JPH107651A - 1,25−ジヒドロキシ−16,22,23−トリスデヒドロ−コレカルシフェロール誘導体 - Google Patents

1,25−ジヒドロキシ−16,22,23−トリスデヒドロ−コレカルシフェロール誘導体

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JPH107651A
JPH107651A JP9064030A JP6403097A JPH107651A JP H107651 A JPH107651 A JP H107651A JP 9064030 A JP9064030 A JP 9064030A JP 6403097 A JP6403097 A JP 6403097A JP H107651 A JPH107651 A JP H107651A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の過剰増殖及び腫瘍細胞を阻害する、乾
癬のような過剰増殖性皮膚疾患及び白血病のような新生
物疾患、並びにざ瘡及び脂漏性皮膚炎のような皮脂腺疾
患の治療に有用な化合物又はそれを含有する医薬組成物
を提供する。 【解決手段】 次式(I): 【化10】 (式中、Rは,ヒドロキシであり、かつR′とR″は、
同時にH、又は一緒になって=CH2 であるか、あるい
はRは、水素又はフルオロであり、かつR′とR″は、
一緒になって=CH2 である)で示される化合物、又は
この化合物を含有する医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式(I):
【0002】
【化2】
【0003】(式中、Rは、ヒドロキシであり、かつ
R′とR″は、同時にHであるか、又はR′とR″は一
緒になって=CH2 を形成するか、あるいはRは、水素
又はフルオロであり、かつR′とR″は一緒になって=
CH2 を形成する)で示される化合物に関する。
【0004】本明細書で使用される「低級アルキル」と
いう用語は、1〜4個の炭素原子を含有する直鎖又は分
岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、t−ブチルなどを意味する。
「アリール低級アルキル」という用語は、ベンジル、フ
ェニルエチル、フェニルプロピルなどである。「アリー
ル」という用語は、非置換であるか、又は1つ以上の低
級アルキル基で置換されていてもよい、芳香族炭化水素
から誘導される基を意味する。「アリール」の例は、フ
ェニル及びp−トリルである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】上述の式(I)の化合物は、皮膚の過剰増殖及
び腫瘍細胞を阻害し、乾癬のような過剰増殖性皮膚疾患
の治療の薬剤として、また、白血病のような新生物疾患
の治療の薬剤として有用である。式(I)の化合物はま
た、ざ瘡及び脂漏性皮膚炎のような、皮脂腺疾患の治療
の医薬として有用である。式(I)の化合物はまた、移
植の拒絶、移植片対宿主疾患などのような、免疫系の調
節を必要とする疾患の治療の医薬として有用である。
【0006】本発明は、式(I)の化合物又は2つ以上
の式(I)の化合物の混合物を含む、詳しくは皮膚の過
剰増殖及び腫瘍細胞を阻害するための、特に乾癬のよう
な過剰増殖性皮膚疾患、白血病のような新生物疾患、並
びにざ瘡及び脂漏性皮膚炎のような皮脂腺疾患の治療の
ための医薬組成物に関する。
【0007】本発明はまた、抗過剰増殖活性及び腫瘍細
胞阻害活性を有する、詳しくは上述の症状の治療用の医
薬組成物の製造のための、式(I)の化合物の用途に関
する。
【0008】本発明はまた、式(I)の化合物の製造方
法、並びに後述の式(IX)、(X)、(VIa)、(VI
b)、(II)、(III)、(XI)及び(XII)で示される中
間体に関する。
【0009】式(I)の化合物の好適な実施態様におい
て、Rは、ヒドロキシであり、かつ/又はR′とR″は
一緒になって=CH2 を形成する。別の実施態様におい
て、R′とR″は、同時にHである。最も好適な化合物
は、1,25−ジヒドロキシ−16,22S,23−ト
リエン−コレカルシフェロール及び1,25−ジヒドロ
キシ−16,22R,23−トリエン−コレカルシフェ
ロールである。
【0010】式(I)の化合物の製造方法は、最後の工
程において、式(I)の対応するシリル化ジオール又は
トリオールからのシリル保護基の脱離〔このシリル保護
基は、好適にはSi(R4 ,R5 ,R6)(式中、R4
びR6 は、低級アルキルであり、そしてR5 は、低級ア
ルキル、アリール又はアリール−低級アルキルである)
である〕を含み、そしてこのシリル保護基の脱離は、便
利には極性有機溶媒中でフッ素塩との反応により行われ
る。
【0011】式(I)の化合物の22Sエピマーは、詳
しくは化学式スキームI〜III (各式中、R′、R″、
4 、R5 及びR6 は上記と同義である)及び下記実施
例に関して後述されるように調製される。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】上記化学式スキームIにおいて、式(II)
の化合物は、室温で、無水テトラヒドロフラン、又は更
に好適には、無水塩化メチレンのような、非プロトン溶
媒中で、クロロクロム酸2,2′−ビピリジニウム、又
はジクロロクロム酸ピリジニウムのような酸化剤で処理
することにより、式(III)の化合物に酸化する。
【0016】生じた式(III)の化合物を、式(V):
【0017】
【化6】
【0018】〔式中、Phは、フェニルであり;R4
5 及びR6 は、上記と同義であり;そして、R7 が、
水素又はフッ素であるとき、R′とR″は一緒になって
=CH2 を形成するか、あるいはR7 がOSi(R4
5 ,R6)であるとき、R′とR″は同時にHである
か、又はR′とR″は一緒になって=CH2 を形成す
る〕で示される対応する化合物と反応させることによ
り、式(IVa)、(IVb)、又は(IVc)の化合物に変
換する。
【0019】この反応は、−60℃〜−90℃、好適に
は−78℃で、無水エーテル又は更に好適には無水テト
ラヒドロフランのような極性非プロトン性有機溶媒中
で、ブチルリチウムなどのアルキルリチウムのような強
塩基の存在下で行われる。式(V)の化合物は、既知で
あるか、又は既知の方法により調製することができる。
【0020】式(IVa)、(IVb)又は(IVc)の化合
