JPH1080047A - 保護継電器 - Google Patents
保護継電器Info
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- JPH1080047A JPH1080047A JP8255567A JP25556796A JPH1080047A JP H1080047 A JPH1080047 A JP H1080047A JP 8255567 A JP8255567 A JP 8255567A JP 25556796 A JP25556796 A JP 25556796A JP H1080047 A JPH1080047 A JP H1080047A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メインリレー用とFDリレー用との入力が各
々フィルタを介して入力された場合であって、制御回路
の不良時に誤出力しないようにする。 【解決手段】 一組のフィルタ2-1 ,2-2 の一方に入力
電気量の極性を反転する極性反転回路14を設け、演算手
段6での演算に際し、前記一組のフィルタ出力の瞬時値
の極性により電気量の異常を判定し、電気量が正常時の
み演算処理をする。
々フィルタを介して入力された場合であって、制御回路
の不良時に誤出力しないようにする。 【解決手段】 一組のフィルタ2-1 ,2-2 の一方に入力
電気量の極性を反転する極性反転回路14を設け、演算手
段6での演算に際し、前記一組のフィルタ出力の瞬時値
の極性により電気量の異常を判定し、電気量が正常時の
み演算処理をする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統を保護す
る保護継電器に係り、特にディジタル変換したデータが
正常であることを条件に動作判定を行なう演算手段を備
えた保護継電器に関する。
る保護継電器に係り、特にディジタル変換したデータが
正常であることを条件に動作判定を行なう演算手段を備
えた保護継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】図13により従来技術の保護継電器につい
て説明する。図13において、系統の電流Iは入力変換器
1を介して導入され、各々主検出リレー(以下、メイン
リレーと称す)用フィルタ2-1 と事故検出リレー(以
下、FDリレーと称す)用フィルタ2-2 に導入される。
て説明する。図13において、系統の電流Iは入力変換器
1を介して導入され、各々主検出リレー(以下、メイン
リレーと称す)用フィルタ2-1 と事故検出リレー(以
下、FDリレーと称す)用フィルタ2-2 に導入される。
【0003】各フィルタの出力は所定の時間間隔でサン
プリングされ、アナログ/ディジタル変換を行なうA/
D変換回路3に導入され、順次ディジタルデータに変換
されてメモリ回路4に書き込まれる。これらは制御回路
5の制御信号であるA/D変換開始信号7と、書き込み
信号8により以下のように行なわれる。
プリングされ、アナログ/ディジタル変換を行なうA/
D変換回路3に導入され、順次ディジタルデータに変換
されてメモリ回路4に書き込まれる。これらは制御回路
5の制御信号であるA/D変換開始信号7と、書き込み
信号8により以下のように行なわれる。
【0004】図14はA/D変換開始信号7とA/D変換
回路3の状態と、出力データの状態及び書き込み信号8
のタイミングを示す。A/D変換回路3はA/D変換開
始信号7を受けると待機中の状態からA/D変換を開始
してA/D変換中となり、このとき出力はフローティン
グ状態となっている。所定時間後A/D変換が終了する
と、データが出力され書き込み信号8によりメモリ回路
4に書き込まれる。これを入力チャンネル数分順次行な
う。
回路3の状態と、出力データの状態及び書き込み信号8
のタイミングを示す。A/D変換回路3はA/D変換開
始信号7を受けると待機中の状態からA/D変換を開始
してA/D変換中となり、このとき出力はフローティン
グ状態となっている。所定時間後A/D変換が終了する
と、データが出力され書き込み信号8によりメモリ回路
4に書き込まれる。これを入力チャンネル数分順次行な
う。
【0005】図13において、演算手段6では例えば入力
電流が所定値以上であることを検出するメインリレー用
過電流検出要素と、FDリレー用過電流検出要素の演算
を行ない、各々メインリレー用出力信号9-1 とFDリレ
ー用出力信号9-2 を出力する。これらが同時に出力され
ると、最終的な遮断器の遮断指令となる。
電流が所定値以上であることを検出するメインリレー用
過電流検出要素と、FDリレー用過電流検出要素の演算
を行ない、各々メインリレー用出力信号9-1 とFDリレ
ー用出力信号9-2 を出力する。これらが同時に出力され
ると、最終的な遮断器の遮断指令となる。
【0006】図13において、例えば系統事故のない通常
運転時、フィルタ2-1 が不良となり異常な過大出力を発
生させた場合、メインリレー用過電流検出要素は過電流
と判定し動作するが、FDリレー用過電流検出要素はフ
ィルタ2-2 がフィルタ2-1 と独立であり、その影響を受
けないことから動作せず、メインリレーとFDリレーが
同時に動作することはなく、不要な遮断指令を生じない
よう考慮されている。
運転時、フィルタ2-1 が不良となり異常な過大出力を発
生させた場合、メインリレー用過電流検出要素は過電流
と判定し動作するが、FDリレー用過電流検出要素はフ
ィルタ2-2 がフィルタ2-1 と独立であり、その影響を受
けないことから動作せず、メインリレーとFDリレーが
同時に動作することはなく、不要な遮断指令を生じない
よう考慮されている。
【0007】又、図15にて従来技術の他の保護継電器に
ついて説明する。図15において、図13と同一符号のもの
は同一機能であるため詳細説明を省略する。図15におい
て、10はパリティ付加回路でA/D変換回路3の出力に
パリティビット11を、例えば「1」の数が奇数となるよ
うに付加する。
ついて説明する。図15において、図13と同一符号のもの
