JPH107727A - ポリプロピレン樹脂及びその製造法 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂及びその製造法

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JPH107727A
JPH107727A JP16414996A JP16414996A JPH107727A JP H107727 A JPH107727 A JP H107727A JP 16414996 A JP16414996 A JP 16414996A JP 16414996 A JP16414996 A JP 16414996A JP H107727 A JPH107727 A JP H107727A
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/04Monomers containing three or four carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、柔軟性、耐衝撃性等に優れ、“べた
つき”のない低結晶性ポリプロピレンを得る。 【解決手段】 下記の特性を満たすことを特徴とするポ
リプロピレン樹脂 (1)230℃、2.16kg荷重で測定したメルトフ
ローレイト(MFR)が、0.1〜1000g/10分 (2)23℃におけるキシレン溶解量(CXS)が、
0.5〜5.0重量% (3)示差走査型熱量計(DSC)により測定した溶解
曲線の主吸熱ピーク温度(Tmp)が、153〜163
℃ (4)クロス分別クロマトグラフ(CFC)による温度
80℃以下の溶出量が、0.01〜3.0重量% (5)13C−NMRで測定したアイソタクチックペンタ
ッド分率(mmmm)が、92.0〜98.0%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン樹
脂に関するものである。さらに詳しくは、特定の物性を
有し、必要とする透明性、柔軟性、耐衝撃性等に優れた
低結晶性のポリプロピレン樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリプロピレンは高結晶性、高立
体規則性である特色を生かして工業的に生産して、自動
車、家電分野等の種々の用途に使用されてきた。また、
非晶性のポリプロピレン、つまりアタクチックポリプロ
ピレンは、これまで用途のない副生成物として処理され
てきたが、最近では例えば接着剤等の分野に利用されて
いる。また、これらの中間の低結晶性のポリプロピレ
ン、例えば主吸熱ピーク温度(Tmp)及びアイソタク
チックペンタット分率(mmmm)が低いポリプロピレ
ンは、高結晶性ポリプロピレンに比べて、柔軟性があ
り、透明性、耐衝撃性等に優れる特色を有しており、こ
れらの特色を生かして、高結晶性ポリプロピレンとは異
なった用途分野があり、フィルム、シート、射出成形、
押出成形分野等の用途に使用される。
【0003】従来の低結晶性のポリプロピレン樹脂は、
非晶性ないし極めて低い結晶性のポリプロピレン樹脂と
比較的高い結晶性のポリプロピレン樹脂との混合物から
できている。その場合、フィルム等を成形した時、非晶
性ポリプロピレンが多く存在するとフィルムの表面に滲
み出てくるため、表面の粘着性いわゆる“べたつき”の
ある成形品となる。また高結晶性ポリプロピレン樹脂
は、成形品の柔軟性や透明性を低下させることがある。
したがって、“べたつき”がなく、しかも目標とする品
質レベルを有する低結晶性のポリプロピレン樹脂を得る
ことは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、べたつきが
なく、柔軟性、透明性に優れた低結晶性のポリプロピレ
ン樹脂を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の物性値
を有するポリプロピレン樹脂を提供することにより前述
の問題点を解決できることを見い出し、本発明に至っ
た。すなわち、本発明は、下記の範囲の物性値を満たす
ポリプロピレン樹脂を提供するものである。
【0006】(1)230℃、2.16kg荷重で測定
したメルトフローレイト(MFR)が、0.1〜100
0g/10分 (2)23℃におけるキシレン溶解量(CXS)が、
0.5〜5.0重量% (3)示差走査型熱量計(DSC)により測定した溶解
曲線の主吸熱ピーク温度(Tmp)が、153〜163
℃ (4)クロス分別クロマトグラフ(CFC)による温度
80℃以下の溶出量が、0.01〜3.0重量% (5)13C−NMRで測定したアイソタクチックペンタ
ッド分率(mmmm)が、92.0〜98.0%
【0007】また、プロピレンを下記の成分(A)、成
分(B)及び成分(C)を組み合わせてなる触媒の存在
下に重合して請求項1記載のポリプロピレン樹脂を得る
ことを特徴とするポリプロピレン樹脂の製造法を提供す
るものである。 成分(A):下記の成分(A1)及び成分(A2)を接
触させてなる固体触媒成分 成分(A1):チタン、マグネシウム及びハロゲンを必
須成分として含有する固体成分 成分(A2):下記の一般式で表されるケイ素化合物成
分 一般式 R1 2 3-m Si(OR3 m (ここで、R1 は分岐脂肪族炭化水素基または環状脂肪
族炭化水素基であり、R 2 はR1 と同一もしくは異なる
炭化水素基またはヘテロ原子含有炭化水素基であり、R
3 は炭素数2以上の炭化水素基であり、mは1≦m≦3
である。)
【0008】成分(B):有機アルミニウム化合物成分 成分(C):下記の一般式で表されるケイ素化合物成分 一般式R4 4-n Si(OR5 n (ここで、R4 は炭化水素基であり、R5 は炭素数2以
上の炭化水素基であり、nは1≦n≦4である。)
【0009】
【発明の実施の形態】
(ポリプロピレン樹脂)本発明ポリプロピレン樹脂は以
下の特定の特性を有することで特徴付けられる。MFR
は、0.1〜1000(g/10分)の範囲、好ましく
は0.1〜100(g/10分)の範囲、更に好ましく
は0.5〜50(g/10分)の範囲内である。この範
囲より低いとフィルム等への成形性が悪く、またこの範
囲を越えるとフィルム等製品の強度が低下する。
【0010】また、23℃におけるキシレン溶解量(C
XS)は0.5〜5重量%、好ましくは1.0〜4.0
重量%であり、5重量%を越えるときはフィルムとした
ときベタツキの原因となり、また、0.5重量%より少
ないときはフィルムの成形性が低下しいずれも好ましく
ない。示差走査型熱量計(DSC)の溶解曲線の主吸熱
ピーク温度(Tmp)は153〜163(℃)の範囲が
用いられる。これは、ピーク温度が高い(163℃以
上)と結晶性が高すぎて本発明の低結晶性ポリプロピレ
ンは得られず、また低くなると(153℃以下)キシレ
ン溶解量(CXS)が多くなりすぎて目標とする低結晶
性ポリプロピレンが得られない。
【0011】好ましくは157〜161℃である。クロ
ス分別クロマトグラフ(CFC)は、ポリマーの結晶性
分布を調べる有力な方法である。o−ジクロロベンゼン
を溶媒として80℃以下で溶出する溶出量が0.01〜
3.0重量%、好ましくは0.01〜2.5重量%の範
囲のものが用いられる。
【0012】温度80℃以下の溶出物はいわゆる非晶性
のアタクチックポリプロピレンに相当し、この溶出量が
多すぎるとフィルムの“べたつき”等の原因となる。ま
た、13C−NMRで測定されるアイソタクチックペンタ
ッド分率(mmmm)は、92.0〜98.0%、好ま
しくは92.5〜97.0%、更に好ましくは93.0
〜96.5%の範囲である。
【0013】この分率が高いと結晶性が高すぎてしまい
本発明の目標とする低結晶性ポリプロピレン樹脂が得ら
れず、低いとアタクチックポリプロピレンの存在により
本発明の目標とする低結晶性ポリプロピレン樹脂が得ら
れない。そこで本発明の低結晶性ポリプロピレン樹脂
は、従来知られているポリプロピレン樹脂よりも結晶性
が低いことにもかかわらず、CFCの温度80℃以下の
溶出量が少ないことを特色とするものである。
【0014】(製造)本発明の低結晶性ポリプロピレン
樹脂の製造は、本発明の目標とするポリプロピレン樹脂
が得られる限りにおいて任意のものでありうるが、次の
ような方法が挙げられる。本発明の製造において使用で
きる触媒は、一般的には下記の成分(A)、成分(B)
及び成分(C)を組み合わせてなるプロピレン重合用触
媒が使用可能である。ここで「組み合わせてなる」とい
うことは、成分が挙示のもの(すなわち、成分(A)、
成分(B)及び成分(C)のみであるということを意味
するものではなく、合目的な第四成分の共存を排除しな
い。
【0015】成分(A):下記の成分(A1)及び成分
(A2)を接触させてなる固体触媒成分 成分(A1):チタン、マグネシウム及びハロゲンを必
須成分として含有するプロピレンの固体成分 成分(A2):下記の一般式で表されるケイ素化合物成
分 一般式 R1 2 3-m Si(OR3 m (ここで、R1 は分岐脂肪族炭化水素基または環状脂肪
