JPH108009A - フッ化ビニリデン系樹脂の金属への接着方法およびフッ化ビニリデン系樹脂からなる金属接着性複合材料 - Google Patents

フッ化ビニリデン系樹脂の金属への接着方法およびフッ化ビニリデン系樹脂からなる金属接着性複合材料

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JPH108009A
JPH108009A JP16633696A JP16633696A JPH108009A JP H108009 A JPH108009 A JP H108009A JP 16633696 A JP16633696 A JP 16633696A JP 16633696 A JP16633696 A JP 16633696A JP H108009 A JPH108009 A JP H108009A
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resin
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JP16633696A
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Yoshiyuki Miyaki
義行 宮木
Maie Jerome
マイエ ジェローム
Kazuyoshi Ohashi
和義 大橋
Bussy Philippe
ビュシー フィリップ
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Arkema KK
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Elf Atochem Japan KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、フッ化ビニリデン系樹脂の
金属材料への接着性を改善し、金属材料とフッ化ビニリ
デン系樹脂の複合材料を得る方法を提供することであ
る。 【構成】 フッ化ビニリデン成分の比率が50〜99重
量%であるフッ化ビニリデン系共重合体樹脂を金属へ接
着するに際して、該共重合体樹脂100重量部に対し
て、金属に対して結合性あるいは親和性を有する官能基
を持つアクリル系またはメタクリル系重合体0.5〜2
00重量部を添加・混合することを特徴とするフッ化ビ
ニリデン系共重合体樹脂の金属への接着方法および上記
金属接着性樹脂組成物を接着剤として用いるフッ化ビニ
リデン系樹脂の金属への接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフツ化ビニリデン系樹脂
とこれと元来非接着性の金属とを接着・積層させる方法
に関し、耐腐食性、耐候性、あるいは耐薬品性が要求さ
れる鋼管ライニング、化学プラント部品、電池等の電極
のバインダー等に応用される。
【0002】
【従来の技術】ポリフツ化ビニリデン(以下、PVDF
と略記する)やフッ化ビニリデン系共重合体樹脂は耐候
性や耐薬品性等の優れた溶融成形できるフッ素系樹脂と
して、塗料や電気・電子部品、鋼管ライニング、化学プ
ラント部品、耐候防汚フイルム等に用いられている。し
かし他材料との接着性が殆どないため、多素材との複合
や改質が出来にくい欠点があった。
【0003】そこで、この欠点を改善するためにPVD
Fと他のポリマーとの混合が試みられているが、PVD
Fに対して接着性や相溶性を有するポリマーは少なく、
また、PVDFの物理的性質に悪影響するなどのため応
用範囲は極めて限られていた。
【0004】例えば、PVDFと相溶性のよい材料とし
てポリメタクリル酸メチル樹脂(以下、PMMAと略記
する)が知られているが(特公昭43−12012号公
報、特公昭51−18197号公報他)、PMMAはガ
ラス転移温度がPVDFに比べて極めて高いため、これ
らの混合物は柔軟性に欠け、金属への接着性が悪い。他
にも、ポリカーボネートとの複合(特開昭57−824
4号公報他)、官能基を持った改質ポリオレフィンとの
複合(特開昭62−57448号公報他)、ポリイミド
との複合(特開平2−308856号公報他)等が提案さ
れているが、これらの組合せは相溶性が乏しく、金属と
の接着性に劣る。さらに、アクリル系またはメタクリル
系エラストマーとの複合(特開平4−218552号公
報)も考案されたが、この系で金属への接着性について
は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はフッ化ビニリ
デン系樹脂の金属材料への接着性を改善し、金属材料と
フッ化ビニリデン系樹脂の複合材料を得る方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フッ化ビ
ニリデン系共重合体樹脂および金属に対して結合性ある
いは親和性を有する官能基を持つアクリル系またはメタ
クリル系重合体から構成される組成物が金属材料に対し
て接着性を示すことを発見し、これらの性質がフッ化ビ
ニリデン系樹脂と金属からなる複合材料の製造に有効で
あることを見出した。
【0007】即ち、本発明は、フッ化ビニリデン系共重
合体樹脂を金属へ接着するに際して、該共重合体樹脂1
00重量部に対して、金属に対して結合性あるいは親和
性を有する官能基を持つアクリル系またはメタクリル系
重合体0.5〜200重量部を添加・混合することを特
徴とするフッ化ビニリデン系共重合体樹脂の金属への接
着方法に関する。
【0008】また、本発明において、金属への接着性を
持たないフッ化ビニリデン系樹脂を金属へ接着するに際
して、金属に対して結合性あるいは親和性を有する官能
基を持つアクリル系またはメタクリル系重合体が添加・
混合された上述のフッ化ビニリデン系共重合体樹脂を、
その接着剤として用いることができる。特に、この接着
のプロセスが溶融プロセスである場合、該接着剤を、
(a)フッ化ビニリデン成分の比率が50〜99重量%
であるフッ化ビニリデン系共重合体樹脂100重量部お
よび(b)金属に対して結合性あるいは親和性を有する
官能基を持つアクリル系またはメタクリル系重合体5〜
200重量部から構成される組成物とすることが望まし
い。この場合、b成分の含有量が少なすぎると金属材料
との良好な接着性を得ることが難くなる。
【0009】ここでいうフッ化ビニリデン系樹脂は、ポ
リフッ化ビニリデン単独重合体およびフッ化ビニリデン
と共重合可能な他のモノマーとフッ化ビニリデンとの共
重合体から選ぶことができ、単独で用いても2種以上の
樹脂を混合して用いてもよい。ここで、共重合体におい
ては、フッ化ビニリデン成分が50重量%以上であれば
よく、望ましくは70重量%以上、さらに望ましくは8
0重量%以上である。共重合可能な他のモノマーとして
は、四フッ化エチレン、六フッ化プロピレン、三フッ化
エチレン、三フッ化塩化エチレン、フッ化ビニル等のフ
ッ素系モノマーが挙げられ、これらの1種又は2種以上
を用いることが出来る。
【0010】本発明において、金属接着性組成物を構成
するフッ化ビニリデン系共重合体樹脂は、四フッ化エチ
レン、六フッ化プロピレン、三フッ化エチレン、および
三フッ化塩化エチレンから選ばれる少なくとも1種類の
モノマーとフッ化ビニリデンとの共重合体であり、フッ
化ビニリデン成分が50重量%以上、99重量%以下で
あればよく、望ましくは70〜99重量%、さらに望ま
しくは80〜99重量%である。本金属接着性組成物を
金属接着性を有しないフッ化ビニリデン系樹脂と金属材
料との接着のための接着剤として用いる場合、金属接着
性組成物を構成するフッ化ビニリデン系共重合体樹脂と
表面層のフッ化ビニリデン系樹脂とは同一であっても、
あるいは異なっても構わない。
【0011】本発明で用いるb成分は、アルキルアクリ
レートおよびアルキルメタクリレートを主たる成分とす
る重合体であり、主鎖、側鎖、あるいは末端に金属に対
して結合性あるいは親和性を有する官能基を有する。こ
のような重合体の例として、アルキルアクリレートおよ
びアルキルメタクリレートから選ばれる少なくとも1種
類のモノマーおよび金属に対して結合性あるいは親和性
を有する官能基を持つモノマーとから、ラジカル重合、
イオン重合、配位重合などの方法により重合されるラン
ダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト重合体があ
る。
【0012】金属に対して結合性あるいは親和性を有す
る官能基としては、カルボン酸基あるいはカルボン酸無
水物基、エポキシ基(グリシジル基)、メルカプト基、
スルフィド基、オキサゾリン基、フェノール基、エステ
ル基等が挙げられる。
【0013】b成分の重合体の一例として、カルボン酸
基あるいはカルボン酸無水物基を有するモノマーとアル
キルアクリレートおよび/あるいはアルキルメタクリレ
ートとの共重合体がある。この場合、アルキルアクリレ
ートおよびアルキルメタクリレートとしては、例えば、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が例
示される。また、カルボン酸基あるいはカルボン酸無水
物基を有するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、アルケニル
コハク酸、アクリルアミドグリコール酸、1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸アリル等の不飽和カルボン酸、
および無水マレイン酸、無水アルケニルコハク酸などの
不飽和カルボン酸無水物が例示される。
【0014】また、上記のb成分のアクリル系またはメ
タクリル系重合体においては、該重合体の50重量%以
上がアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルか
ら選ばれる少なくとも1種類のモノマーから構成される
ことが望ましく、さらに望ましくは70重量%以上であ
る。含有される金属に対して結合性あるいは親和性を有
する官能基の量は、該アクリル系またはメタクリル系重
合体1kgあたり0.01〜2モルであることが望まし
い。b成分がアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エ
ステルから選ばれる少なくとも1種類のモノマーおよび
カルボン酸基あるいはカルボン酸無水物基を有するモノ
マーとの共重合体である場合、カルボン酸基あるいはカ
ルボン酸無水物基を有するモノマーの比率は当該共重合
体の0.2〜30重量%であることが望ましく、さらに
望ましくは1〜20重量%である。また、b成分の構成
成分として、分子鎖中に、上記以外に、スチレンなどの
ビニル系モノマーあるいはイミド化等の変成体を含んで
もよいが、これらの含量は該アクリル系重合体の50重
量%以下であり、望ましくは30重量%以下である。
【0015】本発明の金属接着性組成物は、スクリュー
混練機を用いて、aとbの二成分を所定比率で加熱混練
するという従来の方法で製造することができる。ここ
で、溶融混練の方法としては従来公知の方法を用いるこ
とができ、例えば、バンバリーミキサー、ゴムロール
機、一軸もしくは二軸の押し出し機等を用い、通常10
0〜300℃、好ましくは組成にもよるが150〜26
0℃の温度で溶融混練して樹脂組成物が得られる。
【0016】本発明で用いる金属材料の例としては、
鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、ニッケル、チタ
ン、鉛、銀、クロム、各種合金などが挙げられ、それら
の形は特に限定されない。
【0017】
【作用】以上説明したように、本発明により、フッ化ビ
ニリデン系樹脂と金属材料との接着を容易に行うことが
可能となる。本発明で言うフッ化ビニリデン系樹脂から
なる金属接着性複合材料とは、押出成形品(フィルム、
シート、板、パイプ、棒、異形押出品、ストランド、モ
ノフィラメント、繊維など)、射出成形品、プレス成形
品など、フッ化ビニリデン系樹脂からなり、その一部あ
るいは全体の面が上述の金属接着性組成物の層からなる
ものであり、特に限定されない。これらの作製手法とし
ては、カレンダ加工、共押出し、押出ラミネーション、
多層射出、流動浸漬塗装、デッピング、スプレイ塗装、
成形体表面へのコーテイングなどがある。ここで、金属
接着性組成物に用いるポリフッ化ビニリデン樹脂と基材
として用いるポリフッ化ビニリデン樹脂は、同一であっ
てもよく、異なっていてもよい。
【0018】また、本発明の方法は、フッ化ビニリデン
系樹脂を溶媒に溶解あるいは分散して用いるフッ素系塗
料、リチウム電池の電極用バインダー等にも利用可能で
あり、金属基材(電池の場合は集電体)とフッ化ビニリ
デン系樹脂との接着性の改善に役立つ。
【0019】以下、実施例により本発明を説明するが、
本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
【0020】
【実施例】接着性の評価は次の方法で行った。フッ化ビ
ニリデン系樹脂からなる金属接着性組成物から作製した
厚さ約0.2mmのフィルム、別途PVDF樹脂から作
製した厚さ約0.3mmのフィルム、および脱脂を行っ
た金属板を用い、金属接着性組成物フィルム/金属板の
2層あるいはPVDFフィルム/金属接着性組成物フィ
ルム/金属板の3層に重ね、180℃で10分間、最大
圧力約10kg/cm2でプレスを行った。室温に冷却
後、引張試験器を用いて、23℃、200mm/分で、
幅1cmのフッ化ビニリデン系樹脂の層を金属板から引
き剥がし、その力を測定した。
【0021】
【実施例1】フッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンか
らなる共重合体樹脂のペレット(エルフ・アトケム社
製、カイナー2800、230℃、12.5kg荷重下
でのメルトフローレイト(MFR)が6g/10分、融
点が142℃、六フッ化プロピレン含量が10重量%)
を100重量部と無水マレイン酸とメタクリル酸メチル
の共重合体(住友化学工業(株)製、スミペックスT
R)100重量部とをブレンダーに入れて混合後、シリ
ンダー温度170〜240℃に設定した二軸押出機を用
いて、これら2種類の成分からなる組成物のペレットを
作製した。
【0022】得られたペレットを用いて、一軸押出機に
より作製した厚さ約0.2mmのフィルムと別途作製した
カイナー710のフィルム(厚さ0.3mm)を用い、
上記の方法でスチール板、アルミニウム板、銅板、およ
びステンレス(SUS316)板との接着強度を測定し
たところ、それぞれ、6.5kg/cm、7.0kg/
cm、5.3kg/cm、および7.2kg/cmであ
った。
【0023】
【実施例2】フッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンか
らなる共重合体樹脂のペレット(エルフ・アトケム社
製、カイナー2850、230℃、12.5kg荷重下
でのメルトフローレイト(MFR)が5g/10分、融
点が157℃、六フッ化プロピレン含量が5重量%)を
100重量部と無水マレイン酸11重量%、メタクリル
酸メチル74重量%、およびスチレン15重量%からな
る共重合体(デグサ社製、PLEXIGLASS HW
55)60重量部とをブレンダーに入れて混合後、シリ
ンダー温度170〜240℃に設定した二軸押出機を用
いて、これら2種類の成分からなる組成物のペレットを
作製した。
【0024】この組成物から作製した0.3mm厚のフ
ィルムを用い、上記の方法でスチール板との接着強度を
測定したところ、6.2kg/cmであった。
【0025】
【実施例3】2層の熱可塑性構造物を得るために共押出
しヘッドとこれに溶融樹脂を供給する2台の押出機(L
/D=15で圧縮比3.5のスクリューを有する押出機
AおよびL/D=20で圧縮比4のスクリューを有する
押出機B)からなる共押出機を用い、押出機AからPV
DF樹脂(エルフ・アトケム社製、カイナー740)、
押出機Bから実施例1で得られた接着性組成物を押出
し、0.3mmのPVDF樹脂層と0.1mmの接着層
からなる複合フィルムを作製した。この時、押出機Aお
よびBのシリンダー温度は、それぞれ、170〜240
℃および140〜210℃とした。
【0026】上記と同様の方法で、得られたフィルムを
用い、銅板およびスチール板との接着強度を測定したと
ころ、それぞれ、5.3kg/cmおよび6.0kg/
cmであった。
【0027】
【実施例4】フッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンか
らなる共重合体樹脂のパウダー(エルフ・アトケム社
製、カイナー2801、230℃、12.5kg荷重下
でのMFRが6g/10分、融点が142℃、六フッ化
プロピレン含量が10重量%)100gおよび無水マレ
イン酸とメタクリル酸メチルの共重合体(スミペックス
TR)2gを1000mlのN−メチルピロリドンに溶
解し溶液とした。
【0028】この溶液を厚さ1mmのアルミニウム板上
に塗布し、120℃で1時間乾燥し、約0.1mmのフ
ッ化ビニリデン樹脂で被覆されたアルミニウム板を得
た。フッ化ビニリデン樹脂層を1mm間隔でカットし碁
盤目試験(JIS K54006・15に準ずる)さら
にテープ剥離試験を行ったところ、いずれにおいても、
フッ化ビニリデン樹脂層の剥がれは全く認められなかっ
た。
【0029】
【比較例1】フッ化ビニリデン単独重合体樹脂のペレッ
ト(エルフ・アトケム社製、カイナー710、230
℃、2.16kg荷重下でのメルトフローレイト(MF
R)が12g/10分)100重量部と無水マレイン酸
とメタクリル酸メチルの共重合体(スミペックスTR)
100重量とをブレンダーに入れて混合後、シリンダー
温度170〜240℃に設定した二軸押出機を用いて、
厚さ約0.2mmのフイルムを作成した。
【0030】このフィルムと別途作製したカイナー71
0のフィルム(厚さ0.3mm)を用い、上記の方法で
スチール板との接着強度を測定したところ、1kg/c
m以下であった。
【0031】
【比較例2】実施例4において、フッ化ビニリデンと六
フッ化プロピレンからなる共重合体樹脂の代わりにフッ
化ビニリデン単独重合体カイナー710を用いた他は、
実施例4と同様にして溶液を作製し、アルミニウム板と
の接着性をテストしたところ、テープ剥離試験におい
て、フッ化ビニリデン樹脂層の90%が剥がれ落ちてし
まった。
【0032】
【発明の効果】本発明のフッ化ビニリデン系樹脂の金属
への接着方法は、様々な製品に適用することが可能であ
り、化学、医薬品および食品工業において化学的不活性
が要求される装置を構成する部品、長期に渡る耐候性が
必要とされる屋外建築材料や工業材料、さらにリチウム
電池の電極用のバインダーなど多くの分野に有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 和義 京都府京都市下京区中堂寺粟田町1番地 エルフ・アトケム・ジャパン株式会社京都 テクニカルセンター内 (72)発明者 フィリップ ビュシー フランス国 27300 ベルネー 4 シュ マン ドゥ ラ プランケット イムーブ ル サフィール レジダンス クレルヴァ ル(番地なし)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ化ビニリデン成分の比率が50〜9
    9重量%であるフッ化ビニリデン系共重合体樹脂を金属
    へ接着するに際して、該共重合体樹脂100重量部に対
    して、金属に対して結合性あるいは親和性を有する官能
    基を持つアクリル系またはメタクリル系重合体0.5〜
    200重量部を添加・混合することを特徴とするフッ化
    ビニリデン系共重合体樹脂の金属への接着方法。
  2. 【請求項2】 フッ化ビニリデン系樹脂を金属へ接着す
    るに際して、接着剤として、(a)フッ化ビニリデン成
    分の比率が50〜99重量%であるフッ化ビニリデン系
    共重合体樹脂100重量部および(b)金属に対して結
    合性あるいは親和性を有する官能基を持つアクリル系ま
    たはメタクリル系重合体0.5〜100重量部から構成
    される組成物を使用することを特徴とするフッ化ビニリ
    デン系樹脂の金属への接着方法。
  3. 【請求項3】 金属に対して結合性あるいは親和性を有
    する官能基が、カルボン酸基および/あるいはカルボン
    酸無水物基である請求項1および2記載のフッ化ビニリ
    デン系樹脂の金属への接着方法。
  4. 【請求項4】 金属に対して結合性あるいは親和性を有
    する官能基が、エポキシ基である請求項1および2記載
    のフッ化ビニリデン系樹脂の金属への接着方法。
  5. 【請求項5】 フッ化ビニリデン系樹脂が、ポリフツ化
    ビニリデン単独重合体である請求項2記載のフッ化ビニ
    リデン系樹脂の金属への接着方法。
  6. 【請求項6】 フッ化ビニリデン系共重合体樹脂が、四
    フッ化エチレン、六フッ化プロピレン、三フッ化エチレ
    ン、および三フッ化塩化エチレンから選ばれる少なくと
    も1種類のモノマーとフッ化ビニリデンとの共重合体で
    ある請求項1および2記載のフッ化ビニリデン系樹脂の
    金属への接着方法。
  7. 【請求項7】 金属に対して結合性あるいは親和性を有
    する官能基を持つアクリル系またはメタクリル系重合体
    が、カルボン酸基あるいはカルボン酸無水物基を有する
    モノマー0.2〜30重量部とアルキルアクリレートお
    よびアルキルメタクリレートから選ばれる少なくとも1
    種類のモノマー100重量部からなる共重合体である請
    求項1記載のフッ化ビニリデン系樹脂の金属への接着方
    法。
  8. 【請求項8】 (a)フッ化ビニリデン成分の比率が5
    0〜99重量%であるフッ化ビニリデン系共重合体樹脂
    100重量部と(b)金属に対して結合性あるいは親和
    性を有する官能基を持つアクリル系またはメタクリル系
    重合体0.5〜200重量部から構成される組成物の層
    で被覆されたフッ化ビニリデン系樹脂からなる金属接着
    性複合材料。
  9. 【請求項9】 金属に対して結合性あるいは親和性を有
    する官能基が、カルボン酸基および/あるいはカルボン
    酸無水物基である請求項8記載のフッ化ビニリデン系樹
    脂からなる金属接着性複合材料。
  10. 【請求項10】 フッ化ビニリデン系樹脂が、ポリフツ
    化ビニリデン単独重合体である請求項8記載のフッ化ビ
    ニリデン系樹脂からなる金属接着性複合材料。
  11. 【請求項11】 フッ化ビニリデン系共重合体樹脂が、
    四フッ化エチレン、六フッ化プロピレン、三フッ化エチ
    レン、および三フッ化塩化エチレンから選ばれる少なく
    とも1種類のモノマーとフッ化ビニリデンとの共重合体
    である請求項8記載のフッ化ビニリデン系樹脂からなる
    金属接着性複合材料。
  12. 【請求項12】 金属に対して結合性あるいは親和性を
    有する官能基を持つアクリル系またはメタクリル系重合
    体が、カルボン酸基あるいはカルボン酸無水物基を有す
    るモノマー0.2〜30重量部とアルキルアクリレート
    およびアルキルメタクリレートから選ばれる少なくとも
    1種類のモノマー100重量部からなる共重合体である
    請求項9記載のフッ化ビニリデン系樹脂からなる金属接
    着性複合材料。
JP16633696A 1996-06-26 1996-06-26 フッ化ビニリデン系樹脂の金属への接着方法およびフッ化ビニリデン系樹脂からなる金属接着性複合材料 Pending JPH108009A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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