JPH1072560A - インクジェット記録液及び画像形成方法 - Google Patents

インクジェット記録液及び画像形成方法

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JPH1072560A
JPH1072560A JP11933897A JP11933897A JPH1072560A JP H1072560 A JPH1072560 A JP H1072560A JP 11933897 A JP11933897 A JP 11933897A JP 11933897 A JP11933897 A JP 11933897A JP H1072560 A JPH1072560 A JP H1072560A
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達夫 田中
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Yoriko Nakayama
依子 中山
Kimihiko Okubo
公彦 大久保
Akira Onishi
明 大西
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 優れた記録画像を与えるインクジェット記録
液の提供。 【解決手段】 一般式(1)または(2)で表される金
属錯体色素を含有することを特徴とするインクジェット
記録液及び該記録液を用いた画像形成方法。 〔式中、X、Xで形成される原子の集まりは、金属
イオンと少なくとも2座の配位結合を形成可能な構造を
形成する。Yは芳香族炭化水素環または5員あるいは
6員の複素環または−L=Yを表し、Y、Y
芳香族炭化水素環または5員あるいは6員の複素環を表
す。L、Lは置換又は非置換のメチン基又は窒素原
子を表し、L、Lは置換又は非置換のメチン基を表
す。Mは金属イオンを表し、X、Xで形成される原
子の集まりと少なくとも2座の配位結合を形成してい
る。mは0、1、2または3の整数を表し、n1、n2
は1、2または3の整数を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の色素を含有
するインクジェット記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録において、特に、色
調と色方式は、ピエゾ素子の電気−機械変換により液滴
を圧力吐出させる方式、電気−熱変換により気泡を発生
させて液滴を圧力吐出させる方式、静電力により液滴を
吸引吐出させる方式等に大別される。
【0003】インクジェット用のインクにおいては、た
とえば上記から選択されるようなその使用される記録方
式に適合すること、高い記録画像濃度を有し色調が良好
であること、耐光性や耐熱性および耐水性といった色画
像堅牢性に優れること、被記録媒体に対して定着が速く
記録後ににじまないこと、インクとしての保存性に優れ
ていること、毒性や引火性といった安全性に問題がない
こと、安価であること等が要求される。
【0004】このような観点から、種々のインクジェッ
ト用の記録液が提案、検討されているが、要求の多くを
同時に満足するような記録液はきわめて限られている。
【0005】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを
用いたカラー画像記録においては、たとえばC.I.イ
ンデックスに記載されている従来から公知のC.I.ナ
ンバーを有する染料、顔料が広く検討されてきた。C.
I.アシッドレッド52のようなキサンテン系、C.
I.ダイレクトレッド20のようなアゾ系の水溶性染料
を使用したものが知られているが、前者は耐光性のよう
な堅牢性に問題を有し、後者は色調の鮮明性に欠けると
いった色再現性に関する分光吸収特性の問題を有してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色画
像の耐光性に優れ、良好な色再現性のための色調に優れ
たインクジェット記録液を提供することにある。またさ
らに本発明の目的は、耐光性と色調の両立に加えて長期
使用を保証できる水系インクジェット記録液を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0008】(1) 下記一般式(1)または一般式
(2)で表される金属錯体色素を含有することを特徴と
するインクジェット記録液。
【0009】
【化8】
【0010】〔式中、X1、X3で形成される原子の集ま
りは、金属イオンと少なくとも2座の配位結合を形成可
能な構造を形成する。Y1は芳香族炭化水素環または5
員あるいは6員の複素環または−L4=Y2を表し、
2、Y3は芳香族炭化水素環または5員あるいは6員の
複素環を表す。L1、L4は置換又は非置換のメチン基又
は窒素原子を表し、L2、L3は置換又は非置換のメチン
基を表す。Mは金属イオンを表し、X1、X3で形成され
る原子の集まりと少なくとも2座の配位結合を形成して
いる。mは0、1、2または3の整数を表し、n1、n
2は1、2または3の整数を表す。〕 (2) 一般式(1)または一般式(2)で表される金
属錯体色素のX1及びX3が、配位結合を形成可能な置換
基を有するカプラー残基を表すことを特徴とする前記1
記載のインクジェット記録液。
【0011】(3) 上記一般式(1)または一般式
(2)で表される金属錯体色素の吸収極大が、350n
m〜850nmであることを特徴とする前記1又は2記
載のインクジェット記録液。
【0012】(4) 一般式(1)または一般式(2)
で表される金属錯体色素のX1及びX3の配位結合が、2
座又は3座であることを特徴とする前記1記載のインク
ジェット記録液。
【0013】(5) 下記一般式(3)で表される金属
錯体色素を含有することを特徴とするインクジェット記
録液。
【0014】
【化9】
【0015】〔式中、X1で形成される原子の集まり
は、金属イオンと少なくとも2座の配位結合を形成可能
な構造を形成する。R1、R2、R3は水素原子または一
価の置換基を表す。Y1は芳香族炭化水素環または5員
あるいは6員の複素環を表す。Mは金属イオンを表し、
1で形成される原子の集まりと少なくとも2座の配位
結合を形成している。m1は0、1、2または3の整数
を表し、n3は1、2または3の整数を表す。〕 (6) 下記一般式(4)で表される金属錯体色素を含
有することを特徴とするインクジェット記録液。
【0016】
【化10】
【0017】〔式中、X2で形成される原子の集まり
は、金属イオンと少なくとも2座の配位結合を形成可能
な構造を形成する。R4、R5は水素原子または一価の置
換基を表す。Y2は芳香族炭化水素環または5員あるい
は6員の複素環を表す。Mは金属イオンを表し、X2
形成される原子の集まりと少なくとも2座の配位結合を
形成している。m2は0、1、2または3の整数を表
し、n4は1、2または3の整数を表す。〕 (7) 一般式(1)又は一般式(2)で表される金属
錯体色素の、X1、X3上の金属と配位結合を形成する少
なくとも2個の原子が、共に窒素原子であることを特徴
とする前記1記載のインクジェット記録液。
【0018】(8) 一般式(1)で表される金属錯体
色素の、X1で形成される構造が、下記一般式(6)で
表されることを特徴とする前記1記載のインクジェット
記録液。
【0019】
【化11】
【0020】〔式中、R6は水素原子あるいは一価の置
換基を表す。〕 (9) 一般式(2)で表される金属錯体色素の、X3
で形成される構造が、下記一般式(7)で表されること
を特徴とする前記1記載のインクジェット記録液。
【0021】
【化12】
【0022】〔式中、R7は水素原子あるいは一価の置
換基を表す。〕 (10) 一般式(1)で表される金属錯体色素の、X
1で形成される構造が、下記一般式(8)、(9)、
(10)または(11)で表されることを特徴とする前
記1記載のインクジェット記録液。
【0023】
【化13】
【0024】〔式中、L5は窒素原子あるいは−CR16
=を表し、L6は窒素原子あるいは−CR17=を表し、
7は窒素原子あるいは−CR18=を表し、R15
16、R17及びR18は水素原子あるいは一価の置換基を
表し、R15、R16、R17及びR18の少なくとも一つは一
般式(11)の窒素原子とともに、少なくとも2座の配
位結合を形成可能な原子の集まりを表す。R10、R11
12、R13及びR14は水素原子あるいは一価の置換基を
表す。R10、R11の少なくとも1つは一般式(8)の窒
素原子と共に、少なくとも2座の配位結合を形成可能な
原子の集まりを表す。R12は一般式(9)の窒素原子と
共に、少なくとも2座の配位結合を形成可能な原子の集
まりを表す。R13、R14の少なくとも1つは一般式(1
0)の窒素原子と共に、少なくとも2座の配位結合を形
成可能な原子の集まりを表す。〕 (11) 一般式(2)で表される金属錯体色素の、X
3で形成される構造が、下記一般式(12)、(1
3)、(14)または(15)で表されることを特徴と
する前記1記載のインクジェット記録液。
【0025】
【化14】
【0026】〔式中、L5は窒素原子あるいは−CR16
(R19)−を表し、L6は窒素原子あるいは−CR17
を表し、L7は窒素原子あるいは−CR18=を表し、R
15、R16、R17、R18及びR19は水素原子あるいは一価
の置換基を表し、R15、R16、R17、R18及びR19の少
なくとも一つは一般式(15)の窒素原子とともに、少
なくとも2座の配位結合を形成可能な原子の集まりを表
す。R10、R11、R12、R13及びR14は水素原子あるい
は一価の置換基を表す。R10、R11の少なくとも1つは
一般式(12)の窒素原子と共に、少なくとも2座の配
位結合を形成可能な原子の集まりを表す。R12は一般式
(13)の窒素原子と共に、少なくとも2座の配位結合
を形成可能な原子の集まりを表す。R13、R14の少なく
とも1つは一般式(14)の窒素原子と共に、少なくと
も2座の配位結合を形成可能な原子の集まりを表す。〕 (12) 一般式(1)及び一般式(2)の、Mで表さ
れる金属イオンが、Ni、Cu、Co、Cr、Zn、F
e、Pd、Ptのイオンであることを特徴とする前記1
記載のインクジェット記録液。
【0027】(13) インクジェット記録液におい
て、水を全記録液中の10重量%以上含有する実質的に
水系記録液であることを特徴とする前記1〜12のいず
れか1項記載のインクジェット記録液。
【0028】(14) 前記1に記載の記録液が、水を
全記録液中の10重量%以上含有する実質的に水系記録
液であり、かつ一般式(1)の色素がその記録液中に分
散物として存在することを特徴とするインクジェット記
録液。
【0029】(15) インクジェット記録液におい
て、分子量1000以上の高分子化合物を全記録液中の
0.1重量%以上含有することを特徴とする前記1〜1
2のいずれか1項記載のインクジェット記録液。
【0030】(16) 前記1〜15の何れか1項記載
のインクジェット記録液を用いることを特徴とする画像
形成方法。
【0031】(17) 前記1〜15の何れか1項記載
のインクジェット記録液を用いることを特徴とするイン
クジェット画像形成方法。
【0032】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の一般式(1)或いは一般式(2)で表される金属錯
体色素において、X1、X3で形成される原子の集まりと
は、金属イオンと少なくとも2座の配位結合を形成可能
な構造で、一般式(1)及び一般式(2)として色素を
形成できるものなら何でもよいが、好ましくはカプラー
残基を表し、例えば5−ピラゾロン、イミダゾール、ピ
ラゾロピロール、ピラゾロイミダゾール、ピラゾロトリ
アゾール、ピラゾロテトラゾール、バルビツール酸、チ
オバルビツール酸、ローダニン、ヒダントイン、チオヒ
ダントイン、オキサゾロン、イソオキサゾロン、インダ
ンジオン、ピラゾリジンジオン、オキサゾリジンジオ
ン、ヒドロキシピリドン、またはピラゾロピリドン等が
挙げられる。カプラー残基とは、公知のp−フェニレン
ジアミン類の酸化物とカップリングして、色素を形成す
ることが可能な活性水素を有する化合物を表す。
【0033】X1=としては下記一般式(16)〜(2
3)で表されるものが特に好ましく、X3−としては下
記一般式(24)〜(31)で表されるものが特に好ま
しい。
【0034】
【化15】
【0035】式中、R21、R22、R23は水素原子、ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子
等)又は一価の置換基(例えば、アルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、アシル基、アミノ基、ニトロ基、シア
ノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、
アルコキシカルボニル基等)を表す。Lは炭素原子また
は窒素原子を表し、QはLとともに、含窒素複素環を形
成する原子の集まりを表す。QがLとともに、形成する
ことのできる含窒素複素環としてはピロール環、ピロリ
ジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、オキサゾール
環、チアゾール環、トリアゾール環、チアジアゾール
環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジ
ン環、トリアジン環、インドール環、ベンゾチアゾール
環、ベンズイミダゾール環等を挙げることができる。
【0036】一般式(1)及び一般式(2)において、
1、Y3の好ましい具体例としては、例えば、ベンゼン
環、フラン環、ピロール環、チオフェン環、ピラゾール
環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアジアゾール
環、オキサゾール環、チアゾール環、ピラン環、ピリジ
ン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリ
アジン環、ナフタレン環、ベンゾフラン環、インドール
環、ベンゾチオフェン環、ベンズイミダゾール環、ベン
ゾチアゾール環、ベンズオキサゾール環、プリン環、キ
ノリン環、イソキノリン環、クマリン環、クロモン環等
を挙げることができる。
【0037】一般式(4)において、Y2の好ましい具
体例としては、例えば、3H−ピロール環、オキサゾー
ル環、イミダゾール環、チアゾール環、3H−ピロリジ
ン環、オキサゾリジン環、イミダゾリジン環、チアゾリ
ジン環、3H−インドール環、ベンズオキサゾール環、
ベンズイミダゾール環、ベンゾチアゾール環、キノリン
環、ピリジン環、インダンジオン環等を挙げることがで
きる。
【0038】これらの環は更に他の炭素環(例えばベン
ゼン環)や複素環(例えばピリジン環)と縮合環を形成
してもよい。環上の置換基としてはアルキル基、アリー
ル基、ヘテロ環基、アシル基、アミノ基、ニトロ基、シ
アノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ
基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子等であり、
それらの基は更に置換されていても良い。
【0039】一般式(3)、一般式(4)及び一般式
(6)において、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR
7は、水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、
塩素原子等)又は1価の置換基を表わすが、1価の置換
基としてはアルキル基、アルコキシ基、シアノ基、アル
コキシカルボニル基、アリール基、ヘテロ環基、カルバ
モイル基、ヒドロキシ基、アシル基、アシルアミノ基等
が挙げられる。
【0040】以下に一般式(1)、一般式(2)、一般
式(3)または一般式(4)で表される色素の具体例を
示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0041】
【化16】
【0042】
【化17】
【0043】
【化18】
【0044】
【化19】
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】
【化22】
【0048】
【化23】
【0049】
【化24】
【0050】
【化25】
【0051】
【化26】
【0052】
【化27】
【0053】本発明の一般式(1)及び(2)の色素の
合成例を示す。
【0054】合成例1(例示色素D-6の合成ルート)
【0055】
【化28】
【0056】例示色素D−6の合成 エタノール150ml中に化合物(a)15g、化合物
(b)10g、ピペリジン15mlを添加し、3時間加
熱環流を続けた。その後室温まで冷却すると、赤色の結
晶が析出した。析出物をろ別し、エタノールで洗浄し、
赤色の結晶5.0g(化合物(c))を得た。NMRス
ペクトル及びmassスペクトルにより目的物であるこ
とを確認した。この化合物(c)のメタノール中での吸
収極大は538nmであった。
【0057】化合物(c)2.0gをメタノール50m
lに溶解し、これに塩化ニッケル6水和物0.65gを
加えた。2時間室温で撹拌した後、析出物をろ過し、メ
タノールで洗浄し、乾燥して、目的の金属錯体色素(化
合物(d))1.5gを得た。この金属錯体色素のメタ
ノール溶液中での吸収極大は548nmであった。
【0058】合成例2(例示色素D−22の合成ルー
ト)
【0059】
【化29】
【0060】例示色素D−22の合成 ピリジン30ml中の化合物(e)3.0g、化合物
(f)6.0gとトリエチルアミン3.0mlを加え、
加熱溶解後に無水酢酸1.3gを添加し、内温80℃で
1時間撹拌を続けた。室温まで冷却し、濃塩酸35ml
と氷水100mlの混合液中に少量ずつ添加すると結晶
の析出が見られた。
【0061】この析出物をろ別し、蒸留水で洗浄後、エ
タノールで洗浄し、乾燥して、黄色の結晶2.4g(化
合物(g))を得た。NMRスペクトル及びmassス
ペクトルにより目的物であることを確認した。この化合
物(g)のメタノール中での吸収極大は453nmであ
った。
【0062】化合物(g)2.0gをメタノール50m
lに溶解し、これに化合物(h)1.3gを加えた。2
時間室温で撹拌した後、析出物をろ過し、メタノールで
洗浄し、乾燥して、目的の金属錯体色素(化合物
(i))1.5gを得た。この金属錯体色素のメタノー
ル溶液中での吸収極大は461nmであった。
【0063】本発明の一般式(1)及び(2)の色素を
含有する記録液は水系インク、油系インク、固体(相変
化)インク等の種々の溶媒系を用いることができるが、
水性インクを溶媒系として特に好ましく用いることがで
きる。
【0064】水系インクは、本発明の色素の他に溶剤と
して水と水溶性有機溶媒を一般に使用する。
【0065】水溶性有機溶媒の例としては、アルコール
類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカ
ンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジル
アルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタン
ジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグ
リコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリ
コールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリ
ン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチ
レンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テト
ラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−
ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキ
シルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例え
ば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、
スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が
挙げられる。
【0066】上記のような水系インクにおいて、色素は
その溶媒系に可溶であればそのまま溶解して用いること
ができる。一方、そのままでは不溶の固体である場合、
色素を種々の分散機(例えば、ボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミル、アジテーターミル、ヘ
ンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザ
ー、パールミル、ジェットミル、オングミル等)を用い
て微粒子化するか、あるいは可溶である有機溶媒に色素
を溶解した後に、高分子分散剤や界面活性剤とともにそ
の溶媒系に分散させることができる。さらに、そのまま
では不溶の液体または半溶融状物である場合、そのまま
かあるいは可溶である有機溶媒に溶解して、高分子分散
剤や界面活性剤とともにその溶媒系に分散させることが
できる。
【0067】このような水系インクの具体的調整法につ
いては、例えば特開平5−148436号、同5−29
5312号、同7−97541号、同7−82515
号、同7−118584号等の明細書に記載の方法を参
照することができる。
【0068】油系インクは、本発明の色素の他に溶媒と
して有機溶媒を使用する。油系インクの溶媒の例として
は、上記水系インクにおいて水溶性有機溶媒として例示
したものに加えて、アルコール類(例えば、ペンタノー
ル、ヘプタノール、オクタノール、フェニルエチルアル
コール、フェニルプロピルアルコール、フルフリルアル
コール、アニルアルコール等)、エステル類(例えば、
エチレングリコールジアセテート、エチレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
ジアセテート、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ベンジ
ル、酢酸フェニルエチル、酢酸フェノキシエチル、フェ
ニル酢酸エチル、プロピオン酸ベンジル、安息香酸エチ
ル、安息香酸ブチル、ラウリン酸ブチル、ミリスチン酸
イソプロピル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、
フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、マロン酸ジエチ
ル、マロン酸ジプロピル、ジエチルマロン酸ジエチル、
コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、グルタル酸ジエ
チル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、ア
ジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ(2−メトキシエチ
ル)、セバシン酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、マレ
イン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、フマル酸ジエ
チル、フマル酸ジオクチル、ケイ皮酸−3−ヘキセニル
等)、エーテル類(例えば、ブチルフェニルエーテル、
ベンジルエチルエーテル、ヘキシルエーテル等)、ケト
ン類(例えば、ベンジルメチルケトン、ベンジルアセト
ン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノン等)、炭
化水素類(例えば、石油エーテル、石油ベンジル、テト
ラリン、デカリン、ターシャリーアミルベンゼン、ジメ
チルナフタリン等)、アミド類(例えば、N,N−ジエ
チルドデカンアミド等)が挙げられる。
【0069】上記のような油系インクにおいて、色素は
そのまま溶解させて用いることができ、また樹脂状分散
剤や結合剤を併用して分散または溶解させて用いること
もできる。
【0070】このような油系インクの具体的調整法につ
いては、特開平3−231975号、特表平5−508
883号等の明細書に記載の方法を参照することができ
る。
【0071】固体(相変化)インクは、本発明のインク
の他に溶媒として室温で固体であり、かつインクの加熱
噴射時には溶融した液体状である相変化溶媒を使用す
る。このような相変化溶媒としては、天然ワックス(例
えば、密ロウ、カルナウバワックス、ライスワックス、
木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラワックス、ラノ
リン、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペ
トロラクタム等)、ポリエチレンワックス誘導体、塩素
化炭化水素、有機酸(例えば、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、ベヘン酸、チグリン酸、2−アセトナフトンベヘ
ン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシス
テアリン酸等)、有機酸エステル(例えば、上記した有
機酸のグリセリン、ジエチレングリコール、エチレング
リコール等のアルコールとのエステル等)、アルコール
(例えば、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデ
カノール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサ
ノール、ヘキサコサノール、オクタコサノール、ドデセ
ノール、ミリシルアルコール、テトラセノール、ヘキサ
デセノール、エイコセノール、ドコセノール、ピネング
リコール、ヒノキオール、ブチンジオール、ノナンジオ
ール、イソフタリルアルコール、メシセリン、テレアフ
タリルアルコール、ヘキサンジオール、デカンジオー
ル、ドデカンジオール、テトラデカンジオール、ヘキサ
デカンジオール、ドコサンジオール、テトラコサンジオ
ール、テレビネオール、フェニルグリセリン、エイコサ
ンジオール、オクタンジオール、フェニルプロピレング
リコール、ビスフェノールA、パラアルファクミルフェ
ノール等)、ケトン(例えば、ベンゾイルアセトン、ジ
アセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコサノン、ヘプ
タコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘントリアコン
タノン、ヘプタトリアコンタノン、ステアロン、ラウロ
ン、ジアニソール等)、アミド(例えば、オレイン酸ア
ミド、ラウリル酸アミド、ステアリン酸アミド、リシノ
ール酸アミド、パルミチン酸アミド、テトラヒドロフラ
ン酸アミド、エルカ酸アミド、ミリスチン酸アミド、1
2−ヒドロキシステアリン酸アミド、N−ステアリルエ
ルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N,
N′−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N′−エチ
レンビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビス
オレイン酸アミド、N,N′−メチレンビスステアリン
酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘン酸アミド、
N,N′−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N′−ジ
オレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジステアリルア
ジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセバシン酸アミ
ド、N,N′−システアリルセバシン酸アミド、N,
N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、N,N′−ジ
ステアリルイソフタル酸アミド、フェナセチン、トルア
ミド、アセトアミド、オレイン酸2量体/エチレンジア
ミン/ステアリン酸(1:2:2のモル比)のような2
量体酸とジアミンと脂肪酸の反応生成物テトラアミド
等)、スルホンアミド(例えば、パラトルエンスルホン
アミド、エチルベンゼンスルホンアミド、ブチルベンゼ
ンスルホンアミド等)、シリコーン類(例えば、シリコ
ーンSH6018(東レシリコーン)、シリコーンKR
215、216、220(信越シリコーン)等)、クマ
ロン類(例えば、エスクロンG−90(新日鐵化学)
等)、コレステロール脂肪酸エステル(例えば、ステア
リン酸コレステロール、パルミチン酸コレステロール、
ミリスチン酸コレステロール、ベヘン酸コレステロー
ル、ラウリン酸コレステロール、メリシン酸コレステロ
ール等)、糖類脂肪酸エステル(ステアリン酸サッカロ
ース、パルミチン酸サッカロース、ベヘン酸サッカロー
ス、ラウリン酸サッカロース、メリシン酸サッカロー
ス、ステアリン酸ラクトース、パルミチン酸ラクトー
ス、ミリスチン酸ラクトース、ベヘン酸ラクトース、ラ
ウリン酸ラクトース、メリシン酸ラクトース等)が挙げ
られる。
【0072】固体インクの固体−液体相変化における相
変化温度は、60℃以上であることが好ましく、80〜
150℃であることがより好ましい。
【0073】上記のような固体インクにおいて、加熱し
た溶融状態の溶媒に本発明の色素をそのまま溶解させて
用いることができ、また樹脂状分散剤や結合剤を併用し
て分散または溶解させて用いることもできる。
【0074】このような固体インクの具体的調整法につ
いては、特開平5−186723号、同7−70490
号等の明細書に記載の方法を参照することができる。
【0075】上記したような水系、油系、固体の各イン
クは、その飛翔時の粘度として40cps以下が好まし
く、30cps以下であることがより好ましい。
【0076】本発明のインクは、その飛翔時の表面張力
として20dyn/cm以上が好ましく、30〜80d
yn/cmであることが、より好ましい。
【0077】本発明の色素は、全インク量の0.1〜2
5重量%の範囲で使用されることが好ましく、0.5〜
10重量%の範囲であることがより好ましい。
【0078】本発明のインクにおいては、吐出安定性、
プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定
性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、
粘度調製剤、表面張力調製剤、比抵抗調製剤、皮膜形成
剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添加することもでき
る。
【0079】本発明のインクは、その使用する記録方式
に関して特に制約はないが、特にオンデマンド方式のイ
ンクジェットプリンタ用のインクとして好ましく使用す
ることができる。オンデマンド型方式としては、電気−
機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブ
ルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアー
モード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方
式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェッ
ト型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリッ
トジェット型等)、放電方式(例えば、スパークジェッ
ト型等)などを具体的な例として挙げることができる。
【0080】
【実施例】実施例により本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこの実施例における形態に限定されるもの
ではない。
【0081】実施例1 表1に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、イ
ンクジェットプリンタMJ−5000C(セイコーエプ
ソン株式会社製、電気−機械変換方式)によって、イン
クジェット用専用紙スーパーファイン専用紙MJSP1
(セイコーエプソン社製)上に記録したサンプルを得
た。
【0082】このサンプルを用いて、耐光性、色調の評
価を行った結果を表1に示す。尚、表1の各化合物量の
単位はインクにおける重量%である。
【0083】耐光性:キセノンフェードメーターにて2
4時間爆射した後のサンプルの未爆射サンプルからの可
視領域極大吸収波長における反射スペクトル濃度の低下
率で表す。
【0084】耐光性(%)=(爆射試料極大吸収波長濃
度/未爆射試料極大吸収波長濃度)×100
【0085】
【表1】
【0086】表1において、溶媒、比較色素及び界面活
性剤−1は下記の通り。
【0087】溶媒1:ジエチレングリコール 溶媒2:トリエチレングリコールモノブチルエーテル 比較1:C.I. Acid Red 52 比較2:C.I. Direct Red 20
【0088】
【化30】
【0089】尚、被記録媒体として、スーパーファイン
専用紙MJSP1のかわりに専用光沢フィルムMJSP
4(セイコーエプソン社製)を使用した場合にも同様の
良好な結果を得た。
【0090】さらに、本プリンタにおける連続吐出試験
においても問題なく使用でき、本発明のインクの電気−
機械変換方式に対する高い信頼性を確認した。
【0091】
【発明の効果】以上示したように、本発明の記録液およ
び記録方法を用いることで、耐光性と色調に優れた記録
画像が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 公彦 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 大西 明 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)または一般式(2)で
    表される金属錯体色素を含有することを特徴とするイン
    クジェット記録液。 【化1】 〔式中、X1、X3で形成される原子の集まりは、金属イ
    オンと少なくとも2座の配位結合を形成可能な構造を形
    成する。Y1は芳香族炭化水素環または5員あるいは6
    員の複素環または−L4=Y2を表し、Y2、Y3は芳香族
    炭化水素環または5員あるいは6員の複素環を表す。L
    1、L4は置換又は非置換のメチン基又は窒素原子を表
    し、L2、L3は置換又は非置換のメチン基を表す。Mは
    金属イオンを表し、X1、X3で形成される原子の集まり
    と少なくとも2座の配位結合を形成している。mは0、
    1、2または3の整数を表し、n1、n2は1、2また
    は3の整数を表す。〕
  2. 【請求項2】 一般式(1)または一般式(2)で表さ
    れる金属錯体色素のX1及びX3が、配位結合を形成可能
    な置換基を有するカプラー残基を表すことを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録液。
  3. 【請求項3】 上記一般式(1)または一般式(2)で
    表される金属錯体色素の吸収極大が、350nm〜85
    0nmであることを特徴とする請求項1又は2記載のイ
    ンクジェット記録液。
  4. 【請求項4】 一般式(1)または一般式(2)で表さ
    れる金属錯体色素のX1及びX3の配位結合が、2座又は
    3座であることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録液。
  5. 【請求項5】 下記一般式(3)で表される金属錯体色
    素を含有することを特徴とするインクジェット記録液。 【化2】 〔式中、X1で形成される原子の集まりは、金属イオン
    と少なくとも2座の配位結合を形成可能な構造を形成す
    る。R1、R2、R3は水素原子または一価の置換基を表
    す。Y1は芳香族炭化水素環または5員あるいは6員の
    複素環を表す。Mは金属イオンを表し、X1で形成され
    る原子の集まりと少なくとも2座の配位結合を形成して
    いる。m1は0、1、2または3の整数を表し、n3は
    1、2または3の整数を表す。〕
  6. 【請求項6】 下記一般式(4)で表される金属錯体色
    素を含有することを特徴とするインクジェット記録液。 【化3】 〔式中、X2で形成される原子の集まりは、金属イオン
    と少なくとも2座の配位結合を形成可能な構造を形成す
    る。R4、R5は水素原子または一価の置換基を表す。Y
    2は芳香族炭化水素環または5員あるいは6員の複素環
    を表す。Mは金属イオンを表し、X2で形成される原子
    の集まりと少なくとも2座の配位結合を形成している。
    m2は0、1、2または3の整数を表し、n4は1、2
    または3の整数を表す。〕
  7. 【請求項7】 一般式(1)又は一般式(2)で表され
    る金属錯体色素の、X1、X3上の金属と配位結合を形成
    する少なくとも2個の原子が、共に窒素原子であること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録液。
  8. 【請求項8】 一般式(1)で表される金属錯体色素
    の、X1で形成される構造が、下記一般式(6)で表さ
    れることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記
    録液。 【化4】 〔式中、R6は水素原子あるいは一価の置換基を表
    す。〕
  9. 【請求項9】 一般式(2)で表される金属錯体色素
    の、X3で形成される構造が、下記一般式(7)で表さ
    れることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記
    録液。 【化5】 〔式中、R7は水素原子あるいは一価の置換基を表
    す。〕
  10. 【請求項10】 一般式(1)で表される金属錯体色素
    の、X1で形成される構造が、下記一般式(8)、
    (9)、(10)または(11)で表されることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェット記録液。 【化6】 〔式中、L5は窒素原子あるいは−CR16=を表し、L6
    は窒素原子あるいは−CR17=を表し、L7は窒素原子
    あるいは−CR18=を表し、R15、R16、R17及びR18
    は水素原子あるいは一価の置換基を表し、R15、R16
    17及びR18の少なくとも一つは一般式(11)の窒素
    原子とともに、少なくとも2座の配位結合を形成可能な
    原子の集まりを表す。R10、R11、R12、R13及びR14
    は水素原子あるいは一価の置換基を表す。R10、R11
    少なくとも1つは一般式(8)の窒素原子と共に、少な
    くとも2座の配位結合を形成可能な原子の集まりを表
    す。R12は一般式(9)の窒素原子と共に、少なくとも
    2座の配位結合を形成可能な原子の集まりを表す。
    13、R14の少なくとも1つは一般式(10)の窒素原
    子と共に、少なくとも2座の配位結合を形成可能な原子
    の集まりを表す。〕
  11. 【請求項11】 一般式(2)で表される金属錯体色素
    の、X3で形成される構造が、下記一般式(12)、
    (13)、(14)または(15)で表されることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録液。 【化7】 〔式中、L5は窒素原子あるいは−CR16(R19)−を
    表し、L6は窒素原子あるいは−CR17=を表し、L7
    窒素原子あるいは−CR18=を表し、R15、R16、R17
    18及びR19は水素原子あるいは一価の置換基を表し、
    15、R16、R17、R18及びR19の少なくとも一つは一
    般式(15)の窒素原子とともに、少なくとも2座の配
    位結合を形成可能な原子の集まりを表す。R10、R11
    12、R13及びR14は水素原子あるいは一価の置換基を
    表す。R10、R11の少なくとも1つは一般式(12)の
    窒素原子と共に、少なくとも2座の配位結合を形成可能
    な原子の集まりを表す。R12は一般式(13)の窒素原
    子と共に、少なくとも2座の配位結合を形成可能な原子
    の集まりを表す。R13、R14の少なくとも1つは一般式
    (14)の窒素原子と共に、少なくとも2座の配位結合
    を形成可能な原子の集まりを表す。〕
  12. 【請求項12】 一般式(1)及び一般式(2)の、M
    で表される金属イオンが、Ni、Cu、Co、Cr、Z
    n、Fe、Pd、Ptのイオンであることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録液。
  13. 【請求項13】 インクジェット記録液において、水を
    全記録液中の10重量%以上含有する実質的に水系記録
    液であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1
    項記載のインクジェット記録液。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の記録液が、水を全記
    録液中の10重量%以上含有する実質的に水系記録液で
    あり、かつ一般式(1)の色素がその記録液中に分散物
    として存在することを特徴とするインクジェット記録
    液。
  15. 【請求項15】 インクジェット記録液において、分子
    量1000以上の高分子化合物を全記録液中の0.1重
    量%以上含有することを特徴とする請求項1〜12のい
    ずれか1項記載のインクジェット記録液。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15の何れか1項記載のイ
    ンクジェット記録液を用いることを特徴とする画像形成
    方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜15の何れか1項記載のイ
    ンクジェット記録液を用いることを特徴とするインクジ
    ェット画像形成方法。
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