族炭化水素基であり、R 2 はR1 と同一もしくは異なる
炭化水素基またはヘテロ原子含有炭化水素基であり、R
3 は炭素数2以上の炭化水素基であり、mは1≦m≦3
である。)
【0016】成分(B):有機アルミニウム化合物成分 成分(C):下記の一般式で表されるケイ素化合物成分 一般式 R4 4-n Si(OR5 n (ここで、R4 は炭化水素基であり、R5 は炭素数2以
上の炭化水素基であり、nは1≦n≦4である。)
【0017】(1)固体触媒成分 本発明の触媒の成分(A)は、特定の固体成分(成分
(A1))及び特定のケイ素化合物(成分(A2))の
接触生成物である。このような本発明の成分(A)は、
上記必須三成分以外の合目的的な他の成分共存を排除し
ない。
【0018】成分(A1) 本発明で用いられる固体成分は、チタン、マグネシウム
及びハロゲンを必須成分として含有してなるプロピレン
の立体規則性重合用固体成分である。ここで「必須成分
として含有し」ということは、挙示の三成分以外に合目
的的な他元素を含んでいてもよいこと、これらの元素は
それぞれが合目的的な任意の化合物として存在してもよ
いこと、ならびにこれら元素は相互に結合したものとし
て存在してもよいことを示すものである。
【0019】チタン、マグネシウム及びハロゲンを含む
固体成分そのものは公知のものである。例えば、特開昭
53−45688号、同54−3894号、同54−3
1092号、同54−39483号、同54−9459
1号、同54−118484号、同54−131589
号、同55−75411号、同55−90510号、同
55−90511号、同55−127405号、同55
−147507号、同55−155003号、同56−
18609号、同56−70005号、同56−720
01号、同56−86905号、同56−90807
号、同56−155206号、同57−3803号、同
57−34103号、同57−92007号、同57−
121003号、同58−5309号、同58−531
0号、同58−5311号、同58−8706号、同5
8−27732号、同58−32604号、同58−3
2605号、同58−67703号、同58−1172
06号、同58−127708号、同58−18370
8号、同58−183709号、同59−149905
号、同59−149906号、同63−108008号
各公報等に記載のものが使用される。
【0020】本発明において使用されるマグネシウム源
となるマグネシウム化合物としては、マグネシウムジハ
ライド、ジアルコキシマグネシウム、アルコキシマグネ
シウムハライド、マグネシウムオキシハライド、ジアル
キルマグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム、マグネシウムのカルボン酸塩等が挙げられる。こ
れらの中でもマグネシウムジハライド、ジアルコキシマ
グネシウム等のMg(OR6 2-p p (ここで、R6
は炭化水素基、好ましくは炭素数1〜10程度のもので
あり、Xはハロゲンを示し、pは0≦p≦2である。)
で表されるマグネシウム化合物が好ましい。
【0021】またチタン源となるチタン化合物として
は、一般式Ti(OR7 4-q q (ここで、R7 は炭
化水素基、好ましくは炭素数1〜10程度のものであ
り、Xはハロゲンを示し、qは0≦q≦4である。)で
表される化合物が挙げられる。具体例としては、TiC
4 、TiBr4 、Ti(OC2 5 )Cl3 、Ti
(OC2 5 2 Cl2 、Ti(OC2 5 3 Cl、
Ti(O−i−C3 7 )Cl3 、Ti(O−n−C4
9 )Cl3 、Ti(O−n−C4 9 2 Cl2 、T
i(OC2 5 )Br3 、Ti(OC2 5 )(O−n
−C4 9 2 Cl、Ti(O−n−C4 9 3
l、Ti(OC6 5 )Cl3 、Ti(O−i−C4
9 2 Cl2 、Ti(O−n−C5 11)Cl3 、Ti
(O−n−C6 13)Cl3 、Ti(OC2 5 4
Ti(O−n−C3 7 4 、Ti(O−n−C
4 9 4 、Ti(O−i−C4 9 4 、Ti(O−
n−C6 134、Ti(O−n−C6 174 、Ti
(OCH2 CH(C2 5 )C4 9 4等が挙げられ
る。
【0022】また、TiX′4 (ここで、X′はハロゲ
ンである。)に後述する電子供与体を反応させた分子化
合物をチタン源として用いることもできる。そのような
分子化合物の具体例としては、TiCl4 ・CH3 CO
2 5 、TiCl4 ・CH 3 CO2 2 5 、TiC
4 ・C6 5 NO2 、TiCl4 ・CH3 COCl、
TiCl4 ・C6 5 COCl、TiCl4 ・C6 5
CO2 2 5 、TiCl4 ・ClCOC2 5 、Ti
Cl4 ・C4 4 O等が挙げられる。
【0023】また、TiCl3 (TiCl4 を水素で還
元したもの、アルミニウム金属で還元したもの、あるい
は有機金属化合物で還元したもの等を含む)、TiBr
3 、Ti(OC2 5 )Cl2 、TiCl2 、ジシクロ
ペンタジエニルチタニウムジクロライド、シクロペンタ
ジエニルチタニウムトリクロライド等のチタン化合物の
使用も可能である。これらのチタン化合物の中でもTi
Cl4 、Ti(O−n−C4 9 4 、Ti(OC2
5 )Cl3 等が好ましい。
【0024】ハロゲンは、上述のマグネシウム及び(ま
たは)チタンのハロゲン化合物から供給されるのが普通
であるが、他のハロゲン源、例えばAlCl3 等のアル
ミニウムのハロゲン化物やSiCl4 等のケイ素のハロ
ゲン化物、PCl3 、PCl 5 等のリンのハロゲン化
物、WCl6 等のタングステンのハロゲン化物、MoC
5 等のモリブデンのハロゲン化物といった公知のハロ
ゲン化剤から供給することもできる。触媒成分中に含ま
れるハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはこ
れらの混合物であってもよく、特に塩素が好ましい。
【0025】本発明に用いる固体成分は、上記必須成分
の他にAl(OC2 5 3 、Al(O−i−C
3 7 3 、Al(OCH3 2 Cl等のアルミニウム
化合物及びB(OCH3 3 、B(OC2 5 3 、B
(OC6 5 3 等のホウ素化合物等の他成分の使用も
可能であり、これらがアルミニウム及びホウ素等の成分
として固体成分中に残存することは差し支えない。
【0026】さらに、この固体成分を製造する場合に、
電子供与体を内部ドナーとして使用して製造することも
できる。この固体成分の製造に利用できる電子供与体
(内部ドナー)としては、アルコール類、フェノール
類、ケトン類、アルデヒド類、カルボン酸類、有機酸ま
たは無機酸類のエステル類、エーテル類、酸アミド類、
酸無水物類のような含酸素電子供与体、アンモニア、ア
ミン、ニトリル、イソシアネートのような含窒素電子供
与体などを例示することができる。
【0027】より具体的には、(イ)メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘ
キサノール、オクタノール、ドデカノール、オクタデシ
ルアルコール、ベンジルアルコール、フェニルエチルア
ルコール、イソプロピルベンジルアルコールなどの炭素
数1ないし18のアルコール類、(ロ)フェノール、ク
レゾール、キシレノール、エチルフェノール、プロピル
フェノール、イソプロピルフェノール、ノニルフェノー
ル、ナフトールなどのアルキル基を有してよい炭素数6
ないし25のフェノール類、(ハ)アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノ
ン、ベンゾフェノンなどの炭素数3ないし15のケトン
類、(ニ)アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、
オクチルアルデヒド、ベンズアルデヒド、トルアルデヒ
ド、ナフトアルデヒドなどの炭素数2ないし15のアル
デヒド類、(ホ)ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ビニル、酢酸プロピル、酢酸オクチル、酢酸シ
クロヘキシル、酢酸セロソルブ、プロピオン酸エチル、
酪酸メチル、吉草酸エチル、ステアリン酸エチル、クロ
ル酢酸メチル、ジクロル酢酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、クロトン酸エチル、シクロヘキサンカルボン酸エチ
ル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピ
ル、安息香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸シク
ロヘキシル、安息香酸フェニル、安息香酸ベンジル、安
息香酸セロソルブ、トルイル酸メチル、トルイル酸エチ
ル、トルイル酸アミル、エチル安息香酸エチル、アニス
酸メチル、アニス酸エチル、エトキシ安息香酸エチル、
γ−ブチロラクトン、α−バレロラクトン、クマリン、
フタリドなどの有機酸モノエステル、または、フタル酸
ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、コ
ハク酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、1,2−シクロ
ヘキサンカルボン酸ジエチル、炭酸エチレン、ノルボル
ナンジエニル−1,2−ジメチルカルボキシラート、シ
クロプロパン−1,2−ジカルボン酸−n−ヘキシル、
1,1−シクロブタンジカルボン酸ジエチルなどの有機
酸多価エステルの炭素数2ないし20の有機酸エステル
類、(ヘ)ケイ酸エチル、ケイ酸ブチル、フェニルトリ
エトキシシランなどのケイ酸エステルのような無機酸エ
ステル類、但し、上記一般式R1 2 3-m Si(O
3 m で表されるケイ素化合物は除く、(ト)アセチ
ルクロリド、ベンゾイルクロリド、トルイル酸クロリ
ド、アニス酸クロリド、塩化フタロイル、イソ塩化フタ
ロイルなどの炭素数2ないし15の酸ハライド類、
(チ)メチルエーテル、エチルエーテル、イソプロピル
エーテル、ブチルエーテル、アミルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、アニソール、ジフェニルエーテルなどの炭
素数2ないし20のエーテル類、(リ)酢酸アミド、安
息香酸アミド、トルイル酸アミドなどの酸アミド類、
(ヌ)メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、
トリブチルアミン、ピペリジン、トリベンジルアミン、
アニリン、ピリジン、ピコリン、テトラメチルエチレン
ジアミンなどのアミン類、(ル)アセトニトリル、ベン
ゾニトリル、トルニトリルなどのニトリル類、(ヲ)2
−(エトキシメチル)−安息香酸エチル、2−(t−ブ
トキシメチル)−安息香酸エチル、3−エトキシ−2−
フェニルプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン
酸エチル、3−エトキシ−2−s−ブチルプロピオン酸
エチル、3−エトキシ−2−t−ブチルプロピオン酸エ
チルなどのアルコキシエステル化合物類、(ワ)2−ベ
ンゾイル安息香酸エチル、2−(4′−メチルベンゾイ
ル)安息香酸エチル、2−ベンゾイル−4,5−ジメチ
ル安息香酸エチルなどのケトンエステル化合物類等を挙
げることができる。これらの電子供与体は、二種類以上
用いることができる。これらの中で好ましいのは有機酸
エステル化合物及び酸ハライド化合物であり、特に好ま
しいのはフタル酸ジエステル化合物、酢酸セロソルブエ
ステル化合物及びフタル酸ジハライド化合物である。
【0028】成分(A2) 本発明で用いられるケイ素化合物は、一般式R1 2
3-m Si(OR3 m (ここで、R1 は分岐脂肪族炭化
水素基または環状脂肪族炭化水素基であり、R2はR1
と同一もしくは異なる炭化水素基またはヘテロ原子含有
炭化水素基であり、R3 は炭素数2以上の炭化水素基で
あり、mは1≦m≦3である。)で表されるものであ
る。このケイ素化合物は、本式のケイ素化合物の複数種
の混合物であってもよい。ここで、R1 が分岐脂肪族炭
化水素基である場合は、ケイ素原子に隣接する炭素原子
から分岐しているものが好ましい。その場合の分岐基
は、アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基
(例えば、フェニル基またはメチル置換フェニル基)で
あることが好ましい。さらに好ましいR1 は、ケイ素原
子に隣接する炭素原子、すなわちα−位炭素原子が2級
または3級の炭素原子であるものである。とりわけ、ケ
イ素原子に結合している炭素原子が3級のものが好まし
い。R1 が分岐炭化水素基である場合の炭素数は通常3
〜20、好ましくは4〜10である。また、R1 が環状
脂肪族炭化水素基である場合の炭素数は通常4〜20、
好ましくは5〜10である。R2 はR1 と同一もしくは
異なる炭化水素基またはヘテロ原子含有炭化水素基が好
ましく、炭素数が1〜20、好ましくは1〜10の炭化
水素基あるいはヘテロ原子含有炭化水素基である。R3
は炭素数2以上の炭化水素基であり、炭素数が2〜2
0、好ましくは2〜10、さらに好ましくは2〜4の脂
肪族炭化水素基である。
【0029】本発明で使用できるケイ素化合物の具体例
は、下記の通りである。(CH3 3 CSi(CH3
(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(CH3 )(O
−n−C3 7 2 、(CH3 3 CSi(CH3
(O−i−C3 7 2 、(C 3 3 CSi(CH3
(O−n−C4 9 2 、(CH3 3 CSi(C
3)(O−i−C4 9 2 、(CH3 3 CSi
(CH3 )(O−t−C4 92 、(CH3 3 CS
i(CH3 3 CSi(CH3 )(O−n−C6 13
2 、(CH3 3 CSi(CH3 )(O−n−C
8 172 、(CH3 3 CSi(CH3 )(O−n−
10212 、(CH3 3 CSi(C2 5 )(OC
2 5 2 、(CH3 3 CSi(n−C3 7 )(O
2 5 2 、(CH33 CSi(i−C3 7
(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(n−C
49 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(i−
4 9 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(s
−C4 9 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi
(t−C4 9 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CS
i(n−C5 11)(OC2 5 2 、(CH3 3
Si(c−C5 9 )(OC2 5 2 、(CH3 3
CSi(n−C6 13)(OC2 5 2 、(CH3
3 CSi(c−C6 11)(OC2 5 2 、(C
3 3 CSi(C2 5 )(O−n−C37 2
(CH3 3 CSi(C2 5 )(O−i−C3 7
2 、(CH33 CSi(C2 5 )(O−n−C4
9 2 、(CH3 3 CSi(C2 5 )(O−i−C
4 9 2 、(CH3 3 CSi(C2 5 )(O−s
−C49 2 、(CH3 3 CSi(C2 5 )(O
−t−C4 9 2 、(CH33 CSi(C2 5
(O−n−C6 132 、(CH3 3 CSi(C2
5 )(O−n−C8 172 、(CH3 3 CSi(C
2 5 )(O−n−C10212 、(CH3 3 CSi
(i−C3 7 )(O−n−C3 7 2 、(CH3
3 CSi(i−C3 7 )(O−i−C3 7 2
(CH3 3 CSi(i−C3 7 )(O−n−C4
9 2 、(CH3 3 CSi(i−C3 7)(O−i
−C4 9 2 、(CH3 3 CSi(i−C3 7
(O−s−C 4 9 2 、(CH3 3 CSi(i−C
3 7 )(O−t−C4 9 2 、(CH3 3 CSi
(i−C3 7 )(O−n−C6 132 、(CH3
3 CSi(i−C3 7 )(O−n−C8 172
(CH3 3 CSi(i−C3 7 )(O−n−C10
212 、(CH3 3 CSi(O−n−C3 7 )(O
2 5 2 、(CH3 3 CSi(O−i−C
3 7 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(O−
n−C4 9 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi
(O−i−C4 9 )(OC2 5 2 、(CH3 3
CSi(O−s−C4 9)(OC2 5 2 、(CH
3 3 CSi(O−t−C4 9 )(OC2 5 2
(CH3 3 CSi(O−n−C5 11)(OC
2 5 2 、(CH3 3CSi(O−c−C5 9
(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(O−n−C6
13)(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(O−c
−C6 11)(OC 2 5 2 、(i−C3 7 2
i(OC2 5 2 、(i−C4 9 2 Si(OC2
5 2 、(s−C4 9 2 Si(OC2 5 2
(neo−C 5 112 Si(OC2 5 2 、(c−
5 9 2 Si(OC2 5 2 、(c−C5 9
2 Si(O−n−C3 7 2 、(c−C5 9 2
i(O−n−C4 9 2 、(c−C5 9 2 Si
(O−n−C5 112 、(c−C5 9 2 Si(O
−n−C8 172 、(c−C8 112 Si(OC2
5 2 、(c−C6 112 Si(O−n−C
3 7 2 、(c−C6 112Si(O−n−C4
9 2 、(c−C6 112 Si(O−n−C5 11
