JPH1069616A - 磁気ヘッドクリーニング装置 - Google Patents

磁気ヘッドクリーニング装置

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JPH1069616A
JPH1069616A JP22694796A JP22694796A JPH1069616A JP H1069616 A JPH1069616 A JP H1069616A JP 22694796 A JP22694796 A JP 22694796A JP 22694796 A JP22694796 A JP 22694796A JP H1069616 A JPH1069616 A JP H1069616A
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JP
Japan
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magnetic head
roller
head cleaning
polishing sheet
air film
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JP22694796A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ichimura
健 市村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ヘッド装置に搭載された磁気ヘッドをク
リーニングする磁気ヘッドクリーニング装置において、
磁気ヘッドの付着物の除去効果を向上する。 【解決手段】 磁気ヘッドクリーニング装置に軸14に
より回転自在に支持するヘッドクリーニングローラー2
1を、ローラー芯体22の周面に所要厚みdのエアーフ
ィルム部aを存在させて研磨シート24を接着媒体23
により接着して構成し、回転ヘッド装置の回転ドラム2
に搭載された磁気ヘッドHの突出部に巻き付くように転
接して研磨するようにクリーニングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオテープレコー
ダ(以下、VTRという)、データレコーダ、オーディ
オテープレコーダ等のテープ状記録媒体に対してヘリカ
ルスキャンを行う情報信号記録再生装置において、回転
ドラムに備えられた磁気ヘッドをクリーニングする磁気
ヘッドクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、VTR等のテープ状記録媒体に
対してヘリカルスキャンを行う情報信号記録再生装置に
は、回転ドラムに備えられた磁気ヘッドのヘッドクロッ
クの発生原因となるヘッドギャップの目詰まりや、レベ
ルダウンの発生原因となるテープ摺動部の劣化等を防ぐ
ために、テープ状記録媒体である磁気テープの記録・再
生走行中もしくはローディング、アンローディング動作
の途中で磁気ヘッドのテープ摺動部をクリーニングする
ヘッドクリーニングローラーを取付けた磁気ヘッドクリ
ーニング装置を備えたものがある。
【0003】この従来の磁気ヘッドクリーニング装置
は、ヘッドクリーニングローラーを回転ドラムに磁気テ
ープの非巻付部側において圧接状に転接させて回転ドラ
ムの回転に伴い回転駆動させることにより磁気ヘッドの
テープ摺接面に転接させてクリーニングを行うもので、
一例として図7及び図8に示すように構成されている。
【0004】この図7及び図8に示す磁気ヘッドクリー
ニング装置1は、磁気ヘッドH(H 1 ,H2 )を、その
磁気ギャップ形成面であるテープ摺動部を周面から所定
量突出して搭載した回転ドラム2の上下に固定ドラム
3,4を同軸上に配して構成される回転ヘッド装置5に
備えられるものである。
【0005】この磁気ヘッドクリーニング装置1は、回
転ヘッド装置5の上側固定ドラム3の上面に取付けられ
る取付基板11に、上下方向に長いアーム部材12を上
端部である基端部12aにおいて支持軸13により、回
転ヘッド装置5の周面に対して接離方向に回転可能に支
持されて下端部である自由端部12bを回転ドラム2の
周面に対応させてある。このアーム部材12の自由端部
12bに軸14が垂下状に固定されて、この軸14にク
リーニングローラー15が回転自在に支持され、回転ド
ラム12の磁気ヘッドHの回転移動軌跡上に対応されて
いる。
【0006】このクリーニングローラー15が支持され
ているアーム部材12は、取付基板11上に取付けら
れ、シールドケース16内に収納された電磁プランジャ
