JPH1071667A - 透明導電性シート - Google Patents

透明導電性シート

Info

Publication number
JPH1071667A
JPH1071667A JP9124132A JP12413297A JPH1071667A JP H1071667 A JPH1071667 A JP H1071667A JP 9124132 A JP9124132 A JP 9124132A JP 12413297 A JP12413297 A JP 12413297A JP H1071667 A JPH1071667 A JP H1071667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent conductive
conductive sheet
formula
integer
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9124132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3482815B2 (ja
Inventor
Akihiko Sakai
昭彦 坂井
Tetsuya Kubota
哲哉 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP12413297A priority Critical patent/JP3482815B2/ja
Publication of JPH1071667A publication Critical patent/JPH1071667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3482815B2 publication Critical patent/JP3482815B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐薬品性及び剛性に優れており、ガラス基板
を使用したものより軽量で、液晶ディスプレイ製造の際
にガラス基板プロセスを利用することが可能で、耐衝撃
性にも優れた透明導電性シートを提供する。 【解決手段】 光硬化性樹脂シートの表面に透明導電膜
が形成されてなることをを特徴とする透明導電性シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
等の表示素子、タッチパネル等の表示入出力装置及び太
陽電池変換素子等に使用される透明導電シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス技術の急速な進歩にと
もない、特に液晶表示板、タッチパネル、太陽電池変換
素子等、光エレクトロニクス分野は拡大している。一般
的に、光エレクトロニク素子は、素子を、透明導電層を
有するガラス基板上に形成することにより各種用途に供
されている。しかし、ガラスは重量が大きく、可搬型装
置に組み込んだ場合は、ガラスの大きな比重のため機器
の重量が大きくなるという問題があった。そのため、軽
量化が強く望まれており、ガラス基板に代え、プラスチ
ックシートが使用されてきている。
【0003】しかしながら、光エレクトロニクス素子を
形成させるプロセスで必要とされる温度は、近年の技術
開発により低下してきているものの150℃程度の耐熱
性が必要となる。そのため、耐熱性高分子として知られ
ているポリアリレート、ポリエーテルスルホン、ポリカ
ーボネート等のフィルムが基板として採用されてきてい
る。しかしながら現状のこれらフィルム基板は、厚さが
0.1mm程度であるので、従来のガラス基板に比べて剛
性に欠け、従来のガラス基板を使用した液晶ディスプレ
イのプロセスでは製造できないという問題がある。
【0004】剛性を付与するため、フィルムの膜厚化が
考えられるが、溶媒キャスト法では、発泡、平面性の低
下、残留溶媒の問題のため現実的には厚さ200μm程
度の製造が限界であり、また、液晶素子への応用のため
にはシート基板の複屈折率が20nm以下、好ましく
は、10nm以下であることが必要であるが、プラスチ
ック成形の際、分子配向を受けやすく低複屈折の成形体
を製造するのは困難であり、一般的な押出シートでは、
現実的には100μm程度が製造限界となっているのが
現状である。
【0005】そこで、特開平7ー36023号公報など
には、複屈折率の小さいシートを2層積層した光学プラ
スチックシートが提案されているが、かかるシートでは
熱可塑性樹脂であるために、剛性が小さく、また、耐薬
品性についても大きく劣るといった欠点がある。また、
このような光学プラスチックシート上に導電性を付与し
たものは光エレクトロニクス素子とする段階で、導電性
薄膜のエッチング工程、保護コートのための溶剤塗布工
程、洗浄工程等が必要となるが、シート自体耐薬品性が
劣るため、表面に耐薬品性のある薄膜を付与して導電膜
を形成するという必要がある。
【0006】一方、特開平6ー116406号公報に
は、光学用フィルムとして基材フィルムの表面層に硬化
性樹脂をコートしたものが提案されている。しかしなが
ら、かかるフィルムも基板洗浄時にシート側面から溶剤
により膨潤、溶解されるため結果として、耐薬品性に劣
り、また、基板の剛性も十分なものではないという問題
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み液晶素子、タッチパネル、太陽電池基板の製造プロ
