aの鋸刃状表側接着部
44の両側表面に接着剤等により貼着されている。さら
に長側板22Aに下側点状接着部49が設けられている
場合は、該下側点状接着部49は外側折り返し片30の
裏面に接着剤等により貼着されており、外側折り返し片
30に上側点状接着部50が設けられている場合は、該
上側点状接着部50は長側板22Aの表面に接着剤等に
より接着されており、下側点状接着部49と上側点状接
着部50の両方が設けられている場合は、長側板22A
の下側点状接着部49と外側折り返し片30の上側点状
接着部50とが接着剤等により貼着されている。このよ
うに鋸刃状裏側接着部48と鋸刃状表側接着部44との
貼着と、第2の接着部47a,47bと長側板22Aと
の貼着以外に、下側点状接着部49と外側折り返し片3
0とを貼着あるいは上側点状接着部50と長側板22A
とを貼着あるいは下側点状接着部49と上側点状接着部
50とを貼着することにより長側板22Aと外側折り返
し片30とを接着したカートンは、鋸刃状裏側接着部4
8と鋸刃状表側接着部44との貼着と、第2の接着部4
7a,47bと長側板22Aとの貼着することにより長
側板22Aと外側折り返し片30とを接着したカートン
に比べて、長側板22Aと外側折り返し片30との接着
力がより強くなる。また、下側点状接着部49の周縁の
表層22aと外側折り返し片30の上側点状接着部50
の周縁の裏層30bのうち少なくとも一方に切り込みが
形成されていることより、開封時には下側点状接着部4
9の表層22aと上側点状接着部50の裏層30bのう
ちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着し、下側点
状接着部49の周囲の長側板22Aや、上側点状接着部
50の周囲の外側折り返し片30が剥離したり破れたり
することが少なくなる。
【0032】また、蓋片33を構成する天板25の中央
部25cの裏面には、該中央部25cの周縁からはみだ
さない板紙からなる組立式計量スプーン35が接着剤、
両面テープ等により取り外し可能に貼着されている。こ
の組立式計量スプーン35は、横長の長方形状のもの
で、折り目や切り込み等が形成されており、簡単に組立
てられるようになっているものである。このような組立
式計量スプーン35の材質としては、紙などが用いら
れ、特にバルカナイズドファイバーが好適に用いられ
る。
【0033】図2に示した厚紙20aを用いて図1に示
したカートンを作製するには、例えば以下の工程によっ
て製造することができる。まず、包材メーカーにおい
て、図2に示したような厚紙20aを用意し、天板25
の裏面に組立式計量スプーン35を天板25の中央部2
5cの周縁からはみ出さないように接着剤、両面テープ
等で取り外し可能に貼着する。ついで、図8に示すよう
に内側折り返し片42と長側板22Aとの境界を谷にし
て折曲げて、内側折り返し片42の裏面の周辺部42a
を、長側板22Aの内面に接着剤等を用いて貼着して差
込み口39を取り囲む周囲部を形成する。
【0034】この後、厚紙20aの外側折り返し片30
の裏面の上側点状接着部50と、鋸刃状裏側接着部48
と、第2の接着部47a,47bには、ミシン目32b
の部分を避けて接着剤等を塗布し、ついで図9に示すよ
うに底板21と長側板22Aとの境界と、長側板22B
と天板25との境界を谷にして折曲げた後、外側折り返
し片30の鋸刃状裏側接着部48と長側板22Aの鋸刃
状表側接着部44とを貼着するとともに、外側折り返し
片30の第2の接着部47a,47bを側板22Aの鋸
刃状表側接着部44の両側表面に貼着し、さらにこれと
ともに長側板22Aの下側点状接着部49と、外側折り
返し片30の上側点状接着部50とを貼着した後、板状
の折り畳み物20bを作製する。
【0035】この後、洗剤メーカーでの組み立て時に側
板の立ち上げを容易とするために、前記折り畳み物20
bを、これの底板21と長側板22Bとの境界と、天板
25と外側折り返し片30との境界を山にして折り曲げ
て折り目を付けて図10に示すような板状の折り畳み物
20cを作製した後、該折り畳み物20cを、これの底
板21と長側板22Aとの境界と、長側板22Bと天板
25との境界を山にして折曲げて、図9に示した折り畳
み物20bの状態に戻しておく。ついで、このような折
り畳み物20bを積み重ね、紐等で束ねた後、洗剤メー
カーに運搬する。洗剤メーカーに搬入された折り畳み物
20bは、一時的に保管される。このような折り畳み物
20bは板状となっているので、また、組立式計量スプ
ーン35はシート状のまま折り畳み物20b内に挿入さ
れているので、運搬時や保管時に、嵩張らず、積み重ね
易く、高積みすることができる。
【0036】ついで、洗剤メーカーにおいて折り畳み物
20bを、図11に示すようにフラップ26B,27
B,28B,29Bを接着剤等により貼着して短側板2
3Bを形成し、この短側板23Bの反対側の開口部60
から収納空間24内に商品Xとして粉末洗剤を充填後、
フラップ26A,27A,28A,29Aを接着剤等に
より貼着して短側板23Aを形成すると、図1に示すよ
うなカートンが得られる。
【0037】次に、このようにして得られたカートンの
使用例について説明する。まず、図1に示すカートンの
摘み片41を摘み上げ、破断線32に沿って外側折り返
し片30をカットして蓋片33の先端部33aを形成す
る。ここで摘み片41を摘み上げるとき、図7に示した
ように摘み片41が浮き上がった状態となっているの
で、摘み片41を容易に摘むことができる。このように
すると、図12に示すように長側板22Aの下側点状接
着部49の周縁の表層22aと外側折り返し片30の上
側点状接着部50の周縁の裏層30bのうち少なくとも
一方に切り込みが形成されていることより、下側点状接
着部49の表層22aと上側点状接着部50の裏層30
bのうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着した
状態で載る。例えば、厚紙20aが表層と裏層の二層構
造のものである場合、下側点状接着部49の表層20a
が剥離して上側点状接着部50上に接着し、長側板22
Aには下側点状接着部49の裏層20bが残る。
【0038】さらに、摘み片41を引き上げ、破断線3
2に沿って外側折り返し片30ならびに天板25をカッ
トして残りの部分の蓋片33を形成し、蓋片33を開け
ると、図12に示すように蓋片33を構成する天板25
の中央部25cの裏面に貼着された組立式計量スプーン
35が露出する。このようにすると、鋸刃状表側接着部
44の周縁に位置する表層22aと鋸刃状裏側接着部4
8の周縁に位置する裏層30bのうち少なくとも一方に
切り込みが形成され、鋸刃状裏側接着部48が鋸刃状表
側接着部44に貼着されていることにより、紙材の層間
剥離が殆ど抵抗なくスムーズに始まり、鋸刃状表側接着
部44の表層22aと鋸刃状裏側接着部48の裏層30
bのうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着した
状態で載る。例えば、図12に示すように鋸刃状表側接
着部44の表層20aが容易に剥離して外側折り返し片
30の鋸刃状裏側接着部48上に接着し、長側板22A
には鋸刃状表側接着部44の裏層20bが残る。また、
このとき、前記外側折り返し片30の中央部30cに前
述のような折り罫51aが形成されていることにより、
外側折り返し片30の中央部30cがこの折り罫51a
の位置で折れ曲がり、鋸刃状表側接着部44の各先細り
部44cの頂部44dまたは鋸刃状裏側接着部48の各
先細り部48cの頂部48dに確実に引き剥し力を加え
ることができる。
【0039】ついで、露出したシート状の組立式計量ス
プーン35を天板25の中央部25cから取り外した
後、この組立式計量スプーン35を組立て計量スプーン
を作製する。そして、組立た計量スプーンで収納空間2
4に収容された粉末洗剤Xをすくい取って計量し、使用
する。粉末洗剤Xを使用した後は、差込み口39に摘み
片41を差込むことにより、収納空間24を閉塞し、粉
末洗剤Xを保管しておく。ここで組立た計量スプーン
は、蓋片33により収納空間24を閉塞する前に、収納
空間24内に入れておく。再度、粉末洗剤Xを取出すと
きは、摘み片41を差込み口39から抜き、蓋片33を
開け、この後、前述の方法と同様に計量スプーンを用い
て粉末洗剤Xを使用すればよい。
【0040】第一の例のカートン20にあっては、前記
長側板22Aの表面に外側折り返し片30の裏面に貼着
される鋸刃状表側接着部44が設けられ、かつ前記外側
折り返し片30の裏面に長側板22Aの表面に貼着され
る鋸刃状裏側接着部48が設けられ、前記鋸刃状表側接
着部44の周縁に位置する表層22aと前記鋸刃状裏側
接着部48の周縁に位置する裏層30bのうち少なくと
も一方に切り込みが形成され、前記鋸刃状表側接着部4
4が二つの先細り部44cを並べて構成され、前記鋸刃
状裏側接着部48は二つの先細り部48cを並べて構成
されたことにより、開封時に鋸刃状表側接着部44の各
先細り部44cの頂部44dあるいは鋸刃状裏側接着部
48の各先細り部48cの頂部48dに引き剥し力を集
中させることができるので、紙材の層間剥離が殆ど抵抗
なくスムーズに始まって、鋸刃状表側接着部44の表層