物の保護基は、エーテル又は更に好適にはテトラヒドロ
フランのような有機溶媒中で、フッ化テトラブチル−ア
ンモニウムのようなフッ素塩との反応により脱離して、
式(Ia)、(Ib)又は(Ic)の対応する化合物が
得られる。
【0021】上述の式(II)で示される中間体は、詳し
くは化学式スキームII及び下記実施例に関して記載され
るように調製される:
【0022】化学式スキームIIにおいて、式(VIa)の
化合物は、フェニルスルフィニルクロリド及びトリエチ
ルアミンとの反応により、式(VII)の化合物に変換され
る。式(VII)の化合物は、メタノール及びtert−ブチル
リチウムとの反応により、式(II)の化合物に変換され
る。
【0023】上述の式(VIa)で示される中間体は、詳
しくは化学式スキームIII 及び下記実施例に関して後述
されるように調製される:
【0024】上記化学式スキームIII において、既知の
式(VIII)の化合物は、イミダゾールのような塩基の存
在下で、かつ無水N,N−ジメチルホルムアミドのよう
な非プロトン有機溶媒の存在下で、Si(R4 ,R5
6)Cl(式中R4 、R5 及びR6 は上記と同義であ
る)、たとえばt−ブチルジメチル−シリルクロリドの
ようなトリアルキルシリルクロリドとの反応により、式
(IX)の化合物に変換される。
【0025】式(IX)の化合物は、溶媒としての無水テ
トラヒドロフラン中で、好適には−78℃で、n−ブチ
ルリチウム及びN,N−ジメチルホルムアミドのような
塩基との反応により、式(X)の化合物に変換される。
【0026】式(X)の化合物は、塩化メチレンのよう
な塩素化炭化水素溶媒中で、好適には−78℃の温度
で、〔3aR−Z,3aa,4b,7ab〕−1−エチ
リデン−オクタヒドロ−7a−メチル−1H−4−イン
デノールアセタート及びルイス酸としての塩化ジメチル
アルミニウムと反応させる。生じた化合物を処理してそ
のエピマーを分離して、式(VIa)の化合物及び式(VI
b)の化合物が得られる。
【0027】式(I)の22Rエピマーは、詳しくは化
学式スキームIV〜V(各式中、R′、R″、R4 、R5
及びR6 は上記と同義である)及び下記実施例に関して
後述されるように調製される。
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】上記化学式スキームIVにおいては、式(I
I)の化合物の式(III)の化合物への酸化について上述
したようにして、式(XI)の化合物を、式(XII)の化合
物に酸化する。
【0031】生じた式(XII)の化合物は、式(III)の化
合物の式(IVa)、(IVb)又は(IVc)の化合物への
変換について上述したようにして、式(V):
【0032】
【化9】
【0033】で示される対応する化合物との反応によ
り、式(XIIIa)、(XIIIb)、又は(XIIIc)の化合
物に変換する。
【0034】式(XIIIa)、(XIIIb)又は(XIIIc)
の化合物の保護基は、式(Ia)、(Ib)又は(I
c)の化合物について上述したように脱離して、式(I
d)、(Ie)又は(If)の化合物が得られる。
【0035】上述の式(XI)で示される中間体は、詳し
くは化学式スキームV及び下記実施例に関して記載され
るように調製される:
【0036】上記化学式スキームVにおいて、式(VI
b)の化合物は、フェニルスルフィニルクロリド及びト
リエチルアミンとの反応により、式(XIV)の化合物に変
換される。式(XIV)の化合物は、メタノール及びtert−
ブチルリチウムとの反応により式(XI)の化合物に変換
される。
【0037】上述の式(VIb)で示される中間体は、詳
しくは上記化学式スキームIII 及び下記実施例に関して
記載されるように調製される。
【0038】上述の式(I)の化合物は、 a)乾癬、基底細胞癌、角質化疾患、及び角化症のよう
な過剰増殖性皮膚疾患の治療のため、 b)白血病のような新生物疾患の治療のため、 c)ざ瘡若しくは脂漏性皮膚炎のような皮脂腺疾患の治
療のため、又は d)移植の拒絶、移植片対宿主疾患などのような、免疫
系の調節を必要とする疾患の治療のために、このような
治療を必要とする温血動物に経口投与することができ
る。更に具体的には、上述の式(I)の化合物は、上記
疾患の治療のため、ヒト成人に1日当たり約0.5〜5
0mgの範囲の用量で経口投与することができる。
【0039】上述の式(I)の化合物は、 a)乾癬のような過剰増殖性皮膚疾患の治療のため、又
は b)ざ瘡若しくは脂漏性皮膚炎のような皮脂腺疾患の治
療のために、このような治療を必要とする温血動物に局
所投与することができる。更に具体的には、上述の式
(I)の化合物は、上記疾患の治療のため、局所用製剤
を1日当たり約0.5〜50mgの範囲の用量で局所投与
することができる。
【0040】式(I)の化合物の用量は、治療すべき疾
患、患者の年齢及び個別の症状、並びに投与のモードに
応じて広い範囲内で変化させることができ、そして当然
各特定症例の個別の要求に適合させられる。
【0041】過剰増殖性皮膚疾患の治療用薬剤としての
式(I)の化合物の有用な活性は、下記により証明する
ことができる。
【0042】ケラチン生成細胞の増殖の阻害 HaCaT細胞株−永久増殖ヒト細胞株HaCaTを使
用した(初めはN.E. Fusenig German Cancer Research
Center、ハイデルベルク、ドイツ から入手した)。試
験化合物の存在下で6日間培養後の対数増殖期培養物で
3H−チミジン取り込みを測定した。
【0043】細胞培養−グルコース4.5gを含有する
ダルベッコ改変イーグル培地、及び栄養混合物ハムF1
2培地(Nutrient Mixture Ham's F12)の3:1(v/v)
混合物中でHaCaT細胞を培養した。この混合物に1
0%ウシ胎児血清(FCS)、2mML−グルタミン、5
0UI/ml ペニシリン、50mg/ml ストレプトマイシン、
10ng/ml EGF、400ng/ml ヒドロコルチゾン、
8.5ng/ml コレラ毒素、及び5ng/ml インスリンを補
足した。5%CO2 及び95%空気を含有する加湿雰囲
気で細胞を維持培養し、3〜4日毎に継代した。
【0044】3H−チミジン取り込みの阻害−HaCa
T細胞(補足された混合物180ml中250細胞)を9
6ウェル培養シャーレに接種し、37℃で5%CO2
び95%空気でインキュベートした。接種直後、下記表
Iにリストした試験化合物20mlを、1%エタノールを
含有する補足された混合物で希釈して、ウェルに添加し
て、最終濃度10-9〜10-6M とした(遮光して−20
℃で保存した、エタノール中の1mM保存溶液から出発す
る)。6日後、 3H−チミジン(5Ci/mmol)を、1mCi/
ウェルの濃度でウェルに添加した。増殖期の最後の6時
間、細胞をパルス標識した。次に細胞を激しく撹拌しな
がら37℃で10分間トリプシン処理し、細胞回収器を
使用して96ウェルフィルタープレートに回収した。4
0℃で真空下で20〜30分間乾燥後、シンチレーター
20mlを添加して、フィルターに結合した放射能をカウ
ントした。
【0045】値は、コントロール(試験化合物を含まな
い試料)に対するパーセントとして表す。コントロール
値の50%をもたらす濃度をグラフから決定し、表Iに
IC50(阻害濃度)として示す。
【0046】
【表1】
【0047】上記結果から、式(I)の化合物がケラチ
ン生成細胞の増殖を阻害することが判る。したがって、
式(I)の化合物は、乾癬のような過剰増殖性皮膚疾患
の治療に有用である。
【0048】新生物疾患の治療用の薬剤としての式
(I)の化合物の有用な活性は、下記試験方法により証
明することができる。
【0049】HL−60細胞の分化の誘導 HL−60細胞の分化の誘導を、ニトロブルーテトラゾ
リウム(NBT)の還元によりこれらの酸化的バースト
電位(oxidative burst potential)を測定することによ
りアッセイした。
【0050】10%FCS、2mML−グルタミン、1mM
ピルビン酸ナトリウム、1%非必須アミノ酸、50U/ml
ペニシリン、及び50mg/ml ストレプトマイシンを補足
したRPMI1640培地でHL−60細胞を維持培養
した。平底マイクロタイターウェルにHL−60細胞
(補足されたRPMI培地90ml中30,000細胞)
を接種した。接種直後、補足されたRPMI培地で希釈
した下記表IIにリストした試験化合物10mlをウェルに
添加して、最終濃度10-11 〜10-6M にした(遮光し
て−20℃で保存した、エタノール中の10-2M 保存溶
液から出発する)。3日後、培地をマルチチャネルピペ
ットでウェルから除去して、NBT溶液(200nMホル
ボールミリステートアセテートを含むリン酸緩衝化生理
食塩水中1mg/ml)100mlで置換した。更に1時間37
℃でインキュベーション後、NBT溶液を除去して0.
01NHCl中の10%ドデシル硫酸ナトリウム100
mlを添加した。自動プレートリーダーを使用して540
nmで吸光度測定により、還元されたNBTの量を定量し
た。3ウェルの平均値を計算した。標準誤差(S.E.M.)
は5〜10%の間であった。値は、同じ実験において1
00〜1,000nMカルシトリオールで得られた最大分
化に対するパーセントとして表した。この最大値の50
%をもたらす濃度(nM)をグラフから決定し、表IIにE
50として示す。
【0051】
【表2】
【0052】上記結果から、式(I)の化合物が、HL
−60細胞の分化を誘導し、その結果これらの腫瘍細胞
の増殖を阻止することが判る。したがって、式(I)の
化合物は、白血病のような新生物疾患の治療に有用であ
る。
【0053】ざ瘡及び脂漏性皮膚炎のような皮脂腺疾患
の治療用の薬剤としての式(I)の化合物の有用な活性
は、下記の試験方法により証明することができる。
【0054】皮脂腺細胞の増殖の阻害 美容外科手術で除去した顔の皮膚から誘導された成人ヒ
ト皮脂腺から皮脂腺細胞を単離した。この方法は、Dora
n らの論文(J. Invest. Dermatol. 96: 341-348 (199
1))に記載されている。
【0055】この細胞を10%ウシ胎児血清及び4mg/m
l デキサメタゾンを含有するイスコブ培地中で、増殖を
阻止した3T3マウス繊維芽細胞の層上で培養した。
【0056】細胞を試験化合物を含まない培地に蒔い
て、次に最初に蒔いてから24〜48時間後に新しい培
地中の化合物を与えた。この培養物に、試験化合物を含
有する新しい培地を48時間毎に与えた。回収の日に、
培養物をリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中の0.0
3%エチレンジアミン四酢酸(EDTA)で洗浄して、
3T3繊維芽細胞のみを除去した。残った皮脂腺細胞コ
ロニーを、皮脂腺細胞の単一細胞懸濁液を作成するた
め、0.05%トリプシン/0.03%EDTA中でイ
ンキュベートした。細胞を懸濁し、激しく混合して、単
一細胞懸濁液を調製し、血球計でカウントした。
【0057】全ての化合物は下記の方法で扱った。保存
溶液は、脱気した100%エタノール中の10-2M 溶液
として調製し、暗所で−20℃で保存した。1ケ月より
永く保存した溶液は使用しなかった。実験で使用する間
アリコートにした溶液は1度に解凍し、直接に完全培地
中に適切な濃度に希釈して使用した。
【0058】本化合物は、以下の濃度でインビトロでの
皮脂腺細胞の増殖の阻害について試験した:10-8、1
-7及び10-6M 。
【0059】結果は、コントロール培養物(媒質のみで
処理した)と比較して50%の皮脂腺細胞の増殖を阻害
するのに必要な化合物の量(ED50)としてmMで下記表
IIIに要約する。
【0060】
【表3】
【0061】上記結果から、式(I)の化合物が、皮脂
腺細胞増殖を阻害することが判る。したがって、式
(I)の化合物は、ざ瘡及び脂漏性皮膚炎のような皮脂
腺疾患の治療に有用である。
【0062】免疫系の調節を必要とする疾患の治療用薬
剤としての式(I)の化合物の有用な活性は、下記によ
り証明することができる。
【0063】ヒトT細胞におけるγ−インターフェロン
放出の阻害 健常ドナーの静脈血から、フィコール−ペーク(Ficoll
-Paque)の上のバッフィコート白血球の遠心分離により
単核球を単離した。リンパ球(70〜80%T細胞)
を、10%FCSを補足したRPMI1640培地に懸
濁して、106 細胞/ml に調整した。この細胞懸濁液1
00μl を平底マイクロタイターウェルに接種し、T細
胞特異的な分裂促進物質であるフィトヘマグルチニン
(PHA)1mg/ml で刺激した。接種直後、下記表IVに
リストした試験化合物を添加して、最終濃度1×10
-11M〜1×10-6M にした。全ての試験は四重測定で行
った。
【0064】3及び4日目に、培地をウェルから除去し
て、IFN−gの含量をELISAにより分析した。値
は、コントロール(試験化合物を含まない試料)に対す
るパーセントとして表す。コントロール値の50%をも
たらす濃度をグラフにより決定し、表IVにIC50(阻害
濃度)として示す。
【0065】
【表4】
【0066】ヒトT細胞の増殖の阻害 健常ドナーの静脈血から、フィコール−ペーク(Ficoll
-Paque)の上のバッフィコート白血球の遠心分離により
単核球を単離した。リンパ球(70〜80%T細胞)
を、10%FCSを補足したRPMI1640培地に懸
濁して、106 細胞/ml に調整した。この細胞懸濁液1
00μl を平底マイクロタイターウェルに接種し、PH
A1mg/ml で刺激した。接種直後、下記表Vにリストし
た試験化合物を添加して、最終濃度1×10-11M〜1×
10-6M にした。全ての試験は四重測定で行った。
【0067】3及び4日後、 3H−チミジン(5Ci/mmo
l)を1mCi/ウェルの濃度でウェルに添加した。増殖期の
最後の6時間、細胞をパルス標識した。次に細胞を、細
胞回収器を使用して96ウェルフィルタープレートに回
収した。40℃で真空下で20〜30分間乾燥後、シン
チレーター20μl を添加し、フィルターに結合した放
射活性をカウントした。値はコントロール(試験化合物
を含まない試料)に対するパーセントとして表す。コン
トロール値の50%をもたらす濃度をグラフにより決定
し、表VにIC50(阻害濃度)として示す。
【0068】
【表5】
【0069】上記結果から、式(I)の化合物が、ヒト
T細胞のg−インターフェロン放出を阻害し、ヒトT細
胞の増殖を阻害することが判る。したがって、式(I)
の化合物は、移植の拒絶、移植片対宿主疾患などのよう
な、免疫系の調節を必要とする疾患の治療に有用であ
る。
【0070】マウスにおけるカルシウム負荷試験 カルシウム恒常性の大きな変化は、マウスの体重増加に
強く影響する。
【0071】マウス(体重25〜30g)に連続4日
間、本化合物を毎日皮下投与した。5日の処理期間の直
前と終了時に体重を記録した。「最大耐量」(HTD)
はこの処理期間に体重増加ゼロをもたらす用量である。
結果は表VIに示す。
【0072】
【表6】
【0073】上記結果から、式(I)の化合物は、1,
25−ジヒドロキシコレカルシフェロールよりも耐性が
高いことが判る。
【0074】本発明の式(I)の化合物を含む経口投与
剤型は、薬学的に許容しうる担体物質と共にカプセル
剤、錠剤などに組み込むことができる。
【0075】カプセル剤などに組み込むことができる薬
剤学的に許容しうる担体物質を以下に例示する:トラガ
ントゴム、アカシア、トウモロコシデンプン、又はゼラ
チンのような結合剤;リン酸二カルシウムのような賦形
剤;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、アルギン
酸などのような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのよ
うな滑沢剤;ショ糖、乳糖、又はサッカリンのような甘
味料;ペパーミント、冬緑油又はチェリー油のような香
料。コーティング剤として、又は投与単位の物理的な剤
型を変えるために、種々の他の物質が含まれてもよい。
例えば、錠剤はセラック、糖、又は両方でコーティング
してもよい。シロップ剤又はエリキシル剤は、活性化合
物、甘味料としてショ糖、保存料としてメチル及びプロ
ピルパラベン、色素、並びにチェリー又はオレンジ風味
のような香料を含有してもよい。
【0076】本発明の式(I)の化合物を含む局所投与
剤型は、ペトロラタム、ラノリン、ポリエチレングリコ
ールなどのような、油性、吸収性、水溶性及び乳剤型の
基剤を有する処方を包含する、軟膏剤及びクリーム剤を
含む。
【0077】ローション剤は、液体製剤であり、単純液
剤から微細に分配された物質を含有する水性又は水アル
コール性製剤まで様々である。ローション剤は、懸濁剤
又は分散剤(例えば、エチルセルロース、メチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体;ゼラチン又はゴム)を含
有してもよく、そしてこれらは、水、アルコール、グリ
セリンなどから調製された媒質中に活性成分を包含して
いる。
【0078】ゲル剤は、活性成分の溶液又は懸濁液を担
体媒質中にゲル化することにより調製された半固体製剤
である。水和物であっても無水物であってもよい、この
媒質は、カルボキシポリメチレンのようなゲル化剤を使
用してゲル化し、水酸化ナトリウムのようなアルカリ
類、及びポリエチレンココアミンのようなアミン類の使
用により適正なゲル濃度まで中和する。
【0079】本明細書で使用される「局所用」という用
語は、適切な薬剤担体に組み込まれ、局所作用の発現の
ため障害部位に適用する、活性成分の使用を意味する。
したがって、局所用組成物は、皮膚との直接接触により
化合物が外用される薬剤の剤型を含む。局所用剤型は、
ゲル剤、クリーム剤、ローション剤、軟膏剤、粉剤、エ
ーロゾル、及び式(I)の化合物を既知の局所用担体製
剤物質と混合することにより得られる、皮膚に医薬を適
用するための他の従来剤型を含む。
【0080】
【実施例】下記の実施例は、本発明を更に説明するため
に提供するものであり、本発明を何ら限定するものでは
ない。
【0081】実施例1 3−メチル−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−ブ
チン(式(IX)) 無水N,N−ジメチルホルムアミド50ml中の3−メチ
ル−3−ヒドロキシ−ブチン25g(0.29mol)の溶
液に、イミダゾール44.5g(0.65mol)を添加し
た。反応混合物を氷浴中で冷却後、t−ブチルジメチル
シリルクロリド50g(0.33mol)を添加した。反応
混合物を氷浴中で15分間及び室温で一晩撹拌した。次
にジメチルアミノピリジン250mgを添加し、70℃で
2時間加熱した。この反応混合物を冷水1リットルに注
ぎ入れ、エーテル5×150mlで抽出した。エーテル抽
出物を水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、蒸発乾固した。シリカゲルカラムでペンタンによる
フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、設定真空
(house vacuum)下で蒸留(沸点120℃)して、標題
化合物31.81g(54%)を得た。 1H−NMR
(CDCl3):δ0.87(s, 9H), 1.47(s, 6H), 2.39(s,
1H) 。元素分析:C1122OSiの計算値:C66.60, H
11.18; 実測値:C 66.13, H 11.46。
【0082】実施例2 4−メチル−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−ペ
ンチナール(式(X)) −78℃に冷却した無水テトラヒドロフラン25ml中の
3−メチル−3−t−ブチル−ジメチル−シリルオキシ
−ブチン10g(50mmol)の溶液に、ヘキサン中の
1.6M n−ブチルリチウム40ml(63mmol)を40
分間で滴下した。−78℃で1時間撹拌後、N,N−ジ
メチルホルムアミド31ml(400mmol)を滴下して、
0.5時間撹拌を続けた。次に反応混合物を水及び食塩
水300mlに注ぎ入れて、ペンタン4×75mlで抽出し
た。この抽出物を塩化アンモニウム溶液、水及び食塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、蒸発乾固した。
蒸留により精製して、標題化合物(8mmHgで沸点92〜
94℃)8.88g(78%)を得た。 1H−NMR
(CDCl3):δ0.87(s, 9H), 1.54(s, 6H), 9.24(s,1
H) 。
【0083】実施例3 エピマー混合物としての3aR−〔1(R*),3aα,
4β,7αb〕−3,3a,5,6,7,7a−ヘキサ
ヒドロ−7a−メチル−1〔2(R,S)−ヒドロキシ
−5−(tert−ブチル−ジメチルシリルオキシ)−1,
5−ジメチル−3−ヘキシニル〕−4H−インデノール
アセタート(式(VI)) −78℃に冷却した無水塩化メチレン5ml中の酢酸〔3
aR−Z,3aα,4β,7αβ〕−1−エチリデン−
オクタヒドロ−7a−メチル−1H−4−インデノール
2g(9mmol)及び4−メチル−4−tert−ブチル−ジ
メチルシリルオキシ−ペンチナール2.25g(9mmo
l)の溶液に、塩化ジメチルアルミニウムの1M 溶液2
0ml(20mmol)を10分間で添加した。2時間後TL
Cによると反応は半分しか終了していなかったため、更
にアルデヒド2.25g及び塩化ジメチルアルミニウム
20mlを添加した。更に1時間撹拌後、反応が終了し
た。これを2N 重炭酸カリウム600mlに注ぎ入れて、
酢酸エチル4×100mlで抽出した;抽出物を水及び食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、蒸発乾固し
た。最初に塩化メチレン、次にヘキサン−酢酸エチル
(3:1)によるシリカゲルカラムのフラッシュクロマ
トグラフィーにより、標題エピマー混合物4.16g
(100%)を得た。
【0084】エピマーの分離は、ヘキサン−酢酸エチル
(10:1)によるHPLCにより行い、2R−エピマ
ー〔融点47〜48℃;〔α〕D 25 +7.20°(c
0.555EtOH); 1H−NMR(CDCl3):δ
0.15(s, 3H, SiCH3), 0.16(s,3H, SiCH3), 0.86(s, 9H,
Si-t-Bu), 1.04(s, 3H, CH3), 1.14(d, 3H, J=6.9Hz,C
H3), 1.44(s, 6H, 2CH3), 2.05(s, 3H, CH3CO), 2.40
(p, 1H, J=6.4Hz, CH),4.43(t, 1H, J=6.3Hz, CH), 5.2
1(brs, 1H, CHOAc), 5.68(brs, 1H, =CH-) ;元素分
析:C26444 Siの計算値:C 69.59, H 9.88; 実
測値:C 69.85, H 9.74 〕を3.25g(78%)、
【0085】及び2S−エピマー〔融点77〜79℃;
〔α〕D 25 +18.12°(c0.524EtOH);
1H−NMR(CDCl3):δ0.17(2s, 6H, 2SiCH3),
0.87(s, 9H, Si-t-Bu), 1.03(s, 3H, CH3), 1.14(d, 3
H, J=6.9Hz, CH3), 1.47(s, 6H,2CH3), 2.05(s, 3H, CH
3CO), 2.37(p, 1H, CH), 4.40(dd, 1H, J=3.7 及び7.8H
z, CH), 5.21(brs, 1H, CHOAc), 5.54(brs, 1H, =CH-)
;元素分析:C26444 Siの計算値:C 69.59, H
9.88; 実測値:C 69.42, H 10.15〕0.754g(1
8%)を得た。
【0086】実施例4 〔3aS−〔3(1S* ,2S*),3aα,7α,7α
β〕〕−3−〔5−〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチル−シリル〕オキシ〕−1,5−ジメチル−4−
(フェニルスルフィニル)−2,3−ヘキサジエニル〕
−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−
メチル−1H−インデン−7−オールアセタート(式
(VII)) 無水エーテル20ml中の〔3aS−〔3(1R* ,2S
*),3aα,7α,7αβ〕〕−7−(アセチルオキ
シ)−α−〔3〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリル〕オキシ−3−メチル−1−ブチニル〕−3
a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−β,3a−
ジメチル−1H−インデン−3−エタノール802mg
(1.8mmol)の溶液に、トリエチルアミン0.5ml
(3.6mmol)を添加した。ドライアイス浴中で−78
℃に冷却後、新たに調製したフェニルスルフィニルクロ
リド8ml(4mmol)を2時間のうちに添加した。次に反
応混合物を水で希釈し、エーテルで抽出した。エーテル
抽出物を2N 重炭酸カリウムでし、続いて水で中性にな
るまで洗浄し、そして食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、エーテル溶液を蒸発乾固した。粗生成物を
ヘキサン−酢酸エチル(4:1)によるフラッシュクロ
マトグラフィー、次にヘキサン−酢酸エチル(3:1)
による分取HPLCにより精製して、2つのスルホキシ
ドエピマーの混合物として標題化合物878mg(88.
2%)を得た。
【0087】実施例5 〔3aS−〔3(1S* ,2R*),3aα,7α,7α
β〕〕−3−〔5−〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル〕オキシ〕−1,5−ジメチル−2,3−
ヘキサジエニル〕−3a,4,5,6,7,7a−ヘキ
サヒドロ−3a−メチル−1H−インデン−7−オール
(式(II)) 無水エーテル550ml中の〔3aS−〔3(1S* ,2
*),3aα,7α,7αβ〕〕−3−〔5−
〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキ
シ〕−1,5−ジメチル−4−(フェニルスルフィニ
ル)−2,3−ヘキサジエニル〕−3a,4,5,6,
7,7a−ヘキサヒドロ−3α−メチル−1H−インデ
ン−7−オールアセタート1.68g(3.02mmol)
の溶液に、無水メタノール0.432ml(11.174
mmol)を添加した。こうして得られた混合物をペンタン
−液体窒素浴中で−100℃に冷却し、1.7M tert−
ブチルリチウム10.6ml(18.12mmol)を10分
のうちに滴下した。TLCにより反応が終了したことが
判った。メタノール8.0mlで反応を停止させ、エーテ
ル層を水、次に食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
して溶媒を留去した。残渣をエタノール12mlに溶解
し、2N 水酸化ナトリウム7mlの添加後、70℃で3時
間加熱した。この反応混合物を水−食塩水(1:1)で
希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水及び食塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。こ
の粗生成物を、ヘキサン−酢酸エチル(7:1)による
分取HPLCにより精製した。標題化合物593mg(5
0.25%)を得て、冷凍庫中で結晶化した。〔融点6
4〜65℃;〔α〕D 25 +99.62°(c0.5,E
tOH); 1H−NMR(CDCl3):δ0.07(s, 6H,
SiMe2), 0.85(s, 9H, Si-t-Bu), 1.09(s, 3H, CH3), 1.
11(d, 3H, J=7Hz, CH3), 1.29(s, 3H, CH3), 1.30(s, 3
H, CH3), 1.98, 2.27(m, 2H, CH2), 2.83(brm, 1H, C
H), 4.18(brs, 1H, CH), 5.28(t,1H, J=6.3Hz, =CH-),
5.32(dd, 1H, J=2.8 及び6.3Hz, =CH-), 5.43(brs, 1H,
=CH-) 。元素分析:C24422 Si2 の計算値:C 7
3.78, H 10.84; 実測値:C 73.89, H 11.08〕。
【0088】実施例6 〔3aS−〔3(1S* ,2R*),3aα,7αβ〕〕
−3−〔5−〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリル〕オキシ〕−1,5−ジメチル−2,3−ヘキサ
ジエニル〕−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒド
ロ−3α−メチル−1H−インデン−7−オン(式(II
I)) 無水塩化メチレン8ml中の〔3aS−〔3(1S* ,2
*),3aα,7αβ〕〕−3−〔5−〔〔(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキシ〕−1,5−
ジメチル−2,3−ヘキサジエニル〕−3a,4,5,
6,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−メチル−1H−イ
ンデン−7−オール390mg(1mmol)の溶液を、ジク
ロム酸ピリジニウム1.694g(4.5mmol)及びp
−トルエンスルホン酸ピリジニウム85mgで少量ずつ処
理した。反応混合物を室温で4.5時間撹拌した。エー
テル20mlの添加後、この混合物を20分間撹拌し、次
にセライトで濾過し、残渣をエーテル3×50mlで洗浄
した。瀘液を氷冷1N HCl 20ml、水、2N 重炭酸
カリウム40ml及び水−食塩水混合物で洗浄した。水層
を酢酸エチル2×100mlで抽出した。合わせた有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物
を、ヘキサン−酢酸エチル(15:1)によるフラッシ
ュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物35
0mg(90%)を得た。
【0089】実施例7 1,25−ジヒドロキシ−16,22S,23−トリエ
ン−コレカルシフェロール 無水テトラヒドロフラン8ml中の〔3S−(1Z,3
a,5b)〕−2−〔3,5−ビス〔〔(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル〕オキシ〕−2−メチレン
−シクロ−ヘキシリデン〕−エチル−ジ−フェニルホス
フィンオキシド820mg(0.141mmol)の溶液に、
−78℃でヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム
0.856ml(1.37mmol)を滴下した。5分間撹拌
後、こうして生成した赤色溶液に、無水テトラヒドロフ
ラン5ml中の〔3aS−〔3(1S*,2R*),3a
a,7ab〕〕−3−〔5−〔〔(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリル〕オキシ〕−1,5−ジメチル−
2,3−ヘキサジエニル〕−3a,4,5,6,7,7
a−ヘキサヒドロ−3a−メチル−1H−インデン−7
−オン350mg(0.9mmol)の溶液を10分間で滴下
した。この反応物をアルゴン下で−78℃で90分間撹
拌し、次に2N 酒石酸ナトリウムカリウム水溶液と2N
KHCO3 水溶液の1:1混合物10mlの添加により反
応を停止させ、酢酸エチル3×125mlで抽出した。有
機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発
乾固した。残渣をヘキサン−酢酸エチル(40:1)に
よるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ト
リアルキルシリル化された標題化合物475mgを得て、
これを無水テトラヒドロフラン6mlに溶解し、アルゴン
下でテトラヒドロフラン中の1M フッ化テトラブチルア
ンモニウム6.4mlで処理した。反応混合物を室温で4
5.5時間撹拌した。水5mlで反応を停止させ、真空下
でテトラヒドロフランを除去後、反応物を酢酸エチル3
×120mlで抽出した。有機層を水と食塩水の混合物で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。粗生
成物を、ヘキサン−酢酸エチル(1:3)によるフラッ
シュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物1
72mg(46.5%)を得た。〔α〕D 25+67.5°
(c0.2,EtOH)。UVmax(EtOH):2
58〜259nm(e11520)。 1H−NMR(2
0:1,CDCl3 DMSO−d6):δ0.73(s, 3H, CH
3), 1.16(d, 3H, J=6.7Hz, CH3), 1.34(s, 6H, 2CH3),
4.22(brm, 1H, CH), 4.43(brm, 1H, CH), 4.98(s, 1H,
=CH2のCH), 5.34-5.42(m, 4H,=CH2のCH, アレン, =CH
-), 6.14(d, 1H, J=11Hz, =CH-), 6.35(d, 1H, J=11Hz,
=CH-) 。
【0090】実施例8 〔3aS−〔3(1S* ,2R*),3aα,7α,7a
β〕〕−3−〔5−〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル〕オキシ〕−1,5−ジメチル−4−(フ
ェニルスルフィニル)−2,3−ヘキサジエニル〕−3
a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−メチ
ル−1H−インデン−7−オールアセタート(式(XI
V)) 無水エーテル40ml中の〔3aS−〔3(1R* ,2R
*),3aα,7α,7aβ〕〕−7−(アセチルオキ
シ)−α−〔3〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ル−シリル〕オキシ〕−3−メチル−1−ブチニル〕−
3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−β,3a
−ジメチル−1H−インデン−3−エタノール681mg
(1.52mmol)の溶液に、トリエチルアミン0.42
3ml(3.04mmol)を添加した。この撹拌混合物に−
78℃で新たに調製したフェニルスルフェニルクロリド
を、黄色が持続するまで滴下した。更に1時間撹拌後、
反応混合物を室温に加温し、水で希釈してエーテルで抽
出した。エーテル抽出物を2N 重炭酸カリウム、水及び
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、蒸発乾固
した。粗生成物を、最初に酢酸エチルによるフラッシュ
クロマトグラフィー、次いでヘキサン−酢酸エチル
(3:1)によるHPLCにより精製して、標題のスル
ホキシドエピマー655mg(51%)を得た。
【0091】実施例9 〔3aS−〔3(1S* ,2S*),3aα,7α,7a
β〕〕−3−〔5−〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル〕オキシ〕−1,5−ジメチル−2,3−
ヘキサジエニル〕−3a,4,5,6,7,7a−ヘキ
サヒドロ−3a−メチル−1H−インデン−7−オール
(式(XI)) 無水エーテル200ml中の〔3aS−〔3(1S* ,2
*),3aα,7α,7aβ〕〕−3−〔5−
〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキ
シ〕−1,5−ジメチル−4−(フェニルスルフィニ
ル)−2,3−ヘキサジエニル〕−3a,4,5,6,
7,7a−ヘキサヒドロ−3a−メチル−1H−インデ
ン−7−オールアセタート655mg(1.18mmol)の
溶液に、無水メタノール0.176ml(4.35mmol)
を添加した。こうして得られた混合物をペンタン−液体
窒素浴中で−100℃に冷却し、1.7M tert−ブチル
リチウム8ml(14.1mmol)を、色が褐色がかった黄
色に変わるまで滴下した。TLCにより反応が終了した
ことが判った。メタノール4mlで反応を停止させ、水で
中性まで洗浄し、次に食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥して溶媒を留去した。残渣(730mg)をエタノ
ール8mlに溶解し、2N 水酸化ナトリウム4mlの添加
後、70℃で1−1/2時間加熱した。食塩水−水で希
釈後、これを酢酸エチルで抽出した。抽出物を水で中性
になるまで洗浄し、次に食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥して蒸発乾固した。粗生成物(610mg)をヘ
キサン−酢酸エチル(7:1)によるHPLCにより精
製して、標題化合物208mg(45.2%)を得た;
〔α〕D 25 10.82°(c0.5%,EtOH); 1
H−NMR(CDCl3):δ0.08(s, CH, SiMe2), 0.86
(s, 9H, Si-t-Bu), 1.09(s, 3H, CH3),1.13(d, 3H, J=
6.9Hz, CH3), 1.99, 2.27(m, 2H, CH2), 2.83(m, 1H, C
H), 4.18(brs, 1H, CH), 5.21(t, 1H, J=6.4Hz, =CH-),
5.34(dd, 1H, J=2.7 及び6.4Hz,=CH-), 5.44(brs, 1H,
=C-)。
【0092】実施例10 〔3aS−〔3(1S* ,2S*),3aa,7ab〕〕
−3−〔5−〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリル〕オキシ〕−1,5−ジメチル−2,3−ヘキサ
ジエニル〕−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒド
ロ−3a−メチル−1H−インデン−7−オン(式(XI
I)) 無水塩化メチレン9ml中の〔3aS−〔3(1S* ,2
*),3aa,7a,7ab〕〕−3−〔5−
〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキ
シ〕−1,5−ジメチル−2,3−ヘキサジエニル〕−
3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−メ
チル−1H−インデン−7−オール415mg(1.06
mmol)の溶液を、ジクロム酸ピリジニウム1.2g
(3.19mmol)及びp−トルエンスルホン酸ピリジニ
ウム60mgで処理した。室温で2時間撹拌後、更にジク
ロム酸ピリジニウム564mg(1.5mmol)及びp−ト
ルエンスルホン酸ピリジニウム28mgを添加して、反応
混合物を2.5時間以上室温で撹拌した。次にエーテル
25mlを添加し、20分間撹拌後、この混合物をセライ
トで濾過し、エーテル(3×50ml)で洗浄した。瀘液
を氷冷1N HCl 20ml、水、2N KHCO3 (40
ml)及び水と食塩水の混合物で洗浄した。水層を酢酸エ
チルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル
(15:1)によるフラッシュクロマトグラフィーによ
り精製して、標題化合物310mg(75%)を得た。
【0093】実施例11 1,25−ジヒドロキシ−16,22R,23−トリエ
ン−コレカルシフェロール 無水テトラヒドロフラン8ml中の〔3S−(1Z,3
α,5β)〕−2−〔3,5−ビス〔〔(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル〕オキシ〕−2−メチレン
−シクロ−ヘキシリデン〕−エチル−ジフェニルホスフ
ィンオキシド755mg(1.3mmol)の溶液に、−78
℃でヘキサン中の1.6Mn−ブチルリチウム0.79
ml(1.26mmol)をアルゴン下で滴下により添加し
た。5分間撹拌後、こうして生成した赤色溶液に無水テ
トラヒドロフラン4ml中の〔3aS−〔3(1S* ,2
*),3aα,7aβ〕〕−3−〔5−〔〔(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキシ〕−1,5−
ジメチル−2,3−ヘキサジエニル〕−3a,4,5,
6,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−メチル−1H−イ
ンデン−7−オン310mg(0.8mmol)の溶液を10
分間で滴下した。この混合物をアルゴン下−78℃で更
に90分間撹拌し、次に2N 酒石酸ナトリウムカリウム
水溶液と2N KHCO3 水溶液の1:1混合物10mlの
添加により反応を停止させ、酢酸エチル3×120mlで
抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥して蒸発乾固した。トリアルキルシリル化粗最終生
成物をヘキサン−酢酸エチル(40:1)によるフラッ
シュクロマトグラフィーにより精製した。こうして精製
した中間体434mgを無水テトラヒドロフラン5.5ml
に溶解し、アルゴン下でテトラヒドロフラン中の1M フ
ッ化テトラブチルアンモニウム9.96mlで、室温で7
1時間撹拌することにより処理した。水5mlで反応停止
後、真空下でテトラヒドロフランを除去し、残渣を水で
希釈して酢酸エチル3×120mlで抽出した。有機層を
水と食塩水の混合物で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
て蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル
(1:3)によるフラッシュクロマトグラフィーにより
精製して、標題化合物215mg(65.5%)を得て、
これをテトラヒドロフランとギ酸メチルの混合物(1:
7)から結晶化した;融点174〜176℃、〔α〕D
25 +0°(c0.2,EtOH)。UVmax(Et
OH):264nm(e17080)。1H−NMR(C
3 OD):δ0.74(s, 3H, CH3), 1.18(d, 3H, J=6.9H
z, CH3), 1.30(s, 3H, CH3), 1.31(s, 3H, CH3), 1.52
(m, 1H, CH2のCH), 1.89(t, 2H,J=5.6Hz, CH2), 4.13
(q, 1H, J=5.3Hz, CH), 4.36(t, 1H, J=5.8Hz, CH), 5.
21(t, 1H, J=6.7Hz, =CH-), 5.30(s, 1H, =CH2のCH),
5.33(dd, 1H, J=2.3 及び6.2Hz, =CH-), 5.45(s, 1H, =
CH-), 6.17(d, 1H, J=11.2Hz, =CH-), 6.3(d, 1H, J=1
1.2Hz, =CH-)。
【0094】下記の製剤剤型はそれ自体既知の方法で調
製した:
【0095】実施例12
【0096】
【表7】
【0097】実施例13
【0098】
【表8】
【0099】実施例14
【0100】
【表9】
【0101】実施例15
【0102】
【表10】
【0103】実施例16
【0104】
【表11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェローム・アンソニー・ラコベリー アメリカ合衆国、ニュージャージー 07652、パラマス、テューレン・コート 459 (72)発明者 ミラン・ラドージェ・ウスココヴィック アメリカ合衆国、ニュージャージー 07043、アッパー・モンクレア、ハイラン ド・アベニュー 253

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、Rは、ヒドロキシであり、かつR′とR″は、
    同時にHであるか、又はR′とR″は一緒になって=C
    2 を形成するか、あるいはRは、水素又はフルオロで
    あり、かつR′とR″は一緒になって=CH2 を形成す
    る)で示される化合物。
  2. 【請求項2】 1,25−ジヒドロキシ−16,22
    S,23−トリエン−コレカルシフェロール又は1,2
    5−ジヒドロキシ−16,22R,23−トリエン−コ
    レカルシフェロールである、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 有効量の請求項1又は2記載の式(I)
    の化合物及び不活性担体を含むことを特徴とする、皮膚
    の過剰増殖及び腫瘍細胞を阻害する、乾癬のような過剰
    増殖性皮膚疾患、白血病のような新生物疾患、並びにざ
    瘡及び脂漏性皮膚炎のような皮脂腺疾患の治療のための
    医薬組成物。
JP9064030A 1996-03-21 1997-03-18 1,25−ジヒドロキシ−16,22,23−トリスデヒドロ−コレカルシフェロール誘導体 Expired - Fee Related JP2801587B2 (ja)

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