JPH10102011A - ポリフッ化ビニリデン系樹脂の金属材料への接着方法 - Google Patents

ポリフッ化ビニリデン系樹脂の金属材料への接着方法

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JPH10102011A
JPH10102011A JP25846696A JP25846696A JPH10102011A JP H10102011 A JPH10102011 A JP H10102011A JP 25846696 A JP25846696 A JP 25846696A JP 25846696 A JP25846696 A JP 25846696A JP H10102011 A JPH10102011 A JP H10102011A
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metal
polyvinylidene fluoride
bonding
copolymer
acrylic
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JP25846696A
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Yoshiyuki Miyaki
義行 宮木
Kazuyoshi Ohashi
和義 大橋
Yoshiyuki Shimonishi
祥幸 下西
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Arkema KK
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Elf Atochem Japan KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ポリフッ化ビニリデン樹脂
の金属材料への接着性を改善し、金属材料とポリフッ化
ビニリデン樹脂の複合材料を得る簡便な方法を提供する
ことである。 【構成】 ポリフッ化ビニリデン系樹脂を金属へ接着す
るに際して、予め、該金属表面をアクリル系またはメタ
クリル系重合体を溶媒に溶かして成る溶液で処理するこ
とを特徴とするポリフッ化ビニリデン系樹脂の金属への
接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリフッ化ビニリデン系
樹脂とこれと元来非接着性の金属とを接着・積層させる
方法に関し、耐腐食性、耐候性、あるいは耐薬品性が要
求される鋼管ライニング、化学プラント部品、電池等の
電極のバインダー等に応用される。
【0002】
【従来の技術】ポリフッ化ビニリデン(以下、PVDF
と略記する)樹脂は耐候性や耐薬品性等の優れた溶融成
形できるフッ素系樹脂として、塗料や電気・電子部品、
鋼管ライニング、化学プラント部品、耐候防汚フイルム
等に用いられている。しかし他材料との接着性が殆どな
いため、多素材との複合や改質が出来にくい欠点があっ
た。
【0003】そこで、この欠点を改善するためにPVD
Fと他のポリマーとの混合が試みられているが、PVD
Fに対して接着性や相溶性を有するポリマーは少なく、
また、PVDFの物理的性質に悪影響するなどのため応
用範囲は極めて限られていた。
【0004】例えば、PVDFと相溶性のよい材料とし
てポリメタクリル酸メチル樹脂(以下、PMMAと略記
する)が知られているが(特公昭43−12012号公
報、特公昭51−18197号公報他)、PMMAはガ
ラス転移温度がPVDFに比べて極めて高いため、これ
らの混合物は柔軟性に欠け、金属への接着性が悪い。他
にも、ポリカーボネートとの複合(特開昭57−824
4号公報他)、官能基を持った改質ポリオレフィンとの
複合(特開昭62−57448号公報他)、ポリイミド
との複合(特開平2−308856号公報他)等が提案さ
れているが、これらの組合せは相溶性が乏しく、金属と
の接着性に劣る。さらに、アクリル系またはメタクリル
系エラストマーとの複合(特開平4−218552号公
報)も考案されたが、この系で金属への接着性について
は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はPVDF系樹
脂と金属材料との接着性を改善し、金属材料とPVDF
系樹脂との複合材料を得る簡便な方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、金属表面
を、アクリル系またはメタクリル系重合体で処理し、該
金属表面に微量のこれらの樹脂を付着せしめることによ
り、金属材料とPVDF系樹脂との接着性を大きく改善
できることを発見し、この手法がPVDF系樹脂と金属
からなる複合材料の製造に有効であることを見出した。
【0007】即ち、本発明は、PVDF系樹脂を金属へ
接着するに際して、予め、該金属表面をアクリル系また
はメタクリル系重合体で処理することを特徴とするPV
DF系樹脂の金属への接着方法に関する。
【0008】ここでいうPVDF系樹脂とは、フツ化ビ
ニリデン単独重合体およびフツ化ビニリデンと共重合可
能な他のモノマーとフッ化ビニリデンとの共重合体から
選ぶことができ、単独で用いても2種以上の樹脂を混合
して用いてもよい。ここで、共重合体においては、フッ
化ビニリデン成分が50重量%以上、望ましくは75重
量%以上であればよい。共重合可能な他のモノマーとし
ては、四フッ化エチレン、六フッ化プロピレン、三フッ
化エチレン、三フッ化塩化エチレン、フッ化ビニル等の
フッ素系モノマーが挙げられ、これらの1種又は2種以
上を用いることが出来る。
【0009】これらPVDF系樹脂は、フッ化ビニリデ
ンモノマーや他のモノマーを懸濁重合法あるいは乳化重
合法等で重合することにより得られ、230℃、2.1
6kg荷重下でのメルトフローレート(MFR)が0.
