JPH1077731A - 床材およびその製造方法 - Google Patents
床材およびその製造方法Info
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- JPH1077731A JPH1077731A JP29784396A JP29784396A JPH1077731A JP H1077731 A JPH1077731 A JP H1077731A JP 29784396 A JP29784396 A JP 29784396A JP 29784396 A JP29784396 A JP 29784396A JP H1077731 A JPH1077731 A JP H1077731A
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- flooring
- floor
- projection
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多様な床材料を用いて、視覚障害者用誘導突
起等の小片をはめ込んだ床材を提供できるようにする。 【解決手段】 床材81(塩ビ系樹脂、リノリウム等)
には、四角形状の穴81aが形成され、その穴81aに
は、視覚障害者の誘導または警告用の突起部材83がは
め込まれる。突起部材83は、熱可塑性樹脂から成り、
穴81aより径の大きな頭部83aと、穴81aに挿入
される断面四角形状の胴部83bとから構成される。胴
部83bの先端は、中心部がへこんで凹部83cとな
り、周辺部が突出してかしめ代83dとなっている。突
起部材83を床材81に嵌合し、超音波接合プレスを用
いて、突起部材83のかしめ代83dを押しつぶし、突
起部材83を床材81に取り付ける。
起等の小片をはめ込んだ床材を提供できるようにする。 【解決手段】 床材81(塩ビ系樹脂、リノリウム等)
には、四角形状の穴81aが形成され、その穴81aに
は、視覚障害者の誘導または警告用の突起部材83がは
め込まれる。突起部材83は、熱可塑性樹脂から成り、
穴81aより径の大きな頭部83aと、穴81aに挿入
される断面四角形状の胴部83bとから構成される。胴
部83bの先端は、中心部がへこんで凹部83cとな
り、周辺部が突出してかしめ代83dとなっている。突
起部材83を床材81に嵌合し、超音波接合プレスを用
いて、突起部材83のかしめ代83dを押しつぶし、突
起部材83を床材81に取り付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床材およびその製
造方法に関し、特に、視覚障害者の誘導または警告用の
突起部材等の小片を嵌合して構成した床材およびその製
造方法に関する。
造方法に関し、特に、視覚障害者の誘導または警告用の
突起部材等の小片を嵌合して構成した床材およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】視覚障害者の誘導用として、円状あるは
線状の凸部を表面に形成したゴムまたはプラスチックの
タイルを、塩ビ系タイルまたはカーペットの間に配置す
る方法が用いられている。また、カーペットの上から床
下地に穴を開け、突起物をこの穴にねじ込む方法も行わ
れている。
線状の凸部を表面に形成したゴムまたはプラスチックの
タイルを、塩ビ系タイルまたはカーペットの間に配置す
る方法が用いられている。また、カーペットの上から床
下地に穴を開け、突起物をこの穴にねじ込む方法も行わ
れている。
【0003】しかしながら、前者の方法によれば、視覚
障害者用のタイルが、他の床材と質感や色調が異なるた
め、全体の美観や調和を損ね、インテリアデザイン上好
ましくないものであった。また、後者の方法によれば、
施工が複雑であり、またねじが簡単に取れてしまうとい
う問題があった。
障害者用のタイルが、他の床材と質感や色調が異なるた
め、全体の美観や調和を損ね、インテリアデザイン上好
ましくないものであった。また、後者の方法によれば、
施工が複雑であり、またねじが簡単に取れてしまうとい
う問題があった。
【0004】そこで、特開平6−90976号公報にお
いては、タイルカーペットのパイル上に、射出成型、高
周波または熱プレス等によって誘導用突起を形成するこ
とが提案されている。これにより、意匠性に優れ、しか
も突起部が簡単に離脱することのないカーペットタイル
を提供することを目的としている。
いては、タイルカーペットのパイル上に、射出成型、高
周波または熱プレス等によって誘導用突起を形成するこ
とが提案されている。これにより、意匠性に優れ、しか
も突起部が簡単に離脱することのないカーペットタイル
を提供することを目的としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の方法においては、溶融樹脂をパイルに浸透させ
て接着するため、この方法はタイルカーペットにのみ適
用され、その他の多様な床材料(コンポジションタイ
ル、ホモジニアスプリントタイル等)には適用できな
い。また、上記公報記載の技術は、射出成型等によるた
め、大掛かりな装置を必要とし、小ロットの需要には対
応できず、さらに塩ビ長尺シート等に誘導用突起を形成
するといった変則的な需要にも対応できない。
報記載の方法においては、溶融樹脂をパイルに浸透させ
て接着するため、この方法はタイルカーペットにのみ適
用され、その他の多様な床材料(コンポジションタイ
ル、ホモジニアスプリントタイル等)には適用できな
い。また、上記公報記載の技術は、射出成型等によるた
め、大掛かりな装置を必要とし、小ロットの需要には対
応できず、さらに塩ビ長尺シート等に誘導用突起を形成
するといった変則的な需要にも対応できない。
【0006】本発明は、上記の点にがんがみて成された
ものであって、床材の材質にかかわらず誘導用突起等の
小片を確実に埋め込んだ床材およびその製造方法を提供
することを目的とする。また、本発明は、小ロットまた
は変則的な需要にも対応できるようにすることを目的と
する。
ものであって、床材の材質にかかわらず誘導用突起等の
小片を確実に埋め込んだ床材およびその製造方法を提供