22aを裏層22bから剥離するときあるいは鋸刃状裏
側接着部48の裏層30bを表層30aから剥離すると
きの剥離強度を従来と比べて小さくすることができるの
で、鋸刃状表側接着部44の表層44aと鋸刃状裏側接
着部48の裏層48bのうちいずれかが容易に剥離して
他方の上に接着し、鋸刃状裏側接着部48の周囲の外側
折り返し片30や、鋸刃状表側接着部44の周囲の長側
板22Aが剥離したり破れることがなく、さらに、外側
折り返し片30にしわが発生することも低減することが
でき、従って子供や老人などの力の弱い人でも容易に開
封でき、開封後の外観をより向上させることができる。
【0041】また、第一の例のカートン20にあって
は、初期開封時に、前述のように鋸刃状表側接着部44
の表層44aと鋸刃状裏側接着部48の裏層48bのう
ちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着した状態で
載るようになっているので、切り取り片等のゴミの発生
はない。また、安価な紙を用いて作製することができる
ので、容器内に板紙またはダンボール製枠体を嵌め入れ
た従来のシールカートンタイプの包装容器のようにコス
ト高となることがない。また、紙材からなるものである
ので、使用後の廃棄処理性あるいはリサイクル性が良好
である。さらに、収納空間24への粉末洗剤の充填は、
従来から用いられている成形充填シール機を用いること
ができるので、新規に設備投資をする必要がない。
【0042】また、第一の例のカートン20にあって
は、前記外側折り返し片30に鋸刃状表側接着部44の
各先細り部44cの頂部44dの上方を通り幅方向に延
在する折り罫51aが形成されているか、または、鋸刃
状裏側接着部48の各先細り部48cの頂部48dある
いは該頂部48d近傍を通り幅方向に延在する折り罫5
1dが形成されたことにより、摘み片41を摘み上げて
カートンを開封するとき、外側折り返し片30の中央部
30cがこの折り罫51aの位置で折れ曲がり、鋸刃状
表側接着部44の各先細り部44cの頂部44dまたは
鋸刃状裏側接着部48の各先細り部48cの頂部48d
に確実に引き剥し力を加えることができ、また、外側折
り返し片30の中央部30cの他の位置にしわができる
のを防止することができる。
【0043】また、第一の例のカートン20において、
前記鋸刃状表側接着部44の周縁に位置する表層22a
に切り込み45が形成されているとき、前記天板25ま
たは外側折り返し片30の裏面の裏層に切り込み46a
が前記天板25と外側折り返し片30との境界に位置す
る折り返し部に沿って形成されたものにあっては、外側
折り返し片30の裏面が剥がれても天板25の裏面が外
側折り返し片30に伴って剥がれることがない。また、
第一の例のカートン20において、前記鋸刃状裏側接着
部48の周縁に位置する裏層30bに切り込み46が形
成されているとき、長側板22Aまたはこれに連設され
た内側折り返し片(他の折り返し片)42の表面に半切
れ状態の切り込み45aが形成されたものにあっては、
長側板22Aの表面が剥がれても内側折り返し片(他の
折り返し片)42の表面が長側板22Aに伴って剥がれ
ることがない。
【0044】また、第一の例のカートン20にあって
は、前記外側折り返し片30の裏面の鋸刃状裏側接着部
48の両側に第2の接着部47a,47bが該鋸刃状裏
側接着部48と近接してあるいは接するように設けら
れ、前記両側の第2の接着部47a,47bが長側板2
2Aに貼着されたことにより、開封前は外側折り返し片
30と長側板22Aとの間の隙間の密封性が良好で、該
隙間から収納空間24内に湿気が侵入したり、あるいは
収納空間24に収容された粉末洗剤が前記隙間から外部
に溢れることを防止することができるので保存安定性が
優れており、また、鋸刃状裏側接着部48と長側板22
Aの表面との貼着だけにより外側折り返し片30と長側
板22Aとが接着されている場合と比べて長側板22A
と外側折り返し片30との接着力がより強くなる。
【0045】また、第一の例のカートン20にあって
は、短側板23A,23Bが、それぞれ、短側板フラッ
プ26A〜29A,26B〜29Bを重ね合わせて貼着
して形成された二重壁構造とされたことにより、側面の
強度が確保される。また、側板22A,22B,23
A,23Bの周縁と天板25の周縁部との間に隙間が空
いていないので、該隙間から収納空間24内に湿気が侵
入することや前記隙間から粉末洗剤が溢れることがな
く、保存安定性が優れる。また、天板25の周縁部の内
方から外側折り返し片30にかけて破断可能に設けられ
る破断線32のうち少なくとも天板25に設けられる破
断線32を半切れ状態としたことにより、ミシン目が天
板25の表面側から裏面側にまで貫通していないので、
収納空間24への湿気の侵入を少なくでき、特に、商品
Xとして粉末洗剤が収納される場合、粉末洗剤が湿気に
より塊状となってしまうのを低減することができるから
である。さらに、前記摘み片41を差込むための差込み
口39が長側板22Aに設けられ、該差込み口39を内
側から覆うための内側折り返し片42が折曲げ可能に前
記差込み口39を形成した長側板22Aに連設され、前
記内側折り返し片42の裏面の周辺部42bを前記長側
板22Aの内面に貼着して前記差込み口39を取り囲む
周囲部が形成されたことにより、差込み口39から収納
空間24内に湿気が侵入したり、あるいは収納空間24
に収容された粉末洗剤が差込み口39から外部に溢れる
ことを防止することができる。
【0046】なお、第一の例のカートン20において
は、短側板23A,23Bが二重壁構造である場合につ
いて説明したが、必ずしもこれに限らず、三重壁構造以
上のものであってもよい。また、第一の例のカートン2
0においては、天板25の裏面の中央部25cに組立式
計量スプーン35を貼着した場合について説明したが、
予め成形されたプラスチック製計量スプーンを収納空間
24に入れてもよく、この場合には該プラスチック製計
量スプーンは図12の開口部60から収納空間24に挿
入することができ、また、計量スプーンを必要としない
場合には収納空間24に挿入しなくてもよい。また、第
一の例のカートン20においては、破断可能な破断線3
2が天板25の両方の短辺(周縁部)より内方の位置か
ら折り返し片30にかけて設けられた場合について説明
したが、破断線32が天板25の両方の短辺(周縁部)
から折り返し片30にかけて設けられ、破断線32の破
断により形成される蓋片33が天板25の全部分と折り
返し片30の中央部30cとから構成されるようにして
もよい。また、第一の例のカートン20においては、鋸
刃状表側接着部44が、これの水平周縁部が長側板22
Aと内側折り返し片42との境界に位置する場合につい
て説明したが、鋸刃状表側接着部44が前記境界より下
方に設けられていてもよい。
【0047】図13は、本発明の第二の例のカートンの
蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
また、図14は、第二の例のカートンを作製するための
厚紙の展開図の部分拡大図であり、(A)三角型裏側接
着部が設けられた外側折り返し片の裏層側から見た図で
あり、(B)は三角型表側接着部が設けられた長側板の
表層側から見た図である。この第二の例のカートン70
が、第一の例のカートンと異なるところは、図14に示
すような厚紙20dを用いて作製されたものであり、長
側板22Aの表面に設けられる表側接着部44と、外側
折り返し片30の裏面に設けられる裏側接着部48の形
状が三角型である点である。
【0048】この第二の例での三角型表側接着部44
は、図14(B)に示すように一つの先細り部44cか
らなるものであり、V字状のジグザグの周縁部が差込み
口39側となるように設けられており、一方、ジグザグ
の周縁部の両端を繋ぐ水平周縁部が長側板22Aと内側
折り返し片42との境界に沿うように設けられている。
先細り部44cの頂部44dの頂角α1は、前述の第一
の例のものより大きくなっている。また、この第二の例
での三角型裏側接着部48は、図14(B)に示す前述
の鋸刃状表側接着部44と略同形状であり、一つの先細
り部48cからなるものであり、V字状のジグザグの周
縁部が蓋片33の先端部33a側となるように設けら
れ、一方、ジグザグの周縁部の両端を繋ぐ水平周縁部が
天板25と外側折り返し片30との境界に沿うように設
けられている。先細り部48cの頂部48dの頂角α2
は、前述の第一の例のものより大きくなっている。そし
て、この第二の例のカートン70でも三角型表側接着部
44の周縁に位置する表層22aと前記三角型裏側接着
部48の周縁に位置する裏層30bのうち少なくとも一
方に切り込みが形成されている。この第二の例のカート
ン70にあっては、前述の構成としたことにより、コス
ト高となることがなく、子供や老人などの力の弱い人で
も容易に開封でき、開封後の外観をより向上させること
ができ、さらに保存安定性が優れる。
【0049】図15は、本発明の第三の例のカートンの
蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
また、図16は、第三の例のカートンを作製するための
厚紙の展開図の部分拡大図であり、(A)鋸刃状裏側接
