JP2011052503A - 誘導鋲 - Google Patents

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Abstract

【課題】敷設物への装着作業が良好で、その装着状態を確実に維持できる誘導鋲を提供する。
【解決手段】床1上に敷設する敷設物2の表面に鋲本体11を配設するとともに、敷設物2の裏面に挿通部23を有する受部材20を配設し、鋲本体11の金属製の軸部14を受部材20の挿通部23に挿入して係着することにより敷設物2に配設する誘導鋲(点字鋲10)であって、鋲本体11の軸部14先端に軸方向に延びる空隙部18を設け、この空隙部18の外周部を径方向外向きに塑性変形可能な塑性変形部19とし、敷設物2を床1上に敷設した状態で、鋲本体11に対して軸方向に外力を加えることにより、敷設物2の裏面側で塑性変形部19を塑性変形させ、鋲本体11と受部材20を係着する構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、平面視円形状の点字鋲や、平面視長円形状の誘導バーなどの誘導鋲に関し、特に、床上に敷設する敷設物に配設する誘導鋲に関するものである。
この種の誘導鋲は、視覚障害者の歩行時の誘導に用いられたりするものである。この誘導鋲は、近年では、車道や路面などの硬質な床面だけでなく、建築物内に敷設する絨毯やカーペットなどの軟質な敷設物にも配設される。この敷設物に配設する誘導鋲は、鋲本体と受部材とを備え、鋲本体を歩行者が踏む表面側に配設し、受部材を敷設面である建築物の床に対向する裏面側に配設する。そして、これら鋲本体と受部材とで敷設物を挟み込むようにして配設する構成としている。
特許文献1には、鋲本体の軸部を中空軸により構成し、この軸部を敷設物に貫通させるとともに、受部材としてワッシャを配設する構成とした誘導鋲が記載されている。そして、この誘導鋲は、軸部の先端内部に治具としてパンチを挿入配置し、裏面側から軸方向に沿って外力を加えることにより軸部を拡開させて係着する構成としている。
しかし、この特許文献1では、鋲本体を敷設物の表面側と裏面側の両方から支持した状態で、表面側または裏面側から更に打撃により外力を加える必要があるため、装着作業性が悪い。特に、敷設物の面積が大きい場合、その中央部分に誘導鋲を装着する作業は極めて困難である。
特許文献2には、鋲本体を平板状をなすように形成する一方、受部材を薄板リング状の頭部を有する軸により構成した誘導鋲が記載されている。そして、この誘導鋲は、敷設物の表面に鋲本体を配設するとともに、裏面から軸を貫通させて配設し、軸先端の皿状受け部を鋲本体の上面側で塑性変形させることにより係着する構成としている。または、軸の先端にネジ部を設け、裏面側から締め付けることにより係着する構成としている。
しかし、この特許文献2では、パンチなどの治具を用いて皿状受け部を表面側から塑性変形させる構成であるため、その係着部分を別体のシール部材によって覆い隠す必要がある。そして、このシール部材は、歩行者が踏み付けることによる摩擦および衝撃で、剥がれてしまうという難点がある。但し、ネジ構造による係着では、シール部材は不要であるため、このような問題が生じることはないが、鋲本体および軸部材の一方を支持し、他方を回転させて締め付ける必要があるため、やはり装着作業性が悪い。
特許文献3では、鋲本体の軸部に環状の係合溝部を設けるとともに、受部材の挿通部に係合溝部に係合する係合爪部を設けた誘導鋲が記載されている。そして、この誘導鋲は、敷設物の裏面に受部材を配設した状態で、表面側から鋲本体を配設し、軸部を挿通部に圧入することにより係合爪部を係合溝部に係合させて係着する構成としている。
しかし、この特許文献3では、係合溝部と係合爪部との係合だけで係着状態が維持されるため、歩行者が鋲本体の突出した平板部を蹴るなどして横向きの負荷を加えると、受部材から鋲本体が離脱する可能性がある。なお、この構成では、軸部と挿通部との間を接着剤で接着する場合もあるが、このようにしても経年的に離脱する可能性がある。
特開平8−215235号公報 特開2000−129637号公報 特開2008−301924号公報
本発明は、敷設物への装着作業が良好で、その装着状態を確実に維持できる誘導鋲を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の誘導鋲は、床上に敷設する敷設物の表面に鋲本体を配設するとともに、前記敷設物の裏面に挿通部を有する受部材を配設し、前記鋲本体の金属製の軸部を前記受部材の挿通部に挿入して係着することにより前記敷設物に配設する誘導鋲であって、前記鋲本体の軸部先端に軸方向に延びる空隙部を設け、この空隙部の外周部を径方向外向きに塑性変形可能な塑性変形部とし、前記敷設物を床上に敷設した状態で、前記鋲本体に対して軸方向に外力を加えることにより、前記敷設物の裏面側で前記塑性変形部を塑性変形させ、前記鋲本体と受部材を係着する構成としている。
本発明の誘導鋲によれば、敷設物の表面側より鋲本体に対して軸方向に沿って外力を加えることにより、軸部の先端の塑性変形部を敷設物の裏面側で塑性変形させて受部材と係着するため、装着作業時に敷設物の裏面側で受部材を支持する必要はない。そのため、敷設物の面積が大きいものであっても装着作業が阻害されることなく、容易かつ確実に行うことができる。また、鋲本体には、脱落するような別体のシール部材は無いうえ、塑性変形部により鋲本体が受部材から離脱しないため、確実に敷設物への装着状態を維持することができる。
この誘導鋲では、前記空隙部は、前記軸部の先端に向けて開口面積が広がる形状であることが好ましい。このようにすれば、塑性変形部を確実に径方向外向きに変形させることができる。
また、前記受部材の挿通部に、前記鋲本体の塑性変形部が侵入可能な係着段部を、径方向外向きに拡径して設けることが好ましい。このようにすれば、塑性変形部を受部材の底から突出させることなく、確実に係着の目的を達成できる。また、塑性変形部による係着段部との係合力と、係着段部の内周面への圧接力とで、確実に係着することができる。
さらに、前記鋲本体の軸部および前記受部材の挿通部のうち、一方に係合溝部を設けるとともに、他方に前記係合溝部に係合する係合爪部を設けることが好ましい。このようにすれば、更に係合溝部と係合爪部との係合力が加わるため、確実に離脱を防止できる。
さらにまた、前記鋲本体は、前記軸部が板状の誘導板部とは別体に形成され、前記誘導板部に軸方向に貫通する装着部を設けるとともに、前記軸部に前記装着部に嵌合する頭部を形成し、前記塑性変形部の塑性変形により、前記軸部の頭部上面と前記誘導板部の装着部上端とが略面一になるとともに、前記誘導板部を脱落不可能に係着するように構成している。このようにすれば、塑性変形部を塑性変形させた正規係着状態を目視により確認できる。よって、係着不良の発生を防止できる。
そして、前記受部材の挿通部の敷設面側に、前記軸部より硬質な衝突部材を配設することが好ましい。このようにすれば、タイルのように負荷の集中により破損し易い敷設面でも、確実に軸部を塑性変形させて係着することができる。
本発明の誘導鋲では、敷設物の表面側より鋲本体に外力を加えることにより、軸部の先端を塑性変形させて受部材と係着するため、装着作業時に敷設物の裏面側で受部材を支持する必要はない。そのため、装着作業性を向上できる。また、塑性変形部の係着により、確実に敷設物への装着状態を維持できる。
本発明に係る第1実施形態の誘導鋲である点字鋲の装着状態を示す断面図である。 図1の誘導鋲の分解断面図である。 図1の誘導鋲の分解斜視図である。 図1の誘導鋲の装着時の一工程を示す断面図である。 第2実施形態の誘導鋲の装着状態を示す断面図である。 図5の誘導鋲の分解断面図である。 第3実施形態の誘導鋲の装着状態を示す断面図である。 図7の誘導鋲の分解断面図である。 図7の誘導鋲の鋲本体を示す分解斜視図である。 図7の誘導鋲の装着時の一工程を示す断面図である。 第4実施形態の誘導鋲の装着状態を示す断面図である。 図11の誘導鋲の分解断面図である。 第5実施形態の誘導鋲の装着状態を示す断面図である。 図13の誘導鋲の分解断面図である。 