JPH1074087A - 自動伴奏パターン発生装置及び方法 - Google Patents

自動伴奏パターン発生装置及び方法

Info

Publication number
JPH1074087A
JPH1074087A JP9235419A JP23541997A JPH1074087A JP H1074087 A JPH1074087 A JP H1074087A JP 9235419 A JP9235419 A JP 9235419A JP 23541997 A JP23541997 A JP 23541997A JP H1074087 A JPH1074087 A JP H1074087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter
parameters
accompaniment
accompaniment pattern
performance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9235419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3209156B2 (ja
Inventor
Makoobaa Todd
マコーバー トッド
Rigoparosu Alex
リゴパロス アレックス
Matsumoto Fumiaki
マツモト フミアキ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Publication of JPH1074087A publication Critical patent/JPH1074087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3209156B2 publication Critical patent/JP3209156B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/36Accompaniment arrangements
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/155Musical effects
    • G10H2210/321Missing fundamental, i.e. creating the psychoacoustic impression of a missing fundamental tone through synthesis of higher harmonics, e.g. to play bass notes pitched below the frequency range of reproducing speakers
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/341Rhythm pattern selection, synthesis or composition
    • G10H2210/371Rhythm syncopation, i.e. timing offset of rhythmic stresses or accents, e.g. note extended from weak to strong beat or started before strong beat

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伴奏パータンの自由な作成と、演奏操作に応
じたリアルタイムでの変更。 【解決手段】 複数のパラメータを供給し、これに基づ
き任意の伴奏パターンを新規に作り出し、かつパラメー
タの値を変化させることにより任意の伴奏パターンを自
由に作成する。少なくとも1つのパラメータを時間的に
変化することにより、望みの時点で所望の伴奏音が発生
するように、任意の伴奏パターンを生成し又は変化させ
ることができる。鍵盤のような演奏操作子による演奏状
態を検出し、少なくとも現在と過去の或る期間について
の該演奏状態に基づいてパラメータを変更するようにす
れば、リアルタイムな演奏状態を反映させたパラメータ
制御が行える。入力される演奏情報に応じてパラメータ
を作成し、これに基づき伴奏パターンを生成するように
してもよい。ホイールのようなシンプルな操作子によっ
て、少なくとも1つのパラメータをリアルタイムで変調
してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動ベース演奏
や自動コード演奏などの自動演奏のために適用可能な自
動伴奏装置のための自動伴奏パターン発生装置及び方法
に関し、特に新たな伴奏パターンを作成したり、操作者
の操作に応じて該伴奏パターンをリアルタイムに変化さ
せることができるようにした自動伴奏パターン発生装置
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザーの望みの自動伴奏パターンを得
るための、従来の自動伴奏装置における典型例は、複数
の伴奏パターンを予めメモリに記憶しておき、その中の
いずれかを選択するやり方である。しかし、そのやり方
では、選択可能なパターンが限られてしまうという欠点
が有る。すなわち、予め記憶された伴奏パターンの中か
らいずれかを選択するタイプの自動伴奏装置では、記憶
可能な伴奏パターンの数に限界があるため、ユーザーが
欲しいと思う伴奏パターンに最も近いものを選択するこ
とができるだけであり、ユーザーが真に欲する伴奏パタ
ーンを得られないことが多い。それに対して、ユーザー
の望みに従って全く自由に自動伴奏パターンを作成でき
るようにするやり方としては、電子楽器等の鍵盤をユー
ザーが任意に手弾き演奏(押鍵)することにより、望み
の伴奏パターンを作成し、これをメモリに記憶すること
である。こうしてメモリに記憶した伴奏パターンを読出
し再生することによって自動伴奏を行うことができる。
また、リズム演奏パターンの作成を比較的容易にするも
のとして、個々の打楽器音源毎に複数のパターンを予め
記憶しておき、各打楽器音源毎に夫々所望の1つのパタ
ーンを選択することにより、それらの組合せによって全
体として望みのリズム演奏パターンを得るようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の手弾き演奏を利
用するやり方では、ユーザー自身が音楽に関する知識や
演奏技術を有していないと、適切な伴奏パターンを作成
することができないという問題があり、またユーザーが
知識や演奏技術等を有していたとしても、その作成作業
自体に多くの手間を要し、望みの伴奏パターンの作成を
非常に困難なものにしていた。後者のパターンを利用す
るやり方では、打楽器音源の選択操作と望みのパターン
を選択するための選択操作を別々に行わねばならないと
いう面倒がある、また、操作性が悪い、また、組合せに
よって得られる演奏パターンのバリエーションに限度が
有る、など解決されるべき問題点が有った。また、メモ
リに記憶したパターンの中からしか選択することができ
ないので、自由な伴奏パターンの作成を行うことができ
ないものであった。また、従来の自動伴奏装置において
演奏者の演奏に応じて伴奏パターンが変化するものとし
ては、演奏内容に応じて伴奏パターンを切り換えるもの
はあったが、予め記憶されている伴奏パターンの間でし
か切り換わらず、演奏が単調になってしまった。この発
明は上述の点に鑑みてなされたもので、新たな伴奏パタ
ーンを作成したり、操作者の操作に応じて伴奏パターン
をリアルタイムに複雑に変化させることのできる自動伴
奏パターン発生装置及び方法を提供しようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動伴奏
パターン発生装置は、時間的に変化する少なくとも1つ
のパラメータを含む、複数のパラメータを供給するパラ
メータ供給手段と、前記パラメータ供給手段から供給さ
れる前記複数のパラメータに基づき、伴奏音の各々につ
いての音高情報と発音タイミング情報とを決定し、該決
定された情報からなる伴奏パターンを生成する伴奏パタ
ーン生成手段とを具えたものである。この発明によれ
ば、伴奏パターンは、既存のパターンを選択したり、フ
レーズパターンを組み合わせるのではなく、複数のパラ
メータに基づき任意の伴奏パターンが新規に作り出され
る。従って、供給する複数のパラメータの値を適宜に変
化させることにより、自由に伴奏パターンを作り出すこ
とができる。時間的に変化するパラメータを使用するこ
とにより、望みの時点で所望の伴奏音が発生するように
任意の伴奏パターンを生成することができる。また、任
意の時点でパラメータの値を変更することにより、生成
する伴奏パターンを自由に変化させることができる。従
って、新たな伴奏パターンを作成したり、伴奏パターン
をリアルタイムに複雑に変化させることを容易に行うこ
とができる。
【0005】別の観点に従えば、この発明に係る自動伴
奏パターン発生装置は、複数のパラメータを供給するパ
ラメータ供給手段と、演奏操作子手段と、前記演奏操作
子手段による演奏状態を検出し、少なくとも現在と過去
の或る期間についての該演奏状態に基づいて前記パラメ
ータ供給手段で供給するパラメータを変更する変更手段
と、前記パラメータ供給手段から供給される前記複数の
パラメータに基づき、伴奏音の各々についての音高情報
と発音タイミング情報とを決定し、該決定された情報か
らなる伴奏パターンを生成する伴奏パターン生成手段と
を具え、これにより、前記演奏操作子手段によるリアル
タイムの演奏に応じて前記伴奏パターン生成手段で生成
する伴奏パターンが変更されるようにしたものである。
例えば演奏操作子手段が鍵盤であるとすると、リアルタ
イムな鍵盤演奏の状態を、現在と過去の或る期間につい
ての鍵盤演奏状態の相関性から、或る程度の確度で計量
化して表すことができる。従って、こうして計量化した
情報によりパラメータを変更制御することにより、リア
ルタイムな演奏状態を反映させたパラメータ制御が可能
であり、こうして制御されたパラメータに基づいて伴奏
パターンが生成されることにより、生成する伴奏パター
ンのより一層のリアルタイム制御と変更制御の複雑さを
容易に達成することができる。
【0006】さらに別の観点に従えば、この発明に係る
自動伴奏パターン発生装置は、演奏情報を入力する手段
と、入力された演奏情報を分析し、その演奏分析結果に
従ってパラメータを作成するパラメータ作成手段と、作
成された前記パラメータに基づき、伴奏音の各々につい
ての音高情報と発音タイミング情報とを決定し、該決定
された情報からなる伴奏パターンを生成する伴奏パター
ン生成手段とを具えるものである。例えば鍵盤等の演奏
操作に応じてリアルタイムで入力される演奏情報に基づ
いて、その演奏分析がなされ、その分析結果に応じてパ
ラメータが自動的に作成される。こうして作成されたパ
ラメータに基づき任意の伴奏パターンが新規に作り出さ
れる。従って、より一層変化に富んだ形態で伴奏パター
ンを生成することができると共に、より一層のリアルタ
イム制御を行うことができる。
【0007】さらに別の観点に従えば、この発明に係る
自動伴奏パターン発生装置は、複数のパラメータを供給
するパラメータ供給手段と、演奏操作子手段と、前記演
奏操作子手段による演奏状態に応じて前記パラメータ供
給手段から供給される少なくとも1つの前記パラメータ
を変調する変調手段と、前記変調されたパラメータに基
づき、伴奏音の各々についての音高情報と発音タイミン
グ情報とを決定し、該決定された情報からなる伴奏パタ
ーンを生成する伴奏パターン生成手段とを具え、これに
より、前記演奏操作子手段によるリアルタイムの演奏に
応じて前記伴奏パターン生成手段で生成する伴奏パター
ンが変更されるようにしたものである。この場合、例え
ばモジュレーションホイールのようなリアルタイム操作
子の操作に応じて少なくとも1つの前記パラメータを変
調することにより、生成する伴奏パターンのより一層の
リアルタイム制御と変更制御を容易に達成することがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に従って詳細に説明する。図1はこの発明に係る
自動伴奏パターン発生装置を採用した自動伴奏装置の概
略構成を示す図である。図2は、図1の自動伴奏装置が
具体的にどのようなシステムで構成されるのかを示すブ
ロック図である。この発明に係る自動伴奏パターン発生
装置を採用した自動伴奏装置は、鍵盤1Bや音源回路1
8などを内蔵した電子楽器1Hと、この電子楽器1Hに
MIDIインターフェイス1F,2Cを介して接続され
たパーソナルコンピュータ20とから構成される。パー
ソナルコンピュータ20は、鍵盤1Bの操作に応じて電
子楽器1Hから出力されるMIDI形式の演奏データを
リアルタイムレスポンスコントローラ31で分析し、そ
の分析結果に基づいて伴奏パターン作成用パラメータ3
3、34及び35をリアルタイムに変化させ、変化した
パラメータに応じて伴奏パターン(コードパターン及び
ベースパターン)をコードジェネレータ36及びベース
ジェネレータ37で合成し、それをMIDI形式の演奏
データとして再び電子楽器1H側の音源回路18に出力
する。まず、図2により、電子楽器1Hの具体的構成に
ついて説明する。マイクロプロセッサユニット(CP
U)11は、この電子楽器1Hの動作を制御するもので
ある。このCPU11に対して、バス1Gを介してRO
M12、RAM13、押鍵検出回路14、スイッチ検出
回路15、表示回路16、操作検出回路17、音源回路
18、サウンドシステム19、タイマ1A及びMIDI
インターフェイス(I/F)1Fがそれぞれ接続されて
いる。この実施の形態ではCPU11によって押鍵検出
処理や演奏データ(ノートデータ)の送受信処理及び発
音処理等を行う電子楽器について説明するが、押鍵検出
回路14からなるモジュールや音源回路18からなるモ
ジュールとがそれぞれ別々に構成され、各モジュール間
のデータの授受をMIDIインターフェイスで行うよう
に構成されたものにも同様に適用可能である。ROM1
2はCPU11の各種の制御プログラムや各種のデータ
などを格納するものであり、リードオンリーメモリ(R
OM)で構成されている。RAM13は、演奏情報やC
PU11がプログラムを実行する際に発生する各種のデ
ータを一時的に記憶するものであり、ランダムアクセス
メモリ(RAM)の所定のアドレス領域がそれぞれ割り
当てられ、レジスタやフラグとしても利用される。
【0009】鍵盤1Bは、発音すべき楽音の音高を選択
するための複数の鍵を備えており、各鍵に対応してキー
スイッチを有しており、また必要に応じて押鍵速度検出
装置や押圧力検出装置等のタッチ検出手段を有してい
る。この実施の形態では、音楽演奏のための基本的な操
作子である鍵盤1Bを例に説明するが、これ以外の演奏
操作子、例えばドラムパッド等でもよいことはいうまで
もない。押鍵検出回路14は、発生すべき楽音の音高を
指定する鍵盤1Bのそれぞれの鍵に対応して設けられた
複数のキースイッチからなる回路を含んで構成されてお
り、新たな鍵が押圧されたときはキーオンイベント情報
を出力し、鍵が新たに離鍵されたときはキーオフイベン
ト情報を出力する。また、鍵押し下げ時の押鍵操作速度
又は押圧力等を判別してタッチデータを生成する処理を
行い、生成したタッチデータをベロシティデータとして
出力する。このようにキーオンイベント情報、キーオフ
イベント情報及びベロシティ情報はMIDI規格で表現
されておりキーコードと割当てチャンネルを示すデータ
をも含んでいる。パネルスイッチ1Cは、音色、音量、
効果等を選択・設定・制御するための各種操作子を含む
ものである。パネルスイッチには色々なものがあるが、
その詳細については公知なので説明を省略する。スイッ
チ検出回路15は、パネルスイッチ1Cの各操作子の操
作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報を
バス1Gを介してCPU11に出力する。表示回路16
はCPU11の制御状態、設定データの内容等の各種の
情報を表示部1Dに表示するものである。表示部1Dは
液晶表示パネル(LCD)等から構成され、表示回路1
6によってその表示動作を制御される。ホイール&ペダ
ル1Eは、各種のホイール(モジュレーションホイール
やピッチベンドホイール)1Eaやフットペダル1Eb
である。操作検出回路17は、これらのホイール1Ea
の操作方向や操作量、ペダル1Ebの操作量などを検出
し、それに応じた情報をバス1Gを介してCPU11に
出力する。
【0010】音源回路18は、複数のチャンネルで楽音
信号の同時発生が可能であり、CPU11から与えられ
た楽音制御情報(ノートオン、ノートオフ、ベロシテ
ィ、ピッチデータ、音色番号等のMIDI規格に準拠し
たデータ)を入力し、これらのデータに基づいた楽音信
号を発生して図示していないサウンドシステムに供給す
る。音源回路18において複数チャンネルで楽音信号を
同時に発音させる構成としては、1つの回路を時分割で
使用することによって複数の発音チャンネルを形成する
ようなものや、1つの発音チャンネルが1つの回路で構
成されるような形式のものであってもよい。また、音源
回路18における楽音信号発生方式はいかなるものを用
いてもよい。例えば、発生すべき楽音の音高に対応して
変化するアドレスデータに応じて波形メモリに記憶した
楽音波形サンプル値データを順次読み出すメモリ読み出
し方式(波形メモリ方式)、又は上記アドレスデータを
位相角パラメータデータとして所定の周波数変調演算を
実行して楽音波形サンプル値データを求めるFM方式、
あるいは上記アドレスデータを位相角パラメータデータ
として所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル
値データを求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用し
てもよい。また、これらの方式以外にも、自然楽器の発
音原理を模したアルゴリズムにより楽音波形を合成する
物理モデル方式、基本波に複数の高調波を加算すること
で楽音波形を合成する高調波合成方式、特定のスペクト
ル分布を有するフォルマント波形を用いて楽音波形を合
成するフォルマント合成方式、VCO、VCF及びVC
Aを用いたアナログシンセサイザ方式等を採用してもよ
い。また、専用のハードウェアを用いて音源回路を構成
するものに限らず、DSPとマイクロプログラムを用い
て音源回路を構成するようにしてもよいし、CPUとソ
フトウェアのプログラムで音源回路を構成するようにし
てもよい。
【0011】音源回路18から発生された楽音信号は、
図示しないアンプ及びスピーカからなるサウンドシステ
ム19を介して発音される。タイマ1Aは時間間隔を計
数したりするためのクロックパルスを発生するものであ
り、このクロックパルスはCPU11に対してインタラ
プト命令として与えられるので、CPU11はインタラ
プト処理により各種の処理を実行する。MIDIインタ
ーフェイス(I/F)1Fは電子楽器1Hのバス1Gと
パーソナルコンピュータ20のMIDIインターフェイ
ス(I/F)2Cとの間を接続し、MIDIインターフ
ェイス2Cはパーソナルコンピュータ20のバス2Dと
MIDIインターフェイス1Fとの間を接続している。
従って、電子楽器1Hのバス1Gとパーソナルコンピュ
ータ20のバス2Dとの間は、MIDIインターフェイ
ス1F及び2Cを介して接続され、両者の間では、MI
DI規格に準拠したデータのやり取りが双方向で同時に
行えるようになっている。
【0012】次に、図2により、パーソナルコンピュー
タ20の構成について説明する。マイクロプロセッサユ
ニット(CPU)21は、このパーソナルコンピュータ
20の動作を制御するものである。このCPU21に対
して、バス2Dを介してROM22、RAM23、ハー
ドディスク装置24、CD−ROM(コンパクト・ディ
スク・メモリ)ドライブ241、通信インタフェース2
43、ディスプレイインターフェイス(I/F)25、
マウスインターフェイス(MOUSE I/F)26、
スイッチ検出回路27、タイマ28及びMIDIインタ
ーフェイス2Cがそれぞれ接続されている。ROM22
は、CPU21の各種プログラムや各種データや各種記
号文字等のデータを格納するものであり、リードオンリ
ーメモリ(ROM)で構成されている。RAM23は、
CPU21がプログラムを実行する際に発生する各種デ