着部が設けられた外側折り返し片の裏層側から見た図で
あり、(B)は鋸刃状表側接着部が設けられた長側板の
表層側から見た図である。この第三の例のカートン80
が、第一の例のカートンと異なるところは、図16に示
すような厚紙20eを用いて作製されたものであり、長
側板22Aの表面に設けられる鋸刃状表側接着部44
と、外側折り返し片30の裏面に設けられる鋸刃状裏側
接着部48の形状が山字型である点である。
【0050】この第三の例での鋸刃状表側接着部44
は、図16(B)に示すように先細り部44cが三つ並
べられてなるものであり、山字状のジグザグの周縁部が
差込み口39側となるように設けられており、一方、ジ
グザグの周縁部の両端を繋ぐ水平周縁部が長側板22A
と内側折り返し片42との境界に沿うように設けられて
いる。各先細り部44cの頂部44dの頂角α1は、前
述の第一の例のものより小さくなっている。 また、こ
の第三の例での外側折り返し片30は、図16(B)に
示す前述の鋸刃状表側接着部44と略同形状であり、先
細り部48cが三つ並べられてなるものであり、山字状
のジグザグの周縁部が蓋片33の先端部33a側となる
ように設けられ、一方、ジグザグの周縁部の両端を繋ぐ
水平周縁部が天板25と外側折り返し片30との境界に
沿うように設けられている。各先細り部48cの頂部4
8dの頂角α2は、前述の第一の例のものより小さくな
っている。そして、この第三の例のカートン80でも鋸
刃状表側接着部44の周縁に位置する表層22aと前記
鋸刃状裏側接着部48の周縁に位置する裏層30bのう
ち少なくとも一方に切り込みが形成されている。この第
三の例のカートン80にあっては、前述の構成としたこ
とにより、コスト高となることがなく、子供や老人など
の力の弱い人でも容易に開封でき、開封後の外観をより
向上させることができ、さらに保存安定性が優れる。
【0051】つぎに、本発明のカートンの第四の例につ
いて図17を用いて説明する。図17は、第四の例のカ
ートンを作製するための厚紙を説明するための図であ
り、(A)表層側から見た厚紙の展開図の部分拡大図で
あり、(B)はこの厚紙の半切れのミシン目が形成され
た折り返し部の断面図である。この第四の例のカートン
が、第一の例のカートンと異なるところは、図17
(A)に示すような厚紙20hを用いて作製されたもの
であり、長側板22Aと内側折り返し片42との境界に
位置する折り返し部に沿って形成される切り込み45a
が図17(B)に示すような半切れによるミシン目45
aである点である。前記半切れによるミシン目45a
は、半切目45bと、繋目45cとが交互に形成されて
なるものである。前記半切目45bは、厚紙20hの表
面側から裏面側まで貫通しておらず、表層のみに切り込
みが入っているものである。この半切目45bの長さ
は、できるだけ長い方が好ましい。また、前記繋目45
cには切り込みは形成されていない。この繋目45cの
長さは、できるだけ短い方が好ましい。この第四の例の
カートンにあっては、前述の構成としたことより、第一
の例のカートンと同様の作用効果がある。
【0052】つぎに、本発明のカートンの第五の例につ
いて図18を用いて説明する。図18は、第五の例のカ
ートンを作製するための厚紙の全切れのミシン目が形成
された折り返し部の断面図である。この第五の例のカー
トンが、第四の例のカートンと異なるところは、図18
に示すような厚紙20iを用いて作製されたものであ
り、長側板22Aと内側折り返し片42との境界に位置
する折り返し部に沿って形成される切り込み45aが全
切れによるミシン目45aである点である。前記全切れ
によるミシン目45aは、図18に示すように全切目4
5dと、繋目45cとが交互に形成されてなるものであ
る。前記全切目45dは、厚紙20iの表面側から裏面
側まで貫通しているものである。この全切目45dの長
さは、できるだけ長い方が好ましい。また、前記繋目4
5cには切り込みは形成されていない。この繋目45c
の長さは、できるだけ短い方が好ましい。この第五の例
のカートンにあっては、前述の構成としたことより、第
一の例のカートンと同様の作用効果がある。
【0053】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、もちろん本発明の主旨および適用範囲は、以下
の実施例により制限されるものではない。本発明のカー
トンを家庭用の粉末洗剤用小型容器に適用すべく、容器
サイズが、高さ165mm、幅160mm、奥行き90
mmで、内容量が1,200g(約1,400cc)
である図1と同様の直方体状のカートンを試作した。こ
のカートンを作製するための厚紙としては、図2と同様
の厚紙20aを用い、この厚紙20aをなす材料として
は、ネオサンド605g/m2(商品名;本州製紙株式
会社製)を使用した。また、外側折り返し片30の先端
部(外側折り返し片30と摘み片41との境界の位置)
の高さは60mmであり、天板の切り込み34a,34
a間の幅を140mm、また、天板25に厚み方向の位
置がわずかにずれるように設けられた切り込み34aと
34bとの幅は、5mmであった。また、鋸刃状表側接
着部44の形状は、W型であり、周縁の表層22aには
切り込み45が形成されているものであり、各頂部44
dの頂角α1は90゜であった。以上の仕様によって本
発明によるカートンを試作し、老人、子供を含む10人
のパネラーによって開封および再封テストを行った結
果、初期開封時の抵抗を感じないでスムーズに開封で
き、鋸刃状表側接着部44の表層22aが裏層22bか
ら容易に剥離して外側折り返し片30の裏面の鋸刃状裏
側接着部48上に接着した状態で載っており、このとき
の剥離強度はいずれも約3.5kgf程度であり、ま
た、鋸刃状裏側接着部48の周囲の外側折り返し片30
や、鋸刃状表側接着部44の周囲の長側板22Aが剥離
したり破れることもなく、また、容易に再封できること
が確認された。また、開封時に粉末洗剤の飛散はなく、
また、再封したものを倒しても天板と側板との隙間か
ら、粉末のこぼれは少なかった。上記テストの結果、本
発明の実施例のカートンは、子供や老人などの力の弱い
人でも容易に開封でき、開封後の外観をより向上させる
ことができることが分った。
【0054】なお、本発明のカートンの望ましい実施の
形態としては、次に記載したような構成要件を設定した
ときに、以下のような効果を特に得ることができる。 1.本発明のカートンにおいては、前記表側接着部の周
縁に位置する表層に切り込みが形成されているとき、前
記天板または外側折り返し片の裏面の裏層に切り込みが
前記天板と外側折り返し片との境界に位置する折り返し
部に沿って形成されてきることが好ましい。このような
構成のカートンにあっては、外側折り返し片の裏面が剥
がれても天板の裏面が外側折り返し片に伴って剥がれる
ことがない。 2.本発明のカートンにおいては、前記裏側接着部の周
縁に位置する裏層に切り込みが形成されているとき、前
記外側折り返し片が貼着される側板またはこれに連設さ
れた他の折り返し片の表面に形成する切り込みを前記側
板と他の折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿
って半切れまたは全切れによるミシン目とするか、ある
いは半切れの切り込みとすることが好ましい。このよう
な構成のカートンにあっては、側板の表面が剥がれても
他の折り返し片の表面が側板に伴って剥がれることがな
い。 3.本発明のカートンにあっては、前記外側折り返し片
の裏面の裏側接着部の両側に第2の接着部が該裏側接着
部と近接してあるいは接するように設けられ、前記両側
の第2の接着部が側板に貼着されていることが好まし
い。このような構成のカートンにあっては、開封前は外
側折り返し片と側板との間の隙間の密封性が良好で、該
隙間から収納空間内に湿気が侵入したり、あるいは収納
空間に収容された粉末洗剤が前記隙間から外部に溢れる
ことを防止することができるので保存安定性が優れてお
り、また、裏側接着部と側板の表面との貼着だけにより
外側折り返し片と側板とが接着されている場合と比べて
側板と外側折り返し片との接着力がより強くなる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載のカートンにあっては、前述の構成としたことによ
り、開封時に鋸刃状表側接着部の頂部または鋸刃状裏側
接着部の頂部に引き剥し力を集中させることができるの
で、紙材の層間剥離が殆ど抵抗なくスムーズに始まっ
て、鋸刃状表側接着部の表層を裏層から剥離するときあ
るいは鋸刃状裏側接着部の裏層を表層から剥離するとき
の剥離強度を従来と比べて小さくすることができるの
で、鋸刃状表側接着部の表層と鋸刃状裏側接着部の裏層
のうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着し、鋸
刃状裏側接着部の周囲の外側折り返し片や、鋸刃状表側
接着部の周囲の側板が剥離したり破れることがなく、さ
らに、外側折り返し片にしわが発生することも低減する
ことができ、従って子供や老人などの力の弱い人でも容
易に開封でき、開封後の外観をより向上させることがで
きる。また、初期開封時に、前述のように鋸刃状表側接
着部の表層と鋸刃状裏側接着部の裏層のうちいずれかが