2、(c−C6 112 Si(O−n−C8 172
(c−C6 11)Si(CH3 )(OC2 5 2
(c−C6 11)Si(CH3 )(O−n−C3 7
2 、(c−C6 11)Si(CH3 )(O−n−C4
9 2 、(c−C6 11)Si(CH3 )(O−n−C
5 112 、(c−C6 11)Si(CH3 )(O−n
−C8 172 、(c−C6 11)Si(C2 5
(OC2 5 2、(c−C6 11)Si(n−C4
9 )(OC2 5 2 、(c−C6 11)Si(c−C
5 9 )(OC2 5 2 、(C2 5 3 CSi(C
3 )(OC2 5 2 、(C2 5 3 CSi(CH
3 )(O−n−C3 7 2 、(C 2 5 3 CSi
(CH3 )(O−i−C3 7 2 、(C2 5 3
Si(CH3 )(O−n−C4 9 2 、(C2 5
3 CSi(CH3 )(O−i−C4 9 2 、(C2
5 3 CSi(CH3 )(O−t−C4 9 2 、(C
2 5 3 CSi(CH3 )(O−n−C6 132
(C2 5 3 CSi(CH3 )(O−n−C8 17
2 、(C2 5 3 CSi(CH3 )(O−n−C10
212 、(C2 5 3 CSi(C2 5 2 (OC2
5 2 、(C25 3 CSi(i−C3 7 (OC
2 5 2 、(C2 5 3 CSi(n−C4 9
(OC2 5 2 、(C2 5 3 CSi(i−C4
9 )(OC25 2 、(C2 5 3 CSi(s−C
4 9 )(OC2 5 2 、(C2 5 3 CSi(t
−C4 9 )(OC2 5 2 、(C2 5 3 CSi
(n−C5 11)(OC2 5 2 、(C2 5 3
Si(c−C5 9 )(OC25 2 、(C2 5
3 CSi(n−C6 13)(OC2 5 2 、(C2
5 3 CSi(c−C6 11)(OC2 5 2 、H
(CH3 2 C(CH3 2 CSi(CH3 )(OC2
5 2 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi(C2
5 )(OC2 5 2 、H(CH3 2 C(CH3
2 CSi(n−C37 )(OC2 5 2 、H(CH
3 2 C(CH3 2 CSi(i−C3 7)(OC2
5 2 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi(n−
4 9 )(OC2 5 2 、H(CH3 2 C(CH
3 2 C(CH3 )Si(O−n−C 3 7 2 、H
(CH3 2 C(CH3 2 CSi(CH3 )(O−i
−C3 7 2 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi
(CH3 )(O−n−C4 9 2 、H(CH3 2
(CH3 2 CSi(C2 5 )(O−n−C3 7
2、(CH3 2 (C2 5 )CSi(CH3 )(OC
2 5 2 、(CH3 2(C2 5 )CSi(C
3 )(O−n−C3 7 2 、(CH3 2 (C2
5 )CSi(CH3 )(O−n−C4 9 2 、(CH
3 2 (C2 5 )CSi(C2 5 (O−n−C4
9 2 、(CH3 3 CSi(O2 5 3 、(C
3 3 CSi(O−n−C3 7 3 、(CH3 3
CSi(O−i−C37 3 、(CH3 3 CSi
(O−n−C4 9 3 、(CH3 3 CSi(O−i
−C4 9 3 、(CH3 3 CSi(O−t−C4
9 3 、(CH33 CSi(O−n−C6 123
(CH3 3 CSi(O−n−C8 17 3 、(C
3 3 CSi(O−n−C10213 、(CH3 2
(C2 5 )CSi(OC2 5 3 、(CH3
2 (C2 5 )CSi(O−n−C3 7 3 、(CH
3 2 (C2 5 )CSi(O−i−C3 7 3
(CH3 2 (C2 5 )CSi(O−n−C4 9
3 、(CH3 2 (C2 5 )CSi(O−i−C4
9 3 、(CH3 2 (C2 5 )CSi(O−t−C
4 9 3 、(CH3 2 (C2 5 )CSi(O−n
−C6 123 、(CH3 2 (C2 5 )CSi(O
−n−C8 173 、(CH3 2 (C2 5 )CSi
(O−n−C10213 、(CH3 )(C2 5 2
Si(OC2 5 3 、(CH3 )(C2 5 2 CS
i(O−n−C3 7 3 、(CH3 )(C2 52
CSi(O−i−C3 7 3 、(CH3 )(C
2 5 2 CSi(O−n−C4 9 3 、(CH3
(C2 5 2 CSi(O−i−C4 9 3 、(CH
3 )(C2 5 2 CSi(O−t−C4 9 3
(CH3 )(C2 52 CSi(O−n−C6 12
3 、(CH3 )(C2 5 2 CSi(O−n−C8
173 、(CH3 )(C2 5 2 CSi(O−n−C
10213 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi(O
2 5 3 、H(CH3 2 C(CH 3 2 CSi
(O−n−C3 7 3 、H(CH3 2 C(CH3
2 CSi(O−i−C3 7 3 、H(CH3 2
(CH3 2 CSi(O−n−C4 9 3 、H(CH
3 2 C(CH3 2 CSi(O−i−C4 9 3
H(CH3 2 C(CH3 2 CSi(O−t−C4
9 3 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi(O−n
−C6 123 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi
(O−n−C8 173 、H(CH3 2 C(CH3
2 CSi(O−n−C10213 、(CH3 3 CSi
(CH3 )(OC2 5 )(O−n−C3 7 )、(C
3 3 CSi(CH3 )(OC2 5 )(O−n−C
4 9 )、(CH 3 3 CSi(CH3 )(OC
2 5 )(O−n−C8 17)、
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】等を挙げることができる。さらに、本発明
の成分(A)の製造においては、上記の必須成分の他に
必要に応じて任意成分を含んでなりうることは前記の通
りであるが、そのような任意成分として適当なものとし
ては以下の化合物を挙げることができる。
【0033】(イ)ビニルシラン化合物 ビニルシラン化合物としては、モノシラン(SiH4
中の少なくとも1つの水素原子がビニル基(CH2 =C
H−)に置き換えられ、そして残りの水素原子のうちの
いくつかが、ハロゲン(好ましくはCl)、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜12の炭化水素基)、アリール
基(好ましくはフェニル)、アルコキシ基(好ましくは
炭素数1〜12のアルコキシ基)、その他で置き換えら
れた構造を示すものである。
【0034】より具体的には、CH2 =CH−Si
3 、CH2 =CH−SiH2 (CH3)、CH2 =C
H−SiH(CH3 2 、CH2 =CH−Si(C
3 3 、CH2 =CH−SiCl3 、CH2 =CH−
SiCl2 (CH3 )、CH2 =CH−SiCl(CH
3 2 、CH2 =CH−SiH(Cl)(CH3 )、C
2 =CH−Si(C2 5 3 、CH2 =CH−Si
Cl(C2 5 2 、CH2 =CH−SiCl2 (C2
5 )、CH2 =CH−Si(CH3 2 (C
2 5 )、CH2 =CH−Si(CH3 )(C2 5
2 、CH2 =CH−Si(n−C 4 9 )、CH2 =C
H−Si(C6 5 3 、CH2 =CH−Si(C
3 )(C6 5 2 、CH2 =CH−Si(CH3
2 (C6 5 )、CH2 =CH−Si(CH3 2 (C
6 4 CH3 )、(CH2 =CH)(CH3 2 Si−
O−Si(CH3 2 (CH=CH2 )、(CH2 =C
H)2 SiH2 、(CH 2 =CH)2 SiCl2 、(C
2 =CH)2 Si(CH3 2 、(CH2 =CH)2
Si(C6 5 2 等を例示することができる。
【0035】(ロ)周期律表第I〜III 族金属の有機金
属化合物 周期律表第I族〜第III 族金属の有機金属化合物を使用
することも可能である。本発明で使用する周期律表第I
族〜第III 族金属の有機金属化合物は、少なくとも一つ
の有機基−金属結合を持つ。その場合の有機基として
は、炭素数1〜20程度、好ましくは1〜6程度のヒド
ロカルビル基が代表的である。原子価の少なくとも一つ
が有機基で充足されている有機金属化合物の金属の残り
の原子価(もしそれがあれば)は、水素原子、ハロゲン
原子、ヒドロカルビルオキシ基(ヒドロカルビル基は、
炭素数1〜20程度、好ましくは1〜6程度)、あるい
は酸素原子を介した当該金属(具体的には、メチルアル
モキサンの場合の−O−Al(CH3 )−)その他で充
足される。
【0036】このような有機金属化合物の具体例を挙げ
れば、(イ)メチルリチウム、n−ブチルリチウム、第
三ブチルリチウム等の有機リチウム化合物、(ロ)ブチ
ルエチルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、ヘキシ
ルエチルマグネシウム、ブチルマグネシウムクロライ
ド、第三ブチルマグネシウムブロマイド等の有機マグネ
シウム化合物、(ハ)ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛等の
有機亜鉛化合物、(ニ)トリメチルアルミニウム、トリ
エチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ト
リn−ヘキシルアルミニウム、ジエチルアルミニウムク
ロライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジエチ
ルアルミニウムエトキシド、エチルアルミニウムセスキ
クロライド、エチルアルミニウムジクロライド、メチル
アルモキサン等の有機アルミニウム化合物がある。この
うちでは、特に有機アルミニウム化合物が好ましい。上
記任意成分(イ)及び(ロ)は、1種または2種以上を
組み合わせて使用することができる。これらの任意成分
を使用すると、本発明の効果はより大きくなる。
【0037】成分(A)の製造 成分(A)は、成分(A)を構成する各成分を、または
必要により前記任意成分を段階的にあるいは一時的に相
互に接触させて、その中間及び/または最後に有機溶
媒、例えば炭化水素溶媒またはハロゲン化炭化水素溶媒
で洗浄することによって製造することができる。
【0038】その場合に、チタン、マグネシウム及びハ
ロゲンを必須成分とする固体生成物を先ず製造し、それ
を前記一般式のケイ素化合物と接触させる方式(いわば
二段法)によることもできるし、チタン、マグネシウム
及びハロゲンを必須成分とする固体生成物をつくる過程
で既にこのケイ素化合物を存在させることによって一挙
に成分(A)を製造する方式(いわば一段法)によるこ
とも可能である。好ましい方式は前者である。
【0039】前記の成分(A)を構成する各成分の接触
条件は、本発明の効果が認められるかぎり任意のもので
ありうるが、一般的には、次の条件が好ましい。接触温
度は、−50〜200℃程度、好ましくは0〜100℃
である。接触方法としては、回転ボールミル、振動ミ
ル、ジェットミル、媒体攪拌粉砕機などによる機械的な
方法、不活性希釈剤の存在下に攪拌により接触させる方
法などがある。このとき使用する不活性希釈剤として
は、脂肪族または芳香族の炭化水素及びハロ炭化水素、
ポリシロキサン等が挙げられる。
【0040】成分(A)を構成する各成分使用量の量比
は本発明の効果が認められるかぎり任意のものでありう
るが、一般的には、次の範囲内が好ましい。チタン化合
物の使用量は、使用するマグネシウム化合物の使用量に
対してモル比で0.0001〜1000の範囲内がよ
く、好ましくは0.01〜10の範囲内である。ハロゲ
ン源としてそのための化合物を使用する場合は、その使
用量はチタン化合物及び(または)マグネシウム化合物
がハロゲンを含む、含まないにかかわらず、使用するマ
グネシウムの使用量に対してモル比で0.01〜100
0の範囲内がよく、好ましくは0.1〜100の範囲内
である。成分(A2)のケイ素化合物の使用量は、成分
(A)を構成するチタン成分に対するケイ素の原子比
(ケイ素/チタン)で0.01〜1000、好ましくは
0.1〜100の範囲内である。
【0041】ビニルシラン化合物を使用するときのその
使用量は、成分(A)を構成するチタン成分に対するモ
ル比で0.001〜1000の範囲内がよく、好ましく
は0.01〜100の範囲内である。アルミニウム及び
ホウ素化合物を使用するときのその使用量は、前記のマ
グネシウム化合物の使用量に対してモル比で0.001
〜100の範囲内がよく、好ましくは0.01〜1の範
囲内である。電子供与体を使用するときのその使用量
は、前記のマグネシウム化合物の使用量に対してモル比
で0.001〜10の範囲内がよく、好ましくは0.0
1〜5の範囲内である。
【0042】成分(A)は、成分(A1)及び成分(A
2)の接触により、必要により電子供与体等の他成分を
用いて、例えば以下のような製造方法により製造され
る。 (イ)ハロゲン化マグネシウムと必要に応じて電子供与
体、チタン含有化合物、ケイ素化合物及びスルホン酸エ
ステル化合物を接触させる方法。 (ロ)アルミナまたはマグネシアをハロゲン化リン化合
物で処理し、それにハロゲン化マグネシウム、電子供与
体、ケイ素化合物、チタンハロゲン含有化合物及びスル
ホン酸エステル化合物を接触させる方法。
【0043】(ハ)ハロゲン化マグネシウムとチタンテ
トラアルコキシド及び特定のポリマーケイ素化合物を接
触させて得られる固体成分に、チタンハロゲン化合物及
び(または)ケイ素のハロゲン化合物を接触させた反応
生成物を不活性有機溶媒で洗浄後、ケイ素化合物とスル
ホン酸エステル化合物を接触させるかまたは、各々別に
接触させる方法。 このポリマーケイ素化合物としては、下式で示されるも
のが適当である。
【0044】
【化3】
【0045】(ここで、R8 は炭素数1〜10程度の炭
化水素基であり、rはこのポリマーケイ素化合物の粘度
が1〜100センチストークス程度となるような重合度
を示す。)具体的には、メチルハイドロジェンポリシロ
キサン、エチルハイドロジェンポリシロキサン、フェニ
ルハイドロジェンポリシロキサン、シクロヘキシルハイ
ドロジェンポリシロキサン、1,3,5,7−テトラメ
チルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペ
ンタメチルシクロペンタシロキサン等が好ましい。
【0046】(ニ)マグネシウム化合物をチタンテトラ
アルコキシド及び(または)電子供与体で溶解させて、
ハロゲン化剤またはチタンハロゲン化合物で析出させた
固体成分に、ケイ素化合物、チタン化合物及びスルホン
酸エステル化合物を接触させるかまたは、各々別に接触
させる方法。
【0047】(ホ)グリニャール試薬等の有機マグネシ
ウム化合物をハロゲン化剤、還元剤等と作用させた後、
これに必要に応じて電子供与体を接触させ、次いでケイ
素化合物、チタン化合物及びスルホン酸エステル化合物
を接触させるかまたは、各々別に接触させる方法。
【0048】(ヘ)アルコキシマグネシウム化合物にハ
ロゲン化剤及び(または)チタン化合物、ケイ素化合物
及びスルホン酸エステル化合物を電子供与体の存在下も
しくは不存在下に接触させるかまたは、各々別に接触さ
せる方法。 これらの製造方法の中でも(イ)、(ハ)、(ニ)及び
(ヘ)が好ましい。成分(A)は、その製造の中間及び
(または)最後に不活性有機溶媒、例えば脂肪族または
芳香族炭化水素溶媒(例えば、ヘキサン、ヘプタン、ト
ルエン、シクロヘキサン等)、あるいはハロゲン化炭化
水素溶媒(例えば、塩化n−ブチル、1,2−ジクロロ
エチレン、四塩化炭素クロルベンゼン等)で洗浄するこ
とができる。
【0049】本発明で使用する成分(A)は、ビニル基
含有化合物、例えばオレフィン類、ジエン化合物、スチ
レン類等を接触させて重合させることからなる予備重合
工程を経たものとして使用することもできる。予備重合
を行う際に用いられるオレフィン類の具体例としては、
例えば炭素数2〜20程度のもの、具体的にはエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、3−メチルブテン−1、
1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−
1、1−オクテン、1−デセン、1−ウンデセン、1−
エイコセン等があり、ジエン化合物の具体例としては、
1,3−ブタジエン、イソプレン、1,4−ヘキサジエ
ン、1,5−ヘキサジエン、1,3−ペンタジエン、
1,4−ペンタジエン、2,4−ペンタジエン、2,6
−オクタジエン、cis−2,trans−4−ヘキサ
ジエン、trans−2,trans−4−ヘキサジエ
ン、1,3−ヘプタジエン、1,4−ヘプタジエン、
1,5−ヘプタジエン、1,6−ヘプタジエン、2,4
−ヘプタジエン、ジシクロペンタジエン、1,3−シク
ロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、シクロ
ペンタジエン、1,3−シクロヘプタジエン、4−メチ
ル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキ
サジエン、1,9−デカジエン、1,13−テトラデカ
ジエン、p−ジビニルベンゼン、m−ジビニルベンゼ
ン、o−ジビニルベンゼン、ジシクロペンタジエン等が
ある。また、スチレン類の具体例としては、スチレン、
α−メチルスチレン、アリルベンゼン、クロルスチレン
等がある。
【0050】チタン成分と上記のビニル基含有化合物の
反応条件は、本発明の効果が認められるかぎり任意のも
のでありうるが、一般的には次の範囲内が好ましい。ビ
ニル基含有化合物の予備重合量は、チタン固体成分1グ
ラムあたり0.001〜100グラム、好ましくは0.
1〜50グラム、さらに好ましくは0.5〜10グラム
の範囲内である。予備重合時の反応温度は−150〜1
50℃、好ましくは0〜100℃である。そして、「本
重合」、すなわちα−オレフィンの重合のときの重合温
度よりも低い重合温度が好ましい。反応は、一般的に攪
拌下に行うことが好ましく、そのときn−ヘキサン、n
−ヘプタン等の不活性溶媒を存在させることもできる。
【0051】(2)有機アルミニウム化合物成分 本発明で用いられる有機アルミニウム化合物(成分
(B))の具体例としては、R9 3-s AlXs またはR
10 3-t Al(OR11t (ここで、R9 及びR10は炭素
数1〜20の炭化水素基または水素原子であり、R11
炭化水素基であり、Xはハロゲンであり、s及びtはそ
れぞれ0≦s<3、0<t<3である。)の一般式で表
されるものである。具体的には、(イ)トリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルア
ルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチル
アルミニウム、トリデシルアルミニウムなどのトリアル
キルアルミニウム、(ロ)ジエチルアルミニウムモノク
ロライド、ジイソブチルアルミニウムモノクロライド、
エチルアルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニ
ウムジクロライドなどのアルキルアルミニウムハライ
ド、(ハ)ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソ
ブチルアルミニウムハイドライドなどのアルキルアルミ
ニウムハイドライド、(ニ)ジエチルアルミニウムエト
キシド、ジエチルアルミニウムフェノキシドなどのアル
キルアルミニウムアルコキシド等が挙げられる。
【0052】これら(イ)〜(ニ)の有機アルミニウム
化合物を複数種併用することもできる。例えば、トリエ
チルアルミニウムとジエチルアルミニウムエトキシドの
併用、ジエチルアルミニウムモノクロライドとジエチル
アルミニウムエトキシドとの併用、エチルアルミニウム
ジクロライドとエチルアルミニウムジエトキシドとの併
用、トリエチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエ
トキシドとジエチルアルミニウムモノクロライドとの併
用等が挙げられる。また、(イ)〜(ニ)の有機アルミ
ニウム化合物に対して、メチルアルモキサン、エチルア
ルモキサン、イソブチルアルモキサン等のアルモキサン
を併用することもできる。
【0053】(3)ケイ素化合物成分 本発明で用いられるケイ素化合物(成分(C))は、R
4 4-n Si(OR5 n (ここで、R4 は炭化水素基で
あり、R5 は炭素数2以上の炭化水素基であり、nは1
≦n≦4である。)の一般式で表されるものである。こ
こで、R4 は炭素数1〜30、好ましくは1〜20の炭
化水素基である。R5 は炭素数2〜20、好ましくは2
〜10の炭化水素基である。
【0054】本発明で使用できるケイ素化合物の具体例
は、下記の通りである。Si(OC 2 5 4 、Si
(O−n−C3 7 4 、Si(O−i−C
3 7 4 、Si(O−n−C4 9 4 、Si(O−
i−C4 9 4 、Si(O−s−C4 9 4 、Si
(O−t−C4 9 4 、Si(O−n−C
6 134 、CH3 Si(OC2 5 3 、C2 5
i(OC2 5 3 、CH2 =CH−Si(OC
2 5 3 、n−C3 7 Si(OC2 5 3 、i−
3 7 Si(OC25 3 、n−C4 9 Si(O
2 5 3 、n−C8 17Si(OC2 53 、C
6 5 Si(OC2 5 3 、(CH3 2 Si(OC
2 5 2 、(C2 5 2 Si(OC2 5 2
(CH2 =CH)2 Si(OC2 5 2、(n−C3
7 2 Si(OC2 5 2 、(i−C3 7 2
i(OC25 2 、(C6 5 2 Si(OC
2 5 2 、(CH3 2 Si(O−n−C
3 7 2 、(CH3 2 Si(O−i−C
3 7 2 、(CH3 2 Si(O−n−C
4 9 2 、(CH3 2 Si(O−i−C
4 9 2 、(CH3 2 Si(O−s−C
4 9 2 、(CH3 2 Si(O−t−C
4 9 2 、(CH3 3 Si(OC2 5 )、(CH
3 3 Si(O−n−C3 7 )、(CH3 3 Si
(O−i−C3 7 )、(CH3 3 Si(O−n−C
4 9 )、(C3 3 Si(O−i−C4 9 )、(C
3 3 Si(O−s−C4 9 )、(CH3 3 Si
(O−t−C4 9 )、(C2 5 3 Si(OC2
5 )、(n−C3 5 3 Si(OC2 5 )、(i−
3 5 3 Si(OC2 5 )、(C6 5 3 Si
(OC2 5 )、(CH3 3 CSi(CH3 )(OC
2 5 2 、(CH3 3 CSi(CH3 )(O−n−
3 7 2 、(CH 3 3 CSi(CH3 )(O−i
−C3 7 2 、(CH3 3 CSi(CH3)(O−
n−C4 9 2 、(CH3 3 CSi(CH3 )(O
−i−C4 92 、(CH3 3 CSi(CH3
(O−t−C4 9 2 、(CH3 3 CSi(C
3 )(O−n−C6 132 、(CH3 3 CSi
(CH3 )(O−n−C8 172 、(CH3 3 CS
i(CH3 )(O−n−C10212 、(CH3 3
Si(C2 5 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CS
i(n−C 3 7 )(OC2 5 2 、(CH3 3
Si(i−C3 7 )(OC2 52 、(CH3 3
CSi(n−C4 9 )(OC2 5 2 、(CH3
3 CSi(i−C4 9 )(OC2 5 2 、(C
3 3 CSi(s−C4 9 )(OC2 5 2
(CH3 3 CSi(t−C4 9 )(OC
2 5 2 、(CH3 3 CSi(n−C5 11)(O
2 5 2 、(CH3 3 CSi(c−C5 9
(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(n−C
6 13)(OC25 2 、(CH3 3 CSi(c−
6 11)(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(C
2 5 )(O−n−C3 7 2 、(CH3 3 CSi
(C2 5)(O−i−C3 7 2 、(CH3 3
Si(C2 5 )(O−n−C4 9 2 、(CH3
3 CSi(C2 5 )(O−i−C4 9 2 、(CH
3 3 CSi(C2 5 )(O−s−C4 9 2
(CH3 3 CSi(C2 5)(O−t−C4 9
2 、(CH3 3 CSi(C2 5 )(O−n−C6
132 、(CH3 3 CSi(C2 5 )(O−n−C
8 172 、(CH3 3 CSi(C2 5 )(O−n
−C10212 、(CH3 3 CSi(i−C37
(O−n−C3 7 2 、(CH3 3 CSi(i−C
3 7 )(O−i−C3 7 2 、(CH3 3 CSi
(i−C3 7 )(O−n−C4 9 2、(CH3
3 CSi(i−C3 7 )(O−i−C4 9 2
(CH3 3CSi(i−C3 7 )(O−s−C4
9 2 、(CH3 3 CSi(i−C 3 7 )(O−t
−C4 9 2 、(CH3 3 CSi(i−C3 7
(O−n−C6 132 、(CH3 3 CSi(i−C
3 7 )(O−n−C8 17 2 、(CH3 3 CSi
(i−C3 7 )(O−n−C10212 、(CH3
3 CSi(O−n−C3 7 )(OC2 5 2 、(C
3 3 CSi(O−i−C3 7 )(OC
2 5 2 、(CH3 3 CSi(O−n−C4 9
(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(O−i−C4
9 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi(O−s
−C4 9 )(OC2 5 2 、(CH3 3 CSi
(O−t−C4 9 )(OC2 5 2 、(CH3 3
CSi(O−n−C5 11)(OC2 5 2 、(CH
3 3 CSi(O−c−C5 9 )(OC2 52
(C3 3 CSi(O−n−C6 13)(OC2 5
2 、(CH3 3CSi(O−c−C6 11)(OC2
5 2 、(i−C3 7 2 Si(OC 2 5 2
(i−C4 9 2 Si(OC2 5 2 、(s−C4
9 2 Si(OC2 5 2 、(neo−C5 11
2 Si(OC2 5 2 、(c−C 5 9 2 Si(O
2 5 2 、(c−C5 9 2 Si(O−n−C3
72 、(c−C5 9 2 Si(O−n−C
4 9 2 、(c−C5 9 2 Si(O−n−C5
112 、(c−C5 9 2 Si(O−n−C8 17
2 、(c−C6 112 Si(OC2 5 2 、(c−
6 112 Si(O−n−C3 7 2 、(c−C8
112 Si(O−n−C4 9 2 、(c−C
6 112 Si(O−n−C5 112 、(c−C6
112 Si(O−n−C8 172 、(c−C6 11
Si(CH3 )(OC2 5 2 、(c−C6 11)S
i(CH3 )(O−n−C3 7 2 、(c−C
6 11)Si(CH3 )(O−n−C4 9 2 、(c
−C6 11)Si(CH3 )(O−n−C5 112
(c−C6 11)Si(CH3 )(O−n−C8 17
2 、(c−C6 11)Si(C2 5 )(OC2 5
2 、(c−C6 11)Si(n−C4 9 )(OC2
5 2 、(c−C6 11)Si(c−C5 9 )(OC
2 5 2 、(C2 5 3 CSi(CH3 )(OC2
5 2 、(C2 5 3 CSi(CH 3 )(O−n−
3 7 2 、(C2 5 3 CSi(CH3 )(O−
i−C37 2 、(C2 5 3 CSi(CH3
(O−n−C4 9 2 、(C2 5 3 CSi(CH
3 )(O−i−C4 9 2 、(C2 5 3 CSi
(CH 3 )(O−t−C4 9 2 、(C2 5 3
Si(CH3 )(O−n−C6132 、(C2 5
3 CSi(CH3 )(O−n−C8 172 、(C2
5 3 CSi(CH3 )(O−n−C10212 、(C
2 5 3 CSi(C25 )(OC2 5 2 、(C
2 5 3 CSi(n−C3 7 )(OC2 52
(C2 5 3 CSi(i−C3 7 )(OC2 5
2 、(C2 5 3 CSi(n−C4 9 )(OC2
5 2 、(C2 5 3 CSi(i−C49 )(OC
2 5 2 、(C2 5 3 CSi(s−C4 9
(OC2 52 、(C2 5 3 CSi(t−C4
9 )(OC2 5 2 、(C2 5 3 CSi(n−C
5 11)(OC2 5 2 、(C2 5 3 CSi(c
−C59 )(OC2 5 2 、(C2 5 3 CSi
(n−C6 13)(OC2 52 、(C2 5 3
Si(c−C6 11)(OC2 5 2 、H(CH3
2 C(CH3 2 CSi(CH3 )(OC2 5 2
H(CH3 2 C(CH 3 2 CSi(C2 5 (OC
2 5 2 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi(n
−C3 7 )(OC2 5 2 、H(CH3 2 C(C
3 2 CSi(i−C3 7 )(OC2 5 2 、H
(CH3 2 C(CH3 2 CSi(n−C4 9
(OC2 5 2 、H(CH3 2 C(CH3 2
(CH3 )Si(O−n−C3 7 2 、H(CH3
2 C(CH3 2 CSi(CH3 )(O−i−C
3 7 2 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi(C
3 )(O−n−C4 9 2 、H(CH3 2 C(C
3 2 CSi(C2 5 )(O−n−C3 7 2
(CH3 2 (C2 5 )CSi(CH3 )(OC2
5 2 、(CH3 2 (C2 5 )CSi(CH3
(O−n−C3 7 2 、(C3 2 (C2 5 )CS
i(CH3 )(O−n−C4 9 2 、(CH3
2 (C25 )CSi(C2 5 )(O−n−C
4 9 2 、(CH3 3 CSi(OC 2 5 3
(CH3 3 CSi(O−n−C3 7 3 、(C
3 3 CSi(O−i−C3 7 3 、(CH3 3
CSi(O−n−C4 9 3 、(CH 3 3 CSi
(O−i−C4 9 3 、(CH3 3 CSi(O−t
−C4 93 、(CH3 3 CSi(O−n−C6
123 、(CH3 3 CSi(O−n−C8 173
(CH3 3 CSi(O−n−C10213 、(C
3 2(C2 5 )CSi(OC2 5 3 、(CH
3 2 (C2 5 )CSi(O−n−C3 7 3
(CH3 2 (C2 5 )CSi(O−i−C3 7
3 、(CH3 2 (C2 5 )CSi(O−n−C4
9 3 、(CH3 2 (C25 )CSi(O−i−C
4 9 3 、(CH3 2 (C2 5 )CSi(O−t
−C4 9 3 、(CH3 2 (C2 5 )CSi(O
−n−C6 123 、(CH3 2 (C2 5 )CSi
(O−n−C8 173 、(CH3 2 (C25 )C
Si(O−n−C10213 、(CH3 )(C2 5
2 CSi(OC 2 5 3 、(CH3 )(C2 5 2
CSi(O−n−C3 7 3 、(CH 3 )(C
2 5 2 CSi(O−i−C3 7 3 、(CH3
(C2 5 2CSi(O−n−C4 9 3 、(CH
3 )(C2 5 2 CSi(O−i−C 4 9 3
(CH3 )(C2 5 2 CSi(O−t−C4 9
3 、(CH 3 )(C2 5 2 CSi(O−n−C6
123 、(CH3 )(C2 5 2CSi(O−n−C
8 173 、(CH3 )(C2 5 2 CSi(O−n
−C 10213 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi
(OC2 5 3 、H(CH 3 2 C(CH3 2 CS
i(O−n−C3 7 3 、H(CH3 2 C(C
3 2 CSi(O−i−C3 7 3 、H(CH3
2 C(CH3 2 CSi(O−n−C4 9 3 、H
(CH3 2 C(CH3 2 CSi(O−i−C
4 9 3 、H(CH3 2 C(CH3 2 CSi(O
−t−C4 9 3 、H(CH3 2 C(CH3 2
Si(O−n−C6 123 、H(CH3 2 C(CH
3 2 CSi(O−n−C8 173 、H(CH3 2
C(CH3 2 CSi(O−n−C10213 、(CH
3 3 CSi(CH3 )(OC2 5 )(O−n−C3
7 )、(CH3 3 CSi(CH3 )(OC2 5
(O−n−C49 )、(CH3 3 CSi(CH3
(OC2 5 )(O−n−C8 17)、
【0055】
【化4】
【0056】
【化5】
【0057】等を挙げることができる。本発明のプロピ
レン重合において、成分(A)、成分(B)及び成分
(C)の使用量は、本発明の効果が認められる限り任意
のものでありうるが、一般的には次の範囲内が好まし
い。成分(B)の使用量は、成分(A)中のチタン成分
に対するモル比で0.001〜10000、好ましくは
1〜1000の範囲内である。また、成分(C)の使用
量は、成分(B)に対するモル比で0.001〜100
0、好ましくは0.01〜10、特に好ましくは0.0
5〜2の範囲内である。
【0058】〈プロピレンの重合〉本発明の低結晶性ポ
リプロピレンを製造するための重合方法としては、本発
明の目標とするポリプロピレンが得られる限り任意のも
のでありうるが、下記に例示する方法が挙げられる。炭
化水素溶媒を用いるスラリー重合、実質的に溶媒を用い
ない液相無溶媒重合(バルク重合)、溶液重合または気
相重合等が挙げられる。スラリー重合の場合の重合溶媒
としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン等の飽和脂肪族または芳香族
炭化水素溶媒が単独または混合物として用いられる。採
用される重合方法は、連続式重合、回分式重合、多段式
重合または予備重合を行う方式等が挙げられる。重合温
度は、通常20〜200℃程度、好ましくは50〜15
0℃であり、重合圧力は大気圧〜300kg/cm2
度、好ましくは大気圧〜100kg/cm2 であり、そ
のとき分子量調節剤として補助的に水素を用いることが
できる。
【0059】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。本発明における各物性値の測定方法及び装置を
以下に示す。 [MFR] 装置 :タカラ社製 メルトインデクサー 測定方法:JIS−K6758に準拠した。
【0060】[CXS] 測定方法:試料(約5g)を140℃のキシレン(30
0ml)中に一度完全に溶解させてから、23℃に冷却
し12時間放置した後に濾過し、その濾液を除去して溶
けていた固形物を回収して、回収した固形物の重量割合
を求めた。 [示差走査熱量計(DSC)] 装置 :PERKIN−ELMER社製 DSC−2 測定方法:試料(約5mg)を200℃で3分間融解
後、10℃/分の速度で30℃まで降温した後に、10
℃/分で200℃まで昇温することにより融解曲線を得
て、主吸熱ピーク温度(Tmp)を求めた。
【0061】[クロス分別クロマトグラフ(CFC)] 装置 :三菱化学社製 クロス分別クロマトグラフ
T150A 測定方法:試料ポリマー溶液(o−ジクロロベンゼン溶
媒)を温度上昇溶離分別(TREF)に導入し、0℃か
ら140℃まで24時間かけて昇温して溶解曲線を得
て、全ポリマー成分中の80℃以下成分の重量割合を求
めた。
【0062】[13C−NMR] 装置 :日本電子社製 GSX−270 測定方法:溶媒にo−ジクロロベンゼン/重ベンゼン溶
媒を使用し、測定温度130℃で、プロトンデカップリ
ング法により行い、全ポリマー成分中のmmmm成分の
重量割合を求めた。
【0063】実施例−1 [成分(A)の製造]充分に窒素置換したフラスコに、
脱水及び脱酸素したn−ヘプタン200ミリリットルを
導入し、次いでMgCl2 を0.4モル、Ti(O−n
−C4 9 4 を0.8モル導入し、95℃で2時間反
応させた。反応終了後、40℃に温度を下げ、次いでメ
チルヒドロポリシロキサン(20センチストークスのも
の)を48ミリリットル導入し、3時間反応させた。生
成した固体成分をn−ヘプタンで洗浄した。
【0064】次いで、充分に窒素置換したフラスコに、
上記と同様に精製したn−ヘプタンを50ミリリットル
導入し、上記で合成した固体成分をMg原子換算で0.
24モル導入した。次いでn−ヘプタン25ミリリット
ルにSiCl4 0.4モルを混合して30℃、30分間
でフラスコへ導入し、70℃で3時間反応させた。反応
終了後、n−ヘプタンで洗浄した。次いで、ケイ素化合
物として(CH3 3CSi(CH3 )(OC2 5
2 1.6ミリリットル導入し、35℃で2時間接触させ
た。接触終了後、n−ヘプタンで充分に洗浄し、塩化マ
グネシウムを主体とする成分(A)を得た。このものの
チタン含量は、2.3(重量%)であった。
【0065】[プロピレンの重合]攪拌及び温度制御装
置を有する内容積1.5リットルのステンレス鋼製オー
トクレーブに、充分に脱水及び脱酸素したn−ヘプタン
を500ミリリットル、成分(B)としてトリエチルア
ルミニウム125ミリグラム、成分(C)として(CH
3 3 CSi(CH3 )(OC2 5 2 20.8ミリ
グラム及び上記で製造した成分(A)を15ミリグラ
ム、次いで水素を60ミリリットル導入し、昇温昇圧
し、重合圧力=5kg/cm2 G、重合温度=75℃、
重合時間=2時間の条件でプロピレンを重合させた。重
合終了後、得られたポリマースラリーを濾過により分離
し、ポリマーを乾燥させた。その結果、289.5グラ
ムのポリマーが得られた。濾過液からは、0.48グラ
ムのポリマーが得られた。また得られたポリマーは、M
FR=4.5(g/10分)、23℃のキシレン溶解量
(CXS)=2.8(重量%)、DSCによる溶解曲線
のピーク温度(Tmp)=160.1(℃)、CFCの
80℃以下溶出量=0.52(重量%)、NMRによる
アイソタクチックペンタッド分率(mmmm)=96.
0(%)であった。
【0066】実施例−2 [成分(A)の製造]充分に窒素置換したフラスコに、
脱水及び脱酸素したトルエン100ミリリットルを導入
し、次いでMg(OEt)2 を20グラムを導入し懸濁
状態とした。次いで、TiCl4 60ミリリットルを導
入し、室温から90℃に昇温し、次いで酢酸セルソルブ
3.3ミリリットルを導入し、100℃に昇温して3時
間反応させた。反応終了後、トルエンで充分に洗浄し
た。次いでTiCl4 100ミリリットル及びトルエン
100ミリリットルを導入し、110℃で3時間反応さ
せた。反応終了後、n−ヘプタンで充分に洗浄した。
【0067】次いで、充分に窒素置換したフラスコに、
上記と同様に精製したn−ヘプタンを50ミリリットル
導入し、上記で合成した固体成分を5グラム導入し、ジ
ビニルジメチルシラン0.5ミリリットル(i−C3
7 2 Si(OC2 5 21.1ミリリットル及びA
l(n−C6 133 3.6グラムをそれぞれ導入し、
50℃で2時間接触させた。接触終了後、n−ヘプタン
で充分に洗浄し、成分(A)とした。このもののチタン
含量は、2.9(重量%)であった。
【0068】[プロピレンの重合]実施例−1の重合条
件については、重合温度を85℃に変更し、成分(C)
として(CH3 3 CSi(CH3 )(On−C
4 9 2 27.0ミリグラム使用した以外は全く同様
の条件で重合を行った。その結果、301.7グラムの
ポリマーが得られた。濾過液からは、0.66グラムの
ポリマーが得られた。また得られたポリマーは、MFR
=6.2(g/10分)、23℃のキシレン溶解量(C
XS)=3.7(重量%)、DSCによる溶解曲線のピ
ーク温度(Tmp)=157.3(℃)、CFCの80
℃以下溶出量=0.67(重量%)、NMRによるアイ
ソタクチックペンタッド分率(mmmm)=96.0
(%)であった。
【0069】実施例−3〜5 実施例−1の固体触媒成分(成分(A))を使用し、重
合条件については成分(C)として表−1に示すケイ素
化合物を使用した以外は実施例−1と全く同様の条件で
重合を行った。その結果を表−1に示す。
【0070】比較例−1 実施例−1の固体触媒成分(成分(A))の製造におい
て、成分(A2)としてのケイ素化合物である(C
3 3 CSi(CH3 )(OC2 5 2 を使用しな
かった以外は全く同様の条件で固体触媒成分の製造を行
った。また、重合条件については実施例−1と全く同様
の条件で重合を行った。その結果、168.6グラムの
ポリマーが得られた。濾過液からは、1.10グラムの
ポリマーが得られた。また得られたポリマーは、MFR
=7.8(g/10分)、23℃のキシレン溶解量(C
XS)=6.7(重量%)、DSCによる溶解曲線のピ
ーク温度(Tmp)=152.5(℃)、CFCの80
℃以下溶出量=3.50(重量%)、NMRによるアイ
ソタクチックペンタッド分率(mmmm)=92.0
(%)であった。
【0071】比較例−2 実施例−1の固体触媒成分(成分(A))を使用し、重
合条件については成分(C)としてのケイ素化合物であ
る(CH3 3 CSi(CH3 )(OC2 52 を使
用しなかった以外は実施例−1と全く同様の条件で重合
を行った。その結果、234.6グラムのポリマーが得
られた。濾過液からは、1.20グラムのポリマーが得
られた。また得られたポリマーは、MFR=6.6(g
/10分)、23℃のキシレン溶解量(CXS)=5.
5(重量%)、DSCによる溶解曲線のピーク温度(T
mp)=154.8(℃)、CFCの80℃以下溶出量
=3.50(重量%)、NMRによるアイソタクチック
ペンタッド分率(mmmm)=93.0(%)であっ
た。
【0072】比較例−3 [成分(A)の製造]充分に窒素置換したフラスコに、
脱水及び脱酸素したn−ヘプタン150ミリリットルを
導入し、次いでTiCl4 60ミリリットルを導入し
た。一方で、滴下ロートにn−ヘプタン120ミリリッ
トルとジエチルアルミニウムクロライド9.5グラムを
導入した。フラスコを−10℃に冷却し、そこに滴下ロ
ートからジエチルアルミニウムクロライドを3時間かけ
て滴下した。更に−10℃で1時間反応させた後に、1
時間かけて65℃まで昇温し、更に1時間反応させた。
反応終了後、n−ヘプタンで充分に洗浄し、固体状の三
塩化チタン組成物を得た。次いで、この三塩化チタン組
成物にn−ヘプタン250ミリリットルとジイソアミル
エーテル100ミリリットルの混合液を導入し、35℃
で1時間反応させた。反応終了後、n−ヘプタンで充分
に洗浄した。次いで、n−ヘプタン250ミリリットル
とTiCl4 120ミリリットルの混合液を導入し、6
5℃で2時間接触させた。反応終了後、n−ヘプタンで
充分に洗浄し、固体触媒成分を得た。
【0073】[プロピレンの重合]攪拌及び温度制御装
置を有する内容積1.5リットルのステンレス鋼製オー
トクレーブに、充分に脱水及び脱酸素したn−ヘプタン
を500ミリリットル、ジエチルアルミニウムクロライ
ド500ミリグラム、及び上記で製造した固体触媒成分
50ミリグラム、次いで水素を350ミリリットル導入
し、昇温昇圧し、重合圧力=5kg/cm2 G、重合温
度=65℃、重合時間=2時間の条件でプロピレンを重
合させた。重合終了後、得られたポリマースラリーを濾
過により分離し、ポリマーを乾燥させた。その結果、7
9.7グラムのポリマーが得られた。濾過液からは、
2.8グラムのポリマーが得られた。また得られたポリ
マーは、MFR=8.1(g/10分)、23℃のキシ
レン溶解量(CXS)=2.9(重量%)、DSCによ
る溶解曲線のピーク温度(Tmp)=159.8
(℃)、CFCの80℃以下溶出量=5.1(重量
%)、NMRによるアイソタクチックペンタッド分率
(mmmm)=91.5(%)であった。以上の結果を
表1にまとめて記す。
【0074】
【発明の効果】本発明の特定の物性値を有する低結晶性
ポリプロピレンにすることで、必要とする透明性、柔軟
性、耐衝撃性等に優れ、“べたつき”のない低結晶性ポ
リプロピレンを得ることができるようになった。
【0075】
【表1】
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ポリプロピレン樹脂の製造に適した触媒
についてその理解を助けるためのフローチャート図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の特性を満たすことを特徴とするポ
    リプロピレン樹脂。 (1)230℃、2.16kg荷重で測定したメルトフ
    ローレイト(MFR)が、0.1〜1000g/10分 (2)23℃におけるキシレン溶解量(CXS)が、
    0.5〜5.0重量% (3)示差走査型熱量計(DSC)により測定した溶解
    曲線の主吸熱ピーク温度(Tmp)が、153〜163
    ℃ (4)クロス分別クロマトグラフ(CFC)による温度
    80℃以下の溶出量が、0.01〜3.0重量% (5)13C−NMRで測定したアイソタクチックペンタ
    ッド分率(mmmm)が、92.0〜98.0%
  2. 【請求項2】 下記の成分(A)、成分(B)及び成分
    (C)を組み合わせてなる触媒の存在下にプロピレンを
    重合させて得られた請求項1記載のポリプロピレン樹
    脂。 成分(A):下記の成分(A1)及び成分(A2)を接
    触させてなる固体触媒成分 成分(A1):チタン、マグネシウム及びハロゲンを必
    須成分として含有する固体成分 成分(A2):下記の一般式で表されるケイ素化合物成
    分 一般式 R1 2 3-m Si(OR3 m (ここで、R1 は分岐脂肪族炭化水素基または環状脂肪
    族炭化水素基であり、R 2 はR1 と同一もしくは異なる
    炭化水素基またはヘテロ原子含有炭化水素基であり、R
    3 は炭素数2以上の炭化水素基であり、mは1≦m≦3
    である。) 成分(B):有機アルミニウム化合物成分 成分(C):下記の一般式で表されるケイ素化合物成分 一般式 R4 4-n Si(OR5 n (ここで、R4 は炭化水素基であり、R5 は炭素数2以
    上の炭化水素基であり、nは1≦n≦4である。)
  3. 【請求項3】 プロピレンを下記の成分(A)、成分
    (B)及び成分(C)を組み合わせてなる触媒の存在下
    に重合して請求項1記載のポリプロピレン樹脂を得るこ
    とを特徴とするポリプロピレン樹脂の製造法。 成分(A):下記の成分(A1)及び成分(A2)を接
    触させてなる固体触媒成分 成分(A1):チタン、マグネシウム及びハロゲンを必
    須成分として含有する固体成分 成分(A2):下記の一般式で表されるケイ素化合物成
    分 一般式 R1 2 3-m Si(OR3 m (ここで、R1 は分岐脂肪族炭化水素基または環状脂肪
    族炭化水素基であり、R 2 はR1 と同一もしくは異なる
    炭化水素基またはヘテロ原子含有炭化水素基であり、R
    3 は炭素数2以上の炭化水素基であり、mは1≦m≦3
    である。) 成分(B):有機アルミニウム化合物成分 成分(C):下記の一般式で表されるケイ素化合物成分 一般式 R4 4-n Si(OR5 n (ここで、R4 は炭化水素基であり、R5 は炭素数2以
    上の炭化水素基であり、nは1≦n≦4である。)
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