JP2002012611A - α−オレフィン重合用触媒およびα−オレフィンの重合方法 - Google Patents
α−オレフィン重合用触媒およびα−オレフィンの重合方法Info
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Abstract
射出成形等に好適に使用しうる高活性、高立体規則性、
かつ溶融張力が高いポリプロピレン等のオレフィン重合
体(特に結晶性ポリプロピレン)を製造しうるオレフィ
ン重合用触媒を提供することを課題とする。 【解決手段】 チタン、マグネシウム、ハロゲンを必須
成分として含有するα−オレフィンの立体規則性重合用
固体成分(成分A)、有機アルミニウム化合物(成分
B)、下記一般式(1)で表されるケイ素化合物(成分
C)を接触させてα−オレフィン重合用触媒を得、これ
によりオレフィン(プロピレン等)を重合する。 【化1】 (ここで、R1及びR2は、各々脂肪族炭化水素基を表
す。また、R3は炭素数1〜6の鎖状炭化水素基を表
す。)
Description
合用触媒及びそれを用いるα−オレフィンの重合方法に
関する。詳しくは、本発明は、溶融張力が高く、成形加
工性に優れたブロー成形、シート成形、射出成形等に好
適なポリプロピレン等のオレフィン重合体を製造しうる
α−オレフィン重合用触媒及びそれを用いるα−オレフ
ィンの重合方法に関する。
ーは、溶融張力の高いことが必要とされ、そのためには
分子量分布が広いことが必要とされてきた。また、射出
成形においても、成形外観をよくするためには溶融張力
が高いことが必要とされている。そこで従来、溶融張力
の高いポリマーを製造するためにTiCl3系触媒が使
用されてきた。しかしながら、TiCl3系触媒は一般
に活性が低く、また立体規則性が劣ることからアタック
ポリマー派生量が多く、また製品の剛性が十分高くない
といった問題があった。そこでこれらの問題を解決する
ため、高活性、高立体規則性を持つポリプロピレンを製
造できるMgCl2担持型触媒に関して、分子量分布を
広げ溶融張力の高いポリマーを製造できるようにするた
め種々検討を行ってきた。
としてTiCl3系触媒と比べて狭く、溶融張力も十分
高くないため、シート、ブロー成形においては成形加工
性がよくない、射出成形においてはフローマークが出る
など成形外観が悪い、という問題点がある。したがっ
て、ブロー成形、シート成形といった高い溶融張力の必
要とされる成形方法に対しては、MgCl2担持型触媒
及びそれを用いた重合法では好適なポリマーを提供でき
るものではなかった。
点を解決し、溶融張力及びスパイラルフローの改良効果
が十分に得られ、成形サイクルの短縮及び大型成形品の
コスト削減に寄与できる改良されたMgCl2担持型触
媒触媒及びそれを用いたα−オレフィンの重合方法を提
供することを課題とする。
な状況下、上記問題点を解決するためにMgCl2担持
型触媒の改良の試みを種々行った結果、特定の構造を有
するジシクロヘキシルケイ素化合物を使用することによ
りさらに溶融張力を高くできることを見出し、本発明に
至った。
(B)及び成分(C)からなることを特徴とするα−オ
レフィン重合用触媒を提供する。 成分(A):チタン、マグネシウム、ハロゲンを必須成
分として含有するα−オレフィンの立体規則性重合用固
体成分 成分(B):有機アルミニウム化合物 成分(C):下記一般式(1)で表されるケイ素化合物
水素基を表す。また、R3は炭素数1〜6の鎖状炭化水
素基を表す。)
酸エステル化合物及び有機酸ハライド化合物からなる群
から選択される電子供与体を含むことを特徴とする、前
記α−オレフィン重合用触媒を提供する。また、本発明
は、前記α−オレフィン重合用触媒にα−オレフィンを
接触させて該α−オレフィンを重合又は共重合させるこ
とを特徴とする、α−オレフィンの重合方法を提供す
る。
合物を使用する方法は、特開平7−651、特開平7−
8897に開示されている。しかしながら、これらの方
法で使用されるケイ素化合物は、本発明の置換基を導入
したジシクロヘキシルケイ素化合物とは構造上の差異が
あり、したがって、その効果も差異がある。すなわち、
単にジシクロヘキシルケイ素化合物を使用した場合に
は、溶融張力改良の効果は不十分であり、したがって、
流れ性やスパイラルフローの改良は依然として不十分絵
あるのに対し、本発明では特定の置換型ジシクロヘキシ
ルケイ素化合物を使用することにより、溶融張力及びス
パイラルフローの改良効果が十分に得られ、成形サイク
ルの短縮及び大型成形品のコスト削減に寄与できる技術
である。
する。本発明に用いられる触媒は、特定の成分(A)、
成分(B)および成分(C)を組み合わせてなるもので
ある。ここで「組み合わせてなる」ということは、成分
が挙示のもの(すなわち、成分(A)、成分(B)およ
び成分(C))のみであるということを意味するもので
はなく、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分が共