17により、支持軸13にアーム部材12と同軸上に軸
支された作動体18を介して回転駆動される。アーム部
材12の支持軸13に軸支される基端部12aは、上下
に軸受面12a1 ,12a2 を有する略コ字状に形成さ
れており、この軸受面12a1 ,12a2 間において支
持軸13に作動体18がその基端部において回転自在に
軸支され、先端部18aを電磁プランジャ17のプラン
ジャ17aに係合してある。
【0007】このアーム部材12と作動体18とは、ア
ーム部材12の上側軸受面12a1の一側縁に突設され
た係合突部12cと他側縁に垂直に対応して形成された
係止片12dが作動体18の一側縁部の上面側に突設さ
れた突部18bと他側縁部に形成された突部に互いに突
当る範囲内で互いに回転可能になっている。
【0008】また、アーム部材12と作動体18の間、
詳しくは、アーム部材12の上側軸受面12a1 の先端
部と作動体18の一側縁部に形成されたばね掛部18c
との間には、アーム部材12を作動体18に対して一方
向、すなわち、回転ヘッド装置5の周面方向(図7にお
いて反時計方向)へ回転付勢する引張コイルスプリング
からなるリミッタスプリング19が架張されている。ま
た、取付板11の縁部に立上げ形成されたばね掛片11
aと作動体18のばね掛部18cとの間には、作動体1
8を回転付勢してこれと係合される電磁プランジャ17
のプランジャ17aを復帰方向に摺動させる引張りコイ
ルスプリングからなるリターンスプリング20が架張さ
れている。
【0009】このリターンスプリング20により回転付
勢される作動体18は、電磁プランジャ17のプランジ
ャ17aを復帰させた状態の回転位置において、取付基
板11の縁部に立上げ形成された係止片11bにプラン
ジャ17aに係合される先端部18aの端面に突出形成
した突起が突当り係止されるようになっている。
【0010】そして、このように構成される従来の磁気
ヘッドクリーニング装置1において、アーム部材12に
回転自在に支持されるクリーニングローラー15は、図
8に示すように、スポンジにより形成されるローラー本
体15aの中心部に、上下にフランジ15b,15cを
設けた筒状のローラー芯体15dを嵌着して構成されて
おり、このクリーニングローラー15をアーム部材12
の自由端部12bに垂下状に固定された軸14にローラ
ー芯体15dにおいて回転自在に支持されている。
【0011】このように構成される磁気ヘッドクリーニ
ング装置1は、これが取付けられる回転ヘッド装置5の
動作状態、すなわち、磁気ヘッドHが搭載された回転ド
ラム2の回転状態において、電磁プランジャ17に所定
動作信号により通電することにより磁気ヘッドHのクリ
ーニング動作が行われる。
【0012】すなわち、電磁プランジャ17に通電する
とプランジャ17aが吸引動作され、このプランジャ1
7aに係合される作動体18が支持軸13を中心として
リターンスプリング20の付勢力に抗して回転されて、
この作動体18の回転によりアーム部材12は基端部1
2aにおいてリミッタスプリング19により引張られて
作動体18と一体的に支持軸13を中心として回転ヘッ
ド装置5の周面方向へ回転される。
【0013】このアーム部材12の回転により自由端部
12bに軸14により回転自在に支持されたクリーニン
グローラー15が回転ドラム2の周面に、磁気ヘッドH
の回転移動軌跡上に対応して転接される。この状態では
アーム部材12は、作動体18から離れた状態にあり、
クリーニングローラー15はリミッタスプリング19の
付勢力により回転ドラム2の周面に所要圧力で圧接され
て回転ドラム2の回転に伴い軸14を中心に回転され
る。
【0014】このように、回転ドラム2の周面に所要圧
力で転接されるクリーニングローラー15に、回転ドラ
ム2の回転により磁気ヘッドHが対応して、そのテープ
摺動部がクリーニングローラー15のローラー本体15
aの周面に接触することにより、磁気ヘッドHのテープ
摺動部は拭擦されるようにクリーニングされる。このク
リーニング動作の際の回転ドラム2に対するクリーニン
グローラー15の接触圧は、リミッタスプリング19の
ばね定数により設定される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、磁気ヘッ
ドクリーニング装置1に備えられる従来のヘッドクリー
ニングローラー15は、図8に示すように、ローラー本
体15aをスポンジをそのまま用いて形成してあるた
め、回転ドラム2の周面に対して圧接されることによ
り、この圧接面が潰れた状態になり、その弾性により磁
気ヘッドHのテープ摺動部を含む突出部に接触されて、