は同一機能であるため詳細説明を省略する。図15におい
て、10はパリティ付加回路でA/D変換回路3の出力に
パリティビット11を、例えば「1」の数が奇数となるよ
うに付加する。
【0008】12はパリティ検出回路であり、メモリ回路
4より演算手段がデータを読み込む際、パリティ付加回
路10が付加したパリティビット11を含め「1」の数を確
認し、奇数であれば正常、偶数であれば異常と判定し結
果13を出力する。演算手段6はパリティ検出回路12の出
力13によりデータが異常と判定されると、警報にある異
常処理等を行ない、保護リレー演算は実施しない構成と
している。
4より演算手段がデータを読み込む際、パリティ付加回
路10が付加したパリティビット11を含め「1」の数を確
認し、奇数であれば正常、偶数であれば異常と判定し結
果13を出力する。演算手段6はパリティ検出回路12の出
力13によりデータが異常と判定されると、警報にある異
常処理等を行ない、保護リレー演算は実施しない構成と
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記図13に示す従来技
術の構成において、例えば制御回路5の不良によりA/
D変換回路3が、アナログ/ディジタル変換中のタイミ
ングにA/D変換データをメモリ回路に書き込むような
書き込み信号8を出力する不良が生じた場合、A/D変
換データはA/D変換回路3の出力がフローティング状
態であることから、通常各ビットは「1」となり、A/
D変換器の最大出力(フルスケール:FSと称す)とな
る。
術の構成において、例えば制御回路5の不良によりA/
D変換回路3が、アナログ/ディジタル変換中のタイミ
ングにA/D変換データをメモリ回路に書き込むような
書き込み信号8を出力する不良が生じた場合、A/D変
換データはA/D変換回路3の出力がフローティング状
態であることから、通常各ビットは「1」となり、A/
D変換器の最大出力(フルスケール:FSと称す)とな
る。
【0010】このデータがリレー演算に使用されると、
過電流検出要素には十分動作するレベルとなる。従って
このような不良がメインリレー用とFDリレー用のデー
タに共に発生した場合、不要な遮断指令を送出すること
になる。又、図15に示す構成でも、上述のような制御回
路5の不良によりA/D変換中にディジタルデータを読
み込むような不良が発生した場合、パリティビット11も
正常に付加され、パリティ検出回路12も不良であること
を検出できない。
過電流検出要素には十分動作するレベルとなる。従って
このような不良がメインリレー用とFDリレー用のデー
タに共に発生した場合、不要な遮断指令を送出すること
になる。又、図15に示す構成でも、上述のような制御回
路5の不良によりA/D変換中にディジタルデータを読
み込むような不良が発生した場合、パリティビット11も
正常に付加され、パリティ検出回路12も不良であること
を検出できない。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、上記のような制御回路の不良においても
確実に不良を検出し、不要遮断出力を送出することのな
い保護継電器を提供することを目的としている。
たものであり、上記のような制御回路の不良においても
確実に不良を検出し、不要遮断出力を送出することのな
い保護継電器を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
保護継電器は、系統の電気量を導入する入力変換器と、
同一入力変換器の出力を導入する一組のフィルタと前記
フィルタの出力を所定の時間間隔でサンプリングしディ
ジタルデータに変換する変換手段と、前記ディジタルデ
ータにより所定の保護リレー演算を行なう演算手段とを
有する保護継電器において、一組のフィルタの一方の側
に設けて変換手段への入力電気量の極性を反転させる手
段と、前記一組のフィルタ出力の瞬時値の極性によりデ
ィジタルデータの異常を判定し、ディジタルデータが正
常時のみ前記演算手段の演算処理を行なわせる監視手段
とを備えた。
保護継電器は、系統の電気量を導入する入力変換器と、
同一入力変換器の出力を導入する一組のフィルタと前記
フィルタの出力を所定の時間間隔でサンプリングしディ
ジタルデータに変換する変換手段と、前記ディジタルデ
ータにより所定の保護リレー演算を行なう演算手段とを
有する保護継電器において、一組のフィルタの一方の側
に設けて変換手段への入力電気量の極性を反転させる手
段と、前記一組のフィルタ出力の瞬時値の極性によりデ
ィジタルデータの異常を判定し、ディジタルデータが正
常時のみ前記演算手段の演算処理を行なわせる監視手段
とを備えた。
【0013】上記請求項1の構成では制御回路の不良に
よりディジタルデータがA/D変換器の最大値である正
のFSとなった場合では、メインリレー用データとFD
リレー用データが共に正のデータとなり、瞬時値データ
の極性の監視を行なうことによりデータの異常を検出で
きる。
よりディジタルデータがA/D変換器の最大値である正
のFSとなった場合では、メインリレー用データとFD
リレー用データが共に正のデータとなり、瞬時値データ
の極性の監視を行なうことによりデータの異常を検出で
きる。
【0014】本発明の請求項2に係る保護継電器は、請
求項1において、監視手段は、一組のフィルタ出力の瞬
時瞬時の極性が同一となった場合に異常と判定する構成
とした。
求項1において、監視手段は、一組のフィルタ出力の瞬
時瞬時の極性が同一となった場合に異常と判定する構成
とした。
【0015】上記請求項2の構成では制御回路の一過性
の不良によりディジタルデータが瞬間的にA/D変換器
の最大値である正のFSとなった場合では、メイン用デ
ータとFDリレー用データが共に正のデータとなり、瞬
時値データの瞬時瞬時の極性の監視を行なうことでデー
タの異常を検出できる。
の不良によりディジタルデータが瞬間的にA/D変換器
の最大値である正のFSとなった場合では、メイン用デ
ータとFDリレー用データが共に正のデータとなり、瞬
時値データの瞬時瞬時の極性の監視を行なうことでデー