存することを排除しない。
ハロゲンを必須成分として含有するα−オレフィンの立
体規則性重合用固体成分である。ここで「必須成分とし
て含有し」ということは、挙示の三成分以外に合目的的
な他元素を含んでいてもよいこと、これらの元素はそれ
ぞれが合目的的な任意の化合物として存在してもよいこ
と、ならびにこれら元素は相互に結合したものとして存
在してもよいことを示すものである。なお、このような
本発明の成分(A)は、これら必須成分以外の合目的な
他の成分の共存を排除しない。
となるマグネシウム化合物としては、マグネシウムジハ
ライド、ジアルコキシマグネシウム、アルコキシマグネ
シウムハライド、マグネシウムオキシハライド、ジアル
キルマグネシウム、アルキルマグネシウムハライド、酸
化マグネシウム、水酸化マグネシウム、マグネシウムの
カルボン酸塩等が挙げられる。これらの中でもマグネシ
ウムジハライド、ジアルコキシマグネシウム等のMg
(OR4)2-pXp(ここで、R4は炭化水素基、好ましく
は炭素数1〜10程度のものであり、Xはハロゲンを示
し、pは0≦p≦2である。)で表されるマグネシウム
化合物が好ましい。
は、一般式Ti(OR5)4-qXq(ここで、R5は炭化水
素基、好ましくは炭素数1〜10程度のものであり、X
はハロゲンを示し、qは0≦q≦4である。)で表され
る化合物が挙げられる。具体例としては、TiCl4、
TiBr4、Ti(OC2H5)Cl3、Ti(OC2H 5)
2Cl2、Ti(OC2H5)3Cl、Ti(O−iso−C3
H7)Cl3、Ti(O−n−C4H9)Cl3、Ti(O
−n−C4H9)2Cl2、Ti(OC2H5)Br3、Ti
(OC2H5)(O−n−C4H9)2Cl、Ti(O−n−C4
H9)3Cl、Ti(OC6H5)Cl3、Ti(O−iso−
C4H9)2Cl2、Ti(O−n−C5H11)Cl3、Ti
(O−n−C6H13)Cl3、Ti(OC2H5)4、Ti
(O−n−C 3H7)4、Ti(O−n−C4H9)4、Ti
(O−i−C4H9)4、Ti(O−n−C6H13)4、T
i(O−n−C8H17)4、Ti(OCH2CH(C
2H5)C4H 9)4等が挙げられる。
である。)に後述する電子供与体を反応させた分子化合
物をチタン源として用いることもできる。そのような分
子化合物の具体例としては、TiCl4・CH3COC2
H5、TiCl4・CH3CO2C2H5、TiCl4・C6H
5NO2、TiCl4・CH3COCl、TiCl4・C6H
5COCl、TiCl4・C6H5CO2C2H5、TiCl4
・ClCOC2H5、TiCl4・C4H4O等が挙げられ
る。
したもの、アルミニウム金属で還元したもの、あるいは
有機金属化合物で還元したもの等を含む)、TiB
r3、Ti(OC2H5)Cl2、TiCl2、ジシクロペ
ンタジエニルチタニウムジクロライド、シクロペンタジ
エニルチタニウムトリクロライド等のチタン化合物の使
用も可能である。これらのチタン化合物の中でもTiC
l4、Ti(O−n−C4H 9)4、Ti(OC2H5)Cl
3等が好ましい。
(または)チタンのハロゲン化合物から供給されるのが
普通であるが、他のハロゲン源、例えばAlCl3等の
アルミニウムのハロゲン化物やSiCl4等のケイ素の
ハロゲン化物、PCl3、PCl 5等のリンのハロゲン化
物、WCl6等のタングステンのハロゲン化物、MoC
l 5等のモリブデンのハロゲン化物といった公知のハロ
ゲン化剤から供給することもできる。触媒成分中に含ま
れるハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはこ
れらの混合物であってもよく、特に塩素が好ましい。
の他にAl(OC2H5)3、Al(O−iso−C3H7)3、A
l(OCH3)2Cl等のアルミニウム化合物及びB(OC
H3)3、B(OC2H5)3、B(OC6H5)3等のホウ素化合
物等や他成分を使用することも可能であり、これらがア
ルミニウム及びホウ素等の成分として固体成分中に残存
することは差し支えない。
電子供与体を内部ドナーとして使用することもできる。
この固体成分の製造に利用できる電子供与体(内部ドナ
ー)としては、アルコール類、フェノール類、ケトン
類、アルデヒド類、カルボン酸類、有機酸又は無機酸類
のエステル類、エーテル類、酸アミド類、酸無水物類の
ような含酸素電子供与体、アンモニア、アミン、ニトリ
ル、イソシアネートのような含窒素電子供与体、等を例
示することができる。
ノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘ
キサノール、オクタノール、ドデカノール、オクタデシ
ルアルコール、ベンジルアルコール、フェニルエチルア
ルコール、イソプロピルベンジルアルコールなどの炭素
数1〜18のアルコール類、(ロ)フェノール、クレゾ
ール、キシレノール、エチルフェノール、プロピルフェ
ノール、イソプロピルフェノール、ノニルフェノール、
ナフトールなどのアルキル基を有してよい炭素数6〜2
5のフェノール類、
チルイソブチルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェノ
ンなどの炭素数3〜15のケトン類、(ニ)アセトアル
デヒド、プロピオンアルデヒド、オクチルアルデヒド、
ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、ナフトアルデヒド
などの炭素数2〜15のアルデヒド類、
ル、酢酸ビニル、酢酸プロピル、酢酸オクチル、酢酸シ
クロヘキシル、酢酸セロソルブ、プロピオン酸エチル、
酪酸メチル、吉草酸エチル、ステアリン酸エチル、クロ
ル酢酸メチル、ジクロル酢酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、クロトン酸エチル、シクロへキサンカルボン酸エチ
ル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピ
ル、安息香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸シク
ロヘキシル、安息香酸フェニル、安息香酸ベンジル、安
息香酸セロソルブ、トルイル酸メチル、トルイル酸エチ
ル、トルイル酸アミル、エチル安息香酸エチル、アニス
酸メチル、アニス酸エチル、エトキシ安息香酸エチル、
γ−ブチロラクトン、α−バレロラクトン、クマリン、
フタリドなどの有機酸モノエステル、または、フタル酸
ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、コ
ハク酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、1,2−シクロ
ヘキサンカルボン酸ジエチル、炭酸エチレン、ノルボル
ナンジエニル−1,2−ジメチルカルボキシラ−ト、シ
クロプロパン−1,2−ジカルボン酸−n−ヘキシル、
1,1−シクロブタンジカルボン酸ジエチルなどの有機
酸多価エステル等の炭素数2〜20の有機酸エステル
類、
ほう酸エステルやリン酸メチル、リン酸エチルのような
リン酸エステルのような無機酸エステル類、(ト)アセ
チルクロリド、ベンゾイルクロリド、トルイル酸クロリ
ド、アニス酸クロリド、塩化フタロイル、イソ塩化フタ
ロイルなどの炭素数2〜15の酸ハライド類、(チ)メ
チルエーテル、エチルエーテル、イソプロピルエーテ
ル、ブチルエーテル、アミルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、アニソール、ジフェニルエーテルなどの炭素数2
〜20のエーテル類、
イル酸アミドなどの酸アミド類、(ヌ)メチルアミン、
エチルアミン、ジエチルアミン、トリブチルアミン、ピ
ペリジン、トリベンジルアミン、アニリン、ピリジン、
ピコリン、テトラメチルエチレンジアミンなどのアミン
類、(ル)アセトニトリル、ベンゾニトリル、トルニト
リルなどのニトリル類、
エチル、2−(t−ブトキシメチル)−安息香酸エチ
ル、3−エトキシ−2−フェニルプロピオン酸エチル、
3−エトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシ−2−
s−ブチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−2−t
−ブチルプロピオン酸エチルなどのアルコキシエステル
化合物類、(ワ)2−ベンゾイル安息香酸エチル、2−
(4’−メチルベンゾイル)安息香酸エチル、2−ベン
ゾイル−4,5−ジメチル安息香酸エチルなどのケトエ
ステル化合物類、等を挙げることができる。
化合物及び酸ハライド化合物であり、特に好ましいのは
フタル酸ジエステル化合物、酢酸セロソルブエステル化
合物及びフタル酸ジハライド化合物である。
分(A)の製造においては、上記の必須成分の他に必要
に応じて任意成分を含んでなりうることは前記の通りで
あるが、そのような任意成分として適当なものとしては
以下の化合物を挙げることができる。
中の少なくとも1つの水素原子がビニル基(CH2=C
H−)に置き換えられ、そして残りの水素原子のいくつ
かが、ハロゲン(好ましくはCl)、アルキル基(好ま
しくは炭素数1〜12の炭化水素基)、アリール基(好
ましくはフェニル)、アルコキシ基(好ましくは炭素数
1〜12のアルコキシ基)、その他で置き換えられた構
造を示すものである。
CH2=CH−SiH2(CH3)、CH2=CH−SiH
(CH3)2、CH2=CH−Si(C2H5)3、CH2=
CH−Si(CH3)2(C2H5)、CH2=CH−Si
(CH3)(C2H5)2、CH2=CH−Si(n−C4H
9)、CH2=CH−Si(C6H5)3、CH2=CH−S
i(CH3)(C6H5)2、CH2=CH−Si(CH3)
2(C6H5)、CH2=CH−Si(CH3)2(C6H4C
H3)、(CH2=CH)(CH3)2Si−O−Si(C
H3)2(CH=CH2)、(CH2=CH)2SiH2、
(CH2=CH)2Si(CH3)2、(CH2=CH)2S
i(C6H5)2等を例示することができる。
属化合物 周期律表第I族〜第III族金属の有機金属化合物を使用
することも可能である。本発明で使用する周期律表第I
族〜第III族金属の有機金属化合物は、少なくとも一つ
の有機基−金属結合を持つ。その場合の有機基として
は、炭素数1〜20程度、好ましくは1〜6程度のヒド
ロカルビル基が代表的である。原子価の少なくとも一つ
が有機基で充足されている有機金属化合物中金属の残り
の原子価(もしそれがあれば)は、水素原子、ハロゲン
原子、ヒドロカルビルオキシ基(ヒドロカルビル基は、
炭素数1〜20程度、好ましくは1〜6程度)、あるい
は酸素原子を介した当該金属(具体的には、メチルアル
モキサンの場合の−O−Al(CH3)−)その他で充
足される。
れば、(a)メチルリチウム、n−ブチルリチウム、第
三ブチルリチウム等の有機リチウム化合物、(b)ブチ
ルエチルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、ヘキシ
ルエチルマグネシウム、ブチルマグネシウムクロライ
ド、第三ブチルマグネシウムブローマイド等の有機マグ
ネシウム化合物、(c)ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛等
の有機亜鉛化合物、(d)トリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、
トリn−ヘキシルアルミニウム、ジエチルアルミニウム
クロライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジエ
チルアルミニウムエトキシド、エチルアルミニウムセス
キクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、メチ
ルアルモキサン等の有機アルミニウム化合物がある。こ
のうちでは、特に有機アルミニウム化合物が好ましい。
たは2種以上を組み合わせて使用することができる。こ
れらの任意成分を使用すると、本発明の効果はより大き
くなる。
(A)を構成する各成分及び必要により用いられる前記
任意成分を段階的にあるいは一時的に相互に接触させ
て、その中間および/または最後に有機溶媒、例えば炭
化水素溶媒またはハロゲン化炭化水素溶媒で洗浄するこ
とによって製造することができる。
ハロゲンを必須成分とする固体生成物を先ず製造し、そ
れを前記一般式のケイ素化合物と接触させる方式(いわ
ば二段法)によることもできるし、チタン、マグネシウ
ム及びハロゲンを必須成分とする固体生成物をつくる過
程で既に該ケイ素化合物を存在させることによって一挙
に成分(A)を製造する方式(いわば一段法)によるこ
とも可能である。好ましい方式は前者である。
条件は、本発明の効果が認められる限り任意のものであ
りうるが、一般的には、次の条件が好ましい。接触温度
は、−50〜200℃程度、好ましくは0〜100℃で
ある。接触方法としては、回転ボールミル、振動ミル、
ジェットミル、媒体撹拌粉砕機などによる機械的な方
法、不活性希釈剤の存在下に撹拌により接触させる方法
などがある。このとき使用する不活性希釈剤としては、
脂肪族または芳香族の炭化水素およびハロ炭化水素、ポ
リシロキサン等が挙げられる。
は本発明の効果が認められるかぎり任意のものでありう
るが、一般的には、次の範囲内が好ましい。チタン化合
物の使用量は、使用するマグネシウム化合物の使用量に
対してmol比で0.0001〜1000の範囲内がよ
く、好ましくは0.01〜10の範囲内である。ハロゲ
ン源としてそのための化合物を使用する場合は、その使
用量はチタン化合物及び/又はマグネシウム化合物がハ
ロゲンを含む、含まないにかかわらず、使用するマグネ
シウムの使用量に対してmol比で0.01〜1000
の範囲内がよく、好ましくは0.1〜100の範囲内で
ある。
使用量は、成分(A)を構成するチタン成分に対するモ
ル比で0.001〜1000の範囲内がよく、好ましく
は0.01〜100の範囲内である。アルミニウム及び
ホウ素化合物を使用するときのその使用量は、前記マグ
ネシウム化合物の使用量に対してモル比で0.001〜
100の範囲内がよく、好ましくは0.01〜1の範囲
内である。任意成分として電子供与体化合物を使用する
ときのその使用量は、前記マグネシウム化合物の使用量
に対してモル比で0.001〜10の範囲内がよく、好
ましくは0.01〜5の範囲内である。
与体等の他成分を用いて、例えば以下のような製造方法
により製造される。 (イ)ハロゲン化マグネシウムと必要に応じて電子供与
体、チタン含有化合物、ケイ素化合物およびスルホン酸
エステル化合物を接触させる方法。 (ロ)アルミナ又はマグネシアをハロゲン化リン化合物
で処理し、それにハロゲン化マグネシウム、電子供与
体、ケイ素化合物、チタンハロゲン含有化合物およびス
ルホン酸エステル化合物を接触させる方法。 (ハ)ハロゲン化マグネシウムとチタンテトラアルコキ
シドおよび特定のポリマ−ケイ素化合物を接触させて得
られる固体成分に、チタンハロゲン化合物および/また
はケイ素のハロゲン化合物を接触させた反応生成物を不
活性有機溶媒で洗浄後、ケイ素化合物とスルホン酸エス
テル化合物を接触させるか、または別に接触させる方
法。
合物としては、下式で示されるものが適当である。
化水素基であり、rはこのポリマ−ケイ素化合物の粘度
が1〜100cSt(センチストークス)程度となるよ
うな重合度を示す。) 具体的には、メチルハイドロジェンポリシロキサン、エ
チルハイドロジェンポリシロキサン、フェニルハイドロ
ジェンポリシロキサン、シクロヘキシルハイドロジェン
ポリシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロ
テトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチル
シクロペンタシロキサン等が好ましい。
アルコキシドおよび/または電子供与体で溶解させて、
ハロゲン化剤またはチタンハロゲン化合物で析出させた
固体成分に、ケイ素化合物、チタン化合物およびスルホ
ン酸エステル化合物を接触させるかまたは、各々別に接
触させる方法。
ウム化合物をハロゲン化剤、還元剤等と作用させた後、
これに必要に応じて電子供与体を接触させ、次いでケイ
素化合物、チタン化合物およびスルホン酸エステル化合
物を接触させるかまたは、各々別に接触させる方法。
ロゲン化剤および/またはチタン化合物、ケイ素化合物
及びスルホン酸エステル化合物を、電子供与体の存在下
もしくは不存在下に接触させるかまたは、各々別に接触
させる方法。
(ハ)、(ニ)および(ヘ)が好ましい。成分(A)
は、その製造の中間および/または最後に不活性有機溶
媒、例えば脂肪族または芳香族炭化水素溶媒(例えば、
ヘキサン、ヘプタン、トルエン、シクロヘキサン等)、
あるいはハロゲン化炭化水素溶媒(例えば、塩化n−ブ
チル、1,2−ジクロロエチレン、四塩化炭素、クロル
ベンゼン等)で洗浄することができる。
含有化合物、例えばオレフィン類、ジエン化合物、スチ
レン類等を接触させて重合させることからなる予備重合
工程を経たものとして使用することもできる。
類の具体例としては、例えば炭素数2〜20程度のも
の、具体的にはエチレン、プロピレン、1−ブテン、3
−メチルブテン−1、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチルペンテン−1、1−オクテン、1−デセン、1
−ウンデセン、1−エイコセン等があり、ジエン化合物
の具体例としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、
1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,3
−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、2,4−ペン
タジエン、2,6−オクタジエン、cis−2,trans−4
−ヘキサジエン、trans−2,trans−4−ヘキサジエ
ン、1,3−ヘプタジエン、1,4−ヘプタジエン、
1,5−ヘプタジエン、1,6−ヘプタジエン、2,4
−ヘプタジエン、ジシクロペンタジエン、1,3−シク
ロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、シクロ
ペンタジエン、1,3−シクロヘプタジエン、4−メチ
ル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキ
サジエン、1,9−デカジエン、1,13−テトラデカ
ジエン、p−ジビニルベンゼン、m−ジビニルベンゼ
ン、o−ジビニルベンゼン、ジシクロペンタジエン等が
ある。また、スチレン類の具体例としては、スチレン、
α−メチルスチレン、アリルベンゼン、クロルスチレン
等がある。
含有化合物の反応条件は、本発明の効果が認められるか
ぎり任意のものでありうるが、一般的には次の範囲内が
好ましい。ビニル基含有化合物の予備重合量は、チタン
固体成分1gあたり0.001〜100g、好ましくは
0.1〜50g、さらに好ましくは0.5〜10gの範
囲内である。予備重合時の反応温度は−150〜150
℃、好ましくは0〜100℃である。そして、「本重
合」、すなわちα−オレフィンを重合するときの重合温
度よりも低い重合温度が好ましい。反応は、一般的に撹
拌下に行うことが好ましく、そのときn−ヘキサン、n
−ヘプタン等の不活性溶媒を存在させることもできる。
また、成分(A)の合成時に同時に予備重合を行うこと
もできる。
物成分 本発明で用いられる有機アルミニウム化合物成分(成分
(B))の具体例としては、R7 3-sAlXsまたはR8
3-tAl(OR9)t(ここで、R7およびR8は炭素数1
〜20の炭化水素基または水素原子であり、R9は炭化
水素基であり、Xはハロゲンであり、sおよびtはそれ
ぞれ0≦s<3、0<t<3である。)で表されるもの
がある。
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オ
クチルアルミニウム、トリ−n−デシルアルミニウムな
どのトリアルキルアルミニウム、(ロ)ジエチルアルミ
ニウムモノクロライド、ジイソブチルアルミニウムモノ
クロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エ
チルアルミニウムジクロライドなどのアルキルアルミニ
ウムハライド、(ハ)ジエチルアルミニウムハイドライ
ド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどのアル
キルアルミニウムハイドライド、(ニ)ジエチルアルミ
ニウムエトキシド、ジエチルアルミニウムフェノキシド
などのアルキルアルミニウムアルコキシド等が挙げられ
る。
化合物に他の有機金属化合物、例えばR10 3-uAl(O
R11)u(ここで、R10およびR11は同一または異なっ
てもよい炭素数1〜20の炭化水素基であり、uは0<
u≦3である。)で表されるアルキルアルミニウムアル
コキシドを併用することもできる。例えば、トリエチル
アルミニウムとジエチルアルミニウムエトキシドの併
用、ジエチルアルミニウムモノクロライドとジエチルア
ルミニウムエトキシドとの併用、エチルアルミニウムジ
クロライドとエチルアルミニウムジエトキシドとの併
用、トリエチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエ
トキシドとジエチルアルミニウムモノクロライドとの併
用等が挙げられる。成分(B)の有機アルミニウム化合
物成分と成分(A)の固体触媒成分中のチタン成分との
割合は、Al/Ti=1〜1000モル/モルが一般的
であり、好ましくは、Al/Ti=10〜500モル/
モルの割合で使用される。
記一般式(1)で表されるものである。
水素基を表す。R1及びR2は各々同じでも異なってい
てもよい。R1及びR2の好ましいものは、鎖状炭化水
素基である。また、R3は炭素数1〜6の鎖状炭化水素
基を表す。
methoxysilane、bis(3-methyl-cyclohexyl)dimethoxysi
lane、bis(4-methyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、bis
(2-ethyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、bis(3-ethyl-c
yclohexyl)dimethoxysilane、bis(4-ethyl-cyclohexyl)
dimethoxysilane、bis(2-n-propyl-cyclohexyl)dimetho
xysilane、bis(3-n-propyl-cyclohexyl)dimethoxysilan
e、bis(4-n-propyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、bis
(2-iso-propyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、bis(3-is
o-propyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、bis(4-iso-pro
pyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、bis(2-tert-butyl-c
yclohexyl)dimethoxysilane、bis(3-tert-butyl-cycloh
exyl)dimethoxysilane、bis(4-tert-butyl-cyclohexyl)
dimethoxysilane、bis(2-methyl-cyclohexyl)diethoxys
ilane、bis(3-methyl-cyclohexyl)diethoxysilane、bis
(4-methyl-cyclohexyl)diethoxysilane、bis(2-ethyl-c
yclohexyl)diethoxysilane、bis(3-ethyl-cyclohexyl)d
iethoxysilane、bis(4-ethyl-cyclohexyl)diethoxysila
ne、bis(2-n-propyl-cyclohexyl)diethoxysilane、bis
(3-n-propyl-cyclohexyl)diethoxysilane、bis(4-n-pro
pyl-cyclohexyl)diethoxysilane、bis(2-iso-propyl-cy
clohexyl)diethoxysilane、bis(3-iso-propyl-cyclohex
yl)diethoxysilane、bis(4-iso-propyl-cyclohexyl)die
thoxysilane、bis(2-tert-butyl-cyclohexyl)diethoxys
ilane、bis(3-tert-butyl-cyclohexyl)diethoxysilan
e、bis(4-tert-butyl-cyclohexyl)diethoxysilane、等
が挙げられる。
(2-tert-butyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、bis(3-te
rt-butyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、bis(4-tert-bu
tyl-cyclohexyl)dimethoxysilane、等が挙げられる。
(B)の有機アルミニウム化合物成分との使用割合は、
Si/Al=0.01〜10モル/モルが一般的であ
り、好ましくはSi/Al=0.05〜1.0モル/モ
ルである。
合 本発明の触媒系で重合しうるα−オレフィンは、一般式
R12−CH=CH2(ここで、R12は炭素数1〜20の
炭化水素基であり、分枝基を有してもよい)で表される
ものである。具体的には、プロピレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1な
どのα−オレフィン類がある。これらのうちで特に好ま
しいのはプロピレンである。なお、本発明の触媒系で
は、これらのα−オレフィン(特にプロピレン)の単独
重合のほかに、プロピレンと共重合可能なモノマー(例
えば、エチレン、他のα−オレフィン類、ジエン類、ス
チレン類等)との共重合も行うことができる。これらの
共重合性モノマーは、好ましくは、ランダム共重合にお
いては15重量%まで、ブロック共重合においては50
重量%まで使用することができる。
リプロピレン)の重合方法としては、目標とするポリプ
ロピレンが得られる限り任意のものでありうるが、次に
示す方法が挙げられる。まず、重合形式としては、炭化
水素溶媒を用いるスラリー重合、実質的に溶媒を用いな
い液相無溶媒重合、または気相重合等が挙げられる。ス
ラリー重合の場合の重合溶媒としては、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン
等の飽和脂肪族又は芳香族炭化水素溶媒が単独又は混合
物として用いられる。採用される重合方法は、連続式重
合、回分式重合、多段式重合又は予備重合を行う方式等
が挙げられる。重合温度は、通常20〜200℃程度、
好ましくは50〜150℃であり、重合圧力は大気圧〜
300kg/cm2程度、好ましくは大気圧〜100k
g/cm2であり、そのとき分子量調節剤として補助的
に水素を用いることができる。
明する。本発明における各物性値の測定方法および装置
を以下に示す。
下記条件でスパイラルフロー測定を実施した。 成形温度:240℃ 射出圧力:800kg/cm2 射出時間:6秒 金型温度:40℃ 射出率:50g/秒
脱水および脱酸素したn−ヘプタン200mlを導入
し、次いでMgCl2を0.4mol、Ti(O−n−
C4H9)4を0.8mol導入し、95℃で2時間反応
させた。反応終了後、40℃に温度を下げ、次いでメチ
ルヒドロポリシロキサン(20cStのもの)を48m
l導入し、3時間反応させた。生成した固体成分をn−
ヘプタンで洗浄した。
上記と同様に精製したn−ヘプタンを50ml導入し、
上記で合成した固体成分をMg原子換算で0.24mo
l導入した。次いでn−ヘプタン25mlにSiCl4
0.4molを混合して30℃、30分間でフラスコへ
導入し、70℃で3時間反応させた。反応終了後、n−
ヘプタンで洗浄した。次いで、SiCl40.4mol
を導入して80℃で6時間反応させた。反応終了後、n
−ヘプタンで十分に洗浄して成分(A)を得た。
装置を有する内容積1.5リットルのステンレス鋼製オ
ートクレーブに、充分に脱水および脱酸素したn−ヘプ
タン500ml、成分(A)を15mg、トリエチルア
ルミニウムを125mg、およびbis(4-tert-butylcycl
ohexyl)dimethoxysilaneを50mg、次いで水素を30
0ml導入し、昇温昇圧し、重合圧力=5kg/cm2
G、重合温度=75℃、重合時間=2時間の条件でプロ
ピレンを重合させた。
し、押出機によりペレット化した。 (添加剤) 2,6−ジ第三ブチルフェノール;0.10wt% RA1010(チバガイギー社製);0.05wt% カルシウムステアレート;0.10wt% PTBBA−Al(シェル化学製);0.10wt%
ー測定を実施した。重合時の活性、アタック派生率、重
合体のMFR、MT、スパイラルフロー値について表1
に示す。
の重合]において成分(C)として、dicyclohexyldime
thoxysilaneを0.5ml使用し、さらに水素300m
lを順次導入する以外は実施例−1と同様の実験を行っ
た。
脱水および脱酸素したトルエン100mlを導入し、次
いでMg(OEt)220gを導入し、懸濁状態とし
た。次いで、TiCl460mlを導入し、室温から9
0℃に昇温し、次いで酢酸セロソルブ3.3mlを導入
し、100℃に昇温して3時間反応させた。反応終了
後、トルエンで十分に洗浄した。次いで、TiCl41
00ml及びトルエン100mlを導入し、110℃で
3時間反応させた。反応終了後、n−ヘプタンで充分に
洗浄し、塩化マグネシウムを主体とする成分(A)を得
た。
装置を有する内容積1.5リットルのステンレス鋼製オ
ートクレーブに、充分に脱水および脱酸素したn−ヘプ
タンを500ml、及び上記で製造した成分(A)を1
5mg、トリエチルアルミニウムを125mg、bis(4-
tert-butyl cyclohexyl)dimethoxysilaneを50mg、
次いで水素を300ml導入し、昇温昇圧し、重合圧力
=5kg/cm2G、重合温度=75℃、重合時間=2
時間の条件でプロピレンを重合させた。
の重合]において成分(C)として、dicyclohexyldime
thoxysilaneを0.5ml使用し、さらに水素300m
lを順次導入する以外は実施例−2と同様の実験を行っ
た。
かつ溶融張力が高いポリプロピレン等のオレフィン重合
体(特に結晶性ポリプロピレン)を製造することができ
る。得られる重合体は成形加工性に優れることから、ブ
ロー成形、シート成形、射出成形等に好適に使用するこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 成分(A)、成分(B)及び成分(C)
からなることを特徴とするα−オレフィン重合用触媒。 成分(A):チタン、マグネシウム、ハロゲンを必須成
分として含有するα−オレフィンの立体規則性重合用固
体成分 成分(B):有機アルミニウム化合物 成分(C):下記一般式(1)で表されるケイ素化合物 【化1】 (ここで、R1及びR2は、各々脂肪族炭化水素基を表
す。また、R3は炭素数1〜6の鎖状炭化水素基を表
す。) - 【請求項2】 前記成分(A)が、有機酸エステル化合
物及び有機酸ハライド化合物からなる群から選択される
電子供与体を含むことを特徴とする、請求項1記載のα
−オレフィン重合用触媒。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のα−オレフィン重
合用触媒にα−オレフィンを接触させて該α−オレフィ
ンを重合又は共重合させることを特徴とする、α−オレ
フィンの重合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000197547A JP2002012611A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | α−オレフィン重合用触媒およびα−オレフィンの重合方法 |
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JP2000197547A JP2002012611A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | α−オレフィン重合用触媒およびα−オレフィンの重合方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000197547A Pending JP2002012611A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | α−オレフィン重合用触媒およびα−オレフィンの重合方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002012611A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2415634A (en) * | 2004-06-29 | 2006-01-04 | Helmet Integrated Syst Ltd | Breathing mask with hood and valve |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000197547A patent/JP2002012611A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2415634A (en) * | 2004-06-29 | 2006-01-04 | Helmet Integrated Syst Ltd | Breathing mask with hood and valve |
GB2415634B (en) * | 2004-06-29 | 2009-03-18 | Helmet Integrated Syst Ltd | Breathing equipment |
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