することを目的とする。また、本発明は、小ロットまた
は変則的な需要にも対応できるようにすることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、床材に所定形状の穴を開け、そ
の穴に、嵌合片を嵌合させるようにした。嵌合の方法と
して焼嵌めしてもよいし、嵌合部に接着剤を塗布しても
よい。
め、本発明においては、床材に所定形状の穴を開け、そ
の穴に、嵌合片を嵌合させるようにした。嵌合の方法と
して焼嵌めしてもよいし、嵌合部に接着剤を塗布しても
よい。
【0008】また、嵌合片として、床材表面から突出す
る突起部材を用いれば、この床材を視覚障害者の案内用
として使用することができる。このとき、突起部材の端
部をかしめて床材に取り付けるようにしてもよい。
る突起部材を用いれば、この床材を視覚障害者の案内用
として使用することができる。このとき、突起部材の端
部をかしめて床材に取り付けるようにしてもよい。
【0009】さらに、上記嵌合片または突起部材は、超
音波接合によって床材に取り付けることも可能である。
音波接合によって床材に取り付けることも可能である。
【00010】以上のようにすれば、床材の材質を選ぶ
ことはなく、本発明によれば、多様な床材料を使用する
ことができる。
ことはなく、本発明によれば、多様な床材料を使用する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。図1は本発明による床材の一例を示す斜視
図であり、同図(a)は床材71に嵌合片としての円状
突起部材73を超音波接合したものであり、(b)は床
材75に嵌合片としての線状突起部材77を超音波接合
したものである。(a)の床材は視覚障害者に対して警
告(「止れ」)を与え、(b)の床材は視覚障害者を誘
導する(線に沿って「進め」)。
て説明する。図1は本発明による床材の一例を示す斜視
図であり、同図(a)は床材71に嵌合片としての円状
突起部材73を超音波接合したものであり、(b)は床
材75に嵌合片としての線状突起部材77を超音波接合
したものである。(a)の床材は視覚障害者に対して警
告(「止れ」)を与え、(b)の床材は視覚障害者を誘
導する(線に沿って「進め」)。
【0012】床材71,75の大きさは、たとえば25
0mm角、450mm角のタイルであるが、それに限らず、
例えば450mm幅で長さ2000mmといったように自由
に設計できる。床材の材質は、塩ビ系床材(コンポジシ
ョンタイル、ホモジニアスプリントタイル、塩ビ長尺シ
ート、タイルカーペット等)であるが、その他の熱可塑
性樹脂を用いた床材でもよい。また、ゴムタイル等を使
用してもよい。
0mm角、450mm角のタイルであるが、それに限らず、
例えば450mm幅で長さ2000mmといったように自由
に設計できる。床材の材質は、塩ビ系床材(コンポジシ
ョンタイル、ホモジニアスプリントタイル、塩ビ長尺シ
ート、タイルカーペット等)であるが、その他の熱可塑
性樹脂を用いた床材でもよい。また、ゴムタイル等を使
用してもよい。
【0013】床材としてコンポジションタイル、ホモジ
ニアスプリントタイル、塩ビ長尺シートを使用する場
合、突起部材が挿入される部分以外の箇所に、UV塗装
等によって細かい突起状の模様を付けて防滑性を付与し
てもよい。
ニアスプリントタイル、塩ビ長尺シートを使用する場
合、突起部材が挿入される部分以外の箇所に、UV塗装
等によって細かい突起状の模様を付けて防滑性を付与し
てもよい。
【0014】突起部材73,77の材質は、熱可塑性樹
脂例えば硬質塩ビ樹脂である。しかし、突起部材は極め
て簡単な形状であるため、熱可塑性樹脂だけでなく、例
えばエンジニアリングプラスチック材などその他の多様
な素材を機械加工の方法によって製作することができ
る。この場合、成形用金型は不要である。
脂例えば硬質塩ビ樹脂である。しかし、突起部材は極め
て簡単な形状であるため、熱可塑性樹脂だけでなく、例
えばエンジニアリングプラスチック材などその他の多様
な素材を機械加工の方法によって製作することができ
る。この場合、成形用金型は不要である。
【0015】突起部材73,77には図2(a)(b)
に示すような防滑用の凹凸模様73a,77aを施して
もよい。模様73a,77aの材料としては、突起部材
73,77と同様の材質でもよく、また他の熱可塑性樹
脂例えばナイロン樹脂等を用いることができる。
に示すような防滑用の凹凸模様73a,77aを施して
もよい。模様73a,77aの材料としては、突起部材
73,77と同様の材質でもよく、また他の熱可塑性樹
脂例えばナイロン樹脂等を用いることができる。
【0016】図2(a)は線状突起部材77の平面図、
(b)は円状突起部材73の平面図、(c)は突起部材
77のA−A線断面図であり、かつ突起部材73のB−
B線断面図である。床材71には図3(a)に示すよう
に丸穴71aが形成され、円状突起部材73は丸穴71
aに嵌合する。突起部材73が床材71に嵌合する部分
73cの径は、丸穴71aの径と同じである。あるいは
突起部材73の嵌合部73cの径は丸穴71aより少し
大きく突起部材73を丸穴71aに圧入するようにして
もよい。両者の嵌合面Cは後述する方法によって超音波
接合されている。その際両者の接合面にシーリング材を
充填してもよい。丸穴71aは後述する超音波振動ナイ
フによって形成するか、あるいは抜き型、超高圧水によ
る切り抜き方法その他の公知の方法により形成する。以
上の点は床材75と突起部材77においても同様である
(ただし床材75の穴75aの形状は長円形である)。
(b)は円状突起部材73の平面図、(c)は突起部材
77のA−A線断面図であり、かつ突起部材73のB−
B線断面図である。床材71には図3(a)に示すよう
に丸穴71aが形成され、円状突起部材73は丸穴71
aに嵌合する。突起部材73が床材71に嵌合する部分
73cの径は、丸穴71aの径と同じである。あるいは
突起部材73の嵌合部73cの径は丸穴71aより少し
大きく突起部材73を丸穴71aに圧入するようにして
もよい。両者の嵌合面Cは後述する方法によって超音波
接合されている。その際両者の接合面にシーリング材を