変形例の誘導鋲の装着状態を示す断面図である。 図15の誘導鋲の分解断面図である。 他の誘導鋲である誘導バーを示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図4は、本発明の第1実施形態に係る誘導鋲の1つである点字鋲10を示す。この点字鋲10は、図1に示すように、打設したコンクリートや敷設したタイルなどからなる床1に、絨毯やカーペットなどの軟質な敷設物2を敷設する建築物において、敷設物2に装着するものである。この点字鋲10は、鋲本体11と受部材20とからなり、敷設物2を表裏面から挟み込むように配設するもので、鋲本体11には従来例のような別体のシール部材は設けられていない。
鋲本体11は、敷設物2の表面側から配設するもので、図2および図3に示すように、板状をなす誘導板部12と、この誘導板部12とは別体の軸部14とを有し、これらがインサート成型により一体的に形成される。
誘導板部12は樹脂製またはゴム製であり、装着状態で敷設物2より上方に突出する板状(円錐台形状)のものである。この誘導板部12には、歩行者が踏み付けた際の滑り止めを図るために、上面部13に滑止加工が施されている。本実施形態の上面部13は、複数の四角錐状突出部を平面視で格子状をなすように突設した構成である。なお、この誘導板部12の下面には、受部材20に対する回転を防止するために、敷設物2との間に摩擦を生じさせるような突起を設けてもよい。
軸部14は金属製であり、その一端には、誘導板部12内に埋設される逆円錐台形状の頭部15を備えている。この軸部14には、頭部15と逆側に位置する先端から所定間隔をもった位置に、円環状をなすように切削した係合溝部16が設けられている。また、軸部14の先端外周部は、係合溝部16に係合する受部材20の係合爪部24の内側を通過させるために、先細となる傾斜部17とされている。さらに、軸部14の先端には、軸方向に沿って頭部15へ向けて延びる空隙部18が設けられている。この空隙部18は、先端に向けて開口面積が広がる形状をなす。本実施形態の空隙部18は、球面状をなすように座ぐりすることにより形成されているが、円錐形状をなすように形成してもよい。この空隙部18の外周部は塑性変形部19を構成する。この塑性変形部19は、空隙部18の形状および傾斜部17により先端に向けて肉厚が徐々に小さくなっており、その内面の傾斜により、軸方向に沿った外力が加わると径方向外向きに変形するように作用する。本実施形態では、塑性変形部19の変形効率を考慮して、軸部14をアルミニウムまたは真鍮により形成している。
受部材20は樹脂製であり、敷設物2の裏面側に配設されるものである。この受部材20は、敷設物2に形成される装着孔3より大径の円板状をなす基部21を備えている。この基部21の中心には、装着孔3と略同一外径となるように突出部22が設けられている。この突出部22の突出寸法は、敷設物2の肉厚より小さい。また、この受部材20には、突出部22の先端から基部21にかけて貫通する孔からなる挿通部23が設けられている。この挿通部23は、軸部14の外径より僅かに小さい内径で形成され、所定の圧力(外力)を加えることにより挿入可能となっている。また、挿通部23の内面には、軸部14の係合溝部16に係合する係合爪部24が、内向きに突出するように設けられている。この係合爪部24は、上端から下端に向けて内向きに傾斜する傾斜面を有する。この係合爪部24の下端から基部21の下端面までの寸法は、軸部14の係合溝部16の下端から先端までの寸法より小さくなるように形成されている。この寸法差は、挿通部23と軸部14との間に形成される空隙の容積と塑性変形部19の容積とで設定される。
この点字鋲10を敷設物2に装着する場合には、まず、敷設物2に対して所定の装着位置に装着孔3を設けておく。そして、図4に示すように、敷設物2の裏面側に受部材20を配置し、突出部22を装着孔3に挿入する。ついで、敷設物2を床1に敷設した状態で、表面側に鋲本体11を配置し、軸部14を受部材20の挿通部23内に圧入する。この圧入は、鋲本体11の軸部14の先端が受部材20の係合爪部24に当接すると、抵抗の増大により困難になる。
そのため、例えばこの状態で、鋲本体11の上面部13をハンマーなどによって打撃し、軸部14の軸方向に沿って外力(負荷)を加える。これにより、鋲本体11の係合溝部16と受部材20の係合爪部24とを係合させるとともに、先端の塑性変形部19を塑性変形させて、鋲本体11と受部材20とを係着する。
具体的には、鋲本体11を打撃すると、まず、軸部14の先端の傾斜部17が受部材20の係合爪部24に摺接しながら下向きに移動する。ついで、鋲本体11の軸部14の先端が敷設物2の敷設面である床1に激突する。そして、その際の衝撃により塑性変形部19が径方向外向きに変形しながら、軸部14が下向きに移動を続ける。その後、鋲本体11の塑性変形部19で軸部14と受部材20の挿通部23との空隙を埋め、鋲本体11の係合溝部16の下端が受部材20の係合爪部24の下端を乗り越えて、これらが係合する。なお、鋲本体11の軸部14の先端が床1に激突した際に床1を損傷させる場合、一時的に軸部14より硬質な素材(例えばステンレス)を床1上に配置することにより、床1の損傷を防止することが好ましい。
このように、本発明の点字鋲10は、敷設物2の表面側より鋲本体11に対して軸方向に沿って外力を加えることにより、軸部14の先端の塑性変形部19を敷設物2の裏面側で塑性変形させて受部材20と係着するため、装着作業時に敷設物2の裏面側で受部材20を支持する必要はない。そのため、敷設物2の面積が大きいものであっても装着作業が阻害されることなく、容易かつ確実に行うことができる。特に、既設の敷設物2に装着している点字鋲10の一部が破損などによって脱落した場合でも、敷設物2の一部を捲ることにより同様に装着することができる。
また、鋲本体11には、脱落するような別体のシール部材は無い。しかも、鋲本体11と受部材20とは、係合溝部16と係合爪部24との係合力と、塑性変形部19の塑性変形による挿通部23の内周面への圧接力とで、離脱しないように確実に係着することができる。その結果、確実に敷設物2への装着状態を維持することができる。
さらに、本実施形態では、軸部14に形成する空隙部18を、先端に向けて開口面積が広がるように設けているため、その外周部の塑性変形部19を確実に径方向外向きに変形させることができる。即ち、空隙部18を軸方向に沿った開口面積が均一な円柱形状に形成し、治具を使用しない場合には、打撃方向の僅かなずれで、塑性変形部19が空隙部18内に向けて変形する可能性があるが、本実施形態では、このような不都合を生じさせることなく、確実に径方向外向きに塑性変形させることができる。
図5および図6は第2実施形態の点字鋲10を示す。この第2実施形態では、受部材20に第1実施形態と同様に、鋲本体11の係合溝部16に係合する係合爪部24が設けられている。そして、この係合爪部24における軸部14の挿通方向先端側の端部に、塑性変形部19が侵入可能な係着段部25を更に設けた点で、第1実施形態と大きく相違している。
この係着段部25は、受部材20の挿通部23の基部21側の端部を、径方向外向きに拡径して設けられている。即ち、受部材20の挿通部23の端部には、挿通部23の内径より大径の係着段部25が設けられている。この係着段部25の外径および軸方向の幅、即ち容積は、装着状態での塑性変形部19の容積に応じて設定される。
このように構成した第2実施形態の点字鋲10は、第1実施形態と同様に、敷設物2の裏面側に受部材20を配設した後、表面側から鋲本体11の軸部14を挿入して配置し、鋲部材の上面部13を打撃して外力を加える。これにより、空隙部18の外周の塑性変形部19を径方向外向きに塑性変形させながら、鋲本体11の係合溝部16に受部材20の係合爪部24を係合させ、これら鋲本体11と受部材20を係着する。
