JPH06209821A - 化粧用道具の製造方法及び化粧用道具 - Google Patents

化粧用道具の製造方法及び化粧用道具

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JPH06209821A
JPH06209821A JP2371693A JP2371693A JPH06209821A JP H06209821 A JPH06209821 A JP H06209821A JP 2371693 A JP2371693 A JP 2371693A JP 2371693 A JP2371693 A JP 2371693A JP H06209821 A JPH06209821 A JP H06209821A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑らかな周縁部を有し、且つ量産に適し、特
に使用時の感触及び見栄え等に優れる化粧用パフの製造
方法及び化粧用パフを提供する。 【構成】 本パフは、連続気泡型ポリウレタン系樹脂発
泡体からなる基材層3と、該基材層の少なくとも一方の
面上に形成され、且つ発泡されたゴムラテックス原料を
用い、賦形された未加硫発泡ゴムラテックス表面層2
1、22と、からなるポリウレタン・未加硫ゴム積層体
Bを、少なくとも先端側411、421が加熱された枠
状の刃体41、42を用いて所望形状に打ち抜きつつ、
積層体の切断周縁部同士を加硫接着させ、次いで、この
打ち抜積層体を加熱して、切断周縁部以外を加硫させる
とともに、基材層3と表面層21、22とを加硫接着さ
せて製造される。この積層体Bは、成形用型の底面に表
面平滑化防止シートを配置し、この上に発泡されたゴム
ラテックス原料を注入し賦形させて製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧用道具の製造方法
及び化粧用道具に関し、更に詳しくは、滑らかな周縁部
を有し、且つ量産に適し、特に使用時の感触及び見栄え
等に優れる化粧用道具の製造方法及び化粧用道具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】化粧用道具(特にパフ)には、使用時の
感触(肌触り、ソフト感)に優れることが必要とされ
る。この為、図5に示す様に、略楕円形状等の2枚の
ゴムラテックス発泡体21a、22aの周縁側面同士を
接着剤により接合し、内部に空洞部5aを形成して、感
触の向上を図らんとしたパフ(実開昭53−68379
号公報)等が提案されている。また、この各板の周縁側
面同士の接合は、高周波溶接機を用いることによって
も行うことができる。更に、樹脂発泡体(例えばウレタ
ン発泡体)では、樹脂であるとともに通気孔が大き過ぎ
るので、外観、肌触りが悪く、パフのリキッドファンデ
ーション等を浸し化粧料を肌に塗布するための層(以
下、「化粧料塗布層」という。)として用いるには適さ
ない面がある。従って、比較的しっとりした感じのする
ゴムラテックス発泡体により化粧料塗布層を構成し、セ
ルの通気孔が適度な大きさの樹脂発泡体により内層(若
しくは基材層)を構成した複層のパフを製造することも
行われている。そして、この場合にも、各層の周縁側面
同士の接合は、上記接着剤又は高周波溶接機等を用
いて行われている。また、複層のパフを製造する方法に
は、図6に示す様に、パフを構成する各層(22b、
3b及び21b)の表面(若しくは裏面)を接着剤によ
り貼り合わせパフ基材とした後、所望のパフ形状に切り
出してから、その表面、裏面及び側面を研磨仕上げする
方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記、及
びの接着剤を使用する方法では、接着剤の塗布された
部分が硬くなり、また上記及び高周波溶接機を使用
する方法では、切断部分が熱により固められ硬くなった
り、またバリ状となり易い。従って、いずれの方法を用
いて作製したパフも、肌に当てた際に、硬い感じがした
り、引っ掛かったりして使い心地が悪い。また、上記接
着剤を使用する方法で製造したパフでは、接着剤が時間
の経過とともに剥離するおそれがあるため、耐久性の点
で問題がある。更に、高周波溶接機は、放電により故障
を起こし易いため、製造効率が悪くなる。また、上記
の樹脂発泡体の表面(裏面)を接着剤により貼り合わせ
る方法では、高周波溶接機では溶接が困難な加硫ゴム等
の接着も可能であるが、研磨仕上げの際に研磨屑が発生
し、更に、この方法により製造されたパフ基材(パフ)
においては、内層部分3bが外部から見える為、見栄え