ータを一時的に記憶するものであり、ランダムアクセス
メモリ(RAM)で構成されている。
【0013】ハードディスク装置24は、パーソナルコ
ンピュータ20の外部記憶装置であり、数百メガバイト
(MB)〜数ギガバイト(GB)の記憶容量を有する。
この実施の形態では、ハードディスク装置24は、伴奏
パターンを実時間で作成するためのリアルタイム反応制
御プログラムや伴奏パターン合成用の特徴抽出プログラ
ムなどを記憶していると共に、これらのプログラムの動
作時に利用される各種のパラメータ群をデータベースと
して記憶している。パーソナルコンピュータ20はリア
ルタイム反応制御プログラムに応じてコードジェネレー
タ36及びベースジェネレータ37として動作し、伴奏
パターン合成用特徴抽出プログラムに応じてリアルタイ
ムレスポンスコントローラ31として動作する。なお、
これらの動作時に利用されるパラメータの内容について
は、後述する。なお、図示していないが、ハードディス
ク装置24に対するアクセスタイムを大幅に短縮するた
めに、数メガバイト程度のキャッシュメモリ(RAM)
を設けたり、RAM23とハードディスク装置24との
間におけるデータ転送の負担を軽減するために、DMA
(ダイレクト・メモリ・アクセス)装置を設けたりして
もよいことはいうまでもない。
【0014】CD−ROMドライブ241は、CD−R
OM242に記録してあるプログラム及び/またはデー
タを読み出すことができる。ハードディスク装置24内
に、初期段階において、上述のリアルタイムレスポンス
制御プログラム、特徴抽出プログラム、および様々なパ
ラメータ群が、まだストアされていない場合は、それら
のプログラムやパラメータをそれらをストアしているC
D−ROM242からCD−ROMドライブ241によ
って読み出してハードディスク装置24内にインストー
ルし、CPU21がそれらのプログラムを実行したりパ
ラメータを使用できるようにしてよい。それらのプログ
ラムやパラメータをハードディスク装置24内にインス
トールするために、フロッピーディスクまたは光磁気デ
ィスク(MO)のような、CD−ROM以外の外部記録
媒体を使用してもよい。通信インタフェース243が、
LAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネッ
ト、電話回線等の通信ネットワーク244に接続され、
更にこの通信ネットワーク244を介してサーバコンピ
ュータ245に接続される。
【0015】ハードディスク装置24内に上記プログラ
ムやデータをまだ記憶していない場合、パーソナルコン
ピュータ20が、それらのプログラムやデータを記憶し
ているサーバコンピュータ245から通信ネットワーク
244を介して該プログラムやデータをダウンロードす
ることができる。その場合、クライアントとなるパーソ
ナルコンピュータ20より、通信ネットワーク244を
介してサーバコンピュータ245に該プログラムやデー
タのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サー
バコンピュータ245は、このコマンドを受け、要求さ
れたプログラムやデータを、パーソナルコンピュータ2
0へと配信する。パーソナルコンピュータ20では、こ
れらの配信されたプログラムやデータをハードディスク
装置24内に蓄積する。こうして、パーソナルコンピュ
ータ20は、該プログラムやデータを実行若しくは使用
することができるようになる。
【0016】ディスプレイ29は、パーソナルコンピュ
ータ20内部で演算処理されたデータ等をディスプレイ
インターフェイス(I/F)を介して入力し、これらの
データを視覚的に認識可能なように表示するものであ
り、通常のCRTやLCD等で構成される。マウス2A
は、ディスプレイ29上の座標点を入力するポインティ
ングデバイスの一種あり、その出力はマウスインターフ
ェイス(MOUSE I/F)26及びバス2Dを介し
てCPU21に取り込まれる。パネルスイッチ2Bは、
パーソナルコンピュータ20にプログラムやデータ等を
入力するためのキーボードであり、テンキーやファンク
ションキー等を備えたものである。スイッチ検出回路2
7は、パネルスイッチ2Bのキー操作状態を検出し、そ
の操作状態に応じたキー情報をバス2Dを介してCPU
21に出力する。
【0017】これらのディスプレイ29、マウス2A及
びパネルスイッチ2BによってGUI(Graphic
al User Interface)が構成される。
なお、図1ではこのGUIが伴奏パターン作成時の各種
パラメータを修正するグラフィカルエディタ32として
動作する。このグラフィカルエディタ32を操作するこ
とによって、操作者はパラメータに所望の修正を施すこ
とができる。タイマ28は時間間隔を計数したり、パー
ソナルコンピュータ20全体の動作クロックを発生する
ものである。パーソナルコンピュータ20はこの動作ク
ロックを所定数だけ計数することによって所定時間の計
時を行い、それに応じたインタラプト処理を行う。例え
ば、この所定数を自動伴奏のテンポに応じた値とするこ
とで、パーソナルコンピュータ20は、そのテンポに応
じて自動伴奏処理を行うようになる。
【0018】この実施の形態では、鍵盤1Bをマウス2
Aやパネルスイッチ2B以外のパーソナルコンピュータ
20の各種機能を選択設定するための操作子として使用
している。すなわち、図3に示すように、鍵盤1Bには
各種のスイッチ機能が割り当てられており、鍵盤1Bの
押鍵によって発生したノートオンイベントに基づいてス
イッチイベント発生と同じ動作をするようになってい
る。ただし、ペダル1Ebを操作しながら鍵盤を押鍵し
た場合には、特定の鍵域を除いて通常の発音、消音の動
作をする(詳しくは後述する)。なお、白鍵に示された
英数字記号はその鍵のキーコードを示す。図3におい
て、鍵盤1BはキーコードA0からキーコードC8の全
部で88個の鍵を有する。キーコードC1からキーコー
ドB1までの1オクターブ分の鍵はコードルート(chor
d root: 和音の根音)を指定するためのスイッチとして
動作する。例えば、キーコードF1の鍵が押鍵される
と、電子楽器1Hからは押鍵に対応したMIDIデータ
がパーソナルコンピュータ20に出力されるので、それ
を受信したパーソナルコンピュータ20は『F』をコー
ドルートに変更して、自動演奏処理を行う。
【0019】キーコードC2、D2及びE2の鍵はクラ
スタを指定するスイッチとして動作する。すなわち、キ
ーコードC2の鍵は1番目のクラスタ(クラスタ#1)
を、キーコードD2の鍵は2番目のクラスタ(クラスタ
#2)を、キーコードE2の鍵は3番目のクラスタ(ク
ラスタ#3)をそれぞれ指定するスイッチとなる。ここ
で、クラスタとは、演奏スタイル(Music Sty
le)のことであり、この実施の形態では図1のような
3種類のクラスタを有する場合について説明する。な
お、これ以上のスタイル数を有していてもよいことはい
うまでもない。各クラスタは、ベースパターン作成用の
ベーステクスチャーとコードパターン作成用のコードテ
クスチャーをそれぞれ3種類ずつ有する。キーコードG
2、A2及びB2の鍵は、キーコードC2、D2及びE
2によって指定されたクラスタの中の3種類のベーステ
クスチャーのどれを使用するかを選択指定するスイッチ
として動作する。すなわち、キーコードG2の鍵は1番
目のベーステクスチャー(ベース#1)を、キーコード
A2の鍵は2番目のベーステクスチャー(ベース#2)
を、キーコードB2の鍵は3番目のベーステクスチャー
(ベース#3)をそれぞれ指定するスイッチとなる。ベ
ーステクスチャーはベースパターンを生成するためのパ
ラメータ群の集合である。ベーステクスチャーがどのよ
うなパラメータ群で構成されているのかは後述する。
【0020】キーコードC3、D3及びE3の鍵は、キ
ーコードC2、D2及びE2によって指定されたクラス
タの中の3種類のコードテクスチャーのどれを使用する
かを指定するスイッチとして動作する。すなわち、キー
コードC3の鍵は1番目のコードテクスチャー(コード
#1)を、キーコードD3の鍵は2番目のコードテクス
チャー(コード#2)を、キーコードE3の鍵は3番目
のコードテクスチャー(コード#3)をそれぞれ指定す
るスイッチとなる。コードテクスチャーはコードパター
ンを生成するためのパラメータ群の集合である。コード
テクスチャーがどのようなパラメータ群で構成されてい
るのかは後述する。キーコードF#3の鍵はベースパタ
ーン生成時にベーステクスチャーを使用するかどうか、
すなわちベーステクスチャーのイネーブル/ディセーブ
ルを、キーコードG#3の鍵はコードパターン生成時に
コードテクスチャーを使用するかどうか、すなわちコー
ドテクスチャーのイネーブル/ディセーブルを指定する
スイッチとして動作する。キーコードG#4〜B4の鍵
はコードタイプを指定するスイッチとして動作する。キ
ーコードG#4の鍵はドミナント7th(dom7)
を、キーコードA4の鍵はマイナー7th(min7)
を、キーコードA#4の鍵はメジャー(Maj)を、キ
ーコードB4の鍵はマイナー(min)をそれぞれ指定
するスイッチとなる。
【0021】キーコードC5の鍵はドラム演奏処理のイ
ネーブル/ディセーブルを、キーコードD5の鍵はベー
ス演奏処理のイネーブル/ディセーブルを、キーコード
E5の鍵はコード演奏処理のイネーブル/ディセーブル
を、それぞれ指定するスイッチとして動作する。キーコ
ードF5は自動演奏のスタートを、キーコードF#5の
鍵は自動演奏のストップを指定するスイッチとして動作
する。キーコードG5の鍵は、図1のリアルタイムレス
ポンスコントローラ31のイネーブル/ディセーブルを
指定するスイッチとして動作する。すなわち、キーコー
ドG5の鍵が押鍵されると、リアルタイムレスポンスフ
ラグRTAがオン状態にセットされ、リアルタイムレス
ポンスコントローラ31はイネーブルとなる。なお、フ
ットペダル1Ebが押圧された場合にも、リアルタイム
レスポンスフラグRTAはオン状態にセットされる。キ
ーコードC6〜A6までの鍵は、操作者によって鍵盤1
Bが操作された場合に、リアルタイムコントローラ31
がその操作にどのように反応して、どのようにしてパラ
メータに修正を加えるのか、その応答状態を指定するス
イッチとなる。なお、この実施の形態では、応答状態と
して9種類(#0〜#9)の場合について説明するが、
これ以外でもよいことはいうまでもない。これら各キー
の操作に応じた処理内容の詳細については後述する。ペ
ダル1Ebを操作した時は、コードルート指定キーC1
〜B1、応答状態指定キーC6〜A6を除いて、通常の
演奏のためのキーとして動作する。
【0022】次に、パーソナルコンピュータ20のハー
ドディスク装置24内に記憶されているパラメータ群に
ついて説明する。ハードディスク装置24には、コード
パターン生成時に使用されるパラメータ群(コードテク
スチャー)と、ベースパターン生成時に使用されるパラ
メータ群(ベーステクスチャー)とが各クラスタ毎に記
憶されている。これらのパラメータ群は、伴奏パターン
を再生又は合成するために必要十分な音楽情報に関する
ものである。コードテクスチャーには、アクティビティ
(ACTIVITY)パラメータ、シンコペーション(SYNCOPAT
ION)パラメータ、ボリューム(VOLUME)パラメータ、
デュップ/トリップ(DUP/TRIP)パラメータ、デュー
レション(DURATION)パラメータ、レンジ(RANGE)パ
ラメータ、サブレンジ(SUB RANGE)パラメータ、レジ
スタ(REGISTER)パラメータ、ナムノーツ(NUM NOTE
S)パラメータ、デンシティ(DENSITY)パラメータ、カ
ラーa(COLOR-a)パラメータ及びカラーb(COLOR-
b)パラメータがある。ベーステクスチャーには、アク
ティビティ(ACTIVITY)パラメータ、シンコペーション
(SYNCOPATION)パラメータ、ボリューム(VOLUME)パ
ラメータ、デュップ/トリップ(DUP/TRIP)パラメー
タ、スケールデュー(SCALE DURATION)パラメータ、コ
ードトーン(CHORD TONE)パラメータ、ライプトーン
(RIPE TONE)パラメータ、ダルトーン(DULL TONE)パ
ラメータ、ディレクション(DIRECTION)パラメータ及
びリーパ(LEAPER)パラメータがある。なお、デュップ
/トリップ(DUP/TRIP)は、"duplet/triplet"の略で
あり、3連符か否かを示すパラメータである。また、ナ
ムノーツ(NUM NOTES)は、"number-of-notes"の略であ
り、音の数を示すパラメータである。
【0023】これらの各パラメータのデータ構成につい
て、説明する。図4は、コードテクスチャー及びベース
テクスチャーを構成するパラメータの一例を示す図であ
る。図において、『CHORD PATCH 28』の文字は図4のコ
ードテクスチャーのコードボイス(和音音色)番号を示
し、『BASS PATCH 32』はベーステクスチャーのベース
ボイス番号を示す。また、『TEMPO: 90』は両テクスチ
ャーのテンポが90であることを示す。このテンポ値は
1分間の拍数をメトロノーム数によって示す。『CHOR
D』はこれに続く各データがコード(和音)に関するパ
ラメータであることを示す。『BEATS 4』はコードテク
スチャーの拍子が4拍子であることを示す。図4では、
コードに関するパラメータとして、デューレションパラ
メータ、レジスタパラメータ、ナムノーツパラメータ、
アクティビティパラメータ、ボリュームパラメータ、レ
ンジパラメータ、サブレンジパラメータ、デンシティパ
ラメータ、シンコペーションパラメータが列記されてい
る。各パラメータは、そのパラメータシンボルと、これ
に続くスロット番号と数値との複数組で構成されてい
る。スロット番号は1小節内おける時間軸上の位置を示
すものである。従って、4拍子の場合には1小節を96
分割(1拍を24分割)した場合の分割点の位置を示
し、3拍子の場合には1小節を72分割した場合の分割
点の位置を示すことになる。各パラメータの取り得る数
値は『0』〜『127』の範囲である。
【0024】図における『DURATION(0,21)(9
6,21)』では、『DURATION』の文字がパラメータシ
ンボルを示し、『(0,21)(96,21)』のカッ
コ内における前の数字『0』及び『96』がスロット番
号であり、カッコ内における後の数字『21』がそのス
ロット番号におけるパラメータ値を示す。デュレーショ
ンパラメータのようにスロット番号が『0』と『96』
の2つの場合にはそのパラメータの値が1小節内で変化
しない一定値『21』であることを示している。図4で
はレジスタパラメータ、ナムノートパラメータ、ボリュ
ームパラメータ、レンジパラメータ、サブレンジパラメ
ータ、デンシティパラメータが同じように、1小節内で
変化しない一定値を示している。これに対して、アクテ
ィビティパラメータやシンコーペーションパラメータな
どのようにスロット番号が3個以上で構成されている場
合にはそのパラメータの値が1小節内で変化しているこ
とを示す。図4(B)はコードテクスチャーのアクティ
ビティパラメータの変化の様子を示すものである。この
ようにパラメータの中には時系列的に変動するパラメー
タと変動しないパラメータがある。『BASS』はこれに続
く各データがベースに関するパラメータであることを示
す。図4では、ベースに関するパラメータとして、ダル
トーンパラメータ、アクティビティパラメータ、ボリュ
ームパラメータ、リーパパラメータ、コードトーンパラ
メータ、シンコペーションパラメータ、ディレクション
パラメータが列記されている。各パラメータは、コード
テクスチャーの構成と同じである。なお、図4のように
コードテクスチャー中に規定されていないパラメータ
(デュップ/トリップパラメータ、カラーaパラメータ
及びカラーbパラメータ)やベーステクスチャー中に規
定されていないパラメータ(デュップ/トリップパラメ
ータ、スケールデューパラメータ、ライプトーンパラメ
ータ)に関しては、それぞれの値は『0』として処理さ
れる。
【0025】次に、各パラメータの音楽的な意味につい
て説明する。まず、コードテクスチャー及びベーステク
スチャーに共通なアクティビティパラメータ、シンコペ
ーションパラメータ、ボリュームパラメータ、デュップ
/トリップパラメータについて説明する。これらの各パ
ラメータは、『0』〜『127』の範囲に設定される。
アクティビティパラメータは、イベント発生の分解能
(発音分解能)に関するパラメータである。すなわち、
アクティビティパラメータは、その値に応じて4分音符
から16分音符のどれを発音するか、又は発音しないか
を決定するパラメータである。アクティビティパラメー
タの値が『0』の場合は『発音なし』を示す。アクティ
ビティパラメータの値が『1』〜『63』の場合はその
数値の大きさに応じて『4分音符を発音』するか又は
『8分音符を発音』するかを決定し、数値が小さい程、
4分音符を発音する確率が高くなり、数値が大きい程8
分音符を発音する確率が高くなる。アクティビティの値
が『64』〜『126』の場合はその数値の大きさに応
じて『8分音符を発音』するか又は『16分音符を発
音』するかを決定し、数値が小さい程8分音符を発音す
る確率が高くなり、数値が大きい程16分音符を発音す
る確率が高くなる。アクティビティパラメータの値が
『127』の場合は『16分音符の発音』を示す。シン
コペーションパラメータは、アクティビティパラメータ
によって決定した発音分解能に基づいて各音符のベロシ
ティを決定するためのパラメータである。シンコペーシ
ョンパラメータの値が『63』以下の場合には、表拍の
ベロシティが大きくなり、裏拍のベロシティが小さくな
るように作用し、『64』以上の場合には表拍のベロシ
ティが小さくなり、裏拍のベロシティが大きくなるよう
に作用する。
【0026】図5は、このシンコペーションパラメータ
の値に基づいて表拍及び裏拍のベロシティを決定する際
に用いられるトータル値の一例を示す図であり、図5
(A)は1小節内のアクティビティパラメータの値が
『63又は64』であり、1小節内が全て8分音符で発
音すると決定された場合に、シンコーペーションの値が
『0』、『31』、『63又は64』、『95』、『1
27』の場合の8分音符の発音タイミングのトータル値
を示すものである。図では、発音タイミングとして、ス
ロット番号が示されているが、これは前述の1小節内の
時間軸上のタイミング位置と同じである。スロット番号
『0』、『24』、『48』、『72』は1小節内を8
分音符で発音する場合の表拍に相当し、スロット番号
『12』、『36』、『60』、『84』がその裏拍に
相当する。図5では、シンコペーションパラメータが
『0』の場合は、表拍のトータル値が『15』であり、
裏拍のトータル値が『0』である。シンコペーションパ
ラメータが『127』の場合は、その表拍のトータル値
が『−15』、裏拍のトータル値が『20』である。シ
ンコペーションパラメータが『1』〜『126』の場合
には、そのトータル値は両端の値を線形補間して得られ
た値になる。すなわち、シンコペーション『31』の場
合の表拍のトータル値は『7.5』、裏拍のトータル値
は『5』となり、シンコペーション『63』又は『6
4』の場合のトータル値は『0』、裏拍のトータル値は
『10』となり、シンコペーション『95』の場合の表
拍のトータル値は『−7.5』、裏拍のトータル値は
『15』となる。
【0027】このようにしてシンコペーションパラメー
タからトータル値が求まるので、そのトータル値を次の
演算式 ベロシティ=(ボリューム値−64)+トータル値×3 に代入することによってベロシティを求める。求められ
た値が表拍及び裏拍のベロシティとなる。この式で、ボ
リューム値とはボリュームパラメータの値である。従っ
て、この式にボリューム値及びトータル値を代入した結
果、ベロシティ値がマイナスになった場合には『0』と
し、『128』以上になった場合には『127』とす
る。なお、図5(B)は1小節内のアクティビティパラ
メータが『127』であり、1小節内が全て16分音符
で発音すると決定された場合において、シンコーペーシ
ョンパラメータが『0』、『31』、『63/64』、
『95』、『127』の場合の全16分音符の発音タイ
ミングのトータル値を示す。デュップ/トリップパラメ
ータは、発音される音が偶数系なのか、又は奇数系なの
かを示すパラメータである。デュップ/トリップパラメ
ータの値が『0』〜『63』の場合は偶数系を、『6
4』〜『127』の場合は奇数系をそれぞれ示す。従っ
て、アクティビティの値が『63/64』で、デュップ
/トリップの値が『64』〜『127』の場合には、8
分音符の3連符が選択され、アクティビティの値が『1
27』でデュップ/トリップの値が『64』〜『12
7』の場合には16分音符の3連符が選択されることに
なる。
【0028】次に、ベーステクスチャー特有のパラメー
タであるスケールデューパラメータ、ディレクションパ
ラメータ、リーパパラメータ、コードトーンパラメー
タ、ライプトーンパラメータ及びダルトーンパラメータ
について説明する。これらのパラメータはベースパター
ンを決定するためのパラメータであり、次のような構成
になっている。これらの各パラメータも『0』〜『12
7』の値に設定される。スケールデューパラメータは、
アクティビティパラメータの値に応じてベースパターン
の音長を決定するものである。スケールデューパラメー
タは『0』〜『127』の値に設定されるが、『0』と
それ以外とで異なる取り扱いとなる。スケールデューパ
ラメータが『0』でアクティビティパラメータが『0』
〜『63』の場合には、次の演算式 12.5×2.4/tempo によって音長が決定される。この場合、tempoの値
が『90』の場合には、0.33secとなる。
【0029】また、アクティビティパラメータが『6
4』〜『127』の場合には、次の演算式 12.5×1.6/tempo によって音長が決定される。この場合、tempoの値
が『90』の場合には、0.22secとなる。一方、
スケールデューパラメータが『0』以外の場合には、上
記演算式にさらに5のm乗から1を減算した値を乗する
ことによって音長を決定する。ここで、mはスケールデ
ューパラメータを100で除した値である。すなわち、
スケールデューパラメータが『0』以外でアクティビテ
ィパラメータが『0』〜『63』の場合には、次の演算
式 ((5のm乗)−1))×12.5×2.4/temp
o によって音長が決定される。また、アクティビティパラ
メータが『64』〜『127』の場合には、次の演算式 ((5のm乗)−1)12.5×1.6/tempo によって音長を決定する。
【0030】ディレクションパラメータは、前に決定さ
れたベースパターンの音の中で直前のものの音高よりも
音高を高くするのか、それとも低くするのかを決定する
ものである。ディレクションパラメータが『0』〜『6
3』の場合には直前の音高よりも低い音高が選択され、
『64』〜『127』の場合には直前の音高よりも高い
音高が選択される。リーパパラメータは、ディレクショ
ンパラメータによって決定された音高方向(高くするの
か、低くするのか)に対して、選択されるべき音高の最
小音高幅(リープサイズ(leap_size))を決
定するものである。リーパパラメータが『0』〜『2
0』の場合にはリープサイズは『1半音』となり、『2
1』〜『40』の場合にはリープサイズは『0(同
音)』となり、『41』〜『127』の場合にはリープ
サイズは次の演算式 ((リーパパラメータ))−40)/7 によって決定される。この演算結果の小数点以下は切り
捨てる。従って、リーパパラメータが『41』〜『4
6』の場合にはリープサイズは『0(同音)』になり、
リーパパラメータが『47』〜『53』の場合はリープ
サイズは『1半音』になり、リーパパラメータが『5
4』〜『60』の場合はリープサイズは『2半音』にな
り、以下同様にリーパパラメータの値に応じてリーパサ
イズが変化する。そして、最終的には、リーパパラメー
タが『127』の場合にリープサイズは『12半音(1
オクターブ)』となる。
【0031】コードトーンパラメータ、ライプトーンパ
ラメータ及びダルトーンパラメータは、それぞれの値の
比重に応じた確率で各トーンリストの中から音高を決定
するためのものである。すなわち、コードトーンパラメ
ータの値をCT、ライプトーンパラメータの値をRT、
ダルトーンパラメータの値をDTとすれば、コードトー
ンが選択される確率はCT/(CT+RT+DT)とな
り、ライプトーンが選択される確率はRT/(CT+R
T+DT)となり、ダルトーンが選択される確率はDT
/(CT+RT+DT)となる。図6は、トーンリスト
の一例を示す図である。図6(A)は主音『C』をルー
トとするメジャーコードに、図6(B)はマイナーコー
ドに、図6(C)はマイナー7thコードに、図6
(D)はドミナント7thコードに、それぞれ対応した
トーンリストである。これらのトーンリストは、前述の
鍵盤1Bの中のキーコードC1〜B1の鍵(コードルー
トを指定するスイッチ)及びキーコードG#4〜B4の
鍵(コードタイプを指定するスイッチ)の操作に対応し
たものが選択されるようになっている。従って、鍵盤1
BのキーコードC1とキーコードA#4の鍵が押鍵され
ることによって図6(A)のトーンリストが選択され、
キーコードC1とキーコードB4の鍵が押鍵されること
によって図6(B)のトーンリストが選択され、キーコ
ードC1とキーコードA4の鍵が押鍵されることによっ
て図6(C)のトーンリストが選択され、キーコードC
1とキーコードG#4の鍵が押鍵されることによって図
6(D)のトーンリストがそれぞれ選択されることにな
る。図6(A)〜(D)のトーンリストから理解される
ように、コードトーンとは選択されたコードタイプの構
成音のことであり、ダルトーンとは選択されたコードト
ーン以外のコードタイプのスケール構成音のことであ
り、ライプトーンとはそのコードタイプのスケール構成
音(コードトーン及びダルトーン)以外の音のことであ
る。なお、コードタイプとして4種類のみを示したが、
これ以外のコードタイプを多数準備してもよいことはい
うまでもない。
【0032】ディレクションパラメータ、リープサイズ
パラメータ、コードトーンパラメータ、ライプトーンパ
ラメータ、ダルトーンパラメータの値及び選択されたト
ーンリストに応じて、次のようにして順次音高が選択決
定される。すなわち、トーンリストの中の前音に対して
ディレクションパラメータで決定された方向にリーパパ
ラメータの示す最小音高差幅(リープ・サイズ)以上離
れた音であって、前音に一番近接する音高をそれぞれの
コードトーンパラメータ、ライプトーンパラメータ及び
ダルトーンパラメータの値の比重に比例した確率で選択
する。例えば、前音がキーコードC3であって、図4の
ように、ディレクションパラメータが『113』で、リ
ーパパラメータが『10』で、コードトーンパラメータ
CTが『84』で、ダルトーンパラメータDTが『3』
で、トーンリストが図6(A)である場合には、次にく
る音高として前音のキーコード『C3』よりも1半音だ
け高い音高であって、コードトーンの『E3』が84/
87の確率で選択され、ダルトーンの『D3』が3/8
7の確率で選択される。なお、図4では、ライプトーン
パラメータRTが存在しないので、ライプトーンパラメ
ータRTの値は『0』として処理される。
【0033】次に、コードテクスチャー特有のパラメー
タであるデューレションパラメータ、ナムノーツパラメ
ータ、レジスタパラメータ、レンジパラメータ、サブレ
ンジパラメータ、デンシティパラメータ、カラーaパラ
メータ及びカラーbパラメータについて説明する。これ
らのパラメータはコードパターンを決定するためのパラ
メータであり、次のような構成になっている。これらの
各パラメータも『0』〜『127』の値に設定される。
デュレーションパラメータは、コードジェネレータ36
用の音長指定パラメータであり、アクティビティパラメ
ータの値に応じてコードパターンの音長時間を決定する
パラメータである。デュレーションパラメータは『0』
〜『127』の値に設定される。和音の音長は前述のス
ケールデューパラメータと同様の演算式によって決定さ
れる。ナムノーツパラメータは和音構成音の数すなわち
同時にいくつの音を発音するのかその発音数を決定する
パラメータである。発音数はナムノーツパラメータの値
に10/127を乗算することによって得られる。従っ
て、ナムノーツパラメータの値が『12』以下の場合に
は、発音数『0』であり、ナムノーツパラメータの値が
『13』〜『26』の場合には、発音数『1』であり、
ナムノーツパラメータの値が『127』の場合に発音数
は最高の『10』となる。図4のコードテクスチャーで
は、ナムノーツパラメータの値が『124』なので、発
音数は『9』となる。
【0034】レジスタパラメータは、和音を構成する音
高位置のほぼ中心の音高を示すパラメータであり、ノー
トナンバにて指定される。レンジパラメータは、和音を
構成する音高域を示すパラメータである。従って、レジ
スタパラメータとレンジパラメータに基づいて発音対象
となり得る和音構成音の音高域が決定する。決定される
音高域はレジスタパラメータの値を中心にレンジパラメ
ータの値の2分の1だけ上下方向の音域となる。例え
ば、図4のコードテクスチャーの場合には、レジスタパ
ラメータが『60』すなわちキーコード『C3』であ
り、レンジパラメータが『60』なので、発音対象とな
る音高域は、『30』(キーコード『F#0』)から
『90』(キーコード『F#5』)までとなる。なお、
計算の過程で生じる小数点以下は切り捨てる。サブレン
ジパラメータは、レジスタパラメータとレンジパラメー
タに基づいて定められた音高域の中から相対的にどの程
度の音高域の音を和音構成音として採用するのかを決定
するパラメータであり、ノートナンバにて指定される。
図4のコードテクスチャーでは、サブレンジの値は『4
5』(キーコード『A1』)である。従って、このキー
コードA1付近の音が和音構成音として決定される。デ
ンシティパラメータは、同じタイミング(スロット)中
で複数音発音される場合の音高間隔(interval)を決定
するパラメータである。このデンシティパラメータの値
は図7のような変換テーブルによって音高間隔に変換さ
れる。図7の変換テーブルは音高が低い場合には音高間
隔が広くなるように変換し、音高が高い場合には音高間
隔が狭くなるように、それぞれの値が設定されている。
図7では、音高間隔の最大値は『12』すなわち1オク
ターブであり、テーブルに存在しないデンシティの値
『17』〜『31』,『33』〜『63』,『65』〜
『126』に対しては、線形補間にてその音高間隔が算
出される。また、テーブルに存在しないノートナンバに
対しても同様に線形補間にて音高間隔が算出される。線
形補間によって生じた小数点以下は切り上げる。
【0035】カラーaパラメータ及びカラーbパラメー
タは、レンジパラメータで決定された音高域の中から、
各コードタイプ毎に設けられた出現確率算出テーブルに
応じて和音の構成音となる候補を抽出するためのパラメ
ータである。カラーaパラメータ及びカラーbパラメー
タは『0』〜『127』の値が設定されるが、後述の演
算式ではそれに1/127の乗じられた『0』〜『1』
の範囲に正規化されて使用される。図8は、出現確率算
出テーブルの一例を示すものである。図8の出現確率算
出テーブルは図6のトーンリストに対応したものであ
る。図8(A)は主音『C』をルートとするメジャーコ
ードに、図8(B)はマイナーコードに、図8(C)は
マイナー7thコードに、図8(D)はドミナント7t
hコードに、それぞれ対応した出現確率算出テーブルで
ある。これらの出現確率算出テーブルは、前述の鍵盤1
BはキーコードC1〜B1の鍵(コードルートを指定す
るスイッチ)及びキーコードG#4〜B4の鍵(コード
タイプを指定するスイッチ)の操作に対応したものが選
択される。この出現確率算出テーブルは、1オクターブ
分の12音高を、第1から第3の3つのレベルにグルー
プ化したものである。まず、第1のレベルの音高は、図
6のトーンリストのコードトーンに対応したものであ
り、そのコードタイプの和音を構成する音高と同じであ
る。この第1レベルの音高は出現確率算出時に第1レベ
ル係数REQUIREDで重み付けされる。第2及び第3のレベ
ルの音高は第1のレベルで指定されたもの、又はそれ以
外の音高で構成されている。第2のレベルの音高は出現
確率算出時に第2レベル係数OPTIONAL 1で重み付けがな
され、第3のレベルの音高は出現確率算出時に第3レベ
ル係数OPTIONAL 2で重み付けがなされる。カラーaパラ
メータ、カラーbパラメータ及び出現確率算出テーブル
の各係数(REQUIRED, OPTIONAL 1, OPTIONAL 2)を次の
演算式 CA×((O1×CT+O2×(1−CT))+(1−
CA)×RQ に代入することによって、それぞれの12音の出現確率
が決定される。この演算式において、CAはカラーaパ
ラメータとカラーbパラメータの総和であり、各12音
に共通の値である。RQは第1レベル係数REQUIREDの値
であり、O1は第2レベル係数OPTIONAL 1の値であり、
O2は第3レベル係数OPTIONAL2の値である。CTは自
然対数eの(−0.6931472×カラーbパラメー
タ/カラーaパラメータ)乗である。但し、カラーaパ
ラメータが『0』の場合はCTは『0』とする。
【0036】図9は、リズムパターンの一例を示す図で
ある。リズムパターンはパターン番号#0からパターン
番号#nまでの複数n個が予め用意されており、その中
のいずれかが適宜選択されるようになっている。リズム
パターンは『SCORE』の文字の後に続くデータで構成さ
れている。各データは、4拍子の時の1小節を1920
分割した場合の分割点の位置すなわち時間軸上のタイミ
ングを表すリズムタイムと、そのデータの内容を示すフ
ラグと、そのフラグに対応したデータ群とで構成され
る。この実施の形態では、『MESSAGE』、『NOTE』及び
『REPEAT』の3種類のフラグによって特定されるデータ
によってリズムパターンが構成されている。『MESSAG
E』のフラグを有するデータは、1小節内における拍の
先頭を示すインデックスデータであり、図では『0(ME
SSAGE 1 0)』や『480(MESSAGE 2 0)』の
ように表される。先頭の数値『0』や『480』が1小
節内における拍の先頭タイミングに対応している。『ME
SSAGE』フラグの後の数値『1』や『2』は拍の番号を
示し、末尾の数値『0』が出力ポートを示す。なお、こ
の実施の形態では、『MESSAGE』フラグに基づいて拍先
頭割込み信号が出力されるようになっているので、リズ
ムパターンにおいては、1拍目の先頭位置に対応するタ
イミング位置『0』と、2拍目の先頭位置に対応するタ
イミング位置『480』と、3拍目の先頭位置に対応す
るタイミング位置『960』と、4拍目の先頭位置に対
応するタイミング位置『1440』に、必ず『MESSAG
E』フラグが存在する。
【0037】『NOTE』のフラグを有するデータは、ノー
トオンに関するデータであり、図では『0(NOTE 36
84 77 9 0)』のように表される。先頭の数
値『0』は時間軸上のタイミングを示し、『NOTE』はこ
のデータがドラムの音色に関するデータであることを示
すフラグであり、フラグの後の最初(第1番目)の数値
『36』はGM(General MIDI)における
ドラム音色のキー番号を示し、2番目の数値『84』は
ベロシティを示し、3番目の数値『77』はデュレーシ
ョンを示し、4番目の数値『9』はMIDIチャンネル
番号を示し、最後の数値『0』は出力ポートを示す。
『REPEAT』のフラグを有するデータは、繰り返し位置を
示すデータであり、図では『1920(REPEAT 1 T
0)』のように表される。先頭の数値『1920』は
時間軸上のタイミングを示し、『REPEAT』はこのデータ
が繰り返しに関するデータであることを示すフラグであ
り、フラグの後の英数時『1』、『T』『0』は、繰り
返し処理に関するデータである。図9のようなリズムパ
ターンがハードディスク装置24内に複数存在し、操作
者の現在の演奏状態に応じたものが、所定のリズムパタ
ーングループの中から適宜選択されて電子楽器1Hに送
出されるようになっている。なお、上述した各種演算式
は一例にすぎず、他の演算式を用いてもよいことはもち
ろんである。
【0038】次に、CPU11によって実行される図1
の電子楽器1Hの処理の一例を図10のフローチャート
を用いて説明する。図10(A)は図1の電子楽器1H
のCPU11が処理するメインルーチンの一例を示す図
である。まず、電源が投入されると、CPU11はRO
M12に格納されている制御プログラムに応じた処理を
開始する。「イニシャライズ処理」では、RAM13内
の各種レジスタ及びフラグを初期化する。その後に、C
PU11は「キー処理」、「MIDI受信処理」及び
「その他の処理」をイベントの発生に応じて繰り返し実
行する。図10(B)は図10(A)の「キー処理」の
一例を示す図である。「キー処理」では、鍵盤1Aの操
作状態がキーオン状態かキーオフ状態かを判定し、その
判定結果に応じて、MIDIノートオンメッセージ又は
MIDIノートオフメッセージをMIDIインターフェ
ース1F及び2Cを介してパーソナルコンピュータ20
に出力する。従って、この実施の形態では、鍵盤1Aが
操作された場合でも電子楽器自体の処理すなわち音源回
路18を駆動しないようにしてある。そのため、キー処
理の時点では、音源回路18は発音処理を行わないよう
にしてある。
【0039】図10(C)は図10(A)の「MIDI
受信処理」の一例を示す図である。「MIDI受信処
理」では、パーソナルコンピュータ20からMIDIイ
ンターフェース2C及び1Fを介してMIDIメッセー
ジを入力する毎に実行する。「MIDI受信処理」で
は、そのMIDIメッセージがノートオンメッセージか
どうかを判定し、ノートオン(YES)の場合にはその
ノートオン信号、ノートナンバ及びベロシティデータを
音源回路18に供給し、楽音の発音を音源回路18に行
わせる。一方、MIDIメッセージがノートオン以外
(NO)の場合には受信したMIDIメッセージに応じ
た「メッセージ対応処理」を行った後、図10(A)の
メインルーチンにリターンする。「その他の処理」で
は、パネルスイッチ1Cにおけるその他の操作子の操作
に基づく処理、ホイール&ペダル1Eの操作に基づく処
理、その他の種々の処理を行う。
【0040】次に、CPU21によって実行される図1
のパーソナルコンピュータ20の処理の一例を図11〜
図21を用いて説明する。図11は図1のパーソナルコ
ンピュータ20のCPU21が処理するメインルーチン
の一例を示す図である。まず、電源が投入されると、C
PU21はROM22に格納されている制御プログラム
に応じて処理を開始する。ステップ111のイニシャラ
イズ処理では、RAM23内の各種レジスタ及びフラグ
を初期化すると共に、図3のようにペダル1Ebが操作
されない場合における各種のスイッチ機能を鍵盤1Bに
割り当てる。ステップ112では、電子楽器1HからM
IDIインターフェース1F及び2Cを介して入力する
MIDIメッセージがノートオンメッセージかどうかを
判定し、ノートオンメッセージ(YES)の場合には次
のステップ113に進み、そうでない場合にはステップ
11Bにジャンプする。ステップ113では、ペダル1
Ebがオン状態すなわち押圧されているかどうかを判定
し、押圧されていない(NO)と判定された場合には操
作者はペダルを操作しないで鍵盤1Bだけを操作したこ
とを意味するので、ステップ114に進み、そこでノー
トナンバに対応した各種の処理を行う。一方、押圧され
ている(YES)と判定された場合は操作者はペダルを
押しながら鍵盤1Bを操作したことを意味するので、ス
テップ115〜ステップ11Aの処理を行う。
【0041】ステップ114の処理は、ペダル1Ebが
押圧されていない状態で鍵盤1Bが押鍵された場合に行
われるものであり、電子楽器1HからのMIDIメッセ
ージに含まれるノートナンバに対応した各種処理、すな
わち図3に示すような鍵盤1Bに割り当てられた各種ス
イッチ機能に対応した処理を行う。例えば、ノートナン
バが36(C1)〜47(B1)の場合には、そのノー
トナンバに対応したコードルートに変更する。ノートナ
ンバが48(C2)場合はクラスタを1番目(#1)
に、50(D2)の場合はクラスタを2番目(#2)
に、52(E2)の場合はクラスタを3番目(#3)に
それぞれ変更する。ノートナンバが55(G2)の場合
はベーステクスチャーを1番目(#1)に、57(A
2)の場合はベーステクスチャーを2番目(#2)に、
59(B2)の場合はベーステクスチャーを3番目(#
3)にそれぞれ変更する。ノートナンバが60(C3)
の場合はコードテクスチャーを1番目(#1)に、62
(D3)の場合はコードテクスチャーを2番目(#2)
に、64(E3)の場合はコードテクスチャーを3番目
(#3)にそれぞれ変更する。
【0042】ノートナンバが66(F#3)の場合はベ
ースのレスポンスステートによる反応をイネーブルに
し、ノートナンバが68(G#3)の場合はコードのレ
スポンスステートによる反応をイネーブルにする。ノー
トナンバが80(G#4)の場合はコードタイプをドミ
ナント7th(dom7)に、81(A4)の場合はマ
イナー7th(min7)に、82(A#4)の場合は
メジャー(Maj)に、83(B4)の場合はマイナー
(min)にそれぞれ変更する。ノートナンバが84
(C5)の場合はドラムの再生(演奏)を行うために、
図9のような複数のリズムパターンの中から1小節分の
パターンを読み込み、それをRAM23に格納すると共
にドラム再生フラグDRUMをイネーブル/ディセーブ
ルに設定する。また、ノートナンバが86(D5)の場
合はベースの再生(演奏)に関するベース再生フラグ
を、88(E5)の場合はコードの再生(演奏)に関す
るコード再生フラグを、イネーブル/ディセーブルに設
定する。ノートナンバが89(F5)の場合は自動演奏
をスタートし、90(F#5)の場合は自動演奏を停止
する。ノートナンバが91(G5)の場合はリアルタイ
ムレスポンスフラグRTAをオンに設定し、リアルタイ
ムレスポンスコントローラ31をイネーブルにする。ノ
ートナンバが96(C6)〜105(A6)の場合はそ
のノートナンバに応じて応答状態(レスポンスステー
ト)を0番目(#0)から9番目(#9)に変更する。
【0043】ステップ115の処理は、ペダル1Ebが
押圧された状態で鍵盤1Bが押鍵された場合に行われる
ものであり、電子楽器1HからのMIDIメッセージに
含まれるノートナンバが36(C1)〜47(B1)の
コードルートの変更に対応するものであるかどうかを判
定し、対応する(YES)と判定された場合にはステッ
プ116に進み、コードルートをそのノートナンバに対
応したものに変更する。一方、対応しない(NO)と判
定された場合にはステップ117に進み、今度はノート
ナンバが96(C6)〜105(A6)の応答状態の変
更に対応するものであるかどうかを判定する。ノートナ
ンバが応答状態の変更に対応する(YES)とステップ
117で判定された場合にはステップ118に進み、応
答状態をそのノートナンバに対応した番号に変更し、対
応していない(NO)と判定された場合にはステップ1
19及びステップ11Aの処理を行う。ステップ119
では、ノートナンバがコードルート変更指定領域、応答
状態変更指定領域のいずれにも属していないため、ノー
トナンバに応じた発音処理、すなわちノートオンに関す
るMIDIメッセージを電子楽器1Hの音源回路18に
供給する。ステップ11Aでは、電子楽器1HからのM
IDIメッセージに含まれるノートイベントデータに基
づいて(キーコード、ベロシティ、デュレーション(音
長))を得て、そのイベント発生タイミング(オン時
刻)に応じて1小節を96等分割したバッファの対応す
る位置にストアする。なお、デュレーション(音長)は
ノートオフイベントが発生した時点で決定され、対応す
るノートオンイベントが記憶されている位置にストアさ
れる。
【0044】ステップ11Bでは、電子楽器1Hからの
MIDIメッセージがノートオフメッセージかどうかを
判定し、ノートオフメッセージ(YES)の場合には次
のステップ11Cに進み、そうでない場合にはステップ
11Fにジャンプする。ステップ11Cでは、ペダル1
Ebがオン状態かどうかを判定し、オン状態(YES)
と判定された場合にはステップ11Dに進み、電子楽器
1HからのMIDIメッセージに含まれるノートナンバ
が36(C1)〜47(B1)のコードルートの変更、
又は96(C6)〜105(A6)の応答状態の変更に
対応するものであるかどうかを判定し、対応する(YE
S)と判定された場合にはステップ11Fにジャンプ
し、対応しない(NO)と判定された場合には、ステッ
プ11Eに進み、そこでそのノートナンバの消音処理、
すなわちノートオフに関するMIDIメッセージを電子
楽器1Hの音源回路18に供給する。これにより、前述
のステップ119において発音された音が消音される。
ステップ11Fのその他の処理では、パネルスイッチ2
Bにおけるその他の操作子の操作に基づく処理やその他
の種々の処理を行う。
【0045】次に、鍵盤1Bのノートナンバ89(F
5)の鍵がペダル1Ebの操作を伴わずに押鍵され、前
記ステップ114によって自動伴奏処理がスタートした
場合に、CPU21がタイマインタラプト信号に同期し
て行う自動伴奏処理の一例を説明する。この自動伴奏処
理は、パターン再生処理、シチュエーション分析処理及
びコード&ベースパターン合成処理からなる。図12は
パターン再生処理の一例を示す図であり、図13はシチ
ュエーション分析処理の一例を示す図であり、図16は
コード&ベースパターン合成処理の一例を示す図であ
る。図12のパターン再生処理は、テンポの値に対応し
たタイマ割り込み信号(1拍あたり480回)に同期し
て実行される。ステップ121では、リズムパターンの
中にリズムタイムレジスタRHTの値に対応するイベン
トデータが存在するかどうかを判定し、存在する(YE
S)と判定された場合にはステップ122に進み、存在
しない(NO)と判定された場合にはステップ12Dに
ジャンプする。ステップ122では、リズムパターンの
中からリズムタイムレジスタRTの値に対応するデータ
を全て読み出す。ステップ123では、読み出されたデ
ータの中に図9のような『MESSAGE』のフラグを有する
データが存在するかどうかを判定し、YESと判定され
た場合には、ステップ124に進み、NOと判定された
場合にはステップ125にジャンプする。『MESSAGE』
のフラグは拍の先頭を示すものなので、ステップ124
では、拍先頭割り込み信号を出力する。この拍先頭割り
込み信号の発生に同期して図16のコード&ベースパタ
ーン合成処理が開始する。また、拍先頭割り込み信号が
1小節の始まり、すなわち第1拍目に対応する場合には
図13のシチュエーション分析処理も同時に開始する。
【0046】ステップ125では、ドラムトラックを変
更するのかどうかの判定を行う。すなわち、レスポンス
ステートのドラム欄におけるアクティビティパラメータ
の項目のテクスチャーの値が『1』であるかどうかを判
定し、『1』(YES)の場合にはステップ126に進
む。なお、レスポンスステートの構成については後述す
る。ステップ126では、1拍分の押鍵数に対応したパ
ターン番号のリズムパターンを新たに読み出し、古いリ
ズムパターンと交換、すなわち古いリズムパターンを新
しく読み出されたリズムパターンに書き換える。この処
理により、押鍵数に応じてリズムパターンが自動的に切
り替えられていく。そして、書き換えられた新しいリズ
ムパターンの中からリズムタイムレジスタRTの値に対
応するデータを読み出す。ステップ127では、ドラム
再生フラグDRUMがイネーブルかどうかを判定し、イ
ネーブル(YES)の場合はステップ128に進み、デ
ィセーブル(NO)の場合はステップ129にジャンプ
する。
【0047】ステップ128では、ステップ122又は
ステップ126で読み出されたリズムタイムレジスタR
T対応のデータに基づいたMIDIメッセージを電子楽
器1Hの音源回路18に出力する。これにより、ドラム
パートの演奏がなされる。ステップ129では、ベース
再生フラグBASSがイネーブルかどうかを判定し、イ
ネーブル(YES)の場合はステップ12Aに進み、デ
ィセーブル(NO)の場合はステップ12Bにジャンプ
する。ステップ12Aでは、後述する図16のコード&
ベースパターン合成処理によって合成されたベースパタ
ーンの中からリズムタイムレジスタRT対応のデータを
読み出し、それに基づいたMIDIメッセージを電子楽
器1Hの音源回路18に出力する。これにより、ベース
パートの演奏がなされる。ステップ12Bでは、コード
再生フラグCHORDがイネーブルかどうかを判定し、
イネーブル(YES)の場合はステップ12Cに進み、
ディセーブル(NO)の場合はステップ12Dにジャン
プする。ステップ12Cでは、後述する図16のコード
&ベースパターン合成処理によって合成されたコードパ
ターンの中からリズムタイムレジスタRT対応のデータ
を読み出し、それに基づいたMIDIメッセージを電子
楽器1Hの音源回路18に出力する。これにより、コー
ドパートの演奏がなされる。そして、リズムタイムレジ
スタRTの値を所定値にてインクリメント処理してリタ
ーンする。
【0048】次に、図13のシチュエーション分析処理
について説明する。図14はこのシチュエーション分析
処理の動作概念を示す図である。このシチュエーション
分析処理は、小節の先頭すなわち第1拍目の拍先頭割り
込み信号の入力に応じて開始し、それ以降は6分の1拍
毎の割込みタイミングで実行する。図11のステップ1
1Aの処理によって1小節当たり96分割されたバッフ
ァ内に時系列的にノートイベントデータが格納されてい
るので、このシチュエーション分析処理では、そのバッ
ファ内にストアされているノートイベントデータの中の
特にノートオンイベントだけを抽出し、それに基づいて
現在のシチュエーションを分析している。なお、ノート
イベントデータの発生タイミングは1拍を24スロット
で表現した場合のスロット位置に対応しているので、こ
こではバッファ内の位置をスロット番号で表現すること
にする。まず、ステップ131では、カーレントシチュ
エーションウィンドウ(CUR−SIT−WINDOW)内にノート
オンイベントが存在するかどうかを判定する。すなわ
ち、1小節当たり96分割されたバッファ内には、図1
4に示すようにノートオンイベントがスロット番号
『2』、『26』、『50』で発生したと仮定する。こ
こで、カーレントシチュエーションウィンドウとは、図
14に示すように半拍分の幅、すなわち、スロット数で
12個分の幅を有する分析窓である。従って、このステ
ップ131では、現時点、すなわちこのシチュエーショ
ン分析処理を行うスロット番号『0』、『4』、
『8』、『12』、『16』、『20』、・・・(以下
「判定スロット番号」とする)から過去(図面上で左
側)に12スロット分にノートオンイベントが存在する
かどうかを判定し、その判定結果に応じてステップ13
2又はステップ133のいずれに進むかを決定してい
る。
【0049】ステップ131でノートオンイベント有り
と判定された場合には、ステップ132でプレゼントア
ナライザフラグPRESENT ANALYZERにアクティブすなわち
『1』を設定する。逆に、ノートオンイベント無しと判
定された場合には、ステップ133でプレゼントアナラ
イザフラグPRESENT ANALYZERにノーアクティブすなわち
『0』を設定する。これらステップ131〜ステップ1
33の処理の結果が図14のプレゼントアナライザフラ
グPRESENT ANALYZERのところに示されている。プレゼン
トアナライザフラグPRESENT ANALYZERにおいて、黒い四
角はノートオンイベント有り、すなわちアクティブと判
定されたものであり、白抜き四角はノートオンイベント
無し、すなわちノーアクティブと判定されたものであ
る。図14から明らかなように、ノートオンイベントが
スロット番号『2』、『26』、『50』で発生した場
合には、その直後の判定スロット番号『4』、『2
8』、『52』及びこれ以降の判定スロット番号
『8』、『12』、『32』、『36』、『56』、
『60』におけるカーレントシチュエーションウィンド
ウ(CSW4,CSW28,CSW52,CSW8,C
SW12,CSW32,CSW36,CSW56,CS
W60)内にはノートオンイベントが存在することにな
るので、これらの各判定スロット番号におけるプレゼン
トアナライザフラグPRESENT ANALYZERはアクティブとな
り、これ以外の判定スロット番号ではノーアクティブと
なっている。
【0050】次に、ステップ134では、アクセスウィ
ンドウサイズ(ACCESS-WINDOW-SIZE)内にノートオンイ
ベントが存在するかどうかを判定する。ここで、アクセ
スウィンドウサイズとは、図14に「AWS」で示すよ
うに1拍分の幅、すなわち、スロット数で24個分の幅
を有する分析窓である。しかしながら、このアクセスウ
ィンドウサイズが前述のカーレントシチュエーションウ
ィンドウと異なる点は、現時点(判定スロット番号)よ
りもアクセスシチュエーションディレイ(ACCESS−SIT
−DELAY)分だけ過去に遡って、その前後の24スロッ
ト範囲内にノートオンイベントが存在するかどうかを判
定している点である。ここで、アクセスシチュエーショ
ンディレイの値は、2拍分(48スロット分)である。
従って、このステップ134では、現時点(判定スロッ
ト番号)から過去に60スロット分遡った位置から過去
に36スロット分遡った位置までの間にノートオンイベ
ントが存在するかどうかを判定し、その判定結果に応じ
てステップ135又はステップ136のいずれに進むか
を決定している。
【0051】ノートオンイベント有りとステップ134
で判定された場合には、ステップ135でパーストアナ
ライザフラグPAST ANALYZERにアクティブすなわち
『1』を設定する。逆に、ノートオンイベント無しと判
定された場合には、ステップ136でパーストアナライ
ザフラグPAST ANALYZERにノーアクティブすなわち
『0』を設定する。これらステップ134〜ステップ1
36の処理の結果が図14のパーストアナライザフラグ
PAST ANALYZERのところに示されている。黒い四角及び
白抜き四角は前述と同様にアクティブ又はノーアクティ
ブを示す。図14から明らかなように、ノートオンイベ
ントがスロット番号『2』、『26』、『50』で発生
した場合には、最初のノートオンイベントの発生したス
ロット番号『2』の直後の判定スロット番号『4』から
36スロット分遅れた判定スロット番号『40』におけ
るアクセスウィンドウサイズAWS40内にノートオン
イベントが存在することになる。そして、これ以降の判
定スロット番号『44』、『48』、『52』、・・・
におけるパーストアナライザフラグPAST ANALYZERはア
クティブとなる。
【0052】ステップ137では、上記ステップ131
〜ステップ136の処理の結果、すなわちプレゼントア
ナライザフラグPRESENT ANALYZER及びパーストアナライ
ザフラグPAST ANALYZERの値に基づいてシチュエーショ
ン(SITUATION)を判定する。シチュエーションとは現
在のウインドウ(CSW)と過去のウインドウ(AW
S)のそれぞれにおいて演奏があった(ノイズ)か、な
かった(ピース)かの状態を示すものである。すなわ
ち、ステップ137では、判定スロット番号におけるプ
レゼントアナライザフラグPRESENT ANALYZER及びパース
トアナライザフラグPAST ANALYZERが共にノーアクティ
ブ『0』の場合をピース・ピースシチュエーション(PE
ACE-PEACE)とする。図14では判定スロット番号『1
6』、『20』、『24』でピース・ピースシチュエー
ションと判定される。従って、スロット番号『12』〜
『24』の範囲がピース・ピースシチュエーションとな
る。プレゼントアナライザフラグPRESENT ANALYZERがア
クティブでパーストアナライザフラグPAST ANALYZERが
ノーアクティブの場合をノイズ・ピースシチュエーショ
ン(NOISE-PEACE)とする。図14では判定スロット番
号『4』、『8』、『12』、『28』、『32』、
『36』でノイズ・ピースシチュエーションと判定され
る。従って、スロット番号『0』〜『12』及びスロッ
ト番号『28』〜『36』の範囲がノイズ・ピースシチ
ュエーションとなる。なる。プレゼントアナライザフラ
グPRESENT ANALYZERがノーアクティブでパーストアナラ
イザフラグPASTANALYZERがアクティブの場合をピース・
ノイズシチュエーション(PEACE-NOISE)とする。図1
4では判定スロット位置『40』、『44』、『4
8』、『64』〜『0』でピース・ノイズシチュエーシ
ョンと判定される。従って、スロット番号『40』〜
『48』及びスロット番号『60』〜『0』の範囲がノ
イズ・ピースシチュエーションとなる。プレゼントアナ
ライザフラグPRESENT ANALYZER及びパーストアナライザ
フラグPAST ANALYZERが共にアクティブ『0』の場合を
ノイズ・ノイズシチュエーションとする。図14では判
定スロット位置『52』、『56』、『60』の場合が
ノイズ・ノイズシチュエーション(NOISE-NOISE)と判
定される。従って、スロット番号『48』〜『60』の
範囲がノイズ・ノイズシチュエーションとなる。
【0053】ステップ138では、ステップ137の判
定結果、すなわち現在のシチュエーションとレスポンス
ステートとに基づいてテクスチャーレジスタ、ゲシュタ
ルトレジスタ及びスタティックトランスレジスタに所定
値を格納する。レスポンスステートには、鍵盤1Bの中
のノートナンバ96(C6)〜105(A6)に対応す
る鍵が押圧された時点で『0』〜『9』の値が予め設定
されているので、それに基づいて所定のレスポンスステ
ートが特定される。図15は、レスポンスステートの一
例を示す図である。図15において、レスポンスステー
トは、ベース、コード及びドラムの各演奏パート毎にテ
クスチャーレジスタ(T)、ゲシュタルトレジスタ
(G)及びスタティックトランスレジスタ(S)に格納
される値をそれぞれ格納したテーブルであり、それを前
述の4つのシチュエーション分有するものである。な
お、図中の『*』は、ベース、コード、ドラムが左側の
パラメータに対応していないことを示す。
【0054】テクスチャーレジスタには、コード及びベ
ースパターンを合成する際に使用されるパラメータ群、
すなわちプリセットテクスチャー、ミミックテクスチャ
ー、サイレントテクスチャーのどれを使用するのかを示
す値『0』、『1』、『2』のいずれかが設定される。
テクスチャーレジスタの値が『0』の場合にはプリセッ
トテクスチャーが、『1』の場合にはミミックテクスチ
ャーが、『2』の場合にはサイレントテクスチャーがそ
れぞれ選択されることになる。ここで、プリセットテク
スチャーは所定のベースパターン、コードパターンを得
るために予め用意されたパラメータ群を表す。また、ミ
ミックテクスチャーは、演奏者によるリアルタイム演奏
を分析し、その分析結果に基づいて得られたパラメータ
群を示す。また、サイレントテクスチャーは、ベースパ
ターン、コードパターンを発生させないために予め用意
されたパラメータ群を表す。ミミックテクスチャーは演
奏者のリアルタイム演奏の内容に近いベースパターン、
コードパターンを得るためのテクスチャーである。な
お、リズムパターンに関しては前述のようにテクスチャ
ーの値に応じてリズムパターンの書き換え処理を行うか
どうかの選択をするだけである。ゲシュタルトレジスタ
には、リアルタイム演奏の分析結果に対して乗じられる
ゲイン値として、『−10』〜『10』の値が設定され
る。スタティックトランスレジスタには、各パラメータ
のオフセット値として、『0』〜『127』の値が設定
される。このシチュエーション分析処理によって得られ
たテクスチャーレジスタ、ゲシュタルトレジスタ、スタ
ティックトランスレジスタの値に基づいて、コード&ベ
ースパターン合成処理の内容が種々変化する。
【0055】次に、図16のコード&ベースパターン合
成処理について説明する。このコード&ベースパターン
合成処理は、図12のパターン再生処理のステップ12
4によって出力される拍先頭割り込み信号の入力に同期
して実行される。まず、ステップ161では、MIDI
インターフェイス1F及び2Cを介して入力する鍵盤1
BからのMIDIメッセージ(演奏入力情報)を分析し
てミミックテクスチャーを作成する。このミミックテク
スチャー作成処理では、図18(A)の対応表に示した
黒塗り円の部分のパラメータを作成する。以下、このミ
ミックテクスチャー作成処理について説明する。このミ
ミックテクスチャー作成処理では、図11のステップ1
1Aでバッファにストアされているノートイベントデー
タ(キーコード、ベロシティ、デュレーション)に基づ
いて分析を行う。そして、抽出された各ノートオンイベ
ントの発生時刻(ノートオン時刻)を16分音符に対応
した基準スロット位置(スロット番号『0』、『6』、
『12』、『18』)にクオンタイズする。すなわち、
基準スロット位置から前に2スロット以内、後に3スロ
ット以内のノートオンイベントはその基準スロット位置
で発生したものと見なす。例えば、図14に示すように
ノートオンイベントのタイミングが『2』の場合には、
そのノートオンイベンは基準スロット番号『0』に発生
したものと見なされる。従って、仮にノートイベントデ
ータが16分音符の3連符に対応したものや8分音符の
3連符に対応したものの場合には、分析後のデータは偶
数系音符に強制的にクオンタイズされる。すなわち、ノ
ートイベントデータが3連符のノートオン情報の場合に
はそれを識別することはできない。なお、識別可能にし
てもよいことはいうまでもない。
【0056】このようにして基準スロット位置にクオン
タイズされたデータを16分音符抽出データ(Get_
Sixteenths)と呼ぶ。そして、図17に示す
ように、各基準スロット位置(スロット番号『0』、
『6』、『12』、『18』)におけるノートオンの有
無を『0』と『1』のパターンで示すことによって、ノ
ートオンパターンを作成する。ノートオン有りの場合に
は『1』、ノートオン無しの場合には『0』とする。ノ
ートオンパターンは、(0000)〜(1111)の1
6パターンになる。ノートオンパターンの左端がスロッ
ト番号『0』に、左から2番目がスロット番号『6』
に、左から3番目がスロット番号『12』に、右端がス
ロット番号『18』にそれぞれ対応している。従って、
図14のような発生タイミングの場合にはいずれの拍に
おいてもノートオンパターンは(1000)となる。こ
のようにしてノートオンパターンが検出されたら、今度
はそれに基づいて各基準スロット位置におけるアクティ
ビティパラメータ及びシンコペーションパラメータの値
を分析する。
【0057】アクティビティパラメータの値は図17に
示すようにノートオンパターンに1対1に対応したもの
であり、『0』、『1』、『60』、『120』の固定
値の組合せからなるアクティビティパターンが割り当て
られる。なお、図示したアクティビティパターン以外の
ものを採用してもよいことは言うまでも無い。例えば、
図14のようにノートオンパターンが(1000)の場
合には、基準スロット位置におけるアクティビティパタ
ーンは(1111)となる。また、ノートオンパターン
が(0011)の場合には、基準スロット位置における
アクティビティパターンは(60 120 60 12
0)となる。このアクティビティパターンは、スロット
番号『0』、『6』、『12』、『18』のみのアクテ
ィビティパラメータの値を示すものである。従って、こ
れ以外のスロット番号『1』〜『5』、『7』〜『1
1』、『13』〜『17』、『19』〜『23』のアク
ティビティパラメータの値は『0』である。このように
して得られた値はリズムミミックテクスチャー、ベース
ミミックテクスチャー及びコードミミックテクスチャー
のアクティビティパラメータとなる。
【0058】シンコペーションパラメータの値も図17
に示すようにノートオンパターンに1対1に対応したも
のであり、『0』、『40』、『80』の固定値と演算
式によって得られた値との組合せから構成される。すな
わち、ノートオン有無パターンが(0000)、(10
00)、(0100)、(0010)、(0110)及
び(0101)の場合には、基準スロット位置における
シンコペーションパラメータの値は『0』、『40』、
『80』だけの組合せからなり、(1100)、(00
01)、(1001)、(1101)、(0011)及
び(0111)の場合には『0』、『40』、『80』
の値と演算式によって得られた値との組合せからなり、
(1010)、(1110)、(1011)及び(11
11)の場合には演算式によって得られた値だけの組合
せからなる。例えば、図14の場合にはノートオンパタ
ーンが(1000)となり、基準スロット位置における
シンコペーションパラメータの値は(0000)のよう
に『0』だけとなる。また、ノートオンパターンが(1
100)の場合には、次の演算式 Vel〔6〕−Vel
〔0〕 によって求められた値がスロット番号0及びスロット番
号12のシンコペーションパラメータの値となり、スロ
ット番号6及びスロット番号18のシンコペーションパ
ラメータの値は『0』となる。なお、演算式の中のVe
〔0〕は、基準スロット位置『0』にクオンタイズさ
れたノートオン情報の中で最もノートオンの早いものの
ベロシティの値である。Vel〔6〕、Vel〔12〕
及びVel〔18〕の場合も同じである。このようにし
て得られた値がリズムミミックテクスチャー、ベースミ
ミックテクスチャー及びコードミミックテクスチャーの
シンコペーションパラメータとなる。
【0059】各基準スロット位置にクオンタイズされた
ノートオン情報の中で最もノートオン時刻の早いものの
ベロシティの値がその基準スロット位置のボリュームパ
ラメータとなり、この値がそのままリズムミミックテク
スチャー、ベースミミックテクスチャー及びコードミミ
ックテクスチャーのボリュームパラメータとなる。コー
ドミミックテクスチャーのデュレーションパラメータ及
びベースミミックテクスチャーのスケールデューパラメ
ータは次のようにして決定される。まず、各基準スロッ
ト位置にクオンタイズされたノートオン情報の中で最も
ノートオン時刻の早いものの音長値(dur−val)
と、分析済みのアクティビティパラメータの値とに応じ
て各基準スロット位置の値を決定する。すなわち、アク
ティビティパラメータは前述のように『0』、『1』、
『60』及び『120』の値の組合せであるから、アク
ティビティパラメータが『0』の場合にはその基準スロ
ット位置のデュレーションパラメータ及びスケールデュ
ーパラメータの値は『0』となる。アクティビティパラ
メータが『1』の場合には音長値(dur−val)を
480で除算し、それに127を乗じたものをデュレー
ションパラメータ及びスケールデューパラメータの値と
する。アクティビティパラメータが『60』の場合には
音長値を240で除算し、それに127を乗じたものを
デュレーションパラメータ及びスケールデューパラメー
タの値とする。アクティビティパラメータが『120』
の場合には音長値を120で除算し、それに127を乗
じたものをデュレーションパラメータ及びスケールデュ
ーパラメータの値とする。すなわち、ここでは実際のデ
ュレーション(音長)値(dur−val)をアクティ
ビティパラメータに応じて正規化したことに相当する。
このシンコペーションパラメータも、前述のアクティビ
ティパターンと同様、スロット番号「0」、「6」、
「12」、「18」におけるシンコペーションパラメー
タ値を示すものである。なお、シンコペーションパラメ
ータの値を図17のように設定するものに限らない。こ
のようにして得られた値がコードミミックテクスチャー
のデュレーションパラメータ及びベースミミックテクス
チャーのスケールデューパラメータとなる。
【0060】ベースミミックテクスチャーのコードトー
ンパラメータ、ダルトーンパラメータ及びライプトーン
パラメータは次のようにして決定される。各基準スロッ
ト位置にクオンタイズされたノートオン情報の中で最も
ノートオン時刻の早いものの音高が、図6のようなトー
ンリスト(予め選択設定されたもの)の中のどれに該当
するか応じて、それぞれの値を選択する。例えば、音高
がトーンリストの中のコードトーンに該当する場合には
コードトーンパラメータの値を『120』とし、ダルト
ーンパラメータ及びライプトーンパラメータの値を
『0』とする。また、音高がトーンリストの中のダルト
ーンに該当する場合には、コードトーンパラメータの値
を『64』とし、ダルトーンパラメータの値を『12
0』とし、ライプトーンパラメータの値を『0』とす
る。また、音高がトーンリストの中のライプトーンに該
当する場合には、コードトーンパラメータの値を『6
4』とし、ダルトーンパラメータの値を『0』とし、ラ
イプトーンパラメータの値を『120』とする。なお、
この判定において前述のコードルートキーやコードタイ
プキーにより指定されたコードルート、コードタイプを
考慮して判定している。このようにして得られた値がベ
ースミミックテクスチャーのコードトーンパラメータ、
ダルトーンパラメータ及びライプトーンパラメータとな
る。
【0061】ベースミミックテクスチャーのディレクシ
ョンパラメータ及びリーパパラメータは次のようにして
決定される。各基準スロット位置にクオンタイズされた
ノートオン情報の中で最もノートオン時刻の早いものの
音高が、直前の基準スロット番号の音高に対して上昇し
ているのか、それとも下降しているのか、またどの程度
の音高差なのかに基づいてディレクションパラメータ及
びリーパパラメータを決定する。例えば、直前の基準ス
ロット位置の音高に対して音高差が無い(同じ音高の)
場合には、ディレクションパラメータの値を『0』、リ
ーパパラメータの値を『25』とする。また、直前の基
準スロット位置の音高に対して音高差が存在する場合に
は、ディレクションパラメータの値を『127』とし、
リーパパラメータの値をその音高差の絶対値から『1』
を減算し、その減算値に『7』を乗じ、その乗算値に
『40』を加算したものとする。このようにして得られ
た値がベースミミックテクスチャーのディレクションパ
ラメータ及びリーパパラメータとなる。各基準スロット
位置にクオンタイズされたノートオンの数に『13』を
乗じた値が基準スロット位置のナムノーツパラメータと
なり、この値がそのままコードミミックテクスチャーの
ナムノーツパラメータとなる。各基準スロット位置にク
オンタイズされた全ノートオンのピッチの平均値が各基
準スロット位置のレジスタパラメータとなり、この値が
そのままコードミミックテクスチャーのレジスタパラメ
ータとなる。なお、基準スロット位置にノートオンが存
在しない場合には、『64』をパラメータ値とする。各
基準スロット位置にクオンタイズされた全ノートオンの
ピッチの最大値から最小値を減算し、その減算値に6を
乗じたものが各基準スロット位置のレンジパラメータと
なり、この値がそのままコードミミックテクスチャーの
レンジパラメータとなる。
【0062】次に、ステップ162では、ステップ16
1の処理によって作成されたミミックテクスチャー内の
各パラメータに基づいてベース用オフセットテクスチャ
ー及びコード用オフセットテクスチャーの各パラメータ
を作成する。以下、このオフセットテクスチャー作成処
理について説明する。まず、ここでは、ステップ161
の処理によって作成されたミミックテクスチャー内のア
クティビティパラメータ、シンコペーションパラメー
タ、ボリュームパラメータ、デュレーションパラメー
タ、ディレクションパラメータ、ナムノーツパラメー
タ、レジスタパラメータ、レンジパラメータについて
は、各基準スロット位置における値の1拍分の総和をノ
ートオンイベントの発生したスロット数で除算したもの
をそれぞれのパラメータの1拍長当たりの平均値とす
る。ミミックテクスチャー内のダルトーンパラメータに
ついては、各基準スロット位置における値の1拍分の総
和をノートオンイベントの発生したスロット数で除算し
たものをカラーaパラメータの1拍長の平均値とする。
ミミックテクスチャー内のライプトーンパラメータにつ
いては、各基準スロット位置における値の1拍分の総和
をノートオンイベントの発生したスロット数で除算した
ものをカラーbパラメータの1拍当たりの平均値とす
る。図18(A)には、このようにして算出された各パ
ラメータの平均値AVがどのミミックテクスチャー内の
パラメータに基づいて作成されるのかが示してある。な
お、ベースミミックテクスチャー、コードミミックテク
スチャー及びリズムミミックテクスチャーにおいて、ア
クティビティパラメータ、シンコペーションパラメータ
及びボリュームパラメータは共通の値なので、どのパラ
メータを用いてもよい。
【0063】このようにして算出された各パラメータの
平均値AVに基づいて、ベース用オフセットテクスチャ
ー及びコード用アフセットテクスチャーの各パラメータ
が作成される。図18(B)には、各パラメータの平均
値AVに基づいてどのようにしてオフセットテクスチャ
ーのパラメータが作成されるのかが示してある。まず、
ベース用オフセットテクスチャーのアクティビティパラ
メータ、シンコペーションパラメータ、ボリュームパラ
メータ、レジスタパラメータについては、それぞれのパ
ラメータに対応する各パラメータの1拍長当たりの平均
値から『64』を減算し、その減算値を2分の1したも
のを採用する。ベース用オフセットテクスチャーのスケ
ールデューパラメータについては、デュレーションパラ
メータの1拍長当たりの平均値から『64』を減算し、
その減算値を『−2』で除したものを採用する。ベース
用オフセットテクスチャーのダルトーンパラメータにつ
いては、カラーaパラメータの1拍長当たりの平均値か
ら『64』を減算し、その減算値を2で除したものを採
用する。ベース用オフセットテクスチャーのライプトー
ンパラメータについては、カラーbパラメータの1拍長
の平均値から『64』を減算し、その減算値を2で除し
たものを採用する。ベース用オフセットテクスチャーの
ディレクションパラメータについては、ディレクション
パラメータの1拍長当たりの平均値から『64』を減算
し、その減算値を2倍したものを採用する。
【0064】コード用オフセットテクスチャーのアクテ
ィビティパラメータ、シンコペーションパラメータ、ボ
リュームパラメータ、カラーaパラメータ、カラーbパ
ラメータ、レジスタパラメータ、レンジパラメータにつ
いては、それぞれのパラメータに対応する各パラメータ
の1拍長当たりの平均値から『64』を減算し、その減
算値を2で除したものを採用する。コード用オフセット
テクスチャーのデュレーションパラメータについては、
デュレーションパラメータの1拍長当たりの平均値から
『64』を減算し、その減算値を『−2』で除したした
ものを採用する。コード用オフセットテクスチャーのデ
ンシティについては、ナムノーツの1拍長当たりの平均
値から『64』を減算し、その減算値をで2で除したも
のを採用する。以上の処理によって、ベース用オフセッ
トテクスチャー及びコード用オフセットテクスチャーが
作成される。
【0065】ステップ163では、スロット番号レジス
タSLOTを『0』にリセットする。そして、ステップ
164及びステップ165でシチュエーションとレスポ
ンスステートによって決定された各パラメータ毎の現時
点のテクスチャーレジスタの格納値が何であるかを判定
し、テクスチャーレジスタの値が『0』と判定された場
合にはステップ166に進み、『1』と判定されたパラ
メータについてはステップ167に進み、『2』と判定
されたパラメータについてはステップ168に進む。ス
テップ166では、プリセットテクスチャーの時系列デ
ータ、すなわち図4に示すような時系列的なパラメータ
値を前記ステップ162によって作成されたオフセット
テクスチャーの各パラメータ、ゲシュタルト値とホイー
ル値WH2の乗算値、スタティックトランス値、ホイー
ル値WH1(以下、これらをまとめて「オフセットテク
スチャーの各パラメータ等」と呼ぶ)に基づいて、それ
ぞれ変調(所定値を加算)する。ステップ167では、
前記ステップ161によって作成されたミミックテクス
チャーの時系列データを同様にオフセットテクスチャー
の各パラメータに基づいて、それぞれ変調する。ステッ
プ168では、サイレントテクスチャーの時系列データ
を同様にオフセットテクスチャーの各パラメータに基づ
いて、それぞれ変調する。ステップ161からステップ
168までの処理の詳細について、図19の機能ブロッ
ク図を用いて説明する。なお、ベースパターン合成とコ
ードパターン合成の両処理の内容はほぼ同じなので、図
19ではベースパターン合成処理について示し、コード
パターン合成処理については省略してある。
【0066】図19において、アナライザ181は、ス
テップ161の処理を実行するものであり、MIDIイ
ンターフェイス1F及び2Cを介して入力する鍵盤1B
からのMIDIメッセージ(演奏入力情報)を分析して
ベースミミックテクスチャーを作成し、それをMT記憶
領域182に記憶する。このときMIDIメッセージを
分析して得られた各パラメータの現在のSLOTでの分
析値を、1小節分の時系列データ領域であるベースミミ
ックテクスチャーの前記SLOTに対応するアドレスに
設定し、それをMT記憶領域182に記憶する。SLO
T=95の次の時刻のSLOTは0となり、分析値は、
MT記憶領域内を循環するように設定される。テクスチ
ャーデータベース183はハードディスク装置24に対
応しており、3つのクラスタ#1〜#3毎に設けられた
3つのベーステクスチャー(ベース#1〜#3)からな
る全部で9種類のベーステクスチャーを格納しているテ
クスチャーデータベースである。従って、このテクスチ
ャーデータベースの中から、キーコードC2、D2又は
E2の鍵及びキーコードG2、A2又はB2の鍵の押鍵
に応じて選択指定されたベーステクスチャーに基づいて
1小節分の時系列データが作成され、それがプリセット
テクスチャーとしてPST記憶領域184に記憶され
る。すなわち、ベーステクスチャーは図4(A)のよう
なものなので、それが図4(B)のような時系列データ
に変換されてPST記憶領域184に記憶される。ST
記憶領域185には、サイレントテクスチャーが記憶さ
れている。このサイレントテクスチャーは、ベース演奏
又はコード演奏を静かにするような所定のパラメータで
構成されている。
【0067】現在のSLOTからアクセスシチュエーシ
ョンディレイ分過去の、即ち((SLOT)−(アクセ
スシチュエーションディレイ))を96で除した余り値
をアドレスとしたときのMT記憶領域182からの読み
出し値が、セレクタ186およびアベレージャー188
に対して供給される。また、現在のSLOTをアドレス
としたときのST記憶領域183からの読み出し値、及
び現在のSLOTをアドレスとしたときのPST記憶領
域184からの読み出し値が、セレクタ186に対して
供給される。セレクタ186は、供給された3種類の読
み出し値の中からいずれかの1つをパラメータ毎に現在
のテクスチャーレジスタの格納値に応じて選択し、次段
のセレクタ187に出力するものであり、前述のステッ
プ164及びステップ165の処理に対応した動作を行
う。MT記憶領域182からの読み出しアドレスだけを
このように遅らせることで、次のような動作になる。即
ち、セレクタ186がPST記憶領域184若しくはS
T記憶領域185を選択したときには、アクセスシチュ
エーションディレイ分過去の演奏情報に基づくオフセッ
ト値が加算器18Hにおいて加算される(詳しくは後
述)ので、選択された記憶領域からの読み出し値による
パターン再生(PST記憶領域184若しくはST記憶
領域185からの読み出し値は一定値であって、そのま
までは伴奏パターンは変化しない)に対して、アクセス
シチュエーションディレイ分過去の演奏情報で変化を与
えることができる。また、セレクタ186がMT記憶領
域182を選択したときには、アクセスシチュエーショ
ンディレイ分過去の演奏情報に基づいたデータでパター
ンが再生され、この結果、実演奏をミミックした(=ま
ねた)伴奏パターン(実演奏の特徴が反映されている伴
奏パターン)がアクセスシチュエーションディレイ分だ
け遅れて再生される。
【0068】セレクタ187は、セレクタ186によっ
て選択されたテクスチャーを第1端子に、PST記憶領
域184に記憶されているプリセットテクスチャーを第
2端子に入力し、リアルタイムアナライザフラグRET
Aの状態がオン状態のときにはセレクタ187によって
選択されたテクスチャーを、オフ状態の場合にはプリセ
ットテクスチャーを加算器18Hに出力する。このリア
ルタイムアナライザフラグRETAは、ペダルオンの場
合にオンに設定され、ペダルオフの場合にオフに設定さ
れるものである。また、ペダルオフの状態においてキー
コードG5の鍵が押された時も同様にオンに設定され
る。アベレージャー188は、前述のステップ162の
処理に対応した動作を行うものである。すなわち、アベ
レージャー188は、MT記憶領域182からのミミッ
クテクスチャー内のアクティビティパラメータ、シンコ
ペーションパラメータ、ボリュームパラメータ、デュレ
ーションパラメータ、ダルトーンパラメータ、ライプト
ーンパラメータ、ディレクションパラメータ、レジスタ
パラメータについて、各基準スロット位置における値の
1拍分の総和をノートオンイベントの発生したスロット
数で除算して平均値を算出し、その平均値に基づいて図
18(B)のようにしてベース用オフセットテクスチャ
ーを作成し、それをオフセット記憶領域189に格納す
る。
【0069】オフセット変換器18Aは、鍵盤1B上の
所定の鍵(図3において、機能が割り当てられていない
鍵のうちのいずれか)の押鍵力の値をオフセットテクス
チャーの各パラメータに対応した値(オフセット値)に
変換し、セレクタ18Bに出力するものである。これに
より、リアルタイムアナライザがオフの場合に、プリセ
ットテクスチャーに基づいて発生されるベースパターン
を多少変形させることができる。セレクタ18Bは、オ
フセット記憶領域189に格納されているオフセットテ
クスチャーを第1端子に、オフセット変換器18Aから
のオフセット値を第2端子に入力し、リアルタイムアナ
ライザフラグRETAの状態がオン状態のときにはオフ
セット記憶領域189のオフセットテクスチャーの各パ
ラメータを、オフ状態の場合にはオフセット変換器18
Aからのオフセット値を乗算器18Gに出力する。ゲシ
ュタルト記憶領域18Cは、図13のステップ138の
処理によって得られたゲシュタルトの値を格納するゲシ
ュタルトレジスタであり、『−10』〜『10』のゲイ
ン値を乗算器18Eに出力する。シチュエーションに応
じてゲシュタルトの値がへんがするため、シチュエーシ
ョンの変化に対応してベースパターンも変化する。
【0070】ホイール変換器18Dは、モジュレーショ
ンホイールからの操作信号WH2を所定の値に変換して
乗算器18Eに出力する。乗算器18Eはゲシュタルト
記憶領域18Cからのゲイン値とホイール変換器18D
からの変換値とを乗算し、それをセレクタ18Fの第1
端子に出力する。なお、ホイール変換器18Dは、レジ
スタパラメータ、リーパパラメータ、ナムノーツパラメ
ータ、デンシティパラメータ、レンジパラメータ、サブ
レンジパラメータに関しては変換を行わずに、係数
『1』を乗算器18Eに出力するので、これらのパラメ
ータに関してはゲシュタル記憶領域18Cの値がそのま
まセレクタ18Fに出力することになる。ホイールを操
作することにより、ゲシュタルト値が変化し、その結
果、セレクタ18Bからの出力値が変化することにな
り、ベースパターンも変化する。セレクタ18Fは、乗
算器18Eからの乗算値を第1端子に、係数『1』を第
2端子に入力し、リアルタイムアナライザフラグRET
Aがオン状態のときには乗算器18Eからの乗算値を、
オフ状態の場合には係数『1』を乗算器18Gに出力す
る。乗算器18Gは、セレクタ18B及びセレクタ18
Gからの出力値を乗算し、それを加算器18Hに出力す
る。加算器18Hは、セレクタ187からのテクスチャ
ーパラメータの値に、乗算器18Gからの乗算値を加算
して、次段の加算器18Lに出力する。
【0071】スタティックトランス記憶領域18Jは、
図13のステップ138によって得られたスタティック
トランスの値を格納するスタティックトランスレジスタ
であり、『0』〜『127』の値をセレクタ18Kに出
力する。シチュエーションに応じてスタティックトラン
スの値が変化するため、シチュエーションの変化に対応
してベースパターンも変化する。セレクタ18Kは、ス
タティックトランス記憶領域18Jの値を第1端子に、
係数『0』を第2端子に入力し、リアルタイムアナライ
ザフラグRETAがオン状態のときにはスタティックト
ランスの値を、オフ状態の場合には係数『0』を加算器
18Lに出力する。加算器18Lは、セレクタ18Kに
よって選択された値と、加算器18Hからの値(パラメ
ータ値)とを加算し、それを次段の加算器18Pに出力
する。
【0072】ホイール変換器18Mは、ピッチベンドホ
イールからの操作信号WH1を所定の値に変換し、それ
を所定値で除算する。例えば、アクティビティパラメー
タ及びボリュームパラメータについては、係数『2』で
除算する。カラーaパラメータ及びレンジパラメータに
ついては係数『3』で除算する。シンコペーションパラ
メータ及びライプトーンパラメータについては係数
『1』と、係数『1〜4』の中からランダムに選択され
た値との合計値で除算する。ダルトーンパラメータにつ
いては係数『1』と、係数『1〜8』の中からランダム
に選択された値との合計値で除算する。これ以外のパラ
メータについては、定数『0』を出力する。ホイール操
作すると、その操作値に応じた値がセレクタ187の出
力に加算されるため、ベースパターンが変化する。セレ
クタ18Nは、ホイール変換器18Mからの変換値を第
1端子に、係数『0』を第2端子に入力し、リアルタイ
ムアナライザフラグ RETAがオン状態のときにはホ
イール変換器18Mからの変換値を、オフ状態の場合に
は係数『0』を加算器18Pに出力する。加算器18P
は、セレクタ18Nによって選択された値と、加算器1
8Lからの値(パラメータ値)を加算し、それをベース
ジェネレータ37に出力する。ベースジェネレータ37
は、ステップ169及びステップ16Aの処理を実行し
てベースパターンを合成し、合成されたベースパターン
に基づいて図12のパターン再生処理のステップ12A
の処理を実行し、MIDIメッセージを音源回路18に
出力する。図示していないが、コードジェネレータ36
も同様にステップ16B及びステップ16Cの処理を実
行してコードパターンを合成し、合成されたコードパタ
ーンに基づいて図12のステップ12Cの処理を実行
し、対応するMIDIメッセージを音源回路18に出力
する。
【0073】ステップ169では、加算器18Pからの
アクティビティパラメータ及びシンコペーションパラメ
ータの値に応じて現在のスロットにおけるベースのイベ
ント発生が妥当かどうかを判定し、イベント発生が妥当
である(YES)と判定された場合には次のステップ1
6Aに進み、ベースパターンの合成処理を行い、妥当で
ない(NO)と判定された場合にはステップ16Bに進
み、今度はコードジェネレータ36に関する処理を行
う。ステップ16Aでは、前記ステップ169でベース
パターンのイベント発生が妥当であると判定されたの
で、加算器18Pからの各パラメータ(ディレクション
パラメータ、リーパパラメータ、コードトーンパラメー
タ、ダルトーンパラメータ、ライプトーンパラメータ、
スケールデューパラメータ)に基づいて発音される音を
1つ決定する。すなわち、今回の処理の前に決定された
音(ラストベースノート)を基準として、ディレクショ
ンパラメータに基づいて音高の方向を決定する。次にリ
ーパパラメータに基づいて最小音高差幅(リープサイ
ズ)を決定する。そして、コードトーンパラメータ、ダ
ルトーンパラメータ、ライプトーンパラメータ及びトー
ンリストに基づいて発音される1つの音を決定する。そ
して、スケールデューパラメータに基づいて発音される
音の時間長を、シンコペーションパラメータとボリュー
ムパラメータに基づいてベロシティをそれぞれ決定す
る。
【0074】ステップ16Bでは、ステップ169と同
様に、変調されたアクティビティパラメータ及びシンコ
ペーションパラメータの値に応じて現在のスロットにお
けるコードのイベント発生が妥当かどうかを判定し、イ
ベント発生が妥当である(YES)と判定された場合に
は次のステップ16Cに進み、コードパターンの合成処
理を行い、妥当でない(NO)と判定された場合にはス
テップ16Dに進み、スロット番号レジスタSLOTの
値を『1』だけインクリメントする。ステップ16Cで
は、前記ステップ16Bでコードパターンのイベント発
生が妥当であると判定されたので、各パラメータ(デュ
レーションパラメータ、ナムノーツパラメータ、レジス
タパラメータ、レンジパラメータ、サブレンジパラメー
タ、デンシティパラメータ、カラーaパラメータ、カラ
ーbパラメータ)に基づいて発音される和音構成音を決
定する。まず、デュレーションパラメータに基づいて発
音されるコードの音長時間を決定する。ナムノーツパラ
メータに基づいて同時に発音する音数を決定する。レジ
スタパラメータとレンジパラメータから発音対象となり
得る音高域を決定する。そして、デンシティパラメータ
に基づいて同じスロット中で複数音発音される場合の音
高差(interval)を決定する。
【0075】決定された音高差と、カラーaパラメー
タ、カラーbパラメータ及び図8のような出現確率算出
テーブルに基づいて和音構成音の候補音を抽出する。ど
のようにして和音構成音の候補音が抽出されるのか、そ
の一例を図面を用いて説明する。図20は、レジスタパ
ラメータとレンジパラメータの値によって決定される音
高域の各ノートナンバを図8(A)の出現確率算出テー
ブルの各音高に対応付けて示したマッピング図である。
この図において、レジスタパラメータ(REGISTER)はキ
ーコードC3(ノートナンバ『60』)、レンジパラメ
ータ(RANGE)は『60』、デンシティパラメータ(DEN
SITY)は『64』、カラーaパラメータ()は『12
7』、カラーbパラメータは『0』とする。そして、第
1レベル係数REQUIREDと第2レベル係数OPTIONAL 1の値
は同じとし、第3レベル係数OPTIONAL 2の値を『0』と
する。従って、第1レベル係数REQUIREDと第2レベル係
数OPTIONAL 1については、黒塗り円で示し、第3レベル
係数OPTIONAL 2については、白塗り円で示す。この場合
の最低音高はキーコードF#0(ノートナンバ『3
0』)、最高音高はキーコードF#5(ノートナンバ
『90』)となる。以下、キーコードの後のカッコ内に
ノートナンバを付記して示すこととする。従って、図1
1には、出現確率算出テーブルの各音高に対応したキー
コードF#0(30)〜キーコードF#5(90)がマ
ッピングされる。
【0076】そして、このマッピング図に基づいて1ス
ロット内(同タイミング)で発音される和音構成音の候
補音が次のような手順で順次選択される。ここでは和音
としてCメジャー(Cmaj)が指定されているとして
話をすすめるが、他の和音が指定されている場合はコー
ドタイプに応じた出現確率テーブルを用いると共に、コ
ードルートに応じてノートナンバをシフトさせればよ
い。まず、第1の手順として、音高域の中で最も低いル
ート音すなわち図ではキーコードC1(36)を最低音
として選択する。そして、デンシティによって決まる音
高差(interval)を前記最低音に加算し、第2の基準音
高を決定する。デンシティ『64』の場合の音高差は図
7に示すように『4』なので、キーコードC1(36)
に音高差『4』の加算されたキーコードE1(40)が
次の基準音高となる。この基準音高から高音側に7音高
分の範囲の8つの音高の出現確率をそれぞれ算出し、そ
の確率に応じて1個の音高を選択する。すなわち、キー
コードE1(40)〜B1(47)の中で、キーコード
F#1(42)、キーコードG#1(44)、キーコー
ドB#1(47)の出現確率は『0』となり、他の音高
の出現確率は『1』となる。出現確率『0』以外の音高
が選択対象音高となり、その出現確率に応じて選択され
る。なお、ここでは、選択対象音高の出現確率が全て
『1』なので、選択対象音高の中からランダムに候補音
が選択される。従って、ここでは、キーコードE1(4
0)が候補音として選択されたとする。そしたら、上述
の手順を繰り返し実行する。すなわち、キーコードE1
(40)に音高差『4』が加算され、そのキーコードG
#1(44)から高音側に7音高分の範囲内の選択対象
音高群であるキーコードA1(45)、キーコードA#
1(46)、キーコードC2(48)、キーコードD2
(50)の中から候補音が選択される。ここでは、キー
コードA1(45)が選択されたとする。以後、前記選
択対象音高が最高音高のキーコードF#5(90)を越
えるまで、上述の手順が繰り返し実行され、キーコード
F2(53)、キーコードA2(57)、キーコードE
3(64)、キーコードC4(72)、キーコードG4
(79)、キーコードA4(81)、キーコードE5
(88)が選択されたとする。なお、図20において、
選択されたノートナンバについては、その周囲を長方形
で囲って示してある。
【0077】次に、第2の手順として、前記第1の手順
によって選択された候補音群の中に適当に第1のレベル
の音高(REQUIRED NOTE)が含まれるように選択された
候補音群の一部を修正する。例えば、第1の手順を経て
選択された候補音群の中で第1のレベルの音高に該当す
るものはキーコードC1(36)、キーコードC4(7
2)、キーコードE1(40)、キーコードE3(6
4)、キーコードE5(88)、キーコードG4(7
9)であったとする。この場合には、第1のレベルの音
高に該当する音高要素C,E,Gに対応する候補音がそ
れぞれ存在するので修正の必要はない。ところが、第1
のレベルの音高に該当する音高要素が候補音群に存在し
ない場合がある。このような場合には、まず、候補音群
に存在しない第1のレベルの音高に該当する音高要素か
ら高音側に6音高の範囲内に複数個の候補音を有する音
高要素が存在するかどうかを判定し、存在する場合には
その中のいずれか1つを削除し、削除されたオクターブ
レベルと同レベルの音高を候補音群の中に加える。ここ
で、オクターブレベルが同じレベルの音高とは、キーコ
ードの音高要素(C,D,E,F,G,A,B)の後に
付記される数字が同じもののことを意味する。
【0078】例えば、第1の手順を経て選択された候補
音群として、前述のキーコードC1(36)、キーコー
ドC4(72)の代えてキーコードD3(62)、キー
コードD5(86)が選択されたとする。この場合、第
1のレベルの音高に該当する音高要素C,E,Gの中で
候補音群に存在しないのは音高要素Cとなる。この音高
要素Cから高音側に6音高の範囲内の音高要素(第1の
レベル音高に該当するものを除く)であって、複数個の
候補音を有するものとして、音高要素Dが存在する。従
って、この音高要素Dに中のいずれか1つ、例えばキー
コードD3(62)を削除し、削除されたオクターブレ
ベルと同じレベルの音高キーコードC3(60)を候補
音群の中に加えるか、または、キーコードD5(86)
を削除し、削除されたオクターブレベルと同じレベルの
音高キーコードC5(84)を候補音群の中に加える。
ここでは、候補音群に存在しない第1のレベルの音高に
該当する音高要素から高音側に6音高の範囲内の音高要
素(第1のレベル音高に該当するものを除く)であっ
て、複数個の候補音を有する音高要素を対象としたが、
これに限らず、候補音群に存在しない第1のレベル音高
に該当する音高要素から高音側に6音高分の範囲内の音
高要素(第1のレベル音高に該当するものを除く)に対
応する1又は複数個の候補音を対象としてもよいし、候
補音群に存在しない第1のレベル音高に該当する音高要
素から高音側に6音高分の範囲内に存在する全ての候補
音(第1のレベル音高に該当するものが1つの場合はそ
れ以外の候補音)を対象としてもよい。また、高音側に
6音高分の範囲内としたが、低音側でもよいし、6音高
以外でもよい。また、候補音群に存在しない第1のレベ
ル音高に該当する音高要素から高音側に6音高分の範囲
内に削除対象となる候補音が1つも存在しない場合に
は、その候補音群に存在しない第1のレベル音高に該当
する音高要素からランダムに音高を選択してもよい。
【0079】上述のようにして選択された複数の候補音
の中からサブレンジパラメータに基づいて最終的に和音
構成音を決定する。例えば、複数の候補音が図20のよ
うに長方形で囲まれたものである場合、すなわちキーコ
ードC1(36)、キーコードE1(40)、キーコー
ドA1(45)、キーコードF2(53)、キーコード
A2(57)、キーコードE3(64)、キーコードC
4(72)、キーコードG4(79)、キーコードA4
(81)、キーコードE5(88)である場合に、これ
らの音高群を図21のようにその音高の低い順に並べ
る。そして、ナムノーツパラメータから決定される発音
数とサブレンジパラメータに基づいて和音構成音を決定
する。例えば、図21に示すように、サブレンジパラメ
ータがレジスタパラメータと同じ『60』で、発音数が
『8』の場合には、複数の候補音の中からサブレンジパ
ラメータ『60』に近い8つの音高、すなわちノートナ
ンバ『40、45、53、57、64、72、79、8
1』が選択され、発音数が『4』の場合にはノートナン
バ『53、57、64、72』が選択され、発音数が
『2』の場合にはノートナンバ『57、64』が選択さ
れる。また、サブレンジパラメータが『45』で発音数
が『4』の場合には、複数の候補音の中からサブレンジ
パラメータ『45』に近い4つの音高、すなわノートナ
ンバ『36、40、45、53』が選択され、発音数が
『2』の場合にはノートナンバ『40、45』が選択さ
れる。また、サブレンジパラメータが『75』で発音数
が『4』の場合にはノートナンバ『64、72、79、
81』が選択され、発音数が『2』の場合にはノートン
ナバ『72、79』が選択される。なお、候補音の中で
サブレンジの上下で同じ音高差のものが存在する場合に
は、レジスタパラメータの音高に近い方を選択したり、
絶対音高の低い方を選択したり、高い方を選択したり、
又はランダムに選択してもよい。なお、サブレンジパラ
メータが与えられていない場合には、レジスタパラメー
タの値に基づいて和音構成音を選択する。このようにし
て決定された和音構成音に関するコードパターンデータ
がコードジェネレータ36に出力される。
【0080】そして、ステップ16Dでは、スロット番
号レジスタSLOTを『1』だけインクリメントし、そ
の値が『24』になったかどうかをステップ16Eで判
定し、YESと判定された場合は1拍分の処理が終了し
たのでリターンし、次の拍に対する処理を行い、NOと
判定された場合はステップ163にリターンし、次のス
ロットに対して同様の処理を行う。このようにして、合
成されたベースパターン及びコードパターンに基づい
て、図12のパターン再生処理が行われる。
【0081】なお、本実施の形態においてはパーソナル
コンピュータ20側から電子楽器1Hに対してノートイ
ベントを出力することによりベースパターンやコードパ
ターンの演奏を行うようにしたので、電子楽器1H側の
音源設定の仕方によっては、パーソナルコンピュータ2
0側から出力されたノートイベントに応じてドラム音を
発生させることも可能である。即ち、受信したノートイ
ベントによりベース音を発生させるように音源の設定を
すればベースパターンの演奏になり、受信したノートイ
ベントによりコード音(ピアノやストリングス、ギター
などの通常の音階音)を発生させるように音源の設定を
すればコードパターンの演奏になり、受信したノートイ
ベントによりドラム音を発生させるように音源の設定を
すればドラムパターンの演奏になるのである。このと
き、ベースパターンとして発生させたノートイベントを
受信してドラム音を発生させるようにしてもよいし、コ
ードパターンとして発生させたノートイベントを受信し
てドラム音を発生させるようにしてもよい。1つのノー
トナンバを1つのドラム音に対応させるようにしてもよ
いし、複数のノートナンバを同一のドラム音に対応させ
るようにしてもよい(例えば音域を区分し、第1区間は
バスドラム、第2区間はスネアドラム、第3区間はシン
バル、・・・といった具合)。ドラム音としては、通常
のドラムセット(バスドラム、スネアドラム、シンバル
等の組み合わせ)であってもよいし、タムタムやティン
パニのように音階を持ったドラム音であってもよい。こ
のようにベースパターンやコードパターンに基づいてド
ラム音を発生させるようにすると、予想しなかったよい
結果(よいドラムパターン)が得られることがある。ま
た、パターン生成のためのパラメータ(テクスチャー)
の設定の仕方により、好みのドラムパターンを作り出す
ことも可能である。
【0082】
【発明の効果】この発明によれば、新たな伴奏パターン
を作成したり、操作者の操作に応じて伴奏パターンをリ
アルタイムに複雑に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る自動伴奏パターン発生装置を
採用した自動伴奏装置の概略構成を示す図である。
【図2】 図1の自動伴奏装置の具体的な構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 鍵盤1Bに割り当てられたスイッチ機能の一
例を示す図である。
【図4】 コードテクスチャー及びベーステクスチャー
を構成する各パラメータの一例を示す図である。
【図5】 シンコペーションパラメータの値に基づいて
表拍及び裏拍のベロシティを決定する際に用いられるト
ータル値の一例を示す図であり、図5(A)は8分音符
の発音タイミングのトータル値を示し、図5(B)は1
6分音符の発音タイミングのトータル値を示す図であ
る。
【図6】 ベースパターンを合成する際に用いられるト
ーンリストの一例を示す図である。
【図7】 デンシティパラメータを音高間隔に変換する
変換テーブルの一例を示す図である。
【図8】 コードパターンを合成する際に用いられる出
現確率算出テーブルの一例を示す図である。
【図9】 リズムパターンの一例を示す図である。
【図10】 電子楽器側のCPUの処理の一例を示すフ
ローチャートであり、図10(A)はメインルーチンの
一例を示す図、図10(B)はメインルーチンの中の
「キー処理」の一例を示す図、図10(C)はメインル
ーチンの中の「MIDI受信処理」の一例を示す図であ
る。
【図11】 パーソナルコンピュータ側のCPUが処理
するメインルーチンの一例を示す図である。
【図12】 パーソナルコンピュータ側のCPUが行う
パターン再生処理の一例を示す図である。
【図13】 パーソナルコンピュータ側のCPUが行う
シチュエーション分析処理の一例を示す図である。
【図14】 図13のシチュエーション分析処理の動作
概念を示す図である。
【図15】 レスポンスステートの一例を示す図であ
る。
【図16】 パーソナルコンピュータ側のCPUが行う
コード&ベースパターン合成処理の一例を示す図であ
る。
【図17】 ミミックテクスチャー内のアクティビティ
パラメータ及びシンコペーションパラメータがどのよう
にして決定するかを示す図である。
【図18】 ミミックテクスチャーからオフセットテク
スチャーが作成されまでの各パラメータの変遷を示す図
であり、図18(A)は、ミミックテクスチャーのパラ
メータと算出されたパラメータ平均値との対応関係を示
す図であり、図18(B)は算出されたパラメータ平均
値とベース用オフセットテクスチャー及びコード用アフ
セットテクスチャーの各パラメータとの対応関係を示す
図である。
【図19】 図16のステップ161からステップ16
8までの処理に対応した機能ブロック図を示す図であ
る。
【図20】 レジスタパラメータとレンジパラメータの
値によって決定される音高域の各ノートナンバを図8
(A)の出現確率算出テーブルの各音高に対応付けて示
したマッピング図である。
【図21】 選択された複数の候補音の中からどのよう
にして和音構成音が決定されるのかの概念を示す図であ
る。
【符号の説明】
11…電子楽器のCPU、12…電子楽器のROM、1
3…電子楽器のRAM、14…押鍵検出回路、15…電
子楽器のスイッチ検出回路、16…電子楽器の表示回
路、17…操作検出回路、18…音源回路、19…サウ
ンドシステム、1A…電子楽器のタイマ、1B…鍵盤、
1C…電子楽器のパネルスイッチ、1D…表示部、1E
…ホイール&ペダル、1F…電子楽器のMIDIインタ
ーフェイス、1G…電子楽器のバス、1H…電子楽器、
20…パーソナルコンピュータ、21…パーソナルコン
ピュータのCPU、22…パーソナルコンピュータのR
OM、23…パーソナルコンピュータのRAM、24…
ハードディスク装置、25…ディスプレイインターフェ
イス、26…マウスインターフェイス、27…パーソナ
ルコンピュータのスイッチ検出回路、28…パーソナル
コンピュータのタイマ、29…ディスプレイ、2A…マ
ウス、2B…パーソナルコンピュータのパネルスイッ
チ、2C…パーソナルコンピュータのMIDIインター
フェイス、1Ea…モジュレーションホイール・ピッチ
ベンドホイール、1Eb…フットペダル、31…リアル
タイムレスポンスコントローラ、32…グラフィカルエ
ディタ、33,34,35…クラスタ、36…コードジ
ェネレータ、37…ベースジェネレータ、38…加算
器、181…アナライザ、182…MT記憶領域、18
3…テクスチャーデータベース、184…PST記憶領
域、185…ST記憶領域、186,187,18B,
18F,18K,18N…セレクタ、188…アベレー
ジャ、189…オフセット記憶領域、18A…オフセッ
ト変換器、18C…ゲシュタルトレジスタ、18D,1
8M…ホイール変換器、18E,18G…乗算器、18
H,18L,18P…加算器、18J…スタティックト
ランスレジスタ、RTA…リアルタイムレスポンスフラ
グ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フミアキ マツモト アメリカ合衆国 02146 マサチューセッ ツ, ブルークライン, マリオンストリ ート 14, アパートメント ナンバー24

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的に変化する少なくとも1つのパラ
    メータを含む、複数のパラメータを供給するパラメータ
    供給手段と、 前記パラメータ供給手段から供給される前記複数のパラ
    メータに基づき、伴奏音の各々についての音高情報と発
    音タイミング情報とを決定し、該決定された情報からな
    る伴奏パターンを生成する伴奏パターン生成手段とを具
    えた自動伴奏パターン発生装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ供給手段は、複数グルー
    プのパラメータ群を記憶したデータベースと、伴奏スタ
    イルを選択するための手段とを含み、選択された伴奏ス
    タイルに応じていずれかのグループのパラメータ群を前
    記データベースから選択して供給するものである請求項
    1に記載の自動伴奏パターン発生装置。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ供給手段は、複数の伴奏
    パートのそれぞれに対応して固有の前記複数のパラメー
    タを供給するものであり、前記伴奏パターン生成手段
    は、複数の伴奏パートに対応して供給された複数のパラ
    メータに基づき、各伴奏パートについての伴奏パターン
    をそれぞれ生成するものである請求項1に記載の自動伴
    奏パターン発生装置。
  4. 【請求項4】 和音を指定するための手段を更に具備
    し、前記伴奏パターン生成手段は、指定された和音を考
    慮に入れて前記音高情報の決定を行うものである請求項
    1に記載の自動伴奏パターン発生装置。
  5. 【請求項5】 前記パラメータ供給手段から供給される
    前記複数のパラメータは、和音伴奏パターンのためのパ
    ラメータであって、音長、強弱、和音構成音数、密度、
    和音構成音の範囲、和音構成音の中心値、和音構成音の
    ノート属性、のうち少なくとも1つについてのパラメー
    タを含んでいる請求項1に記載の自動伴奏パターン発生
    装置。
  6. 【請求項6】 前記パラメータ供給手段から供給される
    前記複数のパラメータは、ベース伴奏パターンのための
    パラメータであって、音長、強弱、音高の変化方向、音
    高の変化幅、ノート属性、のうち少なくとも1つについ
    てのパラメータを含んでいる請求項1に記載の自動伴奏
    パターン発生装置。
  7. 【請求項7】 複数のパラメータを供給するパラメータ
    供給手段と、 演奏操作子手段と、 前記演奏操作子手段による演奏状態を検出し、少なくと
    も現在と過去の或る期間についての該演奏状態に基づい
    て前記パラメータ供給手段で供給するパラメータを変更
    する変更手段と、 前記パラメータ供給手段から供給される前記複数のパラ
    メータに基づき、伴奏音の各々についての音高情報と発
    音タイミング情報とを決定し、該決定された情報からな
    る伴奏パターンを生成する伴奏パターン生成手段とを具
    え、これにより、前記演奏操作子手段によるリアルタイ
    ムの演奏に応じて前記伴奏パターン生成手段で生成する
    伴奏パターンが変更されるようにした自動伴奏パターン
    発生装置。
  8. 【請求項8】 前記変更手段は、前記演奏状態に基づい
    てどのようにパラメータを変更するかを規定したデータ
    を複数持っており、そのうちから選択されたいずれかの
    データの規定に従って前記演奏状態に基づく前記パラメ
    ータの変更を行うものである請求項7に記載の自動伴奏
    パターン発生装置。
  9. 【請求項9】 前記パラメータ供給手段は、多数のパラ
    メータの中から前記演奏操作子手段による演奏状態に応
    じて複数のパラメータを選択して供給するものである請
    求項7に記載の自動伴奏パターン発生装置。
  10. 【請求項10】 前記パラメータ供給手段は、複数種類
    のパラメータをそれぞれ複数具備しており、前記演奏操
    作子手段による演奏状態に応じて各種類毎にいずれかの
    パラメータをそれぞれ選択し、選択されたパラメータか
    らなる複数種のパラメータを供給するするものである請
    求項7に記載の自動伴奏パターン発生装置。
  11. 【請求項11】 前記変更手段は、前記パラメータを変
    更するための変調データを持っており、前記演奏状態に
    基づいて該変調データを変更するものである請求項7に
    記載の自動伴奏パターン発生装置。
  12. 【請求項12】 前記変更手段は、前記演奏状態に基づ
    いて前記パラメータを変更するかを選択するものである
    請求項7に記載の自動伴奏パターン発生装置。
  13. 【請求項13】 演奏情報を入力する手段と、 入力された演奏情報を分析し、その演奏分析結果に従っ
    てパラメータを作成するパラメータ作成手段と、 作成された前記パラメータに基づき、伴奏音の各々につ
    いての音高情報と発音タイミング情報とを決定し、該決
    定された情報からなる伴奏パターンを生成する伴奏パタ
    ーン生成手段とを具える自動伴奏パターン発生装置。
  14. 【請求項14】 前記パラメータ作成手段は、演奏分析
    結果に従ってパラメータを生成する手段と、生成された
    パラメータに任意のオフセット値を演算することにより
    該パラメータを変化させる手段とを含むものである請求
    項13に記載の自動伴奏パターン発生装置。
  15. 【請求項15】 前記パラメータ作成手段は、演奏分析
    結果に従って複数種の第1のパラメータを生成する手段
    と、予め用意された複数種の第2のパラメータを提供す
    る手段と、各種類毎に前記第1及び第2のパラメータの
    どちらかを選択する手段とを含むものである請求項13
    に記載の自動伴奏パターン発生装置。
  16. 【請求項16】 前記パラメータ作成手段は、演奏分析
    結果に従ってパラメータを生成する手段と、生成したパ
    ラメータを所定時間遅らせて前記伴奏パターン生成手段
    に供給する手段とを含むものである請求項13に記載の
    自動伴奏パターン発生装置。
  17. 【請求項17】 複数のパラメータを供給するパラメー
    タ供給手段と、 演奏操作子手段と、 前記演奏操作子手段による演奏状態に応じて前記パラメ
    ータ供給手段から供給される少なくとも1つの前記パラ
    メータを変調する変調手段と、 前記変調されたパラメータに基づき、伴奏音の各々につ
    いての音高情報と発音タイミング情報とを決定し、該決
    定された情報からなる伴奏パターンを生成する伴奏パタ
    ーン生成手段とを具え、これにより、前記演奏操作子手
    段によるリアルタイムの演奏に応じて前記伴奏パターン
    生成手段で生成する伴奏パターンが変更されるようにし
    た自動伴奏パターン発生装置。
  18. 【請求項18】 前記変調手段は、前記演奏状態に応じ
    た或る値を前記パラメータ供給手段から供給されたパラ
    メータに加算することを含むものである請求項17に記
    載の自動伴奏パターン発生装置。
  19. 【請求項19】 前記変調手段は、所定のオフセット値
    を前記パラメータ供給手段から供給されたパラメータに
    演算する手段と、該オフセット値を前記演奏状態に応じ
    て変更する手段とを含む請求項17に記載の自動伴奏パ
    ターン発生装置。
  20. 【請求項20】 前記変調手段は、前記パラメータ供給
    手段から供給されるパラメータを変更するか否かを前記
    演奏状態に応じて選択する制御を行うものである請求項
    17に記載の自動伴奏パターン発生装置。
  21. 【請求項21】 時間的に変化する少なくとも1つのパ
    ラメータを含む、複数のパラメータを供給するステップ
    と、 該供給されたパラメータに基づき、伴奏音の各々につい
    ての音高情報と発音タイミング情報とを決定するステッ
    プと、 該決定された音高情報と発音タイミング情報とからなる
    伴奏パターンを生成するステップとを具える伴奏パター
    ン発生方法。
  22. 【請求項22】 データベースとして複数グループのパ
    ラメータ群を記憶するステップと、 伴奏スタイルを選択するステップとを更に具え、選択さ
    れた伴奏スタイルに応じていずれかのグループのパラメ
    ータ群を前記データベースから選択して前記複数のパラ
    メータとして供給するようにした請求項21に記載の伴
    奏パターン発生方法。
  23. 【請求項23】 演奏者によって操作される演奏操作子
    の演奏状態を検出するステップと、 少なくとも現時点と所定の過去の時点における前記演奏
    状態に基づき前記複数のパラメータを変化させるステッ
    プとを更に具え、前記音高情報と発音タイミング情報が
    前記変化された複数のパラメータに基づき決定され、こ
    れにより、生成される前記伴奏パターンが演奏者のリア
    ルタイムに変化する演奏操作に応じて変化されることを
    特徴とする請求項21に記載の伴奏パターン発生方法。
  24. 【請求項24】 演奏情報を入力するステップと、 入力された演奏情報を分析するステップと、 その分析結果に従ってパラメータを作成するステップ
    と、 作成された前記パラメータに基づき、伴奏音の各々につ
    いての音高情報と発音タイミング情報とを決定するステ
    ップと、 該決定された音高情報と発音タイミング情報からなる伴
    奏パターンを生成するステップとを具える伴奏パターン
    発生方法。
  25. 【請求項25】 機械によって読み取り可能な記録媒体
    であって、下記ステップからなる伴奏データ発生方法を
    該機械に実行させるための命令を記憶してなる記録媒
    体:時間的に変化する少なくとも1つのパラメータを含
    む、複数のパラメータを供給するステップと、 該供給されたパラメータに基づき、伴奏音の各々につい
    ての音高情報と発音タイミング情報とを決定するステッ
    プと、 該決定された音高情報と発音タイミング情報とからなる
    伴奏パターンを生成するステップ。
  26. 【請求項26】 機械によって読み取り可能な記録媒体
    であって、下記ステップからなる伴奏データ発生方法を
    該機械に実行させるための命令を記憶してなる記録媒
    体:伴奏スタイルを選択するステップと、 時間的に変化する少なくとも1つのパラメータを含む、
    複数のパラメータを供給するステップであって、複数グ
    ループのパラメータ群を記憶したデータベースから、前
    記選択された伴奏スタイルに応じていずれかのグループ
    のパラメータ群を選択して前記複数のパラメータとして
    供給するステップと、 該供給されたパラメータに基づき、伴奏音の各々につい
    ての音高情報と発音タイミング情報とを決定するステッ
    プと、 該決定された音高情報と発音タイミング情報とからなる
    伴奏パターンを生成するステップ。
  27. 【請求項27】 機械によって読み取り可能な記録媒体
    であって、下記ステップからなる伴奏データ発生方法を
    該機械に実行させるための命令を記憶してなる記録媒
    体:時間的に変化する少なくとも1つのパラメータを含
    む、複数のパラメータを供給するステップと、 該供給されたパラメータに基づき、伴奏音の各々につい
    ての音高情報と発音タイミング情報とを決定するステッ
    プと、 該決定された音高情報と発音タイミング情報とからなる
    伴奏パターンを生成するステップと、 演奏者によって操作される演奏操作子の演奏状態を検出
    するステップと、 少なくとも現時点と所定の過去の時点における前記演奏
    状態に基づき前記複数のパラメータを変化させるステッ
    プであって、前記音高情報と発音タイミング情報が該変
    化された複数のパラメータに基づき決定され、これによ
    り、生成される前記伴奏パターンが演奏者のリアルタイ
    ムに変化する演奏操作に応じて変化されるようにしたス
    テップ。
  28. 【請求項28】 機械によって読み取り可能な記録媒体
    であって、下記ステップからなる伴奏データ発生方法を
    該機械に実行させるための命令を記憶してなる記録媒
    体:演奏情報を入力するステップと、 入力された演奏情報を分析するステップと、 その分析結果に従ってパラメータを作成するステップ
    と、 作成された前記パラメータに基づき、伴奏音の各々につ
    いての音高情報と発音タイミング情報とを決定するステ
    ップと、 該決定された音高情報と発音タイミング情報からなる伴
    奏パターンを生成するステップ。
JP23541997A 1996-08-15 1997-08-14 自動伴奏パターン発生装置及び方法 Expired - Fee Related JP3209156B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/698136 1996-08-15
US08/698,136 US5850051A (en) 1996-08-15 1996-08-15 Method and apparatus for creating an automatic accompaniment pattern on the basis of analytic parameters

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000351997A Division JP3812328B2 (ja) 1996-08-15 2000-11-17 自動伴奏パターン発生装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1074087A true JPH1074087A (ja) 1998-03-17
JP3209156B2 JP3209156B2 (ja) 2001-09-17

Family

ID=24804058

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23541997A Expired - Fee Related JP3209156B2 (ja) 1996-08-15 1997-08-14 自動伴奏パターン発生装置及び方法
JP2000351997A Expired - Fee Related JP3812328B2 (ja) 1996-08-15 2000-11-17 自動伴奏パターン発生装置及び方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000351997A Expired - Fee Related JP3812328B2 (ja) 1996-08-15 2000-11-17 自動伴奏パターン発生装置及び方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5850051A (ja)
JP (2) JP3209156B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112679A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Casio Computer Co Ltd 自動演奏装置およびプログラム

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6610917B2 (en) 1998-05-15 2003-08-26 Lester F. Ludwig Activity indication, external source, and processing loop provisions for driven vibrating-element environments
US7309829B1 (en) 1998-05-15 2007-12-18 Ludwig Lester F Layered signal processing for individual and group output of multi-channel electronic musical instruments
US6689947B2 (en) * 1998-05-15 2004-02-10 Lester Frank Ludwig Real-time floor controller for control of music, signal processing, mixing, video, lighting, and other systems
US20050120870A1 (en) * 1998-05-15 2005-06-09 Ludwig Lester F. Envelope-controlled dynamic layering of audio signal processing and synthesis for music applications
US9818386B2 (en) 1999-10-19 2017-11-14 Medialab Solutions Corp. Interactive digital music recorder and player
US7176372B2 (en) * 1999-10-19 2007-02-13 Medialab Solutions Llc Interactive digital music recorder and player
AU2002213685B2 (en) * 2000-11-17 2005-08-04 Allan Mack An Automated Music Harmonizer
AUPR150700A0 (en) * 2000-11-17 2000-12-07 Mack, Allan John Automated music arranger
JP3642039B2 (ja) * 2001-05-25 2005-04-27 ヤマハ株式会社 楽音再生装置および携帯端末装置
EP1326228B1 (en) 2002-01-04 2016-03-23 MediaLab Solutions LLC Systems and methods for creating, modifying, interacting with and playing musical compositions
US7297859B2 (en) * 2002-09-04 2007-11-20 Yamaha Corporation Assistive apparatus, method and computer program for playing music
US7169996B2 (en) * 2002-11-12 2007-01-30 Medialab Solutions Llc Systems and methods for generating music using data/music data file transmitted/received via a network
JP3906800B2 (ja) * 2002-12-27 2007-04-18 ヤマハ株式会社 自動演奏装置及びプログラム
US7199259B2 (en) * 2003-06-20 2007-04-03 Metabolex, Inc. Resolution of α-(phenoxy)phenylacetic acid derivatives
JP4239952B2 (ja) * 2004-11-09 2009-03-18 ヤマハ株式会社 自動伴奏装置およびその制御方法を実現するためのプログラム
JP2006145855A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Yamaha Corp 自動伴奏装置およびその制御方法を実現するためのプログラム
EP2122606B1 (en) * 2007-01-18 2013-10-02 The Stone Family Trust Of 1992 Real time divisi with path priority, defined note ranges and forced octave transposition
US9019237B2 (en) * 2008-04-06 2015-04-28 Lester F. Ludwig Multitouch parameter and gesture user interface employing an LED-array tactile sensor that can also operate as a display
US8345014B2 (en) 2008-07-12 2013-01-01 Lester F. Ludwig Control of the operating system on a computing device via finger angle using a high dimensional touchpad (HDTP) touch user interface
US8169414B2 (en) 2008-07-12 2012-05-01 Lim Seung E Control of electronic games via finger angle using a high dimensional touchpad (HDTP) touch user interface
US8604364B2 (en) * 2008-08-15 2013-12-10 Lester F. Ludwig Sensors, algorithms and applications for a high dimensional touchpad
US8170346B2 (en) 2009-03-14 2012-05-01 Ludwig Lester F High-performance closed-form single-scan calculation of oblong-shape rotation angles from binary images of arbitrary size using running sums
US8158873B2 (en) * 2009-08-03 2012-04-17 William Ivanich Systems and methods for generating a game device music track from music
US20110066933A1 (en) * 2009-09-02 2011-03-17 Ludwig Lester F Value-driven visualization primitives for spreadsheets, tabular data, and advanced spreadsheet visualization
US20110055722A1 (en) * 2009-09-02 2011-03-03 Ludwig Lester F Data Visualization Environment with DataFlow Processing, Web, Collaboration, Advanced User Interfaces, and Spreadsheet Visualization
US20110202934A1 (en) * 2010-02-12 2011-08-18 Ludwig Lester F Window manger input focus control for high dimensional touchpad (htpd), advanced mice, and other multidimensional user interfaces
US10146427B2 (en) * 2010-03-01 2018-12-04 Nri R&D Patent Licensing, Llc Curve-fitting approach to high definition touch pad (HDTP) parameter extraction
US9632344B2 (en) 2010-07-09 2017-04-25 Lester F. Ludwig Use of LED or OLED array to implement integrated combinations of touch screen tactile, touch gesture sensor, color image display, hand-image gesture sensor, document scanner, secure optical data exchange, and fingerprint processing capabilities
US9626023B2 (en) 2010-07-09 2017-04-18 Lester F. Ludwig LED/OLED array approach to integrated display, lensless-camera, and touch-screen user interface devices and associated processors
US8754862B2 (en) 2010-07-11 2014-06-17 Lester F. Ludwig Sequential classification recognition of gesture primitives and window-based parameter smoothing for high dimensional touchpad (HDTP) user interfaces
US9950256B2 (en) 2010-08-05 2018-04-24 Nri R&D Patent Licensing, Llc High-dimensional touchpad game controller with multiple usage and networking modalities
US20120204577A1 (en) 2011-02-16 2012-08-16 Ludwig Lester F Flexible modular hierarchical adaptively controlled electronic-system cooling and energy harvesting for IC chip packaging, printed circuit boards, subsystems, cages, racks, IT rooms, and data centers using quantum and classical thermoelectric materials
US8797288B2 (en) 2011-03-07 2014-08-05 Lester F. Ludwig Human user interfaces utilizing interruption of the execution of a first recognized gesture with the execution of a recognized second gesture
CN103443849B (zh) * 2011-03-25 2015-07-15 雅马哈株式会社 伴奏数据产生设备
US9052772B2 (en) 2011-08-10 2015-06-09 Lester F. Ludwig Heuristics for 3D and 6D touch gesture touch parameter calculations for high-dimensional touch parameter (HDTP) user interfaces
US10430066B2 (en) 2011-12-06 2019-10-01 Nri R&D Patent Licensing, Llc Gesteme (gesture primitive) recognition for advanced touch user interfaces
US9823781B2 (en) 2011-12-06 2017-11-21 Nri R&D Patent Licensing, Llc Heterogeneous tactile sensing via multiple sensor types
ITBO20120173A1 (it) * 2012-03-30 2013-10-01 Roland Europ Spa Metodo di controllo di un accompagnamento automatico in uno strumento musicale elettronico a tastiera
EP2772904B1 (en) * 2013-02-27 2017-03-29 Yamaha Corporation Apparatus and method for detecting music chords and generation of accompaniment.
US9418641B2 (en) 2013-07-26 2016-08-16 Audio Impressions Swap Divisi process
US9443500B2 (en) 2014-11-26 2016-09-13 Curtis Hoerbelt Pedal for modulating an electronic signal
KR102054943B1 (ko) * 2018-06-01 2019-12-12 주식회사 와이드 사출성형기용 노즐 히터
JP7263998B2 (ja) * 2019-09-24 2023-04-25 カシオ計算機株式会社 電子楽器、制御方法およびプログラム
JP7192830B2 (ja) * 2020-06-24 2022-12-20 カシオ計算機株式会社 電子楽器、伴奏音指示方法、プログラム、及び伴奏音自動生成装置
US20230012028A1 (en) * 2021-07-07 2023-01-12 Alex Matthew Moye Portable Music Production Apparatus
JP7409366B2 (ja) * 2021-12-15 2024-01-09 カシオ計算機株式会社 自動演奏装置、自動演奏方法、プログラム、及び電子楽器

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5308915A (en) * 1990-10-19 1994-05-03 Yamaha Corporation Electronic musical instrument utilizing neural net
US5241125A (en) * 1990-10-31 1993-08-31 Yamaha Corporation Editing apparatus for automatic musical player
IT1244804B (it) * 1990-11-21 1994-09-05 Roland Europ Spa Apparecchiatura per suonare accompagnamenti automatici
JP2572318B2 (ja) * 1991-09-06 1997-01-16 株式会社河合楽器製作所 自動演奏装置
JPH05257465A (ja) * 1992-03-11 1993-10-08 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 楽器演奏者の特徴抽出再生装置
US5495073A (en) * 1992-05-18 1996-02-27 Yamaha Corporation Automatic performance device having a function of changing performance data during performance
US5399799A (en) * 1992-09-04 1995-03-21 Interactive Music, Inc. Method and apparatus for retrieving pre-recorded sound patterns in synchronization
JP2677146B2 (ja) * 1992-12-17 1997-11-17 ヤマハ株式会社 自動演奏装置
US5496962A (en) * 1994-05-31 1996-03-05 Meier; Sidney K. System for real-time music composition and synthesis

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112679A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Casio Computer Co Ltd 自動演奏装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001175263A (ja) 2001-06-29
US5850051A (en) 1998-12-15
JP3209156B2 (ja) 2001-09-17
JP3812328B2 (ja) 2006-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3209156B2 (ja) 自動伴奏パターン発生装置及び方法
US7750228B2 (en) Tone processing apparatus and method
US7470855B2 (en) Tone control apparatus and method
US20110185881A1 (en) Automatic accompanying apparatus and computer readable storing medium
JP2007293013A (ja) 楽音合成装置及びプログラム
JP2806351B2 (ja) 演奏情報分析装置及びそれを用いた自動編曲装置
JP3915807B2 (ja) 奏法自動判定装置及びプログラム
US7271330B2 (en) Rendition style determination apparatus and computer program therefor
JP3724347B2 (ja) 自動作曲装置及び方法並びに記憶媒体
JP4802947B2 (ja) 奏法決定装置及びプログラム
US5942711A (en) Roll-sound performance device and method
JP4244504B2 (ja) 演奏制御装置
JP3397071B2 (ja) 自動演奏装置
JP3933070B2 (ja) アルペジオ生成装置及びプログラム
JP3738634B2 (ja) 自動伴奏装置、及び記録媒体
JP2005017676A (ja) 自動演奏装置及びプログラム
JPH0720865A (ja) 電子楽器
JP4186855B2 (ja) 楽音制御装置及びプログラム
JP4218566B2 (ja) 楽音制御装置及びプログラム
JP2972364B2 (ja) 音楽的情報処理装置及び音楽的情報処理方法
JP3642028B2 (ja) 演奏データ処理装置及び方法並びに記憶媒体
JP3716701B2 (ja) 発音チャンネル割り当て方法及び装置
JP2658736B2 (ja) 自動演奏装置
JPH1063268A (ja) 電子楽器
JPH09244645A (ja) 自動伴奏装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090713

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090713

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees