JPH107707A - 光硬化方法 - Google Patents

光硬化方法

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JPH107707A
JPH107707A JP16472896A JP16472896A JPH107707A JP H107707 A JPH107707 A JP H107707A JP 16472896 A JP16472896 A JP 16472896A JP 16472896 A JP16472896 A JP 16472896A JP H107707 A JPH107707 A JP H107707A
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weight
parts
curing
water
infrared
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JP16472896A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Kamata
博稔 鎌田
Takeo Watanabe
岳男 渡辺
Kazuhiko Oga
一彦 大賀
Shuichi Sugita
修一 杉田
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近赤外光ラジカル重合開始剤は、発生するラ
ジカル量が少ないため、材料表面のラジカルの大部分は
空気中の酸素により失活して表面は全く硬化しないとい
う問題点がある。 【解決手段】 光硬化性材料の空気と接する部分に、皮
膜形成能を有する水溶性有機高分子の水溶液を塗布して
光硬化性材料と空気中の酸素を完全に遮断し、その後に
可視から近赤外領域の光を照射することにより光硬化す
る。液状で塗布することにより、曲面あるいは複雑な形
状を有するものでも適用できるメリットがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着色顔料、着色染
料、体質顔料、繊維強化材等を含有しても、厚み方向へ
の硬化性に優れる光硬化性材料表面の酸素によるラジカ
ル重合の阻害を、材料の表面に皮膜形成可能な水溶性有
機高分子の水溶液を塗布することにより、酸素を遮断し
て表面の硬化性を向上させ、なおかつ光硬化後はその皮
膜を容易に除くことができる光硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光重合は塗料の硬化や印刷、樹脂
凸版、プリント基板作成用、レジストまたはフォトマス
ク、白黒またはカラーの転写発色用シートもしくは発色
シート作成等の多方面の用途にわたり使用され、特に最
近では地球環境問題、省エネルギー、労務コストの上昇
に対応する省力化の観点から、光重合の特徴である常温
でも重合可能なこと、即乾性、無溶剤化の可能性等が注
目され、盛んに開発が行われている。
【0003】現在の光硬化法の主流は400nm以下の
波長の光を用いた紫外光硬化であるが、近年近赤外光の
ように紫外光より長波長の光を利用した硬化も検討され
ている(例えば、特開平3−111402号 特開平4
−261406号)。近赤外光の波長は740nm以上
であり、紫外光と比較して硬化に用いる波長が大きいの
で材料の深さ方向への透過性が良く、厚みがありなおか
つ体質顔料、着色顔料、着色染料、繊維強化材等を含有
しても光硬化できるという優れた特性を有する。
【0004】しかし、特開平3−111402号、特開
平4−261406号記載の近赤外光ラジカル重合開始
剤は、発生するラジカル量が少ないという欠点を有する
ため、材料表面のラジカルの大部分は空気中の酸素によ
り失活して表面は全く硬化しないという現象が起こる。
紫外光硬化でも材料表面の酸素による硬化阻害は大きな
問題となっていたが、紫外光ラジカル重合開始剤の溶解
性を高めて開始剤濃度を上げることによって解決してき
た。しかし、特開平3−111402号等記載の近赤外
光ラジカル重合開始剤は溶解度が低いのでこの方法は困
難である。