磁気ヘッドの突出部に付着する付着物を除去しようとす
る。
【0016】しかし、ローラー本体15aを形成するス
ポンジ自体は柔軟性を有しており、また、スポンジ内に
は、研磨材が含まれていないため、研磨力が小さい。こ
のため、ヘッドクリーニングローラー15は、回転ドラ
ム2に対して不規則にスリップして磁気ヘッドHの付着
物を完全には除去できず、また、逆にヘッドギャップの
目詰まりを誘発するおそれがあり、しかも、スポンジ製
のローラー本体15aは摩耗し易く、使用寿命が短い等
の欠点がある。
【0017】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、回転ドラムに取付けられた磁気ヘッドの付着物の除
去効果を向上させると共に回転ドラムからの駆動力を確
実に伝達され安定した回転を確保できるヘッドクリーニ
ングローラーを備えた磁気ヘッドクリーニング装置を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、情報信号記録再生装置の回転ドラムに搭載
された磁気ヘッドを、回転ドラムに圧接して回転される
ヘッドクリーニングローラーにより、クリーニングする
ようにした磁気ヘッドクリーニング装置において、ヘッ
ドクリーニングローラーを、ローラー芯体の周面に研磨
シートを所要間隔を置いて巻装し、ローラー芯体と研磨
シートとの間にエアーフィルム部を存在させて形成した
ものである。
【0019】このようにヘッドクリーニングローラー
は、ローラー本体の周面にエアーフィルム部を介して研
磨シートを巻装して形成されていることにより、研磨シ
ートは所要の弾性を保有することになり、回転ドラムの
回転に伴い磁気ヘッドの突出部に巻き付くように転接さ
れて磁気ヘッドのテープ摺動面を含む突出部面を研磨す
るようにクリーニングが行われて付着物をほぼ完全に除
去でき、除去効果が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による磁気ヘッドク
リーニング装置の実施の形態例を図1〜図5を参照して
説明するに、ヘッドクリーニングローラーを支持する支
持機構、回転ドラムに対して接離移動させる移動機構
は、前述した図7に示す従来例と同様に構成したものを
用いことができるので、図1には図7に示すものと同様
に構成したものを図示して同一符号を付し説明を省略し
てヘッドクリーニングローラーについて説明する。
【0021】先ず、図2及び図3を参照してヘッドクリ
ーニングローラーの第1例を説明する。
【0022】本例のヘッドクリーニングローラー21は
中心に軸孔22aを有する円柱状のローラー芯体22の
周面に周方向に所要間隔、すなわち、磁気ヘッドHの幅
寸法より大の間隔を置いて放射方向に複数、本例では4
個の支持部22b(22b1,22b2 ,22b3 ,2
2b4 )を磁気ヘッドHの突出量hとほぼ等しいか大の
突出量をもって突設し、この各支持部22bの外面に接
着媒体23を貼着してこの接着媒体23を介して各支持
部22bの周面にわたって研磨シート24を巻回接着し
て形成してある。
【0023】このように形成される本例のヘッドクリー
ニングローラー21において、研磨シート24として
は、例えばナイロンシートに粒度WA7000番の研磨
材を付着させたもの、また、GC8000番の研磨材を
付着させたもの等を用いることができ、また、ローラー
芯体22の支持部の突出量、すなわち、ローラー芯体2
2の周面と研磨シート24との間の間隔部の寸法dは1
mmに設定してある。
【0024】また、研磨シート24を接着する接着媒体
23としては、両面接着テープを使用できるが、接着剤
層をローラー芯体22の支持部22bの周面に塗布形成
してもよい。このように形成されるヘッドクリーニング
ローラー21は図3のAに示すように回転ドラム2に圧
接して回転される状態では、ローラー芯体22と研磨シ
ート24との間の間隔部にエアーが流入していわゆるエ
アーフィルム部aが存在されることになる。このよう
に、研磨シート24の内側にエアーフィルム部aが存在
することにより、この部位に図3のBに示すように磁気
ヘッドHが移動対応すると研磨シート24は磁気ヘッド
Hのテープ摺動部を含む突出部に巻き付くように撓み、
当り残りが発生しにくい状態になり、磁気ヘッドHに対
し、通常のテープ走行状態に近い状態が再現される。
【0025】一方、このヘッドクリーニングローラー2
1がエアーフィルム部aのない部位、すなわち、研磨シ
ート24がローラー芯体22の支持部22bに接着媒体
23を介して接着されている部位においては、ローラー
芯体22の支持部22bと研磨シート24とが接着媒体
23を介して一体化されて固体状に形成されているた
め、この部位が回転ドラム2の周面に転接されることに
より、ヘッドクリーニングローラー21の回転に必要な
駆動力が回転ドラム2から確実に伝達されてヘッドクリ
ーニングローラー21は安定して回転され、磁気ヘッド
Hのテープ摺動面を含む突出部は、前述の如く、エアー
フィルム部aが存在する部分の研磨シート24により研
磨されるようにクリーニングされる。
【0026】このように形成され、クリーニング動作さ
れる本例のヘッドクリーニングローラー21において
は、常に回転ドラム2に備えられた磁気ヘッドHに対し
てはエアーフィルム部aが存在する部位において研磨シ
ート24が対応するようにローラー芯体22の各支持部
22bの間隔、回転のタイミング等を設定し、ローラー
芯体22の各支持部22bによる固体状部が磁気ヘッド
Hに当接されないようにしてある。また、図4及び図5
はヘッドクリーニングローラーの第2例を示し、本例の
ヘッドクリーニングローラー31は、磁気ヘッドと接触
する部分には常にエアーフィルム部がローラー全周にわ
たって存在するようにしたものである。
【0027】すなわち、本例のヘッドクリーニングロー
ラー31は、軸孔32aを有するローラー芯体32の両
端に、磁気ヘッドHの突出量hより大の寸法で突出する
フランジ32b,32cを設けて、この両フランジ32
b,32cの周面に跨がって接着媒体33a,33bを
介して研磨シート34を巻回接着し、両フランジ32
b,32c間においてローラー芯体32の外周と研磨シ
ート34の内周との間に空間部を形成して、エアーフィ
ルム部aとしてあり、このエアーフィルム部aの厚みd
は磁気ヘッドHの突出量hより大の寸法になっている。
なお、このローラー芯体32と研磨シート34との間の
空間部、すなわち、エアーフィルム部aは密閉状に形成
されているが、少なくとも一方のフランジ32b又は3
2cに通気孔32b1 又は32c1 を穿孔して外部との
エアーの流通を円滑に行えるようにすることができる。
【0028】このように形成される本例のヘッドクリー
ニングローラーは図5に示すように回転ドラム2に圧接
して回転する状態では、ローラー芯体32の両フランジ
32b,32cの周面と研磨シート34の両縁部とが接
着媒体33a,33bを介して一体化されて固体状とな
って転接し、回転ドラム2の回転が全周にわたって確実
に伝達されて安定して回転駆動される。そして両フラン
ジ32b,32c間の磁気ヘッドHの移動軌跡上に対応
する部位においては研磨シート34のみが回転ドラム2
に転接し、この部位の研磨シート34の内側にはエアー
フィルム部aが存在することにより、磁気ヘッドが対応
すると、この突出部により押圧されて撓むことになっ
て、磁気ヘッドHの突出部に巻き付けられる状態にな
り、通常のテープ走行状態が再現されて磁気ヘッドHの
テープ摺動面を含む突出部は研磨されるようにクリーニ
ングされる。
【0029】この場合、前述の如くローラー芯体32の
フランジ32b,32cに通気孔を穿孔しておくことに
より、研磨シート34の内側に存在するエアーフィルム
部aのエアーが流動することになって研磨シートはさら
に撓むことになり、磁気ヘッドHの突出部に深く巻き付
き、突出部の上下面及び両側面も一層確実に研磨クリー
ニングされることになる。
【0030】図6は本発明の変形例を示すもので、前述
した実施の形態例のエアーフィルム部に変えてスポンジ
を用いたものである。
【0031】すなわち、この変形例のクリーニングロー
ラー41はスポンジにより形成されたローラー本体42
の周面に接着媒体43を介して研磨シート44を接着し
て形成したものである。
【0032】このように形成したクリーニングローラー
41は回転ドラムには前述した従来例と同様にやや潰れ
た状態で圧接され、磁気ヘッドの突出部が対応すること
により、外周の研磨シート44はスポンジ製のローラー
本体42と一体に包み込むように撓み、磁気ヘッドのテ
ープ摺動部を含む突出部は研磨されるようにクリーニン
グされることになる。
【0033】以上のように形成される各例のクリーニン
グローラーについて磁気ヘッドのテープ摺動部の付着物
除去効果を比較した。
【0034】この比較実験には、図8に示す従来例のロ
ーラー本体をスポンジにより形成したヘッドクリーニン
グローラー(以下、従来例ローラーという)15、図6
に示す変形例のスポンジにより形成したローラー本体4
2の周面に研磨シート44を巻回接着したクリーニング
ローラー(以下、変形例ローラーという)41、本発明
によるローラー芯体22とその外周の研磨シート24と
の間にエアーフィルム部aを形成した図2に示す第1例
のクリーニングローラー21で、エアーフィルム部aの
厚みdを1mmに形成し、研磨シート24の内側にエア
ーフィルム部aが十分の存在しているクリーニングロー
ラー(以下、本例ローラー1という)、第1例のクリー
ニングローラーでエアーフィルム部aの厚みdを0.1
mmに形成し、研磨シートの内側にエアーフィルム部が
必要量存在しているクリーニングローラー(以下、本例
ローラー2という)の4種類のクリーニングローラーを
用意した。
【0035】この実験は、回転ドラムに備えた磁気ヘッ
ドのテープ摺動部に付着物として油性インクを付着させ
ておき、各クリーニングローラーを回転ドラムに圧接さ
せて回転ドラムを通常の回転速度(90回転/秒)で回
転させることにより磁気ヘッドをクリーニングローラー
に0.5秒間で45回、転接させて油性インクが完全に
除去されるまでの時間を測定した。
【0036】この実験により表1に示す結果が得られた
【表1】
【0037】この実験結果からスポンジタイプの従来例
ローラーは、他のクリーニングローラーより、除去能力
が明らかに劣ることが分かる。また、研磨シート・スポ
ンジタイプの変形例ローラーと研磨シート・エアーフィ
ルムタイプの本例ローラー1及び本例ローラー2では、
初期の除去能力では差は現れないが、同じローラーで数
回使用すると除去能力に差が現れ、研磨シート・スポン
ジタイプの変形例ローラーの方が速く寿命になる。
【0038】これは、研磨シート・スポンジタイプの変
形例ローラーは、スポンジタイプの従来例ローラーと同
様に回転ドラムから十分な駆動力が伝達されないため、
ローラーの同一部分で磁気ヘッドに繰り返し接触される
ために発生する磁気ヘッドの目詰まりによるものと考え
られる。実際に、研磨シート・スポンジタイプの変形例
ローラーはローラーの回転が不規則であった。
【0039】これに対し、本例ローラー1及び本例ロー
ラー2は前述のように回転ドラムから回転駆動力が確実
に伝達されて安定して回転された。
【0040】ここで、エアーフィルム部の厚みが異なる
本例ローラー1と本例ローラー2とにおいて除去効果に
差がないのは、磁気ヘッドに対する巻き付き状態に差が
ないためであり、従って、磁気ヘッドの突出量と同等以
上の厚さのエアーフィルムが存在すれば除去能力にも殆
ど差がないものと考えられる。
【0041】以上のように、本発明によるヘッドクリー
ニングローラーは、ローラー本体の周面と研磨シートと
の間に磁気ヘッドの突出量と同等以上のエアーフィルム
部を存在させるようにしたことにより、従来のスポンジ
タイプのヘッドクリーニングローラーと比較して、実験
上約10倍以上の効果があることが確認された。
【0042】また、本発明によるヘッドクリーニングロ
ーラーは、ローラーの圧接による磁気ヘッドのテープ摺
動部の形状変化も、研磨シートの種類により規制するこ
とができるので、各フォーマットの回転磁気ヘッドにも
使用可能である。
【0043】以上、本発明による磁気ヘッドクリーニン
グ装置の実施の形態例を説明したが、本発明はこの実施
の形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0044】例えば、ヘッドクリーニングローラーを回
転自在に支持する支持機構及びこの支持機構を回転ヘッ
ド装置に対して接離駆動させる駆動機構の構成は図示の
ものに限ることなく、また、これらの機構を回転ヘッド
装置の固定ドラムに取付けることなく、回転ヘッド装置
から離れた部位に配設して、ヘッドクリーニングローラ
ーを磁気ヘッドを備えた回転ドラムの周面に対して接離
動作させるように構成してもよい。
【0045】また、ヘッドクリーニングローラーの高
さ、直径等の寸法は、このヘッドクリーニングローラー
を用いる回転ヘッド装置の磁気ヘッド及び磁気ヘッドを
搭載する回転ドラムの寸法に対応して設定する。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明による磁気ヘッドク
リーニング装置は、回転ヘッド装置の磁気ヘッドが搭載
された回転ドラムの周面に圧接して磁気ヘッドの突出部
に転接させてクリーニングを行うヘッドクリーニングロ
ーラーを、ローラー芯体の周面にエアーフィルム部を介
して研磨シートを巻装して構成したことにより、研磨シ
ートは所要の弾性をもって回転ドラムに圧接されて磁気
ヘッドの突出部に巻き付くように転接され、磁気ヘッド
に対して通常のテープ走行状態に近い状態で接触されて
研磨するようにクリーニングが行われて磁気ヘッドの突
出部の付着物を確実に除去することができて除去効果が
著しく向上し、磁気ヘッドのヘッドクロックの発生、ヘ
ッドギャップの目詰まり、レベルダウンの発生等をほぼ
完全に防止して情報信号の記録・再生を常時、正常状態
で行うことができて信頼性が向上する等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ヘッドクリーニング装置の1
例の斜視図である。
【図2】図1に示す磁気ヘッドクリーニング装置に備え
る第1例のヘッドクリーニングローラーの一部截断した
斜視図である。
【図3】図2に示すヘッドクリーニングローラーを用い
た磁気ヘッドクリーニング装置の動作を説明する平面図
で、Aは回転ドラムに転接した状態を示し、Bは磁気ヘ
ッドのクリーニング状態を示す。
【図4】本発明による磁気ヘッドクリーニング装置の第
2例のヘッドクリーニングローラーの一部截断した斜視
図である。
【図5】図4に示すヘッドクリーニングローラーの磁気
ヘッドのクリーニング状態における縦断面図である。
【図6】本発明による磁気ヘッドクリーニング装置の変
形例のヘッドクリーニングローラーの斜視図である。
【図7】従来の磁気ヘッドクリーニング装置の斜視図で
ある。
【図8】図6に示す従来の磁気ヘッドクリーニング装置
のヘッドクリーニングローラーによる磁気ヘッドのクリ
ーニング状態における縦断面図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッドクリーニング装置、2 回転ドラム、
3,4 固定ドラム、5回転ヘッド装置、H(H1 ,H
2 ) 磁気ヘッド、12 支持アーム、14軸、21,
31 ヘッドクリーニングローラー、22,32 ロー
ラ芯体、24,34 研磨シート、a エアーフィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号記録再生装置の回転ドラムに搭
    載される磁気ヘッドを、上記回転ドラムに圧接して回転
    されるヘッドクリーニングローラーによりクリーニング
    するようにした磁気ヘッドクリーニング装置において、 上記ヘッドクリーニングローラーを、ローラー芯体の周
    面に所要間隔を置いて研磨シートを巻装し、上記ローラ
    ー芯体の周面と上記研磨シートとの間にエアーフィルム
    部を存在させて形成したことを特徴とする磁気ヘッドク
    リーニング装置。
  2. 【請求項2】 上記エアーフィルム部の厚さを上記回転
    ドラムの周面から突出される磁気ヘッドの突出量と同等
    以上としたことを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッ
    ドクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 上記ローラー芯体の周面に周方向に所要
    間隔で支持部を突設し、この各支持部の外周面側にわた
    って上記研磨シートを巻装し、上記支持部間において上
    記ローラー芯体の周面と上記研磨シートとの間にエアー
    フィルム部を形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の磁気ヘッドクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 上記ローラー芯体の両端にフランジを形
    成し、上記両フランジの外周面に跨がって上記研磨シー
    トを巻装し、上記ローラー芯体と上記研磨シートとの間
    に全周にわたってエアーフィルム部を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドクリーニング装
    置。
JP22694796A 1996-08-28 1996-08-28 磁気ヘッドクリーニング装置 Pending JPH1069616A (ja)

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JP22694796A JPH1069616A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 磁気ヘッドクリーニング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111417547A (zh) * 2017-11-30 2020-07-14 罗伯特·博世有限公司 用于清洁壳体表面的部分区域的设备和方法

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