充填してもよい。丸穴71aは後述する超音波振動ナイ
フによって形成するか、あるいは抜き型、超高圧水によ
る切り抜き方法その他の公知の方法により形成する。以
上の点は床材75と突起部材77においても同様である
(ただし床材75の穴75aの形状は長円形である)。
【0017】以上のようにすれば、床材に穴を開けて、
床材と嵌合片を超音波接合するだけであるので、タイル
カーペットに限らず多様な床材料に視力障害者用誘導突
起部材等の小片を強固に取り付けることが可能となる。
また、上記実施例の床材71,75の下面は平滑性を保
っており、これにより、例えばOAフロア等における二
重床にも簡単に施工できる。もちろん、本発明は床材の
下面を平滑にすることに限定されるものでなく、床材の
下面に多少の凹凸ができてもよい。
床材と嵌合片を超音波接合するだけであるので、タイル
カーペットに限らず多様な床材料に視力障害者用誘導突
起部材等の小片を強固に取り付けることが可能となる。
また、上記実施例の床材71,75の下面は平滑性を保
っており、これにより、例えばOAフロア等における二
重床にも簡単に施工できる。もちろん、本発明は床材の
下面を平滑にすることに限定されるものでなく、床材の
下面に多少の凹凸ができてもよい。
【0018】上記例のように、突起部材と床材との間に
シーリング材を充填した上で超音波接合を行えば、両者
を一層完全に一体化することができる。
シーリング材を充填した上で超音波接合を行えば、両者
を一層完全に一体化することができる。
【0019】なお、図3(a)において嵌合面Cは必ず
しも超音波接合する必要はない。つまり床材71に穴を
開けて突起部材73をその穴に嵌合させるだけでもよ
い。また、嵌合の方法として焼嵌め、すなわち、突起部
材73の径を床材の穴71aより少し大きくし、床材7
1を加熱膨張させて、突起部材73を床材の穴71aに
圧入したのち冷却するようにしてもよい。さらに、嵌合
部Cに接着剤を塗布して浸透させるようにしてもよい。
接着剤としては、例えばTHF(テトラヒドロフラン溶
剤)等を使用できる。後述するように、ディスペンサ等
を使用して接着剤を自動塗布してもよい。
しも超音波接合する必要はない。つまり床材71に穴を
開けて突起部材73をその穴に嵌合させるだけでもよ
い。また、嵌合の方法として焼嵌め、すなわち、突起部
材73の径を床材の穴71aより少し大きくし、床材7
1を加熱膨張させて、突起部材73を床材の穴71aに
圧入したのち冷却するようにしてもよい。さらに、嵌合
部Cに接着剤を塗布して浸透させるようにしてもよい。
接着剤としては、例えばTHF(テトラヒドロフラン溶
剤)等を使用できる。後述するように、ディスペンサ等
を使用して接着剤を自動塗布してもよい。
【0020】上記突起部材73,77の場合、床材の穴
71a,75aより径の大きなフランジ部73b,77
bを有しており、そのため、接合面を増加させるととも
に、接合面にシーリング材を充填した場合にはそのシー
リング材が突起部材からはみ出すことを防止できる。し
かし、図3(b)に示す嵌合片79のように、フランジ
部73b,77bはなくてもよい。
71a,75aより径の大きなフランジ部73b,77
bを有しており、そのため、接合面を増加させるととも
に、接合面にシーリング材を充填した場合にはそのシー
リング材が突起部材からはみ出すことを防止できる。し
かし、図3(b)に示す嵌合片79のように、フランジ
部73b,77bはなくてもよい。
【0021】さらに、図3(c)に示すように、床材7
1,75に突起部材73,77を接合したあとに、裏面
に補強シート81(たとえばガラス繊維強化プラスチッ
ク)を接着してもよい。補強シート81の下面には粘着
剤を塗布して剥離紙を貼付してもよい。そうすれば、こ
の剥離紙を剥がして、床材を簡単に敷設することができ
る。すなわち、下面に粘着剤を塗布した補強シート81
を床材に接着することによって、強度と施工性を高める
ことができる。これにより、特に改装工事において、視
覚障害者用床タイルを新設する場合に極めて容易に施工
できる。
1,75に突起部材73,77を接合したあとに、裏面
に補強シート81(たとえばガラス繊維強化プラスチッ
ク)を接着してもよい。補強シート81の下面には粘着
剤を塗布して剥離紙を貼付してもよい。そうすれば、こ
の剥離紙を剥がして、床材を簡単に敷設することができ
る。すなわち、下面に粘着剤を塗布した補強シート81
を床材に接着することによって、強度と施工性を高める
ことができる。これにより、特に改装工事において、視
覚障害者用床タイルを新設する場合に極めて容易に施工
できる。
【0022】また、図3(d)の嵌合片83のように、
嵌合片83を床材85から突出させないで同一面になる
ようにしてもよい。これにより、床材85を切り抜いて
そこに色彩や模様の異なる別の小片83をはめ込んでデ
ザインタイル等を作製することができる。従来、小片を
組み合わせてデザインタイルを作製する場合、タイルの
片側にアプリケーションテープ(粘着テープ)を貼って
各小片が脱落しないようにしているが、その固定方法で
は小片が完全に固定できず、一部脱落することがあっ
た。そこで、図3(d)に示すように超音波接合すれば
デザインタイルを構成する各パーツを確実に接合するこ
とができる。この場合、各パーツの接合面のすべてにわ
たって超音波接合してもよいし、一部分だけ超音波接合
するようにしてもよい。
嵌合片83を床材85から突出させないで同一面になる
ようにしてもよい。これにより、床材85を切り抜いて
そこに色彩や模様の異なる別の小片83をはめ込んでデ
ザインタイル等を作製することができる。従来、小片を
組み合わせてデザインタイルを作製する場合、タイルの
片側にアプリケーションテープ(粘着テープ)を貼って
各小片が脱落しないようにしているが、その固定方法で
は小片が完全に固定できず、一部脱落することがあっ
た。そこで、図3(d)に示すように超音波接合すれば
デザインタイルを構成する各パーツを確実に接合するこ
とができる。この場合、各パーツの接合面のすべてにわ
たって超音波接合してもよいし、一部分だけ超音波接合
するようにしてもよい。
【0023】次に本発明による床材の製造方法について
