JPH1070253A - Dram半導体装置とその製造方法 - Google Patents

Dram半導体装置とその製造方法

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JPH1070253A
JPH1070253A JP9163141A JP16314197A JPH1070253A JP H1070253 A JPH1070253 A JP H1070253A JP 9163141 A JP9163141 A JP 9163141A JP 16314197 A JP16314197 A JP 16314197A JP H1070253 A JPH1070253 A JP H1070253A
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JP
Japan
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active region
insulating film
semiconductor device
bird
semiconductor substrate
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JP9163141A
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English (en)
Inventor
Taiji Ema
泰示 江間
Satoru Saito
悟 斎藤
Tamon Shinmoto
多聞 真本
Koichi Masuda
浩一 益田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミックランダムアクセスメモリ(DR
AM)半導体装置とその製造方法に関し、本発明者らの
一人による先の提案をさらに改良することである。 【解決手段】 半導体基板と、前記半導体基板上に形成
されたフィールド絶縁膜と、前記フィールド絶縁膜に囲
まれた前記半導体基板の複数の活性領域と、該複数の活
性領域の各々を横断するゲート電極と、前記ゲート電極
両側の該活性領域の各々に形成された一対のソース/ド
レインと、各々が該一対のソース/ドレインの一方に接
続され、一方向に延在する複数のビット線と、各々が該
ゲート電極に接続され、該ビット線に直交する方向に延
在する複数のワード線と、該一対のソース/ドレインの
他方に接続し、該ゲート電極上方に延在する複数の容量
素子とを有し、該活性領域の各々は該ビット線及び該ワ
ード線に対して斜めに形成された斜め部分と、該斜め部
分より幅が広く、該ビット線に平行に形成された平行部
分とを含み、該ワード線は該活性領域の斜め部分にほぼ
垂直に交差する屈曲部を有するDRAM半導体装置が提
供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置とその
製造方法に関し、特にダイナミックランダムアクセスメ
モリ(DRAM)半導体装置とその製造方法に関する。
【0002】なお、本明細書において、DRAM半導体
装置とは、DRAM部を有する半導体装置を意味し、他
の機能素子を有するものも含む。
【0003】
【従来の技術】1つのDRAMセルは、通常1つのメモ
リキャパシタと1つのトランジスタとで構成される。ト
ランジスタは、通常一対のソース/ドレイン領域と、そ
の間を接続するチャネルと、チャネル上に配置され、そ
の導電性を制御する絶縁ゲート電極とを有する絶縁ゲー
ト(IG)電界効果トランジスタ(FET)であり、代
表的には金属−酸化物−半導体(MOS)FETであ
る。
【0004】一対のソース/ドレイン領域の一方(便宜
上、ソースと呼ぶ)にメモリキャパシタが接続され、他
方(便宜上ドレインと呼ぶ)にビット線が接続される。
絶縁ゲート電極にはワード線が接続される。
【0005】限られた矩形状面積内に多数のメモリセル
を収容し、情報を効率的に読み/書きするためには、ビ
ット線とワード線とを直交配置することが好ましい。各
メモリセルは、ビット線とワード線との交点に接続され
る。
【0006】2つのトランジスタのドレインを合体し、
ビット線に接続することによりトランジスタ1つ当りの
占有面積を減らすことができる。この場合、1つの活性
領域内に合体した2つのトランジスタが形成され、中央
のドレインにビット線が接続される。活性領域両端の2
つのソースにそれぞれメモリキャパシタを接続するため
には、活性領域をビット線に対して斜めに配置すること
が好ましい。すると、ワード線も活性領域に対して斜め
に配置されることになる。
【0007】本発明者らの一人、江間、は、各メモリセ
ルにおいて、活性領域とワード線との配置を工夫するこ
とによりパターンの位置ずれに対してもトランジスタの
閾値を安定に保つことのできるDRAM半導体装置を提
案した(特開平2−192162号、USP5,01
4,013 issued on 1991,5,7,
which are incorporated he
rein by reference)。
【0008】図5は、この提案によるメモリセルのレイ
アウトを示す。複数のビット線BLは、互いに平行に、
図中水平方向に真っ直ぐ延在する。ビット線を直線状と
することにより、その抵抗を最小にすることができる。
活性領域ARはビット線BLに対して斜め(約30度)
に配置されている。
【0009】活性領域ARとビット線BLの交わる領域
では、ビット線の幅を拡げたコンタクト部BL’が形成
され、活性領域ARとビット線BLの間の層間絶縁膜に
はビット線コンタクトホールBHが形成されている。キ
ャパシタ用のコンタクトホールSHは、隣接する2本の
ビット線BLと隣接する2本のワード線WLとで囲まれ
た領域のほぼ中央に配置されている。すなわち、キャパ
シタ用コンタクトホールと最近接ビット線/最近接ワー
ド線との間の距離が最大にされている。
【0010】なお、キャパシタの蓄積電極SEは、キャ
パシタ用コンタクトホールSHを中心に、隣接するワー
ド線上を覆い、上下ビット線BL間の領域に配置されて
いる。
【0011】活性領域ARは、ビット線コンタクトホー
ルBHとキャパシタコンタクトホールSHとの間の領域
では一定の幅で真っ直ぐ延在している。活性領域AR
は、さらにキャパシタコンタクトホールSHの中心位置
を通る仮想的垂直線に関し、対称的に折り返した形状の
領域AR’を有し、キャパシタコンタクトホール下の面
積を確保している。
【0012】ワード線WLは、全体としては図面垂直方