セにおいて、必要となる耐薬品性に優れ、またガラス基
板と同等な剛性を有しており、従来のガラス基板を使用
した液晶ディスプレイのプロセスと共用又は互換性を持
つことができ、TN液晶表示パネルはもとより、特に微
細な表面の均一さが要求されるSTN液晶表示パネルに
使用できるような透明導電性シートを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本願発明は、光硬化性樹脂シートの表面に透明導電膜
が形成されてなることを特徴とする透明導電性シートに
関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の透明導電性シートは、主として光硬化性樹脂シ
ートと透明導電膜とより構成される。透明導電性シート
の主な構成要素である光硬化性樹脂シートを形成する光
硬化性樹脂とは、紫外線等の照射によって硬化する樹脂
である。具体的には、ラジカル反応性不飽和化合物を有
するアクリレート化合物よりなる樹脂組成物、このアク
リレート化合物とチオール基を有するメルカプト化合物
よりなる樹脂組成物、エポキシアクリレート、ウレタン
アクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテ
ルアクリレート等のオリゴマーを多官能アクリレートモ
ノマーに溶融せしめた樹脂組成物等が挙げられるがこれ
らに限定されるものではない。
【0010】このうち、式(1)で示される含イオウビ
ス(メタ)アクリレート及び式(2)で示される脂環骨
格ビス(メタ)アクリレートより選ばれる少なくとも1
種のビス(メタ)アクリレートよりなる組成物が耐薬品
性、剛性等の面で好ましい。なお「(メタ)アクリレー
ト」は、アクリレートないしメタクリレートを総称する
ものである。
【0011】
【化6】
【0012】[式(1)中、R1 及びR2 は、互に異っ
ていてもよく、水素原子又はメチル基を示す。R3 は炭
素鎖中に酸素原子及び/又は硫黄原子を有していてもよ
い炭素数1〜6の炭化水素基、好ましくは炭素数2〜4
のアルキレン基を示す。R4 は炭素鎖中に酸素原子及び
/又は硫黄原子を有していてもよい炭素数1〜6の炭化
水素基、好ましくは炭素数1〜3のアルキレン基を示
す。Xはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は
炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、aは0〜4の整数
を示す。但しaが2以上の整数の場合には、複数のXは
互に異っていてもよい。]
【0013】式(1)で示される化合物のいくつかを例
示すれば、次の通りである。p−ビス(β−メタクリロ
イルオキシエチルチオメチル)ベンゼン、p−ビス(β
−アクリロイルオキシエチルチオメチル)ベンゼン、m
−ビス(β−メタクリロイルオキシエチルチオメチル)
ベンゼン、m−ビス(β−アクリロイルオキシエチルチ
オメチル)ベンゼン、p−ビス(β−メタクリロイルオ
キシエチルオキシエチルチオメチル)ベンゼン、p−ビ
ス(β−メタクリロイルオキシエチルチオエチルチオメ
チル)ベンゼン、p−ビス(β−メタクリロイルオキシ
エチルチオメチル)テトラブロムベンゼン、m−ビス
(β−メタクリロイルオキシエチルチオメチル)テトラ
クロロベンゼン。これらの化合物は、例えば、特開昭6
2−195357号公報に開示されている方法で合成す
ることができる。
【0014】
【化7】
【0015】[式(2)中、R5 及びR6 は、互に異っ
ていてもよく、水素原子又はメチル基を示す。bは1又
は2を示し、cは0又は1を示す。] 式(2)で示される化合物のいくつかを例示すれば、次
の通りである。ビス(オキシメチル)トリシクロ〔5.
2.1.02,6 〕デカン=ジアクリレート、ビス(オ
キシメチル)トリシクロ〔5.2.1.02,6 〕デカ
ン=ジメタクリレート、ビス(オキシメチル)トリシク
ロ〔5.2.1.02,6 〕デカン=アクリレートメタ
クリレート、ビス(オキシメチル)ペンタシクロ〔6.
5.1.13,6 .02,7 .09,13〕ペンタデカン=
ジアクリレート、ビス(オキシメチル)ペンタシクロ
〔6.5.1.1.3,6 .02,7 .09,13〕ペンタ
デカン=ジメタクリレート、ビス(オキシメチル)ペン
タシクロ〔6.5.1.1. 3,6.02,7 .09,13
ペンタデカン=アクリレートメタクリレート。これらの
化合物は、例えば、特開昭62−225508号公報に
開示されている方法で合成することができる。
【0016】以上の式(1)及び式(2)で示される
(メタ)アクリレートは、単独もしくは2種以上を併用
して用いることができる。式(1)の化合物を単独で用
いる場合、本発明により得られる低複屈折板の屈折率
は、ナトリウムのD線(589.3mm)において室温
で1.54〜1.65となり、高屈折率を有する。また
式(2)の化合物を単独で用いる場合は比較的低い屈折
率1.47〜1.51となる。したがって式(1)及び
式(2)で示される化合物を2種以上併用することによ
り、1.47〜1.65の間で所望の屈折率を有する低
複屈折板を得ることができる。
【0017】光硬化性樹脂は、上記ビス(メタ)アクリ
レートを、単独で重合させて使用することができるが、
下記の式(3)、(4)及び(5)で示される分子内に
2個以上のチオール基を有するメルカプト化合物より選
ばれる少なくとも1種のメルカプト化合物をビス(メ
タ)アクリレート80〜99.1重量部に対して、0.
1〜20重量部、より好ましくは1〜15重量部、更に
好ましくは5〜10重量部配合することにより複屈折の
低減、適度の靱性を付与することができる。メルカプト
化合物が20重量部を超えると耐熱性が低くなるのであ
まり好ましくない。
【0018】
【化8】
【0019】[式(3)中、複数のR7 は互に異ってい
てもよく、それぞれメチレン基又はエチレン基を示す。
8 は炭素鎖中に酸素原子及び/又は硫黄原子を含んで
いてもよい炭素数2〜15、好ましくは2〜6の炭化水
素残基を示す。dは2〜6の整数を示す。]
【0020】すなわち、式(3)で示される化合物は、
チオグリコール酸又はチオプロピオン酸とポリオールと
のジエステル〜ヘキサエステルである。そのいくつかを
例示すると、ペンタエリスリトールテトラキス(β−チ
オプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス
(チオグリコレート)、トリメチロールプロパントリス
(β−チオプロピオネート)、トリメチロールプロパン
トリス(チオグリコレート)、ジエチレングリコールビ
ス(β−チオプロピオネート)、ジエチレングリコール
ビス(チオグリコレート)、トリエチレングリコールビ
ス(β−チオプロピオネート)、トリエチレングリコー
ルビス(チオグリコレート)、ジペンタエリスリトール
ヘキサキス(β−チオプロピオネート)、ジペンタエリ
スリトールヘキサキス(チオグリコレート)などが挙げ
られる。
【0021】
【化9】
【0022】[式(4)中、Yは互に異っていてもよ
く、HS−(CH2 e −(CO)(OCH2 −C
2 f −(CH2 g −を示す。但しeは1〜4の整
数、fは1〜4の整数、gは0〜2の整数をそれぞれ示
す。]
【0023】すなわち、式(4)の化合物はω−SH基
含有トリイソシアヌレートである。そのいくつかを例示
すると、トリス〔2−(β−チオプロピオニルオキシ)
エチル〕イソシアヌレート、トリス(2−チオグリコニ
ルオキシエチル)イソシアヌレート、トリス〔2−(β
−チオプロピオニルオキシエトキシ)エチル〕イソシア
ヌレート、トリス(2−チオグリコニルオキシエトキシ
エチル)イソシアヌレート、トリス〔3−(β−チオプ
ロピオニルオキシ)プロピル〕イソシアヌレート、トリ
ス(3−チオグリコニルオキシプロピル)イソシアヌレ
ートなどが挙げられる。
【0024】
【化10】
【0025】[式(5)中、R9 及びR10は、互に異っ
ていてもよく、炭素数1〜3の炭化水素基を示す。m及
びnはそれぞれ0又は1を示す。pは1又は2を示
す。] すなわち、式(5)の化合物はα,ω−SH基含有化合
物である。そのいくつかを例示すると、ベンゼンジメル
カプタン、キシリレンジメルカプタン、4,4′−ジメ
ルカプトジフェニルスルフィドなどが挙げられる。
【0026】また、以上の光硬化性樹脂の重合の際に用
いる他の単量体としては、例えば、メチル(メタ)アク
リレート、フェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキ
シメチルテトラシクロドデカン、メタクリロイルオキシ
メチルテトラシクロドデセン、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、2,2−ビス[4−(β−メタクリ
ロイルオキシエトキシ)フェニル]プロパン、2,2′
−ビス[4−(β−メタクリロイルオキシエトキシ)シ
クロヘキシル]プロパン、1,4−ビス(メタクリロイ
ルオキシメチル)シクロヘキサン、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレー
ト化合物、スチレン、クロルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、α−メチルスチレン等の核及び(又は)側鎖置換及
び非置換スチレンなどが挙げられる。これらの他の単量
体の中でもメタクリロイルオキシメチルシクロドデカ
ン、2,2−ビス[4−(β−メタクリロイルオキシエ
トキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(β
−メタクリロイルオキシエトキシ)シクロヘキシル]プ
ロパン、1,4−ビス(メタクリロイルオキシメチル)
シクロヘキサン、及びこれらの混合物が特に好ましい。
更に、これらには少量の酸化防止剤、紫外線吸収剤、染
顔料、充填剤等を含んでいてもよい。
【0027】以上のようなビス(メタ)アクリレート又
はビス(メタ)アクリレートとメルカプト化合物との混
合物は、紫外線等の活性エネルギー線によりラジカルを
発生する光重合開始剤を添加する公知のラジカル重合に
より硬化させる。その際に用いる光重合開始剤として
は、例えばベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ジエトキシアセ
トフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、2,6−ジメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキシド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキシド等が挙げられる。好ましい光開
始剤としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキシド、ベンゾフェノンである。こ
れら光重合開始剤は2種以上を併用してもよい。
【0028】光重合開始剤の添加量は、モノマー100
重量部に対し0.01〜1重量部、好ましくは0.02
〜0.3重量部である。光重合開始剤の添加量が多すぎ
ると、重合が急激に進行し複屈折の増大をもたらすだけ
でなく色相も悪化する。また少なすぎると組成物を充分
に硬化させることができなくなる。
【0029】照射する活性エネルギー線の量は、光重合
開始剤がラジカルを発生する範囲であれば任意である
が、極端に少ない場合は重合が不完全なため硬化物の耐
熱性、機械特性が十分に発現されず、逆に極端に過剰な
場合には硬化物の黄変等の光による劣化を生じるので、
モノマーの組成及び光重合開始剤の種類、量に合わせて
200〜400nmの紫外線を好ましくは0.1〜20
0Jの範囲で照射する。使用するランプの具体例として
は、メタルハライドランプ、高圧水銀灯ランプ等を挙げ
ることができる。
【0030】硬化をすみやかに完了させる目的で、熱重
合を併用してもよい。すなわち光照射と同時に組成物並
びに型全体を30〜300℃の範囲で加熱する。この場
合は重合をよりよく完結するためにラジカル重合開始剤
を添加してもよいが、過剰な使用は複屈折の増大と色相
の悪化をもたらす。熱重合開始剤の具体例としてはベン
ゾイルパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシカーボ
ネート、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエ
ート)等が挙げられ、使用量はモノマー100重量部に
対して1重量部以下が好ましい。
【0031】更に、光照射によるラジカル重合を行った
後、硬化物を加熱することにより重合反応の完結及び重
合時に発生する内部歪を低減することも可能である。加
熱温度は、硬化物の組成やガラス転移温度に合わせて適
宜選択されるが、過剰な加熱は硬化物の色相悪化をもた
らすため、ガラス転移温度付近かそれ以下の温度が好ま
しい。
【0032】光硬化性樹脂シートの成形方法は、少なく
とも一面が活性エネルギー線を透過可能な2枚の相対す
る平板(以下「成形型」という。)を用いスペーサー等
によりキャビティを形成させ周辺部をシールしてなる注
入型に光硬化性樹脂を注入し、活性エネルギー線を照射
して光硬化性樹脂を硬化させる。成形型の材質は、硬化
後のシートの表面から、好ましくは研磨ガラスを用い、
光硬化性樹脂を硬化させるに充分な活性エネルギー線の
透過性を持ち、熱等により容易にその形状を変形させな
いものであればよい。また、研磨ガラスと同等な表面性
を得られるアクリル板等のプラスチック等が挙げられ
る。
【0033】また、必要により成形型上に剥離剤等の塗
布、又は剥離層を設け硬化後の光硬化性樹脂シートを成
形型より除去し易くする処理を行うこともできる。用い
る剥離剤、剥離層、その塗布、については特に限定する
ものではないが、光硬化樹脂を硬化させるに充分な活性
エネルギー線の透過性を持つ物質であり、更に、光硬化
性樹脂を硬化させるための活性エネルギー線や、硬化時
に発生する熱等により容易にその形成状態を変形しない
物質であり、ガラス表面並の平面性が得られる物質であ
ればよい。
【0034】活性エネルギー線は光硬化性樹脂を硬化さ
せるものであり、例えば、紫外線等が挙げられる。活性
エネルギー線の照射量は用いる光硬化性樹脂を硬化させ
る量であればよい。キャビティを形成させるスペーサー
等については、特に限定しないが、所望のシート厚さが
得られるものであればよい。例えば、シリコンゴム等の
ゴム製、金属製の板もしくは棒状、テフロン等の樹脂製
の板もしくは棒状が挙げられる。また、光硬化性樹脂シ
ートの背向する表面上に、例えば傷防止のためのハード
コート層としてアクリル系樹脂等で膜付けしてもよい。
【0035】透明導電性シートのもう1つの主な構成要
素である透明導電膜を形成する透明導電物質としては、
酸化インジウム、酸化スズ、金、銀、銅、ニッケル等が
挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用す
ることができる。このうち、通常、酸化インジウム99
〜90%と酸化スズ1〜10%との混合物よりなるイン
ジウムスズオキサイド(以下「ITO」という)が透明
性と導電性のバランスの面から特に好ましい。透明導電
膜を形成する方法は、従来から公知の真空蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンプレーティング法、化学蒸着法等
を用いて行うことができる。このうち、スパッタリング
法が密着性の点から好ましい。以上の透明導電膜の厚さ
は、通常500〜2000Åの範囲が透明性及び導電性
のバランスの面から好ましい。
【0036】本発明の透明導電性シートは、550nm
の光の波長での光線透過率が80%以上であることが好
ましい。光線透過率が80%未満だと、カラー表示等の
場合、画面が暗くなるため使用でき難く、モノクロ表示
素子のみの用途にしか使用できない傾向にある。また、
透明導電性シートの複屈折率としては、20nm以下、
特に10nm以下であることが好ましい。20nmより
も大きいと表示パネルとした場合、表示画面の色ムラが
生じる傾向がある。
【0037】一方、透明導電性シートの厚さは、0.1
0〜2.00mmが好ましい。透明導電性シートは曲げ
弾性率は大きいが、0.10mm未満ではシートが自重
によりたわみ易く、従来のガラス製基板を使用した液晶