この際、第2実施形態の点字鋲10は、軸部14の塑性変形部19が受部材20の係着段部25に入り込むように径方向外向きに塑性変形する。その結果、塑性変形部19を受部材20の底から突出させることなく、径方向外向きに塑性変形させて係着段部25に係着させることができる。そして、この装着状態では、塑性変形部19と係着段部25の係合力、塑性変形部19による係着段部25の内周面への圧接力、係合溝部16と係合爪部24の係合力により、確実に係着することができる。よって、鋲本体11と受部材20との離脱を確実に防止できる。
図7乃至図10は第3実施形態の点字鋲10を示す。この第3実施形態では、鋲本体11を構成する誘導板部12と軸部14とを分離した別体により構成した点で、第2実施形態と大きく相違している。なお、第3実施形態の受部材20は、挿通部23の端部に係着段部25を形成した第2実施形態と同様の構成としている。
具体的には、図8および図9に示すように、誘導板部12は、各実施形態と同様の円板形状をなす。この誘導板部12には、上面部13から下端にかけて軸方向に沿って貫通する装着部26が設けられている。この装着部26は、上方に位置する円柱形状の上側装着部27と、下方に位置する略円錐台形状の下側装着部28とからなる。軸部14は、第2実施形態と略同一であり、下側装着部28に嵌合する逆円錐台形状の頭部15の上部に、上側装着部27に嵌合する頭部上層15aが設けられている。この頭部上層15aの上端面は、各実施形態の上面部13を構成するもので、本実施形態では梨地状をなすように滑止(表面)加工が施されている。この軸部14は、塑性変形部19の塑性変形により受部材20に設計通り装着されると、上面部13が誘導板部12の装着部の上端と面一になり、下側装着部28と頭部15とで誘導板部12を脱落不可能に係着する構成としている。
このように構成した第3実施形態の点字鋲10は、各実施形態と同様に、敷設物2の裏面側に受部材20を配設した後、図10に示すように、表面側から鋲本体11の誘導板部12を配置し、その装着26部に軸部14を貫通させて受部材20の挿通部23に挿入する。そして、第1実施形態と同様に、軸部14の先端が受部材20の係合爪部24に当接すると、軸部14の頭部15を打撃して外力を加え、先端の塑性変形部19を塑性変形させながら、軸部14の係合溝部16と受部材20の係合爪部24とを係合させ、軸部14と受部材20とを係着する。
この際、図7に示すように、軸部14は、その頭部上層15aの上面部13が誘導板部12の上端と面一になる位置まで外力を加える。これにより、塑性変形部19の変形状態は、全く目視できない状態であるが、確実に受部材20の係着段部25に進入した正規係着状態になったことを確認できる。よって、係着不良の発生を防止できる。
図11および図12は第4実施形態の点字鋲10を示す。この第4実施形態では、受部材20の挿通部23内の敷設面側に軸部14より硬質な衝突部材29を配設した点で、第2実施形態と大きく相違している。この衝突部材29は、係着段部25より大径のステンレス鋼板からなる。
このように構成した第4実施形態は、打撃により外力を加えると、軸部14の先端が衝突部材29に激突することにより、塑性変形部19が塑性変形する。そして、衝突部材29は、床1と面接触しているため、軸部14から衝撃を受けても変形することはないうえ、床1に対する外力の負荷も低減できる。よって、床1がタイルのように負荷が集中すると破損し易いものである場合に、床1を破損させることなく、確実に軸部14を塑性変形させて受部材20と係着することができる。
図13および図14は第5実施形態の点字鋲10を示す。この第5実施形態では、衝突部材29を挿通部23の敷設面側端部から所定間隔をもった位置に設け、その底に樹脂による閉塞部30を設けた点で、第4実施形態と相違している。このように構成した第5実施形態では、第4実施形態と同様の作用および効果を得ることができるうえ、受部材20から衝突部材29が脱落することを確実に防止できる。その結果、取り扱いに関する利便性を向上できる。
なお、本発明の誘導鋲は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、軸部14に係合溝部16を設けるとともに受部材20に係合爪部24を設けたが、軸部14に係合爪部24を設けるとともに受部材20に係合溝部16を設けてもよい。また、図15および図16に示すように、挿通部23に塑性変形部19が侵入する係着段部25を設け、係合溝部16および係合爪部24は設けない構成としてもよい。
さらに、前記実施形態では、誘導鋲として平面視円形状の点字鋲10を用いて説明したが、図17に示すように、誘導板部12を長尺な平面視長円形状とし、その誘導板部12に所定間隔をもって軸部14を突設した誘導バー31により構成してもよい。
さらにまた、図1に示す第1実施形態、図11に示す第4実施形態、図13に示す第5実施形態、図15に示す変形例、および、図17に示す他の誘導鋲は、第3実施形態のように、軸部14を誘導板部12と別体で形成することも可能である。また、誘導板部12と軸部14を別体で構成する場合、その装着部26および頭部15は、平面視円形状ではなく、多角形状とすることにより、これらの回り止めを図る構成としてもよい。
しかも、前記実施形態では、鋲本体11を構成する誘導板部12は、樹脂またはゴムにより形成したが、金属製としてもよい。この場合、第3実施形態のように誘導板部12と軸部14を別体とする構成を除く実施形態および変形例では、誘導板部12と軸部14を一体的に形成してもよい。
そして、本発明の誘導鋲を配設する敷設物2は、絨毯やカーペットなどの軟質な部材に限られず、タイルなどの硬質な部材であってもよい。即ち、既存の床1に敷設する部材であれば、いずれでも適用可能であり、前記と同様の作用および効果を得ることができる。
1…床
2…敷設物
3…装着孔
10…点字鋲(誘導鋲)
11…鋲本体
12…誘導板部
13…上面部
14…軸部
15…頭部
15a…頭部上層
16…係合溝部
17…傾斜部
18…空隙部
19…塑性変形部
20…受部材
21…基部
22…突出部
23…挿通部
24…係合爪部
25…係着段部
26…装着部
27…上側装着部
28…下側装着部
29…衝突部材
30…閉塞部
31…誘導バー(誘導鋲)

Claims (6)

  1. 床上に敷設する敷設物の表面に鋲本体を配設するとともに、前記敷設物の裏面に挿通部を有する受部材を配設し、前記鋲本体の金属製の軸部を前記受部材の挿通部に挿入して係着することにより前記敷設物に配設する誘導鋲であって、
    前記鋲本体の軸部先端に軸方向に延びる空隙部を設け、この空隙部の外周部を径方向外向きに塑性変形可能な塑性変形部とし、
    前記敷設物を床上に敷設した状態で、前記鋲本体に対して軸方向に外力を加えることにより、前記敷設物の裏面側で前記塑性変形部を塑性変形させ、前記鋲本体と受部材を係着することを特徴とする誘導鋲。
  2. 前記空隙部は、前記軸部の先端に向けて開口面積が広がる形状であることを特徴とする請求項1に記載の誘導鋲。
  3. 前記受部材の挿通部に、前記鋲本体の塑性変形部が侵入可能な係着段部を、径方向外向きに拡径して設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導鋲。
  4. 前記鋲本体の軸部および前記受部材の挿通部のうち、一方に係合溝部を設けるとともに、他方に前記係合溝部に係合する係合爪部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の誘導鋲。
  5. 前記鋲本体は、前記軸部が板状の誘導板部とは別体に形成され、前記誘導板部に軸方向に貫通する装着部を設けるとともに、前記軸部に前記装着部に嵌合する頭部を形成し、
    前記塑性変形部の塑性変形により、前記軸部の頭部上面と前記誘導板部の装着部上端とが略面一になるとともに、前記誘導板部を脱落不可能に係着するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の誘導鋲。
  6. 前記受部材の挿通部の敷設面側に、前記軸部より硬質な衝突部材を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の誘導鋲。
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