タの異常を検出できる。
【0016】本発明の請求項3に係る保護継電器は、監
視手段は、一組のフィルタの片方の出力を演算手段で極
性を反転させ、該極性反転された瞬時値がもう片方のフ
ィルタの瞬時値と同じ極性となった場合に正常と判定す
るよう構成した。
視手段は、一組のフィルタの片方の出力を演算手段で極
性を反転させ、該極性反転された瞬時値がもう片方のフ
ィルタの瞬時値と同じ極性となった場合に正常と判定す
るよう構成した。
【0017】上記請求項3の構成では制御回路の不良に
よりディジタルデータがA/D変換器の最大値である正
のFSとなった場合では、メインリレー用データとFD
リレー用データが正負反対のデータとなり、瞬時値デー
タの極性の監視を行なうことでデータの異常を検出でき
る。
よりディジタルデータがA/D変換器の最大値である正
のFSとなった場合では、メインリレー用データとFD
リレー用データが正負反対のデータとなり、瞬時値デー
タの極性の監視を行なうことでデータの異常を検出でき
る。
【0018】本発明の請求項4に係る保護継電器は、請
求項1又は請求項2において、監視手段は、一組のフィ
ルタ出力の瞬時値の極性と絶対値により電気量の異常を
判定するよう構成した。
求項1又は請求項2において、監視手段は、一組のフィ
ルタ出力の瞬時値の極性と絶対値により電気量の異常を
判定するよう構成した。
【0019】上記請求項4の構成ではメインリレー用デ
ータとFDリレー用データが異なるタイミングで正のF
Sになった場合でも、正常時は極性及び絶対値が等しい
ことからデータの異常を検出できる。
ータとFDリレー用データが異なるタイミングで正のF
Sになった場合でも、正常時は極性及び絶対値が等しい
ことからデータの異常を検出できる。
【0020】本発明の請求項5に係る保護継電器は、系
統の電気量を所定の時間間隔でサンプリングしディジタ
ルデータに変換する変換手段と、前記変換手段の出力に
誤り検出符号(以下、パリティビットと称す)を付加す
る付加手段と、変換手段の出力とパリティビットを記憶
する記憶手段と、パリティビットによりデータの異常を
検出する検出手段と、検出手段によりディジタルデータ
が正常と判定されるとき、記憶手段のディジタルデータ
を用い保護リレー演算を行なう演算手段を有する保護継
電器において、前記変換手段がディジタル変換中はパリ
ティビットの「1」と「0」を反転する手段を付加し
た。
統の電気量を所定の時間間隔でサンプリングしディジタ
ルデータに変換する変換手段と、前記変換手段の出力に
誤り検出符号(以下、パリティビットと称す)を付加す
る付加手段と、変換手段の出力とパリティビットを記憶
する記憶手段と、パリティビットによりデータの異常を
検出する検出手段と、検出手段によりディジタルデータ
が正常と判定されるとき、記憶手段のディジタルデータ
を用い保護リレー演算を行なう演算手段を有する保護継
電器において、前記変換手段がディジタル変換中はパリ
ティビットの「1」と「0」を反転する手段を付加し
た。
【0021】上記請求項5の構成ではA/D変換器の出
力がFSとなるのは、A/D変換中に書き込み信号が発
生するためであり、このときはA/D変換器の状態信号
を用い、パリティビットを反転し強制的にパリティ不良
を発生させ、演算手段がメモリ回路よりデータを読み込
む際、パリティ不良を検出できる。
力がFSとなるのは、A/D変換中に書き込み信号が発
生するためであり、このときはA/D変換器の状態信号
を用い、パリティビットを反転し強制的にパリティ不良
を発生させ、演算手段がメモリ回路よりデータを読み込
む際、パリティ不良を検出できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明による保護継電器の
実施の形態を示す構成図である。図1において、図13と
同一符号のものは同一機能であるため詳細説明は省略す
る。本図の構成上の特徴点は一組のフィルタの一方側に
出力の極性を反転させる極性反転回路14をフィルタ2の
後段に付加したこと(フィルタ2-2 の前段でもよい)で
あり、一般には演算増幅器を用いた周知の反転回路が用
いられる。
実施の形態を示す構成図である。図1において、図13と
同一符号のものは同一機能であるため詳細説明は省略す
る。本図の構成上の特徴点は一組のフィルタの一方側に
出力の極性を反転させる極性反転回路14をフィルタ2の
後段に付加したこと(フィルタ2-2 の前段でもよい)で
あり、一般には演算増幅器を用いた周知の反転回路が用
いられる。
【0023】図2はこの図1に示す演算手段6にて行な
われる監視手段及びリレー演算処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。図2において、ステップS1では
フィルタ2-1 ,2-2 の出力のディジタルデータD−1,
D−2を読み込み、ステップS2ではこれらのデータの
極性が異なることを確認し、異なる場合は正常、等しい
場合は異常と判定する。
われる監視手段及びリレー演算処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。図2において、ステップS1では
フィルタ2-1 ,2-2 の出力のディジタルデータD−1,
D−2を読み込み、ステップS2ではこれらのデータの
極性が異なることを確認し、異なる場合は正常、等しい
場合は異常と判定する。
【0024】ステップS2において正常と判定された場
合のみ、ステップS3でメインリレーとFDリレーの保
護リレー演算が行なわれる。ステップS2で異常と判定
された場合は、ステップS4において所定の警報処理を
実施し、保護リレー演算は行なわない構成としている。
合のみ、ステップS3でメインリレーとFDリレーの保
護リレー演算が行なわれる。ステップS2で異常と判定
された場合は、ステップS4において所定の警報処理を
実施し、保護リレー演算は行なわない構成としている。
【0025】A/D変換器の出力が制御回路の不良によ
り正の最大値つまり正のFSになった場合に、演算手段
6が読み込むデータの一例を図3に示す。本来はサンプ
