JPH1074863A - 高周波用半導体装置の実装構造 - Google Patents

高周波用半導体装置の実装構造

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JPH1074863A
JPH1074863A JP8229922A JP22992296A JPH1074863A JP H1074863 A JPH1074863 A JP H1074863A JP 8229922 A JP8229922 A JP 8229922A JP 22992296 A JP22992296 A JP 22992296A JP H1074863 A JPH1074863 A JP H1074863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波信号を伝送損失を低減し、特性劣化なく
伝送するとともに、実装部分で信号の反射を抑制し伝送
特性の優れた実装構造を提供する。 【解決手段】キャビティ4内部の誘電体基板2の表面
に、半導体素子5と電気的に接続された第1の信号伝送
線路8と、誘電体基板2の底面に第2の信号伝送線路1
0とを形成し、第1の信号伝送線路8と第2の信号伝送
線路10を電磁結合させてなる高周波用半導体装置1
を、第2の信号伝送線路10によって外部電気回路基板
20の配線層21に実装してなる実装構造であって、半
導体装置1の誘電体基板2を誘電率7以上の高誘電率材
料により、外部電気回路基板20の絶縁基板を誘電率7
以下の低誘電率材料によってそれぞれ形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯から
ミリ波帯領域の高周波用として用いられる高周波用半導
体装置を高周波信号の特性劣化を低減して外部電気回路
に実装するための実装構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、マイクロ波やミリ波の信号を取り扱
う高周波用半導体装置では、図7(a),(b)に示す
ように、誘電体からなる絶縁基板40と蓋体41により
形成されたキャビティ42内に高周波用半導体素子43
を搭載して気密に封止されている。そして、高周波信号
の入出力および外部電気回路基板への実装は、図7
(a)に示されるように、高周波用半導体素子43とワ
イヤボンディングやリボン等で電気的に接続された、ス
トリップ線路等の信号伝送線路44を壁体45を通過し
てキャビティ42外に引出し、これをさらに基板の側面
を経由して底面に配設した半導体装置が特開昭61−1
68939号等にて提案され、その他、図7(b)に示
すように、絶縁基板40の底面に信号伝送線路48を形
成し、この伝送線路48と半導体素子43とをスルーホ
ール49を通じて接続した半導体装置が提案されてい
る。これらの半導体装置は、通常、伝送線路48を外部
電気回路基板46の配線層47と半田等によって接続さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
(a)の場合、伝送線路44が壁体45を通過する場
合、壁体通過部で信号線路がマイクロストリップ線路か
らストリップ線路へと変換されるため、信号線路幅を狭
くする必要がある。その結果、この通過部で反射損、放
射損が発生しやすいため高周波信号の特性劣化が起こり
やすくなるという問題がある。また、伝送線路44が基
板の側面で曲折することから、ミリ波帯で用いた場合、
伝送線路が曲折することにより反射が大きくなり信号を
送受することが困難となる。また、素子搭載面の側面に
伝送線路を形成する関係上、半導体装置自体も必然的に
大きくなるため回路基板の小型化が困難であった。
【0004】これに対して、図7(b)は、スルーホー
ル49によって壁体を通過することなく、線路自体も曲
折されないために、信号の特性劣化は小さいが、伝送す
る信号の使用周波数が10GHz以上になるとスルーホ
ール49での透過損失が急激に大きくなるために、マイ
クロ波帯からミリ波帯領域の信号を特性劣化なく伝送す
ることが困難であった。
【0005】また、高周波半導体装置における絶縁基板
は、一般に、Al2 3 、ガラスセミックス、AlN等
が用いられ、外部電気回路基板の絶縁基板としては、上
記セラミックスやプリント基板等が用いられ、半導体装
置を外部電気回路基板に実装する場合には、半導体装置
の接続端子を回路基板の配線層に半田等にて実装してい
るが、かかる実装方法では、信号の周波数によっては、
実装部分で反射が生じ伝送損失が大きかったり、伝送自
体が困難となる場合もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、高周波用
としての半導体装置において、信号の特性の劣化なしに
面実装可能な半導体装置の構造について検討を重ねた結
果、高周波半導体素子搭載面側と、基板の底面に信号伝
送線路を形成し、それらを電磁結合させることにより伝
送損失を低減できること、また、底面側の信号伝送線路
をもって外部電気回路基板の配線層に直接実装するこ
と、さらに、半導体装置側の誘電体基板を高誘電率化
し、外部電気回路基板側の絶縁基板を低誘電率化するこ
とにより、実装時における伝送損失を低減できることを
見いだし本発明に至った。
【0007】即ち、本発明の高周波用半導体装置の実装
構造は、誘電体基板と蓋体により形成されるキャビティ
内部に高周波半導体素子が搭載され、前記キャビティ内
部の前記誘電体基板の表面に、前記半導体素子と電気的
に接続された第1の信号伝送線路と、前記絶縁基板の底
面に第2の信号伝送線路とを形成し、前記第1の信号伝
送線路と第2の信号伝送線路を電磁結合させてなる高周
波用半導体装置を、前記第2の信号伝送線路によって外
部電気回路基板表面の配線層に直接実装してなる実装構
造であって、前記半導体装置の誘電体基板を誘電率7以
上の高誘電率材料により、前記外部電気回路基板の絶縁
基板を誘電率7以下の低誘電率材料によってそれぞれ形
成したことを特徴とするものである。
【0008】特に、前記半導体装置は、グランド層と電
源層を具備し、前記外部電気回路基板の配線層に対し
て、前記グランド層および該電源層は半田によって接続
し、前記信号伝送線路は半田等の接着材を用いることな
く、重畳して接続することを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、誘電体基板と蓋体により
形成されるキャビティ内部において半導体素子と電気的
に接続された第1の信号伝送線路と、前記誘電体基板の
底面に形成された第2の信号伝送線路とを、前記誘電体
基板を介して対峙する位置に形成して電磁結合させるこ
とにより、伝送線路が蓋体の側壁を通過することなく結
合できるために、側壁通過部において信号線路がマイク
ロストリップ線路からストリップ線路へと変換されるた
めの反射損、放射損の発生がなく、またスルーホールや
ビアホール等による透過損失の影響を受けることがない
ため、高周波信号を伝送損失を抑制し、かつ必要な周波
数の信号を通過伝送することができる。また、半導体装
置における第1および第2の信号伝送線路を形成する誘
電体基板を誘電率が7以上の誘電体材料によって形成
し、また、外部電気回路基板の絶縁基板を誘電率7以下
の低誘電率の材料によって構成することにより、半導体
装置から外部電気回路基板への信号の伝達を伝送損失を
低減することができる。
【0010】さらに、外部電気回路基板への実装におい
て、前記半導体装置は、グランド層と電源層を具備し、
前記外部電気回路基板の配線層に対して、前記グランド
層および該電源層は半田によって接続し、前記信号伝送
線路は半田等の接着材を用いることなく、重畳して接続
することによって、半田等の接着材による信号の反射な
く、信号伝送損失をさらに低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における高周波用半導体装
置の一例を図1に示した。図1によれば、高周波用半導
体装置1は、誘電体材料からなる誘電体基板2と蓋体3
によりキャビティ4が形成されており、そのキャビティ
4内には、IC等の半導体素子5が搭載されている。
【0012】本発明によれば、上記の半導体装置のキャ
ビティ4内には、半導体素子5に信号を伝送するための
線路として、マイクロストリップ線路、ストリップ線
路、グランド付コプレーナ線路のうちから選ばれる1種
の信号伝送線路が誘電体基板2の表面に形成されてい
る。
【0013】蓋体3は、キャビティ4からの電磁波が外
部に漏洩するのを防止できる材料から構成され、セラミ
ックス、セラミック 金属複合材料、ガラスセラミック
ス等が使用できるが、これらの材料中に電磁波を吸収さ
せることのできるカーボン等の電磁波吸収物質を分散さ
せたり、蓋体の表面にこれらの電磁波吸収物質を塗布す
ることもできる。
【0014】図1は、信号伝送線路がマイクロストリッ
プ線路の場合の構造を示すものである。図1によれば、
誘電体基板2内には導体層からなるグランド層6がほぼ
全面にわたり形成され、キャビティ4内の誘電体基板2
表面に形成されたストリップ導体路7により第1の信号
伝送線路8が形成されている。また、半導体装置1の底
面にも、ストリップ導体路9が形成され、グランド層6
間において第2の信号伝送線路10が形成されている。
【0015】そして、グランド層6内には、導体層が形
成されないスロット孔11が形成されており、第1の信
号伝送線路8と第2の信号伝送線路10とは、このスロ
ット孔11を介して、各線路の端部が対峙するように形
成することにより電磁結合され、損失のない信号の伝達
が行われる。なお、このスロット孔11はグランド層6
に複数個形成されていてもよい。
【0016】図2は、図1の半導体装置のキャビティ内
の配線を説明するための図である。図2によれば、キャ
ビティ4内には、半導体素子5と、第1の信号伝送線路
8を形成するストリップ導体路7の他に、半導体素子5
に電力を供給するための電源層12が形成されている。
ストリップ導体路7および電源層12の一端は、半導体
素子5とリボン、ワイヤ、TAB(Tape Automated Bon
ding) 等によってそれぞれ電気的に接続されている。ス
トリップ導体路7の他端は、半導体装置の下層に形成さ
れたグランド層6に形成されたスロット孔11を介して
下面のストリップ導体路9と電磁結合されている。ま
た、電源層12の他端は、スルーホール13を通じて半
導体装置の下面まで導出される。
【0017】また、キャビティ4内のストリップ導体路
7、電源層12および半導体素子5の周囲には電磁波の
漏洩防止のためのグランド層14が設けられ、グランド
層14には、電位のばらつきを抑えるのと電磁波漏洩防
止のためのスルーホール15が多数内設されている。
【0018】また、半導体素子5の下面には、グランド
面16とこのグランド面16に接続されたサーマルビア
17が形成され、半導体素子5からの発熱を半導体装置
の下面に放熱する構造となっている。
【0019】図3は、グランド層6の配線を説明するた
めの図である。グランド層6には、ストリップ導体路7
の端部を対峙するようにスロット孔11が形成されてい
る。また、グランド層6の電源層12から延びるスルー
ホール13がグランド層とは電気的に接触しないように
形成されている。グランド層の周辺部には、上面のグラ
ンド層14から延びるスルーホール15と電気的に接続
されている。また、グランド層の中央部には、半導体素
子5の下面から延びるサーマルビア17が形成されてい
る。
【0020】図4は、半導体装置の下面の配線を説明す
るための図である。図4によれば、下面には、ストリッ
プ導体路9が形成され、スルーホール13を通じて電源
層12が下面まで導出される。また、半導体素子5から
延びたサーマルビア17も下面のグランド層18に接続
されている。グランド層18には、さらに上面のグラン
ド層14から延びるスルーホール15と接続されてい
る。また、グランド層18には、外部電気回路基板との
接続のための端子19が形成されている。
【0021】図1乃至図4において、グランド層6に形
成されたスロット孔11を挟んで、それぞれの線路の端
部が平面的に必要な伝送信号周波数の1/2波長相当長
さで重なるように位置に形成されることが望ましく、ス
ロット孔11の形状は、長辺と短辺とからなる長方形の
孔であり、スロット孔の形状は、使用周波数の特定と周
波数の帯域幅を特定することができる。そのためスロッ
ト孔の長辺は伝送信号周波数の1/2波長相当長さにす
るのが望ましく、スロット孔の短辺は1/5波長相当長
さから1/50波長相当長さに設定することが望まし
い。
【0022】半導体装置1を外部電気回路基板に実装す
る場合には、図1に示すように、半導体装置1の下面に
形成されたストリップ導体路9の一部を外部電気回路基
板20の絶縁基板21表面に形成された配線層22に対
してストリップ導体路9は、半田等の接着材を用いるこ
となく、単に重ね合わせることにより伝送の損失を低減
しながら接続することができる。これは、ストリップ導
体路9と配線層22との接続を半田等の接着材で行う
と、半田等は導体路9や配線層22とは材質が異なり、
半田の形状を一定にすることも困難であるために、イン
ピーダンス不整合が生じやすく反射損が生じやすくな
り、信号の伝達が阻害されるためである。これに対し
て、半田等の接着材を用いることなく重ね合わせた場
合、導体路9と配線層22の間には誘電率が1の空気層
または低誘電率のフラックスが存在するのみであるた
め、信号の反射損もほとんどなく、導体路9/配線層2
2間を接続することができるのである。
【0023】これに対して、半導体装置1の下面の電源
層12やグランド層18の接続端子19は、外部電気回
路基板20における配線層22と半田等によって電気的
に接続することにより、半導体装置を外部電気回路基板
20に対して強固に実装することができる。
【0024】なお、半導体素子5は、ストリップ導体路
7の上に半田や金バンプ等により直接載置されることに
より、伝送損失なく接続することができるが、導体路7
と半導体素子素子5との接続方法としては、これに限ら
れるものではなく、例えば、金リボンや数本のワイヤボ
ンディングにより接続したり、ポリイミド等の基板にC
u等の導体を形成した導体板等により接続することもで
きる。
【0025】なお、半導体素子5は、ストリップ導体路
7の上に半田等により直接形成されることにより、伝送
損失なく接続することができるが、導体路7と半導体素
子5との接続方法としては、これに限られるものではな
く、例えば、金リボンや数本のワイヤボンディングによ
り接続したり、ポリイミド等の基板にCu等の導体を形
成した導体板等により接続することもできる。
【0026】また、本発明によれば、上記半導体装置に
おける誘電体基板や、外部電気回路基板の絶縁基板とし
ては、Al2 3 、ガラスセミックス、AlN等のセラ
ミックス、有機樹脂を構成要素する有機質絶縁基板によ
って構成されるが、本発明によれば、半導体装置と外部
電気回路基板との伝送損失の小さい信号の伝達を達成す
る上で、半導体装置における信号伝送線路を形成する誘
電体基板を誘電率7以上の材料によって構成する。そし
て、外部電気回路基板20における絶縁基板を、誘電率
が7以下の材料によって構成することが重要である。こ
れは、半導体装置においては、電磁結合部における結合
度を強くし、発生する電磁場を集中されるのが良く、そ
のためには誘電率が高い方が望ましく、一方、外部電気
回路基板側では、電磁結合部に発生する電磁場をできる
だけ乱さないためには、誘電率が低い方がよいのであ
る。
【0027】つまり、半導体装置における誘電体基板の
誘電率が7より小さいと、電磁結合部に発生する電磁場
が拡がり結合度が疎となり、伝送特性が悪化する。ま
た、外部電気回路20の誘電率が7より大きいと電磁結
合部に発生する電磁場が外部電気回路20によって変化
し伝送特性が劣化する。
【0028】
【実施例】
実施例1 図1の半導体装置において、誘電率3.9、誘電損失
4.0×10- 4 (測定周波数15GHz)、誘電率
5.6、誘電損失14.0×10- 4 (測定周波数12
GHz)、誘電率9.5、誘電損失1.5×10-3(測
定周波数9GHz)の3種のガラスセラミックスからな
る誘電体基板に導体に銅を用いて図1乃至図4に示すよ
うな半導体装置をそれぞれ作製した。この半導体装置を
誘電率2.2(測定周波数10GHz)のDuroid
(RT/5880)からなる回路基板上に実装したの
ち、入力部における伝送特性をネットワ−クアナライザ
−により測定しその結果を図5に示した。なお、実装
は、電源層およびグランド層は半田によって接続し、ス
トリップ導体路(信号伝送線路)は半田等の接着剤を用
いることなく回路基板に重ね合わせるのみで実装した。
図5の結果によれば、半導体装置の誘電体基板は誘電率
が9.5のものが最も損失が小さく伝送され、誘電率が
3.9や5.6の場合には、伝送損失が大きくなった。
【0029】実施例2 次に、誘電率が9.5のガラスセラミックスからなる誘
電体基板を具備する半導体装置を、誘電率2.2の誘電
損失9.0×10-4(測定周波数10GHZ)の回路基
板、誘電率5.6、誘電損失が1.4×10-3(測定周
波数12GHz)の回路基板、誘電率が9.5、誘電損
失が1.5×10-3(測定周波数9GHz)の回路基板
に実装した後、それぞれ入力部におけるS11伝送特性
をネットワークアナライザーにより測定した。結果は図
6に示した。この図から明らかなように、回路基板の誘
電率が小さいほど良好な特性を示し、誘電率7以下で優
れた特性を示した。
【0030】比較例 次に図7(b)で示される従来の構造の半導体装置にお
いて、誘電率8.8、誘電損失55.0×10-4(測定
周波数60GHz)の誘電体材料と底面に形成された伝
送線路間を径200μmの銅導体からなるビアホ−ルで
接続した半導体装置をネットワ−クアナライザ−で同様
に測定し、図8にその結果を示した。図8の結果から、
ビアホ−ルにて伝送線路を接続した場合、周波数が20
GHz以上でS11:−10dB以上、S21:−30
dB以下となることから、高周波信号を半導体素子に伝
送することは不可能であることがわかった。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の高周波用半
導体装置の実装構造は、半導体装置側で、信号伝送線路
間を電磁結合させ、しかも半導体装置の誘電体基板を高
誘電率化し、また外部電気回路基板を低誘電率化するこ
とによって、特性劣化の少ない高周波の信号を必要な周
波数で半導体素子に入出力することが可能となり、かつ
外部回路基板に半導体装置を表面実装することができる
ため、回路基板及び回路装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の実装構造を説明するため
の概略配置図である。
【図2】本発明における半導体装置のキャビティ内の配
線を説明するための図である。
【図3】本発明における半導体装置のグランド層の配線
を説明するための図である。
【図4】本発明における半導体装置の下面の配線を説明
するための図である。
【図5】本発明における実装構造において、半導体装置
の誘電体基板の誘電率を変化させた時の伝送特性を示す
図である。
【図6】本発明における実装構造において、外部電気回
路基板の絶縁基板のの誘電率を変化させた時の伝送特性
を示す図である。
【図7】従来の高周波半導体装置の実装構造を説明する
ための図である。
【図8】従来の半導体装置における伝送特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 高周波用半導体装置 2 誘電体基板 3 蓋体 4 キャビティ 5 半導体素子 6、14、18 グランド層 7、9 ストリップ導体路 8、第1の信号伝送線路 10 第2の信号伝送線路 11 スロット孔 12 電源層 13、15 スルーホール 16 グランド面 17 サーマルビア 19 端子 20 外部電気回路基板 21 絶縁基板 22 配線層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板と蓋体により形成されるキャビ
    ティ内部に高周波半導体素子が搭載され、前記キャビテ
    ィ内部の前記誘電体基板の表面に、前記半導体素子と電
    気的に接続された第1の信号伝送線路と、前記誘電体基
    板の底面に第2の信号伝送線路とを形成し、前記第1の
    信号伝送線路と第2の信号伝送線路を電磁結合させてな
    る高周波用半導体装置を、前記第2の信号伝送線路によ
    って外部電気回路基板の配線層に実装してなる実装構造
    であって、前記半導体装置の誘電体基板を誘電率7以上
    の高誘電率材料により、前記外部電気回路基板の絶縁基
    板を誘電率7以下の低誘電率材料によってそれぞれ形成
    したことを特徴とする高周波用半導体装置の実装構造。
  2. 【請求項2】前記半導体装置は、グランド層と電源層を
    具備し、前記外部電気回路基板の配線層に対して、前記
    グランド層および該電源層は半田によって接続し、前記
    信号伝送線路は半田等の接着材を用いることなく、重畳
    して接続することを特徴とする請求項1記載の高周波用
    半導体装置の実装構造。
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