説明する。図4は本発明の床材を製造するための装置の
全体図であって、装置1は、台3と、台3上に設けられ
た案内手段5と、案内手段5によって台3上をY方向に
移動するアーム7とを備えている。アーム7には移動部
材9がX方向に移動自在に取り付けられ、移動部材9に
は、後述する加工用具が搭載された工具取付板11がZ
方向に移動自在に取り付けられている。
説明する。図4は本発明の床材を製造するための装置の
全体図であって、装置1は、台3と、台3上に設けられ
た案内手段5と、案内手段5によって台3上をY方向に
移動するアーム7とを備えている。アーム7には移動部
材9がX方向に移動自在に取り付けられ、移動部材9に
は、後述する加工用具が搭載された工具取付板11がZ
方向に移動自在に取り付けられている。
【0024】案内手段5は、例えばフラット型ベルトや
ボールねじ等によって構成され、アーム7の端部と結合
され、アーム7をY方向に移動させる。アーム7の一端
にはモータ13が取り付けられ、このモータ13の駆動
力が例えばベルトまたはボールねじにより伝達されて移
動部材9がX方向に移動する。工具取付板11は、図示
しないベルトまたはボールねじ等の伝達機構によってモ
ータ等の駆動力により移動部材9に対してZ方向に移動
する。
ボールねじ等によって構成され、アーム7の端部と結合
され、アーム7をY方向に移動させる。アーム7の一端
にはモータ13が取り付けられ、このモータ13の駆動
力が例えばベルトまたはボールねじにより伝達されて移
動部材9がX方向に移動する。工具取付板11は、図示
しないベルトまたはボールねじ等の伝達機構によってモ
ータ等の駆動力により移動部材9に対してZ方向に移動
する。
【0025】図5は、工具取付板11の正面図であり、
工具取付板11には、図5の右から順にモータ15、超
音波ナイフ部17、超音波接合部19およびディスペン
サ21が取り付けられている。
工具取付板11には、図5の右から順にモータ15、超
音波ナイフ部17、超音波接合部19およびディスペン
サ21が取り付けられている。
【0026】超音波ナイフ部17は、超音波振動子17
a、ホーン17bを備え、立方体状の枠体23によって
工具取付板11に固定されている。ホーン17bの先端
にはナイフ刃17cが取り付けられている。ナイフ刃1
7cには、28kHz〜38kHz程度の超音波振動が
与えられる。振動子17aの周りにはギア25が取り付
けられ、さらにギア25はギア27,29を介してモー
タ15と連絡され、モータ15によって振動子17aが
回転され、それにより刃17cもθ方向(矢印Dで示
す)に回転する。超音波ナイフ部17の上端にはエアシ
リンダ17dが設けられ、シリンダ17dはエア管31
からのエア供給によって駆動され、これにより振動子1
7a、ホーン17b、刃17cが上下方向(Z方向)に
移動する。
a、ホーン17bを備え、立方体状の枠体23によって
工具取付板11に固定されている。ホーン17bの先端
にはナイフ刃17cが取り付けられている。ナイフ刃1
7cには、28kHz〜38kHz程度の超音波振動が
与えられる。振動子17aの周りにはギア25が取り付
けられ、さらにギア25はギア27,29を介してモー
タ15と連絡され、モータ15によって振動子17aが
回転され、それにより刃17cもθ方向(矢印Dで示
す)に回転する。超音波ナイフ部17の上端にはエアシ
リンダ17dが設けられ、シリンダ17dはエア管31
からのエア供給によって駆動され、これにより振動子1
7a、ホーン17b、刃17cが上下方向(Z方向)に
移動する。
【0027】超音波接合部19は、超音波振動子19
a、ホーン19bを備え、ホルダ33によって工具取付
板11に固定されている。ホーン19bは断面円形であ
り、その径は床材の穴71a,75a(図3(a)参
照)の径より少し大きい。ホーン19bには19kHz
〜38kHz程度の超音波振動が与えられる。超音波接
合部19の上端にはエアシリンダ19cが設けられ、シ
リンダ19cはエア管35からのエア供給によって駆動
され、超音波振動子19aおよびホーン19bが上下方
向(Z方向)に移動する。
a、ホーン19bを備え、ホルダ33によって工具取付
板11に固定されている。ホーン19bは断面円形であ
り、その径は床材の穴71a,75a(図3(a)参
照)の径より少し大きい。ホーン19bには19kHz
〜38kHz程度の超音波振動が与えられる。超音波接
合部19の上端にはエアシリンダ19cが設けられ、シ
リンダ19cはエア管35からのエア供給によって駆動
され、超音波振動子19aおよびホーン19bが上下方
向(Z方向)に移動する。
【0028】ディスペンサ21には、シーリング材が充
填されている。シーリング材としては、低粘度アロンア
ルファ(商標名)やTHF(テトラヒドロフラン溶剤)
等を使用できる。ディスペンサ21はディスペンサコン
トローラ(図6の57)によって制御される。
填されている。シーリング材としては、低粘度アロンア
ルファ(商標名)やTHF(テトラヒドロフラン溶剤)
等を使用できる。ディスペンサ21はディスペンサコン
トローラ(図6の57)によって制御される。
【0029】図6は装置1の制御系の概略ブロック図で
ある。制御装置50は例えばパーソナルコンピュータで
あり、CPUやメモリ等を備えている。制御装置50に
は穴形状データ51、シーリング位置データ53、超音
波接合データ55が入力される。穴形状データ51に
は、床材に形成されるべき穴71a,75aの形状およ
び位置に関するデータが含まれ、シーリング位置データ
53にはシーリング材を充填すべき位置、シーリング材
の充填量等が含まれる。また超音波接合データ55に
は、超音波接合に関するデータすなわち接合位置、溶着
条件(超音波振動の印加時間、加圧力等)等が含まれて
いる。
ある。制御装置50は例えばパーソナルコンピュータで
あり、CPUやメモリ等を備えている。制御装置50に
は穴形状データ51、シーリング位置データ53、超音
波接合データ55が入力される。穴形状データ51に
は、床材に形成されるべき穴71a,75aの形状およ
び位置に関するデータが含まれ、シーリング位置データ