リングされた離散データであるが、交流量でかつメイン
用とFD用入力の極性が逆極性であることが判り易いよ
うに連続データとして示している。
り正の最大値つまり正のFSになった場合に、演算手段
6が読み込むデータの一例を図3に示す。本来はサンプ
リングされた離散データであるが、交流量でかつメイン
用とFD用入力の極性が逆極性であることが判り易いよ
うに連続データとして示している。
【0026】図3を用いて図2に示す演算手段の監視手
段の応動を説明する。図3はサンプリングされA/D変
換されたメインリレー用とFDリレー用のデータを示
し、FDリレー用はメインリレー用の入力に対し、逆極
性となっている。ここで時刻Tにおいてデータが異常と
なるとメイン,FD共に正の最大値、即ちFSとなって
いる。
段の応動を説明する。図3はサンプリングされA/D変
換されたメインリレー用とFDリレー用のデータを示
し、FDリレー用はメインリレー用の入力に対し、逆極
性となっている。ここで時刻Tにおいてデータが異常と
なるとメイン,FD共に正の最大値、即ちFSとなって
いる。
【0027】波形が正常時はステップS2において正常
と判定され、保護リレー演算が行なわれる。しかしなが
ら時刻Tにおけるデータは極性が同じであり、ステップ
S2において異常と判定され、リレー判定を行なうこと
はなく、警報等の処理が行なわれる。このため異常なデ
ータによる動作判定は行なわれず、不要なリレー動作に
よる不要遮断を防ぐことができる。
と判定され、保護リレー演算が行なわれる。しかしなが
ら時刻Tにおけるデータは極性が同じであり、ステップ
S2において異常と判定され、リレー判定を行なうこと
はなく、警報等の処理が行なわれる。このため異常なデ
ータによる動作判定は行なわれず、不要なリレー動作に
よる不要遮断を防ぐことができる。
【0028】本発明の請求項1による保護継電器では、
メインリレー用とFDリレー用にフィルタを異なる極性
とし、演算手段において両データの極性を確認すること
によりデータの正常,異常を判定し、正常時のみ保護リ
レー演算を行なう構成としたので、メインリレー用とF
Dリレー用のデータが同時に異常となるような制御回路
の不良において、不要な遮断出力を送出しない、信頼性
の高い保護継電器を提供できる。
メインリレー用とFDリレー用にフィルタを異なる極性
とし、演算手段において両データの極性を確認すること
によりデータの正常,異常を判定し、正常時のみ保護リ
レー演算を行なう構成としたので、メインリレー用とF
Dリレー用のデータが同時に異常となるような制御回路
の不良において、不要な遮断出力を送出しない、信頼性
の高い保護継電器を提供できる。
【0029】図4はこの図1に示す演算手段6にて行な
われる監視手段の処理内容を説明する他の変形例のフロ
ーチャートである。図4において、ステップS1ではフ
ィルタ2-1 ,2-2 の出力のディジタルデータD−1,D
−2を読み込み、ステップS2ではこれらのデータの極
性が異なることを確認し、異なる場合は正常、等しい場
合は異常と判定する。
われる監視手段の処理内容を説明する他の変形例のフロ
ーチャートである。図4において、ステップS1ではフ
ィルタ2-1 ,2-2 の出力のディジタルデータD−1,D
−2を読み込み、ステップS2ではこれらのデータの極
性が異なることを確認し、異なる場合は正常、等しい場
合は異常と判定する。
【0030】ステップS2において正常と判定された場
合のみステップS5で絶対値を比較し、等しい場合は正
常と判定し通常のリレー保護演算をステップS3で行な
う。ステップS2,ステップS5で異常と判定された場
合は、ステップS4にて所定の警報処理等を行ない、リ
レー保護演算を行なわない。
合のみステップS5で絶対値を比較し、等しい場合は正
常と判定し通常のリレー保護演算をステップS3で行な
う。ステップS2,ステップS5で異常と判定された場
合は、ステップS4にて所定の警報処理等を行ない、リ
レー保護演算を行なわない。
【0031】A/D変換回路3の出力が制御回路5の不
良により、メイン用とFD用のデータが異なるタイミン
グで正の最大値であるFSになった場合、演算手段6が
読み込むデータを図5に示す。図5も図3と同様離散デ
ータであるが、連続データで示している。
良により、メイン用とFD用のデータが異なるタイミン
グで正の最大値であるFSになった場合、演算手段6が
読み込むデータを図5に示す。図5も図3と同様離散デ
ータであるが、連続データで示している。
【0032】図5を用いて図4に示す演算手段6の監視
手段の応動を説明する。図5はサンプリングされA/D
変換されたメインリレー用とFD用の入力を示し、事故
検出用はメインリレー用の入力に対し、逆極性となって
いる。ここで時刻T1 及びT2 において各々メイン,F
D共にデータが異常となり、正の最大値であるFSとな
っている。
手段の応動を説明する。図5はサンプリングされA/D
変換されたメインリレー用とFD用の入力を示し、事故
検出用はメインリレー用の入力に対し、逆極性となって
いる。ここで時刻T1 及びT2 において各々メイン,F
D共にデータが異常となり、正の最大値であるFSとな
っている。
【0033】従来技術では時刻T1 のデータでメインリ
レーが、時刻T2 のデータFDリレーが動作し、不要遮
断に至る不良状態である。ここで図4に示す処理では、
時刻T1 におけるデータはメイン,FDのデータ極性が
異なり、ステップS2において正常と判定される。
レーが、時刻T2 のデータFDリレーが動作し、不要遮
断に至る不良状態である。ここで図4に示す処理では、
時刻T1 におけるデータはメイン,FDのデータ極性が
異なり、ステップS2において正常と判定される。
【0034】次にステップS5においてメインとFDの
データの絶対値が判定される。ここで両者の大きさは異
なることから、ステップS4で警報処理等が行なわれ
る。このためステップS3を実行することはなく、異常
なデータによるリレー演算を行なうことはなく、不要な
リレー動作を防ぐことができる。又、次のT2 において
はT1 と同様にFD用データが異常となっているが、上
述の通り、リレーの動作を防止することができる。
データの絶対値が判定される。ここで両者の大きさは異
なることから、ステップS4で警報処理等が行なわれ
る。このためステップS3を実行することはなく、異常
なデータによるリレー演算を行なうことはなく、不要な
リレー動作を防ぐことができる。又、次のT2 において
はT1 と同様にFD用データが異常となっているが、上
述の通り、リレーの動作を防止することができる。
【0035】上記変形例による保護継電器では、請求項
1に示す保護継電器の演算手段に極性によるデータの判
定に加え絶対値による判定も付加したので、メインリレ
ー用とFDリレー用のデータが異なるタイミングで異常
となるような非常に希な現象においてもデータの異常を
検出でき、不要な遮断出力を送出しない、信頼性の高い
保護継電器を提供できる。
1に示す保護継電器の演算手段に極性によるデータの判
定に加え絶対値による判定も付加したので、メインリレ
ー用とFDリレー用のデータが異なるタイミングで異常
となるような非常に希な現象においてもデータの異常を
検出でき、不要な遮断出力を送出しない、信頼性の高い
保護継電器を提供できる。
【0036】以下、請求項2に関する実施の形態を説明
する。請求項2に関する保護継電器のハード構成は図1
と同様であり詳細説明は省略する。図6は図1に示す演
算手段6にて行なわれる監視手段の処理内容を説明する
フローチャートである。
する。請求項2に関する保護継電器のハード構成は図1
と同様であり詳細説明は省略する。図6は図1に示す演
算手段6にて行なわれる監視手段の処理内容を説明する
フローチャートである。
【0037】図6において、ステップS1ではフィルタ
2-1 ,2-2 の瞬時瞬時に出力のディジタルデータD−
1,D−2を読み込み、ステップS2ではこれらのデー
タの極性が異なることを確認し、異なる場合は正常、等
しい場合は異常と判定する。
2-1 ,2-2 の瞬時瞬時に出力のディジタルデータD−
1,D−2を読み込み、ステップS2ではこれらのデー
タの極性が異なることを確認し、異なる場合は正常、等
しい場合は異常と判定する。
【0038】ステップS2において正常と判定された場
合は、通常の保護リレー演算をステップS3で行なう。
ステップS2で異常と判定された場合は、ステップS4
にて所定の警報処理等を行ない、保護リレー演算を行な
わない。
合は、通常の保護リレー演算をステップS3で行なう。
ステップS2で異常と判定された場合は、ステップS4
にて所定の警報処理等を行ない、保護リレー演算を行な
わない。
【0039】A/D変換回路3の出力が制御回路5の不
良により、メイン用とFD用のデータが異なるタイミン
グで正の最大値であるFSになった場合、演算手段6が
読み込むデータは図3に示した通りであるため詳細説明
は省略する。
良により、メイン用とFD用のデータが異なるタイミン
グで正の最大値であるFSになった場合、演算手段6が
読み込むデータは図3に示した通りであるため詳細説明
は省略する。
【0040】本発明の請求項2による保護継電器では、
請求項1に示す保護継電器の演算手段において、瞬時瞬
時に両データの極性を確認することによりデータの正
常,異常を判定し、正常時のみ保護リレー演算を行なう
構成としたので、メインリレー用とFDリレー用のデー
タが同時に異常となるような制御回路の不良において、
不要な遮断出力を送出しない、信頼性の高い保護継電器
を提供できる。
請求項1に示す保護継電器の演算手段において、瞬時瞬
時に両データの極性を確認することによりデータの正
常,異常を判定し、正常時のみ保護リレー演算を行なう
構成としたので、メインリレー用とFDリレー用のデー
タが同時に異常となるような制御回路の不良において、
不要な遮断出力を送出しない、信頼性の高い保護継電器
を提供できる。
【0041】以下、請求項3に関する実施の形態を説明
する。請求項3に関する保護継電器のハード構成は図1
と同様であるため詳細説明は省略する。図7はこの図1
に示す演算手段6にて行なわれる監視手段の処理内容を
説明するフローチャートである。
する。請求項3に関する保護継電器のハード構成は図1
と同様であるため詳細説明は省略する。図7はこの図1
に示す演算手段6にて行なわれる監視手段の処理内容を
説明するフローチャートである。
【0042】図7において、ステップS1ではフィルタ
2-1 ,2-2 の瞬時瞬時に出力のディジタルデータD−
1,D−2を読み込み、ステップS6にてD−2(ある
いはD−1)のデータの極性を反転させる。ステップS
2ではこれらのデータの極性が等しいことを確認し、等
しい場合は正常、異なる場合は異常と判定する。
2-1 ,2-2 の瞬時瞬時に出力のディジタルデータD−
1,D−2を読み込み、ステップS6にてD−2(ある
いはD−1)のデータの極性を反転させる。ステップS
2ではこれらのデータの極性が等しいことを確認し、等
しい場合は正常、異なる場合は異常と判定する。
【0043】ステップS2において正常と判定された場
合は、通常の保護リレー演算をステップS3で行なう。
ステップS2で異常と判定された場合は、ステップS4
にて所定の警報処理等を行ない、保護リレー演算を行な
わない。
合は、通常の保護リレー演算をステップS3で行なう。
ステップS2で異常と判定された場合は、ステップS4
にて所定の警報処理等を行ない、保護リレー演算を行な
わない。
【0044】A/D変換回路3の出力が制御回路5の不
良により、メイン用とFD用のデータが異なるタイミン
グで正の最大値であるFSになった場合、演算手段6が
読み込むデータを図8に示す。
良により、メイン用とFD用のデータが異なるタイミン
グで正の最大値であるFSになった場合、演算手段6が
読み込むデータを図8に示す。
【0045】図8はサンプリングされA/D変換された
メインリレー用とFDリレー用のデータを示し、FDリ
レー用はメインリレー用の入力に対し、同じ極性となっ
ている。ここで時刻Tにおいてデータが異常となってメ
インは正の最大値、即ちFSであるのに対し、FDには
負の最大値、即ちマイナス側のFSとなっている。