01〜300g/10分であることが望ましい。
【0010】本発明で用いるアクリル系またはメタクリ
ル系重合体は、アルキルアクリレートおよびアルキルメ
タクリレートを主たる成分とする重合体である。ここ
で、アルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレー
トとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル等が例示される。
【0011】本発明において、アクリル系またはメタク
リル系重合体は、主鎖、側鎖、あるいは末端に金属に対
して結合性あるいは親和性を示す官能基を有することが
望ましい。このような重合体の例として、アルキルアク
リレートおよびアルキルメタクリレートから選ばれる少
なくとも1種類のモノマーおよび金属に対して結合性あ
るいは親和性を示す官能基を持つモノマーとから、ラジ
カル重合、イオン重合、配位重合などの方法により重合
されるランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト
重合体がある。
【0012】金属に対して結合性あるいは親和性を示す
官能基としては、カルボン酸基あるいはカルボン酸無水
物基、エポキシ基(グリシジル基)、メルカプト基、ス
ルフィド基、オキサゾリン基、フェノール基、エステル
基等が挙げられる。
【0013】カルボン酸基あるいはカルボン酸無水物基
を有するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、アルケニルコ
ハク酸、アクリルアミドグリコール酸、1,2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸アリル等の不飽和カルボン酸、お
よび無水マレイン酸、無水アルケニルコハク酸などの不
飽和カルボン酸無水物、エポキシ基を有するモノマーと
しては、グリシジルメタクリレートが例示される。
【0014】このようなアクリル系またはメタクリル系
重合体においては、該重合体の50重量%以上がアクリ
ル酸エステルおよびメタクリル酸エステルから選ばれる
少なくとも1種類のモノマーから構成されることが望ま
しく、さらに望ましくは70重量%以上である。含有さ
れる金属に対して結合性あるいは親和性を有する官能基
の量は、該アクリル系またはメタクリル系重合体1gあ
たり0.01〜2ミリモルであることが望ましい。これ
がアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルから
選ばれる少なくとも1種類のモノマーおよびカルボン酸
基あるいはカルボン酸無水物基を有するモノマーとの共
重合体である場合、カルボン酸基あるいはカルボン酸無
水物基を有するモノマーの比率は当該共重合体の0.2
〜30重量%であることが望ましく、さらに望ましくは
1〜20重量%である。また、この構成成分として、分
子鎖中に、上記以外に、スチレンなどのビニル系モノマ
ーあるいはイミド化等の変成体を含んでもよいが、これ
らの含量は該アクリル系重合体の50重量%以下であ
り、望ましくは30重量%以下である。
【0015】金属表面をアクリル系またはメタクリル系
共重合体で処理する方法として、金属表面を該共重合体
を溶媒に溶解してなる溶液に接触せしめる方法がある。
ここで、共重合体溶液の適切な濃度は、0.02〜10
重量%であり、この溶液で金属表面を処理した後、必要
に応じて溶媒で洗浄し、乾燥させればよい。
【0016】上記のアクリル系またはメタクリル系共重
合体溶液の濃度が0.02〜1重量%である場合、この
溶液を金属表面に接触せしめた後、溶媒による洗浄を行
う必要はなく、そのまま乾燥してもよい。一方、該共重
合体溶液の濃度が1重量%を越える場合、溶液を金属表
面に接触せしめた後、溶媒による洗浄を行い、乾燥する
ことが望ましい。厚いアクリル系またはメタクリル系共
重合体層で覆われた金属にPVDF層を被覆した場合、
これを溶剤に長時間接触した時、接着剤層が溶媒で膨潤
し、接着層が剥がれやすくなる。このため、金属を被覆
するアクリル系またはメタクリル系共重合体層の望まし
い厚さは、2μm以下であり、さらに望ましくは0.5
μm以下である。
【0017】本発明で用いる金属材料の例としては、
鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、ニッケル、チタ
ン、鉛、銀、クロム、各種合金などが挙げられ、それら
の形は特に限定されない。
【0018】
【作用】以上説明したように、本発明により、PVDF
系樹脂と金属材料との接着を容易に行うことが可能とな
り、。本方法は、金属材料とPVDF系樹脂のフィルム
やシートを押出しラミネーション法などにより溶融接着
する場合や、PVDF系樹脂を溶媒に溶解あるいは分散
してなるフッ素系塗料を用い、流動浸漬塗装、ディッピ
ング、コイルコーティング、スプレイ塗装法等によって
行う金属表面へのPVDF系樹脂のコーテイングに応用
できる。さらに、リチウム電池等の電極の製造工程にも
適用可能であり、この場合、金属基材(電池の場合は集
電体)とバインダーとしてPVDF系樹脂を含有する電
極活性物質層との接着性の強化に役立つ。
【0019】以下、実施例により本発明を説明するが、
本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
【0020】
【実施例】
【0021】
【実施例1】無水マレイン酸を共重合成分として導入し
たポリメタクリル酸メチル(住友化学工業(株)製、ス
ミペックスTR)をテトラヒドロフランに溶解し、ポリ
マー濃度を0.2重量%とした。この溶液中に、トルエ
ンで脱脂を行った厚さ1.0mmの銅板を3分間浸漬
し、乾燥した空気中、50℃で10分間乾燥した。ま
た、同様にして、スミペックスTRで表面処理を行った
厚さ1.0mmのアルミニウム板を得た。この時、金属
表面上に形成されたスミペックスTR層の厚さは、0.
1μm程度であった。
【0022】PVDF樹脂のパウダー(エルフ・アトケ
ム社製、カイナー301F、融点が160℃、230
℃、12.5kg荷重下でのMFRが1.2g/10
分)10gを100mlのN−メチルピロリドンに溶解
してなる溶液を上記の銅板とアルミニウム板上に塗布
し、120℃で2時間乾燥し、これらの金属板上に約5
0μmのPVDF樹脂被覆層を形成した。PVDF樹脂
層を1mm間隔でカットを行う碁盤目試験(JIS K
5400 6・15に準ずる)さらにテープ剥離試験を
行ったところ、いずれの試験においても、PVDF樹脂
層の剥がれは全く認められなかった。さらに、これらの
試験片を、80℃のエチレンカーボネート中に、2時間
浸漬してもPVDF樹脂層の剥がれは全く認められなか
った。
【0023】
【実施例2】実施例1において、カイナー301Fをフ
ッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体である
カイナー2821(エルフ・アトケム社製、融点142
℃、230℃、2.16kg荷重下でのメルトフローレ
ート(MFR)が1g/10分)とした他は、実施例1
と同様に、PVDF系樹脂層で被覆された金属板を作製
した。同様にして、碁盤目試験とテープ剥離試験を行っ
たところ、いずれの試験においても、PVDF樹脂層の
剥がれは全く認められなかった。
【0024】
【実施例3】実施例1において、金属に対して結合性あ
るいは親和性を有する官能基を持つメタアクリル系重合
体として、無水マレイン酸11重量%、メタクリル酸メ
チル74重量%、およびスチレン15重量%からなる共
重合体(デグサ社製、PLEXIGLASS HW5
5)を用いた他は、実施例1と同様に、PVDF系樹脂
層で被覆された金属板を作製した。同様にして、碁盤目
試験とテープ剥離試験を行ったところ、いずれの試験に
おいても、PVDF樹脂層の剥がれは全く認められなか
った。
【0025】
【実施例4】実施例1において、メタアクリル系系共重
合体スミペックスTRの代わりとして、メタクリル酸メ
チルの単独重合体(三菱レイヨン社製、アクリペットM
F)を用いた他は、実施例1と同様に、PVDF系樹脂
層で被覆された銅板を作製した。同様にして、碁盤目試
験とテープ剥離試験を行ったところ、碁盤目試験では、
PVDF樹脂層の剥がれは認められなかったが、テープ
剥離試験で約30%のPVDF樹脂層が剥がれ落ちた。
【0026】
【実施例5】実施例1において、スミペックスTRをテ
トラヒドロフランに溶解する際、ポリマー濃度を5重量
%とした。この溶液中に、厚さ1.0mmの銅板とアル
ミニウム板を3分間浸漬した後、ポリマーを含まないテ
トラヒドロフランで洗浄し、乾燥した空気中、30℃で
10分間乾燥した。
【0027】実施例1と同じPVDF溶液を使用して、
PVDF系樹脂層で被覆された金属板を作製し、同様の
碁盤目試験とテープ剥離試験を行ったところ、いずれの
試験においても、PVDF樹脂層の剥がれは全く認めら
れなかった。さらに、碁盤目試験後の試験片を、80℃
のエチレンカーボネート中に、2時間浸漬してもPVD
F樹脂層の剥がれは全く認められなかった。
【0028】
【実施例6】実施例5において、銅板をスミペックスT
Rの5重量%溶液に浸漬した後、ポリマーを含まないテ
トラヒドロフランで洗浄しないで、そのまま乾燥した空
気中で、30℃で10分間乾燥した。同様に、この銅板
をPVDF系樹脂層で被覆し、同様の碁盤目試験とテー
プ剥離試験を行ったところ、いずれの試験においても、
PVDF樹脂層の剥がれは全く認められなかった。しか
し、碁盤目試験後の試験片を、80℃のエチレンカーボ
ネート中に、2時間浸漬したところ、約50%のPVD
F樹脂層が剥がれ落ちた。
【0029】
【実施例7】実施例1において、金属に対して結合性あ
るいは親和性を示す官能基を持つメタクリル系重合体と
して、エポキシ変成ポリメタクリル酸メチルがグラフト
されたポリメタクリル酸メチル(東亜合成化学工業
(株)、レゼダGP−301)を用いた他は、実施例1
と同様に、PVDF系樹脂層で被覆された金属板を作製
した。同様にして、碁盤目試験とテープ剥離試験を行っ
たところ、いずれの試験においても、PVDF樹脂層の
剥がれは全く認められなかった。
【0030】
【実施例8】トルエンで脱脂を行った厚さ20μmの銅
箔の片面に、実施例1で作製したスミペックスTRを
0.2重量%含有するテトラヒドロフラン溶液を塗布
し、乾燥した空気中、50℃で10分間乾燥した。この
銅箔のスミペックスTRを塗布した面とPVDF単独重
合体であるカイナー710(エルフ・アトケム社製、融
点170℃、230℃、2.16kg荷重下でのメルト
フローレート(MFR)が12g/10分)から作製し
た厚さ300μmのシートを重ね、180℃、最大3k
g/cm2の圧力で、5分間プレスを行った。得られた
シートを2cm幅に切断し、引っ張り試験器により接着
強度を測定したところ、銅箔が試験の途中で破断し正確
な値は得られなかったが、100g/cm以上の強度で
あることが分かった。
【0031】
【比較例1】実施例1において、トルエンで脱脂を行っ
たのみでスミペックスTRでの処理を行わなかった厚さ
1.0mmの銅板とアルミニウム板を用い、これらに実
施例1と同じカイナー301Fの溶液を塗布し、120
℃で2時間乾燥し、これらの金属板上に約50μmのP
VDF樹脂被覆層を形成した。碁盤目試験により接着性
を評価したところ、1mm間隔のカットにより、銅板の
場合はほぼ80%、アルミニウム板の場合は全てのPV
DF層が剥がれ落ちてしまった。
【0032】
【比較例2】比較例1において、カイナー301Fをフ
ッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体である
カイナー2821とした他は、比較例1と同様に、PV
DF系樹脂層で被覆されたアルミニウム板を作製した。
同様にして、碁盤目試験とテープ剥離試験を行ったとこ
ろ、碁盤目試験においては、PVDF樹脂層の剥がれは
0%であったが、テープ剥離試験においては、約60%
のPVDF層が剥がれ落ちてしまった。
【0033】
【比較例3】実施例7において、トルエンで脱脂を行っ
たのみでスミペックスTRでの処理を行わなかった厚さ
の銅箔を用い、実施例1と同様に、カイナー710から
作製した厚さ300μmのシートを銅箔とプレスにより
張り合わせた。得られたシートを2cm幅に切断し、引
っ張り試験器により接着強度を測定したところ、20g
/cmと小さな値であった。
【0034】
【発明の効果】本発明のポリフッ化ビニリデン樹脂と金
属との接着方法は、様々な製品に適用することが可能で
あり、化学、医薬品および食品工業において化学的不活
性が要求される装置を構成する部品、長期に渡る耐候性
が必要とされる屋外建築材料や工業材料、さらにリチウ
ム電池の電極用のバインダーなど多くの分野で有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下西 祥幸 京都府京都市下京区中堂寺粟田町1番地 エルフ・アトケム・ジャパン株式会社京都 テクニカルセンター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフッ化ビニリデン系樹脂を金属へ接
    着するに際して、予め、該金属表面をアクリル系または
    メタクリル系重合体で処理することを特徴とするポリフ
    ッ化ビニリデン系樹脂の金属への接着方法。
  2. 【請求項2】 金属表面をアクリル系またはメタクリル
    系共重合体で処理する方法として、金属表面を該共重合
    体濃度0.02〜1.0重量%を溶媒に溶かしてなる溶
    液に接触させた後、乾燥させることを特徴とする請求項
    1記載のポリフッ化ビニリデン系樹脂の金属への接着方
    法。
  3. 【請求項3】 金属表面をアクリル系またはメタクリル
    系共重合体で処理する方法として、金属表面を該共重合
    体濃度1.0〜10重量%を溶媒に溶かしてなる溶液に
    接触させた後、溶媒で洗浄し、乾燥させることを特徴と
    する請求項1記載のポリフッ化ビニリデン系樹脂の金属
    への接着方法。
  4. 【請求項4】 アクリル系またはメタクリル系重合体が
    金属に対して結合性あるいは親和性を示す官能基を有す
    ることを特徴とする請求項1〜3記載のポリフッ化ビニ
    リデン系樹脂の金属への接着方法。
  5. 【請求項5】 金属に対して結合性あるいは親和性を示
    す官能基が、カルボン酸基および/あるいはカルボン酸
    無水物基である請求項4記載のポリフッ化ビニリデン系
    樹脂の金属への接着方法。
  6. 【請求項6】 金属に対して結合性あるいは親和性を示
    す官能基が、エポキシ基である請求項4記載のポリフッ
    化ビニリデン系樹脂の金属への接着方法。
  7. 【請求項7】 金属に対して結合性あるいは親和性を示
    す官能基を有するアクリル系またはメタクリル系重合体
    が、(a)カルボン酸基あるいは/およびカルボン酸無
    水物基を有する単量体および(b)アクリル酸エステル
    とメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種類
    の単量体からなるアクリル系共重合体で、aの比率が当
    該共重合体の0.5〜20重量%であるアクリル系共重
    合体である請求項1記載のポリフッ化ビニリデン系樹脂
    の金属への接着方法。
  8. 【請求項8】 ポリフッ化ビニリデン系樹脂が、ポリフ
    ツ化ビニリデン単独重合体である請求項1〜7記載のポ
    リフッ化ビニリデン系樹脂の金属への接着方法。
  9. 【請求項9】 ポリフッ化ビニリデン系樹脂が、四フッ
    化エチレン、六フッ化プロピレン、三フッ化エチレン、
    および三フッ化塩化エチレンから選ばれる少なくとも1
    種類のモノマーとフッ化ビニリデンとの共重合体であ
    り、該共重合体中のフッ化ビニリデン成分の比率が50
    重量%以上である請求項1から7記載のポリフッ化ビニ
    リデン系樹脂の金属への接着方法。
JP25846696A 1996-01-22 1996-09-30 ポリフッ化ビニリデン系樹脂の金属材料への接着方法 Pending JPH10102011A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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