向に延在するが、対応する活性領域ARに接続されたビ
ット線BLと交差する部分でビット線コンタクトホール
を中心とした円弧状に屈曲されている。このため、ワー
ド線WLは活性領域ARとほぼ直交させることができ
る。このような配置とすると、ワード線WLと活性領域
ARとの間に位置合わせ誤差が生じても、トランジスタ
の閾値を一定に保つことが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、本発
明者らの一人による先の提案をさらに改良することであ
る。
【0014】本発明の他の目的は、安定した優れた特性
を有するDRAM半導体装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたフィ
ールド絶縁膜と、前記フィールド絶縁膜に囲まれた前記
半導体基板の複数の活性領域と、該複数の活性領域の各
々を横断するゲート電極と、前記ゲート電極両側の該活
性領域の各々に形成された一対のソース/ドレインと、
各々が該一対のソース/ドレインの一方に接続され、一
方向に延在する複数のビット線と、各々が該ゲート電極
に接続され、該ビット線に直交する方向に延在する複数
のワード線と、該一対のソース/ドレインの他方に接続
し、該ゲート電極上方に延在する複数の容量素子とを有
し、該活性領域の各々は該ビット線及び該ワード線に対
して斜めに形成された斜め部分と、該斜め部分より幅が
広く、該ビット線に平行に形成された平行部分とを含
み、該ワード線は該活性領域の斜め部分にほぼ垂直に交
差する屈曲部を有するDRAM半導体装置が提供され
る。
【0016】本発明の他の観点によれば、半導体基板
と、前記半導体基板上方に配置され、一方向に沿って直
線的に延在する、互いに平行な複数のビット線と、前記
半導体基板表面上に形成され、各々が、中央でビット線
と第1の角度で斜めに交差する直線状の細長いストライ
プ部と、ストライプ部の長さ方向両端に連続し、ストラ
イプ部の幅よりも大きな幅を有する両端部とを有する複
数の活性領域と、前記半導体基板上に形成され、前記複
数の活性領域を画定する開口部を有するフィールド絶縁
膜と、前記半導体基板の活性領域表面上において、前記
フィールド絶縁膜内周に沿って形成され、その内側に真
性活性領域を画定し、その下に準活性領域を画定するバ
ーズビーク絶縁膜と、前記半導体基板上方で、全体とし
て前記複数のビット線とほぼ直角に交差し、1つの活性
領域当り2本が関連する複数のワード線であって、関連
する活性領域上では前記ストライプ部とほぼ直交する屈
曲部を有し、関連しない活性領域とは実質的な重なりを
持たない複数のワード線と、前記真性活性領域の各々に
おいて、関連する2本のワード線の間に形成された1つ
のドレインと前記2本のワード線の外側に形成された一
対のソースと、前記ソース領域の各々に接続された蓄積
キャパシタとを有するDRAM半導体装置が提供され
る。
【0017】本発明のさらに他の観点によれば、半導体
基板上に基準となる一方向に対し、斜めとなる斜め部分
と、該斜め部分より幅が広く且つ前記一方向に平行な平
行部分を有する活性領域を囲むフィールド絶縁膜を形成
する工程と、該活性領域上にゲート絶縁膜を形成し、該
基板上全面に導電体膜を被着し、パターニングして該活
性領域の斜め部分に対して垂直に交差する屈曲部を有
し、全体として前記一方向に直交する方向に延在するワ
ード線を形成する工程と、該ワード線及び該フィールド
絶縁膜をマスクにして、該活性領域に不純物を導入して
ソース/ドレイン領域を形成する工程と、該ソース/ド
レイン領域の一方に接続し、前記一方向に延在する複数
のビット線を形成する工程と、該ソース/ドレイン領域
の他方に接続する容量素子を形成する工程とを含むDR
AM半導体装置の製造方法が提供される。
【0018】活性領域を画定するための耐酸化マスクの
形状、従って、活性領域の形状を改良することにより、
バーズビークの成長を大きく抑制することが可能となっ
た。
【0019】活性領域とバーズビークの形状を改良する
ことにより、DRAM半導体装置のリテンション特性が
大幅に改善した。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の説明に先立ち、
先の提案によるDRAM半導体装置において発見された
問題およびその解析について説明する。
【0021】図5に示すDRAM半導体装置を実際に製
造したところ、蓄積キャパシタのコンタクト特性が不十
分であることが判明した。その原因を追求すると、折り
返された活性領域AR’の端部からバーズビークが激し
く侵入し、蓄積キャパシタのコンタクト領域内に入り込
んでいる。端部から侵入するバーズビーク絶縁膜の幅は
非常に長い。コンタクト領域がバーズビークによって影
響を受けないようにするためには、折り返し部分AR’
の長さを延長することが考えられた。
【0022】図6に示すように、折り返し部分AR’の
長さを延長すると、その先端はワード線WL下部に入り
込まざるをえなかった。しかしながら、折り返し部分A
R’の端部からバーズビーク絶縁膜が侵入し、バーズビ
ーク絶縁膜に囲まれた真性活性領域は、ワード線WL外
部の領域に存在する。蓄積キャパシタのコンタクト領域
SHは、バーズビーク絶縁膜の存在にかかわらず、十分
な面積を確保することができる。
【0023】そこで、図6に示すように、活性領域の折
り返し部分AR’を延長させたサンプルを作成し、その
特性を調べた。
【0024】シリコン基板上にバッファ酸化膜を形成
し、その上に窒化シリコン膜を堆積した。窒化シリコン
膜上にレジスト膜を塗布し、図6に示す活性領域ARの
パターンを有するマスクを用いてレジスト膜を露光し
た。なお、パターンの寸法が微細なため、露光時に干渉
によって角部の丸め込みが行われていると考えられる。
露光後、現像を行ってレジストマスクを形成し、その下
の窒化シリコン膜を選択的にエッチングし、耐酸化マス
クを形成した。
【0025】半導体基板を酸化性雰囲気中で加熱し、シ
リコンの局所酸化(LOCOS)を行い、フィールド絶
縁膜を成長させた。その後、HFで表面を洗浄して酸化
膜を軽く除去し、熱燐酸によって窒化シリコン膜の耐酸
化マスクを除去し、バッファ酸化膜を除去した。
【0026】図7Aは、このようにして得たフィールド
酸化膜を有する基板表面の顕微鏡写真のスケッチであ
る。連続するフィールド酸化膜FXは耐酸化マスクに対
応する多数の開口を有し、その内部にバーズビーク酸化
膜BXを介してシリコン表面Sが露出している。シリコ
ン表面Sの露出した領域が真性活性領域を構成し、その
周囲をバーズビーク酸化膜BXが取り囲んでいる。真性
活性領域Sとバーズビーク酸化膜BXを加算した領域
が、活性領域ARに相当する。
【0027】ここで、注目すべきことは、活性領域両端
部で侵入するバーズビーク酸化膜BXの幅が、約0.4
7μmと非常に大きいことである。活性領域中央部のス
トライプ領域においては、両側から侵入するバーズビー
ク酸化膜BXの幅は約0.08μmである。活性領域が
細長い形状をしているため、長さ方向両端から侵入する
バーズビーク酸化膜BXの幅が大きくなってしまったも
のと考えられる。
【0028】図7Bは、LOCOS酸化後の基板断面構
造を概略的に示す。シリコン基板51表面上にバッファ
酸化膜52を介して、窒化シリコン膜53が形成されて
いる。窒化シリコン膜53は、活性領域に対応した形状
を有する。シリコン基板51を高温の酸化性雰囲気中に
保持すると、窒化シリコン膜パターン53の存在しない
領域で酸化が進行する。窒化シリコン膜53は酸素等の
酸化種を遮蔽するが、その下のバッファ酸化膜52は酸
化種の通過を許容する。したがって、窒化シリコン膜5
3端部から徐々に酸化種が侵入し、フィールド酸化膜5
4の成長と共に、その周辺にバーズビーク酸化膜55を
成長させる。
【0029】図7Cに示すように、酸化工程後、窒化シ
リコン膜表面に形成された薄い酸化膜を除去するため
に、軽くHFによる酸化膜除去のエッチングを行い、続
いて熱燐酸により窒化シリコン膜53を除去する。
【0030】初めのHF処理により、形成されたフィー
ルド酸化膜54は軽くエッチングされ、その表面高さは
バーズビーク酸化膜55の最大高さよりも減少する。こ
のため、バーズビーク酸化膜55はいわゆるバーズヘッ
ドを有する形状となる。図7Aの各活性領域外周に認め
られる縞は、バーズヘッドの傾斜面に由来するものであ
る。このように、LOCOS酸化を行った半導体基板上
に、DRAMメモリセルを形成した。
【0031】このように形成したDRAM半導体装置の
性能をテストしたところ、メモリの保持特性が不十分な
ことが判明した。メモリの保持特性を検査するため、ス
タティックなリテンションタイムの測定と、アクティブ
なリテンションタイムの測定を行った。スタティックな
リテンションタイムの測定は、各メモリセルに所定情報
を書き込んだ後、全ワード線をオフ状態に保ち、例えば
300msec経過後に書き込んだ情報を読み出し、良
・不良を判定する測定を各種経過時間毎に行うことによ
り、最も性能の悪いメモリビットのリテンションタイム
を測定するものである。
【0032】アクティブリフレッシュ特性とは、注目す
る蓄積キャパシタに情報を書込み、隣接するワード線に
オン/オフ信号を繰り返し与え、例えば300msec
経過後に書き込んだ情報の保持特性を調べる等の測定を
各種経過時間毎に行うものである。
【0033】実験条件としては、メモリへの情報の書込
みは0Vで0を書込み、4Vで1を書込み、ワード線は
0Vでオフ、6Vでオンとした。なお、基板のバックバ
イアスは0Vから−2.5Vの間で可変とした。
【0034】図8は、図6、7Aに示す活性領域を有す
るDRAM半導体装置のリフレッシュ特性を測定した結
果を示すグラフである。横軸はバックバイアス−VBB
単位Vで示し、縦軸はリテンションタイムを任意単位で
示す。曲線r1はスタティックなリテンション特性を示
し、曲線r2はアクティブなリテンション特性を示す。
【0035】図8のグラフから明らかなように、アクテ
ィブなリテンション特性r2は、スタティックなリテン
ション特性r1と較べ、大幅に劣化していることが判
る。このように劣化したアクティブなリテンション特性
は、隣接するワード線の電位変化によって、蓄積キャパ
シタのメモリ内容が変更されてしまうことを示してい
る。
【0036】図9は、サンプルの断面構成を概略的に示
す。p型シリコン基板51の表面上に、フィールド酸化
膜54が形成され、その内側にバーズビーク酸化膜55
が成長している。ワード線WLは、バーズビーク酸化膜
55上にも存在する。真性活性領域内に、不純物を添加
されたソース領域57、ドレイン領域58が形成されて
いる。ソース領域57上には、蓄積キャパシタの蓄積電
極SEが接続されている。ソース領域57、ドレイン領
域58の表面上には、ゲート酸化膜59を介してゲート
電極Gが形成されている。ゲート電極Gは、ワード線W
Lに連続して形成される。半導体基板51はp型であ
り、ソース領域57、ドレイン領域58はn型である。
【0037】ここで注目すべきことは、ワード線WLの
下に、バーズビーク酸化膜55を介してp型シリコン領
域51が接していることである。ワード線WLに6Vの
オン信号を与えると、薄いバーズビーク酸化膜55下の
シリコン基板51表面には反転層が生じることが十分考
えられる。反転層が生じると、蓄積キャパシタの蓄積電
極SEに蓄積された電子は、反転層に流出する。
【0038】その後、ワード線WLが0Vのオフ状態に
されると、反転層は消滅する。このとき、反転層内に流
出していた電子のうち、多くのものはソース領域57に
戻るであろうが、一部のものはバーズビーク酸化膜55
とp型シリコン基板51の界面に発生したセンタにトラ
ップされ、p型シリコン基板51の正孔によって消滅し
てしまうであろう。
【0039】すると、蓄積電極SEに蓄積された情報が
減少してしまうことになる。電子の数の減少は、蓄積電
極SEの電位の上昇を意味し、書き込んだ情報0が情報
1に変化する可能性を示す。いわゆるチャージポンピン
グ機構(charge pumping mechan
ism)である。
【0040】蓄積電極SEに4Vの1が記憶されている
場合には、ソース領域57は4Vの電位に保たれる。p
型シリコン基板51は、典型的には−1Vのバックバイ
アス電圧を印加されている。このとき、ワード線WLに
6Vのオン信号が印加されると、p型シリコン基板51
の表面層は、反転はしなくても空乏化する。
【0041】このとき、バーズビーク絶縁膜55とシリ
コン基板51の界面に発生しているセンタから電子が放
出されると、この電子は、空乏層中の電界によって加速
され、+4Vの電圧が印加されているソース領域57に
到達し得るであろう。この電子は、蓄積電極SEに蓄積
された情報を減少させる役割を果たし、情報1を情報0
に変換させる。いわゆるゲートコントロールダイオード
リーク(gate control diode le
ak)である。
【0042】このように、隣接するワード線WLによっ
て半導体基板表面に反転層や空乏層が形成されると、蓄
積電極に蓄積された情報が破壊されてしまう。
【0043】以上の推理が正しいとすれば、セルの
“0”情報の破壊は、ワード線WLに印加されるオン/
オフ信号の繰り返し周波数に依存することとなる。一
方、セルの“1”の情報破壊は、周波数ではなく、ワー
ド線がオンとなっているトータルの時間に依存すること
になる。
【0044】本発明者らは、300msecの一定期間
内にワード線WLに与えるオン/オフ信号の繰り返し周
波数を変化させ、情報が破壊されるメモリセル数を測定
した。実験の結果、“0”情報が破壊されるメモリセル
数は一定期間内に行われるワード線WLのオン/オフ信
号繰り返し周波数にリニアに比例すること、情報“1”
破壊はトータル時間に比例することが判明した。
【0045】したがって、上述の推定が成立する可能性
が高い。上述のような蓄積情報の破壊を防止するために
は、薄いバーズビーク酸化膜上にはワード線を形成しな
いことが望まれる。しかしながら、蓄積電極のコンタク
トを確保するために、活性領域の長さを延長すると、バ
ーズビーク酸化膜上にワード線WLを配置せざるを得な
くなる。
【0046】本発明者らは、上述の問題を解決するた
め、バーズビーク酸化膜の幅を減少させることを考え
た。
【0047】図10は、このような耐酸化マスクの形状
の例を示す。実線で示すマスクM2は、一定の幅を有す
る直線状のストライプ領域AR1に連続し、幅を増大さ
せた端部領域AR2を有する。参考のため、上述の先の
提案の変形例によるマスク形状をM1で示す。
【0048】より具体的には、ストライプ領域AR1
は、上辺s1aと下辺s2aの間に画定され、一定の幅
を有する。上辺s1aに連続する端部領域の上辺s1b
は、s1aに対し、屈曲しており、ビット線の延在方向
と平行に延在する。
【0049】端部領域の下辺s2bは、ストライプ領域
の下辺s2aの延長上に存在し、その方向は同一であ
る。下辺s2bは、ビット線と平行な下辺s2cに連続
し、さらに上辺s1bとの間の距離を減少させる斜辺s
2dに連続する。上辺s1bと下辺s2dは、ワード線
と平行方向に配置された垂直辺s3によって終端する。
【0050】上辺s1bと下辺s2c間で定義される端
部領域のパターン幅は、上辺s1aと下辺s2a間で定
義されるストライプ領域の幅よりも大きい。
【0051】このように、活性領域を画定するためのマ
スクは、一定の幅を有するストライプ領域AR1に連続
し、ストライプ領域の幅よりも大きな幅を有する端部A
R2を有する。端部AR2においては、パターンの延在
方向に直交する幅方向の寸法が拡大されているため、バ
ーズビークの侵入を阻止する機能が高められていること
が期待される。
【0052】図11は、図10に示す耐酸化マスクを用
いた場合のDRAM半導体装置のマスクパターンの平面
図を示す。M(AR)は、LOCOS工程において用い
られる耐酸化マスクの形状を示す。M(WL)は、ワー
ド線形成工程において用いられるワード線パターンのマ
スク形状を示す。M(BL)は、ビット線形成工程にお
いて用いられるマスクパターンの形状を示す。ワード線
パターン、ビット線パターンはその一部のみを示した
が、図示のパターンが繰り返し配置される。
【0053】ビット線用マスクM(BL)は、図中水平
方向に延在し、ワード線マスクM(WL)は、全体とし
てはビット線BLに直交する方向に延在し、活性領域A
Rが存在する領域においては、活性領域ARのストライ
プ状領域とほぼ直交するように屈曲部を有している。
【0054】なお、図示したワード線マスクM(WL)
は、ジグザグ形状を有しているが、このようなマスクを
用いてホトレジストに露光工程を行った後、形成される
パターンは、ジグザグ形状の角部が丸められ、滑らかに
連続したフォトレジストパターンとなる。
【0055】図10、図11のレイアウトにおいて、活
性領域ARは、一定の幅を有し、ビット線に対し斜めに
延在するストライプ領域AR1と、ストライプ領域AR
1に連続し、幅を拡げた端部AR2を有する点を特徴と
している。
【0056】図12は、図11に示すようなマスクを用
いて形成された活性領域を観察した顕微鏡写真のスケッ
チである。図7A同様、記号FXはフィールド酸化膜領
域を示し、記号BXはバーズビーク酸化膜領域を示し、
記号Sは露出したシリコン表面を示す。
【0057】本構成においては、細長い活性領域両端か
ら侵入するバーズビーク酸化膜BXの幅は約0.13μ
mであり、直線状ストライプ領域におけるバーズビーク
BXの幅約0.08μmに対し、約2倍以下の小さな値
に収まっている。
【0058】図7Aに示した構成においては、活性領域
端部のバーズビークの幅は、約0.47μmであり、ス
トライプ領域のバーズビークの幅約0.08μmと較
べ、約6倍の幅であった。図12に示すパターンにおい
ては、活性領域端部とストライプ領域におけるバーズビ
ークの幅の比が約1.63であり、活性領域端部におけ
るバーズビークの幅が大幅に減少していることが判る。
【0059】活性領域端部におけるバーズビークの幅
は、ストッパ領域におけるバーズビークの幅の3倍以下
が好ましく、2倍以下がさらに好ましい。
【0060】図12において、フィールド酸化膜FXと
バーズビーク酸化膜BXとの間の境界はほぼ耐酸化マス
クの形状に対応していると考えることができる。この耐
酸化マスクの形状を考察すると、以下のようなことが判
明する。
【0061】まず、活性領域中央部には、ビット線に対
し、斜め(約30度)に配置されたほぼ一定の幅を有す
るストライプ領域が形成されている。このストライプ領
域の両端には、ストライプ領域よりも幅の広い両端部が
形成されている。ビット線に平行な軸を考えた時、両端
部において、外側の辺はストライプ領域の辺の方向をほ
ぼ延長した位置に配置されている。一方、両端部におけ
る内側の辺は、ストライプ領域の対応する辺からビット
線に対する角度を減少させるように配置されている。こ
の辺のビット線となす角度は、ストライプ領域の両辺が
ビット線となす角度(約30度)に対し、約半分以下に
減少している。
【0062】両端部における内側辺のビット線となす角
度は、ストライプ領域がビット線となす角度に対し、少
なくとも5度、好ましくは10度、より好ましくは15
度減少していることが望まれる。両端部の内側辺の角度
の範囲について述べると、0度〜25度が好ましく、0
度〜20度がより好ましく、0度〜15度がさらに好ま
しい。なお、本レイアウトにおいては、活性領域の両端
部において、外側辺はストライプ領域の側辺を延長した
位置に配置されているが、さらに外側に膨らませ、スト
ライプ領域の外側辺に対し、角度をなしても良いことは
自明であろう。
【0063】図13は、図12に示すような活性領域を
形成した後、さらにその表面上にゲート酸化膜を形成
し、ゲート酸化膜上に多結晶シリコン層、金属シリサイ
ド層の積層を形成し、パターニングを行ってワード線
(ゲート電極を含む)を形成した後、その形状を撮影し
た顕微鏡写真のスケッチを示す。全体として縦方向に延
在するパターンがワード線を示し、その下に斜め方向に
配置されたパターンが活性領域パターンを示す。なお、
ワード線のピッチは、平均的には、約0.75μmであ
る。
【0064】各ワード線WLは、関連する活性領域との
交差部において、活性領域ARのストライプ状部分とほ
ぼ直交していることがわかる。なお、本明細書において
ほぼ直交とは、マスクのアライメント誤差が生じても、
交差部分が実質的に同一形状を保つ場合を意味する。ワ
ード線WLと活性領域のストライプ状領域とが直交する
ことにより、ワード線のマスクパターンと、活性領域の
マスクパターンとの間にアライメント誤差が生じても、
実質的に形成されるチャネル領域は変化しないことが判
明するであろう。
【0065】図1は、上述の予備実験に基づいた本発明
の実施例によるDRAM半導体装置のレイアウトを示す
平面図である。
【0066】図において、斜めに配置された領域1は、
フィールド酸化膜形成のためのシリコン窒化膜のパター
ン(活性領域を画定し、真性活性領域はこの領域よりバ
ーズビークが侵入する分だけ縮小された領域に形成され
る)であり、中央部の直線状ストライプ領域は、ビット
線3に対して斜めに形成される。
【0067】ワード線2は、全体としてビット線3に対
してほぼ垂直に配置され、活性領域と交差する領域にお
いては活性領域のストライプ状領域に対し、ほぼ垂直に
配置されるように屈曲部を有する。ワード線と活性領域
の交差部が、活性領域のストライプ状領域に配置される
ため、アライメント誤差が生じても、その相対的重畳領
域の形状は変化しない。したがって、アライメント誤差
が生じたときにも、安定な閾値特性を得ることができ
る。
【0068】ストライプ状領域の両端部に連続する活性
領域の端部は、ビット線となす角度を減少させる方向に
向きを変えて形成されている。1つの端部は、隣接する
ビット線間および隣接するワード線間で画定される領域
に収納され、ほぼ正方形の形状を有すると考えることと
できる。
【0069】ただし、ストライプ状領域とワード線とを
直交させるため、ワード線が屈曲部を有している。ワー
ド線は屈曲部を有する領域においては、活性領域端部は
ワード線と重ならないようにその角を削られた形状を有
する。
【0070】また、端部とストライプ状領域とが接続す
る領域においては、外側に突出する角部はホトリソグラ
フィの際丸め込まれ、且つLOCOS酸化においてもバ
ーズビークが入り込む。このため、正方形状の角部を有
することはあまり意味を持たず、角部は適当に丸め込ん
でもよい。図示のレイアウトにおいては、端部の外側の
辺がストライプ状領域の斜辺の延長に沿う形状とされて
いる。すなわち、図示の形状においては、活性領域端部
の隣接するビット線側の2つの角部は削り取られた形状
とされている。
【0071】なお、図1に示す耐酸化マスクであるシリ
コン窒化膜1のパターンは、マスク上でのパターンであ
り、露光された時にはさらに角部が丸め込まれた形状と
なる。バーズビーク酸化膜は、このシリコン窒化膜パタ
ーンの端部より内側に向かって侵入する。したがって、
形成される真性活性領域は、さらにその内側に配置され
る。バーズビーク下の準活性領域が隣接するワード線と
重ならない配置とされているため、ワード線の電位の変
化に対し、準活性領域の受ける影響は小さい。
【0072】なお、活性領域のストライプ状領域は、両
端の蓄積キャパシタコンタクトホールを接続する直線に
沿って、直線状に配置され、ビット線と約30度の角度
をなす。ワード線WLの屈曲部は、このストライプ状領
域と交差する領域において、ワード線の全体的延在方向
に対し、約30度の角度をなし、ストライプ状領域とほ
ぼ直交する。キャパシタ蓄積電極Cは、隣接するビット
線間の領域で、隣接するワード線上を覆って形成され
る。蓄積電極Cのほぼ中央部に蓄積電極コンタクト用の
コンタクトホール4が形成される。
【0073】図1に示す活性領域は、ビット線に対して
斜め(約30度)に形成され、ワード線とほぼ直交する
ストライプ状部分と、蓄積電極の接続用コンタクトホー
ルを囲むように、隣接するビット線間に形成され、ビッ
ト線に平行な部分とを有し、関連を有さない(回路動作
上、その制御を受けない)隣接ワード線の下までは延在
していない点で特徴付けることもできる。
【0074】このような構成により、メモリセルトラン
ジスタの特性のばらつきが小さく抑えられ、隣接ワード
線による影響を低減することができる。
【0075】次に、図1中、X−X線に沿う断面を例に
とり、製造工程を説明する。図2A〜2D、図3E〜3
Gは、半導体基板の断面構造を示す。
【0076】図2Aにおいて、p型シリコン(p−S
i)基板11表面を熱酸化し、厚さ約5nmの酸化シリ
コン膜を形成する。この酸化シリコン膜の上に、気相成
長(CVD)により、窒化シリコン膜を約110nm成
長する。ホトリソグラフィを用いて窒化シリコン膜をパ
ターニングすることにより、耐酸化マスク8を形成す
る。
【0077】1100℃の乾燥酸素、またはウェット酸
化雰囲気中で窒化シリコンをマスクにしてシリコン基板
11の表面を酸化し、厚さ約350nmのフィールド酸
化膜12を形成する。なお、耐酸化マスク8の端部より
侵入する酸素等により、耐酸化マスク8端部の下にも酸
化領域が入り込み、バーズビーク12aを形成する。バ
ーズビーク12aの幅は、活性領域のストライプ状領域
においては、約0.08μmであり、活性領域の長さ方
向両端部においては、約0.13μmである。図7Aに
示した比較例においては、バーズビークの幅が約0.4
7μmであったことと較べると、活性領域端部のバーズ
ビークの幅は1/3.5以下に減少している。工程の条
件を変えることにより、バーズビークの幅は変化するで
あろうが、比較例に較べ、1/3以下にすることは容易
であろう。比較例のバーズビークの幅に対し、1/2以
下のバーズビークの幅とすることが好ましい。
【0078】活性領域両端部におけるバーズビークの幅
0.13μmは、ストライプ状領域のバーズビークの幅
0.08μmよりも大きいが、2倍以下である。活性領
域端部のバーズビークの幅は、ストライプ状領域のバー
ズビークの幅の3倍以下とすることが好ましく、2倍以
下とすることがさらに好ましい。バーズビーク12aに
囲まれた領域内に、真性活性領域が形成される。
【0079】フィールド酸化膜形成後、窒化シリコン膜
の耐酸化マスク8表面上に形成される酸化膜を除去する
ために、軽くHF処理を行う。その後、窒化シリコン膜
の耐酸化マスク8およびその下のバッファ酸化膜を除去
する。900℃の乾燥酸素、またはHCl酸化雰囲気中
にシリコン基板を配置し、露出したシリコン表面に厚さ
10nm程度の酸化膜を形成する。この酸化膜をHF処
理で除去し、改めて熱酸化法により厚さ約10nmのゲ
ート酸化膜9を形成する。
【0080】図2Bにおいて、基板全面上に多結晶シリ
コン膜をCVDにより堆積し、ホトリソグラフィを用い
てパターニングすることにより、ワード線(ゲート電極
を兼ねる)2を形成する。フィールド酸化膜12上のワ
ード線2は、ゲート酸化膜9下の真性活性領域とは重な
らず、バーズビーク12a(その下の準活性領域)とも
実質的な重なりは有さない。
【0081】ただし、バーズビーク酸化膜12aは、フ
ィールド酸化膜12側から徐々に厚さが減少する領域で
あり、ワード線2がわずかバーズビーク酸化膜上に延在
したとしてもその影響は少ない。実質的な重なりを有さ
ないとは、ワード線2が電気的にバーズビーク酸化膜1
2a下のシリコン表面に影響を与えないことを言う。以
下、ゲート酸化膜9は、簡単化のため、図示を省略す
る。
【0082】図2Cにおいて、ワード線2およびフィー
ルド酸化膜12、バーズビーク酸化膜12aをマスクに
し、燐を加速エネルギ30keV、ドーズ量2×1013
cm -2でイオン注入し、ソース/ドレイン領域13を形
成する。周辺回路においては、この不純物注入領域は、
LDD構造用の低濃度不純物添加領域となる。
【0083】酸化シリコン等の絶縁膜を堆積し、異方性
エッチングを行うことにより、サイドウォール絶縁膜1
4を形成する。このサイドウォール絶縁膜は、周辺回路
においてLDD構造の高濃度不純物添加領域をイオン注
入するためのマスクを形成する。サイドウォール絶縁膜
14を形成した基板上に、高温酸化シリコン(HTO)
膜15、BPSG膜16をCVDにより形成する。BP
SG膜16表面は、リフロー処理または研磨処理により
平坦化する。
【0084】ホトリソグラフィを用い、BPSG膜16
および酸化シリコン膜15を貫通する開口17を形成
し、中央のソース/ドレイン領域13上にビット線接続
用のコンタクトホールを形成する。
【0085】図2Dにおいて、多結晶シリコン膜、タン
グステンシリサイド膜を順次形成し、パターニングする
ことにより、コンタクトホール17内でソース/ドレイ
ン領域13に接続されるビット線3を形成する。
【0086】図3Eにおいて、基板表面上に高温酸化シ
リコン(HTO)膜18、BPSG膜19をCVDによ
り形成し、BPSG膜19表面を前述同様の工程により
平坦化する。さらに、基板表面上に窒化シリコン膜2
0、酸化シリコン膜21、多結晶シリコン膜22、酸化
シリコン膜23をCVDにより形成する。ホトリソグラ
フィ工程を用い、ビット線3に接続されたソースドレイ
ン領域13両側のソース/ドレイン領域13に達するコ
ンタクトホール4を形成する。
【0087】図3Fにおいて、多結晶シリコン膜24を
コンタクトホール4内を覆うように形成する。次に、多
結晶シリコン膜24、酸化シリコン膜23、多結晶シリ
コン膜22を蓄積電極の形状にホトリソグラフィを用い
てパターニングする。さらに、HF溶液で酸化シリコン
膜23、21を等方エッチングし、多結晶シリコン膜2
4、22のフィン構造を露出させる。
【0088】図3Gにおいて、多結晶シリコン膜22、
24の表面に誘電体膜を形成し、多結晶シリコン膜等の
対向電極25をCVDにより形成する。この工程によ
り、フィン構造の隙間は対向電極25によって埋め戻さ
れる。対向電極25上に、BPSG膜26を形成し、そ
の表面を平坦化する。BPSG膜26および必要に応じ
てその下の積層をエッチングし、金属配線用のコンタク
トホールを形成する。その後、金属配線27を形成し、
その表面を層間絶縁膜28で覆う。層間絶縁膜28の表
面は、さらにカバー絶縁膜29で覆われる。なお、金属
配線27は、バッファ金属層と主配線層の積層で形成さ
れている。金属配線27は3層以上の構成としてもよ
い。
【0089】図4は、このようにして作成したメモリセ
ルのリテンション特性を示すグラフである。横軸は基板
のバックバイアス−VBBを単位Vで示し、縦軸はリテン
ションタイムを任意単位で示す。隣接するワード線をオ
フ状態に保ったスタティックリテンション特性r1と、
隣接するワード線にオン/オフ信号を繰り返し与えたア
クティブリテンション特性r2とは、同一の曲線上に重
なった。測定条件は図8を用いて説明した場合と同様で
ある。
【0090】図8と比較すると、アクティブリテンショ
ン特性が大幅に改善されていることがわかる。アクティ
ブリテンション特性の改善は、蓄積電極からのリークの
減少を示している。バーズビーク酸化膜の延びる幅が抑
えられ、隣接するワード線がバーズビーク上に実質的に
重ならず、十分な厚さを有するフィールド酸化膜上にの
み形成されたことにより、リーク電流が減少したものと
考えることができる。
【0091】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メモリセルトランジスタの閾値特性の変動が抑制され
る。また、隣接ワード線の干渉によるリーク電流が抑制
される。また、蓄積電極のコンタクト領域が十分確保さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるDRAM半導体装置の平
面構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すDRAM半導体装置の製造工程を示
す断面図である。
【図3】図1に示すDRAM半導体装置の製造工程を示
す断面図である。
【図4】実施例によるDRAM半導体装置の例のリテン
ション特性を示すグラフである。
【図5】従来技術によるDRAM半導体装置の平面構成
を示す平面図である。
【図6】本発明者らの研究による比較例の構成を示す平
面図である。
【図7】比較例による活性領域の形状を示すスケッチお
よび断面図である。
【図8】比較例によるDRAM半導体装置のリテンショ
ン特性を示すグラフである。
【図9】比較例の解析を示す断面図である。
【図10】本発明の基礎となる活性領域形状を示す平面
図である。
【図11】本発明の実施例によるDRAM半導体装置の
レイアウトを示す平面図である。
【図12】図11に示すレイアウトによる活性領域を有
するサンプルの顕微鏡写真のスケッチである。
【図13】図12に示す構造の上に、さらにワード線を
形成したサンプルの顕微鏡写真のスケッチである。
【符号の説明】
1 窒化シリコン膜パターン(耐酸化マスク) 2 ワード線 3 ビット線 4 蓄積容量用コンタクトホール 5 ビット線用コンタクトホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真本 多聞 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 益田 浩一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成されたフィールド絶縁膜と、 前記フィールド絶縁膜に囲まれた前記半導体基板の複数
    の活性領域と、 該複数の活性領域の各々を横断するゲート電極と、 前記ゲート電極両側の該活性領域の各々に形成された一
    対のソース/ドレインと、 各々が該一対のソース/ドレインの一方に接続され、一
    方向に延在する複数のビット線と、 各々が該ゲート電極に接続され、該ビット線に直交する
    方向に延在する複数のワード線と、 該一対のソース/ドレインの他方に接続し、該ゲート電
    極上方に延在する複数の容量素子とを有し、 該活性領域の各々は該ビット線及び該ワード線に対して
    斜めに形成された斜め部分と、該斜め部分より幅が広
    く、該ビット線に平行に形成された平行部分とを含み、
    該ワード線は該活性領域の斜め部分にほぼ垂直に交差す
    る屈曲部を有するDRAM半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記活性領域上に重ならずにその外側を
    隣接ワード線が通過している請求項1記載のDRAM半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記活性領域の斜め部分はビット線とほ
    ぼ30°の角度で交差している請求項1記載のDRAM
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、 前記半導体基板上方に配置され、一方向に沿って直線的
    に延在する、互いに平行な複数のビット線と、 前記半導体基板表面に形成され、各々が、中央でビット
    線と第1の角度で斜めに交差する直線状のストライプ部
    と、ストライプ部よりも幅が広く、ビット線に対して前
    記第1の角度よりも小さな第2の角度を形成する両端部
    とを有する複数の活性領域と、 前記半導体基板上に形成され、前記複数の活性領域を画
    定する開口部を有するフィールド絶縁膜と、 前記半導体基板の複数の活性領域表面上において、前記
    フィールド絶縁膜に連続し、その内周に沿って形成さ
    れ、その内側に真性活性領域を画定し、その下に準活性
    領域を画定する複数のバーズビーク絶縁膜と、 前記半導体基板上方で、全体として前記複数のビット線
    とほぼ直角に交差し、1つの活性領域当り2本が関連す
    る複数のワード線であって、関連する活性領域上では前
    記ストライプ部とほぼ直交する屈曲部を有し、関連しな
    い活性領域とは実質的な重なりを持たない複数のワード
    線と、 前記真性活性領域の各々において、関連する2本のワー
    ド線の間に形成され、前記ビット線の関連する1つに接
    続された1つのドレインと前記2本のワード線の外側に
    形成された一対のソースと、 前記ソース領域の各々に接続された蓄積キャパシタとを
    有するDRAM半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記バーズビーク絶縁膜は、前記活性領
    域の両端部で前記ストライプ部での幅の3倍以下の幅を
    有する請求項4記載のDRAM半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記バーズビーク絶縁膜は、前記活性領
    域の両端部で前記ストライプ部での幅の2倍以下の幅を
    有する請求項4記載のDRAM半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記活性領域の両端部の各々は、前記ス
    トライプ部の辺をほぼそのまま延長させた第1辺と、該
    第1辺に対向し、前記ビット線に対し、第1の角度より
    も減少させた第3の角度を形成する第2辺とを有する請
    求項4記載のDRAM半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の角度が約30度であり、前記
    第3の角度が0度〜25度の範囲内である請求項7記載
    のDRAM半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記活性領域の両端部は関連する2本の
    ワード線から基板表面方向で離隔されている請求項4記
    載のDRAM半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記フィールド絶縁膜は、前記バーズ
    ビーク絶縁膜の最大厚さよりも小さな厚さを有する請求
    項4記載のDRAM半導体装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板と、 前記半導体基板上方に配置され、一方向に沿って直線的
    に延在する、互いに平行な複数のビット線と、 前記半導体基板表面に形成され、各々が、中央でビット
    線と第1の角度で斜めに交差する直線状の細長いストラ
    イプ部と、ストライプ部の長さ方向両端に連続し、ビッ
    ト線に対して前記第1の角度よりも小さな第2の角度を
    形成する両端部とを有する複数の活性領域と、 前記半導体基板上に形成され、前記複数の活性領域を画
    定する開口部を有するフィールド絶縁膜と、 前記半導体基板の活性領域表面上において、前記フィー
    ルド絶縁膜内周に沿って形成され、その内側に真性活性
    領域を画定し、その下に準活性領域を画定するバーズビ
    ーク絶縁膜であって、前記活性領域の両端部において、
    前記ストライプ部のバーズビーク絶縁膜の幅の2倍以下
    の幅を有するバーズビーク絶縁膜と、 前記半導体基板上方で、全体として前記複数のビット線
    とほぼ直角に交差し、1つの活性領域当り2本が関連す
    る複数のワード線であって、関連する活性領域上では前
    記ストライプ部とほぼ直交する屈曲部を有し、関連しな
    い活性領域とは実質的な重なりを持たない複数のワード
    線と、 前記真性活性領域の各々において、関連する2本のワー
    ド線の間に形成された1つのドレインと前記2本のワー
    ド線の外側に形成された一対のソースと、 前記ソース領域の各々に接続された蓄積キャパシタとを
    有するDRAM半導体装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板と、 前記半導体基板上方に配置され、一方向に沿って直線的
    に延在する、互いに平行な複数のビット線と、 前記半導体基板表面上に形成され、各々が、中央でビッ
    ト線と第1の角度で斜めに交差する直線状の細長いスト
    ライプ部と、ストライプ部の長さ方向両端に連続し、ス
    トライプ部の幅よりも大きな幅を有する両端部とを有す
    る複数の活性領域と、 前記半導体基板上に形成され、前記複数の活性領域を画
    定する開口部を有するフィールド絶縁膜と、 前記半導体基板の活性領域表面上において、前記フィー
    ルド絶縁膜内周に沿って形成され、その内側に真性活性
    領域を画定し、その下に準活性領域を画定するバーズビ
    ーク絶縁膜と、 前記半導体基板上方で、全体として前記複数のビット線
    とほぼ直角に交差し、1つの活性領域当り2本が関連す
    る複数のワード線であって、関連する活性領域上では前
    記ストライプ部とほぼ直交する屈曲部を有し、関連しな
    い活性領域とは実質的な重なりを持たない複数のワード
    線と、 前記真性活性領域の各々において、関連する2本のワー
    ド線の間に形成された1つのドレインと前記2本のワー
    ド線の外側に形成された一対のソースと、 前記ソース領域の各々に接続された蓄積キャパシタとを
    有するDRAM半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記バーズビーク絶縁膜は、前記活性
    領域の両端部で前記ストライプ部での幅の3倍以下の幅
    を有する請求項12記載のDRAM半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記バーズビーク絶縁膜は、前記活性
    領域の両端部で前記ストライプ部での幅の2倍以下の幅
    を有する請求項12記載のDRAM半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記活性領域の両端部の各々は、前記
    ストライプ部の辺をほぼそのまま延長させた第1辺と、
    該第1辺に対向し、前記ビット線に対し、第1の角度よ
    りも減少させた第2の角度を形成する第2辺とを有する
    請求項12記載のDRAM半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の角度が約30度であり、前
    記第2の角度が0度〜25度の範囲内である請求項15
    記載のDRAM半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記活性領域の両端部は関連する2本
    のワード線から基板表面方向で離隔されている請求項1
    2記載のDRAM半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記フィールド絶縁膜は、前記バーズ
    ビーク絶縁膜の最大厚さよりも小さな厚さを有する請求
    項12記載のDRAM半導体装置。
  19. 【請求項19】 半導体基板上に基準となる一方向に対
    し、斜めとなる斜め部分と、該斜め部分より幅が広く且
    つ前記一方向に平行な平行部分を有する活性領域を囲む
    フィールド絶縁膜を形成する工程と、 該活性領域上にゲート絶縁膜を形成し、該基板上全面に
    導電体膜を被着し、パターニングして該活性領域の斜め
    部分に対して垂直に交差する屈曲部を有し、全体として
    前記一方向に直交する方向に延在するワード線を形成す
    る工程と、 該ワード線及び該フィールド絶縁膜をマスクにして、該
    活性領域に不純物を導入してソース/ドレイン領域を形
    成する工程と、 該ソース/ドレイン領域の一方に接続し、前記一方向に
    延在する複数のビット線を形成する工程と、 該ソース/ドレイン領域の他方に接続する容量素子を形
    成する工程とを含むDRAM半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記フィールド絶縁膜は、前記一方向
    に対し、斜めに延在する斜め部分と、前記一方向に平行
    な平行部分を有する耐酸化性膜をマスクにして、110
    0℃またはそれを越える温度で酸化して形成する請求項
    19記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100326248B1 (ko) * 1999-06-24 2002-03-08 박종섭 선택적 에피택셜 성장에 의한 플러그를 구비한 사선형 셀구조의반도체 메모리장치 제조방법
US7205199B2 (en) 2003-10-10 2007-04-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of forming a recess channel trench pattern, and fabricating a recess channel transistor
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CN110289262A (zh) * 2018-03-19 2019-09-27 东芝存储器株式会社 半导体装置及其制造方法
CN113053897A (zh) * 2021-03-04 2021-06-29 长鑫存储技术有限公司 存储器及其制备方法

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