メインリレー用とFDリレー用のデータを示し、FDリ
レー用はメインリレー用の入力に対し、同じ極性となっ
ている。ここで時刻Tにおいてデータが異常となってメ
インは正の最大値、即ちFSであるのに対し、FDには
負の最大値、即ちマイナス側のFSとなっている。
【0046】波形が正常時はステップS2において正常
と判定され、保護リレー演算が行なわれる。しかしなが
ら、時刻Tにおけるデータは極性が逆となりステップS
2において異常と判定され、リレー判定を行なうことは
なく、警報等の処理が行なわれる。このため異常なデー
タによる動作判定は行なわず、不要なリレー動作による
不要遮断を防ぐことができる。
と判定され、保護リレー演算が行なわれる。しかしなが
ら、時刻Tにおけるデータは極性が逆となりステップS
2において異常と判定され、リレー判定を行なうことは
なく、警報等の処理が行なわれる。このため異常なデー
タによる動作判定は行なわず、不要なリレー動作による
不要遮断を防ぐことができる。
【0047】本発明の請求項3による保護継電器では、
メインリレー用とFDリレー用にフィルタを異なる極性
とし、演算手段においてFDリレー用のデータ(あるい
はメインリレー用のデータ)の極性を反転させ、両方の
極性が等しいことを確認することによりデータの正常,
異常を判定し、正常時のみ保護リレー演算を行なう構成
としたので、請求項1と同様にメインリレー用とFDリ
レー用のデータが同時に異常となるような制御回路の不
良において、不要な遮断出力を送出しない、信頼性の高
い保護継電器を提供できる。
メインリレー用とFDリレー用にフィルタを異なる極性
とし、演算手段においてFDリレー用のデータ(あるい
はメインリレー用のデータ)の極性を反転させ、両方の
極性が等しいことを確認することによりデータの正常,
異常を判定し、正常時のみ保護リレー演算を行なう構成
としたので、請求項1と同様にメインリレー用とFDリ
レー用のデータが同時に異常となるような制御回路の不
良において、不要な遮断出力を送出しない、信頼性の高
い保護継電器を提供できる。
【0048】以下、請求項4に関する実施の形態を説明
する。請求項4に関する保護継電器のハード構成は図1
と同様であるため詳細説明は省略する。図9はこの図1
に示す演算手段6にて行なわれる監視手段の処理内容を
説明するフローチャートである。
する。請求項4に関する保護継電器のハード構成は図1
と同様であるため詳細説明は省略する。図9はこの図1
に示す演算手段6にて行なわれる監視手段の処理内容を
説明するフローチャートである。
【0049】図9において、ステップS1ではフィルタ
2-1 ,2-2 の出力のディジタルデータD−1,D−2を
読み込み、ステップS6にてD−2(あるいはD−1)
のデータの極性を判定させる。ステップS2ではこれら
のデータの極性が等しいことを確認し、等しい場合は正
常、異なる場合は異常と判定する。
2-1 ,2-2 の出力のディジタルデータD−1,D−2を
読み込み、ステップS6にてD−2(あるいはD−1)
のデータの極性を判定させる。ステップS2ではこれら
のデータの極性が等しいことを確認し、等しい場合は正
常、異なる場合は異常と判定する。
【0050】ステップS2において正常と判断された場
合のみステップS5で絶対値を比較し、等しい場合は正
常と判定し通常の保護リレー演算をステップS3で行な
う。ステップS2,ステップS5で異常と判定された場
合は、ステップS4にて所定の警報処理等を行ない、保
護リレー演算を行なわない。
合のみステップS5で絶対値を比較し、等しい場合は正
常と判定し通常の保護リレー演算をステップS3で行な
う。ステップS2,ステップS5で異常と判定された場
合は、ステップS4にて所定の警報処理等を行ない、保
護リレー演算を行なわない。
【0051】A/D変換回路3の出力が制御回路5の不
良により、メイン用とFD用のデータが異なるタイミン
グで正の最大値であるFSになった場合、演算手段6が
読み込むデータを図10に示す。図10も図3と同様離散デ
ータであるが、連続データで示している。
良により、メイン用とFD用のデータが異なるタイミン
グで正の最大値であるFSになった場合、演算手段6が
読み込むデータを図10に示す。図10も図3と同様離散デ
ータであるが、連続データで示している。
【0052】図10を用いて図9に示す演算手段6の監視
手段の応動を説明する。図10はサンプリングされA/D
変換されたメインリレー用とFDリレー用の入力を示
し、事故検出用はメインリレー用の入力と同じ極性とな
っている。ここで時刻T1 及びT2 において各々メイ
ン,FD共にデータが異常となり、メインは正の最大
値、即ちFSに対し、FDには負の最大値、即ちマイナ
ス側のFSとなる。従来技術では時刻T1 のデータでメ
インリレーが、時刻T2 のデータFDリレーが動作し、
不要遮断に至る不良状態である。
手段の応動を説明する。図10はサンプリングされA/D
変換されたメインリレー用とFDリレー用の入力を示
し、事故検出用はメインリレー用の入力と同じ極性とな
っている。ここで時刻T1 及びT2 において各々メイ
ン,FD共にデータが異常となり、メインは正の最大
値、即ちFSに対し、FDには負の最大値、即ちマイナ
ス側のFSとなる。従来技術では時刻T1 のデータでメ
インリレーが、時刻T2 のデータFDリレーが動作し、
不要遮断に至る不良状態である。
【0053】しかし、図9に示す処理では時刻T1 にお
けるデータはメイン,FDのデータ極性が異なり、ステ
ップS2において正常と判定される。次にステップS5
においてメインとFDのデータの絶対値が判定される。
ここで両者の大きさは異なることからステップS4で警
報処理等が行なわれる。
けるデータはメイン,FDのデータ極性が異なり、ステ
ップS2において正常と判定される。次にステップS5
においてメインとFDのデータの絶対値が判定される。
ここで両者の大きさは異なることからステップS4で警
報処理等が行なわれる。
【0054】このためステップS3を実行することはな
く、異常なデータによるリレー演算を行なうことはな
く、不要なリレー動作を防ぐことができる。又、次のT
2 においてはT1 と同様にFD用データが異常となって
いるが、上述の通り、リレーの動作を防止することがで
きる。
く、異常なデータによるリレー演算を行なうことはな
く、不要なリレー動作を防ぐことができる。又、次のT
2 においてはT1 と同様にFD用データが異常となって
いるが、上述の通り、リレーの動作を防止することがで
きる。
【0055】本発明の請求項4による保護継電器では、
請求項1に示す保護継電器の演算手段に極性によるデー
タの判定に加え絶対値による判定も付加したので、メイ
ンリレー用とFDリレー用のデータが異なるタイミング
で異常となるような非常に希な現象においてデータの異
常を検出でき、不要な遮断出力を送出しない、信頼性の
高い保護継電器を提供できる。
請求項1に示す保護継電器の演算手段に極性によるデー
タの判定に加え絶対値による判定も付加したので、メイ
ンリレー用とFDリレー用のデータが異なるタイミング
で異常となるような非常に希な現象においてデータの異
常を検出でき、不要な遮断出力を送出しない、信頼性の
高い保護継電器を提供できる。
【0056】以下、請求項5に関する実施の形態を説明
する。図11は本発明による保護継電器の実施の形態を示
す構成図である。図11において、図13及び図15と同一符
号は同一機能であるため詳細説明は省略する。図11にお
いて、新たに付加されたものはA/D変換状態信号16を
用いたパリティビット判定回路15で、ここでは排他的論
理回路で構成している。
する。図11は本発明による保護継電器の実施の形態を示
す構成図である。図11において、図13及び図15と同一符
号は同一機能であるため詳細説明は省略する。図11にお
いて、新たに付加されたものはA/D変換状態信号16を
用いたパリティビット判定回路15で、ここでは排他的論
理回路で構成している。
【0057】図12はこのような構成とした場合のA/D
変換状態信号16と、パリティビット11及び排他的論理回
路15の出力であるパリティビット17の状態を示す。図12
に示すようにA/D変換状態信号16が「0」でA/D変
換回路が待機中の場合は、メモリ回路4に書き込まれた
パリティビット11は状態変化がなく、正常にパリティビ
ット17として出力される。
変換状態信号16と、パリティビット11及び排他的論理回
路15の出力であるパリティビット17の状態を示す。図12
に示すようにA/D変換状態信号16が「0」でA/D変
換回路が待機中の場合は、メモリ回路4に書き込まれた
パリティビット11は状態変化がなく、正常にパリティビ
ット17として出力される。
【0058】しかしながら、A/D変換状態信号16がA
/D変換回路の変換中を示す「1」の場合は、メモリ回
路4に書き込まれたパリティビットは排他的論理回路15
により「0」なら「1」へ、「1」なら「0」へ変化し
て、パリティビット17として出力される。
/D変換回路の変換中を示す「1」の場合は、メモリ回
路4に書き込まれたパリティビットは排他的論理回路15
により「0」なら「1」へ、「1」なら「0」へ変化し
て、パリティビット17として出力される。
【0059】このためA/D変換状態信号16が「1」で
あるような異常なタイミングで書き込み信号が発生した
場合は、その時のデータに付加された正常なパリティビ
ット11が強制的に反転されるため、異常なパリティビッ
ト17となる。このため演算手段6にてデータを読み込む
場合、パリティ検出回路12がデータの異常を検出でき、
異常出力13を出力するため、先に述べた警報等の処理を
行ない、保護リレー演算を行なうことがなく不要応動を
防止できる。
あるような異常なタイミングで書き込み信号が発生した
場合は、その時のデータに付加された正常なパリティビ
ット11が強制的に反転されるため、異常なパリティビッ
ト17となる。このため演算手段6にてデータを読み込む
場合、パリティ検出回路12がデータの異常を検出でき、
異常出力13を出力するため、先に述べた警報等の処理を
行ない、保護リレー演算を行なうことがなく不要応動を
防止できる。
【0060】本発明の請求項5による保護継電器では、
A/D変換中にデータを書き込むような異常なタイミン
グとなる不良が発生し、メインリレー用とFDリレー用
データが異常となっても、強制的にパリティビットを反
転させるため、確実にデータの異常を検出でき、不要な
遮断出力を送出しない、信頼性の高い保護継電器を提供
できる。
A/D変換中にデータを書き込むような異常なタイミン
グとなる不良が発生し、メインリレー用とFDリレー用
データが異常となっても、強制的にパリティビットを反
転させるため、確実にデータの異常を検出でき、不要な
遮断出力を送出しない、信頼性の高い保護継電器を提供
できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればメ
インリレー用とFDリレー用に各々フィルタを有して取
り込んだ両データの正常,異常を判定した後、正常であ
る場合のみ保護演算をするように構成したので、制御回
路の不良において、不要な遮断出力を送出することのな
い保護継電器を提供できる。
インリレー用とFDリレー用に各々フィルタを有して取
り込んだ両データの正常,異常を判定した後、正常であ
る場合のみ保護演算をするように構成したので、制御回
路の不良において、不要な遮断出力を送出することのな
い保護継電器を提供できる。
【図1】本発明の請求項1に係る保護継電器の実施の形
態を示す構成図。
態を示す構成図。
【図2】図1に示す演算手段にて行なわれる監視手段及
びリレー演算処理の処理内容を示すフローチャート。
びリレー演算処理の処理内容を示すフローチャート。
【図3】制御回路の不良により読み込んだデータの一例
図。
図。
【図4】本発明の演算手段にて行なわれる監視手段及び
リレー演算処理の処理内容を示す変形例のフローチャー
ト。
リレー演算処理の処理内容を示す変形例のフローチャー
ト。
【図5】図4の処理において、制御回路の不良により読
み込んだデータの一例図。
み込んだデータの一例図。
【図6】本発明の請求項2の演算手段にて行なわれる監
視手段及びリレー演算処理の処理内容を示すフローチャ
ート。
視手段及びリレー演算処理の処理内容を示すフローチャ
ート。
【図7】本発明の請求項3の演算手段にて行なわれる監
視手段及びリレー演算処理の処理内容を示すフローチャ
ート。
視手段及びリレー演算処理の処理内容を示すフローチャ
ート。
【図8】図7の処理において、制御回路の不良により読
み込んだデータの一例図。
み込んだデータの一例図。
【図9】本発明の請求項5の演算手段にて行なわれる監
視手段及びリレー演算処理の処理内容を示すフローチャ
ート。
視手段及びリレー演算処理の処理内容を示すフローチャ
ート。
【図10】図9の処理において、制御回路の不良により読
み込んだデータの一例図。
み込んだデータの一例図。
【図11】本発明の請求項5に係る保護継電器の実施の形
態を示す構成図。
態を示す構成図。
【図12】図11で用いるパリティビット反転回路の作用を
示す図。
示す図。
【図13】従来技術の保護継電器を説明する図。
【図14】制御回路のA/D変換開始信号とA/D変換回
路の状態と書き込み信号との関係を示すフローチャー
ト。
路の状態と書き込み信号との関係を示すフローチャー
ト。
【図15】従来技術の他の保護継電器を説明する図。
1 入力変換器 2-1 ,2-2 フィルタ 3 A/D変換回路 4 メモリ回路 5 制御回路 6 演算手段 10 パリティ付加回路 12 パリティ検出回路 14 極性反転回路
Claims (5)
- 【請求項1】 系統の電気量を導入する入力変換器と、
同一入力変換器の出力を導入する一組のフィルタと前記
フィルタの出力を所定の時間間隔でサンプリングしディ
ジタルデータに変換する変換手段と、前記ディジタルデ
ータにより所定の保護リレー演算を行なう演算手段とを
有する保護継電器において、一組のフィルタの一方の側
に設けて変換手段への入力電気量の極性を反転させる手
段と、前記一組のフィルタ出力の瞬時値の極性によりデ
ィジタルデータの異常を判定し、当該ディジタルデータ
が正常時のみ前記演算手段の演算処理を行なわせる監視
手段とを備えたことを特徴とする保護継電器。 - 【請求項2】 監視手段は、一組のフィルタ出力の瞬時
値の瞬時瞬時の極性が同一となった場合に異常と判定す
ることを特徴とする請求項1記載の保護継電器。 - 【請求項3】 系統の電気量を導入する入力変換器と、
同一入力変換器の出力を導入する一組のフィルタと前記
フィルタの出力を所定の時間間隔でサンプリングしディ
ジタルデータに変換する変換手段と、前記ディジタルデ
ータにより所定の保護リレー演算を行なう演算手段とを
有する保護継電器において、一組のフィルタの片方の出
力を演算手段で極性を反転させる手段と、該極性反転さ
れたディジタルデータがもう片方のフィルタのディジタ
ルデータと逆極性となった場合に異常と判定し、前記演
算手段をロックする監視手段とを備えたことを特徴とす
る保護継電器。 - 【請求項4】 監視手段は、一組のフィルタ出力の瞬時
値の極性と絶対値により電気量の異常を判定することを
特徴とする請求項1又は請求項3記載の保護継電器。 - 【請求項5】 系統の電気量を所定の時間間隔でサンプ
リングしディジタルデータに変換する変換手段と、前記
変換手段の出力に誤り検出符号を付加する付加手段と、
変換手段の出力と検出符号を記憶する記憶手段と、検出
符号によりデータの異常を検出する検出手段と、検出手
段によりディジタルデータが正常と判定されるとき、記
憶手段のディジタルデータを用い保護リレー演算を行な
う演算手段と、前記変換手段がアナログ/ディジタル変
換中に検出符号を反転する手段を備えたことを特徴とす
る保護継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8255567A JPH1080047A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 保護継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8255567A JPH1080047A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 保護継電器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1080047A true JPH1080047A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=17280518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8255567A Pending JPH1080047A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 保護継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1080047A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110146756A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-08-20 | 国网湖北省电力有限公司电力科学研究院 | 一种事件反演驱动的继电保护测试分析系统及方法 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP8255567A patent/JPH1080047A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110146756A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-08-20 | 国网湖北省电力有限公司电力科学研究院 | 一种事件反演驱动的继电保护测试分析系统及方法 |
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