【0005】また、酸素による硬化阻害を低減するため
に、アミンの添加(「UV硬化技術」技術情報協会編
1991年)、トリフェニルホスフィンの添加(J.M
acromol,Sci.Chem.,Vol.A25
p143 1988年)が提案されている。しかしこ
れらの方法は酸素の影響を低減する効果が小さく、特開
平3−111402号等記載の近赤外光ラジカル重合開
始剤では材料表面硬化性を十分にあげることは不可能で
ある。またラジカル重合性樹脂の空気中での硬化性を改
善するために、ワックスを添加する方法、アリル系樹脂
を使用する方法が実用化されている(「ポリエステル樹
脂ハンドブック」滝山 榮一郎著 p745〜754
1988年)。しかし、ワックスの添加は、光硬化後材
料表面にワックスがブリードして上塗り塗膜との接着性
を低下する欠点があり、アリル系樹脂の使用はその重合
性の悪さより材料内部の硬化性が低下する欠点がある。
【0006】また、光硬化性材料の表面にフィルムで覆
い、酸素を遮断した後に硬化する方法も一般的に知られ
ているが、この方法は複雑な形状を有するもの、曲面を
有するものなどへの適用が難しい欠点を有する。
【0007】この欠点を改善するため、液状の有機高分
子、もしくは有機高分子の水溶液を硬化前の予備成形物
に塗布し、酸素を遮断する方法も提案されている(例え
ば特開昭58−201628号、特公昭63−3708
2号、特開昭60−10050号)。しかし、これらの
方法では紫外光、あるいは可視光でも実質的には500
nm以下の波長を用いたラジカル重合法への適用であ
り、硬化に用いる光の波長が短いためにフィラー等を含
んだ組成物の厚み方向への光透過性が低く、組成物内部
の硬化性は十分ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は着色顔料、着
色染料、体質顔料、繊維強化材を含有していても厚み方
向への硬化性に優れ、なおかつ材料表面の酸素によるラ
ジカル重合の阻害を完全に消失できる光硬化材料の硬化
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決するため、エチレン性不飽和結合を有する化合
物、近赤外光ラジカル重合開始剤、及び可視光ラジカル
重合開始剤からなる光硬化性材料の表面硬化方法を鋭意
検討した結果、光硬化性材料の表面に皮膜形成可能な水
溶性有機高分子の溶液を塗布して空気中の酸素を遮断し
た後に光を照射することにより、光硬化性材料の表面硬
化が著しく向上できる光硬化方法を見いだし本発明を完
成するに至った。以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】本光硬化方法は、光硬化性材料を基材に塗
布あるいは予備成形をした後、空気と接する部分に皮膜
形成能を有する水溶性有機高分子の水溶液を塗布して光
硬化性材料と空気中の酸素を完全に遮断し、その後に可
視から近赤外領域の光を照射することにより光硬化す
る。液状で塗布することにより、曲面あるいは複雑な形
状を有するものでも適用できるメリットがある。塗布し
た水溶性有機高分子の水溶液は、光硬化中に光源から発
する熱や硬化時に発生する重合熱により水分が蒸発する
ことにより皮膜を形成する。形成された皮膜は、硬化後
に剥離あるいは水洗したり、そのまま研磨紙等で研磨す
ることにより容易に除去することができる。
【0011】本発明に用いられる光硬化性材料を被覆す
る皮膜形成可能な水溶性の有機高分子としては、化学合
成された水溶性有機高分子、天然物の水溶性有機高分子
を挙げることができる。具体的には、化学合成された水
溶性有機高分子としてはポリビニルアルコール、ポリエ
チレンオキサイド、ポリビニルアセトアミドの単独重合
体及び共重合体、ポリビニルピロリドン等が挙げられ、
天然物の水溶性有機高分子としてはゼラチン、プルラ
ン、カルボキシメチルセルロース、澱粉及びその誘導体
等が挙げられる。
【0012】これらの水溶性有機高分子から構成される
皮膜は、適度な強度を有すると同時に形状保持能が高く
光硬化時の被覆材料として好適である。水溶性有機高分
子の水溶液はあまりに高粘度であると塗布作業性が悪く