53にはシーリング材を充填すべき位置、シーリング材
の充填量等が含まれる。また超音波接合データ55に
は、超音波接合に関するデータすなわち接合位置、溶着
条件(超音波振動の印加時間、加圧力等)等が含まれて
いる。
【0030】制御装置50は、上記入力データに基づい
てそのデータどおりの位置にナイフ刃17c、ホーン1
9b、ディスペンサ21が位置するように図6に示す各
アクチュエータ17d,19c,57,13,61,5
9,15を制御する。図6において、モータ59は工具
取付板11をZ方向に駆動するモータであり、モータ6
1は案内手段5をY方向に駆動するモータである。
てそのデータどおりの位置にナイフ刃17c、ホーン1
9b、ディスペンサ21が位置するように図6に示す各
アクチュエータ17d,19c,57,13,61,5
9,15を制御する。図6において、モータ59は工具
取付板11をZ方向に駆動するモータであり、モータ6
1は案内手段5をY方向に駆動するモータである。
【0031】上記例において、装置1は、超音波振動ナ
イフ、超音波接合工具、ディスペンサを1台ですべて備
えているが、それぞれ別々の装置で構成してもよい。
イフ、超音波接合工具、ディスペンサを1台ですべて備
えているが、それぞれ別々の装置で構成してもよい。
【0032】次に図7,図8を用いて、本発明の床材の
製造方法を説明する。ここでは、市販の塩ビ系ホモジニ
アスプリントタイル(450mm角、3mm厚)を用いて視
覚障害者用の誘導突起部を形成したタイルの製造方法に
ついて説明する。
製造方法を説明する。ここでは、市販の塩ビ系ホモジニ
アスプリントタイル(450mm角、3mm厚)を用いて視
覚障害者用の誘導突起部を形成したタイルの製造方法に
ついて説明する。
【0033】まず、床材71を装置1の台3上に置い
て、突起部材73が挿入される穴71aを形成する(ス
テップ601)。そのため、制御装置50は穴形状デー
タ51を読み込み、それに従って各駆動部を制御する。
すなわち、モータ13,61,59を駆動して工具取付
板11を所定の位置まで移動させ、次にエアシリンダ1
7dを駆動して超音波振動ナイフ部を下降させ、刃先1
7cを穴形状データ51に基づいてX,Y,θ方向に移
動させて穴71aを形成する。同様の動作を繰り返して
複数の穴71aを形成する。
て、突起部材73が挿入される穴71aを形成する(ス
テップ601)。そのため、制御装置50は穴形状デー
タ51を読み込み、それに従って各駆動部を制御する。
すなわち、モータ13,61,59を駆動して工具取付
板11を所定の位置まで移動させ、次にエアシリンダ1
7dを駆動して超音波振動ナイフ部を下降させ、刃先1
7cを穴形状データ51に基づいてX,Y,θ方向に移
動させて穴71aを形成する。同様の動作を繰り返して
複数の穴71aを形成する。
【0034】床材71の穴開けが終了したら、台3上に
治具63を截置する(ステップ602)。その際、台3
上のガイド3a,3bに治具63を当てて位置決めす
る。治具63には、突起部材73を保持する保持穴63
a(図8)が床材の穴71aに対応する位置に形成され
ている。治具63は、例えばアルミニウム板等によって
簡単に作製することができる。
治具63を截置する(ステップ602)。その際、台3
上のガイド3a,3bに治具63を当てて位置決めす
る。治具63には、突起部材73を保持する保持穴63
a(図8)が床材の穴71aに対応する位置に形成され
ている。治具63は、例えばアルミニウム板等によって
簡単に作製することができる。
【0035】次に、図8に示すように治具63の保持穴
63aに、突起部材73をその突部を下にして置き(ス
テップ603)、その上から床材71を置いて突起部材
73を床材の穴71aに挿入する(ステップ604)。
その後、床材71と突起部材73の接合面にシーリング
材を充填する(ステップ605)。すなわち、制御装置
50は、シーリング位置データ53に基づいてモータ1
3,61を駆動して工具取付板11を所定の位置まで移
動させ、次にモータ59を駆動して工具取付板11を下
降させ、さらにディスペンサコントローラ57を駆動し
てディスペンサ21によってシーリング材を接合面に充
填する。シーリング材は接合面すべてに充填してもよい
し、4点スポット等部分的に充填してもよい。またシー
リング材の充填は人手によって行ってもよい。
63aに、突起部材73をその突部を下にして置き(ス
テップ603)、その上から床材71を置いて突起部材
73を床材の穴71aに挿入する(ステップ604)。
その後、床材71と突起部材73の接合面にシーリング
材を充填する(ステップ605)。すなわち、制御装置
50は、シーリング位置データ53に基づいてモータ1
3,61を駆動して工具取付板11を所定の位置まで移
動させ、次にモータ59を駆動して工具取付板11を下
降させ、さらにディスペンサコントローラ57を駆動し
てディスペンサ21によってシーリング材を接合面に充
填する。シーリング材は接合面すべてに充填してもよい
し、4点スポット等部分的に充填してもよい。またシー
リング材の充填は人手によって行ってもよい。
【0036】次に突起部材71が挿入された箇所を超音
波接合する(ステップ606)。すなわち、制御装置5
0は、超音波接合データ55に基づいてモータ13,6
1,59を駆動して工具取付板11を所定の位置まで移
動させ、次にエアシリンダ19cを駆動してホーン19
bを下降させて床材71および突起部材73に当接さ
せ、超音波振動を与えて溶着する。
波接合する(ステップ606)。すなわち、制御装置5
0は、超音波接合データ55に基づいてモータ13,6
1,59を駆動して工具取付板11を所定の位置まで移
動させ、次にエアシリンダ19cを駆動してホーン19
bを下降させて床材71および突起部材73に当接さ
せ、超音波振動を与えて溶着する。
【0037】以上の製造方法によれば、床材に穴を開け
て、床材と嵌合片を超音波接合するだけなので、タイル
カーペットに限らず他の床材料にも、視力障害者用誘導
突起等の小片を強固に取り付けることができる。しかも
上記実施例の方法によれば、超音波振動ナイフをコンピ
ュータによる数値制御(NC制御)によって駆動するの