容易に剥離して他方の上に接着した状態で載るようにな
っているので、切り取り片等のゴミの発生はない。ま
た、安価な紙を用いて作製することができるので、容器
内に板紙またはダンボール製枠体を嵌め入れた従来のシ
ールカートンタイプの包装容器のようにコスト高となる
ことがない。また、紙材からなるものであるので、使用
後の廃棄処理性あるいはリサイクル性が良好である。さ
らに、収納空間への粉末洗剤の充填は、従来から用いら
れている成形充填シール機を用いることができるので、
新規に設備投資をする必要がない。
【0056】請求項2記載のカートンにあっては、前述
の構成としたことにより、請求項1記載のカートンと略
同様の作用効果がある。請求項3記載のカートンにあっ
ては、特に、外側折り返し片に前記表側接着部の先細り
部の頂部の上方を通り幅方向に延在する折り罫が形成さ
れているか、又は裏側接着部の先細り部の頂部あるいは
該頂部近傍を通り幅方向に延在する折り罫が形成された
ことにより、カートンを開封するときに、外側折り返し
片の中央部が前記折り罫の位置で折れ曲がり、表側接着
部の頂部または裏側接着部の頂部に確実に引き剥し力を
加えることができ、また、外側折り返し片の中央部の他
の位置にしわができるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカートンの第一の例を示す斜視図で
ある。
【図2】 図1のカートンを作製するための厚紙の展開
図である。
【図3】 図1のカートンの天板に設けられる半切れ状
態の破断線を説明するための断面図である。
【図4】 図2の厚紙の展開図の部分拡大図であり、
(A)は鋸刃状裏側接着部が設けられた外側折り返し片
の裏層側から見た図であり、(B)は鋸刃状表側接着部
が設けられた側板の表層側から見た図である。
【図5】 鋸刃状表側接着部が設けられた側板の縦断面
図である。
【図6】 鋸刃状裏側接着部が設けられた外側折り返し
片の縦断面図である。
【図7】 図2の厚紙の外側折り返し片を側板に貼着
したときの摘み片の状態を説明するための部分断面図で
ある。
【図8】 図2の厚紙の内側折り返し片の裏面の周辺部
を、長側板の内面に貼着して差込み口を取り囲む周囲部
を形成したときの状態を示す平面図である。
【図9】 図2の厚紙の折り畳み物を説明するための平
面図である。
【図10】 図9の折り畳み物を作製した後、作製され
る折り畳み物を説明するための平面図である。
【図11】 一方の短側板を形成後、収納空間に商品
(粉末洗剤)を充填する工程を説明するための斜視図で
ある。
【図12】 図1のカートンの蓋片を開けて開封したと
きの状態を示す斜視図である。
【図13】 本発明のカートンの第二の例で、これの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図14】 図13のカートンを作製するための厚紙の
展開図の部分拡大図であり、(A)三角型裏側接着部が
設けられた外側折り返し片の裏層側から見た図であり、
(B)は三角型表側接着部が設けられた長側板の表層側
から見た図である。
【図15】 本発明のカートンの第三の例で、これの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図16】 図15のカートンを作製するための厚紙の
展開図の部分拡大図であり、(A)鋸刃状裏側接着部が
設けられた外側折り返し片の裏層側から見た図であり、
(B)は鋸刃状表側接着部が設けられた長側板の表層側
から見た図である。
【図17】 本発明のカートンの第四の例を作製するた
めの厚紙を説明するための図であり、(A)表層側から
見た厚紙の展開図の部分拡大図であり(B)はこの厚紙
の半切れのミシン目が形成された折り返し部の断面図で
ある。
【図18】 本発明のカートンの第五の例を作製するた
めの厚紙の全切れのミシン目が形成された折り返し部の
断面図である。
【図19】 従来のシールカートンタイプの包装容器の
例で、開封したときの状態を示す斜視図である。
【図20】 図19に示した包装容器の外側の紙製容器
を作製するための紙製シートの容器の内側となる面から
見たときの展開図である。
【図21】 図19に示した包装容器の作製工程を説明
するための斜視図である。
【図22】 図19に示した包装容器の開封前の状態を
示す斜視図である。
【図23】 従来の包装容器のその他の例で、開封した
ときの状態を示す斜視図である。
【図24】 従来のカートンの例を示す斜視図である。
【図25】 図24に示した従来のカートンを作製する
ための厚紙の展開図である。
【符号の説明】
20,70,80・・・カートン、20a,20d,20
e,20h,20i・・・厚紙、21・・・底板、22A,2
2B・・・長手方向の側板(長側板)、23A,23B・・・
短手方向の側板(短側板)、22a・・・表層、22b・・・
裏層、24・・・収納空間、 25・・・天板、25a・・・表
層、25b・・・裏層、25c・・・中央部、26A,27
A,28A,29A・・・側板フラップ、26B,27
B,28B,29B・・・側板フラップ、X・・・商品、30
・・・外側折り返し片、30a・・・表層、30b・・・裏層、
30c・・・中央部、32・・・破断線、32a・・・半切れ、
32b・・・ミシン目、34a,34b・・・切り込み、33
・・・蓋片、33a・・・先端部、H・・・高さ、S・・・紙目、W
1・・・幅、θ・・・内角、35・・・組立式計量スプーン、39
・・・差込み口、39a・・・凸部、41・・・摘み片、41a・
・・折り罫、41b・・・凸部、41c・・・端部、42・・・内
側折り返し片、42a・・・周辺部、42b・・・中央部、4
3・・・間隙、44・・・表側接着部、44c・・・先細り部、
44d・・・頂部、α1・・・頂角、45・・・切り込み、45a
・・・切り込み、45b・・・半切目、45c・・・繋目、45
d・・・全切目、46・・・切り込み、46a・・・切り込み、
47a,47b・・・第2の接着部、48・・・裏側接着部、
48c・・・先細り部、48d・・・頂部、α2・・・頂角、49
・・・下側点状接着部、50・・・上側点状接着部、51a・・
・折り罫、60・・・開口部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表層と裏層を積層した多層構
    造の紙材からなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納
    空間が側板の一つに連設された天板によって閉塞される
    紙製カートンであって、 前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可
    能に前記天板に連設され、 さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に該
    外側折り返し片の裏面に貼着される先細り部を有する鋸
    刃状表側接着部が設けられるか、又は前記外側折り返し
    片の裏面に側板の表面に貼着される先細り部を有する鋸
    刃状裏側接着部が設けられるか、又はこれら側板の表面
    の鋸刃状表側接着部と前記外側折り返し片の裏面の鋸刃
    状裏側接着部の両方が設けられ、 さらに前記鋸刃状表側接着部の周縁に位置する表層と前
    記鋸刃状裏側接着部の周縁に位置する裏層のうち少なく
    とも一方に切り込みが形成されてなることを特徴とする
    カートン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカートンにおいて、鋸刃
    状表側接着部および/または鋸刃状裏側接着部に代え
    て、三角型表側接着部および/または三角型裏側接着部
    が設けられてなることを特徴とするカートン。
  3. 【請求項3】 前記外側折り返し片に前記表側接着部の
    先細り部の頂部の上方を通り幅方向に延在する折り罫が
    形成されているか、又は裏側接着部の先細り部の頂部あ
    るいは該頂部近傍を通り幅方向に延在する折り罫が形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載のカー
    トン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347757A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Kao Corp 紙容器
JP2003095244A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Toppan Printing Co Ltd 密封容器
JP2005263299A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Kao Corp 紙容器
JP2013231664A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Nippon Paper Crecia Co Ltd 製品検査装置およびその検査方法

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