なり、あまりに低いと流動して塗布時の被覆層が薄くな
って酸素遮断能が低下するので、必要とされる粘度は5
0〜2000cps、好ましくは100〜1000cp
sである。
【0013】本光硬化方法に用いる光源は、可視光から
近赤外光を発生する光源であれば何でもよく、具体的に
は太陽光、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キ
セノンランプ等が例示される。
【0014】本発明の光硬化方法に用いられる光硬化性
材料は (A)エチレン性不飽和結合を有する化合物 (B)近赤外光ラジカル重合開始剤 (C)可視光ラジカル重合開始剤及び (D)着色顔料、着色染料、体質顔料、繊維強化材の中
から選ばれる、少なくとも一種の充填剤により構成され
る。
【0015】本発明で用いられるエチレン性不飽和基を
有する化合物とは、分子中にラジカル重合可能なエチレ
ン性不飽和結合を少なくとも一つ以上を有する化合物で
あればどのようなものでも良く、モノマー、オリゴマー
等の化学形態を持つものである。このようなラジカル重
合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物の例とし
ては、特願平7−160030号や特願平7−2589
93号等に記載のものが使用できる。
【0016】これらのエチレン性不飽和基含有モノマー
及びオリゴマーはただ一種のみを用いても任意の比率で
二種以上混合した系でも構わないが、目的とする硬化物
の物性、適正な作業粘度を得るため、エチレン性不飽和
基含有モノマーとエチレン性不飽和基含有オリゴマーの
重量比は0:100〜90:10、好ましくは10:9
0〜80:20である。
【0017】本発明で使用される光ラジカル重合開始剤
としては、近赤外光ラジカル重合開始剤と可視光ラジカ
ル重合開始剤が挙げられる。近赤外光ラジカル重合開始
剤は既知のものが使用でき、特開平3−111402
号、特開平4−261406号等に記載の近赤外光に吸
収をもつカチオン染料と4級ホウ素塩を組み合わせたも
のが例示される。カチオン染料としては特に表1に記載
のものが好ましい。
【0018】
【表1】
【0019】
【表1】
【0020】カチオン染料と4級ホウ素塩の添加量は、
エチレン性不飽和基を有する化合物100重量部に対
し、各々0.001重量部以上用いれば本発明の目的を
達成することができる。それ以下だと重合が十分に行わ
れず、硬化が不十分に終わる可能性があり、好ましくは
0.01〜10重量部の範囲である。大量に用いすぎる
と、逆に硬化物自体の物性を低下するので好ましくな
い。
【0021】可視光ラジカル重合開始剤としては既知の
化合物が使用でき、そのような化合物としては表2−1
番や「紫外線硬化システム」84p(加藤 清視著 1
989年)記載のアシルフォスフィンオキサイド系化合
物、表2−2番や特願平8−51931号記載のビスア
シルフォスフィンオキサイド系化合物、表2−3番記載
のアセトフェノン系化合物、表2−4番や特願平8−6
6417号記載のヘキサアリールビイミダゾール系化合
物、表2−5〜8番記載のジケトン系化合物、表2−9
〜11番記載のチオキサントン系化合物等が挙げられ
る。また同様に「表面」Vol.27,p548(19
89年)記載の各種可視光ラジカル重合開始剤も使用す
ることができる。
【0022】
【表2】
【0023】
【表2】
【0024】アシルホスフィンオキサイド系化合物やビ
スアシルホスフィン系化合物、アセトフェノン系化合物
のようにP1型の光ラジカル重合開始剤はそれ単独でも
光を吸収することにより分解・ラジカル発生することが
できるが、ジケトン系化合物、チオキサントン系化合物
のようにP2型光ラジカル重合開始剤は、水素供与性化
合物と併用して用いられる。水素供与性化合物とは光に
よって励起された開始剤に電子及びプロトンを供与でき
る化合物をいう。ジケトン系化合物、チオキサントン系
化合物に適した水素供与性化合物の具体例としては、ト
リエタノールアミン、メチルジエタノールアミン等の脂
肪族アミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−
ジメチルアミノ安息香酸イソブチル、4,4’−ジメチ
ルアミノベンゾフェノン等の芳香族アミン類等が例示さ
れる。またヘキサアリールビイミダゾール系化合物も同
様に水素供与性化合物が必要とされ、そのような化合物
としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メル
カプトベンズイミダゾール等のメルカプト化合物、N,
N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチルアニ
リン、N−フェニルグリシン等の3級アミン、ジメドン
等の1,3−ジカルボニル化合物等が例示される。しか
し、本発明における可視光ラジカル重合開始剤はこれら
の例に限定されるものではない。
【0025】上記可視光ラジカル重合開始剤は本発明に
おいて単独、または二種類以上混合して用いることがで
きる。可視光ラジカル重合開始剤は、近赤外光ラジカル
重合開始剤の働きを補足する役割を有し、光硬化性材料
の硬化を十分に達成することを目的に添加される。可視
光ラジカル重合開始剤は、エチレン性不飽和基を有する
化合物100重量部に対し、0.01重量部以上添加す
ることによりその目的を達成することができるが、好ま
しくは0.1〜10重量部である。少なすぎると硬化が
不十分に終わる可能性があり、多すぎると硬化後残留す
る開始剤により劣化が起こったり、硬化物自体の物性が
低下する恐れがあるので好ましくない。
【0026】本発明の硬化方法に用いる光硬化性材料に
は着色顔料、着色染料を添加することができる。着色顔
料としては、チタンホワイト、亜鉛華等の白色顔料、カ
ーボンブラック、チタンブラック等の黒色顔料をはじめ
とする市販の無機、有機の各色顔料等の他、各種文献
(「最新顔料便覧」日本顔料技術協会編集 昭和51年
刊)に記載の公知のもの等が使用できる。また、着色染
料としては「染料便覧」(有機合成化学協会編集 昭和
45年刊)等に記載しているものが使用できる。
【0027】これら着色顔料、着色染料の添加量は、エ
チレン性不飽和基を有する化合物に対し、0〜10重量
部、好ましくは0〜5重量部である。着色染料あるいは
顔料の添加量が10重量部より多い場合は光の透過性が
悪くなり、硬化性材料内部の硬化性が悪くなる。
【0028】さらに、本発明の硬化方法に用いる光硬化
性材料には、任意の体質顔料を添加することができる。
ここでいう体質顔料としては、シリカ、シリカ−アルミ
ナ、アルミナ、水酸化アルミニウム、石英、ガラス、炭
酸カルシウム、カオリン、タルク、雲母、硫酸アルミニ
ウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム等の粉末及びそ
れらの粉末の表面を多官能(メタ)アクリレート系モノ
マーまたはシランカップリング剤で被覆処理したもの等
があげられる。異種の体質顔料を二種以上添加しても、
何等差し支えない。
【0029】体質顔料の添加量はエチレン性不飽和結合
を有する化合物100重量部に対し、0〜300重量
部、好ましくは0〜150重量部である。体質顔料が3
00重量部より多い場合は、含浸性が低下し気泡が残り
やすく、また流動性が低下して作業性が低下する。
【0030】また、本発明の硬化方法に用いる光硬化性
材料には、任意の繊維強化材を添加することができる。
ここでいう繊維強化材とは有機及び/または無機繊維で
あり、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ポリエチ
レンテレフタレート繊維、ビニロン繊維等の公知のもの
が使用され、形態はチョップ状、紐状、織物状等のもの
が使用される。むろんこれらの繊維を組み合わせて使用
しても良く、その使用量はエチレン性不飽和基を有する
化合物100重量部に対して0〜200重量部、好まし
くは0〜100重量部である。
【0031】本光硬化方法は着色顔料、着色染料、体質
顔料、繊維強化材等を含有しても光硬化可能な材料の表
面硬化性の改善を簡便な方法で達成できる。よって、本
光硬化方法は、パテ材、FRP、シーリング材等の硬化
に好適である。以下に具体的に実施例をあげて本発明を
説明する。もちろん本発明は以下に示す実施例に限定さ
れるものではない。
【0032】
【実施例】
(実施例1〜13)大きさが直径20mmの穴をあけた
厚み3mmのゴム製型枠を作製し、これをクリップでガ
ラス板に固定した。次にこの型枠の中に下記光硬化性組
成物1〜13を流し込み、組成物表面を平坦化した後、
表3に示した水溶性ポリマーの水溶液を刷毛塗りした。
その後、1.5kWのハロゲンランプ(RDS製 GS
R−15−30L)にて照射距離30cm、光照射時間
10分で硬化した。表面の硬化性は、水分が蒸発して生
成した水溶性ポリマーの皮膜を剥離後、硬化物表面のタ
ックの有無を指触により調べることにより評価した。結
果は表3に示した。同時にASTM D2979−71
に示してあるタック測定法及び倒立プルーブタック試験
機(タックテスター 理学工業製)にて硬化物表面のタ
ックの程度を定量化した。本方法では数値が大きいほど
タックが大きいことを示す。測定条件及び結果は表3に
示した。
【0033】
【表3】
【0034】(比較例1〜13)比較例として下記光硬
化性組成物1〜13を同様に型枠に流し込み、水溶性ポ
リマーの水溶液を塗らずにそのままハロゲンランプで光
硬化した。硬化物表面の硬化性の評価は実施例と同様に
表面のタックの有無を指触、及び倒立プルーブタク試験
機にて定量化することにより行った。結果は表4に示し
た。
【0035】
【表4】
【0036】光硬化性組成物の調製 (組成物1)ビニルエステル樹脂リポキシSP−150
9(昭和高分子) 75重量部、スチレン 25重量
部、タルク 100重量部を混練りした後、光重合開始
剤として表1−3番の近赤外光吸収色素(アニオン部は
n−ブチルトリフェニルボレート) 0.10重量部、
テトラn−ブチルアンモニウム n−ブチルトリフェニ
ルボレート 0.50重量部、表2−4番の化合物
0.50重量部、2−メルカプトベンゾチアゾール
0.50重量部をさらに添加し、組成物1とした。
【0037】(組成物2)ビニルエステル樹脂リポキシ
SP−1529X(昭和高分子) 75重量部、スチレ
ン 25重量部、タルク 100重量部を混練りした
後、光重合開始剤として表1−3番の近赤外光吸収色素
(アニオン部はp−トルエンスルホン酸)0.10重量
部、テトラn−ブチルアンモニウム n−ブチルトリ
(2−トリル)ボレート 0.50重量部、イルガキュ
アー1700〔表2−2番の化合物と2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンの1:3
の混合物 CIBAGEIGY〕 1.0重量部を添加
し、組成物2とした。
【0038】(組成物3)ビニルエステル樹脂RF−3
13(昭和高分子) 70重量部、スチレン 30重量
部、炭酸カルシウム ホワイトン306H 30重量部
(白石工業)を混練りした後、光重合開始剤として表1
−5番の近赤外光吸収色素(アニオン部はテトラフェニ
ルボレート) 0.10重量部、テトラn−ブチルアン
モニウムn−ブチルトリ(4−フルオロフェニル)ボレ
ート 0.50重量部、表2−4番の化合物 0.50
重量部、2−メルカプトベンゾイミダゾール 0.50
重量部を添加し、組成物3とした。
【0039】(組成物4)不飽和ポリエステル樹脂リゴ
ラック2141(昭和高分子) 100重量部、水酸化
アルミニウム NB−1(昭和電工) 100重量部を
混練りした後、光重合開始剤として表1−1番の近赤外
光吸収色素(アニオン部はテトラフェニルボレート)
0.10重量部、テトラn−ブチルアンモニウム n−
ブチルトリ(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ボレ
ート 0.50重量部、表2−4番の化合物 0.50
重量部、N,N−ジメチル−p−トルイジン 0.50
重量部をさらに添加し、組成物4とした。
【0040】(組成物5)不飽和ポリエステル樹脂ユピ
カ 6424(ユピカ) 100重量部、水酸化アルミ
ニウム H−32M(昭和電工) 100重量部を混練
りした後、光重合開始剤として表1−4番の近赤外光吸
収色素(アニオン部はテトラアニシルボレート) 0.
10重量部、テトラn−ブチルアンモニウム n−ブチ
ルトリフェニルボレート 0.50重量部、イルガキュ
アー1700 1.0重量部をさらに添加し、組成物5
とした。
【0041】(組成物6)ビニルエステル樹脂リポキシ
SP−1509 75重量部、イソボルニルアクリレー
ト 25重量部、 ミルドファイバー(ガラス繊維の粉
砕品 日本電気工業) 30重量部を混練りした後、光
重合開始剤として表1−3番の近赤外光吸収色素 0.
10重量部(アニオン部はn−ブチルトリフェニルボレ
ート)、テトラn−ブチルアンモニウム n−ブチルト
リ(4−t−ブチルフェニル)ボレート 0.50重量
部、表2−10番の化合物 0.50重量部、p−ジメ
チルアミノ安息香酸イソアミル(日本化薬) 0.50
重量部をさらに添加し、組成物6とした。
【0042】(組成物7)ビニルエステル樹脂リポキシ
SP−1509 75重量部、スチレン 25重量部、
ガラス繊維のチョップドストランドマット(2インチ
長) 30重量部を混練りした後、光重合開始剤として
表1−3番の近赤外光吸収色素 0.10重量部(アニ
オン部はn−ブチルトリフェニルボレート)、テトラn
−ブチルアンモニウム n−ブチルトリ(4−トリル)
ボレート 0.50重量部、イルガキュアー1700
1.0重量部をさらに添加し、組成物7とした。
【0043】(組成物8)ビニルエステル樹脂リポキシ
SP−1519 75重量部、9EG−A(共栄社化学
エーテルアクリレート) 25重量部、シリカ クリ
ストバライトXPF−10(東海工業) 50重量部を
混練りした後、光重合開始剤として表1−4番の近赤外
光吸収色素 0.10重量部(アニオン部はテトラアニ
シルボレート)、テトラn−ブチルアンモニウム n−
ブチルトリ(4−トリル)ボレート0.50重量部、表
2−5番の化合物 0.50重量部、トリエタノールア
ミン 0.50重量部をさらに添加し、組成物8とし
た。
【0044】(組成物9)ポリエステルアクリレートア
ロニックス M−6400 70重量部、9EG−A
(共栄社化学 エーテルアクリレート) 30重量部、
アルミナ UA−5105(昭和電工) 50重量部
を混練りした後、光重合開始剤として表1−4番の近赤
外光吸収色素 0.10重量部(アニオン部はテトラア
ニシルボレート)、テトラn−ブチルアンモニウム n
−ブチルトリ(4−t−ブチルフェニル)ボレート
0.50重量部、表2−10番の化合物 0.50重量
部、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル(日本化
薬) 0.50重量部をさらに添加し、組成物9とし
た。
【0045】(組成物10)ビニルエステル樹脂リポキ
シSP−1529X 75重量部、スチレン 25重量
部、 酸化チタン CR−90(石原産業) 1重量部
を混練りした後、光重合開始剤として表1−5番の近赤
外光吸収色素 0.10重量部(アニオン部はテトラア
ニシルボレート)、テトラn−ブチルアンモニウム n
−ブチルトリフェニルボレート 0.50重量部、表2
−4番の化合物 0.50重量部、2−メルカプトベン
ゾチアゾール 0.50重量部をさらに添加し、組成物
10とした。
【0046】(組成物11)不飽和ポリエステル樹脂リ
ゴラックG−200GMA 100重量部、オキサイド
エロー 1重量部を混練りした後、光重合開始剤として
表1−1番の近赤外光吸収色素 0.10重量部(アニ
オン部はテトラアニシルボレート)、テトラn−ブチル
アンモニウム n−ブチルトリ(2−トリル)ボレート
0.50重量部、イルガキュアー1700 1.0重
量部をさらに添加し、組成物11とした。
【0047】(組成物12)ビニルエステル樹脂リポキ
シSP−1529X 90重量部、スチレン10重量
部、着色染料としてVALIOSOL RED 330
4−T(オリエント化学工業) 1.0重量部を添加混
合した後、光重合開始剤として表1−3番の近赤外光吸
収色素 0.10重量部(アニオン部はn−ブチルトリ
フェニルボレート)、テトラn−ブチルアンモニウム
n−ブチルトリフェニルボレート 0.50重量部、表
2−4番の化合物 0.50重量部、N−フェニルグリ
シン 0.50重量部をさらに添加し、組成物12とし
た。
【0048】(組成物13)ビニルエステル樹脂リポキ
シSP−1509 90重量部、スチレン 10重量
部、着色染料としてVALIOSOL ORANGE
3209−T(オリエント化学工業) 0.5重量部を
添加混合した後、光重合開始剤として表1−4番の近赤
外光吸収色素 0.10重量部(アニオン部はn−ブチ
ルトリアニシルボレート)、テトラn−ブチルアンモニ
ウム n−ブチルトリ(2−トリル)ボレート 0.5
0重量部、イルガキュアー1700 1.0重量部を添
加し、組成物13とした。
【0049】
【発明の効果】本発明の光硬化方法により、酸素阻害が
著しい近赤外光硬化性材料であっても問題なく表面硬化
を行うことができた。また光硬化後は水溶性有機高分子
の皮膜を容易に除去することができることより、実用性
が高い酸素阻害低減方法である。よって本光硬化方法は
パテ材、FRP、シーリング材等のように、小面積の塗
布物や比較的小さい予備成形物の硬化に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 201/00 PDC C09D 201/00 PDC (72)発明者 杉田 修一 千葉県千葉市緑区大野台1丁目1番1号 昭和電工株式会社総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光硬化性材料の空気と接する部分に、皮
    膜形成可能な水溶性有機高分子の水溶液を塗布した後
    に、可視光から近赤外光領域の波長の光を照射すること
    を特徴とする光硬化方法。
  2. 【請求項2】 皮膜形成可能な水溶性有機高分子が、ポ
    リビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、N−ビ
    ニルアセトアミドの(共)重合体、ポリビニルピロリド
    ン、カルボキシメチルセルロース、プルラン、デンプン
    及びその誘導体、またはゼラチンから選ばれる、少なく
    とも一種の化合物であり、それらの水溶液の粘度が50
    〜2000cpsである事を特徴とする、請求項1記載
    の光硬化方法。
  3. 【請求項3】 光硬化性材料が、 (A)エチレン性不飽和結合を有する化合物 (B)近赤外光ラジカル重合開始剤 (C)可視光ラジカル重合開始剤及び (D)着色顔料、着色染料、体質顔料、または繊維強化
    材の中から選ばれる、少なくとも一種の充填剤を含むこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載の光硬化方法。
JP16472896A 1996-06-25 1996-06-25 光硬化方法 Pending JPH107707A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004083327A1 (en) * 2003-03-19 2004-09-30 Umade Fine Chemicals Co. Ltd. Uv curable paint composition with high operating efficiency
JP2010501662A (ja) * 2006-08-18 2010-01-21 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 紫外線硬化性パテ組成物
JP2020186278A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 国立大学法人宇都宮大学 光硬化性組成物および光導波路用光硬化性組成物

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JP2020186278A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 国立大学法人宇都宮大学 光硬化性組成物および光導波路用光硬化性組成物

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