が悪い。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、滑らかな周縁部を有し、且つ量産に
適し、特に使用時の感触及び見栄え等に優れる化粧用道
具の製造方法及び化粧用道具を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明の化粧用道具
の製造方法は、連続気泡型ポリウレタン系樹脂発泡体
(以下「ポリウレタン系樹脂発泡体」という。)からな
る基材層と、該基材層の少なくとも一方の面上に形成さ
れ、且つ発泡されたゴムラテックス原料を用いた賦形さ
れた未加硫発泡ゴムラテックス表面層と、からなるポリ
ウレタン・未加硫ゴム積層体を、少なくとも先端側が加
熱された枠状の刃体を用いて所望形状に打ち抜きつつ、
上記積層体の切断周縁部同士を加硫接着させ、次いで、
この打ち抜かれた打ち抜積層体を加熱して、上記切断周
縁部以外を加硫させるとともに、上記基材層と上記未加
硫発泡ゴムラテックス表面層とを加硫接着させることを
特徴とする。ここで、上記「化粧用道具」とは、化粧に
用いられるためのものであり、化粧料等を塗布したり拭
き取ったりするのに用いられる道具をいい、例えば、化
粧用パフのみならず、洗顔用パフ、アプリケーター、チ
ークブラシ、拭き取りチーフ等を広く意味する。以下の
発明においても同様の意味に用いる。
【0006】上記「ポリウレタン・未加硫ゴム積層体」
は、成形用型の底面に表面平滑化防止シートを配置し、
その後、該表面平滑化防止シートの上に発泡されたゴム
ラテックス原料を注入し、次いで、その上に連続気泡型
ポリウレタン系樹脂発泡体を配置し、更に、必要に応じ
て、順次、発泡されたゴムラテックス原料の注入及び表
面平滑化防止シートの配置を行い、その後、そのまま放
置して上記ゴムラテックス原料を賦形させ、次いで、上
記表面平滑化防止シートを除去することにより製造され
るものとすることができる。このシートとしては、スキ
ン面(表面の微細中空部が潰れてある程度表面が平滑化
したため、化粧料の保持が悪い表面)の発生を抑制でき
る限りにおいて、その材質、形状等は特に問わない。例
えば、凹凸面、多数の網目模様又は多数の微細貫通孔を
有するシート状物又は板状物(樹脂製、金属製等)等を
挙げることができる。
【0007】また、上記「ポリウレタン・未加硫ゴム積
層体」は、成形用型内に発泡されたゴムラテックス原料
を注入し、その後、その上に連続気泡型ポリウレタン系
樹脂発泡体を配置し、更に、必要に応じて、順次、発泡
されたゴムラテックス原料の注入及び表面平滑化防止シ
ートの配置を行い、次いで、そのまま放置して上記ゴム
ラテックス原料を賦形させ、その後、上記ゴムラテック
ス原料の賦形物の表面層を鋤いて(スライスして)表皮
層を除去して微細中空部を有するセル面が露出されるよ
うに製造されたものとすることもできる。尚、このよう
に表面を鋤かなくても、ある程度の微細中空部を有する
場合には、化粧料の保持が十分に優れないものの、ある
程度の化粧料の保持が期待できるので、そのままの表面
層にて用いることもできる。
【0008】本第4発明の化粧用道具の製造方法は、上
記第1発明の製造方法において用いた基材層の材質と表
面層の材質を逆にしたものである。即ち、発泡されたゴ
ムラテックス原料を用い、賦形された未加硫発泡ゴムラ
テックスからなる基材層と、該基材層の少なくとも一方
の面上に形成され、且つ連続気泡型ポリウレタン系樹脂
発泡体からなる表面層と、からなるポリウレタン・未加
硫ゴム積層体を用いて、第1発明と同様な工程により化
粧用道具を製造するものである。本発明においても、上
記表面層は、化粧量等を保持できるようにセル面を形成
するものでなければならない。このために、上記の如
く、表面平滑防止シートを用いて形成してもよいし、ス
キン層となった表皮層を鋤いて除去してもよい。
【0009】上記「ゴムラテックス」のゴム成分として
は、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム)、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)、IR(イ
ソプレンゴム)、NR(ニトリルゴム)、ウレタンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリブタジエンゴ
ム、ポリイソプレン等を用いることができる。尚、これ
らのうち、耐候性、耐油性、衛生面(主に、微生物の発
生を抑制する効果)等に優れるNBRを用いるのが好ま
しい。尚、このゴムラテックス原料としては、通常、物
理的に強制撹拌して空気の気泡を取り込んだエマルショ