で、従来のような高価な金型等を使用する必要がなく、
安価に床材が製造できるとともに、長尺シート等の変則
的な需要にも対応することができる。
て、床材と嵌合片を超音波接合するだけなので、タイル
カーペットに限らず他の床材料にも、視力障害者用誘導
突起等の小片を強固に取り付けることができる。しかも
上記実施例の方法によれば、超音波振動ナイフをコンピ
ュータによる数値制御(NC制御)によって駆動するの
で、従来のような高価な金型等を使用する必要がなく、
安価に床材が製造できるとともに、長尺シート等の変則
的な需要にも対応することができる。
【0038】次に本発明による床材の製造方法の他の実
施例について説明する。本実施例の工程は、図7に示す
ステップ601からステップ606までの工程と基本的
には同様であるが、ステップ601の穴開け加工をプレ
ス打抜きで行い、ステップ606の超音波接合において
複数の突起部材の超音波接合を同時に行う点において異
なる。
施例について説明する。本実施例の工程は、図7に示す
ステップ601からステップ606までの工程と基本的
には同様であるが、ステップ601の穴開け加工をプレ
ス打抜きで行い、ステップ606の超音波接合において
複数の突起部材の超音波接合を同時に行う点において異
なる。
【0039】すなわち、本実施例では、図9に示すよう
に、複数(図9では4個)のホーン19cを備えた多ヘ
ッド式超音波接合プレス機90を用いる。各ホーン19
cの間隔は突起部材73の位置に応じて設定され、各々
のホーン19cは、同時に下降して複数の突起部材73
の超音波接合を行う。この場合、床材91には予めプレ
ス加工により丸穴または長円形穴が打ち抜かれている。
したがって、本実施例によれば、短時間で多くの突起部
材を超音波接合することができ、床材を容易に量産でき
るという効果が得られる。
に、複数(図9では4個)のホーン19cを備えた多ヘ
ッド式超音波接合プレス機90を用いる。各ホーン19
cの間隔は突起部材73の位置に応じて設定され、各々
のホーン19cは、同時に下降して複数の突起部材73
の超音波接合を行う。この場合、床材91には予めプレ
ス加工により丸穴または長円形穴が打ち抜かれている。
したがって、本実施例によれば、短時間で多くの突起部
材を超音波接合することができ、床材を容易に量産でき
るという効果が得られる。
【0040】図10は本発明による床材の製造方法の別
の実施例を説明する図であり、この実施例においては、
超音波接合ホーン19dを、床材71の表側から突起部
材74に当てるようにした。突起部材74の突部は図1
0に示すよう湾曲面74aになっており、ホーン19d
の端部には湾曲面74aに当接する凹部19e が形成
されている。このホーン19dを突起部材74に押圧し
て超音波振動を与え床材71に溶着する。以上の方法に
よれば、図10に示すように、台3に直接床材71を置
いて加工することができるので、図8,9に示すような
治具63は不要になり、床材の製造が簡単になる。ホー
ン19dの先端形状は突起部材74の突部形状に合せて
形成すればよい。
の実施例を説明する図であり、この実施例においては、
超音波接合ホーン19dを、床材71の表側から突起部
材74に当てるようにした。突起部材74の突部は図1
0に示すよう湾曲面74aになっており、ホーン19d
の端部には湾曲面74aに当接する凹部19e が形成
されている。このホーン19dを突起部材74に押圧し
て超音波振動を与え床材71に溶着する。以上の方法に
よれば、図10に示すように、台3に直接床材71を置
いて加工することができるので、図8,9に示すような
治具63は不要になり、床材の製造が簡単になる。ホー
ン19dの先端形状は突起部材74の突部形状に合せて
形成すればよい。
【0041】図11ないし図14は本発明の他の実施例
を説明する図である。図11(a)に示すように、床材
81には、四角形状の穴81aが形成され、その穴81
aには、視覚障害者の誘導または警告用の突起部材83
がはめ込まれている。突起部材83は、熱可塑性樹脂を
用いて形成され、穴81aより径の大きな頭部83a
と、穴81aに挿入される断面四角形状の胴部83bと
から構成される。穴81aは超音波振動ナイフによって
形成するか、あるいは抜き型、超高圧水による切り抜き
方法その他の公知の方法により形成する。突起部材83
の頭部83aの表面には、図2の例と同様に防滑用の模
様が付されている。図11(b)は突起部材83を逆さ
にして示したもので、同図に示すように、胴部83bの
先端は、中心部がへこんで凹部83cとなり、周辺部が
突出してかしめ代83dとなっている。
を説明する図である。図11(a)に示すように、床材
81には、四角形状の穴81aが形成され、その穴81
aには、視覚障害者の誘導または警告用の突起部材83
がはめ込まれている。突起部材83は、熱可塑性樹脂を
用いて形成され、穴81aより径の大きな頭部83a
と、穴81aに挿入される断面四角形状の胴部83bと
から構成される。穴81aは超音波振動ナイフによって
形成するか、あるいは抜き型、超高圧水による切り抜き
方法その他の公知の方法により形成する。突起部材83
の頭部83aの表面には、図2の例と同様に防滑用の模
様が付されている。図11(b)は突起部材83を逆さ
にして示したもので、同図に示すように、胴部83bの
先端は、中心部がへこんで凹部83cとなり、周辺部が
突出してかしめ代83dとなっている。
【0042】次に本実施例による床材の製造方法につい
て図12,13を用いて説明する。なお図12におい
て、既に述べた実施例と同じ構成部分については同じ番
号を付して示した。
て図12,13を用いて説明する。なお図12におい
て、既に述べた実施例と同じ構成部分については同じ番
号を付して示した。
【0043】まず、台3上に治具63を置き、保持穴6
3aに突起部材83を逆さにして入れ、その上に床材8
1を置いて、床材81の穴83aにそれぞれ突起部材8
3を挿入する。次いで、多ヘッド式超音波接合プレス9
1を用いて、各突起部材83のかしめ代を押しつぶす。
プレス機91の各ホーン19dの端面には図に示すよう
な複数の溝が形成されており、それにより、超音波振動
による熱発生が効率良く行われる。各ホーン19dが下
降し、かしめ代83dは溶融されつぶされて、図13に
示すように、床材81の穴81aの周辺まで押し伸ばさ
れる。その結果、突起部材83の頭部83と押し伸ばさ
れたかしめ代部分との間に床材81が挟まれ、突起部材
83はしっかり固定される。
3aに突起部材83を逆さにして入れ、その上に床材8
1を置いて、床材81の穴83aにそれぞれ突起部材8
3を挿入する。次いで、多ヘッド式超音波接合プレス9
1を用いて、各突起部材83のかしめ代を押しつぶす。
プレス機91の各ホーン19dの端面には図に示すよう
な複数の溝が形成されており、それにより、超音波振動
による熱発生が効率良く行われる。各ホーン19dが下
降し、かしめ代83dは溶融されつぶされて、図13に
示すように、床材81の穴81aの周辺まで押し伸ばさ
れる。その結果、突起部材83の頭部83と押し伸ばさ
れたかしめ代部分との間に床材81が挟まれ、突起部材
83はしっかり固定される。
【0044】図13には示していないが、突起部材83
をかしめた上に図3(c)に示すような補強シートを接
着してもよい。
をかしめた上に図3(c)に示すような補強シートを接
着してもよい。
【0045】床材が厚い場合(たとえば厚手のタイルカ
ーペット等)、継ぎ部材を用いて突起部材を延長する。
すなわち、図14(a)に示すように、厚手の床材85
に突起部材83を取り付けるときは、継ぎ部材87を用
いる。継ぎ部材87の下端には、突起部材83の凹部8
3cに嵌合する凸部87cが形成され、継ぎ部材87の
上端の周縁部にはかしめ代であるフランジ部87dが形
成されている。
ーペット等)、継ぎ部材を用いて突起部材を延長する。
すなわち、図14(a)に示すように、厚手の床材85
に突起部材83を取り付けるときは、継ぎ部材87を用
いる。継ぎ部材87の下端には、突起部材83の凹部8
3cに嵌合する凸部87cが形成され、継ぎ部材87の
上端の周縁部にはかしめ代であるフランジ部87dが形
成されている。
【0046】突起部材83を取り付けるときは、図14
(a)に示すように、突起部材83を床材85の穴85
aに挿入し、次に、同図(b)に示すように、継ぎ部材
87を反対側から突起部材83に嵌合し(嵌合部に接着
剤を塗布してもよい)、最後に、同図(c)のようにホ
ーン19dによって継ぎ部材87を床材85にかしめ
る。以上のようにすれば、継ぎ部材87の長さを変える
ことによって、あらゆる厚さの床材(タイルカーペット
等)に対応することができる。
(a)に示すように、突起部材83を床材85の穴85
aに挿入し、次に、同図(b)に示すように、継ぎ部材
87を反対側から突起部材83に嵌合し(嵌合部に接着
剤を塗布してもよい)、最後に、同図(c)のようにホ
ーン19dによって継ぎ部材87を床材85にかしめ
る。以上のようにすれば、継ぎ部材87の長さを変える
ことによって、あらゆる厚さの床材(タイルカーペット
等)に対応することができる。
【0047】上記例において、突起部材83,継ぎ部材
87をかしめる方法として超音波接合を用いたが、それ
に限らず、熱プレス等の他の方法を使用してもよい。ま
た、突起部材83,継ぎ部材87の材質としても熱可塑
性樹脂に限らず、他の材質たとえば金属等のかしめ加工
できるものであれば何でもよい。また、突起部材83の
先端部は、かしめ代を設けずに平坦のままにして、プレ
ス工具の先端をかしめ用の形状にしてもよい。要する
に、突起部材の端部をかしめて床材に取り付けられれば
よい。なお上記例のようにかしめ代83dを設ければ、
容易にかしめ加工を行うことができる。
87をかしめる方法として超音波接合を用いたが、それ
に限らず、熱プレス等の他の方法を使用してもよい。ま
た、突起部材83,継ぎ部材87の材質としても熱可塑
性樹脂に限らず、他の材質たとえば金属等のかしめ加工
できるものであれば何でもよい。また、突起部材83の
先端部は、かしめ代を設けずに平坦のままにして、プレ
ス工具の先端をかしめ用の形状にしてもよい。要する
に、突起部材の端部をかしめて床材に取り付けられれば
よい。なお上記例のようにかしめ代83dを設ければ、
容易にかしめ加工を行うことができる。
【0048】なお、床材に突起部材をかしめる際に、両
者の間に接着剤を塗布してもよく、そうすれば、突起部
材の取り付けが一層強固になる。
者の間に接着剤を塗布してもよく、そうすれば、突起部
材の取り付けが一層強固になる。
【0049】床材81の材質は、熱可塑性樹脂、塩ビ系
床材等に限られることはなく、例えば、リノリウム等の
他の材料を使用することができる。
床材等に限られることはなく、例えば、リノリウム等の
他の材料を使用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
床材の材質にかかわらず、誘導用突起等の小片を埋め込
んだ床材を提供することができる。また、床材や嵌合片
の材質を自由に選べるので、周辺のタイルや床材と調和
のとれた、デザイン的にも優れた誘導用床材等を提供す
ることができる。
床材の材質にかかわらず、誘導用突起等の小片を埋め込
んだ床材を提供することができる。また、床材や嵌合片
の材質を自由に選べるので、周辺のタイルや床材と調和
のとれた、デザイン的にも優れた誘導用床材等を提供す
ることができる。
【図1】本発明による床材の一例を示す斜視図。
【図2】突起部材の一例を示す図。
【図3】突起部材(嵌合片)の接合部の断面図。
【図4】床材の加工装置の一例をしめす斜視図。
【図5】加工工具を示す正面図。
【図6】図5の装置の制御系を示す概略ブロック図。
【図7】床材の製造方法の一例を示すフローチャート。
【図8】床材の製造方法の一例を説明する図。
【図9】床材の製造方法の他の例を説明する図。
【図10】床材の製造方法の他の例を説明する図。
【図11】床材の他の実施例を示す斜視図。
【図12】床材の製造方法の別の例を説明する図。
【図13】床材の製造方法の別の例を説明する図。
【図14】継ぎ部材を用いて突起部材を取り付ける例を
示す断面図。
示す断面図。
17 超音波ナイフ部 19 超音波接合部 21 ディスペンサ 71,75,81 床材 73,74,77,83 突起部材
Claims (14)
- 【請求項1】 所定形状の穴を形成した熱可塑性樹脂床
材と、前記穴に嵌合された嵌合片とを備え、前記床材と
前記嵌合片とを超音波接合したことを特徴とする床材。 - 【請求項2】 前記嵌合片は、前記床材の表面より突出
する突起部材であり、視覚障害者の誘導または警告用と
して用いられる請求項1に記載の床材。 - 【請求項3】 前記突起部材の表面に、防滑用の模様を
形成した請求項2に記載の床材。 - 【請求項4】 所定形状の穴を形成した床材と、前記穴
に嵌合された視覚障害者の誘導または警告用の突起部材
とを備えたことを特徴とする床材。 - 【請求項5】 前記床材と突起部材とが接着剤によって
接着されている請求項4に記載の床材。 - 【請求項6】 熱可塑性樹脂床材に所定形状の穴を形成
し、前記穴に嵌合片を挿入し、前記床材と前記嵌合片と
を超音波接合することを特徴とする床材の製造方法。 - 【請求項7】 熱可塑性樹脂床材に所定形状の穴を、数
値制御された超音波振動ナイフによって形成し、前記穴
に、視覚障害者の誘導または警告用の突起部材を挿入
し、前記床材と前記突起部材とを超音波接合することを
特徴とする床材の製造方法。 - 【請求項8】 熱可塑性樹脂床材に所定形状の複数の穴
を形成し、前記穴に、視覚障害者の誘導または警告用の
突起部材をそれぞれ挿入し、前記床材と所定の複数の突
起部材とを同時に超音波接合することを特徴とする床材
の製造方法。 - 【請求項9】 所定形状の穴を形成した床材と、前記穴
に嵌合された視覚障害者の誘導または警告用の突起部材
とを備え、前記突起部材の端部をかしめて成ることを特
徴とする床材。 - 【請求項10】 前記突起部材の端部にかしめ代を形成
した請求項9に記載の床材。 - 【請求項11】 前記突起部材が熱可塑性樹脂から成
り、前記突起部材の端部を超音波接合によってかしめた
請求項9または10に記載の床材。 - 【請求項12】 床材に所定形状の穴を形成し、前記穴
に視覚障害者の誘導または警告用の突起部材を挿入し、
前記突起部材の端部をかしめて前記突起部材を前記床材
に取り付けることを特徴とする床材の製造方法。 - 【請求項13】 前記穴を、数値制御された超音波振動
ナイフによって形成する請求項12の製造方法。 - 【請求項14】 前記突起部材が熱可塑性樹脂から成
り、前記突起部材の端部を超音波接合によってかしめる
請求項12または13に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29784396A JPH1077731A (ja) | 1996-07-10 | 1996-10-21 | 床材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19986496 | 1996-07-10 | ||
JP8-199864 | 1996-07-10 | ||
JP29784396A JPH1077731A (ja) | 1996-07-10 | 1996-10-21 | 床材およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1077731A true JPH1077731A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=26511802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29784396A Pending JPH1077731A (ja) | 1996-07-10 | 1996-10-21 | 床材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1077731A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009285174A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | M & F:Kk | 視覚障害者誘導用ブロックおよびマット構造体 |
JP2009299276A (ja) * | 2008-06-10 | 2009-12-24 | Hitachi Chem Co Ltd | 視覚障害者誘導用突起フィルム及びその敷設方法 |
JP2010112034A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Hitachi Chem Co Ltd | 視覚障害者誘導用突起フィルム及びその敷設方法 |
JP2011052503A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Sankyo Kinzoku Seisakusho:Kk | 誘導鋲 |
-
1996
- 1996-10-21 JP JP29784396A patent/JPH1077731A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009285174A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | M & F:Kk | 視覚障害者誘導用ブロックおよびマット構造体 |
JP2009299276A (ja) * | 2008-06-10 | 2009-12-24 | Hitachi Chem Co Ltd | 視覚障害者誘導用突起フィルム及びその敷設方法 |
JP2010112034A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Hitachi Chem Co Ltd | 視覚障害者誘導用突起フィルム及びその敷設方法 |
JP2011052503A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Sankyo Kinzoku Seisakusho:Kk | 誘導鋲 |
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