ディスプレイの製造プロセスが使用できない傾向があ
り、2.00mmを超えると従来の1.5〜0.7mm
のガラス基板と同じ重量となり、軽量化の目的からはず
れてしまう。
【0038】更に、透明導電性シートの表面粗度Ra
は、0.05μm以下であることが好ましい。0.05
μmを超えるとTN液晶の表示パネル用の使用には良好
であるが、STN液晶表示パネル用ではセルのギャップ
が均一にできず表示ムラが生じてしまう傾向がある。
【0039】なお、本発明の透明導電性シートは、光硬
化性樹脂シートと透明導電膜との間、又は光硬化性樹脂
シートの透明導電膜を形成しない面に、酸素及び水蒸気
を遮断するガスバリア層を積層することができる。ガス
バリア層がなくてもタッチパネル等の透明導電性シート
の用途には使用良好であるが、液晶表示素子として使用
する場合、狭い液晶部に気泡、液晶の劣化を防ぐ目的
で、ガスバリア層を積層した方が、より好ましい。ガス
バリア層としては、エチレンービニルアルコール共重合
体(例えば、エバール商品名エバール、ソアノール)、
塩化ビニリデン等を光硬化性樹脂シートにコートしたも
の、また、光硬化樹脂シートに無機酸化物よりなる薄膜
を形成したものが挙げられる。高湿度のガスバリア層と
しては、SiOx(X=1.5〜2)、アルミナ等の酸
化アルミニウムを単独又は混合物として蒸着したものが
酸素、水蒸気バリア性向上の面から特に好ましい。ガス
バリア層を形成する方法としては、樹脂等をコートする
方法、無機酸化物よりなる蒸着膜を形成する方法が挙げ
られる。蒸着膜を形成する方法としては、真空蒸着法、
真空スパッタ法、イオンプレーティング法、CVD法
等、従来公知の方法が使用できる。光硬化性樹脂シート
とガスバリア層との間、ガスバリア層と透明導電膜との
間、及び透明導電膜と光硬化性樹脂シートとの間の密着
性を向上するために従来公知のアンダーコート剤、及び
トップコート剤等を塗布して使用することもできる。
【0040】本発明の透明導電性シートの応用例として
は、例えば、液晶表示素子においては、一対の光硬化性
樹脂よりなる透明基板の対向する表面上にガスバリア
層、透明導電膜、配向膜、アンダーコート層等を順次形
成して、次に液晶材料を注入し、シール部材で封止し、
更に外方向側表面に偏光板を積層することにより液晶表
示素子を形成することができる。
【0041】また、エレクトロルミネッセンス表示素子
においては、通常、本発明の透明導電性シートの上に、
発光体層、絶縁層及び背面電極を順次形成し、更に全体
をガスバリア層で被覆した構造のものが例示される。こ
の場合、発光体層には硫化亜鉛、硫化カドミウム、セレ
ン化亜鉛等が、絶縁層には酸化イットリウム、酸化タリ
ウム、窒化シリコン等が、背面電極にはアルミニウム等
が用いられる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の内容および効果を実施例によ
り更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えな
い限り以下の例に限定されるものではない。また、実施
例及び比較例で得られた透明導電性シートの評価は、以
下の方法により測定した。
【0043】<膜の厚さ>実施例及び比較例により得ら
れたシートのガスバリア薄膜と導電膜についてはシート
の断面を透過型電子顕微鏡(日立製作所製、H−600
型)で観察し、薄膜の厚さを測定した。
【0044】<耐薬品性>実施例及び比較例により得ら
れた透明導電性シートを25℃のキシレン中に24時間
浸漬した後、透明導電性シートの外観、ITO膜の剥離
及びヒビの有無について肉眼にて観察し次のように評価
した。外観変化のない場合を○、外観変化がわずかに認
められる場合を△、透明導電シートが膨潤、溶解又はI
TO膜の剥離及びヒビが顕著である場合を×とした。
【0045】<耐熱性>ビガット軟化試験において、測
定条件が、圧子断面積1.0mm、荷重5Kg、昇温速
度50℃/hr、120℃以下で圧子が0.4mm以上
進入したものを×、0.2〜0.4mm進入したものを
△、0.1mm以下で進入がほとんどなかったものを○
とした。
【0046】<複屈折率>複屈折測定装置(オーク製作
所製、ADR100)を使用し、632.8nmの波長
で面内の複屈折率を測定した。
【0047】<たわみ>透明導電性シートを20cm×
5cmの試験片とし、図1のたわみ量測定器具の押さえ
金具から15cm空中に離した時の水平面から先端のた
わんだ距離をたわみ量として測定した。
【0048】<表面抵抗値の測定>三菱化学(株)製の
4端子法抵抗測定器(ロレスターMP)を用いて、表面
抵抗値を測定した。
【0049】<光線透過率>(株)日立製作所の分光光
度計を使用し、波長550nmでの透過率を測定した。
【0050】<ITO膜表面の粗さ(Ra)>表面粗さ
測定器((株)東京精密製、サーフコーム575A)を
用い、ダイヤモンド針(1μmR、90゜円錐)、測定
長さ0.5mm、カットオフ値0.16mm、測定速度
0.06mm/sec及び直線補正の条件で測定した。
【0051】実施例1 ビスオキシメチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デ
カンジメタクリレート100重量部、光開始剤として
2,4,6ートリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキシド(BASF社製「ルシリンTPO」)0.
05重量部、ベンゾフェノン0.05重量部を均一に混
合攪拌した後、脱泡して組成物を得た。この組成物をス
ペーサーとして厚さ1mmのシリコン板を用いた光学研
磨ガラスの型に注入し、ガラス面上にある出力80W/
cmのメタルハライドランプにてガラス型面に40J/
cm2のエネルギーになるように約20分間照射後ガラ
ス型を離型し、厚さ約1000μmの光硬化性樹脂シー
トを得た。得られたシートにスパッタリング法により、
厚さ1000ÅのITOの膜を形成し、透明導電性シー
トを得た。評価結果を表−1に示す。
【0052】実施例2 ビスオキシメチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デ
カンジメタクリレート96重量部、ペンタエリスリトー
ルテトラキス(βーチオプロオピオネート)4重量部、
光開始剤として2,4,6ートリメチルベンゾイルジフ
ェニルフォスフィンオキシド(BASF社製「ルシリン
TPO」)0.05重量部、ベンゾフェノン0.05重
量部を均一に混合攪拌した後、脱泡して組成物を得た。
この組成物をスペーサーとして厚さ0.3mmのシリコ
ン板を用いた光学研磨ガラスの型に注入し、ガラス面上
にある出力80W/cmのメタルハライドランプにてガ
ラス型面に40J/cm2のエネルギーになるように約
20分間照射した。照射後ガラス型を離型し、厚さ約3
00μmの光硬化性樹脂シートを得た。得られたシート
にスパッタリング法により、厚さ1000ÅのITOの
膜を形成し、透明導電シートを得た。評価結果を表−1
に示す。
【0053】実施例3 pービス(βーメタクリロイルオキシエチルチオメチ
ル)ベンゼン100重量部、光開始剤として2,4,6
ートリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシ
ド(BASF社製「ルシリンTPO」)0.05重量
部、ベンゾフェノン0.05重量部を均一に混合攪拌し
た後、脱泡して組成物を得た。この組成物をスペーサー
として厚さ0.7mmのシリコン板を用いた光学研磨ガ
ラスの型に注入し、ガラス面上にある出力80W/cm
のメタルハライドランプにてガラス型面に40J/cm
2のエネルギーになるように約20分間照射した。照射
後ガラス型を離型し、厚さ約700μmの光硬化性樹脂
シートを得た。
【0054】得られたシートに4×10ー5Torrの真
空下、SiO(住友シチックス製)を高周波誘導加熱方
式で蒸発させ厚さ350Åの珪素酸化物薄膜を形成させ
た。珪素酸化物薄膜を形成しない面の光硬化性樹脂シー
トにスパッタリング法により、厚さ800ÅのITOの
膜を形成し、透明導電性シートを得た。評価結果を表−
1に示す。
【0055】実施例4 ビスオキシメチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デ
カンジメタクリレート98重量部、ペンタエリスリトー
ルテトラキス(βーチオプロオピオネート)2重量部、
光開始剤として2,4,6ートリメチルベンゾイルジフ
ェニルフォスフィンオキシド(BASF社製「ルシリン
TPO」)0.05重量部、ベンゾフェノン0.05重
量部を均一に混合攪拌した後、脱泡して組成物を得た。
この組成物をスペーサーとして厚さ0.3mmのシリコ
ン板を用いた光学研磨ガラスの型に注入し、ガラス面上
にある出力80W/cmのメタルハライドランプにてガ
ラス型面に40J/cm2のエネルギーになるように約
20分間照射した。照射後ガラス型を離型し、厚さ約7
00μmの光硬化性樹脂シートを得た。得られたシート
にスパッタリング法により、厚さ1000ÅのITOの
膜を形成し、透明導電性シートを得た。評価結果を表−
1に示す。
【0056】実施例5 ビスオキシメチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デ
カンジメタクリレート98重量部、ペンタエリスリトー
ルテトラキス(βーチオプロオピオネート)2重量部、
光開始剤として2,4,6ートリメチルベンゾイルジフ
ェニルフォスフィンオキシド(BASF社製「ルシリン
TPO」)0.05重量部、ベンゾフェノン0.05重
量部を均一に混合攪拌した後、脱泡して組成物を得た。
この組成物をスペーサーとして厚さ0.08mmのシリ
コン板を用いた光学研磨ガラスの型に注入し、ガラス面
上にある出力80W/cmのメタルハライドランプにて
ガラス型面に40J/cm2のエネルギーになるように
約20分間照射した。照射後ガラス型を離型し、厚さ約
700μmの光硬化性樹脂シートを得た。
【0057】得られたシートに3×10ー5Torrの真
空下、SiO(住友シチックス製)を高周波誘導加熱方
式で蒸発させ厚さ350Åの珪素酸化物薄膜を形成させ
た。該薄膜面上にスパッタリング法により、厚さ100
0ÅのITOの膜を形成し、透明導電性シートを得た。
評価結果を表−1に示す。
【0058】実施例6 pービス(βーメタクリロイルオキシエチルチオ)キシ
リレン70重量部、ペンタエリスリトールテトラキス
(βーチオプロオピオネート)30重量部、光開始剤と
して2,4,6ートリメチルベンゾイルジフェニルフォ
スフィンオキシド(BASF社製「ルシリンTPO」)
0.05重量部、ベンゾフェノン0.05重量部を均一
に混合攪拌した後、脱泡して組成物を得た。この組成物
をスペーサーとして厚さ0.7mmのシリコン板を用い
た光学研磨ガラスの型に注入し、ガラス面上にある出力
80W/cmのメタルハライドランプにてガラス型面に
40J/cm2のエネルギーになるように約20分間照
射した。照射後ガラス型を離型し、厚さ約700μmの
光硬化性樹脂シートを得た。得られたシートにスパッタ
リング法により、厚さ1000ÅのITOの膜を形成
し、透明導電性シートを得た。評価結果を表−1に示
す。
【0059】比較例1 ポリカーカ−ボネートの500μmのユーピロンシート
NF2000(三菱エンジニアリングプラスチック社
製)にスパッタリング法により、1000ÅのITOの
膜を形成した。評価結果を表−1に示す。
【0060】実施例7 実施例1において、表面粗度Ra0.003μmの研磨
ガラスを使用して厚さ1mmの光硬化性樹脂シートを得
たほかは、同例と同様な方法で透明導電性シートを得
た。評価結果を表−1に示す。次に、この透明導電性シ
ートを用い、公知の方法でTN用の表示パネルを作成し
た。得られた液晶パネルを透過式点灯表示させたところ
表示濃度ムラのないパネルが得られた。また、この透明
導電性シートを用い、公知の方法でSTN用の表示パネ
ルを作成した。得られた液晶パネルを透過式点灯表示さ
せたところ色濃度ムラのないパネルが得られた。
【0061】実施例8 実施例4において、表面粗度Ra0.05μmの研磨ガ
