JPH1072658A - 金属材のアルミニウム拡散コーティング方法及びその装置 - Google Patents

金属材のアルミニウム拡散コーティング方法及びその装置

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JPH1072658A
JPH1072658A JP23119696A JP23119696A JPH1072658A JP H1072658 A JPH1072658 A JP H1072658A JP 23119696 A JP23119696 A JP 23119696A JP 23119696 A JP23119696 A JP 23119696A JP H1072658 A JPH1072658 A JP H1072658A
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JP
Japan
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coating
vapor
inert gas
coated
aluminum
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Withdrawn
Application number
JP23119696A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kobari
英亮 小針
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Publication of JPH1072658A publication Critical patent/JPH1072658A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備を簡易化し、作業効率を向上させるとと
もに、Al蒸気の分布の均一化を図り、良質なコーティ
ングを行う。 【解決手段】 密閉容器にアルミコーティング材を装填
し不活性ガスを供給して該密閉容器の内部を不活性ガス
雰囲気に置換する工程と、密閉容器の内部を減圧してガ
ス雰囲気でアルミコーティング材を加熱しAl蒸気を発
生させる工程と、被コーティング材の表面にAl蒸気を
接触させる工程とを有する技術を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材のアルミニ
ウム拡散コーティング方法及びその装置に係わり、特
に、製品の品質向上を図るのに好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】金属材のアルミニウム拡散コーティング
技術は、航空機に使用されるガスタービンエンジンのタ
ービン動静翼の耐酸化用被膜の製造工程等に利用されて
いる。
【0003】図3は、ニッケル基合金等の金属材に対す
るアルミニウム拡散コーティング技術の従来例を示して
いる。図中符号1はアルミコーティング材、2は反応容
器、2aは息抜き穴、3は粉末用収容床、3aは噴出
口、4は被コーティング材、5は不活性ガス供給系、5
aはガス供給口である。アルミコーティング材1は、A
l粉末,アルミナ粉末及び活性剤の混合物であり、通
常、1.5〜18重量%,78〜98重量%,0.5〜
4重量%のものが用いられる。
【0004】反応容器2の上部周縁には、図3に示すよ
うに息抜き穴2aが設けられ、粉末用収容床3には、複
数の噴出口3aと、該噴出口3aを取り囲むガス誘導筒
部3bと、被コーティング材4を支持する支持具3cと
が複数設けられる。また、反応容器2には、Ar等の不
活性ガスを供給する不活性ガス供給系5が接続されてお
り、粉末用収容床3の下部のガス供給口5aから不活性
ガスが送り込まれる。アルミコーティング材1及び被コ
ーティング材4は、不活性ガス雰囲気内において、ヒー
タ等により拡散コーティングの適温900〜1100℃
に加熱され、被コーティング材4の表面にAl蒸気を付
着拡散させることによりアルミニウム拡散コーティング
層が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示す金属材のアルミニウム拡散コーティング技術である
と、反応容器2の内部に送り込まれた不活性ガスが流路
抵抗の小さな部分を通って息抜き穴2aに送り込まれ易
くなるために、Al蒸気が被コーティング材4の表面に
接触する量が減少して拡散現象の均一化を図ることが困
難になり、被コーティング材4への付着量のむらが生じ
る。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、以下の目的を達成するものである。 設備を簡易化し、作業効率を向上させること。 反応容器内におけるAl蒸気分布の均一化を図るこ
と。 被コーティング材の全表面へのAl蒸気の付着拡散
を均等化し、良質なコーティングを行うこと。
【0007】
【課題を解決するための手段】密閉容器の中には、コー
ティング用アルミコーティング材及び被コーティング材
が装填され、密閉容器の内部に不活性ガス供給系が接続
されて不活性ガスが充填されるが、これらの技術に加え
て、該密閉容器に接続される真空ポンプにより不活性ガ
スの一部が吸引されて減圧雰囲気に保持され、減圧雰囲
気でかつアルミニウム拡散コーティング適温の例えば9
00〜1100℃に保持され、被コーティング材表面に
Al蒸気の付着及び拡散によるアルミニウム拡散コーテ
ィング層が形成される。密閉容器の内部、つまり、拡散
雰囲気を減圧状態にすると、Alの蒸気化温度が低下す
ることにより、密閉容器の内部全域にAl蒸気が広がっ
て被コーティング材の全面に均質に付着する。被コーテ
ィング材にあっては、前処理によって表面に付着してい
る異物を除去しておくことが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る金属材のアル
ミニウム拡散コーティング方法及びその装置の一実施形
態について、図1ないし図2を参照して説明する。
【0009】該一実施例にあっては、図3例で説明した
反応容器2に代えて、息抜き穴2a等を設けない完全密
閉構造の密閉容器11が使用されるとともに、密閉容器
11に減圧手段として真空ポンプ12が接続され、吸引
口11aを経由して気体の吸引が行われる。
【0010】以下、金属材のアルミニウム拡散コーティ
ングを行う場合について、図1にS1ないしS9で示す
各工程順に説明する。
【0011】〔S1:前処理〕被コーティング材4の表
面に付着している異物等にあっては、サンドブラスト等
の研磨を施すことによって除去される。
【0012】〔S2:処理容器内への装填〕密閉容器1
1の内部には、例えば、ニッケル基合金等からなる被コ
ーティング材4が、支持具3cにより支持された状態に
装填される。
【0013】〔S3:コーティングパウダー充填〕アル
ミコーティング材1にあっては、粉末用収容床3に充填
される。このとき、被コーティング材4は、アルミコー
ティング材1に接しないように浮かせた状態で、かつ、
互いに接触しないように配される。
【0014】〔S4:不活性ガス充填置換〕不活性ガス
供給系5よりガス供給口5aを経由してArガスが密閉
容器11の内部に充填されることにより、密閉容器11
の内部が不活性ガス雰囲気に置換される。
【0015】〔S5:減圧〕真空ポンプ12の運転によ
って、吸引口11aを経由してArガスの一部が吸引さ
れることにより、密閉容器11の内部が減圧雰囲気に保
持される。
【0016】〔S6:拡散処理適温〕密閉容器11の内
部の温度を高めて、粉末用収容床3に支持されているア
ルミコーティング材1と被コーティング材4とを、例え
ば900〜1100℃の拡散処理適温まで加熱する。こ
の加熱により、減圧雰囲気に対応した蒸発温度でアルミ
コーティング材1が蒸発し、密閉容器11の内部全域に
分散させられる。
【0017】〔S7:拡散コーティング〕Al蒸気が、
被コーティング材4の表面に接触することにより、Al
原子が被コーティング材4の表面に拡散する現象が生
じ、アルミニウム拡散コーティング層が形成される。
【0018】〔S8:冷却〕アルミニウム拡散コーティ
ング層の形成後、自然冷却等による冷却が行われる。
【0019】〔S9:製品の取り出し〕冷却完了後、密
閉容器11内に不活性ガスを充填し、大気圧と同等にし
た後、アルミニウム拡散コーティングされた製品が密閉
容器11から取り出される。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る金属材のアルミニウム拡散
コーティング方法及び装置によれば、以下の効果を奏す
る。 (1) 減圧によってアルミコーティング材を加熱する
ため、Al蒸気の発生が促進され加熱設備等を簡易化す
ることができる。 (2) 密閉容器の内部を減圧雰囲気にしてAl蒸気を
発生させるため、Al蒸気を密閉容器の内部全域に送り
込み、均一で、かつ、良質なコーティング層を得ること
ができる。 (3) 減圧雰囲気下でのAl蒸気発生を併用すること
により、温度調整を容易に行うことができる。 (4) 密閉容器を使用することにより、Arガスの使
用量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる金属材のアルミニウム拡散コー
ティング方法の実施工程例を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明に係わる金属材のアルミニウム拡散コー
ティング方法及びその装置の一実施形態を示すブロック
図を併記した正断面図である。
【図3】金属材のアルミニウム拡散コーティングの従来
技術例を示すブロック図を併記した正断面図である。
【符号の説明】
1 アルミコーティング材 2 反応容器 2a 息抜き穴 3 粉末用収容床 3a 噴出口 3b ガス誘導筒部 3c 支持具 4 被コーティング材 5 不活性ガス供給系 5a ガス供給口 11 密閉容器 11a 吸引口 12 真空ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器(11)にアルミコーティング
    材(1)を装填し不活性ガスを供給して該密閉容器の内
    部を不活性ガス雰囲気に置換する工程と、密閉容器の内
    部を減圧してガス雰囲気でアルミコーティング材を加熱
    しAl蒸気を発生させる工程と、被コーティング材
    (4)の表面にAl蒸気を接触させる工程とを有するこ
    とを特徴とする金属材のアルミニウム拡散コーティング
    方法。
  2. 【請求項2】 被コーティング材(4)を収納する密閉
    容器(11)と、該密閉容器に接続されその内部に不活
    性ガスを供給する不活性ガス供給系(5)と、密閉容器
    に接続されその内部の不活性ガスを吸引して減圧雰囲気
    とする真空ポンプ(12)とを具備することを特徴とす
    る金属材のアルミニウム拡散コーティング装置。
  3. 【請求項3】 密閉容器(11)は、減圧時に完全密閉
    状態となる構造体であることを特徴とする請求項2に記
    載の金属材のアルミニウム拡散コーティング装置。
JP23119696A 1996-08-30 1996-08-30 金属材のアルミニウム拡散コーティング方法及びその装置 Withdrawn JPH1072658A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001064763A (ja) * 1999-06-30 2001-03-13 General Electric Co <Ge> 拡散アルミニド皮膜の厚さ及びアルミニウム含量を制御する方法
JP2002105620A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 拡散皮膜形成方法
JP2004501282A (ja) * 2000-06-21 2004-01-15 ハウメット リサーチ コーポレイション 漸変させた白金拡散アルミニウム化物被膜
JP2005264332A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 General Electric Co <Ge> 中空物品をアルミナイド被覆する方法

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Effective date: 20031104