JPH1080911A - コンクリート製品の成形装置 - Google Patents

コンクリート製品の成形装置

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JPH1080911A
JPH1080911A JP23897396A JP23897396A JPH1080911A JP H1080911 A JPH1080911 A JP H1080911A JP 23897396 A JP23897396 A JP 23897396A JP 23897396 A JP23897396 A JP 23897396A JP H1080911 A JPH1080911 A JP H1080911A
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JP
Japan
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surface forming
forming die
bottom wall
mold
die
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JP23897396A
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Inventor
Takayoshi Yoshida
孝義 吉田
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MARUESU TEKKO KK
Original Assignee
MARUESU TEKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直壁の所定傾斜角度αや所定連続角度θの異
なるコンクリート製品を成形したい場合に、逐一別の表
面成形型を製作しなくても型組ができるようにするとと
もに、型組作業を容易にして、変更に対する対応性の向
上を図る。 【解決手段】 底壁に所定傾斜角度αで立設され所定連
続角度θで連続する一対の直壁を有したコーナ擁壁を成
形する装置であって、一対の表面成形型40を夫々スラ
イド移動可能に支持し平面位置A及び所定連続角度θに
対応した折曲位置Bに移動可能に基台20に設けられる
一対の支持台21と、支持台位置決め機構30と、底壁
及び直壁の側端面を成形する側端面成形型50と、直壁
の上端面を成形する上端面成形型52と、底壁の外面を
成形する底壁外面成形型57と、所定傾斜角度αに対応
して支持台21を傾動させる傾動位置決め機構60と、
表面成形型40と底壁外面成形型57との間隙を塞ぐ閉
塞機構70と、直壁の裏面及び底壁の内面を成形する内
型60とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、底壁及び底壁に所
定傾斜角度で立設されるとともに所定連続角度で連続す
る一対の直壁を有したコンクリート製品を成形するコン
クリート製品の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のコンクリート製品とし
ては、例えば、図22に示すように、左右に所定角度θ
で列設されたL型擁壁Kの端部同士が衝合するコーナ部
に設けられたコーナ擁壁Cがある。L型擁壁Kは、底壁
部1の一側縁に直壁部2を所定傾斜角度αで立設して断
面略L字状に形成され、例えば、直壁部2の表面には、
小石が多数露出した模様や自然石模様等の種々の表面模
様が成形されている。また、コーナ擁壁Cは、図23に
も示すように、底壁3及び該底壁3に所定傾斜角度αで
立設され、所定連続角度θで連続する一対の直壁4を有
して構成されている。そして、底壁3及び直壁4の側端
面5に左右のL型擁壁Kの端面を衝合させるようにして
いる。直壁4の表面にもL型擁壁Kと同様の模様が成形
されている。
【0003】従来、このコーナ擁壁Cを成形する成形装
置としては、例えば、図24に示すようなものが知られ
ている(例えば、実公平2−44965号公報掲載)。
この成形装置10は、コーナ擁壁Cを底壁3を上にして
成形する所謂縦型といわれるタイプのものであり、直壁
4の裏面4a,直壁4の上端面4b及び底壁3の裏面3
aの一部を成形する下型11と、直壁4の表面を成形す
る上型12と、底壁3及び直壁4の側端面5を成形し横
方向に移動可能な側端面成形型13とを備えている。下
型11は、コーナ擁壁Cの各直壁4の裏面を成形する一
対の裏面成形型11aを備え、該一対の裏面成形型11
aは内側ヒンジ機構14を介して互いに角度調整可能に
連結されている。15は底壁3の裏面3a及び底壁3の
小口3bを成形し、裏面成形型11aの上部延設板16
に載置される小口成形板である。また、上型12は、コ
ーナ擁壁Cの各直壁4の所定傾斜角度αに対応して傾斜
する型面を有し、該型面が所定連続角度θで連続するよ
うにゴム板等で形成された接続部材17を介して連結さ
れる一対の表面成形型12aを備えている。該一対の表
面成形型12aの型面には模様を成形する型面が形成さ
れている。これらの成形型は、基台18に予めボルト等
で据え付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の成形装置10にあっては、コーナ擁壁Cの直
壁4の所定傾斜角度αを変更したい場合には、逐一所定
傾斜角度αの異なる表面成形型12aを製作しなければ
ならないとともに、表面成形型12aを交換して型組を
行なわなければならないので、型組作業が煩雑で、それ
だけ、変更に対する対応性が悪いという問題があった。
また、コーナ擁壁Cの直壁4の所定連続角度θを変更し
たい場合にも、下型11や上型12の表面成形型12a
をボルト等を取外して配置し直し、更にボルト等で固定
して据え付けなければならないので、それだけ、型組作
業が煩雑で効率が悪いという問題があった。
【0005】ところでまた、近年、図22に示すよう
に、L型擁壁Kの直壁部2やコーナ擁壁Cの直壁4が、
表面側に設けられる表面コンクリートFcと裏面側に設
けられ上記表面コンクリートFcとは種類の異なる裏面
コンクリートRcとを一体化して層状に成形する技術の
研究が為されている。これは、成形型に、先に表面コン
クリートFcを流し込み、次に、裏面コンクリートRc
を流し込んで成形するものである。ところが、上述した
従来のコンクリート製品の成形装置10のように所謂縦
型といわれるタイプのものでは、表面コンクリートFc
を成形する表面成形型12aが垂直になるので、表面コ
ンクリートFcを流し込んでも下側に偏ることから、こ
れを流動状態で入れることができないことになり、その
ため、直壁部2や直壁4を水平にして成形する所謂水平
打ちによらなければ成形が困難になる。然しながら、L
型擁壁Kの直壁部2は水平なので、所謂水平打ちに対応
できるが、コーナ擁壁Cにあっては、直壁4が所定連続
角度θで折れ曲がっているので、その表面成形型も折れ
曲がることになり、そのため、表面コンクリートFcが
流動状態で入ると、結局は型面上を傾斜に沿って流動し
てしまい、成形が困難になるという問題があった。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、直壁の所定傾斜角度αや所定連続角度θの異なる
コンクリート製品を成形したい場合に、逐一別の表面成
形型を製作しなくても型組ができるようにするととも
に、型組作業を容易にして、変更に対する対応性の向上
を図ったコンクリート製品の成形装置を提供することを
目的とする。また、直壁を表面コンクリートと裏面コン
クリートとを層状にしたコンクリート製品を成形する場
合に、この成形を容易に成形できるようにしたコンクリ
ート製品の成形装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明のコンクリート製品の成形装置は、底壁
及び該底壁に所定傾斜角度αで立設され所定連続角度θ
で連続する一対の直壁を有したコンクリート製品を成形
し、上記各直壁の表面を夫々成形する一対の表面成形型
を有したコンクリート製品の成形装置において、基台
と、上記一対の表面成形型を夫々スライド移動可能に支
持し該表面成形型を互いに連続させて平面上に位置させ
る平面位置及び該表面成形型が上記所定連続角度θにな
るように該表面成形型を連続線で折り曲げる折曲位置に
移動可能に上記基台に設けられる一対の支持台と、該支
持台を上記折曲位置に位置決めする支持台位置決め機構
と、上記表面成形型に設けられ上記底壁及び直壁の側端
面を成形する側端面成形型と、上記表面成形型に設けら
れ上記直壁の上端面を成形する上端面成形型と、上記基
台に設けられ上記底壁の外面を成形する底壁外面成形型
と、上記所定傾斜角度αに対応して上記支持台及び上記
底壁外面成形型の少なくともいずれか一方を傾動位置決
めする傾動位置決め機構と、該傾動位置決め機構による
傾動によって生じる上記表面成形型と上記底壁外面成形
型との間隙を塞ぐ閉塞機構と、上記表面成形型,側端面
成形型及び上端面成形型の型組後に搬送されて設けられ
上記直壁の裏面及び底壁の内面を成形する内型とを備え
た構成としている。
【0008】そして、必要に応じ、上記閉塞機構を、上
記各表面成形型の上記底壁外面成形型がわの端部に夫々
設けられ上記底壁外面成形型の型面に当接可能な側縁を
有するとともに当該表面成形型の型面方向に移動可能な
閉塞板と、該閉塞板の側縁が上記底壁外面成形型の型面
に当接した状態で該閉塞板を該表面成形型に止着可能な
止着手段とを備えて構成している。この場合、上記止着
手段を、上記表面成形型及び上記閉塞板のいずれか一方
に適宜の間隔で形成され上記閉塞板の移動方向に延びる
複数の長孔と、上記表面成形型及び上記閉塞板のいずれ
か他方に形成され長孔に対応する挿通孔と、上記長孔及
び挿通孔に挿通されるビスと、該ビスに螺合し締付けに
よって上記閉塞板を表面成形型に止着する止めナットと
を備えて構成したことが有効である。
【0009】また、必要に応じ、上記傾動位置決め機構
を、上記支持台を支持するベース部材と、該ベース部材
の上記底壁外面成形型がわを回動可能に支持する回動機
構と、上記ベース部材の前側を上下動させて該ベース部
材を回動させる上下動機構とから構成している。更に、
必要に応じ、上記内型を、上記一対の直壁の裏面を夫々
成形し互いに角度調整可能に連結された一対の裏面成形
型と、該裏面成形型に夫々設けられ互いに所定間隔離間
して底壁の内面の外側部分を成形する一対の内面成形型
と、該一対の内面成形型の間隔を覆い該間隔に対応する
底壁の内側部分を成形する覆い成形板とを備えて構成し
ている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係るコンクリート製品の成形装置につい
て説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付
して説明する。本発明の実施の形態に係る成形装置が成
形するコンクリート製品は、、図2,図3及び図22に
示すように、上記と同様のコーナ擁壁Cであって、底壁
部1に所定傾斜角度αで立設された直壁部2を有した左
右のL型擁壁Kが所定連続角度θで延在する当該左右の
L型擁壁Kの端部同士が衝合するコーナ部に設けられ
る。コーナ擁壁Cは、底壁3及び該底壁3に所定傾斜角
度αで立設され所定連続角度θで連設される一対の直壁
4を有し、底壁3及び直壁4の側端面5に左右のL型擁
壁Kの端面を衝合させるようにしている。6は直壁4の
上端面である。コーナ擁壁Cの大きさは、例えば、高さ
Hが、H=1000〜1500mm,一方の直壁4の幅
Dが、D=1700〜2200mmに設定される。所定
傾斜角度αは、例えば、α=1°〜3°程度である。
【0011】また、図2及び図3に示すように、コーナ
擁壁Cの直壁4は、表面側に設けられる表面コンクリー
トFcと裏面側に設けられ上記表面コンクリートFcと
は種類の異なる裏面コンクリートRcとを一体化して層
状に成形されている。表面コンクリートFcとしては、
例えば、着色したモルタル、砂や種石を混入したモルタ
ル等種々のコンクリートが用いられる。また、裏面コン
クリートRcとしては、例えば、通常良く用いられるコ
ンクリートを始め、種々のコンクリートが用いられる。
更に、L型擁壁Kの直壁部2及びコーナ擁壁Cの直壁4
の表面には模様が成形されている。
【0012】実施の形態に係る成形装置Sにおいて、図
1,図4乃至図21に示すように、20は接地される基
台、21は各直壁4の表面を夫々成形する後述の一対の
表面成形型40を夫々支持する一対の支持台である。支
持台21は、一対の表面成形型40を夫々スライド移動
可能に支持し、この表面成形型40を互いに連続させて
平面上に位置させる平面位置A及び該表面成形型40を
上記所定連続角度θになるように該表面成形型40の連
続線で折り曲げられた折曲位置Bに移動可能に、後述の
傾動位置決め機構60を介して上記基台20に設けられ
ている。詳しくは、図4に示すように、一対の支持台2
1は夫々基台20の中央で傾動位置決め機構60のベー
ス部材61に対してヒンジ機構22を介して回動可能に
支持されている。支持台21の回動は例えばクレーン等
を用いて行なう。また、図1に示すように、支持台21
の前面にはローラ23が突出して設けられているととも
に、ベース部材61には、支持台21の回動時にこのロ
ーラ23をガイドして支持台21の回動を安定させるガ
イド孔24が設けられたガイド板25が設けられてい
る。
【0013】30は支持台21を折曲位置Bに位置決め
する支持台位置決め機構である。この支持台位置決め機
構30は、図1及び図6に示すように、基台20の両側
端部に回動可能に一対ずつ設けられ、図6に詳しく示す
ように、長さ調整可能なシャフト31と、シャフト31
の上端部に対応した位置であって支持台21の両側端部
に取付け板32aを介して回転可能に設けられ下向き開
放の係合凹部32を有した突片33と、シャフト31の
上端部に設けられ突片33の係合凹部32に係合されて
支持台21を折曲位置Bに位置決めする係合凸部34と
を備えている。係合凸部34には係合時に回動させられ
て上記突片33に沿うロック片35が回動可能に設けら
れている。そして、このロック片35及び突片33には
ロックピン36が挿入される貫通孔37が設けられてお
り、ロックピン36の挿入によりシャフト31の回動が
ロックされる。
【0014】表面成形型40は、図4及び図5に示すよ
うに、支持台21に対してスライド可能に支持される矩
形状の可動体41と、可動体41に固定され直壁4の表
面の模様を成形するゴムなどの樹脂製の型体42とを備
えて構成されている。左右の可動体41の互いに隣り合
う側端縁43は衝合して連続させられている。この可動
体41の側端縁43が連続する連続線44側の端部は平
盤状に形成されて露出しており、コーナ擁壁Cの角部を
成形する角部成形面45を構成している。また、左右の
可動体41からは互いに重なり合う板体46が突設され
ており、一方の板体46に上記側端縁43を中心とする
円弧状孔47を設け、他方の板体46に円弧状孔47に
挿通されるガイドピン48を設け、支持台21が回動す
る際これに追従して可動体41が可動体41の側端縁4
3を衝合させながらスライドして折れ曲がるように、互
いを連結している。可動体41の裏面には、図5(b)
に示すように、その移動方向に複数の長孔49が設けら
れている。一方、支持台21の上面には、図4に示すよ
うに、可動体41の長孔49に挿通されて可動体41の
移動をガイドする複数のガイドピン49aが突設されて
いる。
【0015】図1に示すように、50は表面成形型40
の可動体41にボルト等で固定され底壁3及び直壁4の
側端面5を成形するL字状の側端面成形型である。図5
(c)に示すように、51は可動体41に設けられた側
端面成形型50の取付部である。側端面成形型50は、
予め、上記の所定傾斜角度αに合わせて形成される。図
1に示すように、52は表面成形型40の可動体41に
ボルト等で固定され直壁4の上端面6を成形する上端面
成形型である。図5(c)に示すように、53は可動体
41に設けられた上端面成形型52の取付部である。図
18(a),図19(a),図20及び図21に示すよ
うに、左右の上端面成形型52の隣り合う端部間には、
支持台21の回動時に干渉しないように間隔54が設け
られている。そして、この端部には、図18(a)に示
すように、支持台21の平面位置Aにおいて間隔54を
塞ぐ直状閉塞板55、図19(a),図20及び図21
に示すように、支持台21の折曲位置Bにおいて間隔5
4を塞ぐ折曲閉塞板56が取付けられる。図1,図10
及び図11に示すように、57は基台20に設けられ底
壁3の外面を成形する底壁外面成形型である。底壁外面
成形型57の型面は矩形の板体で形成されている。
【0016】図1,図4,図10及び図11に示すよう
に、60は上記所定傾斜角度αに対応して支持台21及
び底壁外面成形型57の少なくともいずれか一方、実施
の形態においては、支持台21を傾動位置決めする傾動
位置決め機構である。傾動位置決め機構60は、支持台
21をその中央で上記ヒンジ機構22を介して支持する
ベース部材61と、ベース部材61の底壁外面成形型5
7がわを回動可能に支持する回動機構62と、ベース部
材61の前側を上下動させてベース部材61を回動させ
る上下動機構66とから構成されている。尚、図1中符
号61aは支持台21の左右下端に設けられ、ベース部
材61と同じ高さの支持台脚部材である。回動機構62
は、基台20に設けた第一軸受部材63と、ベース部材
61に設けた第二軸受部材64と、第一及び第二軸受部
材63,64同士を回動可能に連結する軸65とから構
成されている。
【0017】上下動機構66は、図4に示すように、基
台20に対して上下動して出没可能に設けられるととも
に、上端がベース部材61の下側を支承する支承ボルト
67と、支承ボルト67を基台20に設けた固定板68
に固定する一対の固定ナット69と、支承ボルト67に
設けられスパナが嵌合し支承ボルト67を回転させて上
下動させるためスパナ嵌合部67aとから構成されてい
る。支承ボルト67の上端は半球状に形成されベース部
材61に形成した半球状の凹部に摺接可能に嵌合してお
り、支承ボルト67の上下動による回転が円滑になるよ
うにしている。そして、この上下動機構66の支承ボル
ト67の上下動により、ベース部材61を回動させて、
ベース部材61の角度を変え、支持台21を介して表面
成形型40と底壁外面成形型57との角度を所定傾斜角
度αに対応して設定できるようにしている。
【0018】図1,図5,図10,図12及び図13に
示すように、70は支持台21の所定傾斜角度αの傾動
によって生じる表面成形型40と底壁外面成形型57と
の間隙を塞ぐ閉塞機構である。閉塞機構70は、各表面
成形型40の底壁外面成形型57がわの端部に夫々設け
られ底壁外面成形型57の型面に当接可能な側縁71a
を有するとともに、表面成形型40の型面方向に移動可
能な矩形状の閉塞板71と、閉塞板71の側縁71aが
底壁外面成形型57の型面に当接した状態でこの閉塞板
71を表面成形型40に止着可能な止着手段72とを備
えて構成されている。止着手段72は、図12に示すよ
うに、閉塞板71に閉塞板71の移動方向に延びる複数
の長孔73を適宜の間隔で形成し、表面成形型40の底
壁外面成形型57側端部に表面成形型40の型面より突
出する取付け板77を固着し、この取付け板77に長孔
73に対応する挿通孔74を開設し、この挿通孔74及
び長孔73に皿ビス75を挿通するとともに、この皿ビ
ス75に止めナット76を螺合し、この止めナット76
の締付けによって、閉塞板71を表面成形型40に止着
する。止めナット76は表面成形型40の裏側から締付
け及び緩め可能になっている。尚、長孔73を取付け板
77に形成し、挿通孔74を閉塞板71に形成してもよ
い。
【0019】80は内型であって、図1,図7乃至図9
に示すように、表面成形型40,側端面成形型50及び
上端面成形型52の型組後に搬送されて型組され、直壁
4の裏面及び底壁3の内面を成形するものである。内型
80の搬送は例えばクレーン100(図15(b))等
を用いて行なう。この内型80は、一対の直壁4の裏面
を夫々成形し互いに角度調整可能にヒンジ81を介して
連結された一対の裏面成形型82と、裏面成形型82に
夫々設けられ互いに所定間隔離間して底壁3の内面の外
側部分を成形する一対の内面成形型83と、一対の内面
成形型83の間隔84を覆い該間隔84に対応する底壁
3の内側部分を成形する覆い成形板85とを備えて構成
されている。86はヒンジ81の軸が固定されるセンタ
ーフレーム、87は夫々左右において裏面成形型82と
内面成形型83とを連結する連結フレームである。88
はセンターフレーム86と左右の連結フレーム87との
間に架設されネジで長さ調整可能な固定アームであり、
裏面成形型82を設定された所定連続角度θに保持する
ものである。89は裏面成形型82に蓋(図示せず)に
よって開閉可能に設けられ、コンクリートを流し込むた
めの投入口である。
【0020】そして、この内型80は、裏面成形型82
の前端が上端面成形型52に支持され、センターフレー
ム86の上端から後がわに水平に突出した突出部90に
おいて底壁外面成形型57の上端部に内型位置決め機構
91を介して支持される。内型位置決め機構91は、図
9に示すように、底壁外面成形型57の上端部に上下方
向に進退可能なボルト92と、該ボルト92を上端部に
固定するナット93とで構成され、ボルト92の先端支
持部94で突出部90を支持し、この先端支持部94の
高さ位置により、突出部90及びセンターフレーム86
を介して、裏面成形型82の特に後端の位置決めを行な
う。
【0021】図1に示すように、96は一対の支持台2
1の前面部に夫々設けられるバイブレータであって、支
持台21上の表面成形型40に適時に振動を与えるもの
である。例えば、支持台21が回動する際に駆動して、
可動体41の側端縁43が衝合しながら確実にスライド
して折れ曲がるようにし、あるいは、表面コンクリート
Fcの流し込み後であって、表面コンクリートFcの硬
化前に駆動して、表面コンクリートFcのクラックの発
生を抑制するようにする。
【0022】従って、この実施の形態に係るコンクリー
ト製品の成形装置Sによって、コーナ擁壁Cを成形する
ときは、以下のようにして行なう。先に、基本的な製造
工程について、図14の工程図を参照して説明する。先
ず、各直壁4の表面を夫々成形する一対の表面成形型4
0を互いに連続させて平面上に配置し(a)、この表面
成形型40上に流動状の表面コンクリートFcを流し込
み(b)、次に、この表面コンクリートFcが硬化する
前の可撓状態時に、表面成形型40を所定連続角度θに
なるように表面成形型40の連続線44で折り曲げ移動
するとともに、その前後いずれかに、表面成形型40を
所定傾斜角度α傾動させ(c)、その後、内型80を所
要位置に位置させ、上記の表面コンクリートFc上に流
動状の裏面コンクリートRcを流し込み(d)、これに
より、表面コンクリートFc及び裏面コンクリートRc
を一体化させて硬化させて製品とする(e)。
【0023】更に詳しく説明すると、先ず、図15に示
すように、内型80の裏面成形型82を例えば、別の支
持台97において、回動させ、その角度関係を、成形し
ようとするコーナ擁壁Cの直壁4の所定連続角度θに合
わせ、固定アーム88で固定するとともに、覆い成形板
85を取付ける。次に、図10及び図16に示すよう
に、支持台21を回動させて折曲位置Bにし、表面成形
型40を成形しようとするコーナ擁壁Cの直壁4の所定
連続角度θに合わせる。この場合、バイブレータ96を
駆動すれば、可動体41の側端縁43が衝合しながら確
実にスライドして折れ曲がる。
【0024】次に、図10及び図16に示すように、閉
塞機構70の止着手段72の止めナット76を緩め、閉
塞板71が前後に摺動できるようにする。この状態で、
傾動位置決め機構60の上下動機構66の支承ボルト6
7を上下させて、ベース部材61を所定傾斜角度αに対
応させて傾動させ、所要の位置及び角度になったなら
ば、固定ナット69の締付けにより支承ボルト67を固
定し、表面成形型40を所定傾斜角度αに設定する。そ
して、支持台位置決め機構30を調整して、支持台21
を支持する。この場合、図13(b)に示すように、閉
塞機構70の閉塞板71は、表面成形型40が傾斜し、
これにより、底壁外面成形型57が相対的に傾斜するの
で、底壁外面成形型57の型面に相対的に押され、閉塞
板71の側縁71aが底壁外面成形型57の型面に当接
した状態で後側に摺動し、干渉することがない。
【0025】次に、図17に示すように、この角度調整
された表面成形型40に、直壁4の厚さに対応するスぺ
ーサ98を適宜の位置に載置し、この表面成形型40に
対して、図15(b)に示すように、上記の内型80を
クレーン100等で搬送し、図17に示すように、裏面
成形型82をスぺーサ98に支持する。そして、センタ
ーフレーム86の突出部90を内型位置決め機構91の
ボルト92の先端支持部94に対峙させ、ボルト92の
高さ位置を調整してボルト92の先端支持部94を突出
部90に当接させる。その後、内型80を搬送して取り
外す。これにより、表面成形型40及び底壁外面成形型
57に対する内型の位置すべきところが規定される。
【0026】次に、図18に示すように、スぺーサ98
を取り外して、支持台21を回動させて表面成形型40
を平面位置Aに位置させる。この場合、バイブレータ9
6を駆動すれば、可動体41の側端縁43が衝合しなが
ら確実にスライドして折れ曲がり、平面位置Aでの側端
縁43の衝合が確実に行なわれる。また、傾動位置決め
機構60の上下動機構66の支承ボルト67を上下させ
て、表面成形型40を水平位置にする。また、図13
(a)に示すように、閉塞機構70の止着手段72の止
めナット76を緩めた状態で、閉塞機構70の閉塞板7
1を底壁外面成形型57がわに突出させて、閉塞板71
の側縁71aを底壁外面成形型57の型面に当接させ
る。
【0027】次に、図18に示すように、上端面成形型
52を型組する。そして、図14(b)に示すように、
平面位置Aに位置させられた支持台21上の表面成形型
40に、流動状の表面コンクリートFcを流し込む。こ
の場合、表面コンクリートFcが側端面成形型50の取
付部51に至らないようにする。次に、図19,図14
(c)に示すように、表面コンクリートFcが硬化する
前の可撓状態時に、支持台21を折曲位置Bに回動し、
表面成形型40を所定連続角度θになるように表面成形
型40の連続線44で折り曲げ移動させる。また、傾動
位置決め機構60の上下動機構66の支承ボルト67を
上下させて、ベース部材61を所定傾斜角度αに対応さ
せて傾動させ、所要の位置及び角度になったならば、固
定ナット69の締付けにより支承ボルト67を固定し、
表面成形型40を所定傾斜角度αに設定する。
【0028】そして、図6に示すように、支持台21を
支持台位置決め機構30で支持する。これにより、表面
コンクリートFcが折れ曲がる。この場合、表面コンク
リートFcは可撓状態なので、表面成形型40の型体4
2の傾斜に沿って流動してしまうことがなく、型体42
に沿って保持される。また、可撓状態であることから、
表面コンクリートFcにひび割れが入ったりする事態が
防止される。また、この場合、閉塞機構70の閉塞板7
1は、図10及び図13(b)に示すように、底壁外面
成形型57の型面に相対的に押され、閉塞板71の側縁
71aが底壁外面成形型57の型面に当接した状態で後
側に摺動し、底壁外面成形型57と表面成形型40との
間隙を塞いだ状態を保持する。そのため、間隙が自動的
に塞がれるので、それだけ、型組作業が容易に行なわれ
る。
【0029】次に、この状態で、表面成形型40の裏側
から閉塞機構70の止着手段72の止めナット76を締
付け、閉塞板71を表面成形型40に止着する。また、
図20に示すように、側端面成形型50を型組する。
尚、図13(b)に示すように、閉塞機構70の隣接す
る閉塞板71間に僅かに隙間jが生じるが、この隙間j
は、上記の大きさのコーナ擁壁C(α=1°〜3°)で
は、0<j≦1〜2mm程度になることから、コンクリ
ートの漏れはほとんど生じることがなく、支障がない。
図では、隙間jを誇張して描いている。安全を図るため
には、例えば、この隙間jにコーキング剤を充填し、隙
間jを塞げば良い。
【0030】各成形型の準備ができたならば、図21に
示すように、内型80をコンベア100等で搬送し、裏
面成形型82の前端を上端面成形型52に支持し、セン
ターフレーム86の突出部90を内型位置決め機構91
のボルト92の先端支持部94に支持する。この場合、
ボルト92の高さ位置が調整されているので、表面成形
型40と裏面成形型82との間隔が所定の幅に設定され
る。尚、従来の縦型の成形装置10においては、所定の
厚さになるように成形型を配置し、更に成形型をボルト
等で固定して据え付けなければならないので、型組作業
が煩雑であったが、本装置では内型80を基台20側に
おくだけでセットできるので、極めて容易に型組を行な
うことができる。
【0031】この状態で、内型80の裏面成形型82の
投入口89を開け、図21,図14(d)に示すよう
に、表面コンクリートFc上に流動状の裏面コンクリー
トRcを流し込む。また、底壁外面成形型57の上端と
裏面成形型82の上端との間から裏面コンクリートRc
を流し込む。この裏面コンクリートRcの流し込みは、
表面コンクリートFcが完全に硬化する前に行ない、バ
イブレータ96を駆動して表面成形型40に振動を付与
することが望ましい。この場合、振動が加えられている
ので、表面コンクリートFcの折曲部分の組織が均一化
し、そのため、表面コンクリートFcの折曲部分にクラ
ックが生じる事態が防止される。そして、数時間養生す
る。これにより、表面コンクリートFc及び裏面コンク
リートRcが一体化させられて硬化させられ、コーナ擁
壁Cが成形される。この場合、裏面コンクリートRcは
内型80の裏面成形型82で押えられるので、裏面コン
クリートRcの傾斜方向への偏りを抑止して成形を確実
にすることができる。脱型するときは、内型80をコン
ベア等で搬送し取り外すとともに、側端面成形型50を
外し、製品をコンベアで支持しながら、支持台21を平
面位置Aにして表面成形型40及び上端面成形型52を
離間させ、それから製品をコンベアで搬送する。
【0032】また、別の所定連続角度θのものを成形す
る場合には、上記と同様に、支持台位置決め機構30の
シャフト31の長さを調整して支持台21の折曲位置B
における角度調整をし、表面成形型40の角度調整を行
なうとともに、内型80の固定アーム88の長さを調整
して裏面成形型82の角度調整を行なって、型組を行な
えば良い。この場合、支持台位置決め機構30のシャフ
ト31の長さを調整し、内型80の固定アーム88の長
さを調整するだけで角度調整を行なうことができるの
で、極めて容易に型組を行なうことができる。
【0033】更にまた、別の所定傾斜角度αのものを成
形する場合には、上記と同様に、傾動位置決め機構60
の上下動機構66の支承ボルト67を上下させて、ベー
ス部材61を所定傾斜角度αに対応させて傾動させ、所
要の位置及び角度になったならば、固定ナット69の締
付けにより支承ボルト67を固定し、表面成形型40を
所定傾斜角度αに設定する。そして、この場合、図13
(a)に示すように、閉塞板71の側縁71aが底壁外
面成形型57の型面に当接した状態で、閉塞板71を底
壁外面成形型57がわに突出させて止着手段72の止め
ナット76を緩めておけば、図13(b)に示すよう
に、閉塞板71が底壁外面成形型57の型面に相対的に
押され、閉塞板71の側縁71aが底壁外面成形型57
の型面に当接した状態で後側に摺動するので、底壁外面
成形型57と表面成形型40との間隙が自動的に塞がれ
る。
【0034】即ち、表面成形型40を折り曲げ移動し、
支持台21を傾動させるだけで、所定傾斜角度αに対応
して閉塞板71により表面成形型40と底壁外面成形型
57との間隙が自動的に塞がれるので、従来のように、
逐一所定傾斜角度αに対応した表面成形型40を製作し
なくても良くなり、また、表面成形型40を逐一交換し
て型組を行なわなくても良くなり、それだけ、型組作業
が容易に行なわれ、変更に対する対応性が良くなる。
【0035】また、上記実施の形態においては、直壁が
層状に成形されない1種類のコンクリートで成形される
コーナ擁壁Cを製造することもできる。この場合には、
図17に示すように、内型80の位置決めを行なった
後、図20に示すように、側端面成形型50及び上端面
成形型52を型組し、図21に示すように、内型80を
コンベア100等で搬送し、裏面成形型82の前端を上
端面成形型52に支持し、センターフレーム86の突出
部90を内型位置決め機構91のボルト92の先端支持
部94に支持する。そして、この状態で内型80の裏面
成形型82の投入口89を開け、流動状のコンクリート
を流し込む。また、底壁外面成形型57の上端と裏面成
形型82の上端との間からコンクリートを流し込む。そ
して、数時間養生する。これにより、1種類のコンクリ
ートで成形されるコーナ擁壁Cが成形される。
【0036】尚、図2及び図3に示すように、製品の下
端部4cは、閉塞板71に対応した部分が表面より凹ん
で成形されるが、この部分は、施工時には、地中に入る
ので、外観品質上支障がない。尚また、上記実施の形態
においては、各型の寸法や所定傾斜角度α,所定連続角
度θを適宜に設定して良いことは勿論である。また、上
記実施の形態では、表面成形型40が模様を成形する型
体42を有しているが、必ずしもこれに限定されるもの
ではなく、コーナ擁壁Cの表面が平面の場合には、可動
体41の表面を滑面板にしてこれを型面として構成して
も良く適宜変更して差し支えない。更に、上記実施の形
態においては、傾動位置決め機構60は、所定傾斜角度
αに対応して支持台21を傾動位置決めしているが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、底壁外面成形型
57を傾動位置決めし、あるいは、支持台21と底壁外
面成形型57との両方を傾動位置決めするよう構成して
もよく、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形
態が成形するコンクリート製品は、直壁が2種のコンク
リートで層状に成形されるものに限らず、層状に成形さ
れない1種類のコンクリートで成形されるコンクリート
製品であっても良いことは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ート製品の成形装置によれば、一対の表面成形型を所定
連続角度θに対応して平面状態から折り曲げることがで
きるようにするとともに、支持台及び底壁外面成形型の
少なくともいずれか一方を所定傾斜角度αに対応して傾
動可能に設け、閉塞機構で底壁外面成形型と表面成形型
との間隙を塞ぐようにしたので、支持台の移動だけで表
面成形型の所定連続角度θの調整を行なうことができる
ことから、従来の装置に比較して、極めて容易に型組を
行なうことができ、変更に対する対応性を向上させるこ
とができる。また、支持台及び底壁外面成形型の少なく
ともいずれか一方を傾動させて所定傾斜角度αに対応で
きるので、従来のように、逐一所定傾斜角度αに対応し
た表面成形型を製作しなくても良くなり、また、表面成
形型を逐一交換して型組を行なわなくても良くなり、そ
れだけ、型組作業を容易に行なうことができ、それだ
け、変更に対する対応性を向上させることができる。
【0038】更に、表面コンクリートと裏面コンクリー
トとが層状に成形され所定角度で連続する一対の直壁を
有したコンクリート製品を成形する際、表面コンクリー
トが硬化する前の可撓状態時に表面成形型を折り曲げ、
その後、裏面コンクリートを流し込んで硬化させて、表
面コンクリートが型面上を傾斜に沿って流動してしまう
ことを防止して成形できることから、このような所定角
度で連続する直壁を有した層状のコンクリート製品を容
易に成形することができ、極めて有用に活用することが
できる。また、直壁を層状に成形する専用機ではなく、
直壁が層状に成形されない1種類のコンクリートで成形
されるコンクリート製品も製造できるので、汎用性を持
たせることができる。
【0039】また、閉塞機構を、表面成形型を摺動可能
な閉塞板を備えて構成した場合には、表面成形型を所定
連続角度θになるように折り曲げ移動する際、閉塞板の
側縁を底壁外面成形型の型面に当接させた状態にしてお
くだけで、閉塞板を底壁外面成形型の型面に相対的に押
させて閉塞板を摺動させ、底壁外面成形型と表面成形型
との間隙を自動的に塞ぐことができるので、それだけ、
型組作業を容易に行なうことができ、変更に対する対応
性をより一層向上させることができる。更にまた、止着
手段を、長孔に挿通するビスと止めナットを螺合するよ
うに構成した場合には、簡易な構造で装置を構成でき、
それだけ、取扱いを容易にして、コストダウンも図るこ
とができるという効果がある。
【0040】更に、傾動位置決め機構を、支持台を支持
するベース部材と、ベース部材の底壁外面成形型がわを
回動可能に支持する回動機構と、ベース部材の前側を上
下動させてベース部材を回動させる上下動機構とから構
成した場合には、簡易な機構で角度調整を行うことがで
き、操作性が向上させられる。また、内型を、角度調整
可能に連結された一対の裏面成形型と、一対の内面成形
型と、内面成形型の間隔を覆う覆い成形板とを備えて構
成した場合には、裏面成形型の角度調整で種々の角度の
内型の型組を行なうことができ、極めて汎用性が良いも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置が成形するコンクリート製品としてのコーナ擁
壁の一例を示す裏側から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置が成形するコンクリート製品としてのコーナ擁
壁の一例を示す表側から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置の要部を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置の表面成形型を示し、(a)は側面図、(b)
は裏面図、(c)は表面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置の支持台位置決め機構を示し、(a)は位置決
め前の状態を示す斜視図、(b)は位置決め支持状態を
示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置の内型を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置の内型の要部を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品の
成形装置の内型位置決め機構を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置の要部を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置を示す側面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置において、閉塞機構を示す図5(c)中X−
X線断面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置において、閉塞機構の作用を示す平面図であ
る。
【図14】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置によって、直壁が層状のコンクリート製品を
成形するときの基本的工程を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置により成形を行なう場合の作用を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置により成形を行なう場合の作用を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置により成形を行なう場合の作用を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図18】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置により成形を行なう場合の作用を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図19】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置により成形を行なう場合の作用を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図20】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置により成形を行なう場合の作用を示す正面図
である。
【図21】本発明の実施の形態に係るコンクリート製品
の成形装置により成形を行なう場合の作用を示す正面図
である。
【図22】コンクリート製品としてのコーナ擁壁の構築
例を示す図である。
【図23】コンクリート製品としてのコーナ擁壁の一例
を示す図である。
【図24】従来のコンクリート製品の成形装置の一例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
C コーナ擁壁 K L型擁壁 3 底壁 4 直壁 5 側端面 6 上端面 θ 所定連続角度 α 所定傾斜角度 Fc 表面コンクリート Rc 裏面コンクリート S 成形装置 20 基台 21 支持台 A 平面位置 B 折曲位置 30 支持台位置決め機構 40 表面成形型 41 可動体 42 型体 43 側端縁 44 連続線 45 角部成形面 46 長孔 49a ガイドピン 50 側端面成形型 52 上端面成形型 57 底壁外面成形型 58 受部材 59 レール 60 傾動位置決め機構 61 ベース部材 62 回動機構 66 上下動機構 70 閉塞機構 71 閉塞板 71a 側縁 72 止着手段 73 長孔 74 挿通孔 75 皿ビス 76 止めナット 80 内型 82 裏面成形型 83 内面成形型 85 覆い成形板 86 センターフレーム 87 連結フレーム 88 固定アーム 89 投入口 90 突出部 91 内型位置決め機構 95 バイブレータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁及び該底壁に所定傾斜角度αで立設
    され所定連続角度θで連続する一対の直壁を有したコン
    クリート製品を成形し、上記各直壁の表面を夫々成形す
    る一対の表面成形型を有したコンクリート製品の成形装
    置において、 基台と、上記一対の表面成形型を夫々スライド移動可能
    に支持し該表面成形型を互いに連続させて平面上に位置
    させる平面位置及び該表面成形型が上記所定連続角度θ
    になるように該表面成形型を連続線で折り曲げる折曲位
    置に移動可能に上記基台に設けられる一対の支持台と、
    該支持台を上記折曲位置に位置決めする支持台位置決め
    機構と、上記表面成形型に設けられ上記底壁及び直壁の
    側端面を成形する側端面成形型と、上記表面成形型に設
    けられ上記直壁の上端面を成形する上端面成形型と、上
    記基台に設けられ上記底壁の外面を成形する底壁外面成
    形型と、上記所定傾斜角度αに対応して上記支持台及び
    上記底壁外面成形型の少なくともいずれか一方を傾動位
    置決めする傾動位置決め機構と、該傾動位置決め機構に
    よる傾動によって生じる上記表面成形型と上記底壁外面
    成形型との間隙を塞ぐ閉塞機構と、上記表面成形型,側
    端面成形型及び上端面成形型の型組後に搬送されて設け
    られ上記直壁の裏面及び底壁の内面を成形する内型とを
    備えたことを特徴とするコンクリート製品の成形装置。
  2. 【請求項2】 上記閉塞機構を、上記各表面成形型の上
    記底壁外面成形型がわの端部に夫々設けられ上記底壁外
    面成形型の型面に当接可能な側縁を有するとともに当該
    表面成形型の型面方向に移動可能な閉塞板と、該閉塞板
    の側縁が上記底壁外面成形型の型面に当接した状態で該
    閉塞板を該表面成形型に止着可能な止着手段とを備えて
    構成したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート
    製品の成形装置。
  3. 【請求項3】 上記止着手段を、上記表面成形型及び上
    記閉塞板のいずれか一方に適宜の間隔で形成され上記閉
    塞板の移動方向に延びる複数の長孔と、上記表面成形型
    及び上記閉塞板のいずれか他方に形成され長孔に対応す
    る挿通孔と、上記長孔及び挿通孔に挿通されるビスと、
    該ビスに螺合し締付けによって上記閉塞板を表面成形型
    に止着する止めナットとを備えて構成したことを特徴と
    する請求項2記載のコンクリート製品の成形装置。
  4. 【請求項4】 上記傾動位置決め機構を、上記支持台を
    支持するベース部材と、該ベース部材の上記底壁外面成
    形型がわを回動可能に支持する回動機構と、上記ベース
    部材の前側を上下動させて該ベース部材を回動させる上
    下動機構とから構成したことを特徴とする請求項1,2
    または3記載のコンクリート製品の成形装置。
  5. 【請求項5】 上記内型を、上記一対の直壁の裏面を夫
    々成形し互いに角度調整可能に連結された一対の裏面成
    形型と、該裏面成形型に夫々設けられ互いに所定間隔離
    間して底壁の内面の外側部分を成形する一対の内面成形
    型と、該一対の内面成形型の間隔を覆い該間隔に対応す
    る底壁の内側部分を成形する覆い成形板とを備えて構成
    したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の
    コンクリート製品の成形装置。
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