ラスを使用して厚さ1mmの光硬化樹脂シートを得たほか
は、同例と同様な方法で透明導電性シートを得た。評価
結果を表−1に示す。次に、この透明導電性シートを用
い、公知の方法でTN用の表示パネルを作成した。得ら
れた液晶パネルを透過式点灯表示させたところ表示濃度
ムラのないパネルが得られた。また、この透明導電性シ
ートを用い、公知の方法でSTN用の表示パネルを作成
した。得られた液晶パネルを透過式点灯表示させたとこ
ろ、画面に色濃度ムラがわずかに認められた。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明の透明導電性シートは、耐薬品性
及び剛性が優れており、液晶ディスプレイ製造の際、ガ
ラス基板プロセスを利用することが可能であり、基板の
耐薬品性が優れているので透明導電膜の剥離、ひび割れ
を生じることがなく、またガラス基板を使用したものよ
り軽量で、耐衝撃性にも優れているという特別に有利な
効果を奏し、産業上の利用価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例におけるたわみ量測定器具の側
面図である。
【符号の説明】
1 試験片 2 押さえ金具 3 支持架台 4 基板 S たわみ量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 2/46 C08F 2/46 20/20 20/20 20/38 20/38 290/06 290/06 299/02 299/02 G02F 1/1343 G02F 1/1343 H01B 5/14 H01B 5/14 A // G02F 1/135 G02F 1/135

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光硬化性樹脂シートの表面に透明導電膜
    が形成されてなることを特徴とする透明導電性シート。
  2. 【請求項2】 光硬化性樹脂シートが下式(1)及び
    (2)より選ばれた少なくとも1種のビス(メタ)アク
    リレートを含んでなる組成物を活性エネルギー線により
    硬化させて成形したシートであることを特徴とする請求
    項1記載の透明導電性シート。 【化1】 [式(1)中、R1 及びR2 は、互に異っていてもよ
    く、水素原子又はメチル基を示す。R3 及びR4 は、互
    に異っていてもよく、炭素鎖中に酸素原子及び/又は硫
    黄原子を有していてもよい炭素数1〜6の炭化水素基を
    示す。Xはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基及
    び炭素数1〜6のアルコキシ基から選ばれた置換基を示
    し、aは0〜4の整数を示す。但しaが2以上の整数の
    場合には、複数のXは互に異っていてもよい。] 【化2】 [式(2)中、R5 及びR6 は、互に異っていてもよ
    く、水素原子又はメチル基を示す。bは1又は2を示
    し、cは0又は1を示す。]
  3. 【請求項3】 光硬化性樹脂シートが式(1)及び
    (2)より選ばれた少なくとも1種のビス(メタ)アク
    リレート80〜99.9重量部と下式(3)、(4)及
    び(5)より選ばれた少なくとも1種のメルカプト化合
    物0.1〜20重量部とを含んでなる組成物を活性エネ
    ルギー線により硬化させて成形したシートであることを
    特徴とする請求項2記載の透明導電性シート。 【化3】 [式(3)中、複数のR7 は互に異っていてもよく、そ
    れぞれメチレン基又はエチレン基を示す。R8 は炭素鎖
    中に酸素原子及び/又は硫黄原子を含んでいてもよい炭
    素数2〜15の炭化水素残基を示す。dは2〜6の整数
    を示す。] 【化4】 [式(4)中、Yは互に異っていてもよく、HS−(C
    2 e −(CO)(OCH2 −CH2 f −(C
    2 g −を示す。但しeは1〜4の整数、fは1〜4
    の整数、gは0〜2の整数をそれぞれ示す。] 【化5】 [式(5)中、R9 及びR10は、互に異っていてもよ
    く、炭素数1〜3の炭化水素基を示す。m及びnはそれ
    ぞれ0又は1を示す。pは1又は2を示す。]
  4. 【請求項4】 透明導電膜がインジウムスズオキサイド
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の透明導電性シート。
  5. 【請求項5】 550nmでの光線透過率が75%以上
    であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の透明導電性シート。
  6. 【請求項6】 複屈折率が20nm以下であることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の透明導電
    性シート。
  7. 【請求項7】 厚さが0.1〜2.0mmであることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の透明導
    電性シート。
  8. 【請求項8】 導電膜の表面粗度Raが0.05μm以
    下であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    に記載の透明導電性シート。
JP12413297A 1996-05-31 1997-05-14 透明導電性シート Expired - Fee Related JP3482815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12413297A JP3482815B2 (ja) 1996-05-31 1997-05-14 透明導電性シート

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13821096 1996-05-31
JP8-138210 1997-03-11
JP12413297A JP3482815B2 (ja) 1996-05-31 1997-05-14 透明導電性シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1071667A true JPH1071667A (ja) 1998-03-17