ンを用いるが、更に、発泡状態を安定させるために発泡
剤、安定剤等が添加してもよい。また、必要に応じて、
老化防止剤、軟化剤等を加えることもできる。
【0010】本第5発明の化粧用道具は、ポリウレタン
樹脂発泡体からなる基材層と、該基材層の少なくとも一
方の表面に加硫接着により一体的に形成され、加硫され
たゴムラテックス発泡体からなり、且つ微細中空部を有
する表面層と、から構成され、上記基材層と上記表面層
との周縁部は、少なくとも先端側が加熱された枠状の刃
体により打ち抜かれつつ同時に熱溶着されて、該熱溶着
される周縁部にはバリが生じないことを特徴とする。
【0011】本第6発明の化粧用道具は、上記第5発明
の化粧用道具において用いた基材層の材質と表面層の材
質を逆にしたものである。即ち、加硫されたゴムラテッ
クス発泡体からなる基材層と、該基材層の少なくとも一
方の表面に加硫接着により一体的に形成され、ポリウレ
タン樹脂発泡体からなり、且つ微細中空部を有する表面
層と、から構成され、上記基材層と上記表面層との周縁
部は、少なくとも先端側が加熱された枠状の刃体により
打ち抜かれつつ同時に熱溶着されて、該熱溶着される周
縁部にはバリが生じないことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本製造方法は、上記ポリウレタン・未加硫ゴム
積層体を、先端側が加熱された刃体により、所望形状に
打ち抜きつつ、その切断周縁部同士を加硫接着させる。
従って、その周縁部は、接着剤を用いた場合の様に接合
部が硬くなったり、高周波溶接機を用いた場合の様に接
合部にバリ等が生ずることはない。そのため、製造され
る化粧用道具の周縁部に、肌に当てた場合に硬い感じの
する部分とか、引っ掛かる感じのする部分を生じさせな
い。また、切断周縁部同士を溶着させるので、小さな接
合面で強固に接合することができる。また、本発明で
は、この打ち抜かれた打ち抜積層体を加熱するので、上
記切断周縁部以外のポリウレタン系樹脂発泡体と未加硫
発泡ゴムラテックス賦形物との表裏面は、一体的に加硫
接着され両者の接合は強固なものとなり、経時的な剥
離、ハガレ等の心配はない。
【0013】また、表面平滑化防止シートを用いたり又
は表面層を鋤いて製造したポリウレタン・未加硫ゴム積
層体を用いる場合は、化粧用道具の微細中空部を有する
表面層を確保できるので、化粧料の保持に優れたものと
することができる。更に、表面層がゴムラテックス発泡
体からなる化粧用道具では、しっとりとした重量感のあ
る感触、外観をうることができ、またその基材層はポリ
ウレタン系樹脂発泡体からなるので、ソフトで柔らかい
感触を得ることができ且つ全体として軽量とすることが
できる。一方、表面層がポリウレタン系樹脂発泡体、基
材層がゴムラテックス発泡体からなる化粧用道具では、
全体して重量感のあるドッシリとしたものとすることが
できる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。本実施例は、以下のようにして化粧用パフを製造し
たものである。先ず、図1に示す様に、内部に略直方体
形状のキャビティが形成された容器状の成形用型(約3
00×約300×約50mm)Aの底部内壁面に、凹凸
面を有する樹脂製平滑面発生防止シート(厚さ;約10
mm)11を、その凹凸面が上方を向く様にして配置し
た。この凹凸面形状は、多数の20〜1000μm程度
(通常は40〜100μm程度)の凹部が連続したもの
(又は多数の溝状の凹凸模様を形成するもの)である。
次いで、このシート11の上に、アクリロニトリルブタ
ジエンゴムの中アクリロニトリル品(商品名;「NBR
−531」、アクリロニトリルの含有量25重量%、濃
度;65%、日本ゼオン株式会社製)の水系エマルジョ
ンであって、強制攪拌機により物理的に発泡させた発泡
液21を、厚さ約3mmになるように注入した。
【0015】その後、この発泡液21の上に、矩形状の
連泡型軟質ポリウレタン樹脂発泡体(シート)(約30
0×約300×約3(厚さ)mm、密度;30kg/m
3 、セル数(気泡数);約50個/2.5mm2 )3を
配置した後、更に、この樹脂発泡体3の上に、上記発泡
液21と同発泡液22を同量だけ注入した。次いで、そ
の上に、上記平滑面発生防止シート11と同シート12
を、その凹凸面が下方を向く様にして配置した。そし
て、この状態で、約30分間放置することにより、上記
発泡液21、22を固定させて賦形を行うとともに、こ
の賦形物と樹脂発泡体との、ある程度の接着も行った。
次いで、この平滑面発生防止シート11、12を除去
し、ポリウレタン・未加硫ゴム積層体Bを作製した。
【0016】一方、この積層体Bからの化粧用パフの打
ち抜き等は、図2に示す様な1組の刃体41、42を有
する切断機により行った。この刃体41、42は、いず
れも略卵形の外形線を有し、上下方向に移動する枠状の
ものであり、刃体41を下方に、刃体42上方にを移動
させ、その両先端部411、421が衝合した状態に
て、パフの打ち抜きを行う構造となっている。また、各
刃体41、42の先端部411、421は、該刃体内部
に配置された加熱板により約180℃に加熱されてい
る。
【0017】そして、この様な切断機を用い、上記ゴム
積層体Bから略卵状の外形線を有するパフを打ち抜きつ
つ、ゴムラテックス21、22の切断周縁部同士を加熱
し、加硫させながら接着した。尚、上記枠状の刃体4
1、42は、上記略卵状の外形線を有するものに限ら
ず、目的とするパフ形状に応じて選択することができ
る。また、刃体の先端部411、421を加熱する手段
も上記の場合に限らず、またその温度も切断の対象とな
る積層体Bの材質(融点)等に応じて選択することがで
きる。
【0018】次いで、この様にして打ち抜かれたパフ
を、空気中で50〜90℃の温度の下、加熱し、上記切
断周縁部以外の部分の加硫を行い実施例に係わるパフを
製造した。このパフCは、図3及び図4に示すように、
平面形状が卵型(長径;約65〜70mm、短径;約4
5〜50mm、厚さ;約8mm)であり、ポリウレタン
樹脂発泡体からなる基材層3と、該基材層の両面に加硫
接着により一体的に形成され、加硫されたゴムラテック
ス発泡体からなり、且つ微細中空部を有する表面層21
A、22Aと、からなる。そして、この基材層3と表面
層21A、22Aとの周縁部は熱溶着されてバリが生じ
ていない
【0019】以上の様にして作製したパフは、表面層2
1A、22Aの全体に渡り、セル面が形成されているた
め、大変化粧料ののりの良いものとなっている。また、
加硫接着によりゴムラテックスの周縁部同士の接合が行
われたため、接合部が硬くなったり、接合部にバリ等が
生ずることもなく、肌当たりが柔らかいものである。更
に、表面層21A、22Aと基材層3は、強固に接合し
ているため、経時的な剥離、ハガレ等の心配はない。ま
た、製造作業が容易であったと共に、切断周縁部同士を
小さな接合面で強固に接合でき、基材層は表面層により
完全に隠蔽され、見栄えが大変良い。更に、基材層はポ
リウレタン系樹脂発泡体により構成されるので、ソフト
で軽く、基材層の両面はゴム製表面層により覆われてい
るため、肌に当てるとしっとりとした重量感のある感触
が味わえると共に、両表面を化粧料塗布層として使用で
きる。
【0020】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
上記表面層の内側の適度な位置に遮断層(非通気層)を
設けることにより、適度な液体保持力を持ったものとす
ることもできる。これによって、リキッドファンデーシ
ョンの使用時に、ソフトで浸み込み過ぎないパフとして
使用することができる。また、基材層、表面層の材質も
本発明の範囲内であれば、特に問わない。また、上記表
面層が基材層の一方の面に形成される場合、表出する基
材層表面もセル面となり化粧量の保持ができるようなも
のが好ましい。両面を化粧用に使用できるからである。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いて製造した化粧
用道具及び本発明の化粧用道具は、肌に触れたときに気
になる様な硬い部分やバリが存在せず、使い心地に優
れ、更に、両層間の接合は強固なものとなり、経時的な
剥離、ハガレ等の心配はない。また、本発明では、切断
周縁部同士を溶着させるので、小さな接合面で強固に接
合することができる。更に、表面層がゴムラテックス発
泡体からなる化粧用道具では、しっとりとした感触及び
ソフトで柔らかい感触を得ることができ且つ全体として
軽量とすることができる。また、表面層がポリウレタン
系樹脂発泡体、基材層がゴムラテックス発泡体からなる
化粧用道具では、全体して重量感のあるドッシリとした
ものとすることができる。また、本製造方法は、作業性
及び量産性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるポリウレタン・未加硫ゴム積層
体の製造工程を示す縦断面図である。
【図2】実施例におけるポリウレタン・未加硫ゴム積層
体をパフ形状に切断する状態を示す説明縦断面図であ
る。
【図3】本実施例に係わる化粧用パフの縦断面図であ
る。
【図4】本実施例に係わる化粧用パフの斜視図である。
【図5】従来例に係わる化粧用パフの縦断面図である。
【図6】従来例に係わる化粧用パフの斜視図である。
【符号の説明】
11、12;表面平滑化防止シート、21、22;発泡
液、21A、22A;表面層、3;ポリウレタン樹脂発
泡体(基材層)、41、42;刃体、411、421;
刃体の先端部、5a;空洞部、A;成形用型、B;ポリ
ウレタン・未加硫ゴム積層体、C;化粧用パフ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続気泡型ポリウレタン系樹脂発泡体か
    らなる基材層と、該基材層の少なくとも一方の面上に形
    成され、且つ発泡されたゴムラテックス原料を用い、賦
    形された未加硫発泡ゴムラテックス表面層と、からなる
    ポリウレタン・未加硫ゴム積層体を、少なくとも先端側
    が加熱された枠状の刃体を用いて所望形状に打ち抜きつ
    つ、上記積層体の切断周縁部同士を加硫接着させ、 次いで、この打ち抜かれた打ち抜積層体を加熱して、上
    記切断周縁部以外を加硫させるとともに、上記基材層と
    上記未加硫発泡ゴムラテックス表面層とを加硫接着させ
    ることを特徴とする化粧用道具の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記ポリウレタン・未加硫ゴム積層体
    は、成形用型の底面に表面平滑化防止シートを配置し、
    その後、該表面平滑化防止シートの上に発泡されたゴム
    ラテックス原料を注入し、次いで、その上に連続気泡型
    ポリウレタン系樹脂発泡体を配置し、更に、必要に応じ
    て、順次、発泡されたゴムラテックス原料の注入及び表
    面平滑化防止シートの配置を行い、その後、そのまま放
    置して上記ゴムラテックス原料を賦形させ、次いで、上
    記表面平滑化防止シートを除去することにより製造され
    る請求項1記載の化粧用道具の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記ポリウレタン・未加硫ゴム積層体
    は、成形用型内に発泡されたゴムラテックス原料を注入
    し、その後、その上に連続気泡型ポリウレタン系樹脂発
    泡体を配置し、更に、必要に応じて、順次、発泡された
    ゴムラテックス原料の注入及び表面平滑化防止シートの
    配置を行い、次いで、そのまま放置して上記ゴムラテッ
    クス原料を賦形させ、その後、上記ゴムラテックス原料
    の賦形物の表面層を鋤いて表皮層を除去して微細中空部
    を有するセル面が露出されるように製造された請求項1
    記載の化粧用道具の製造方法。
  4. 【請求項4】 発泡されたゴムラテックス原料を用い、
    賦形された未加硫発泡ゴムラテックスからなる基材層
    と、該基材層の少なくとも一方の面上に形成され、且つ
    連続気泡型ポリウレタン系樹脂発泡体からなる表面層
    と、からなるポリウレタン・未加硫ゴム積層体を、少な
    くとも先端側が加熱された枠状の刃体を用いて所望形状
    に打ち抜きつつ、上記積層体の切断周縁部同士を加硫接
    着させ、 次いで、この打ち抜かれた打ち抜積層体を加熱して、上
    記切断周縁部以外を加硫させるとともに、上記基材層と
    上記表面層とを加硫接着させることを特徴とする化粧用
    道具の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリウレタン樹脂発泡体からなる基材層
    と、該基材層の少なくとも一方の表面に加硫接着により
    一体的に形成され、加硫されたゴムラテックス発泡体か
    らなり、且つ微細中空部を有する表面層と、から構成さ
    れ、上記基材層と上記表面層との周縁部は、少なくとも
    先端側が加熱された枠状の刃体により打ち抜かれつつ同
    時に熱溶着されて、該熱溶着される周縁部にはバリが生
    じないことを特徴とする化粧用道具。
  6. 【請求項6】 加硫されたゴムラテックス発泡体からな
    る基材層と、該基材層の少なくとも一方の表面に加硫接
    着により一体的に形成され、ポリウレタン樹脂発泡体か
    らなり、且つ微細中空部を有する表面層と、から構成さ
    れ、上記基材層と上記表面層との周縁部は、少なくとも
    先端側が加熱された枠状の刃体により打ち抜かれつつ同
    時に熱溶着されて、該熱溶着される周縁部にはバリが生
    じないことを特徴とする化粧用道具。
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