JPH03102606A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ディジタルオーディオテーブレコーダや、ビ
デオテープレコーダ等、磁気テープに情報を記録し、ま
たは記録された情報を再生する磁気記録再生装置に関す
るものであり、さらに詳しくは磁気ヘッドに磁性粉等の
ゴミが付着したときの磁気ヘッドのクリーニングに関す
るものである。

従来の技術 近年、磁気記録再生装置は小型軽量化、高記録密度化が
ますます進み、それに応じて磁気ヘッドに求められる諸
課題はいっそう厳しいものになってきている。そのうち
の一つに磁気ヘッドと磁気テープとの隙間、および接触
に関する問題がある。

この隙間は一般的には隙間損失としてヘッドの再生出力
低下の原因の一つにあげられている。この隙間はそのと
きの磁気ヘッドのテープと接触する表面状態に大きく左
右され、磁気ヘッドに磁性粉やゴミ等が付着している場
合、そのゴミにより隙間が増大するため、極端に再生出
力が悪化するなどの問題があった。

従来は、上述の磁気ヘッドに付着したゴミ等を取り除く
ために、研磨材等を塗布したクリーニングテープを装置
に装着し、このクリーニングテープの研磨作用により磁
気ヘッド上のゴミを取り除こうとするものがいくつか考
案されている。

以下に、従来の磁気記録再生装置について説明する。

第４図はこの従来の磁気記録再生装置の平面図を示すも
のである。

第４図において、シリンダユニット１は回転シリンダ２
と固定シリンダ３とからなり、回転シリンダ２は固定シ
リンダ３に同軸でかつ回転自在に支持されている。また
、回転シリンダ２の一端面には複数個の回転磁気ヘッド
４が取り付けられており、これら回転磁気ヘッド４はそ
の一部が上述の回転シリンダ２の外周よりも所定の量だ
け突出するようになされている。

移動ボスｌ−１０．１１は磁気テープ１２を収納したテ
ープカセット１３からこの磁気テープ１２を引き出し、
シリンダユニット１に所定の角度巻き付けるためのもの
であり、第４図では、すでに磁気テープ１２をシリンダ
ユニソト１に巻き付けた後の状態を示している。

テンションポスト１６は回転中心１７ａを中心に回転す
るテンションレバー１７に取り付けられており、テンシ
ゴンレバ−１７の回転角に応じて制御信号を発生するテ
ンションセンサ１９と連動して、磁気テーブ１２の走行
中のテープ張力を制御するために設けられている。そし
て、テンションセンサ１９からの、テープ張力の制御信
号は、テープカセット１３内のリールに係合するリール
台１８にフィードバックされ、テープ張力を一定に保つ
ようになされている。

キャプスタン６はビンチローラ７と共に磁気テーブ１２
を一定の速度で移送するために設けられている。

通常の記録再生は、このように磁気テープ１２をシリン
ダユニット１に巻き付けた状態のままで、回転シリンダ
２を回転させ、かつ磁気テープ１２を一定の張力で移送
させることによって行う。

また、回転磁気ヘッド４にゴミ等が付着した場合は、ク
リーニングテープを収納したカセットを装置に装着し、
通常の磁気テープを引き出すときと同様に、移動ボス｝
１０．１１によりクリーニングテープをカセットから引
き出し、シリンダユニット１に巻き付け、この状態で回
転シリンダ２を回転させ、クリーニングテープを一定の
張力で移送させることにより、クリーニングテープで回
転磁気ヘッド４に付着したゴミを研磨し、このゴミを取
り除くようになされている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような従来の構成では、回転磁気
ヘッド４に付着したゴミをクリーニングテープを装着し
て取り除いても、完全に取り除くことができないか、ま
たは、ゴミをいったん取り除いても、ゴミの付着が再発
しやすいという欠点があった。以下に、第５図，第６図
，第７図，第８図を用いて、その様子を詳述すると、第
５図，第６図，第７図は上述の回転磁気ヘッド４の内の
一つを磁気テープ１２と接触する接触面側から拡大して
見た正面図であり、第８図は回転磁気ヘッｉ４の内の一
つを接触面に垂直な側から見た平面図である。

回転磁気ヘッド４はフエライト等でできたコア部３０と
ガラス部３１とにより構成されており、中央にギャップ
部３２を有している。

ここで、第５図は、回転磁気ヘッド４にゴミ１５が付着
していない正常な状態であり、記録河生に何等支障はな
いが、磁気テープ１２の走行によって、ゴミ１５が回転
磁気ヘッド４に付着した場合、前述のように隙間損失が
発生し、正常な記録再生が不可能になる。このとき、ゴ
ミ１５は磁気テーブ１２と回転磁気ヘッド４が直接接触
している領域（Ａ）のみでなく、第６図のようにその周
辺にも付着する。

従って、ゴミ１５を除去するために、装置にクリーニン
グテープを装着して、ゴミ１５をクリーニングテープの
研磨作用を利用して取り除く作業をしでも、研磨できる
のはクリーニングテープと回転磁気ヘッド４の接触して
いる領域（Ａ）のみであり、接触領域（Ａ）以外のゴミ
１５は第７図のように回転磁気ヘッド４に付着したまま
となっていた。そのため、再び通常の磁気テープを用い
て記録再生を行った場合、取り除けずに回転磁気ヘッド
４に付着しているゴミには新たなゴミが付着しやすいた
め、あるいは、そのゴミが回転磁気ヘッド４と磁気テー
プ１２の接触面に引き込まれやすいため、接触面に再び
ゴミが付着しやすいという課題を有していた。

本発明は、上記課題に鑑み、磁気ヘッドに付着したゴミ
をクリーニングテープを装着して取り除く際に、付着し
たゴミを効率よく完全に取り除くことができ、かつ、ゴ
ミの付着の再発を防ぐことのできる磁気記録再生装置を
提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の磁気記録再生装置
は、装置に磁気ヘッドの表面を清帰するためのクリーニ
ングテープがｇ着されたとき、前記磁気ヘッドと前記ク
リーニングテープとの接触領域を、通常の記録再生時と
は異なるように装置の状態を切り換える切換手段を有す
るように構成したものである。

作用 本発明は上記のような構成により、装置にクリニングテ
ープが装着されたときに、切換手段により装置の状態を
切り換えることにより、クリーニングテープと磁気ヘッ
ドとの接触領域を、通常の磁気テープと回転ヘッドシリ
ンダとの接触領域よりも大きくすることができ、磁気ヘ
ッドに付着したゴミを完全に取り除き、ゴミの再付着を
防止できる。

実施例 以下、本発明の一実施例の磁気記録再生装置について、
図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の磁気記録再生装置の第１の実施例のシ
リンダユニットの一部平面図を示すものである。

第１の実施例はシリンダユニット１を除けば前述の従来
例と同じであるため、従来装置と同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。

シリンダユニット１において、回転磁気ヘッド４は、絶
縁材で作られたヘッドチップ取り付け部材２４を介し、
バイモルフ素子２３の先端部に取り付け固定されている
。このバイモルフ素子２３の基端部は絶縁材で作られた
バイモルフ支持部材２８を介してヘッド基板２９に固定
されている。

ここで、バイモルフ素子２３は、２枚の圧電板２３ａ，
２３ｂを互いの分極の向きが逆となるように中間電極２
６を介して貼り合わせてあり、これら圧電板２３ａ，２
３ｂの両面の表面電極２５，２７に電圧を印加したとき
、バイモルフ素子２３が湾曲し、上記印加電圧の大きさ
に応じて、上記湾ｄｊ変形量が変化するように構成され
ている。

次にその動作を説明すると、記録，再生時での通常のテ
ープ走行状態においては、回転磁気ヘッド４と磁気テー
プ１２との接触領域は第５図を用いて説明した通常の接
触領域（Ａ）と同等であるが、回転磁気ヘッド４にゴミ
等が付着し、このゴミを取り除くために、クリーニング
テープを装置に装着したときには、バイモルフ素子２３
に、電圧ヲ加えるようにすることにより、バイモルフ素
子２３の１７ＪＩＩＩ＋変形によって、回転磁気ヘッド
４の回転シリンダ２からの突き出し量を通常の状態より
大きくすることができる。

そして、このように回転磁気ヘッド４の突き出し量が通
常の状態より大きくなると、回転磁気ヘッド４とクリー
ニングテープとの接触領域は、第６図のように、通常の
突き出し量での接触領域（Ａ）よりも大きくなり、（Ｂ
）のようになる。よって、従来例において、第７図，第
８図で説明したような、接触領域（Ａ）外で取り除かれ
ず付着したままであるゴミ等も、容易に取り除《ことが
できる。

接触領域の大きさは、バイモルフ素子２２に印加する電
圧を調整することで容易に変更可能である。

第２図は本発明の磁気記録再生装置の第２の実施例の平
面図を示すものである。

第２図において、第４図の従来例と同一のものは、第２
図中でも同一の番号を符し、説明を省略する。本実施例
が従来例と異なるのは、テンシロンセンサ１９からのテ
ープ張力制御信号をテープ張力切換手段２０により変化
させ、テープ張力を切り換えることができるように構成
したことである。

このような構成においては通常の記録再生時では、回転
磁気ヘッド４と磁気テープとの接触領域は第５図を用い
て説明した接触領域（Ａ）と同等であるが、回転磁気ヘ
ッド４にゴミ等が付着したとき、この付着したゴミを取
り除くために、クリーニングテープを装置に装着したと
きには、テンションセンサ１９からの制御信号を、テー
プ張力切換手段２０により切り換えて、通常の磁気テー
プが走行しているときよりもクリーニングテープが走行
しているときの方を大きなテープ張力にすることができ
る。そして、テープ張力を大にすると、テープの浮上量
が減少したり、テープのヘッドへの巻き付けが増すため
、回転磁気ヘッド４とクリ−ニングテープとの接触領域
は、第６図のように、通常の磁気テープが走行している
ときの接触領域（Ａ）よりも大きくなり、（Ｂ）のよう
になる。よって、従来例において、第７図，第８図で説
明したような、接触領域外で取り除かれず付着したまま
であるゴミ等も、容易に取り除くことができる。

テープの張力は切換手段の回路定数を変えることにより
最適値に設定できるし、センサの制御信号を用いずに一
定のテンシロン値を設定することも可能である。

第３図は本発明の磁気記録再生装置の第３の実施例のシ
リンダユニットの平面図を示すものである。

第３図において、第４図の従来例と同一のものについて
は同一の番号を付しているので説明は省略する。

ここで、本実施例は、回転シリンダ２の回転速度を可変
にする回転速度切換手段２２を有しているため、クリー
ニングテープが装置に装着されたとき、回転シリンダ２
の回転速度を通常の状態より小さくすることができる。

回転速度を小さくするとシリンダとテープの間への空気
のｄ人量が減少して、テープの浮上量が減少するため、
回転磁気ヘッド４とクリーニングテープとの接触領域は
、通常の回転速度での接触領域よりも大きくなる。

従って、通常の状態におけるテープとヘッドの接触領域
外で取り除かれず付着したままであるゴミ等も、容易に
取り除くことができる。

また、本実施例においては回転ヘッド型について詳述し
たが、固定ヘッド型についても同様の効果があり、本実
施例に限ったものではない。

また、本実施例において、切換手段の動作を自動的に開
始するために、クリーニングテープを収納したカセット
に通常の磁気テープを収納したカセットと判別がつくよ
うに検出用の穴等を設け、装置にカセットを装着したと
きにカセットを判別し、自動的に切換手段のスイッチを
動作状態にするようにしてもよい。

また、装置にクリーニング時に押すべくスイッチを設け
、切換手段の動作を手動で開始させるようにしてもよい
。

発明の効果 以上のように本発明によれば、装置にクリーニングテー
プが装着されたとき、磁気ヘッドとクリーニングテープ
との接触領域を、通常の記録再生時における磁気テープ
と磁気ヘッドとの接触領域と兄ならせることにより、付
着したゴミを効率よく完全に取り除くことができ、かつ
、ゴミの付着の再発を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図，第３図は本発明の一実施例における磁
気記録再生装置の平面図、第４図は従来の磁気記録再生
装置の平面図、第５図，第６図，第７図，第８図は従来
の磁気記録再生装置における回転磁気ヘッドの拡大図で
ある。 １・・・シリンダユニット、　　２・・・回転シリンダ
、３・・・固定シリンダ、　　４・・・回転磁気ヘッド
、５・・・メカシャーシ、　　６・・・キャプスタン、
７・・・ビンチローラ、　　１０．１１・・・移動ポス
ト、ｌ２・・・磁気テープ、　　１３・・・テープカセ
ット、１４・・・クリーニングテープ、　　１６・・・
テンションポスト、　　１７・・・テンションレバー　
　１８・・・リール台、　　１９・・・テンシロンセン
サ、　　２０・・・テープ張力切換手段、　　２２・・
・回転速度切換手段、２３・・・バイモルフ素子、　　
２４・・・ヘッドチップ取り付け部材、　　２　５　．
２　７・・・表面電極、２６・・・中間電極、　　２８
・・・バイモルフ支持部材、２９・・・ヘッド基板、　
　３０・・・コア部、　　３１・・・ガラス部、３２・
・・ギャソブ部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気テープに信号を記録、または再生する磁気ヘ
   ッドを有する装置において、装置に前記磁気ヘッドの表
   面を清掃するためのクリーニングテープが装着されたと
   き、前記磁気ヘッドと前記クリーニングテープとの接触
   領域を、通常の記録再生時とは異なるように装置の状態
   を切り換える切換手段を有することを特徴とする磁気記
   録再生装置。
2. （２）切換手段は、磁気ヘッドの突き出し量を変化させ
   るごとく構成したことを特徴とする請求項１記載の磁気
   記録再生装置。
3. （３）切換手段は、クリーニングテープのテープ張力を
   変化させるごとく構成したことを特徴とする請求項１記
   載の磁気記録再生装置。
4. （４）切換手段は、回転シリンダの回転数を変化させる
   ごとく構成したことを特徴とする請求項１記載の磁気記
   録再生装置。