JP3482815B2 JP3482815B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=26460872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12413297A Expired - Fee Related JP3482815B2 (ja) 1996-05-31 1997-05-14 透明導電性シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3482815B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002037816A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品
JP2005060496A (ja) * 2003-08-11 2005-03-10 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂板の製造方法、タッチパネル用透明電極板およびタッチパネル
US7006344B2 (en) 2000-07-24 2006-02-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Capacitor comprising bis(4-mercaptophenyl) sulfide derivative
JP2008150433A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 樹脂成形体、及びそれを用いた積層体
JP2008155387A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 積層体
US7691473B2 (en) 2003-07-31 2010-04-06 Rohm Co., Ltd. Fiber-reinforced composite material, method for manufacturing the same, and applications thereof
JP2010093071A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Hitachi Ltd 半導体放射線検出器および核医学診断装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002037816A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品
US7006344B2 (en) 2000-07-24 2006-02-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Capacitor comprising bis(4-mercaptophenyl) sulfide derivative
US7691473B2 (en) 2003-07-31 2010-04-06 Rohm Co., Ltd. Fiber-reinforced composite material, method for manufacturing the same, and applications thereof
JP2005060496A (ja) * 2003-08-11 2005-03-10 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂板の製造方法、タッチパネル用透明電極板およびタッチパネル
JP4526794B2 (ja) * 2003-08-11 2010-08-18 三菱レイヨン株式会社 アクリル系樹脂板の製造方法、タッチパネル用透明電極板およびタッチパネル
JP2008150433A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 樹脂成形体、及びそれを用いた積層体
JP2008155387A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 積層体
JP2010093071A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Hitachi Ltd 半導体放射線検出器および核医学診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3482815B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001342222A (ja) 光硬化性組成物、低複屈折光学部材及びその製造方法
KR100795740B1 (ko) 광경화성 조성물, 경화체 및 상기물의 제조 방법
JP3482815B2 (ja) 透明導電性シート
JP3658962B2 (ja) プラスチック積層体
JP3666222B2 (ja) プラスチック積層体
JP3901822B2 (ja) 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法
JP3674236B2 (ja) 液晶表示素子
JP3882232B2 (ja) 透明タッチパネル
JP2002201230A (ja) 光硬化性樹脂組成物、低複屈折光学部材及びその製造方法
JP4000885B2 (ja) 重合性組成物及び硬化体
JP3509468B2 (ja) 透明導電性シート
JP3901821B2 (ja) 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法
JP3799990B2 (ja) 破損しにくいプラスチックシート及びそれを用いた積層体
JP3673389B2 (ja) 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法
JP2002201229A (ja) 光硬化性樹脂組成物、低複屈折光学部材及びその製造方法
JP3719381B2 (ja) 光硬化性組成物、低複屈折光学部材及びその製造方法
JP2007056179A (ja) 樹脂成形体、及びその用途
JP2002019001A (ja) ガスバリア性プラスチック積層体
JP3719383B2 (ja) プラスチックシートの加熱処理方法
JPH11322848A (ja) 低複屈折光学部材およびその製造方法
JP3700566B2 (ja) 寸法安定性の高いプラスチックシートの製造方法
JP2002161113A (ja) 光学用プラスチック部材
JP2002060506A (ja) 寸法安定性の高いプラスチック基板
JP3536791B2 (ja) プラスチック積層体
JP4808305B2 (ja) 形状安定性を有するプラスチック積層基板

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees